| 【発明の名称】 |
ガス管接続部を有するガス機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】大久保 淳
【氏名】廣松 由香
【氏名】北條 俊明
【氏名】林 美智男
【氏名】平野 亮一
【氏名】高橋 一磨
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| 【要約】 |
【課題】一つのソケットをI型およびL型ソケットとして兼用することができるようにする。
【解決手段】本体2の後端部には、継手部材7を設ける。この継手部材7には、中間部において屈曲した貫通孔71を形成する。貫通孔71の基端部72は、本体2の軸線L1と平行にする。貫通孔71の先端部73には、貫通孔71と同一の角度で屈曲したガス管取付部6の基端部61を回動自在に嵌合させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機器本体にガス管が接続される管状のガス管接続部が設けられたガス機器において、上記ガス管接続部の先端部と上記機器本体とのなす角度を変化させることができるよう、上記ガス管接続部の中間部を屈曲させるとともに、上記ガス管接続部の基端部をガス管接続部の屈曲角度とほぼ同一の角度だけ傾斜させた状態で上記機器本体に回動自在に取り付けたことを特徴とするガス管接続部を有するガス機器。 【請求項2】 上記ガス機器が、筒状をなす機器本体の先端部にプラグが着脱可能に接続されるプラグ装着部が設けられたソケットであり、上記機器本体の後端部には、上記ガス管接続部の基端部が上記屈曲角度とほぼ同一の角度だけ上記機器本体の軸線に対して傾斜した状態で回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のガス管接続部を有するガス機器。 【請求項3】 上記機器本体の後端部内周面に、上記ガス管接続部の屈曲角度とほぼ同一の角度で屈曲した貫通孔を有する継手部材を、その貫通孔の機器本体側の一端部の軸線を上記機器本体の軸線と平行にした状態で嵌合させ、この継手部材の貫通孔の他端部に上記ガス管接続部の基端部を回動自在に嵌合させたことを特徴とする請求項2に記載のガス管接続部を有するガス機器。 【請求項4】 上記貫通孔の上記機器本体側の一端部を上記機器本体の軸線に対して偏心させ、上記貫通孔の他端部を貫通孔の一端部の軸線側から上記機器本体の軸線側に向かう方向に延びるように形成したことを特徴とする請求項3に記載のガス管接続部を有するガス機器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ガス管が接続される管状のガス管接続部を有するガス機器に関する。なお、この発明において、ガス機器とは、ガスコンロ、ガスストーブ等のガスを燃焼させる通常のガス機器のみならず、ガス栓、ガス管をガス機器のプラグに接続するためのガス管接続用ソケット等の非ガス燃焼用のガス機器をも含む。 【0002】 【従来の技術】まず、この発明の目的を明らかにするために、この発明において問題とするガス管接続部を有するガス機器についてまず説明すると、そのようなガス機器の一つとしてソケットがある。ソケットは、ガスコンロ等のガス機器にガス管を接続する際に用いられるものであり、筒状をなすソケット本体(機器本体)を有している。このソケット本体の先端部にはプラグ装着部が設けられ、その後端部にはガス管接続部が設けられている。そして、ガス管接続部にガス管を接続する一方、プラグ装着部にガス機器のプラグを接続することにより、ガス管をガス機器に接続するようになっている。 【0003】ところで、ソケットには、ガス管接続部の軸線をソケット本体の軸線と一致させたタイプのもの(以下、I型ソケットという。)と、ガス管接続部をその中間部で屈曲させ、その先端部の軸線をソケット本体の軸線と交差させたタイプもの(以下、L型ソケットという。)との2種類がある。これら2種類のソケットは、ガス器具の設置場所等に応じて使い分けられている。例えばガス器具のプラグ部の前方に壁がない場合には、ガス管がガス器具と交差するように配設されるので、I型ソケットが用いられる。逆に、プラグ部の前方に壁がある場合には、壁に沿って配設されたガス管をガス器具に無理なく接続することができるよう、L型ソケットが用いられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2種類のソケットを使い分けるのは、製造費および管理費の面で不利である。また、ガス器具の設置場所等が変わる都度、ソケットを変えなければならず、取り替えのための手間を要するという問題がある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するために、請求項1に係る発明は、機器本体にガス管が接続される管状のガス管接続部が設けられたガス機器において、上記ガス管接続部の先端部と上記機器本体とのなす角度を変化させることができるよう、上記ガス管接続部の中間部を屈曲させるとともに、上記ガス管接続部の基端部をガス管接続部の屈曲角度とほぼ同一の角度だけ傾斜させた状態で上記機器本体に回動自在に取り付けたことを特徴としている。上記ガス機器が、筒状をなす機器本体の先端部にプラグが着脱可能に接続されるプラグ装着部が設けられたソケットである場合には、上記機器本体の後端部に、上記ガス管接続部の基端部を上記屈曲角度とほぼ同一の角度だけ上記機器本体の軸線に対して傾斜した状態で回動自在に取り付けるのが望ましい。また、上記機器本体の後端部内周面に、上記ガス管接続部の屈曲角度とほぼ同一の角度で屈曲した貫通孔を有する継手部材を、その貫通孔の機器本体側の一端部の軸線を上記機器本体の軸線と平行にした状態で嵌合させ、この継手部材の貫通孔の他端部に上記ガス管接続部の基端部を回動自在に嵌合させることが望ましい。さらに、上記貫通孔の上記機器本体側の一端部を上記機器本体の軸線に対して偏心させ、上記貫通孔の他端部を貫通孔の一端部の軸線側から上記機器本体の軸線側に向かう方向に延びるように形成するのが望ましい。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、この発明を迅速継手のソケットに適用した実施の形態について図1〜図5を参照して説明する。図1〜図3はこの発明の一実施の形態を示すものであり、この実施の形態のソケット1、筒状をなす本体(機器本体)2を有している。この本体2は、内筒3とこの内筒3の外周に嵌合固定された外筒4とから構成されている。本体2の先端部(図において下端部)には、迅速継手のプラグPが接続されるプラグ装着部5が設けられ、後端部(図において上端部)にはガス管接続部6が継手部材7を介して回動自在に設けられている。 【0007】上記プラグ装着部5は、周知のものと同様であるので簡単に説明すると、内筒3と外筒4との後端部間には、操作筒51がその先端部を外筒4から突出させた状態で本体2の軸線方向へ所定範囲移動可能に設けられており、内筒3の内周面には係合筒52が本体2の軸線方向へ所定範囲移動可能に設けられている。図1に示すように、ソケット1にプラグPが接続されていないとき、操作筒51は、ばね53によって本体1の先端側へ付勢されており、内筒3に設けられた球体54に突き当たって初期位置に位置するとともに、球体54を内側に向かって押している。係合筒52は、ばね55の付勢力によって所定の初期位置に位置させられており、球体54が内側へ移動するのを阻止している。 【0008】プラグPを内筒3に挿入すると、その先端面によって係合筒52が後端側へ移動させられる。係合筒52が球体54より後方に移動した後、プラグPをさらに挿入してその環状溝Paを球体54に対向させると、操作筒51が球体54を内側へ移動させて環状溝Paに係合させる。操作筒51は、球体54を環状溝Paに係合させた後、所定の装着位置まで前進する。装着位置においては球体54が外側へ移動して環状溝Paから離脱するのを阻止する。これにより、球体54が環状溝Paに嵌まり込んだ状態に維持され、ソケット1とプラグPとが接続される。 【0009】ソケット1にプラグPが接続された状態において、操作筒51を初期位置またはそれより若干後端側まで後方へ移動させると、球体54が外側へ移動可能になり、環状溝Paから離脱可能になる。したがって、プラグPをソケット1から引き抜くことができるようになる。プラグPをソケット1から引き抜くと、それに伴って係合筒52が前進し、球体54を外側へ移動させる。そして係合筒52が初期位置まで移動すると、球体54は内側へ移動不能になる。その後、操作筒51から手を離すと、操作筒51は球体54を内側へ向かって押す初期位置に戻る。 【0010】上記継手部材7は、内筒3の後端部内周面に嵌合固定されている。この継手部材7には、貫通孔71が形成されている。この貫通孔71は、その中間部において屈曲されている。貫通孔71の屈曲角度、つまり貫通孔71の基端部72と先端部73とのなす角度θは、この実施の形態の場合35°であるが、通常は0°<θ≦45°の範囲に定められる。この場合、ガス管接続部6の先端部62と本体2の軸線とのなす角度を大きく変えることを望むのであれば、角度θは大きな角度が選択され、大きく変える必要がないのであれば小さな角度が選択される。なお、符号S1は、内筒3の内周面と継手部材7の外周面との間を気密に封止するためのOリングである。 【0011】貫通孔71の基端部72は、本体2(内筒3)に対して若干偏心し、かつ平行に配置されている。つまり、基端部72の軸線L2は、本体2の軸線L1に対して偏心量ε1だけ偏心し、かつ平行になっている。一方、貫通孔71の先端部73は、軸線L1,L2に対し貫通孔71の屈曲角度θの分だけ傾斜している。しかも、先端部73は、基端部72の軸線L2側から内筒3の軸線L1側へ向かう方向に延びている。 【0012】上記ガス管接続部6は、管体からなるものであり、その中間部において屈曲されている。この屈曲角度、つまりガス管接続部6の基端部61と先端部62とのなす角度は、貫通孔71の屈曲角度θと同一角度に設定されている。ガス管接続部6の基端部61は、貫通孔71の先端部73に回動自在に嵌合され、止め輪8によって抜け止めされている。なお、符号S2は、貫通孔71の先端部73の内周面とガス管接続部6の基端部61の外周面との間を気密に封止するためのOリングである。 【0013】上記構成のソケット1においては、ガス管接続部6の基端部61と先端部62とのなす角度が、貫通孔71の先端部72と軸線L1との傾斜角度と同一であるから、図1に示すように、ガス管接続部6を適宜の位置に回動させることにより、ガス管接続部6の先端部62を本体2の軸線L1と平行にすることができる。この状態では、ソケット1をI型ソケットとして使用することができる。 【0014】ガス管接続部6の先端部62が軸線L1と平行になった状態において、ガス管接続部6を180°回動させると、図1において想像線で、あるいは図3において実線で示すように、先端部62が軸線L1に対して2θの分だけ傾斜し、側方を向くようになる。この場合、角度θが35°であるから、先端部62は軸線L1に対して70°だけ側方を向く。このように、先端部62を軸線L1に対して側方を向かせることにより、ソケット1をL型ソケットとしてい用いることができる。 【0015】先端部62が軸線L1と平行になった状態においては、ガス管接続部6の基端部61が軸線L1に対して傾斜しているため、先端部62が軸線L1に対して偏心する。この偏心量をε2とすると、偏心量ε2は、基端部61が軸線L1に対して偏心量ε1だけ偏心し、しかも貫通孔71の先端部73が基端部72の軸線L2側から軸線L1側に向かって延びているので、そのように構成しない場合に比して軸線L1,L2間の偏心量ε1の分だけ小さくすることができる。つまり、軸線L1,L2間の偏心量ε1を大きくすると、その分だけ偏心量ε2を小さくすることができる。内筒3および継手部材7の強度(肉厚)を無視するならば、偏心量ε1を大きくすることにより偏心量ε2を零にし、先端部62の軸線を本体2の軸線L1と一致させることも可能である。 【0016】図4は、この発明の他の実施の形態を示すものであり、この実施の形態のソケット1′においては、貫通孔71およびガス管接続部6が45°屈曲されている。したがって、ガス管接続部6の先端部62と軸線L1とのなす角は、0°〜90°の範囲の任意の角度に変えることができる。 【0017】ここで、本体とガス管接続部とのなす角を90°にした従来のL型ソケットにおいては、本体の内部からガス管接続部の内部に至るガス通路が90°に屈曲するため、その内部を流れるガスに対する流通抵抗が大きくなり、ガス流量が減少してしまう。この点、このソケット1′においては、貫通孔71およびガス管接続部6がそれぞれ45°だけ屈曲しているので、貫通孔71の基端部72、ガス管接続部6の基端部61および先端部62によって構成されるガス通路が45°ずつ2段階に屈曲する。この結果、1段階で90°だけ屈曲する従来のソケットに比して流通抵抗を減らすことができ、その分だけガス流量を増大させることができる。ちなみに、この発明のソケット1′と従来のソケットとにつき、ガス通路を2段階で屈曲させるか、1段階で屈曲させるかの点以外同一に構成してガス流量を測定したところ、この発明のソケット1′では、従来のソケットに比して流量を5〜10%程度増大させることができた。 【0018】図5は、図4に示すソケット1′を変形したこの発明のさらに他の実施の形態を示すものであり、この実施の形態のソケット1″においては、貫通孔71の基端部72の軸線L2が軸線L1と一致させられている。また、ガス管接続部6を継手部材7に固定するための止め輪8に代えて、継手部材7の一側部を貫通するスプリングピン9が用いられている。 【0019】なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上記の実施の形態は、この発明を迅速継手のソケット1,1′,1″に適用したものであるが、この発明は、ガスストープ、ガスコンロ等のガス燃焼機器にも適用可能である。例えば、背面部あるいは側面部にガス管接続部を有するガスストープにこの発明を適用した場合には、ガス管接続部の先端部を、その取付面部たる背面部または側面部に対して直交する方向と、それらに沿う方向との間の任意の方向に向けることができる。このような取付面部に対するガス管接続部の先端部の方向の観点からすると、上記の実施の形態のソケット1では、I型ソケットとして用いられる場合にはガス管接続部6の先端部62が取付面部たる本体2の後端面2aと直交する方向を向き、L型ソケットとして用いられる場合には後端面2aに沿う方向を向くことになる。また、上記の実施の形態では、ガス管接続部6を本体2(内筒3)に継手部材7を介して回動自在に設けているが、本体2に直接設けてもよい。ただし、ガス管接続部6を内筒3に直接設ける場合には、内筒3の後端部を軸線L1に対して傾斜させなければならないため、本体1全体の製作上の困難性が増大する。そこで、ガス管接続部6は、本体2に継手部材7を介して設けるのが望ましい。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、ガス管接続部の先端部を、機器本体に対して異なる方向に向けることができる。したがって、ガス管接続部の向きが異なるガス機器をそれぞれ製造する必要がなく、ガス機器の製造費および管理費を低減することができるとともに、ガス管接続部の取り替えに要する手間を省くことができるという効果が得られる。請求項2に係る発明によれば、一つのソケットをI型ソケットとL型ソケットとに兼用させることができるという効果が得られる。請求項3に係る発明によれば、ソケットを容易に製造することができるという効果が得られる。請求項4に係る発明によれば、ソケットの本体の軸線に対するガス管接続部の偏心量を小さくすることができるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000220262 【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社 【識別番号】000221834 【氏名又は名称】東邦瓦斯株式会社 【識別番号】000167325 【氏名又は名称】光陽産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月24日(1998.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085556 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 昇
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| 【公開番号】 |
特開2000−193164(P2000−193164A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−366776 |
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