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【発明の名称】 ハンドホ―ルにおける保護管接続構造
【発明者】 【氏名】大喜多 義敏

【氏名】鈴木 広隆

【要約】 【課題】本発明は、ハンドホールに光ファイバーや通信ケーブル等の保護管を抜け落ちることなく接続することを課題とする。

【解決手段】ハンドホール2の連絡口3の内側に保護管6の配管本数に対応した管挿入口22を開設した管保持板19を取付け、該管保持板19の管挿入口22には内リング23と外リング24とからなる管固定リング25を取付け、該管挿入口22に挿通した保護管6端部に装着したパッキンリング7を該固定リング25の内リング23側に係合することによって、該保護管6が該管保持板19の管固定リング25から抜け出すことを防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ハンドホール間にケーブル類の保護管を配管した構成であって、該ハンドホールの連絡口内側に、保護管の配管本数に対応した管挿入口を開設した管保持板を取付け、該管保持板の管挿入口には内リングと外リングとからなる管固定リングを取付け、該管挿入口に挿通した保護管端部に装着したパッキンリングが該固定リングの内リング側に係合していることを特徴とするハンドホールにおける保護管接続構造【請求項2】該内リングには端部フランジが形成されており、該保護管のパッキンリングは該内リングの端部フランジに係合している請求項1に記載のハンドホールにおける保護管接続構造【請求項3】該保護管のパッキンリングは該内リングの端部に係合している請求項1に記載のハンドホールにおける保護管接続構造【請求項4】該内リングは該管保持板の管挿入口に別体として取付けられている請求項1〜3に記載のハンドホールにおける保護管接続構造【請求項5】該内リングは該管保持板の管挿入口に一体的に設けられている請求項1〜4に記載のハンドホールにおける保護管接続構造【請求項6】該ハンドホールの連絡口には外側から継手が取付けられており、該継手には外管端部が挿着されており、該外管内に管台によって集束された保護管が挿通されている請求項1〜5に記載のハンドホールにおける保護管接続構造【請求項7】該保護管はコルゲート形状を有する可撓性保護管である請求項1〜6に記載のハンドホールにおける保護管接続構造
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハンドホールにおけるケーブル類の保護管の接続構造に関するものである。
【0002】
【発明の背景】光ファイバー、通信線等のケーブル類を配線するには、例えば道路側部に配管溝を掘削し、該配管溝内に所定間隔を置いてハンドホールを設置し、ハンドホール間に保護管を挿通し、該保護管内にケーブル類を挿通する構成が採られている。
【0003】
【従来の技術】従来、図12に示すようにハンドホール(2A)の連絡口(3A)に外側から継手(4A)を挿着し、該継手(4A)に保護管(6) を接続する構成が採られている。該保護管(6) は山部(6A)と谷部(6B)とを有するコルゲート可撓管であり、該継手(4A)はハンドホール(2A)の連絡口(3A)に挿入されている根部(41A) と、該ハンドホール(2A)の外側において拡径形成される受口部(42A) とからなり、該受口部(42A) には該谷部(6B)にパッキンリング(7) が装着された保護管(6) が挿入されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】上記保護管接続構造にあっては、該継手(4A)の受口部(42A) と保護管(6) に装着したパッキンリング(7) の摩擦力とによって保護管(6) が継手(4A)に固定されているが、上記パッキンリング(7) は変形し易くまた摩擦力も保護管(6) の固定力としては充分なものとは云えず、該保護管(6) が該継手(4A)から抜け易いと云う問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、ハンドホール(2,2) 間にケーブル類の保護管(6) を配管した構成であって、該ハンドホール(2) の連絡口(3) 内側に保護管(6) の配管本数に対応した管挿入口(22)を開設した管保持板(19)を取付け、該管保持板(19)の管挿入口(22)には内リング(23)と外リング(24)とからなる管固定リング(25)を取付け、該管挿入口(22)に挿通した保護管(6) 端部に装着したパッキンリング(7) が該固定リング(25)の内リング(23)側に係合しているハンドホール(2) における保護管接続構造を提供するものである。該内リング(23)には端部フランジ(28B) が形成されており、該保護管(6) のパッキンリング(7) は該内リング(23)の端部フランジ(28B) に係合していることが望ましく、または該保護管(6) のパッキンリング(7) は該内リング(23)の端部に係合していることが望ましい。更に本発明の望ましい実施の態様は該ハンドホール(2) の連絡口(3) には外側から継手(4) が取付けられており、該継手(4) には外管(5) 端部が装着されており、該外管(5) 内に管台(9) によって集束された保護管(6) が挿通されている構成であり、また該保護管(6) はコルゲート形状を有する可撓性保護管であることが望ましい。
【0006】
【実施例】本発明を図1〜図8に示す一実施例によって説明すれば、例えば高速道路の側部には配管溝(1) が掘削され、該配管溝(1) には所定間隔を置いてハンドホール(2) が設置されている。該ハンドホール(2) の連絡口(3) には継手(4) が外側から挿着されており、該継手(4) には外管(5) の端部が挿着されている。該外管(5) は図3に示すようにコルゲート形状の外側管(5A)と直管形状の内側管(5B)とからなり、端部の谷部にはスペーサー(51)を介してパッキンリング(52)が装着されている。このようにして外管(5) が一対のハンドホール(2,2) 間に差渡されており、該外管(5) 内には保護管(6) が配管されているが、該保護管(6) は図2に示すように山部(6A)と谷部(6B)とを有するコルゲート形状の可撓性管であり所定長(例えば5m)に切断されており、両端部の谷部(6B)にはゴム製のパッキンリング(52)が装着されており、一端部にはカラー(8) が取付けられている。
【0007】該保護管(6) は複数本(例えば6本)を管台(9) によって集束されており、該管台(9) は図4に示すように欠円形状の芯板(10)と、下側外枠(11)と上側外枠(12)とからなり、芯板(10)には下縁および上縁から3個ずつ計6個の管嵌合凹部(13,13,13,14,14,14) が形成されており、下側外枠(11)内側には3個の管嵌合凹部(15,15,15)が形成されており、その外周形状は外管(5) の内側管(5B)の内周形状に適合した形状にされており、上側外枠(12)の内側には3個の管嵌合半環部(16,16,16)が形成されている。
【0008】該管台(9) によって6本の保護管(6) を集束するには該芯板(10)の管嵌合凹部(13,13,13,14,14,14) のそれぞれに保護管(6) を嵌着し、次いで下側外枠(11)と上側外枠(12)とを該芯板(10)の上下から嵌着し、下側3本の保護管(6) を芯板(10)の下側の管嵌合凹部(13,13,13)と下側外枠(11)の管嵌合凹部(15,15,15)との間にそれぞれ挟持し、上側3本の保護管(6) を芯板(10)の上側の管嵌合凹部(14,14,14)と上側外枠(12)の管嵌合半環部(16,16,16)との間にそれぞれ挟持し、該下側外枠(11)と上側外枠(12)との両端重合部分をビス(17)で芯板(10)に止着する。
【0009】上記保護管(6) の集束体(18)は一方のハンドホール(2) から外管(5) 内に挿入され、他方のハンドホール(2) からワイヤを挿入して該集束体(18)の先端部に連結し、該ワイヤをウインチで他方のハンドホール(2) 側に引張ることによって該集束体(18)を該外管(5) 内に引込んで行くが、本実施例の管台(9) は上記したように下側の外周形状が外管(5) の内側管(5B)の内周形状に適合した形状にされており、このような形状によって保護管(6) の集束体(18)を外管(5) 内に引入れる時、管台(9) と外管(5) の内側管(5B)との滑りが円滑になり、保護管(6) を外管(5) 内に引込み易くなる。そして図5に示すように該集束体(18)相互はカラー(8) を介して保護管(6) 相互を接続することによって連結される。
【0010】上記のようにハンドホール(2,2) 間の外管(5) 内には管台(9) によって集束された6本の保護管(6) が配管されているが、端末においては前記したように外管(5) の端部はハンドホール(2) の継手(4) に挿着されている。そして該ハンドホール(2) の連絡口(3) の内側には図6および図7に示すように鉄製の管保持板(19)がボルト(20)およびナット(21)によって取付けられている。
【0011】該管保持板(19)には該集束体(18)の管集束本数に対応して6個の管挿入口(22)が開設され、各管挿入口(22)には内リング(23)と外リング(24)とからなる管固定リング(25)が取付けられている。該内リング(23)は本体の外端に設けられているフランジ(26)と、中間部に形成されている溝(27)と、本体内端部に設けられる外ねじ筒部(28)とからなり、該外ねじ筒部(28)の外周にはねじ溝(28A) が設けられ、端部には端部フランジ(28B) が設けられている。該内リング(23)には外管(5)から引出された保護管(6) が貫通されている。そして図8に示すように該内リング(23)は管保持板(19)の管挿入口(22)にハンドホール(2) の外側から挿着されており、該内リング(23)のねじ筒部(28)にはハンドホール(2) の内側において外リング(24)が螺着されている。該外リング(24)は内ねじ筒部(29)と、該内ねじ筒部(29)の内側に形成されている縮径筒部(30)とからなり、該内ねじ筒部(29)の内周にはねじ溝(29A) が設けられており、該縮径筒部(30)の外端内周からは内ねじ筒部(29)方向にベルマウス部(31)が形成され、該ベルマウス部(31)が保護管(6) 端部に連接した状態となっており、該ベルマウス部(31)によって、ケーブル類の保護管(6) 内への挿入を容易にしている。更に、該内リング(23)の外ねじ筒部(28)の端部フランジ(28B) に該保護管(6) の山部(6A)間の谷部(6B)に装着されているパッキンリング(7) が係合することによって、該保護管(6) の端部は該外リング(24)によって固定される。このように該パッキンリング(7) は接続構造にシール性を与える以外、上記係合によって可撓保護管(1) 端部の抜け止めも行なう。配管溝(1) の埋め戻しはハンドホール(2,2) 間に外管(5) を差渡した後、あるいは該外管(5) 内に保護管(6) を配設した後、あるいは該保護管(6) 内にケーブル類を配設した後に行なう。
【0012】本実施例では内リング(23)は管保持板(19)の管挿入口(22)に別体として挿着されているが、該内リング(23)は管挿入口(22)に一体的に設けられてもよい。
【0013】図9〜図11には他の実施例が示される。本実施例の管保持板(32)は図9に示すようにシャーレ型の本体(33)と、該本体(33)の上周縁から外側に延設されるフランジ(34)と、該本体(33)の基面(33A) に設けられた複数個(6個)の管挿入口(35A) に一体的に設けられている複数個の内リング(35)とからなり、該管保持板(32)のフランジ(34)には複数個のボルト孔(33B) が設けられており、該内リング(35)の外周にはねじ溝(35B) が形成されている。該管保持板(32)は例えば射出成形型内に内リング(35)をインサートした上で、本体(33)を射出成形することによって成形される。
【0014】該管保持板(32)は図10に示すように内リング(35)形成側を内側にしてハンドホール(2) の連絡口(3) の内側に取り付けられているが、該連絡口(3) には外側から継手(36)が挿着されている。該継手(36)の外端部には拡径受口部(37)が形成されており、根端にはフランジ(38)が形成されており、該フランジ(38)と該管保持板(32)のフランジ(34)とを該ハンドホール(2) の連絡口(3) の内側で重ねてボルト(39)および埋め込みナット(40)とによって固定する。更に該継手(36)の根端部外周にはビード形状(41)が形成されており、該ビード形状(41)は該ハンドホール(2) の連絡口(3) に充填されているモルタルに食い込んで該継手(36)の取付強度を向上せしめる。
【0015】(42)は該管保持板(32)の内リング(35)の外側に螺着される外リングであり、該外リング(42)の内周中間部には段部(43)が形成され、該段部(43)より根端部にはベルマウス部(44)が形成されている。そして管保持板(32)の内リング(35)と該外リング(42)とによって管固定リング(45)が構成されている【0016】上記継手(36)には外管(5) が挿着される。該外管(5) は図3に示すようにコルゲート形状の外側管(5A)と直管形状の内側管(5B)とからなり、端部の谷部にはポリプロピレン等のプラスチック製のスペーサー(51)を介してゴム製のパッキンリング(52)が装着されている。そして該外管(5) 内には前実施例と同様な管台(9)によって集束されている複数本の保護管(6) が配管されており、該保護管(6) は該外管(5) から引き出され、図11に示すようにその端部は該管保持板(32)の管挿入口(35B) を介して内リング(35)を貫通している。そして該内リング(35)にはハンドホール(2) の内側から外リング(42)が螺着されている。そして該保護管(6) の谷部(6B)に装着されているパッキンリング(7) は該内リング(35)の端面と該外リング(42)の内周の段部(43)との間で挟み付けられることによって係合され、該保護管(6) の端部は該外リング(42)によって固定され、該保護管(6) の端部の抜け止めが行われる。
【0017】本発明において、管保持板の本体はポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック製であり、内リングはナイロン等のプラスチック製であり、外リングはポリプロピレン等のプラスチック製である。
【0018】本実施例では内リング(35)は管保持板(32)の管挿入口(35B) に一体的に設けられているが、前実施例のように内リングは別体として管挿入口(35B) に取付けてもよい。
【0019】本発明は上記実施例に限定されるものではなく、外管は直管路の場合には可撓性のものである必要はない。
【0020】
【作用・効果】本発明は上記したように、保護管(6) 端部に装着したパッキンリング(7) を管保持板(19)の管挿入口(22)に取付けた管固定リング(25)の内リング(35)側に係合させるので、該保護管(6) 端部は管保持板(19)の管固定リング(25)を介して抜け落ちることなくハンドホール(2) に接続される。
【出願人】 【識別番号】000000505
【氏名又は名称】アロン化成株式会社
【出願日】 平成11年10月19日(1999.10.19)
【代理人】 【識別番号】100075476
【弁理士】
【氏名又は名称】宇佐見 忠男
【公開番号】 特開2000−193139(P2000−193139A)
【公開日】 平成12年7月14日(2000.7.14)
【出願番号】 特願平11−297345