| 【発明の名称】 |
管の敷設構造およびその敷設方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】志喜屋 孝市
【氏名】東 俊司
【氏名】高橋 正憲
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| 【要約】 |
【課題】固定用の支持柱や支持梁を用いることなく、インバート部材を小口径管の周りに作業性よく配置して固定でき、インバート部材と小口径管との間にモルタルなどのグラウト材を加圧注入できる管の敷設方法を提供すること。
【解決手段】大口径管12内の底部に間隔をおいて配置・固定した管枕材2の上面にて小口径管3を支持・固定し、小口径管3を載置した部分を除いた大口径管12内の底部に足場板5を設置し、小口径管3を跨いで管軸方向に間隔をおいて配置・固定した逆L字形状の桁材6上に、片面側にその長手方向に沿って連続した補強リブを有する長尺状のFRP製のインバート部材7を小口径管3の全長にわたって配置・固定し、このインバート部材7と小口径管3の外面と大口径管12の内面とで形成される空間S内にグラウト材8を注入する管の敷設方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 大口径管内の底部にその長手方向に配置された管枕材の上面に小口径管が載置され、この小口径管が載置されている部分を除いた大口径管内の底部にその長手方向に沿って足場板が配置され、前記小口径管を跨いで管軸方向に間隔をおいて配置された桁材上に、小口径管の外面と対向する片面側にその長手方向に沿って連続した補強リブを有する長尺状のインバート部材が小口径管の全長にわたって配置され、このインバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内にグラウト材が注入・硬化されていることを特徴とする管の敷設構造。 【請求項2】 大口径管内の底部に管枕材を配置した管枕材の上面にて小口径管を支持し、この小口径管の周りに、所定の形状を有する桁材を小口径管を跨いだ状態で管軸方向に間隔をおいて配置し、この桁材上に、小口径管の外面と対向する片面側にその長手方向に沿って連続した補強リブを有する長尺状のインバート部材を小口径管の全長にわたって配置し、このインバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内にグラウト材を注入することを特徴とする管の敷設方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、大口径管内に小口径管が敷設された管の敷設構造およびその敷設方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、既設あるいは一次覆工の大口径管内に小口径管を敷設する方法として、たとえば特開平4−157271号公報において、大口径管の底部中央に載置ベースを設置し、このベース上に小口径管を載置し、小口径管の外周をU字状の鋼製バンドにて固定する方法が記載されている。 【0003】ところで、上記方法にて得られた管の敷設構造において、大口径管の内面と小口径管の外面とで形成される空間部をたとえば汚水用あるいは中水用の管路として使用することを考慮した場合、小口径管には上向きの浮力が作用することになる。このため、この浮力に打ち勝つ以上の固定力をもって、より多くのU字状の鋼製バンドにて大口径管の底部に強固に固定しなければならない。また、鋼製バンドが汚水に曝されることになるので、ステンレスなどの耐蝕性にすぐれた材質のものとする必要もある。 【0004】このため、ステンレス鋼製バンドそのものが比較的高価であるため、施工費用が割高となるという問題が生じてくる。しかも、鋼製バンドの両端部は大口径管の底部に固定されているので、大口径管の底部に局部的な引っ張り荷重が作用することになるので、大口径管の強度が損なわれるという問題も生じてくる。 【0005】さらに、小口径管同士の接続は、小口径管の受け口に、隣接する小口径管の差し口が挿入して接続されているので、管路全長にわたって受け口が張り出しており、しかも、大口径管の底部内面は管路全長にわたって平坦でない。このため、汚水などの流れ特性が低下するという問題も生じてくる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは、小口径管3の周りをFRP樹脂製の曲面状のインバート部材7にて管全長にわたって覆い、このインバート部材7と小口径管3の外面と大口径管12の内面とで形成される空間S内にモルタルなどのグラウト材8を注入して硬化させることを検討した。 【0007】ところで、空間S内にモルタル8を注入ためにはある程度の注入圧が必要となる。このため、注入圧によるインバート部材7の歪みや変形を防止するために、図7に示すように、大口径管12の全長にわたって所定の間隔をおいて、固定用の支持柱121や支持梁122を上下・左右に配置して取り付けなければならなかった。また、モルタル8が硬化した後に、上記固定用の支持柱121や支持梁122を取り外さなければならない。このため、固定用の支持柱や支持梁の取り付け・取り外しに多くの工数を要し、作業性が悪く、しかも、施工費用が高くつくという問題があった。 【0008】さらに、モルタル8とのインバート部材7の付着性を良くするためには、インバート部材7のモルタル8と接する片面側にたとえば砂付け処理などの後処理を施す必要がある。しかしながら、手間がかかるわりには、付着性の改良には限界があった。 【0009】本発明の目的は、大口径管の内面と小口径管の外面とで形成される空間部も、たとえば汚水用などの管路として利用することができる管の敷設構造を提供することである。 【0010】本発明の他の目的は、インバート部材と小口径管との間に注入・硬化されたグラウト材と、インバート部材との付着性が著しく向上した管の敷設構造を提供することである。 【0011】本発明の目的は、取り外しが必要な固定用の支持柱や支持梁を用いることなく、インバート部材を小口径管の周りにその長手方向にわたって作業性よく配置して固定でき、インバート部材と小口径管との間にモルタルなどのグラウト材を注入することが可能な管の敷設方法を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、大口径管内の底部にその長手方向に配置された管枕材の上面に小口径管が載置され、この小口径管が載置されている部分を除いた大口径管内の底部にその長手方向に沿って足場板が配置され、前記小口径管を跨いで管軸方向に間隔をおいて配置された桁材上に、小口径管の外面と対向する片面側にその長手方向に沿って連続した補強リブを有する長尺状のインバート部材が小口径管の全長にわたって配置され、このインバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内にグラウト材が注入・硬化されている管の敷設構造である。 【0013】請求項2記載の発明は、大口径管内の底部に配置した管枕材の上面にて小口径管を支持し、この小口径管の周りに、所定の形状を有する桁材を小口径管を跨いだ状態で管軸方向に間隔をおいて配置し、この桁材上に、小口径管の外面と対向する片面側にその長手方向に沿って連続した補強リブを有する長尺状のインバート部材を小口径管の全長にわたって配置し、このインバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内にグラウト材を注入する管の敷設方法である。 【0014】本発明における管枕材の材質は、天然木製のものやコンクリート製のものであってもよいが、取扱いなどの作業性を考慮すると、ガラスロービングなどの長尺繊維にて補強した硬質発泡ウレタン樹脂製の合成樹脂製のものが望ましい。この合成樹脂製のものは軽量で、機械的強度や耐蝕性などの面でもすぐれている。 【0015】本発明におけるインバート部材の材質は、ガラス繊維などの補強繊維にて補強されたFRP製のもの、FRP製のパネル部材と熱可塑性樹脂製のパネル部材とから構成された積層タイプのものを用いることができる。そして、インバート部材のグラウト材と当接する側には、複数の補強リブが小口径管の口径方向に沿って一体に突設されている。なお、FRP製のインバート部材としてはたとえば引き抜き成形にて製造した長尺状のものがよい。 【0016】本発明における桁材の材質は、金属製やFRP製のものであればよい。また、桁材の断面形状は逆L字状、T字状、コ字状のものが望ましい。桁材の形状は、大口径管内の底部に配置される小口径管の位置に対応して決めればよい。たとえば小口径管が大口径管の底部のいずれか一側に偏って敷設される場合は、逆L字形状のものとすればよく、また、小口径管が大口径管の底部中央に敷設される場合は、下方に開口したコ字形状のものとすればよい。(作用) 【0017】請求項1記載の管の敷設構造においては、大口径管内の底部にその長手方向に配置された管枕材の上面に小口径管が載置され、この小口径管が載置されている部分を除いた大口径管内の底部にその長手方向に沿って足場板が配置され、前記小口径管を跨いで管軸方向に間隔をおいて配置された桁材上に、小口径管の外面と対向する片面側にその長手方向に沿って連続した補強リブを有する長尺状のインバート部材が小口径管の全長にわたって配置され、このインバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内にグラウト材が注入・硬化されているので、注入圧によるインバート部材の歪みや変形が生じることなく、インバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内に、所定の注入圧をかけてグラウト材を注入することができる。 【0018】そして、インバート部材の片面側にその長手方向に連続して存在している補強リブがグラウト材中に埋設・係止されて、インバート部材はグラウト材に対して強固に付着した管の敷設構造となる。 【0019】また、インバート部材の上面は管軸方向にわたって平坦であるので、大口径管の内面とインバート部材の上面とで形成される空間部も、流れ特性の良好な汚水用あるいは中水用の管路として利用することができる。 【0020】請求項2記載の管の敷設方法は、大口径管内の底部に配置した管枕材の上面にて小口径管を支持し、この小口径管の周りに、所定の形状を有する桁材を小口径管を跨いだ状態で管軸方向に間隔をおいて配置し、この桁材上に、小口径管の外面と対向する片面側にその長手方向に沿って連続した補強リブを有する長尺状のインバート部材を小口径管の全長にわたって配置し、このインバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内にグラウト材を注入する方法であるので、インバート部材が桁材上に仮固定されることで、グラウト材の注入圧によってインバート部材の歪みや変形が生じることなく、空間内に所定の注入孔を通じてグラウト材を注入することができる。 【0021】そして、小口径管の周りに全長にわたって配置したインバート部材の補強リブがほぼ全長にわたってグラウト材中に埋設・係止されることで、インバート部材がグラウト材に対して強固に付着した管の敷設構造を得ることができる。 【0022】このように、インバート部材の補強リブがほぼ全長にわたってそのままグラウト材中に埋設されるので、固定用の支持柱や支持梁を用いる方法に比べて著しく作業性や施工性が良好である。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の管の敷設構造の第1実施例を示す縦断面図、図2は図1の要部拡大断面図、図3は桁材へのインバート部材の取付け状態を示す部分拡大図、図4はインバート部材の説明断面図、図5は図3のX−X断面図である。 【0024】図1において、1はシールド工法にて地山に二次覆工されて築造されたトンネルであり、鋼製型枠セグメントリング11と、大口径管であるFRPM管(呼び径1800mm)12と、この大口径管12とセグメントリング11との隙間に注入・硬化された裏込め材であるモルタル13とで構成されている。 【0025】2は管枕材であり、大口径管12内の底部にその長手方向に所定間隔をおいて配置され、ボルト25とナット26にて固定されている。ボルト25の上端にはターンバックル42が螺合されている。管枕材2はガラスロービングにて補強された硬質発泡ウレタン樹脂製の角柱状のものであり、その下面21は大口径管12の内面に符合した円弧状の曲面を有している。この曲面部には、図2に示すように、管軸方向に連通した断面半円形状の溝27、27が設けられている。 【0026】図2に示すように、管枕材2の左側の上面には、その幅方向の全長にわたって、断面ほぼ台形状のあり溝24が設けられている。このあり溝24は、管枕材2同士を管の長手方向に沿って連結する後述の梁材の一部が嵌合されるものである。なお、あり溝24の深さは、梁材を面一に嵌合できるように、梁材の厚みとほぼ同一とされている。 【0027】3は小口径管である鋳鉄管(呼び径700mm)であり、管枕材2の右側の上面に偏って載置され、帯状の固定バンド4にて固定されている。すなわち、図2に示すように、固定バンド4の両端部上面にはボルト41、41の一端部が溶接固定され、この両ボルト41の他端部が管枕材2側のターンバックル42、大口径管12の下部壁に一端部が固定されたボルト121の他端に螺合されたターンバックル42とそれぞれ螺合されることで締め付けられて固定されている。この場合、小口径管3の管中心が大口径管12の管中心よりも約350mm大口径管12内の底部右側に偏位して敷設されている。 【0028】5は足場板であり、小口径管3が載置されている部分を除いた大口径管12内の底部左側にその長手方向に沿って配置され、管枕材2の上面および梁材51の上面に釘などにて固定されている。つまり、足場板5の下面と大口径管12の底部内面との間には、管枕材2が存在している部分を除いて、隙間が形成されていることになる。 【0029】6はステンレス製の桁材であり、断面形状がT字状のアングル材の長手方向の両端部がハ字状に屈曲加工されて略逆L字状の形態とされている。桁材6は上水平部61と中間傾斜部62と下垂直部63とを有している。上水平部61、中間傾斜部62および下垂直部63の上面にはそれぞれ1〜2個の四角筒状の取付け座64が溶接固定されている。この取付け座64の高さは、後述のインバート部材の補強リブの突出長さとほぼ同一とされている。 【0030】なお、取付け座64が固定される位置は、図3に示すように、インバート部材の補強リブ間に位置するようになっている。桁材6は小口径管3の上方を跨いで管軸方向に約4mの間隔をおいて複数配置されている。桁材6はその上水平部61の端部が、たとえば大口径管12の壁部内面に固定されたL型アングル材に、一方、下垂直部63の端部が管枕材2上に位置している足場板5の上面にそれぞれビスなどにて固定されている。 【0031】7は引き抜き成形にて製造されたFRP製のインバート部材であり、長さ約4mの長尺状のものである。インバート部材7の下面側にはその長手方向に連続して、図4に示すように、突起状の補強リブ71が所定の間隔をおいて一体に設けられ、この補強リブ71の先端には係止部711が設けられている。なお、この実施例の場合、インバート部材7としては上水平部61用のインバート部材7a、傾斜部62用のインバート部材7b、下垂直部63用のインバート部材7cの3種類のものが準備されている。 【0032】そして、インバート部材7a,7b,7cが小口径管3の周りに所定の間隔をおいて小口径管3の全長にわたって配置され、図5に示すように、桁材6の上水平部61、中間傾斜部62および下垂直部63の上面に溶接固定された各取付け座64の上面半分側にビスなどにて固定されている。 【0033】インバート部材7cの下端部は足場板5の上面側に、インバート部材7aの側端部は大口径管12の壁面側にそれぞれ水密状に固定されている。インバート部材7a,7b,7cの長手方向の端部側も、図5に示すように、隣接する他のインバート部材の端部側と桁材6の部分にて水密状に固定されている。 【0034】そして、インバート部材7と、小口径管3の外面と、大口径管12の下半部内面とで形成される空間S内に、グラウト材であるエアモルタル8が注入口(図示せず)から注入されて硬化されることで、大口径管12内の底部に小口径管3が敷設された敷設構造とされている。 【0035】上記図1に示した管の敷設構造を敷設するにはつぎのようにして行う。まず、シールド工法にて二次覆工されたトンネル1を構成している大口径管12内の底部に、その長手方向に所定間隔をおいて複数の管枕材2を配置し、ボルト25・ナット26にて固定する。なお、各管枕材2が配置される大口径管12内の底部にはあらかじめボルト25が固定されている。一方、管枕材2側にはボルト25が挿通されるボルト挿通孔があらかじめ穿孔されている。 【0036】管枕材2の配置・固定と同時に管枕材2のあり溝24を利用して、梁材6にて管枕材2同士を管の長手方向に沿って連結する。そして、この梁材6よりも図面上左側に位置する管枕材2の上面および梁材6の上面に、大口径管12の長手方向に沿って足場板5を配置し、釘などにて管枕材2および梁材6に固定する。 【0037】そして、この足場板5を敷いた部分を作業用の通路として利用しながら、台車などを用いて大口径管12内に小口径管3を搬送し、管枕材2の上面片側に小口径管3を偏って載置し、隣接する小口径管3同士を接続しながら敷設していく。小口径管3の敷設が終了したのち、固定バンド4の両端部のボルト41、41をターンバックル42、42と螺合し、小口径管3を固定バンド4で締め付けて固定する。なお、小口径管3の配置・固定が完了したのちに、足場板5を設置してもよい。 【0038】小口径管3をその全長にわたって複数の固定バンド4で締め付けてしっかりと固定したのち、小口径管3を跨いだ状態で、小口径管3の長手方向に所定の間隔をおいて、複数の桁材6を配置・固定する。つぎに、この桁材6を利用して、小口径管3の周りをインバート部材7a,7b,7cにて管の全長にわたって囲繞する。その際、図5に示すように、インバート部材7a,7b,7cの両端部を桁材6,6に載置し、取付け座64を利用してビスなどにて桁材6の上水平部61、中間傾斜部62、下垂直部63上に固定する。 【0039】また、インバート部材7aとインバート部材7bの重ね合わせ部にシール材の機能も兼ねた厚み調整材を介在させてビスなどにてリベット止めする。インバート部材7bとインバート部材7cの重ね合わせ部についても同様にリベット止めする。また、インバート部材7cの下端部を足場板5側に、インバート部材7aの側端部を大口径管12の壁面側にそれぞれ水密状に固定する。 【0040】つぎに、インバート部材7と、小口径管3の外面と、大口径管12の下半部内面とで形成された空間S内に、注入孔(図示せず)を通じてエアモルタル8を加圧注入して硬化させる。このようにして、図1に示す管の敷設構造が得られる。この場合、足場板5の下面と大口径管12の底部内面との間にも隙間が存在しているので、この隙間内にも注入したエアモルタル8が充填されることになる。 【0041】このように、インバート部材7の下面側に複数の補強リブ71を設けることにより、インバート部材7の剛性が著しく大きくなり、エアモルタル8の注入圧によるインバート部材の歪みや変形の防止効果がさらに向上する。 【0042】また、管枕材2の下面21側の2箇所に管軸方向に連通した断面半円形状の溝27が設けられているので、この溝27、27を通じてエアモルタル8は隣接する空間S内に隙間なく充填されることになる。 【0043】なお、上記注入孔はエアモルタル8の注入後、キャップにて閉塞すればよい。9はエアモルタル8を注入する際のエア抜きホースであり、その下端が足場板5の所定部分に固定されて上記空間Sと連通している。 【0044】上記実施例では、インバート部材7を桁材6上に直接固定したが、図6に示すように、桁材6上に硬質ゴム製の継手部材6Aを接着して固定し、この継手部材6Aの嵌合溝61A内にインバート部材7の補強リブ71を押し込んで嵌合するようにしてもよい。その際、補強リブ71先端の係止部711が嵌合溝61Aの底部に係止するようにするのが望ましい。なお、継手部材6Aは合成樹脂製、FRP製のものであってもよい。 【0045】このように、嵌合溝61Aを有する継手部材6Aを桁材6上に固定して設けることで、インバート部材7の取付け作業をより簡単に行うことができる。 【0046】また、上記実施例では、小口径管3を管枕材2の一端部側の上面22に載置したが、対応する部分に円弧状の内面を有する管載置用の凹部を設け、この凹部の内面にて小口径管3の底部を支持するようにしてもよい。このように、管枕材2の上面に管載置用の凹部を設けると、小口径管3の転がりを防止でき、小口径管3の敷設作業を安全に行なえる。 【0047】 【発明の効果】請求項1記載の管の敷設構造においては、インバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内に、注入圧によるインバート部材の歪みや変形が生じることなく、所定の注入圧をかけてグラウト材が注入された敷設構造となる。そして、インバート部材の補強リブがグラウト材中に埋設されることにより、インバート部材はグラウト材に対して強固に付着した構造となる。 【0048】また、インバート部材がその片面側に長手方向に沿って連続した補強リブを有する長尺状のものであり、小口径管を跨いだ状態で管軸方向に間隔をおいて配置された桁材上に固定されているので、インバート部材に注入圧による歪みや変形が生じることなく、インバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内に、所定の注入圧をかけてグラウト材を注入できる。 【0049】そして、インバート部材の片面側にその長手方向に連続して存在している嵌合リブがグラウト材中に埋設・係止されて、インバート部材はグラウト材に対して強固に付着した管の敷設構造となる。 【0050】また、インバート部材の上面は管軸方向にわたって平坦であるので、大口径管の内面とインバート部材の上面とで形成される空間部も、流れ特性の良好な汚水用あるいは中水用の管路として利用することができる。 【0051】さらに、小口径管が載置されている部分を除いた大口径管内の底部にその長手方向に沿って配置された足場板の部分を点検用の通路として利用することで、管路内の点検を作業性よく安全に行える。 【0052】請求項2記載の管の敷設方法は、小口径管の周りに桁材を小口径管を跨いだ状態で管軸方向に間隔をおいて配置・固定し、この桁材上に片面側にその長手方向に沿って連続した補強リブを有する長尺状のインバート部材を小口径管の全長にわたって配置したのち、このインバート部材と小口径管の外面と大口径管の内面とで形成される空間内にグラウト材を注入する方法であるので、インバート部材が桁材上に仮固定されることで、グラウト材の注入圧によってインバート部材の歪みや変形が生じることなく、空間内に所定の注入孔を通じてグラウト材を注入することができる。 【0053】また、小口径管の周りに配置したインバート部材の補強リブがほぼ全長にわたってグラウト材中に埋設・係止されるので、グラウト材に対してインバート部材が強固に付着した管の敷設構造を得ることができる。 【0054】さらに、桁材もグラウト材中に埋設されるので、桁材を取り外す必要がなく、作業性や施工性が良好である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社 【識別番号】596163747 【氏名又は名称】小松化成株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月25日(1998.12.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102956 【弁理士】 【氏名又は名称】九十九 高秋
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| 【公開番号】 |
特開2000−193138(P2000−193138A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−370559 |
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