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【発明の名称】 断熱ホース
【発明者】 【氏名】明渡 洋一

【氏名】稲掛 哲哉

【氏名】小玉 仁也

【氏名】服部 承治

【氏名】吉富 義樹

【氏名】森川 正崇

【要約】 【課題】樹脂シート状帯の材料を節減して軽量化および原価低減を図るとともに、断熱性には悪影響を与えない断熱ホースを提供する。

【解決手段】断熱性発泡樹脂層を軟質発泡樹脂テープをその側縁同士を突き合わせながら螺旋状に捲回することにより形成し、かつ隣接する当該軟質発泡樹脂テープの側縁同士をこの側縁同士間の内周面に跨って螺旋状に捲回された当該軟質発泡樹脂テープより幅狭の樹脂帯との熱融着により連結一体化して形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内層、外層および内外層間に介在させた断熱性発泡樹脂層からなるホースであって、断熱性発泡樹脂層は、軟質発泡樹脂テープをその側縁同士を突き合わせながら螺旋状に捲回することにより形成され、かつ隣接する当該軟質発泡樹脂テープの側縁同士がこの側縁同士間の内周面に跨って螺旋状に捲回された当該軟質発泡樹脂テープより幅狭の樹脂帯との熱融着により連結一体化して形成されていることを特徴とする断熱ホース。
【請求項2】 内層が通気性テープを螺旋状に捲回しその側縁同士を連結するとともに硬質螺旋補強体により保形して形成され、この内層と断熱性発泡樹脂層との間に、連続気泡構造の軟質発泡樹脂テープをその側縁同士を突き合わせながら螺旋状に捲回することにより形成した吸音性発泡樹脂層を介在させた請求項1に記載の断熱ホース。
【請求項3】 断熱性発泡樹脂層が独立気泡構造の軟質発泡樹脂テープを螺旋状に捲回して形成されている請求項1又は2に記載の断熱ホース。
【請求項4】 外層が、軟質発泡樹脂テープと熱融着可能な軟質樹脂テープを螺旋状に捲回して形成され、断熱性発泡樹脂層の外周面に融着されている請求項1に記載の断熱ホース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屈曲自在に配管できるフレキシブルなダクトホースに関し、殊に、冷暖房用の気体移送用の断熱ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のホースとしては、例えば特開平9-89357号の断熱消音ダクトが知られており、この断熱消音ダクトホースは、内面層、連続気泡層、中間シート層、独立気泡層および外面層を順次内側から各層を個別に形成し積層して形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記断熱消音ダクトにおいては、連続気泡層と独立気泡層を仕切る中間シート層が、樹脂製の薄いシート状帯をその一部を重合させながら螺旋状に捲回しその重合部間を接着一体化してダクトホースの軸方向に沿って全長に亘って形成されており、ダクトホースの全長に亘って隙間なく形成された中間シート層が、ダクトの配管作業などの取り扱いにおいて望まれる軽量化や材料節約による低コスト化の図るうえにおいて障害となる問題があった。
【0004】そこで、本発明は、上記中間シート層を全長に亘って形成することなく、その樹脂シート状帯の材料を節減して軽量化および原価低減を図るとともに、断熱性には悪影響を与えない断熱ホースを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明は、下記の構成を備えるものである。
【0006】(1)内層、外層および内外層間に介在させた断熱性発泡樹脂層からなるホースであって、断熱性発泡樹脂層は、軟質発泡樹脂テープをその側縁同士を突き合わせながら螺旋状に捲回することにより形成され、かつ隣接する当該軟質発泡樹脂テープの側縁同士がこの側縁同士間の内周面に跨って螺旋状に捲回された当該軟質発泡樹脂テープより幅狭の樹脂帯との熱融着により連結一体化して形成されていることを特徴とする断熱ホース。
【0007】(2)内層が通気性テープを螺旋状に捲回しその側縁同士を連結するとともに硬質螺旋補強体により保形して形成され、この内層と断熱性発泡樹脂層との間に、連続気泡構造の軟質発泡樹脂テープをその側縁同士を突き合わせながら螺旋状に捲回することにより形成された吸音性発泡樹脂層を介在させた上記(1)に記載の断熱ホース。
【0008】(3)断熱性発泡樹脂層が独立気泡構造の軟質発泡樹脂テープを螺旋状に捲回して形成されている上記(1)または(2)に記載の断熱ホース。
【0009】(4)外層が、軟質発泡樹脂テープと熱融着可能な軟質樹脂テープを螺旋状に捲回して形成され、断熱性発泡樹脂層の外周面に融着されている上記(1)に記載の断熱ホース。
【0010】請求項1の断熱ホースは、軟質発泡樹脂テープにより形成される断熱性発泡樹脂層の内周面に捲回される樹脂帯が、軟質発泡樹脂テープよりも幅狭く形成され、その側縁同士が重合することなく間隔をあけて螺旋状に捲回されるので、その使用材料が節減される結果、低コスト化並びに軽量化が実現される。一方、この樹脂帯は、断熱性発泡樹脂層と直接熱融着しており、隣接する軟質発泡樹脂テープの側縁同士を連結一体化し断熱性発泡樹脂層のずれを防止するとともに、軟質発泡樹脂テープの側縁同士間の隙間を封止するので、この隙間に流体が侵入して断熱性能を損なうような虞がない。
【0011】請求項2の断熱ホースは、通気性の内層とその外側の吸音性発泡樹脂層とが相俟って、断熱性とともに吸音性を兼備させることができるもので、この場合、吸音性発泡樹脂層の外側に前記樹脂帯が捲回されて、その外側の断熱性発泡樹脂層に融着するとともにこれを連結一体化するものである。
【0012】請求項3の断熱ホースは、断熱性発泡樹脂層を独立気泡構造の軟質発泡樹脂テープにより形成されており、より優れた断熱性能を期待できる。
【0013】請求項4の断熱ホースは、外層が断熱性発泡樹脂層と全面的に熱融着しており、外層と断熱性発泡樹脂層の間や軟質発泡樹脂テープ同士の間に隙間を生じることなく優れた断熱性を長期間維持することができるほか、断熱性発泡樹脂層のずれや変形をより確実に阻止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る断熱ホースの一実施例について添付図面に従って説明する。図1において、断熱ホース1は、内層2、吸音性発泡樹脂層5、中間樹脂帯6、断熱性発泡樹脂層7および外層8とで構成されている。
【0015】内層2は、ポリプロピレン(PP)製等の不織布等からなる通気性テープ3を螺旋状に捲回し、その隣接する側縁同士の外側にPP製の硬質樹脂補強材4を螺旋状に捲回し熱融着により連結一体化して形成され、その内周面が略平滑に形成されている。
【0016】吸音性発泡樹脂層5は、内層2の外側に軟質ポリウレタンフォーム等の連続気泡構造の軟質発泡テープT1をその隣接する側縁同士を突き合わせ状にして螺旋状に捲回して形成されている。
【0017】断熱性発泡樹脂層7は、吸音性発泡樹脂層5の外側に軟質ポリエチレン(PE)フォームからなる独立気泡構造の軟質発泡樹脂テープT2をその隣接する側縁同士を突き合わせ状にして螺旋状に捲回して形成されるとともに、その内周面には隣接する側縁同士間に跨って螺旋状に捲回した中間樹脂帯6を軟質発泡樹脂テープT2と熱融着することにより連結一体化させている。この中間樹脂帯6は、軟質発泡樹脂テープT2と熱融着可能な材料からなり、例えばPE,PPなどのポリオレフィン系樹脂や各種熱可塑性エラストマーを単独又はブレンドして使用することができる。
【0018】外層8は、断熱性発泡樹脂層7の外側に前記中間樹脂帯6と同材料からなる軟質樹脂テープを螺旋状に捲回して形成され、かつその内側の断熱性発泡樹脂層7と熱融着により接着一体化されている。
【0019】前記中間樹脂帯6は、その幅が軟質発泡樹脂テープT2の幅よりも狭く形成され、断熱性発泡樹脂層7の内周面全面を覆うのでなく、軟質発泡樹脂テープ2の隣接する当接部付近のみを覆い、隣接する中間樹脂帯6,6間においては断熱性発泡樹脂層7の内周面が露出して直接内側の吸音性発泡樹脂層5に臨んでいる。
【0020】図2は他の実施例を示す一部拡大断面図で、図1における吸音性発泡樹脂層5の形成を省略したもので、他の構成は図1に示すものと同等なので同符号を付してその説明を省略する。なお、本実施例では、内層2を通気性テープにより形成して通気性を付与しているが、必ずしも通気性を付与する必要はなく、軟質樹脂テープ等の非通気性テープを螺旋状に捲回して内層を形成することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、断熱性発泡樹脂層の内面に配置する樹脂帯を極力少ない材料で形成するようにし、軽量で取り扱いやすく、かつ、その成形コストも低減できる。しかも、その樹脂帯が断熱性発泡樹脂層に熱融着して当該層のずれを防止し良好な断熱性を維持するので、一般住宅の冷暖房送気用の断熱ダクトとして好適なダクトホースを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000108498
【氏名又は名称】タイガースポリマー株式会社
【出願日】 平成10年12月2日(1998.12.2)
【代理人】 【識別番号】100090480
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 晃
【公開番号】 特開2000−170992(P2000−170992A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−342265