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【発明の名称】 保護ダクト
【発明者】 【氏名】松岡 秀樹

【要約】 【課題】外観に蛇腹形状のような凹凸を設けることなく屈曲自在に配設することが可能になる保護ダクトを提供する。

【解決手段】内部に配管や配線を収容して保護する保護ダクト1であって、表面が平滑なシート材からなるシート部2と、該シート部2の端部間を接合することにより大略筒状となす接合部3とを設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に配管や配線を収容して保護する保護ダクトであって、表面が平滑なシート材からなるシート部と、該シート部の端部間を接合することにより大略筒状となす接合部とを設けたことを特徴とする保護ダクト。
【請求項2】 シート部を予め大略筒状に成型してなることを特徴とする請求項1記載の保護ダクト。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管等を収容する保護ダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平10−68536号公報には、極めて簡単にエアコンの設置に用いられる冷媒管を内部に収容して保護できる保護ダクト9が示されている。このものは、例えば、建物の壁孔から引き出された配線をエアコンの室外機に接続した後、外壁に沿うように該配線を配置し、建物に設けられた壁孔には壁孔用保護ダクト15を被せ、直状に配置された配線には直状の保護ダクト10を被せ、屈曲して配置された配線には予め所定の角度で屈曲した保護ダクト17を被せ、屈曲した保護ダクト17では対応できないような壁面の段差C上に配置された配線には上述した保護ダクト9を被せることになる。保護ダクト9は長手方向に屈曲自在とするために蛇腹部を備えているため、図5に示すように、壁面に段差Cがあったとしても蛇腹部の可撓性によりなんなく壁面に沿って配設し、内部の配線や配管を保護することが可能になるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、直状に配設された保護ダクト10や予め屈曲する角度が固定された保護ダクト17にあっては蛇腹部を必要としないため凹凸のない外観とすることが可能であるのに対し、上述した段差C上に配置された配線や配管のように保護ダクト17では対応できないような屈曲を必要とする部分にあっては蛇腹部を用いることになるため、配設された保護ダクトの一部が蛇腹形状を有することになり、蛇腹形状特有の凹凸を有した外形により、必ずしも美観に優れないという問題点を有していた。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、外観に蛇腹形状のような凹凸を設けることなく屈曲自在に配設することが可能になる保護ダクトを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、内部に配管や配線を収容して保護する保護ダクトであって、ゴム材等の表面が平滑なシート材からなるシート部と、該シート部を大略筒状にしたときの長手方向の両端部間を接合するファスナー等の接合部とを設けたことを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の配線ダクトにおいて、シート部を予め大略筒状に成型してなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係る保護ダクトを図1乃至図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の保護ダクトを大略筒状にした状態を示す斜視図である。図2は本発明の保護ダクトを使用してエアコン用の配管を保護する方法を示す説明図である。図3は本発明の保護ダクトを広げた状態を示す斜視図である。図4は本発明の保護ダクトを他の保護ダクトに接続する状態を示す斜視図である。
【0008】この保護ダクト1は、シート部2とシート部2の端部に設けられた接合部3とからなる。シート部2は可撓性を有するゴム材、樹脂材、金属材等を用いて表面が平滑なシート状となるように作製される。接合部3はファスナーやボタン、ホック等からなり、シート部2の長手方向の両端部間を接合するものである。接合部3を接合すると、シート部2は大略筒状となり、その可撓性から長手方向に屈曲自在となる。
【0009】この保護ダクト1は、図1に示すように、接合部3を接合しなければシート状であるため、既設の配線や配管の任意の場所において配線や配管を内部に収容した状態で大略筒状にし、接合部3を接合するだけで、該配線や配管を収納して保護することができる。また、シート部2の自在な屈曲により、図2に示すように、保護ダクト1を取り付ける位置に段差Cがあったとしても壁面にそって配設することが可能になる。さらに、外観は平滑であり蛇腹状のような凹凸がないため、美観を損なうことなく配設することが可能になる。
【0010】上述した構成の保護ダクト1は、図2に示すように、直線的に配設された保護ダクト10と共に使用されることになる。保護ダクト10は、全体が合成樹脂により内部に配線や配管等を収納できるように中空直状に形成されてなり、保護ダクト1と同様に壁面等に沿って配設される配線や配管を保護するものである。この保護ダクト10と保護ダクト1との接続は、図4に示すように、保護ダクト10の端部開口に保護ダクト1をはめ込むことによりなされる。したがって、接続に特別な道具や部材等を必要としないため、施工や取り外し、移設等が容易に行え作業性が良い。なお、保護ダクト1をゴム材のように弾性を有する材料にて構成し、保護ダクト1の端部開口を保護ダクト10の外周よりも若干大きくなるようにしておけば、その弾性により保護ダクト10の端部開口の内面形状に保護ダクト1を密着内嵌することが可能であるため、内部への雨水や塵埃等の侵入を排除することができる。
【0011】なお、図2に示すように、接合部3を外した状態においてシート部2が大略筒状になるように予め成型しておけば、保護ダクト1に収納する配線や配管を両端部間の挿通口4を介して保護ダクト1の内方に収納し、接合部3を接合するだけで保護ダクト1の取付が終了するため、シート部2を配線や配管に巻き付けるという動作を必要とせず施工性に優れるという効果を奏する。さらに、接合部3をファスナーにて構成すれば、シート部2の両端部間の接合を極めて容易に行うことができ、さらに作業性を高めることが可能になる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明にあっては、内部に配管や配線を収容して保護する保護ダクトであって、表面が平滑なシート材からなるシート部と、該シート部の端部間を接合することにより大略筒状となす接合部とを設けたので、表面が平滑であるため直状の保護カバー等と同様に外観に蛇腹形状のような凹凸を設けることなく、シート材を用いているため長手方向に屈曲自在に配設することが可能になる保護ダクトを提供することができるという効果を奏する。
【0013】請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の保護ダクトにおいて、シート部を予め大略筒状に成型してなるので、保護ダクトを施工する際にシート部を配線や配管に巻き付けるという動作を必要としないため、施工性に優れるという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成10年12月10日(1998.12.10)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外3名)
【公開番号】 特開2000−170986(P2000−170986A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−351878