トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 保護ダクト
【発明者】 【氏名】宮垣 隆則

【要約】 【課題】施工性に優れた保護ダクトを提供する。

【解決手段】壁面Wに互いに間隔をおいて取り付けられる複数のベースD1と、ベースD1に対向して設けられるカバーD3と、カバーD3に連接してベースD1の幅方向両端に着脱自在に取り付けられる側壁D2とを備えてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁面に互いに間隔をおいて取り付けられる複数のベースと、ベースに対向して設けられるカバーと、カバーに連接してベースの幅方向両端に着脱自在に取り付けられる側壁とを備えてなることを特徴とする保護ダクト。
【請求項2】 前記ベースは、配線や配管をくくり止めするバンド部材を取り付けるバンド取付部を設けてなることを特徴とする請求項1記載の保護ダクト。
【請求項3】 前記ベースは、収納する配線や配管を各々隔離するセパレータを取り付けるセパレータ取付部を設けてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の保護ダクト。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管等を収容する保護ダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平2−19675号公報に記載のような保護ダクトCがある。このものは、互いに係合連結自在な一対の半割カバー1A、1Bで構成されるものであり、一対の半割カバー1A、1Bをもって内部に配線や配管を収納して保護する筒状の保護ダクトCを構成する。この保護ダクトCは、図6に示すように、クーラーやボイラー等の空調機器において、屋外に設置された室外機5と屋内に設置された屋内機6との間にわたって、壁面W外側に沿って露出状態に配設された空調配管A、Bを、保護ダクトCの内部に挿通保持させた状態で前記壁面Wに固定して、配管設備や配線設備を構成してある。
【0003】保護ダクトCは、図3及び図4に示すように、硬質樹脂からなる角筒型の保護ダクトC本体を周方向に2分割し、半割カバー1A、1Bの開口部に沿った両側端部には弾性的に係合連結ならびに分離自在な弾性係合凹部1Aa、1Aa、1Ba、1Baを一体に形成するとともに、一方の半割カバー1Aの底壁部には、局部的な内方への突条部1Abをカバー長手方向に沿って一体形成し、この突条部1Abにそれの長手方向に適宜間隔を隔てて、壁面Wへのカバー固定用ネジ部材2の挿通部3を並設してある。
【0004】そして、保護ダクトC内には、突条部1Abに上方から外嵌する断面略門形のサドル7を設け、このサドル7には、空調配管A、Bを締め付け固定する樹脂製のバンド8を取り付けるとともに、ネジ部材2が挿通固定される孔9を形成して、孔9と挿通部3に同時にネジ部材2を挿通させて壁面Wに固定することによって、保護ダクトCとサドル7とを共締めして固定してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のような構成の保護ダクトにあっては、配管や配線の配設作業時やサドル7の取付時に半割カバー1Aの側壁が邪魔になり、配設作業がしにくいという問題点を有していた。また、既に配管や配線が配設されているところに上述した保護ダクトを設置する場合、半割カバー1Aを壁面Wと配管や配線との間に設置しなければならず、施工性に優れるものではないという問題点を有していた。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、施工性に優れた保護ダクトを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、壁面に互いに間隔をおいて取り付けられる複数のベースと、ベースの幅方向両端に各々着脱自在に取り付けられる一対の側壁と、ベースの対向側で一対の側壁に係合する保護カバーとを備えてなることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の保護ダクトにおいて、前記ベースは、配線や配管をくくり止めするバンド部材を取り付けるバンド取付部を設けてなることを特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の保護ダクトにおいて、前記ベースは、収納する配線や配管を各々隔離するセパレータを取り付けるセパレータ取付部を設けてなることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係る保護ダクトを図1乃至図2に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る保護ダクトの分解斜視図である。図2は本発明の他の実施の形態に係る保護ダクトの分解斜視図である。
【0011】本実施の形態に係る保護ダクトDは、複数のベースD1と、対向する一対の側壁D2と、ベースD1に対向するカバーD3とから構成され、壁面W等に固定された複数のベースD1に側壁D2、D2を取り付け、さらに側壁D2、D2にカバーD3を取り付けることにより、内部に収納する配線や配管を保護する保護ダクトが形成される。なお、以下、直状の保護ダクトについて説明するが、保護ダクトの形状はこれに限られるものでないことはいうまでもない。また、本実施の形態にあっては、側壁D2、D2とカバーD3とは別体に設けられているが、これらを一体に形成するようにしてもよい。
【0012】ベースD1は、軽金属等により形成され、略方形状を有しており、ベースD1の両端部には後述する側壁D2の嵌合溝D21に嵌合される嵌合片D11が折曲形成されている。嵌合片D11の中間付近は長手方向全体にわたってやや厚く形成されており、嵌合溝D21に嵌合片D11がはめ込まれた際に厚肉の部分が嵌合溝D21の内周に係合するため、嵌合片D11にはめ込まれた嵌合溝D21が簡単に外れないようになっている。
【0013】ベースD1は保護ダクトDの長手方向で適当間隔に壁面W等にネジ止めされることなる。D12はその際に利用されるネジ孔である。また、ベースD1には配線や配管を締め付け固定する樹脂製のバンド8が挿通されるバンド取付部D13が一体に設けられており、本実施の形態に係る保護ダクトDに収納される配管や配線は簡単にベースD1にしっかりと固定することができるようになっている。なお、本実施の形態の保護ダクトDにあっては、バンド取付部D13は2箇所設けられているが、その数はこれに限られるものではない。
【0014】さらに、ベースD1には保護ダクトDの内方を配線や配管毎に各々隔離するセパレータD14が取り付けられるセパレータ取付部D15が設けられている。セパレータ取付部15は、取り付けられるセパレータD14の厚み程度の溝をもって形成され、設けられたセパレータ取付部D15にセパレータD14を嵌合することで簡単に保護ダクトD内において配線や配管を隔離することが可能である。これにより、例えば、電力線と通信線とを容易に分離して配設することが可能になる。なお、本実施の形態の保護ダクトDにあっては、セパレータ取付D15が一対設けられセパレータD14が1枚取付可能な構成になっているが、その数はこれに限られるものでない。
【0015】側壁D2は断面略矩形状の保護ダクトDの側方を長手方向に覆うものであり、側壁D2の短手方向両端にベースD1の嵌合片にはめ込まれる嵌合溝D21及びカバーD3と係合される係合溝D22が側壁D2の長手方向に連続して設けられている。
【0016】カバーD3は配線や配管が収納された後、保護ダクトDの前面開口部分を長手方向に被覆するものであり、カバーD3の短手方向両端の内側に側壁D2に設けられた係合溝D22に係合する係合片D31がカバーD3の長手方向に連続して設けられている。
【0017】側壁D2の係合溝D22の直上には係合溝D22の一部を形成する断面略円弧状の突部D23が側壁D2の長手方向に連続して形成されており、カバーD3が側壁D2、D2に取り付けられる際、所定の位置でカバーD3を壁面W方向に軽く押し込むだけで、係合片D31が突部D23の湾曲状外周にそって徐々に押し広げられ、さらに押し込まれると係合片D31が係合溝D22に係合されるため、係合片D31を広げて係合させる必要が無く、簡単に取り付けることが可能になる。
【0018】なお、図2に示すように、ベースD1の両端部を開口が壁面W方向になるように略U字状に折曲することで嵌合片D11’を設け、側壁D2の内壁に長手方向に連続して、上方に開口する嵌合溝D21’を設けるようにしてもよい。これにより、嵌合溝D21’にはめ込まれた嵌合片D11’は一端壁面W方向に引き下げなければ外れない構造とすることができるため、図1に示した保護ダクトDに比して、側壁D2がベースD1より外れにくくすることが可能になる。
【0019】本実施の形態にあっては、バンド8で配線や配管を固定する際に、保護ダクトの側壁が邪魔になり、必ずしも作業性に優れるものではなかったが、バンド8での固定を行う際に邪魔になる側壁D2を簡単に取り外すことが可能であるため、作業を容易に行うことが可能になる。また、ベースD1はほぼ平板状の構成とすることができるとともに、保護ダクトDを取り付ける壁面Wに所定の間隔をもって取り付けるようにすればよいため、壁面Wと既設の配線や配管の間にベースD1を容易に固定することが可能になる。また、ベースD1の取付位置は従来の保護ダクトCと比較して制約が少なく任意の位置に取り付けることが可能である。
【0020】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明にあっては、壁面に互いに間隔をおいて取り付けられる複数のベースと、ベースに対向して設けられるカバーと、カバーに連接してベースの幅方向両端に着脱自在に取り付けられる側壁とを備えてなるようにしたので、配管や配線の配設作業時、ベースの側壁を外すことができ、作業を容易に行うことができるとともに、既設の配線や配管に取り付ける際には、ベースを必要に応じて分離することで既設の配線や配管と壁面との間にベースを簡単に設置することができるため、施工性に優れた保護ダクトを提供することが可能になるという効果を奏する。
【0021】請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の保護ダクトにおいて、前記ベースは、配線や配管をくくり止めするバンド部材を取り付けるバンド取付部を設けてなるようにしたので、バンド部材を特別なサドルを必要とすることなく、直接取り付けることが可能になるため、配線や配管のくくり止めを容易に行うことが可能になるという効果を奏する。
【0022】請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の保護ダクトにおいて、前記ベースは、収納する配線や配管を各々隔離する隔離するセパレータを取り付けるセパレータ取付部を設けてなるようにしたので、例えば、電力線と通信線といった強電用の電力線と弱電用の電力線とを分離するセパレータを容易に取り付けることができるため、保護ダクトとしての使い勝手を向上することが可能になるという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成10年12月10日(1998.12.10)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外3名)
【公開番号】 特開2000−170985(P2000−170985A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−351877