トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 分岐水栓
【発明者】 【氏名】川幡 学利

【要約】 【課題】止水機能と分岐機能と流路選択機能を供え、且つ構造の簡単な分岐水栓を提供すること。

【解決手段】水栓の一次側に取付けられた第二の水栓本体部に設置される分岐水栓において、付帯機能や給湯源等へ配管される流出口と、付帯機能二次側配管から接続される流入口と、前記付帯機能からの還流水を前記第二の水栓本体部に連通させる給水流出路を備えてなることを特徴とする分岐水栓。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水栓の一次側に取付けられた第二の水栓本体部に設置される分岐水栓において、付帯機能や給湯源等へ配管される流出口と、前記付帯機能の二次側配管から接続される流入口と、前記付帯機能からの還流水を前記第二の水栓本体部に連通させる給水流出路を備えてなることを特徴とする分岐水栓。
【請求項2】 水栓の一次側に取付けられた第二の水栓本体部に設置される分岐水栓において、前記分岐水栓本体は2重管状構造になっており、内管は止水用隔壁により形成された給水流入口をへて連通し、付帯機能や給湯源等の二次側配管からの還流水が外管部を通って前記第二の水栓本体部に連通させることを特徴とする分岐水栓。
【請求項3】 前記内管が止水用隔壁により形成された給水流入口と略同一軸上に位置することを特徴とする請求項第2項記載の分岐水栓。
【請求項4】 前記内管は位置調整可能であって、位置によって付帯機能や給湯源等の流路と付与しない流路への切換えを行うことを特徴とする請求項2〜3項のいずれか記載の分岐水栓。
【請求項5】 前記内管の開口部に止水機能を有することを特徴とする請求項2〜4項のいずれか記載の分岐水栓。
【請求項6】 前記付帯機能と一体型とし、配管経路を内部に形成したことを特徴とする請求項1〜5項いずれか記載の分岐水栓。
【請求項7】 前記付帯機能の少なくとも1つを電動開閉弁としたことを特徴とする請求項1〜6項いずれか記載の分岐水栓。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分岐水栓に関するものである。さらに詳しくは、この発明は水道等から分岐水流を得るための分岐水栓であって、特に、アルカリイオン水生成器や水処理器、食器洗い器等の付帯機器、及び電気温水器や給湯器等の給湯源への給水配管を分岐するのに有用な分岐水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水栓部材の付属設備の一つとしては、アルカリイオン水生成器や食器洗い器等の付帯機器、また、給湯源の一つとして図2や図4に例示したような電気温水器等が知られている。これらの機器と水栓等の接続を行うためには専用の給水設備が必要であり、図4に示したように従来の水栓の給水パイプ(22)及びソケット(27)を一旦取り外し、電気温水器(24)とその止水栓(25)との間に分岐配管(26)を取付け、電気温水器(24)の流出口に給水パイプ(22)及びソケット(27)を取付ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の分岐配管(26)を取付けたり、給水パイプ(22)を電気温水器(24)に付け替えるためには、通常は水栓への給水パイプ(22)を切断したり、水栓の取り付け穴の位置を変更したり、婉曲した分岐配管(26)を電気温水器(24)の給水口(39)や出湯口(40)、止水栓(25)流出口の位置に合わせて組み合わせなければならず、給水パイプ(22)の先端部が一定の深さまでソケット(27)の流入口内に挿入されるように正確に寸法取りしなければならず、その作業は極めて面倒であり、大掛かりな工事を行う必要があった。
【0004】また、電動開閉弁を追加する場合は、止水栓の上部に電動開閉弁を取付けなければならず、電動開閉弁の分だけ高さがアップするため、取付け寸法によっては水栓が取り付かなくなることがあるという不具合が生じた。
【0005】また、水道水から直接か付属設備や給湯源を経由した水かどちらかを選択して吐水する場合において、既設の分岐水栓では両者の選択、切換え機能は設けられていなかった。
【0006】従って、本発明の目的は、従来の分岐水栓の欠点を解消し、給水パイプの切断作業を必要とせずに、狭い空間にも単独で取付けることが出来、しかも止水機能と分岐機能と流路選択機能を供え、且つ構造の簡単な分岐水栓を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解決するためになされた第一の発明の分岐水栓は、水栓の一次側に取付けられた第二の水栓本体部に設置される分岐水栓において、付帯機能や給湯源等へ配管される流出口と、前記付帯機能の二次側配管から接続される流入口と、前記付帯機能からの還流水を前記第二の水栓本体部に連通させる給水流出路を備えてなることを特徴とする。
【0008】第一の発明の分岐水栓によれば、水栓の一次側に取付けられた第二の水栓内で分岐された水は、付加機器や給湯源などの機器を経て同一水栓に還流し、従来の水栓の径路に水を戻すことができる。
【0009】これにより、新たに分岐配管をもうけたり、給水パイプを切断することなく付加機能と接続でき、配管を変更することなく、以後簡単に付帯機器や給湯源等を設置、追加することができる。
【0010】第二の発明の分岐水栓は、水栓の一次側に取付けられた第二の水栓本体部に設置される分岐水栓において、前記分岐水栓本体は2重管状構造になっており、内管は止水用隔壁により形成された給水流入口をへて連通し、付帯機能や給湯源等の二次側配管からの還流水が外管部を通って前記第二の水栓本体部に連通していることを特徴とする。
【0011】第三の発明の分岐水栓は、前記内管が止水用隔壁により形成された給水流入口と略同一軸上に位置することを特徴とする。
【0012】第二、三の発明の分岐水栓によれば、止水用隔壁により形成された給水流入口をへて連通した内管を通って分岐された水は、付加機器や給湯源などの機器を経て、外管を通って同一水栓に還流し、従来の水栓の径路に水を戻すことができる。
【0013】これにより、第二の水栓の従来の止水用弁体を取り外して分岐水栓を取り付けることができるため、第二の水栓には従来の水栓を使用することができる。
【0014】第四の発明の分岐水栓は、前記内管は位置調整可能であって、位置によって付帯機能や給湯源等の流路と付与しない流路への切換えを行うことを特徴とする。
【0015】第四の発明の分岐水栓によれば、内管が止水用隔壁により形成された給水流入口と連通された位置の場合には、付帯機能や給湯源等の径路を通った水を流すことができ、連通しない位置の場合には元の水を流すことができる【0016】これにより、使用者はこの内管の位置を変えることによって、付帯機能を通過した水と通過しない水を切替えて使用することができる。
【0017】第五の発明の分岐水栓は、前記内管の開口部に止水機能を有することを特徴とする。
【0018】第五の発明の分岐水栓によれば、設置により外された第二の水栓の止水用弁体に代わって止水機能を有することができる。
【0019】これにより、補修等により水栓への給水を中断したい場合、前記止水機能により簡単に中断することができる。
【0020】第六の発明の分岐水栓は、前記付帯機能と一体型とし、配管経路を内部に形成したことを特徴とする。
【0021】第六の発明の分岐水栓によれば、取り付けるだけで、付帯機能を追加することできる。
【0022】これにより、前記分岐水栓との配管を省略でき、施工に要する時間を短縮することができる。
【0023】第七の発明の分岐水栓は、前記付帯機能の少なくとも1つを電動開閉弁としたことを特徴とする。
【0024】第七の発明の分岐水栓によれば、電動開閉弁によって給水・止水が可能であり、例えば感知センサーやフットスイッチなど遠隔操作による開閉操作が可能となる。
【0025】これにより、従来の配管を施工し直すことなく電動開閉弁を設置することができ、施工時間の短縮及び施工の信頼性を向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図3は水栓(図示せず)の一次側に取り付けられた第二の水栓を示す。給水元配管(36)と給水流入管(2)を接続し、給水流出管(3)と水栓に接続されたソケット(27)を接続する。水栓本体部(25)の止水用隔壁(32)により形成された給水流入口(6)には止水用弁(29)が設置され、保持したスピンドル(30)の位置によって給水、止水が可能となる。止水することにより水栓への給水を遮断することができ、水栓の補修や点検などを可能とする。
【0027】図1は本発明の分岐水栓(1)を第二の水栓本体部(25)に取り付けた断面図を示す。分岐水栓(1)には付帯機能や給湯源等へ配管される流出口(20)と前記付帯機能の二次側配管から接続される流入口(21)を備えている。前記付帯機能としては、ストレーナ、電動開閉弁、流量調節弁、定流量弁、減圧弁、ウォーターハンマー防止器、逆止弁、止水栓、浄水器、アルカリイオン生成器などが挙げられ、1つもしくは2つ以上の組み合わせで使用される。分岐水栓(1)の取付は、図3中の水栓本体部(25)より止水用弁(29)、スピンドル(30)、ハンドル(31)、袋ナット(33)を取り外し、分岐水栓(1)を取り付ける。分岐水栓本体部(18)には袋ナット(23)が回転自在に固定されており、前記袋ナット(33)を固定していた水栓本体部(25)の雄ネジ部(34)に袋ナット(23)をねじ込むことにより固定される。
【0028】分岐水栓本体部(18)内には内管(4)がねじ込まれており、内管(4)の先端には環状パッキン(5)が固定され、水栓本体部(25)の給水流入口(6)と連通している。また、内管(4)にはOリング(19)が取り付けられており、分岐水栓本体(18)内部を前記付帯機能への流出口(20)側と付帯機能からの流入口(21)側に分割している。これにより給水流入口(6)より内管(4)に流れ込んだ水は内管開口部(7)から内管切欠き部(35)をへて流出口(20)に流れ、前記付帯機能に通水した後、流入口(21)から内管(4)の外側を通って第二の水栓の給水流出管(3)に流れ、水栓へ給水される。また、内管(4)の図1中左側開口部(7)には止水用弁(16)が配設されており、取付の際に取り外した止水用弁(29)と同等の機能を有する。
【0029】図5は分岐水栓(1)を第二の水栓本体部(25)に取り付けた場合の斜視図を示し、図10は分岐水栓(1)を第二の水栓本体部(25)から外した場合の斜視図を示す。分岐水栓(1)を取り付けても給水元配管(36)や水栓に接続された給水パイプ(22)及びソケット(27)との接続部分は取り外す必要がないので、前記付帯機能を追加する際にも給水パイプ(22)を曲げ直したり、シールテープを巻いたりする必要がなく施工が大幅に省略できる。
【0030】また、前記内管(4)は内管(4)に固定されたハンドル(17)を回転させることによって、図1中左右方向に進退可能であり、図6のように内管(4)が給水流入口(6)と連通した状態では前記付帯機能への給水が可能となり、図7のように内管(4)が給水流入口(6)と連通しない状態では給水流入口(6)より第二の水栓の給水流出管(3)に直接流れることにより、付帯機能を通さない原水を給水することができる。したがって、使用者はハンドル(17)を回して内管(4)の位置を変えることにより、付帯機能の有無を選択することができる。
【0031】前記給湯源の一例として電気温水器があげられるが、本発明の接続例を図2に示し、従来の接続例を図4に示す。図2によると、分岐水栓(1)の流出口(20)と電気温水器(24)の給水口(39)を分岐配管(37)で接続する。また、電気温水器(24)の出湯口(40)と分岐水栓(1)の流入口(21)を分岐配管(38)で接続する。これにより、給水元配管からの水は分岐水栓(1)から電気温水器(24)に給水され、電気温水器(24)にて温められた水は同じ分岐水栓(1)に還流し、ソケット(27)及び給水パイプ(22)を通って水栓に給水される。
【0032】図4によると、第二の水栓本体(25)に取り付けてあるソケット(27)を取り外し、水栓本体(25)の給水流出管(3)と電気温水器(24)の給水口(39)を分岐配管(26)で接続する。また、電気温水器(24)の出湯口(40)とソケット(27)を分岐配管(41)で接続する。ソケット(27)は電気温水器(24)取付前後で取付位置が異なり、位置合わせするために給水パイプ(22)を切断したり曲げ直したりしなければならず、施工が面倒になる。
【0033】図8は本発明の別の実施例を示す。前記付帯機能を電動開閉弁(28)とストレーナ(43)とし、分岐水栓(1)と一体型にし、分岐配管径路(42)(44)を分岐水栓(1)内部に形成したことを特徴とする。図9は斜視図を示し、図10は分岐水栓を取り外した状態の斜視図を示す。図11は従来の電動開閉弁の取付例を示す断面図である。これによると、前記分岐水栓(1)の取付だけで付帯機能への配管施工が不要となり、施工がさらに省略される。
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【出願日】 平成10年12月2日(1998.12.2)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−170979(P2000−170979A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−360073