トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 継 手
【発明者】 【氏名】寺町 大樹

【氏名】林 延彦

【要約】 【課題】パイプ接続口内に収容されたコアリングのパイプ接続口内からの抜け落ちを防止して、施工作業の短時間化を図ることができる継手を提供する。

【解決手段】継手本体10は、筒状をなす本体12の第1雌ねじ部13に、筒状をなす押圧体31の第2雄ねじ部35を螺合して構成されている。本体12の受け面19上には規制手段としての一対のロックリング25a、25bが係合され、押圧体31により位置決め固定されている。継手本体10内には本体12内奥部に形成された当接面17から押圧体31の貫通孔34にかけてパイプ接続口41が構成されている。そして、継手56の運搬、保管時等には、継手本体10のパイプ接続口41内に、パイプ11に対して未使用のコアリング42が収容され、そのパイプ接続口41の開口にはシール部材48が貼着されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筒状をなし管体に接続されるとともに、樹脂製のパイプを接続するパイプ接続口を有する継手本体と、前記パイプの端部の内側に嵌入されるコアリングと、前記パイプ接続口内に挿入接続されるパイプの外面に係合して、パイプのパイプ接続口からの抜け出しを防止する規制手段と、パイプに対して非装着時のコアリングをパイプ接続口内に収容可能に構成し、その状態でコアリングがパイプ接続口から抜け落ちるのを防止するように継手本体に接合されるシール部材とよりなる継手。
【請求項2】 前記コアリングは筒状をなす筒部と、その筒部の一端側に形成される環状をなす鍔部とより構成され、筒部側からパイプ接続口内へ収容可能に構成した請求項1に記載の継手。
【請求項3】 前記パイプの端部の内側にコアリングの筒部を嵌入するとともに、鍔部の内端面をパイプの端面に係合し、その状態でパイプをパイプ接続口に挿入し、コアリングの鍔部の外端面が前記継手本体のパイプ接続口内奥部に設けられた当接面に当接したとき、コアリングの筒部の端面と、パイプが突出した側の継手本体の端面が同じ位置になるように構成した請求項2に記載の継手。
【請求項4】 前記シール部材をパイプの外周面に貼着可能に構成し、パイプの端部に嵌入されたコアリングの筒部の端面となる位置を視認可能とするように、パイプの端部に嵌入されたコアリングの筒部の端面と対応するようにシール部材の縁部に視認部を切り欠き形成した請求項1〜3のいずれかに記載の継手。
【請求項5】 前記シール部材の表面にシール部材の使用方法を表示した表示部を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の継手。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水道配管、温水配管、床暖房、ロードヒーティング等に使用される樹脂製のパイプ用の継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のパイプ継手としては、例えば特開平8−145264号公報に開示されるものが知られている。このパイプ継手を構成するソケットは、筒状をなしパイプの差込を許容するようになっている。ロックリング、バックアップリング及びシールリングは、ソケットの内部に設けられた内径拡大部に配設され、パイプの外面に係合してパイプの抜け出しを防止するようになっている。筒状をなすキャップはパイプ接続口を有するとともに、前記各リングのパイプ継手からの抜け出しを防止するようになっている。また、パイプ接続口に接続されるパイプの内側には筒状をなすコアリングが嵌入され、パイプの内側への変形を防止するようになっている。
【0003】そして、パイプ継手にパイプを接続するときは、まず、ソケットの内径拡大部へ、ロックリング、バックアップリング及びシールリングの順で収納する。次いで、ソケットの外周にキャップを螺合して、ロックリング、バックアップリング及びシールリングをソケット内に位置決め固定する。さらに、パイプの内側にコアリングを嵌入し、最後に、キャップのパイプ接続口からそのパイプをソケット内に差し込む。その結果、シールリングにより、パイプとソケットの隙間がシールされ、パイプ継手から輸送流体が漏れ出すのを防止し、ロックリングのパイプへの係合によりパイプ継手からパイプが抜け出すのを防止している。
【0004】通常、上記構成のパイプ継手は、各部材ごとに分割された状態で箱内に収容されて運搬、保管されている。そして、施工現場で各部材を箱内から取り出した後、それらを組み付けてパイプ継手を構成し、水道配管等に接続して使用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、施工時に組み付けなければならないため、施工現場における作業が面倒であるとともに、作業時間の長時間化を招くという問題があった。そこで、本発明者らはパイプ継手をすでに構成した状態で箱内に収容し、運搬、保管する方法を提案した。
【0006】上記構成の継手を運搬、保管するとき、まず、ソケットの内径拡大部へ、ロックリング、バックアップリング及びシールリングの順で収納する。次いで、ソケットの外周にキャップを螺合して、ロックリング、バックアップリング及びシールリングをソケット内に位置決め固定する。最後にキャップのパイプ接続口から継手内にコアリングを収容する。そして、この状態の継手を箱内に収容して運搬、保管していた。
【0007】ところが、パイプ接続口は開放された状態となっているため、運搬時の振動や箱の移動等により、パイプ接続口内のコアリングがパイプ接続口から抜け落ちてしまうことがあった。そのため、施工現場で、パイプ継手を箱内から取り出したとき、箱内のコアリングを探さなければならず非常に面倒であり、施工作業の長時間化を招くという問題があった。
【0008】この発明は、このような従来技術に存在する問題に着目してなされたものである。その目的とするところは、パイプ接続口内に収容されたコアリングのパイプ接続口内からの抜け落ちを防止して、施工作業の短時間化を図ることができる継手を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の継手は、筒状をなし管体に接続されるとともに、樹脂製のパイプを接続するパイプ接続口を有する継手本体と、前記パイプの端部の内側に嵌入されるコアリングと、前記パイプ接続口内に挿入接続されるパイプの外面に係合して、パイプのパイプ接続口からの抜け出しを防止する規制手段と、パイプに対して非装着時のコアリングをパイプ接続口内に収容可能に構成し、その状態でコアリングがパイプ接続口から抜け落ちるのを防止するように継手本体に接合されるシール部材とよりなるものである。
【0010】請求項2に記載の継手は、請求項1に記載の発明において、前記コアリングは筒状をなす筒部と、その筒部の一端側に形成される環状をなす鍔部とより構成され、筒部側からパイプ接続口内へ収容可能に構成したものである。
【0011】請求項3に記載の継手は、請求項2に記載の発明において、前記パイプの端部の内側にコアリングの筒部を嵌入するとともに、鍔部の内端面をパイプの端面に係合し、その状態でパイプをパイプ接続口に挿入し、コアリングの鍔部の外端面が前記継手本体のパイプ接続口内奥部に向けられた当接面に当接したとき、コアリングの筒部の端面と、パイプが突出した側の継手本体の端面が同じ位置になるように構成したものである。
【0012】請求項4に記載の継手は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記シール部材をパイプの外周面に貼着可能に構成し、パイプの端部に嵌入されたコアリングの筒部の端面となる位置を視認可能とするように、パイプの端部に嵌入されたコアリングの筒部の端面と対応するようにシール部材の縁部に視認部を切り欠き形成したものである。
【0013】請求項5に記載の継手は、請求項1〜4にずれかに記載の発明において、前記シール部材の表面にシール部材の使用方法を表示した表示部を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態について詳細に説明する。図3に示すように、パイプ11は、ポリオレフィン、例えば架橋ポリエチレン又はポリブテンにより円筒状に形成され、水道の配管等に使用される。
【0015】図2及び図3に示すように、継手本体10を構成する本体12は、真鍮又は青銅により筒状に形成され、その一端外周には第1雄ねじ部13が形成され、水道配管等の管体14に螺合可能になっている。
【0016】ナット部15は本体12の他端外周に形成されている。そして、本体12と水道配管等の管体14の螺合及びその解除を行うとき、ナット部15にスパナ等を係合することにより、本体12を容易に回動させることができるようになっている。
【0017】第1雌ねじ部16は、本体12の他端側内周に形成されている。当接面17は、本体12内奥部に本体12の軸線と直交するように円環状に設けられている。傾斜面18は前記当接面17に連なる内周面の外端縁より、その内径が第1雌ねじ部16に向うに従い大きくなるように、本体12内に環状に形成されている。受け面19は、その傾斜面18の外周縁に、本体12の軸線と直交するように、本体12内に円環状に形成されている。第1内周溝部20は、前記傾斜面18と当接面17との間の本体12の内周に形成されている。そこには、断面円形状の第1シールリング21が嵌着されている。
【0018】導入路22は本体12内の一端から当接面17にかけて形成され、本体12を水道配管等の管体14に螺合したとき、輸送流体としての液体が導入路22を通過して流通するようになっている。傾斜壁23はナット部15側の導入路22の内周面が、前記第1雌ねじ部16側に向かうに従い、その内径を縮径するように形成されている。縮径部24は前記傾斜壁23の第1雌ねじ部16側の内周縁から、その内径が前記導入路22の内径より小さく形成されている。
【0019】図3に示すように、規制手段としての一対のロックリング25a、25bは、ステンレス鋼をプレス成形法により所定形状に成形して構成されている。ロックリング25a、25bは環状に形成されたベースリング26と、そのベースリング26から内方へ同一長さで突出する複数の規制片27とより構成されている。
【0020】そして、規制片27はベースリング26の内周縁からベースリング26に対して45度で延びるように折り曲げ形成されている。さらに、規制片27の基端部側から先端部側へパイプ11を挿入しやすくし、挿入されたパイプ11が抜け出るのを規制するようになっている。
【0021】切欠き部28は隣接する全ての規制片27間の中央に、規制片27側からベースリング26側にかけて、規制片27がパイプ11に食い込む深さに対応するように円弧状に切欠き形成されている。V字状をなすスリット29は前記切欠き部28の底部中央からベースリング26にかけて所定深さ、つまりパイプ11がロックリング25a、25bに挿入されたとき、規制片27の変形を許容する深さだけ形成されている。スペーサ30は一対のロックリング25a、25b間に介装されるようになっている。
【0022】図2に示すように、一対のロックリング25a、25bにおいて、一方のロックリング25aは、そのベースリング26が本体12の受け面19上に係合され、規制片27は傾斜面18との間に隙間を有するように位置している。スペーサ30は一方のロックリング25aのベースリング26を介して受け面19上に係合される。そして、他方のロックリング25bは、そのベースリング26が一方のロックリング25aのベースリング26及びスペーサ30を介して受け面19上に係合される。
【0023】図2及び図3に示すように、継手本体10を構成する押圧体31は、真鍮又は青銅により形成された円筒部32と前記本体12のナット部15の外形より小さく形成された把持部33とより構成され、その中心には把持部33及び円筒部32を貫通して貫通孔34が形成されている。第2雄ねじ部35は、前記円筒部32の外周面に形成され、前記本体12の第1雌ねじ部16に螺合可能になっている。
【0024】一対の係止部36は、前記把持部33の端部外周の対向する位置に切り欠き形成されている。そして、押圧体31を本体12に螺合及びその解除を行うとき、係止部36にスパナ等を係合することにより、押圧体31を容易に回動させることができるようになっている。
【0025】外周溝部37は、押圧体31の外周面中央に形成され、そこにはゴムにより円環状に形成された第2シールリング38が嵌着されている。そして、押圧体31を本体12に螺合したとき、第2シールリング38が、押圧体31と本体12との隙間をシールするようになっている。第2内周溝部39は、押圧体31の貫通孔34の内周中央よりやや把持部33側に形成され、そこには断面円形状の第3シールリング40が嵌着されている。
【0026】そして、押圧体31の第2雄ねじ部35を、本体12の第1雌ねじ部16に螺合させ、スパナ等を係止部36に係止して押圧体31を本体12に螺合する。その結果、本体12と押圧体31とにより継手本体10を構成するとともに、押圧体31の貫通孔34から本体12の当接面17にかけてパイプ接続口41が構成されるようになっている。
【0027】このとき、ロックリング25a、25bが、それらの間にスペーサ30を介した状態で、押圧体31の円筒部32の先端部により軸方向及び周方向に移動不能に位置決め固定され、継手本体10内に規制手段を備えることができるとともに、第1シールリング21により、本体12と押圧体31との隙間がシールされるようになっている。
【0028】図3に示すように、コアリング42は、真鍮又は青銅により形成された筒部43と、その一端に筒部43に対して直交するように外方へ延びる円環状の鍔部44とより構成されている。また、コアリング42の長手方向への長さは、継手本体10内の当接面17から押圧体31の端面までの長さ、つまり、パイプ接続口41の長手方向への長さと同じになっている。環状部45は鍔部44の内端面44aから外端面44bにかけて環状に形成されている。斜状面46は環状部45の外端縁より、内方へ向かうに従い縮径するように形成されている。
【0029】図5に示すように、筒部43は、パイプ11内に嵌入され、パイプ11が熱等により内側へ変形するのを防止するようになっている。また、斜状部47は筒部43の先端部において、先端方向へ向かうに従いわずかに縮径するように形成されている。このとき、斜状部47によりパイプ11の内径のばらつきに対応することができるとともに、筒部43をパイプ11内に挿入しやすくしている。鍔部44の内端面44aがパイプ11の端面11aに係合する。
【0030】そして、図2に示すように、コアリング42が未使用のときは、継手本体10のパイプ接続口41内に収容されている。このとき、コアリング42はその筒部43側からパイプ接続口41内へ収容され、筒部43の先端が本体12内の当接面17に当接しているとともに、鍔部44の外端面44bは押圧体31の端面と面一になっている。そのため、例えば、鍔部44側からコアリング42をパイプ接続口41内へ収容したときのように、ロックリング25の規制片27が鍔部44に当たって、それ以上奥へコアリング42を収容することができなくなり、筒部43側が押圧体31の端面から突出するのを防止することができるようになっている。
【0031】図1に示すように、シール部材48は円形状をなすシール本体49と、そのシール本体49の縁部から外方へ突出する把持片50とによりほぼ円形状に構成され、図2に示すように、その大きさは前記パイプ接続口41を閉鎖する程度になっている。また、シール部材48はほぼ円形状をなすポリプロピレン樹脂製の基材の裏面側にアルミニウム層を被覆形成し、さらにその一方のアルミニウム層上に粘着層51を被覆形成して構成されている。そして、その粘着層51によりシール部材48を押圧体31の把持部33の端面に貼着することができるようになっている。
【0032】一方、基材の表面側には印刷層52が形成され、その印刷層52には表示部53が印刷され、その表示部53によりシール部材48の使用方法が表示されている。表示部53は蛍光塗料を使用して印刷されているため、このシール部材48が貼着された継手本体10を暗所で使用した場合にも、シール部材48の使用方法を確認することができるようになっている。
【0033】図2に示すように、前記把持片50はその中央で折り返され、その先端が把持片50の基端側に重ね合わされ、把持片50の部分に粘着剤が露出しないようにしている。また、図1に示すように、把持片50と180度対向するシール本体49の縁部には視認部としての直線部54が切り欠き形成され、その直線部54に沿って蛍光塗料によりライン55が記されている。
【0034】そして、継手本体10、ロックリング25a、25b、コアリング42、シール部材48等により継手56が構成されている。次に、継手本体10の運搬時におけるシール部材48の使用方法について説明する。
【0035】まず、図1に示すように、規制手段としての一対のロックリング25a、25bを備えた継手本体10を構成するとともに、本体12の当接面17から押圧体31の貫通孔34にかけてパイプ接続口41を構成する。そして、そのパイプ接続口41内にコアリング42を筒部43側から収容する。次いで、コアリング42が収容されたパイプ接続口41を閉鎖するように、シール部材48のシール本体49を粘着層51により押圧体31に貼着する。その結果、パイプ接続口41の開口をシール本体49により閉鎖することができ、コアリング42がパイプ接続口41内で移動しないように収容される。
【0036】このとき、コアリング42は筒部43側からパイプ接続口41内に収容されるため、筒部43の先端を、ロックリング25a、25bの規制片27より内側を通して当接面17に当接させることができる。そのため、パイプ接続口41内に収容されたコアリング42の鍔部44の外端面44bと押圧体31の端面とは面一になっている。その結果、シール部材48を押圧体31に確実に貼着することができ、コアリング42がパイプ接続口41から抜け落ちるのが規制される。そして、この状態で継手56を箱内に収容して運搬したり、保管したりすることができる。
【0037】続いて、継手56としての使用方法及びシール部材48の使用方法をそれらの作用とともに説明する。まず、シール部材48の把持片50を指で摘んで、シール本体49を押圧体31の端面から剥離する。このとき、図2に示すように、把持片50はシール本体49の縁部から外方へ突出しているとともに、その中央で折り返され、一定の長さで粘着層51が露出しないようになっている。そのため、把持片50を簡単に摘むことができ、シール部材48の剥離作業を容易に行うことができる。また、把持片50が形成された側のシール本体49の縁部は粘着力がなく、シール本体49を押圧体31の端面から容易に剥離することができる。そして、パイプ接続口41内に収容されたコアリング42を取り出す。
【0038】次に、継手本体10を構成する本体12の第1雄ねじ部13を水道配管等の管体14に螺合させ、スパナ等によりナット部15を螺進させ、継手本体10を管体14に締め付け固定する。
【0039】続いて、図4に示すように、垂直に切断されたパイプ11の端面11aにコアリング42の鍔部44の内端面44aを当接させるとともに、コアリング42の筒部43の外周面をパイプ11の外周面に沿うように配置する。そして、筒部43の先端面の延長線上にシール部材48の直線部54のライン55を対応させて、パイプ11の外面にシール部材48を貼着する。そのため、シール部材48の直線部54によりコアリング42の筒部43の先端の位置を確実かつ容易に確認することができる。また、このとき、シール部材48の表面には蛍光塗料により印刷された表示部53により、シール部材48の使用方法が表示されている。そのため、上記作業を暗所で行った場合にも、その作業方法を視認することができる。
【0040】次いで、コアリング42を、その斜状部47から筒部43をパイプ11に嵌入し、鍔部44の内端面44aがパイプ11の端面11aに係合するまで押し込む。このとき、図5の破線に示すように、パイプ11内に嵌入されたコアリング42の端面と、パイプ11の外面に貼着されたシール部材48の直線部54とは対応している。
【0041】そして、図6に示すように、コアリング42が嵌入された側のパイプ11の端部をパイプ接続口41内に挿入する。このとき、コアリング42の長手方向への長さは、継手本体10の当接面17から押圧体31の端面までの長さと同じになっている。そのため、パイプ11外面に貼着されたシール部材48の直線部54のライン55が押圧体31の端面と同じ位置に位置しているか否かを確認することにより、コアリング42の鍔部44の外端面44bが当接面17に当接しているか否かを確認することができる。このとき、ライン55は蛍光塗料により表示されているため、上記作業を暗所で行った場合にも、蛍光塗料によりパイプ11が確実に嵌入されたか否かを確認することができる。
【0042】また、パイプ接続口41から押圧体31内を介して本体12内にパイプ11を挿入したとき、第2シールリング38により、パイプ11と押圧体31との隙間をシールし、第3シールリング40により、パイプ11と本体12との隙間をシールすることができる。
【0043】パイプ11の端部を一対のロックリング25a、25bに挿入したとき、2段に位置する規制片27はそれぞれわずかに外方へ拡がり、その先端部がパイプ11の外周に2段に係合される。その結果、パイプ11が本体12から抜け出るのを防止することができる。
【0044】前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 実施形態の継手56によれば、継手本体10の運搬時等において、コアリング42が収容されたパイプ接続口41の開口には、シール部材48が貼着され、パイプ接続口41の開口がシール本体49により閉鎖されている。そのため、コアリング42がパイプ接続口41から抜け落ちるのを防止することができ、継手本体10とコアリング42が別々になるのを防止することができる。従って、箱内のコアリング42を探す必要がなく、施工作業の短時間化を図ることができる。
【0045】・ 実施形態の継手56によれば、コアリング42はその筒部43側からパイプ接続口41内へ収容されている。そのため、筒部43の先端がロックリング25の規制片27に当たらず、コアリング42の先端が当接面17に当接するまで収容することができる。その結果、パイプ接続口41内に収容されたコアリング42の鍔部44の外端面44bと押圧体31の端面とを面一にすることができ、シール部材48を押圧体31に確実に貼着してコアリング42がパイプ接続口41から抜け落ちるのを防止することができる。
【0046】・ 実施形態の継手56によれば、コアリング42の長手方向への長さは、継手本体10の当接面17から押圧体31の端面までの長さと同じに形成されている。そして、コアリング42が嵌入された側のパイプ11の端部をパイプ接続口41内に挿入したとき、コアリング42の鍔部44の外端面44bと押圧体31の端面とは同じ位置に位置する。そのため、それらの位置を確認することにより、コアリング42の鍔部44の外端面44bが当接面17に当接しているか否かを確認することができる。
【0047】・ 実施形態の継手56によれば、パイプ11の内側に嵌入されたコアリング42の筒部43の先端に対応するパイプ11の外面には、シール部材48の視認部54が対応するようにシール部材48が貼着されている。そのため、シール部材48の視認部54によりコアリング42の筒部43の先端の位置を確実に視認することができる。その結果、パイプ11をパイプ接続口41に接続したとき、コアリング42の鍔部44の外端面44bが当接面17に当接しているか否かを視認部54により容易に確認することができる。
【0048】・ 実施形態の継手56によれば、シール部材48の表面側には印刷層52が形成され、その印刷層52にはシール部材48の使用方法が表示部53により表示されている。そのため、継手56の施工場所でシール部材48の使用方法を確認することができ、シール部材48を正確に使用して継手56を確実に施工することができる。
【0049】・ 実施形態の継手56によれば、シール部材48はほぼ円形状をなすシール本体49と、その縁部から突出する把持片50とにより構成されている。そのため、把持片50を容易に摘むことができ、押圧体31の端面からのシール部材48の剥離作業を容易に行うことができる。
【0050】・ 実施形態の継手56によれば、把持片50はその中央で折り返され、一定の長さで粘着層51が露出しないようになっている。そのため、把持片50が形成された側のシール本体49の縁部は粘着力がなく、シール本体49を押圧体31の端面から容易に剥離することができる。
【0051】・ 実施形態の継手56によれば、シール部材48の縁部には直線部54が切り欠き形成され、その直線部54に沿ってライン55が表示されている。そして、パイプ11の内側に嵌入されたコアリング42の筒部43の先端に対応するパイプ11の外面には、シール部材48の視認部としての直線部54が対応するようにシール部材48が貼着されている。そのため、シール部材48の直線部54及びライン55によりコアリング42の筒部43の先端の位置をより一層確実に視認することができる。
【0052】・ 実施形態の継手56によれば、シール部材48の表面の印刷層52には表示部53が蛍光塗料により表示され、その表示部53にはシール部材48の使用方法が表示されている。また、直線部54に沿ってライン55が形成され、そのライン55も蛍光塗料により表示されている。そのため、シール部材48の貼着作業を暗所で行った場合にも、その作業方法を視認することができる。また、パイプ11が確実に接続されたか否かの視認作業を暗所で行った場合にも、直線部54を確実に視認することができる。
【0053】なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 本体12の受け面19上に、規制手段として一対のロックリング25a、25bを、それらの間にスペーサ30を介在させて係合し、その本体12に押圧体31を溶接等により接合して継手本体10を一体形成しても良い。また、規制手段としてのロックリング25a、25bを1個又は3個以上使用しても良い。このように構成した場合、本体12と押圧体31を一体化する作業を省略して継手本体10の組み付け時間の短縮を図ることができる。
【0054】・ 表示部53を蛍光塗料で印刷するのを省略しても良い。
・ シール部材48の把持片50をその中央で折り返さず、シール本体49全体を押圧体31の端面に貼着しても良い。このように構成した場合、把持片50を摘むことによりシール部材48の剥離作業を容易に行うことができる。
【0055】・ 視認部54を例えば矢印形状等に形成し、その縁部に沿ってライン55を形成しても良い。このように構成した場合も、パイプ11に貼着されたシール部材48の視認部54及びライン55と押圧体31の端面との位置を確認することにより、パイプ11の内側に嵌入されたコアリング42の鍔部44の外端面44bが当接面17に当接しているか否かを視認することができる。
【0056】・ 規制手段としてのロックリング25の代わりに、本体12の内周面又は押圧体31の貫通孔34の内周面から内方へ突出する爪を少なくとも1箇所形成し、その爪をパイプ接続口41に接続されたパイプ11の外面に係合させてもよい。このように構成した場合、規制手段としての爪がパイプ11の外面に係合してパイプ11がパイプ接続口41から抜け出るのを防止することができる。
【0057】・ コアリング42の鍔部44を省略し、円筒状に形成しても良い。このように構成した場合、まず、パイプ11の端面にコアリング42の一端面を対応させるとともに、コアリング42の筒部43の外周面をパイプ11の外周面に沿うように配置する。そして、コアリング42の他端面の延長線上にシール部材48の直線部54のライン55を対応させて、パイプ11の外面にシール部材48を貼着する。その結果、そのパイプ11の内側にコアリング42を嵌入し、コアリング42が嵌入された側のパイプ11をパイプ接続口41に接続したとき、シール部材48の直線部54と押圧体31の端面との位置を確認することにより、パイプ11の端面11aが当接面17に確実に当接しているか否かを視認することができる。
【0058】さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記シール部材は、その裏面に粘着層を有し、継手本体に貼着されてパイプ接続口全体を閉鎖するシール本体と、同シール本体の縁部から外方へ突出する把持片とより構成されている請求項1に記載の継手。
【0059】このように構成した場合、把持片を摘むことにより継手本体に接合されたシール部材の剥離作業を容易に行うことができる。
・ 前記シール部材を、その裏面に粘着層を有し、継手本体に貼着されてパイプ接続口全体を閉鎖するシール本体と、同シール本体の縁部から外方へ突出する把持片とより構成し、前記把持片を、その先端がシール本体の裏面の粘着層にまで達するように折り返して構成した請求項1に記載の継手。
【0060】このように構成した場合、把持片が形成された側のシール本体の縁部は粘着層が露出しないため、シール本体を容易に剥離することができる。
・ 前記視認部は直線部であり、その直線部に沿って蛍光塗料によりラインを形成した請求項4に記載の継手。
【0061】このように構成した場合、パイプの端部に嵌入されたコアリングの筒部の端面となる位置にシール部材を貼着し、コアリングが嵌入された側のパイプの端部をパイプ接続口に接続したとき、パイプが確実に接続されているか否かを、直線部により一層確実に視認することができる。また、蛍光塗料により形成されたラインにより暗所でも確実に視認することができる。
【0062】・ 前記表示部は蛍光塗料を使用して表示されている請求項5に記載の継手。このように構成した場合、シール部材の使用方法を暗所でも確認することができ、継手を確実に施工することができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の継手によれば、パイプ接続口内に収容されたコアリングのパイプ接続口内からの抜け落ちを防止して、施工作業の短時間化を図ることができる。
【0064】請求項2に記載の発明の継手によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、コアリングをパイプ接続口内に確実に収容することができ、パイプ接続口内に収容されたコアリングの鍔部の外端面と押圧体の端面とを面一にすることができる。従って、シール部材を押圧体に確実に貼着してコアリングがパイプ接続口から抜け落ちるのを防止することができる。
【0065】請求項3に記載の発明の継手によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、コアリングの鍔部の外端面と押圧体の端面との位置を確認することにより、コアリングの鍔部の外端面が当接面に当接しているか否かを確認することができる。
【0066】請求項4に記載の発明の継手によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、シール部材の視認部によりコアリングの筒部の先端の位置を確実に視認することができる。その結果、パイプをパイプ接続口に接続したとき、コアリングの鍔部の外端面が当接面に当接しているか否かを視認部により容易に確認することができる。
【0067】請求項5に記載の発明の継手によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、継手の施工場所でシール部材の使用方法を確認することができ、シール部材を正確に使用して継手を確実に施工することができる。
【出願人】 【識別番号】000128968
【氏名又は名称】株式会社オンダ製作所
【出願日】 平成10年12月7日(1998.12.7)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
【公開番号】 特開2000−170975(P2000−170975A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−347206