| 【発明の名称】 |
可撓性ホース用曲げ支持体 |
| 【発明者】 |
【氏名】金尾 茂樹
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| 【要約】 |
【課題】保形強度を高めることによって、可撓性ホースを設定角度曲げた状態で長期間に渡って良好に保持することができるようにする点にある。
【解決手段】可撓性ホース2を設定角度曲げた状態で、該可撓性ホース2の角度の異なる2か所をそれぞれの全周に渡って径方向から挟持する一対の挟持部材7,8を設け、これら各挟持部材7,8が前記可撓性ホース2の長手方向に沿って配置される2つの挟持部11,12、13,14の一端同士を連結したものでなり、前記一対の挟持部材同士をそれの挟持姿勢で連結固定するための固定手段を設け、前記一対の挟持部材7,8の挟持姿勢において可撓性ホース2の長手方向で隣合うそれぞれ2つの挟持部同士間に発生する隙間の全面積の1/3以上の面積を覆うための壁体15を前記連結される一端から他端側に渡って連続する状態で設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 可撓性ホースを設定角度曲げた状態で、該可撓性ホースの角度の異なる2か所をそれぞれの全周に渡って径方向から挟持する一対の挟持部材を設け、これら各挟持部材が前記可撓性ホースの長手方向に沿って配置される2つの挟持部の一端同士を連結したものでなり、前記一対の挟持部材同士をそれの挟持姿勢で連結固定するための固定手段を設け、前記一対の挟持部材の挟持姿勢において可撓性ホースの長手方向で隣合うそれぞれ2つの挟持部同士間に発生する隙間の全面積の1/3以上の面積を覆うための壁体を前記連結される一端から他端側に渡って連続する状態で設けたことを特徴とする可撓性ホース用曲げ支持体。 【請求項2】 前記各挟持部のそれぞれを、挟持面が円弧状となる内面と、前記一対の挟持部材の挟持姿勢において可撓性ホースの長手方向から見た形状がほぼ台形状となる外面とから構成してなる請求項1記載の可撓性ホース用曲げ支持体。 【請求項3】 前記壁体が、前記2つの台形状の挟持部の上底部の中央部同士を前記連結部側とは反対側に円弧状に突出して連結する補強用リブと、この補強用リブと前記一端同士が連結された部位と前記2つの挟持部の外面とで形成される空間を閉塞するための板部とからなる請求項2記載の可撓性ホース用曲げ支持体。 【請求項4】 前記板部が、前記挟持部の外面にほぼ沿った2つの平坦面を有するとともに、それら2つの平坦面の交差部を角部に形成してなる請求項3記載の可撓性ホース用曲げ支持体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば洗濯機等に排水用として使用される可撓性ホースを設定角度曲げた状態で保持するための可撓性ホース用曲げ支持体に関する。 【0002】 【従来の技術】上記可撓性ホース用曲げ支持体は、例えば特願平9−24577号に示されるものがある。これは、可撓性ホースを挟み込むための左右一対の挟持部材の一端部同士を折れ曲がり自在な折曲部により連結することにより、ホースを挟持する挟持(閉塞)姿勢とホースを挟持しない解除(開放)姿勢とに姿勢変更自在に構成したものである。そして、前記左側挟持部材又は右側挟持部材を、一端部同士が連結部により連結された2個の半円状の挟持部と、それら2個の挟持部の中間部同士を連結した幅の狭い帯板状の補強部材とから構成している。前記一方(左側又は右側)の挟持部材の一端部及び連結部に係止孔を形成するとともに、他方の(右側又は左側)の挟持部材の一端部及び連結部に前記係止孔に係止する係止部を備えさせて、これら係止孔と係止部との係止作用により可撓性ホースを挟み込み固定できるようにしている。 【0003】上記のように、挟持部材の中間部同士を幅の狭い補強部材で連結することによって、支持体自体の保形強度を高めることができるものの、例えば洗濯機の排水用の可撓性ホース等に用いた場合に、駆動する洗濯槽や脱水槽から伝達される振動や排水時の水圧等により可撓性ホースに大きな力が作用すると、幅の狭い補強部材だけでは支え切れず、支持体の変形や破損を招き、可撓性ホースを所定姿勢に維持することができない結果、可撓性ホースと洗濯槽等との接続が外れてしまったり、可撓性ホースが破損してしまう不都合が発生していた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、保形強度を高めることによって、可撓性ホースを設定角度曲げた状態で長期間に渡って良好に保持することができるようにする点にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解決のために、可撓性ホースを設定角度曲げた状態で、該可撓性ホースの角度の異なる2か所をそれぞれの全周に渡って径方向から挟持する一対の挟持部材を設け、これら各挟持部材が前記可撓性ホースの長手方向に沿って配置される2つの挟持部の一端同士を連結したものでなり、前記一対の挟持部材同士をそれの挟持姿勢で連結固定するための固定手段を設け、前記一対の挟持部材の挟持姿勢において可撓性ホースの長手方向で隣合うそれぞれ2つの挟持部同士間に発生する隙間の全面積の1/3以上の面積を覆うための壁体を前記連結される一端から他端側に渡って連続する状態で設けたことを特徴としている。従って、2つの挟持部同士間に発生する隙間の全面積の1/3以上の面積を覆うための壁体を設けることによって、挟持部材の保形強度を飛躍的に高めることができるから、例えば洗濯機の排水用の可撓性ホース等に用いた場合に、駆動する洗濯槽や脱水槽から伝達される振動や排水時の水圧等により可撓性ホースに大きな力が作用しても、挟持部材が変形することを確実に回避することができる。前記壁体の面積が増加すればするほど、挟持部材の保形強度を高めることができるのであるが、その分材料費コストが上がることになり、作用する負荷の大きさに合わせて壁体の面積を変更すればよい。又、前記壁体を設けることにより、その壁体に指を掛けることができるから、挟持部材を可撓性ホースに装着し易い利点がある。 【0006】前記各挟持部のそれぞれを、挟持面が円弧状となる内面と、前記一対の挟持部材の挟持姿勢において可撓性ホースの長手方向から見た形状がほぼ台形状となる外面とから構成している。断面形状ほぼ円形の可撓性ホースの外面を円弧状となる内面により確実に支持することができながらも、外面をほぼ台形状に形成することにより挟持部の上辺の2つの角部が挟持部の保形強度を高めることができ、挟持部材の保形強度を上げることができる。 【0007】前記壁体が、前記2つの台形状の挟持部の上底部の中央部同士を前記連結部側とは反対側に円弧状に突出して連結する補強用リブと、この補強用リブと前記一端同士が連結された部位と前記2つの挟持部の外面とで形成される空間を閉塞するための板部とから構成することによって、連結された部位から離れる側、つまり壁体のない側の強度が可及的に低下することを補強用リブにより抑制することができる。しかも、その補強用リブを連結された部位側とは反対側に突出する円弧状にすることにより直線状に形成するものに比べてリブの長さ及び板部の面積を増大させることができ、その分挟持部材の強度を上げることができる。 【0008】前記板部が、前記挟持部の外面にほぼ沿った2つの平坦面を有するとともに、それら2つの平坦面の交差部を角部に形成することにより、連続する滑らかな湾曲面に形成したものに比べて、板部の保形強度を上げることができるとともに、挟持部の外面と板部の表面との間に大きな段差が発生するようなことがない。 【0009】 【発明の実施の形態】図1及び図2に、本発明の可撓性ホース用曲げ支持体(以下、支持体とする)1が示されている。この支持体1は、例えば洗濯機の排水用に使用される合成樹脂製の可撓性ホース2の一端側に形成の蛇腹部3を設定角度(図では90度であるがこの角度以外でもよい)曲げた状態で保持するためのものである。前記蛇腹部3の先端開口部3Aが、例えば洗濯機の洗濯槽兼脱水槽(図示せず)の下端に連結され、可撓性ホース2の他端が洗濯機の側壁(図示せず)に貫通した排水用ホース(図示せず)連結用の連結部4に貫通固定されている。尚、図3に示すように、前記蛇腹部3のホース長手方向両端にそれぞれ、前記支持体1を構成する挟持部11,14及び12,13が入り込むための環状の凹部5を形成し、各凹部5のホース長手方向両端の凸部6,6により挟持部11,14及び12,13が凹部5からホース長手方向に移動することを接当阻止することができるようにしている。 【0010】前記支持体1は、ポリプロピレン等の合成樹脂からなり、図3に示すように前記のように蛇腹部3を設定角度曲げた状態にし、この状態で図2及び図3に示すように、前記蛇腹部3のホース長手方向両端2か所、つまり蛇腹部3の両側に形成の前記凹部5,5をそれぞれの全周に渡って径方向から挟持する左右一対の挟持部材7,8と、これら挟持部材7,8の一端同士を連結し、かつ、挟持部材7,8を互いに離間させて可撓性ホース2を挟持しない解除(開放)姿勢と挟持部材7,8を互いに近接させて可撓性ホース2を挟持する挟持(閉塞)姿勢とに姿勢変更できるように折り曲げ可能に構成された折曲部9と、前記挟持部材7,8を前記挟持(閉塞)姿勢で連結固定するための固定手段とから構成している。前記折曲部9により左右一対の挟持部材7,8を一体化したものの他、折曲部9を省略又は切り離し、別々に構成された2つの挟持部材7,8をホース2を挟み込むときに、前記固定手段により一体化するようにしてもよい。 【0011】図4〜図7に示すように、前記挟持部材7又は8は、ほぼ半円状の2つの挟持部11,12又は13,14がホース長手方向に沿って配置した状態で、それら挟持部11,12又は13,14の一端同士を連結して図2に示すように側面視ほぼ逆L字形状に構成し、挟持部材7,8の挟持姿勢において可撓性ホースの長手方向で隣合うそれぞれ2つの挟持部同士間に発生する隙間の全面積の1/3の面積を覆うための壁体15を設けたものから構成し、前記挟持部11又は12又は13又は14を、挟持面が円弧状となる内面11A又は12A又は13A又は14Aと、図1で示した前記一対の挟持部材7,8の挟持姿勢において可撓性ホース2の長手方向から見た形状が2つの角部11b,11b又は12b,12b又は13b,13b又は14b,14bを有する下底部のないほぼ台形状(図では平行でない1組の対辺の長さが等しい等脚台形を示しているが、1組の対辺の長さが等しくないものでもよい)となる外面11B又は12B又は13B又は14Bとから構成している。前記挟持部材7又は8の外面を台形状に構成することによって、保形強度の向上を図るようにしたが、外面も内面と同様に円弧状に形成してもよいし、又、前記角部を3つ以上備える多角形状に構成して更に保形強度の向上を図るようにしてもよく、挟持部材7又は8の形状は自由に変更することができる。前記挟持部11,12又は13,14の一端同士の連結は、平板状の連結部16又は16により連結されている。前記壁体15の大きさは、2つの挟持部同士間に発生する隙間、つまり前記2つの外面11B,12B又は13B,14B同士を結んだ全面積の1/3以上の面積であればよく、作用する負荷の大きさに応じて変更することが望ましい。 【0012】前記壁体15は、前記2つの台形状の挟持部11,12又は13,14の上底部11C,12C又は13C,14Cの中央部同士を前記連結部16側とは反対側に円弧状に突出して連結する補強用リブ17と、この補強用リブ17と前記連結部16と前記2つの挟持部11,12又は13,14の外面11B,12B又は13B,14Bとで形成される空間を閉塞するための板部18とから構成している。 【0013】前記板部18は、図4にも示すように、前記上底部11C,12C,13C,14Cとほぼ平行となる第1平坦面18Aと、この第1平坦面18Aの連結部16側端に角部20を介して折れ曲がり、かつ、前記上底部11C,12C,13C,14Cから連結部16に向かう傾斜辺部19,19とほぼ平行となる第2平坦面18Bと、第2平坦面18Bの連結部16側端に角部21を介して折れ曲がり、かつ、連結部16の上面に対して垂直となる第3平坦面18Cとから構成している。図4、図5(イ),(ロ)、図6(イ),(ロ),(ハ),(ニ),(ホ)及び図7に示すように、前記第1平坦面18Aと第2平坦面18Bに、前記補強用リブ17の長手方向中央部から連結部16側に向かう姿勢のリブ22を突出形成するとともに、第2平坦面18Bに、前記リブ22を挟んで前記補強用リブ17とほぼ平行な円弧状の一対の補助リブ23,23を突出形成することによって、第1平坦面18Aを2分割すると共に第2平坦面18Bを4分割して、板部18の保形強度を高めることができるだけでなく、板部18に指を掛けて挟持部材7,8を可撓性ホース2に装着する場合に、前記指が板部18上を滑らないようにリブ22、23,23がストッパーとしての機能も果たすことができるようにしている。これらリブ22及び補助リブ23,23を省略して実施してもよい。 【0014】前記固定手段は、図4、図5(イ),(ロ)、図6(イ),(ロ),(ハ),(ニ)及び図7に示すように、前記挟持部材7,8の遊端部(図5(ロ)に示す展開状態における両端部)24,25の一方及び前記連結部16,16の一方にそれぞれ形成した係止孔26,26と、これら係止孔26,26に係止するために、前記他方の遊端部25及び他方の連結部16にそれぞれ突出形成した係止部27,27とから構成している。従って、係止孔26,26に対して係止部27,27を弾性変形を利用して係止することによって、連結部16,16同士及び遊端部24,25同士を係止固定することができるようにしている。 【0015】図6(ヘ)には、前記挟持部11の断面を示しており、挟持部11の外面11Bに溝11Mを形成することにより、軽量化を図ることができるようにしているが、断面形状を矩形状(正方形又は長方形)に構成してもよい。 【0016】図8(イ),(ロ)に示すように、前記補強用リブ17とリブ22とを平面視ほぼ扇型の一対の突出部28,28により連結することによって、その部分における挟持部材7,8の保形強度を更に高めるようにしてもよい。尚、他の部分は、前記構成と同一のため、同一の符号を付すとともに、説明を省略する。 【0017】図9に示すように、前記補強用リブ17を省略したもので構成してもよい。そして、図では、前記壁体15の表面に2つの溝29,30を形成したものを示している。そして、前記リブ22、23,23に代えて、2つの溝29,30を設けることによって、壁体15の表面に指を掛けたときに滑り難くすることができるようにしている。 【0018】 【発明の効果】請求項1によれば、2つの挟持部同士間に発生する隙間の全面積の1/3以上の面積を覆うための壁体を設けることによって、挟持部材の保形強度を飛躍的に高めることができるから、例えば洗濯機の排水用の可撓性ホース等に用いた場合に、駆動する洗濯槽や脱水槽から伝達される振動や排水時の水圧等により可撓性ホースに大きな力が作用しても、挟持部材が変形することを確実に回避することができ、可撓性ホースを曲げた状態で長期間に渡って良好に支持することができる。又、前記壁体を設けることにより、その壁体に指を掛けることができるから、挟持部材を可撓性ホースに装着し易い利点がある。 【0019】請求項2によれば、断面形状ほぼ円形の可撓性ホースの外面を円弧状となる内面により確実に支持することができながらも、外面の形状をほぼ台形状に形成することにより挟持部の上辺の2つの角部が挟持部の保形強度を高めることができ、軽量化を図ることができ、材料コストを下げることができる。 【0020】請求項3によれば、壁体が、前記2つの台形状の挟持部の上底部の中央部同士を前記連結部側とは反対側に円弧状に突出して連結する補強用リブと、この補強用リブと前記一端同士が連結された部位と前記2つの挟持部の外面とで形成される空間を閉塞するための板部とから構成することによって、連結された部位から離れる側、つまり壁体のない側の強度が低下することを補強用リブにより可及的に抑制することができながらも、軽量化を図ることができる。 【0021】請求項4によれば、板部が、前記挟持部の外面にほぼ沿った2つの平坦面を有するとともに、それら2つの平坦面の交差部を角部に形成することにより、連続する滑らかな湾曲面に形成したものに比べて、板部の保形強度を上げることができるとともに、挟持部の外面と板部の表面との間に大きな段差が発生するようなことがなく、外観上好ましいものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592089216 【氏名又は名称】カナフレックスコーポレーション株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月9日(1998.12.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074561 【弁理士】 【氏名又は名称】柳野 隆生
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| 【公開番号】 |
特開2000−170962(P2000−170962A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月23日(2000.6.23) |
| 【出願番号】 |
特願平10−350129 |
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