| 【発明の名称】 |
高温ダクトの接続構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】入来 達郎
【氏名】長谷川 裕之
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、ダクトの接続部分での熱応力の低減を図り、変形、破損を防止するとともに、安価に保温断熱方式の異なるダクトを接続する高温ダクトの接続構造を提供することにある。
【解決手段】本発明の接続構造は、保温断熱方式の異なるダクトを接続する場合に、異なる保温断熱方式のダクト11,15の端部を互いにオーバーラップさせて接続している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 保温断熱方式の異なるダクトを接続する接続構造において、異なる保温断熱方式のダクトの端部を保温断熱材の厚みの変化を滑らかにする、又は変化を小さくするように互いにオーバラップさせて接続したことを特徴とする高温ダクトの接続構造。 【請求項2】 前記ダクトの端部を互いにオーバーラップさせる構造は、ダクトプレートをテーパー状に形成し、各保温断熱材のダクトプレートに接する面をテーパー状に形成した構造であることを特徴とする請求項1に記載の高温ダクトの接続構造。 【請求項3】 前記ダクトの端部を互いにオーバーラップさせる構造は、ダクトプレートを同一断面形状にし、各保温断熱材のダクトプレートに接する面と反対の面をテーパー状に形成した構造であることを特徴とする請求項1に記載の高温ダクトの接続構造。 【請求項4】 前記ダクトの端部を互いにオーバーラップさせる構造は、ダクトプレートを同一断面形状にし、各保温断熱材のダクトプレートに接する面と反対の面を階段状に形成した構造であることを特徴とする請求項1に記載の高温ダクトの接続構造。 【請求項5】 前記ダクトの端部を互いにオーバーラップさせる構造は、各保温断熱材の厚みを滑らかに変化させる又は、変化を小さくする又は、維持した状態で、ダクトプレートを挟んでオーバーラップさせた構造であることを特徴とする請求項1に記載の高温ダクトの接続構造。 【請求項6】 請求項2から5のいずれか2つの組み合わせ構造によりダクト端部を互いにオーバーラップさせる構造であることを特徴とする請求項1に記載の高温ダクトの接続構造。 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1に記載のオーバーラップさせる部分は、ダクトブロック同士の結合位置と異なる場所に設けたことを特徴とする高温ダクトの接続構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高温ダクトの接続構造に関するもので、異なる保温断熱方式を採用したダクト同士の接続構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】高温ダクトの場合、ダクトプレートとして高級材料(Cr−Mo材、SUS材)を用いて外面に保温材を添設するか、もしくは、通常の炭素鋼を用いて内面に保温材を添設する保温断熱方式が採られる。これらの保温断熱方式は、流体の流速、ダクトサイズ、発生する熱応力、トータルコスト、伸縮継手等の耐熱温度が低いものを組み込む場合の部材温度等に応じて適宜選定される。高温ダクトを使用する例としては、図3に示したようなガスタービン1から排熱回収ボイラ2に高温流体を導くダクト3がある。この場合には、ガスタービン1から排出された高温の排ガスがダクト3を経て排熱回収ボイラ2に入り、ここで高温の排ガスによって内部に配置されている伝熱管4内の流体から蒸気を発生させる。なお、蒸気は図示していない蒸気タービンへと送られ、蒸気タービンによって発電がなされる。このような高温ガスのダクト3では、保温断熱方式が異なるダクトが互いに接続されて使用される場合がある。その場合、それらの異なる保温断熱方式のダクト3a,3bは、図4に示したように、互いを突き合わせるようにして接続される。なお、図4において、符号Dはダクト結合部分を示している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の高温ダクトの接続構造では、保温断熱方式の違いから、図5に示したように、接続部分に大きな温度勾配による熱応力が生じ、その熱応力によってダクト3の変形、破損につながる虞れがある。そこで、従来では接続部分の補強、部材の大型化等によってこれに対処していたが、熱応力による変形はさらに大きくなり、その効果は必ずしも十分ではなかった。 【0004】そこで、本発明の目的は、ダクトの接続部分での熱応力の低減を図り、変形、破損を防止するとともに、安価に保温断熱方式の異なるダクトを接続することが可能な高温ダクトの接続構造を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の高温ダクトの接続構造では、保温断熱方式の異なるダクトを接続する場合に、異なる保温断熱方式のダクトの端部を互いにオーバラップさせて接続している。そして、ダクトをオーバーラップさせる構造としては、ダクトプレートをテーパー状に形成し、各保温断熱材のダクトプレートに接する面をテーパー状に形成する。または、ダクトプレートを同一面上に形成し、オーバーラップする部分の各保温断熱材のダクトプレートに接する面と反対の面をテーパー状に形成して、オーバーラップする部分の保温断熱材の厚みを滑らかに変化させたり、ダクトプレートを同一面上に形成し、オーバーラップする部分の各保温断熱材のダクトプレートに接する面と反対の面を階段状に形成して、オーバーラップする部分の保温断熱材の厚みの変化を小さくしたり、保温断熱材の厚みの変化は急だが、ダクトプレートを挟んで保温断熱材をオーバーラップさせる構造がある。そして、オーバーラップさせる部分は、ダクトブロック同志の結合位置と異なる場所に設けることもできる。 【0006】この発明によれば、ダクトの接続部分での熱応力の低減が図れる。したがって、ダクトの変形,破損が防止され、しかも補強材等の特別な対処が必要なく安価に実現できる。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係る保温断熱方式の異なる高温ダクトの接続構造例を示している。図1(a)に示した高温ダクトの接続構造では、接続部においてダクトプレート10をテーパー状(ダクトの断面が円形の場合には円錐台形状,ダクトの断面が角形の場合には角錐台形状)に形成している。そして、一方のダクト11は、ダクトプレート10の外面に保温断熱材12を配置し、該保温断熱材12をダクトプレート10から外方へ突設させたピン13によって位置決めし、該ピン13に係合させた止め金14によってダクトプレート10に保持されている。また、他方のダクト15は、ダクトプレート10の内面に保温断熱材16を配置し、さらに保温断熱材16の内面に耐熱鋼プレート17を配置し、該耐熱鋼プレート17および保温断熱材16をダクトプレート10から内方へ突設させたピン18によって位置決めし、該ピン18に係合させた止め金19によってダクトプレート10に保持されている。したがって、この接続構造では、オーバーラップする部分の保温断熱材の厚みの変化を滑らかにした構造となっている。またこの接続構造は、ダクト内径がほぼ同一もしくは一定の拡大、縮小をしているダクト10、15を接続する場合に好適である。この接続構造では、ダクト内径を必要な寸法とする様に、断熱材16、ダクトプレート10を加工することが好ましい。 【0008】また、図1(c)に示した高温ダクトの接続構造は、特に熱応力が大きくなる場合やダクトプレート構造を単純化したい場合に好適な構造で、同一形状(径および形が同一)もしくは同一の変化(径および形が滑らかに、かつ一定の変化率で変化)でダクトプレート10を配置している。そして、ダクトプレート10の外面に添設させた一方のダクト11の保温断熱材12の外面をテーパ状に形成し、ダクトプレート10の内面に添設させた他方のダクト15の保温断熱材16の内面をテーパ状に形成し、それらのテーパー部がダクトプレート10を挟んで重なり合うように配置している。したがって、この接続構造では、オーバーラップする部分の保温断熱材の厚みの変化を滑らかにした構造となっている。なお、この構造の場合は、両ダクト11,15の内周面を連設するために、内面保温施工部分を押える耐熱鋼プレート17を折り曲げる必要がある。 【0009】また、図1(c)に示した高温ダクトの接続構造は、特に熱応力が大きくなる場合やダクトプレート構造を単純化したい場合に好適な構造で、同一形状(径および形が同一)もしくは同一の変化(径および形が滑らかに、かつ一定の変化率で変化)でダクトプレート10を配置し、ダクトプレート10の外面に添設させた一方のダクト11の保温断熱材12の外面を階段状に形成し、ダクトプレート10の内面に添設させた他方のダクト15の保温断熱材16の内面を階段状に形成し、それらの階段状部がダクトプレート10を挟んで重なり合うように配置している。この構造は、薄いマット状の保温断熱材を用いて保温断熱施工をする場合に、テーパー状の加工を行うことなく、保温断熱材の厚みの変化を小さくすることができ、施工が容易となる。 【0010】また、図1(d)に示した高温ダクトの接続構造は、異なる径のダクト11,15に好適な構造で、同一形状のダクトプレート10を配置し、ダクトプレート10の外面に添設させた一方のダクト11の保温断熱材12と、ダクトプレート10の内面に添設させた他方のダクト15の保温断熱材16とをダクトプレート10を挟んで重なり合うように配置している。この接続構造は、保温断熱材12,16の厚みをそのまま維持しながらダクトプレート10に直接オーバーラップさせている。この接続構造は構造施工を極端に簡素化したい場合や、内部流体温度と外気温度の差が小さく熱応力の発生が小さい場合に好適である。 【0011】なお、上記図1(b)〜(d)の接続構造の場合にも、各保温断熱材12,16および耐熱鋼プレート17が、ピン13,18および止め金14,19によってダクトプレート10に保持されている。なお、上記図1(b)〜(d)の接続構造の場合にも、各保温断熱材12、16および耐熱鋼プレート17が、ピン13、18および止め金14、19によってダクトプレート10に保持されている。 【0012】図2は、図1(a)に示した高温ダクトの接続構造における熱応力特性を示した図であり、この図からも明らかなように、本発明の接続構造では、熱応力の低減がみられる。 【0013】なお、一般的にダクトは複数のブロックに分割して製作されるが、本発明の接続構造を、ブロックの接続部分以外の部分に設けるようにすれば、熱応力の発生をさらに抑えることができる。また、本発明の接続構造は、図3における排熱回収ボイラ2の胴部Bに適用してもよく、発電設備以外の高温ダクトに適用することもできる。 【0014】 【発明の効果】上記したように、本発明に係る高温ダクトの接続構造では、オーバーラップ構造を採用しているので、従来構造の接続部分に発生する熱応力の低減が図れる。したがって、ダクトの接続部で発生する熱応力がダクト材の許容応力を越えた場合のダクトの変形、破損を防止することができる。また、本発明に係る高温ダクトの接続構造では、従来のように、熱応力に対抗させて大きな部材を使用したり大型の補強構造等を採用したりする必要はなく、コストダウンを図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月14日(1998.10.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060069 【弁理士】 【氏名又は名称】奥山 尚男 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−120980(P2000−120980A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−291613 |
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