| 【発明の名称】 |
分水栓構造体の防錆構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】南沢 毅史
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| 【要約】 |
【課題】管路内の水を分水するために管路に配設される分水栓構造体の発錆を簡便の手段により確実に防止するための分水栓構造体の防錆構造を提供する。
【解決手段】分水栓2のフランジ5をサドル7に固定するための締結具6のボルト16の頭部16aとこれが収納されるサドル7の凹孔20との間には絶縁体21が充填される。これにより、フランジ5側とサドル7との間は絶縁され両者間の電位差が発生しない。そのため、発錆が防止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 管路内を流通する水を分水すると共に給水管と同種の金属からなるフランジ型の分水栓と、該分水栓を前記管路側に固持するために前記管路側に取り付けられ前記分水栓と異なる金属のサドル体とからなる分水栓構造体の異種金属における防錆構造であって、前記分水栓のフランジと前記サドル側との当接部及び両者を固定するための締結具と前記サドル体側及び/又は前記分水栓側との間に絶縁体を介設することを特徴とする分水栓構造体の防錆構造。 【請求項2】 前記締結具が、前記分水栓と同質の金属からなり、該締結具と前記サドル体側との間に前記絶縁体が介設されるものである請求項1に記載の分水栓構造体の防錆構造。 【請求項3】 前記締結具が、前記分水栓と同質の金属からなり、該締結具の前記サドル体側と当接する部位には絶縁膜が形成されるものである請求項1に記載の分水栓構造体の防錆構造。 【請求項4】 前記絶縁体又は絶縁膜が、樹脂材からなる請求項2又は3に記載の分水栓構造体の防錆構造。 【請求項5】 前記締結具とこれに係合するサドル側には共回り防止用の多面形状が形成されることを特徴とする請求項1に記載の分水栓構造体の防錆構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水道水等の流通する管路に設けられる分水栓構造体の防錆構造に係り、特に、分水栓が給水管材と同質の金属のフランジ型からなる分水栓構造体の防錆構造に関する。 【0002】 【従来の技術】図5に示すように、水道水等の流通する管路9の途中には管路9内の水を分水するための分水栓構造体1aが適宜配設される。分水栓構造体1aとしては大別して分水栓2aとこれを管路9側に固持するためのサドル体3aとからなる。分水栓2aは取り付け用のフランジ5aを有するボールケース4aと、その内部に配設されるボール弁体(図略)等と、ボールケース4aに取り付けられる給水管11等とからなる。一方、サドル体3aは、管路9を形成する大径の管体10の上下に管体10に当接して配置されるサドル7及びバンド8と、これ等を連結して管体10側に固定するためのボルト13,ナット14等とからなる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】分水栓2aのボールケース4aとしては、従来砲金が用いられ、給水管11としてはステンレス材が一般に使用されている。また、サドル体3aのサドル7及びバンド8は鋳鉄(ダクタイル鋳鉄が主である)が用いられている。そのため、分水栓2aのボールケース4aと給水管11との間やサドル体3aとの間に電位差が生じ、結果としてボールケース4a側に錆が発生する。従来技術では、ボールケース4aはサドル7に装架されているのでこのわずかな露出部分の錆を無視するか、又はこのボールケース4a側の発錆による分水の汚染を防止するため、図5に示すようにボールケース4aに犠牲陽極15を取り付けている。この犠牲陽極15は砲金よりも錆易い、例えば、亜鉛材から形成される。なお、図6に示すように分水栓構造体1aは地表12下に埋設されるのが一般であった。 【0004】本発明は、以上の事情に鑑みて発明されたものであり、犠牲陽極等を用いない簡便構造により分水栓やサドル体に錆が発生することを防止し、分水の汚染を防止する分水栓構造体の防錆構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を達成するために、管路内を流通する水を分水すると共に給水管と同種の金属からなるフランジ型の分水栓と、該分水栓を前記管路側に固持するために前記管路側に取り付けられ前記分水栓と異なる金属のサドル体とからなる分水栓構造体の異種金属における防錆構造であって、前記分水栓のフランジと前記サドル側との当接部及び両者を固定するための締結具と前記サドル体側及び/又は前記分水栓側との間に絶縁体を介設する分水栓構造体の防錆構造を構成するものである。更に具体的に、前記締結具が、前記分水栓と同質の金属からなり、該締結具と前記サドル体側との間に前記絶縁体が、介設されるものであり、前記締結具が前記分水栓と同質の金属からなり、該締結具の前記サドル体側と当接する部位には絶縁膜が形成されることを特徴とする。なお、前記絶縁体又は絶縁膜が、樹脂材からなることを特徴とする。また、前記締結具とこれに係合するサドル側には共回り防止用の多面形状が形成されることを特徴とするものである。 【0006】分水栓はそのフランジをサドルに当接し締結具によりサドル体側に固持される。そのため、締結具とサドル体側及び又は分水栓側との間に絶縁体を介設することによりサドル体側分水栓側とは絶縁され電位差の発生がなくなり、結果として錆の発生が防止される。なお、締結具として、例えば、ステンレス材を使用する場合には、締結具と分水栓側とは絶縁する必要がないため、締結具とサドル体側との間に絶縁体を介設すればよい。なお、絶縁体としては、例えば、樹脂材やその他の高分子材が用いられるが、セラミックス等でもよい。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は図5に示したような分水栓構造体1の分水栓2の上面図であり、分水栓2のボールケース4のフランジ5がサドル体3に締結具6により固定されている状態を示す。図2は、フランジ5とサドル体3のサドル7との間の締結構造の詳細を示す部分拡大断面図である。以下の説明は締結具6まわりの絶縁構造について説明するが、フランジ5とサドルとの当接面は図略の適宜の絶縁手段により絶縁されているものとする。図2に示すように、締結具6は、ステンレス材のボルト16と、同じくステンレス材のナット17及び座金18等とからなる。フランジ5は前記のようにステンレス材からなり、ボルト16の挿通する孔19が形成される。一方、サドル7には、ボルト16の頭部16aが収納される凹孔20が形成される。 【0008】図2に示した実施の形態では凹孔20とボルト16との間の空隙部内に絶縁体21が充填される。この絶縁体21は各種のものが使用されるが、例えば、熱可塑性樹脂を用いる場合には前記空隙部が熱可塑性樹脂により完全に充填され、冷却時には硬化する。そのためボルト16の頭部16a側はサドル7側に固持され、ボルト16やフランジ5はサドル7から完全に絶縁される。この状態で座金18を介してナット17をボルト16に螺合して緊締することによりフランジ5はサドル7に固持される。なお、座金18はステンレス材のため、図示のようにフランジ5に当接してもその間には電位差は生じない。以上により、分水栓2側とサドル体3側とは完全に絶縁され防錆される。なお、絶縁体21として熱可塑性樹脂を用いたが、これに限定するものでなく、ゴムやセラミックス等も採用可能である。 【0009】図3は本発明の他の実施の形態を示すものである。サドル7側にはねじ穴22とボルト16の頭部16aの収納される穴23が連接して形成される。このねじ穴22には、例えば、プラスチック材からなるねじ栓24が螺着される。また、穴23内にはプラスチック材のカラ25が嵌着される。ボルト16の頭部16aはカラ25内に収納されると共にねじ穴22に螺着されたねじ栓24により軸線方向の移動を拘束される。ボルト16の軸部16bはねじ栓24内を貫通すると共にフランジ5の孔19を通り抜け、ナット17により締結される。以上の構造により、ボルト16とサドル7側とは絶縁され、サドル7とフランジ5とが絶縁される。この結果、前記の実施の形態と同様に錆の発生が防止される。 【0010】図4は本発明の更に別の実施の形態を示すものである。サドル7には、ねじ孔22が形成されると共にこれに連接する穴23が形成される。ねじ孔22にはサドル7と同材のねじ栓24aが螺着されるが、このねじ栓24aのスラスト面には絶縁膜26がコーテング処理等により設けられる。また、ねじ栓24aの中心孔27はボルト16の軸部16bの外径よりも大きな内径からなり、両者は干渉しない。一方、ボルト16の頭部16aの外周及びスラスト面には絶縁膜26がコーテング処理等により形成される。以上によりボルト16はサドル7側のねじ栓24aや穴23等から絶縁され、ねじ栓24aとフランジ5も絶縁される。そのため、サドル7とフランジ5との間に電位差が発生せず錆の発生が防止される。なお、ボルト16の頭部16aは一般には六面体であり、これが係合する凹孔20及び穴23も共回り防止のため六面体であるが、六面体のかわりに3面体,4面体又はその他の共回り防止用の任意の形状のものでもよい。 【0011】以上の実施の形態は、締結具6をステンレス材から形成した場合であるが、これが別の材質からなる場合には、このボルト16とフランジ5側及びサドル7との間を絶縁する絶縁体を設ければよい。また、絶縁体の構造は前記の図2乃至図4に示したものに限定するものではない。また、絶縁膜26もコーテング処理以外の表面処理を用いても勿論よい。 【0012】 【発明の効果】本発明の分水栓構造体の防錆構造によれば、分水栓とサドル体とを締結する締結具のまわりに絶縁体を設ける簡便の手段により、両者間を絶縁し、電位差の発生を防止することにより完全な防錆を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000201593 【氏名又は名称】前澤給装工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月20日(1998.10.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092336 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 晴敏
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| 【公開番号】 |
特開2000−120979(P2000−120979A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−298323 |
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