| 【発明の名称】 |
配管離接合装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】萩 儀一
【氏名】鈴木 勝博
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| 【要約】 |
【課題】可動建造物と固定建造物から成り、可動側を所望の位置に停止させる際の位置決め精度を吸収して、可動側と固定側の配管群を確実に連結する。
【解決手段】使用対象の競技種目に適合するように観客席及びその付帯設備を移動させ得る設備に於いて、移動側の建造物が停止される際の位置決め精度のズレを、センターピン27とセンターピン孔41、及びカップリングプレート33を水平面内の任意方向に移動自在に支持する支持機構50によって吸収するようにした配管離接合装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の基台側に水平に支持された第1のカップリングプレートと、第2の基台側に水平に支持された第2のカップリングプレートを、対向させた状態で所定距離まで近づけることにより、各カップリングプレートに取付けられている対応する配管継手を連結する配管離接合装置であって、一方のカップリングプレートの中央部にプレート面に対して垂直な方向に進退自在に設けられた、先端部が細いテーパ形状を成すセンターピンと、他方のカップリングプレートの前記センターピンに対応する部位にプレート面に対して垂直に設けられたセンターピン孔と、前記第1又は第2のカップリングプレートと前記第1又は第2の基台の間に設けられて前記第1又は第2のカップリングプレートを水平面内の任意の方向に移動自在に支持する支持機構と、を備え、対応する配管継手の連結前に前記センターピンを前記センターピン孔に挿入させることにより両者の軸を合致させる移動を前記支持機構に生起させて前記第1又は第2のカップリングプレートに対する前記第2又は第1のカップリングプレートの相対位置を水平面内で微調整する、ことを特徴とする配管離接合装置。 【請求項2】 第1の基台側に水平に支持された第1のカップリングプレートと、第2の基台により水平面内の任意方向に移動自在に水平に支持された第2のカップリングプレートを、対向させて、前記第1のカップリングプレートを前記第2のカップリングプレートに所定距離まで近づけることにより、各カップリングプレートに取付けられている対応する配管継手を連結する配管離接合装置であって、前記第1の基台と前記第1のカップリングプレートとの間に設けられた昇降機構を動作させることにより前記第1のカップリングプレートを所定の範囲内で上下移動させる昇降手段と、内筒と外筒を有し、前記第1のカップリングプレートに設けられた各配管継手と前記第1の基台側に設けられた対応する各配管とを各々連結し、前記第1のカップリングプレートの上下移動に伴って生起される内筒と外筒の筒軸方向の相対移動によって伸縮し、前記内筒と前記外筒に設けられた係止機構によって前記相対移動により伸ばされる最大長さを各々規制される伸縮管と、を備え、各配管内を流れる流体の圧力による前記第1のカップリングプレートに設けられた各配管継手と前記第1の基台側に設けられた対応する各配管とを遠ざける方向の作用力を前記係止機構によって前記各伸縮管毎に受ける、ことを特徴とする配管離接合装置。 【請求項3】 上方の基台側に水平に支持された第1のカップリングプレートと、下方の基台側に水平に支持された第2のカップリングプレートを、対向させた状態で所定距離まで近づけることにより、各カップリングプレートに取付けられている対応する配管継手を連結する配管離接合装置であって、第1のカップリングプレートに対する第2のカップリングプレートの水平面内方向での相対位置を規制するための規制部材と、ユニット上面からボールの一部が突出するようにクッション部材を介してユニットの各収納部内に転動自在に配設された各転動ボールの突出上面により、前記第2のカップリングプレートの下面側を水平面内の任意の方向に移動自在に支持する、前記下方の基台上に設けられた転動ボールユニットと、を備え、対応する配管継手の連結前に前記規制部材からの規制力により前記第2のカップリングプレートを前記転動ボールユニットに対して水平面内で移動させて前記第1のカップリングプレートに対する前記第2のカップリングプレートの相対位置を水平面内で微調整し、前記第2のカップリングプレートと前記下方の基台との間に衝撃力が加わる場合にはその衝撃力を前記クッション部材により吸収する、ことを特徴とする配管離接合装置。 【請求項4】 請求項3に於いて、前記クッション部材は、前記各転動ボールをエアの圧力で対応する前記収納部内の底面から浮かすように支持するエアクッションである、ことを特徴とする配管離接合装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、第1と第2のカップリングプレートを対向させて所定距離まで近づけることにより、各カップリングプレートに取付けられている対応する配管継手を各々連結する配管離接合装置に関する。本発明の装置は、例えば、相対移動可能な2つの建造物に各々設けられた配管群を接続したり、離脱させたりするために用いられる。 【0002】 【従来の技術】相対移動可能な2つの建造物(例:基礎建造物と、該基礎建造物内に設けられた可動建造物(観客席とトイレや厨房等の付帯設備から成る構造体であり基礎建造物内を移動可能))に各々配設された配管群を同時に接続し、及び、同時に離脱させ得る装置としては、本出願人の出願である特開平10−205672号公報に記載された装置がある。上記配管群は、例えば、圧力が10kg/cm2 程度の冷暖房用の水を通す配管、圧力が20kg/cm2 程度の上水道の水を通す配管、トイレ用の中水道の水を通す配管、圧力が5kg/cm2 以下の下水道の水を通す配管、圧力が20kg/cm2 程度のスプリンクラーや圧力が50kg/cm2 程度の放水銃等の消火用の水を通す配管等である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】サッカーやテニス等、多種類のスポーツ用の競技場を単一のグラウンドで兼用するため、使用対象の競技種目に適合するように観客席及びその付帯設備を移動させ得る設備が望まれている。例えば、サッカーの場合は広い競技場を要するため観客席等を後退させ、テニスの場合は前進させ得るように構成された設備である。ここで、付帯設備とは、例えば、トイレや食堂や厨房等の設備である。 【0004】上述の付帯設備には、冷暖房用、上水道用、中水道用、下水道用、消火栓用等の水を通す各種の配管群が設けられる。このため、競技種目に合わせて観客席等を移動させて停止させた各位置に於いて、付帯設備側の各種の配管群を、基礎建造物側の対応する配管群に連結するための装置が必要となる。 【0005】このような装置では、付帯設備側を所望の位置に停止させる際の位置ずれを吸収して、両配管群を確実に連結できることが要求される。また、このような装置では、配管内を流れる流体の圧力が連結部を離すように作用する力に対して十分に抗し得る強度が要求される。そのためには、連結部を支持するフレームの強度を高めればよいが、そうすると、フレームを軽量化したいという要請に反する。このため、フレームの強度を過度に高めることなく、上記の作用力に十分に抗し得るようにすることが要求される。さらに、このような装置では、地震等の際に配管群の連結部に加わる衝撃力を吸収して破壊を防止することが要求される。本発明は、これらの要求に応えることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1の基台側に水平に支持された第1のカップリングプレートと、第2の基台側に水平に支持された第2のカップリングプレートを、対向させた状態で所定距離まで近づけることにより、各カップリングプレートに取付けられている対応する配管継手を連結する配管離接合装置であって、一方のカップリングプレートの中央部にプレート面に対して垂直な方向に進退自在に設けられた、先端部が細いテーパ形状を成すセンターピンと、他方のカップリングプレートの前記センターピンに対応する部位にプレート面に対して垂直に設けられたセンターピン孔と、前記第1又は第2のカップリングプレートと前記第1又は第2の基台の間に設けられて前記第1又は第2のカップリングプレートを水平面内の任意の方向に移動自在に支持する支持機構と、を備え、対応する配管継手の連結前に前記センターピンを前記センターピン孔に挿入させることにより両者の軸を合致させる移動を前記支持機構に生起させて前記第1又は第2のカップリングプレートに対する前記第2又は第1のカップリングプレートの相対位置を水平面内で微調整する、ことを特徴とする配管離接合装置である。請求項2の発明は、第1の基台側に水平に支持された第1のカップリングプレートと、第2の基台により水平面内の任意方向に移動自在に水平に支持された第2のカップリングプレートを、対向させて、前記第1のカップリングプレートを前記第2のカップリングプレートに所定距離まで近づけることにより、各カップリングプレートに取付けられている対応する配管継手を連結する配管離接合装置であって、前記第1の基台と前記第1のカップリングプレートとの間に設けられた昇降機構を動作させることにより前記第1のカップリングプレートを所定の範囲内で上下移動させる昇降手段と、内筒と外筒を有し、前記第1のカップリングプレートに設けられた各配管継手と前記第1の基台側に設けられた対応する各配管とを各々連結し、前記第1のカップリングプレートの上下移動に伴って生起される内筒と外筒の筒軸方向の相対移動によって伸縮し、前記内筒と前記外筒に設けられた係止機構によって前記相対移動により伸ばされる最大長さを各々規制される伸縮管と、を備え、各配管内を流れる流体の圧力による前記第1のカップリングプレートに設けられた各配管継手と前記第1の基台側に設けられた対応する各配管とを遠ざける方向の作用力を前記係止機構によって前記各伸縮管毎に受ける、ことを特徴とする配管離接合装置である。請求項3の発明は、上方の基台側に水平に支持された第1のカップリングプレートと、下方の基台側に水平に支持された第2のカップリングプレートを、対向させた状態で所定距離まで近づけることにより、各カップリングプレートに取付けられている対応する配管継手を連結する配管離接合装置であって、第1のカップリングプレートに対する第2のカップリングプレートの水平面内方向での相対位置を規制するための規制部材と、ユニット上面からボールの一部が突出するようにクッション部材を介してユニットの各収納部内に転動自在に配設された各転動ボールの突出上面により、前記第2のカップリングプレートの下面側を水平面内の任意の方向に移動自在に支持する、前記下方の基台上に設けられた転動ボールユニットと、を備え、対応する配管継手の連結前に前記規制部材からの規制力により前記第2のカップリングプレートを前記転動ボールユニットに対して水平面内で移動させて前記第1のカップリングプレートに対する前記第2のカップリングプレートの相対位置を水平面内で微調整し、前記第2のカップリングプレートと前記下方の基台との間に衝撃力が加わる場合にはその衝撃力を前記クッション部材により吸収する、ことを特徴とする配管離接合装置である。請求項4の発明は、請求項3に於いて、前記クッション部材は、前記各転動ボールをエアの圧力で対応する前記収納部内の底面から浮かすように支持するエアクッションである、ことを特徴とする配管離接合装置である。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明の配管離接合装置は、図4に示すように、基礎建造物の各所定位置に各々設けられている地下室UB内の固定基礎体FBにより支持されたカップリングプレート33と、車輪mbにより移動可能とされている可動建造物MB側に支持されたカップリングプレート16とを、可動建造物MBを所望の所定位置まで移動させて対向させた後、図1に示すように、サーボモータ3の駆動力によりカップリングプレート16を下降させて該カップリングプレート16と固定基礎体FB側のカップリングプレート33との間の距離を所定距離まで近づけることにより、2つのカップリングプレート16と33に各々対応して取り付けられている各雄雌の各配管継手(カップリング)を一括して連結する装置である。なお、カップリングプレート33が、請求項1と2の第2又は第1のカップリングプレートや、請求項3の第2のカップリングプレートに該当する。また、カップリングプレート16が、請求項1と2の第1又は第2のカップリングプレートや、請求項3の第1のカップリングプレートに該当する。 【0008】基礎建造物とは、例えば、固定観客席やその付帯設備及びドーム屋根等を有する競技場の全体を構成する建造物である。可動建造物MBとは、移動観客席やその付帯設備等であり、基礎建造物内に設けられたレールに沿って車輪mbが移動することにより、基礎建造物に対して相対移動可能に設けられた建造物である。この相対移動方向を、本明細書ではX方向という。可動建造物MBは、競技種目等に応じて定まる所定位置へ移動されて、停止・固定される。各所定位置に各々設けられている地下室UB内には、各々カップリングプレート33及び該カップリングプレート33を支持するための設備(固定側の設備)が設けられている。以下の説明では、必要に応じて、固定基礎体FB側の部材(カップリングプレート33等)を固定側部材、可動建造物MB側の部材(カップリングプレート16等)を可動側部材という。なお、固定側部材を支持するフレーム45が、請求項1と2の第2又は第1の基台や請求項3の下方の基台に該当する。また、可動側部材を支持するフレーム1が、請求項1と2の第1又は第2の基台や請求項3の上方の基台に該当する。 【0009】カップリングプレート16を下降させる機構は、図1に示すように、フレーム1に取付けられているサーボモータ3、フレーム1に取付けられている2つのスクリュージャッキ4、及びカップリングプレート16に取付けられている2つのジャッキスクリューナット26等から成る。即ち、サーボモータ3の駆動力でスクリュー4aを回転させ、このスクリュー4aに噛合されており且つカップリングプレート16と一体であるジャッキスクリューナット26を下降させる機構として構成されている。なお、図1(a)に示される左右2つのスクリュージャッキ4は、連結シャフト5を介して連結されており、これにより、単一のサーボモータ3による駆動が可能とされている。 【0010】下降動作に先立ち、平行度センサ(レーザによりカップリングプレート33の上面までの距離を測定するセンサ)61の検出信号に基づいてカップリングプレート16と33の平行度が検出され、その値が許容範囲内である場合にのみ、上述の下降動作が実行される。この制御は、上記の平行度が許容範囲を越えると継手の連結に支障が生じ、無理に連結しようとすると、何れかの箇所が破壊される恐れがあることを考慮したものであり、移動台車側現場制御盤71によって行われる。なお、図1(b)はカップリングプレート16の下降前の状態を示し、図1(c)は下降後の連結状態を示す。 【0011】カップリングプレート16が或る高さ(配管継手(カップリング)が連結される直前の高さ)まで下降(この場合は高速下降)すると、一旦、その高さで下降が停止されて、カップリングプレート33の中心をカップリングプレート16の中心に合致させるセンター合わせが行われる。即ち、カップリングプレート16側に取付けられているセンターピン27を下降させてカップリングプレート33側のセンターピンガイド(センターピン孔)41内に挿入し、これにより、センターピン27の軸にセンターピンガイド41の軸が合致するようにカップリングプレート33を水平面内で移動させる動作が行われる。 【0012】センターピン27の下降動作は、センターピンシリンダ(油圧シリンダ)29を、移動台車側現場制御盤71からの制御により油圧装置73と不図示の弁を動作させることで行われる。なお、センターピン27とセンターピンガイド41の軸芯が多少ズレている場合でもセンターピン27がセンターピンガイド41に挿入され得るように、センターピン27の先端(下端)部は、先鋭な形状(先が細いテーパ形状)に形成されている。また、センターピン27の下降方向の精度を良くするために、カップリングプレート16側にも、センターピンガイド28(図2参照)が設けられている。 【0013】カップリングプレート(請求項3の第2のカップリングプレート)33の水平面内での移動は、X方向の摺動機構と、水平面内方向の滑り機構とによって可能とされている。即ち、図5に示すように、フレーム45の上にはX方向に延びるリニアスライドレール46が設けられ、その上に、スライドブロック47が摺動自在に設けられて、X方向の摺動機構が構成されている。ここで、スライドブロック47の摺動範囲は、スライドブロック47の上に一体に取付けられている転動ボールユニット台板51から一体に下垂されているストッパ48と、リニアスライドレール46上の2箇所に設けられているストッパ49とが相互に係止する範囲に制限されている。なお、図5(a)では、右位置のストッパ49のみが図示されているが、不図示の左側の対称位置にもストッパ49が同様に設けられている。 【0014】水平面内の滑り機構は、転動ボールユニット台板51上に一体に設けられている転動ボールユニット50と、転動ボールユニット50の上に水平面内の任意の方向に滑動可能に載置されており且つカップリングプレート33を一体に支持している転動ボールユニット上板52とにより構成されている。ここで、転動ボールユニット上板52の移動範囲は、Y方向についてはストッパ53により制限され、X方向についてはストッパ54により制限されている。また、地震等の振動により転動ボールユニット上板52が上下方向に飛び跳ねないように、上下方向の動きを規制する不図示のストッパも設けられている。 【0015】転動ボールユニット50は、図6と図7に示すように、複数個(本装置では13個)の転動ボール(メインボール)50aと、各転動ボール50aを各々多数のベアリング(小ボール)50bを介して転動自在に支持するボール受け50cと、ボール受け50cを空間500内の圧縮空気(クッション部材)を介して弾性的に支持するケース50dと、ボール受け50cの突出部50ccを係止することによりボール受け50cが上方に飛び出してしまうことを防止する機能を果たす蓋50eと、ケース50dとボール受け50cとの間隙をシールするシール部材(Oリング)50fとを有する。 【0016】転動ボールユニット50では、空間500内にエアレシーバ75を介して充填した圧縮空気の圧力Pによりボール受け50cをケース50dの底板から浮かしているため、地震時等に上下方向の衝撃力が加わった場合でも、その衝撃力を圧縮空気の圧力Pによるクッションで吸収することができ、破壊を防止できる効果がある。なお、圧縮空気の充填は、固定側現場制御盤72(図1)からの制御による弁76の開閉動作等によって行われる。このように構成される転動ボールユニット50の複数の転動ボール50a上に載置されることにより、転動ボールユニット上板52及び該転動ボールユニット上板52と一体のカップリングプレート33は、任意の方向に滑動自在となる。 【0017】カップリングプレート33の中心をカップリングプレート16の中心に合致させる上述のセンター合わせが終了すると、4本のロックピン30による精密な角度合わせが行われ、その後、カップリングプレート16がスクリュージャッキ4により微速降下されて配管継手がカップリング(連結)される。 【0018】即ち、図1や図2に示すように、まず、カップリングプレート16側に設けられている合計4本のロックピン30が、ロックピンシリンダ(油圧シリンダ)32により下降されて、カップリングプレート33側の対応するロックピンガイド41に各々挿入されることで、角度合わせが行われる。ここで、ロックピン30の下降動作は、移動台車側現場制御盤71からの制御により油圧装置73と不図示の弁を動作させることで行われる。また、ロックピン30の下降方向の精度を良くするために、カップリングプレート16側にも、ロックピンガイド31が設けられている。 【0019】各ロックピン30を対応するロックピンガイド42に各々挿入することによる角度合わせが終了すると、次に、カップリングプレート16がスクリュージャッキ4機構により微速降下され、これにより、カップリングプレート16側の各配管継手(雌又は雄)が、カップリングプレート33側の対応する配管継手(雄又は雌)に各々連結される。なお、カップリング機構については公知であるため説明は省略する。 【0020】各配管継手のカップリングが終了すると、ロックプレートシリンダ(エアシリンダ)44によりロックプレート43の先端のU字状の切り欠き部がロックピン30の先端のリング状の凹部に係合され、これにより、ロックピン30がカップリングプレート33側にロックされる。ここで、ロックプレート43の前進動作は、固定側現場制御盤72からの制御により不図示のエア装置や弁を動作させることで行われる。 【0021】こうして、移動側と固定側の配管の連結が行われた後、各配管内に流体が流されるのであるが、この流体の圧力は、移動側フレーム1とカップリングプレート16との間に設けられている各伸縮管20を拡げる方向へ作用する。 【0022】伸縮管20とは、図3に示すように、移動側カップリングプレート16に取付けられている各配管継手(カップリング)17と、移動側フレーム1に取付けられている短管14(可動建造物MB内の配管にフレキシブルチューブ等を介して連結される部材)との間に設けられる管部材であり、図8に示すように、内筒20aと、その外周に管軸方向に摺動可能に設けられた外筒20bとから成る伸縮自在な管部材である。つまり、配管継手の連結に際しては、前述のように、移動側カップリングプレート16がスクリュージャッキ機構の作用で下降するのであるが、その際、移動側カップリングプレート16と移動側フレーム1との距離が拡がるため、その間に、伸縮自在な伸縮管20を用いているのである。 【0023】この伸縮管20に対して、上述のように流体の圧力が作用すると、各伸縮管20に加わる力の合力が、移動側カップリングプレート16と移動側フレーム1に対して加わることになるのであるが、各配管内に流される流体の圧力は非常に大きいため、そのままでは、移動側カップリングプレート16と移動側フレーム1に加わる力も非常に大きくなってしまい、これらの強度を十分に高める必要が生ずる。しかし、そのような強度を達成しようとすると、重量が過度に大きくなるばかりでなくコストも高くなる。 【0024】このため、本配管離接合装置では、図8に示すように、各伸縮管20にストッパ20aa,20bbによる係止機構を設けることで、各伸縮管20に対して加わる力を当該伸縮管20で受けるように構成して、移動側カップリングプレート16や移動側フレーム1に対して上記の力が加わることを防止している。 【0025】即ち、移動側フレーム1の側の短管14(図3)に接続される内筒の先端(図8で右端)部側の外周にリング状に張り出すようにストッパ20aaを設けるとともに、移動側カップリングプレート16の側のカップリング17に(図3)に接続される外筒の先端(図8で左端)部側の内周にリング状に張り出すようにストッパ20bbを設け、これらを係止させることにより伸縮管20の最大伸び長さを制限して、各伸縮管20に対して加わる力を当該伸縮管20により受け、これにより、移動側カップリングプレート16や移動側フレーム1に過大な力が作用しないようにして、それらの強度を過度に高めなくてもよいようにしているのである。なお、内筒20aと外筒20bの間、内筒20aと短間14との間、及び、外筒20bとカップリング17との間には、それぞれシール部材(Oリング)が設けられている。 【0026】本配管離接合装置は、上述の特徴に加えて、さらに、以下の特徴を有する。即ち、まず、固定側カップリングプレート33に取付けられている各カップリング36(図3)と、基礎建造物内の配管とを、図4に示すように、クローザージョイント95で連結することで、高圧に耐え得るようにしている。また、図9に示すように、実際の使用に先立って各配管の漏れを確認するための試験用加圧ポンプ装置92を有する。また、各配管内の汚れ(例:尿石等)を除去するための洗浄装置91を有する。 【0027】 【発明の効果】本発明によると、使用対象の競技種目に適合するように観客席及びその付帯設備を移動させ得る設備に於いて、移動側の建造物が停止される際の位置決め精度のズレを、センターピンとセンターピン孔、及び、第1又は第2のカップリングプレートを水平面内の任意方向に移動自在に支持する支持機構によって吸収できるため、付帯設備側に設けられる各種の配管群を、基礎建造物側の対応する配管群に確実に連結することができる。また、各伸縮管に加わる力を各伸縮管の内筒と外筒に設けられた係止機構によって当該各伸縮管で受けるため、各伸縮管の端部を支持するカップリングプレートやフレームの強度を過度に高める必要は無い。また、第2のカップリングプレートの下面を水平面内の任意の方向に移動自在に支持する転動ボールユニットに加わるかもしれない衝撃力を、転動ボールと収納部との間に設けられたクッション部材(圧縮エア等)により吸収するため、上記の衝撃力による破壊を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390007205 【氏名又は名称】日合エンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月20日(1998.10.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087778 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 明夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−120965(P2000−120965A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−298808 |
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