| 【発明の名称】 |
ホース用継手金具 |
| 【発明者】 |
【氏名】北村 和夫
【氏名】松村 友博
【氏名】藤脇 信昭
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| 【要約】 |
【課題】スリーブの端壁をニップルの外周を膨出させて形成したビードとスプールによって把持固定する継手金具ではシール性が劣り、液漏れを完全に防止することはできなかった。
【解決手段】ニップルとスリーブとからなり、スリーブの端壁をニップルの外周を膨出させて形成したビードとスプールによる取付部に固着してなるホース用継手金具において、スリーブの端壁の内面に平滑なテーパ面を形成し、前記スプールを断面略三角形状に膨出させて形成するとともに、ビード側の側面を前記端壁内面に形成したテーパ面とほぼ同一角度の平滑なテーパ面となし、両テーパ面を圧着してなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ニップルとスリーブとからなり、スリーブの端壁をニップルの外周を膨出させて形成したビードとスプールによる取付部に固着してなるホース用継手金具において、スリーブの端壁の内面に平滑なテーパ面を形成し、前記スプールを断面略三角形状に膨出させて形成するとともに、ビード側の側面を前記端壁内面に形成したテーパ面とほぼ同一角度の平滑なテーパ面となし、両テーパ面を圧着してなることを特徴とするホース用継手金具。 【請求項2】 前記テーパ面は軸心に対して約45度に形成したことを特徴とする請求項1記載のホース用継手金具。 【請求項3】 前記スプールのビード側とは反対側の側面を軸心に対してほぼ直角な面となる垂直面に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホース用継手金具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、圧力流体の供給側金属パイプとゴムホースとを連結する継手金具に係り、詳しくは、金属パイプからなるニップルにスリーブを取り付け、スリーブを加締めることによりゴムホースを固着するホース用継手金具に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車や高圧流体用機器に用いられるホース用継手金具、例えば、パワーステアリングホース、オイルホース、フューエルホース等に用いられる継手金具には、漏れを防止するために継続的な高いシール性が要求される。このようなホース用継手金具の代表例として、特開昭57−57988号公報、特開昭57−69197号公報記載のものがある。 【0003】前記公報記載のホース用継手金具は、外筒部分の端壁の中心に金属パイプを締着する孔が設けられており、金属パイプには前記孔との接合位置で半径方向外方に膨出するビードが形成されている。そして、金属パイプに外筒部分を取り付けるには、外筒部分の端壁の孔に金属パイプを挿入するとともに、外筒部分の端壁の内側に設けられたリング状溝に、金属パイプに形成した半径方向外方に突出するビードを嵌合させ、前記端壁の外側を同金属パイプに形成したビードにより把持固定することによって一体に取り付けられている。 【0004】そして、前記公報記載の継手金具では、外筒部分の内周面に形成した縦断面形で台形の複数のリング状溝にゴムホースの外周面を押し込めるとともに、金属パイプの外周面に形成したリング状突起をゴムホースの内周面に食い込ませることによって密封作用を確実に行うものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記公報記載の継手金具は、外筒部分の端壁の孔に金属パイプを挿入し、金属パイプに形成した半径方向外方に突出する二つのビードによって端壁を把持固定することによって金属パイプに外筒部分を取り付けているにすぎない。従って、金属パイプの外周面とゴムホースの内周面との間を浸透して外筒部分の端壁に達した液体は、前記端壁の孔から容易に外部に漏出するおそれがある。そこで、シール性を高めるための常套手段としては、外筒部分の端壁と金属パイプとをロー付けする方法がある。しかしながら、ロー付けは手間がかかると共に、それだけコストアップとなる。 【0006】また、前記公報記載の継手金具は、外筒部分の端壁の孔に金属パイプを挿入するとともに、突出する二つのビードによって端壁を把持固定しているにすぎないから、パイプと外筒部分とは同芯度を正確に保つことができない。同芯度のバラツキをなくすために外筒部分の端壁の孔を金属パイプの外径と同一にすると金属パイプの挿入が困難になり組立作業性が悪くなる。また、反対に外筒部分の孔を大きくすると、金属パイプの挿入は容易になるものの、同芯度のバラツキが大きくなり液体が漏出し易くなるという問題がある。 【0007】この発明はかかる現況に鑑みてなされたもので、金属パイプからなるニップルとスリーブとの組立作業が容易であるばかりでなく、液体の漏出を防止しシール性が極めて高いホース用継手金具を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達成するために次のような構成とした。即ち、この発明に係るホース用継手金具は、ニップルとスリーブとからなり、スリーブの端壁をニップルの外周を膨出させて形成したビードとスプールによる取付部に固着してなるホース用継手金具において、スリーブの端壁の内面に平滑なテーパ面を形成し、前記スプールを断面略三角形状に膨出させて形成するとともに、ビード側の側面を前記端壁内面に形成したテーパ面とほぼ同一角度の平滑なテーパ面となし、両テーパ面を圧着してなることを特徴とする。前記テーパ面は軸心に対して約45度に形成することが好ましい。また、前記スプールのビード側とは反対側の側面は軸心に対してほぼ直角となる垂直面に形成することが好ましい。 【0009】 【発明の実施の形態】以下に、図面に示す実施形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。図1において、1は金属パイプの一端をそのまま構成したニップルであり、3は前記ニップルの外周部に取り付けられ、加締めることによってゴムホースを固着するスリーブである。前記ニップル1は他端を油圧機器等に接続可能に構成されていて、環状に膨出させてなるスリーブ取付部5が形成されている。前記ニップル1とスリーブ3は、一体に組み立てることによってホース用継手金具を構成している。 【0010】スリーブ取付部5は、金属パイプを環状に膨出させてなるビード5aとスプール5bとを互いに一定の間隔をもって平行に形成することによって構成されている。前記ビード5aは断面略半円状に膨出させることによって形成されているが、スプール5bは断面略三角形状に膨出させることによって形成されている。さらに、スプール5bは、ビード5a側の側面を平滑なテーパ面50とし、反対側の側面を軸心に対して直角な面となる垂直面51としている。テーパ面50の角度θ1は任意に決定することができるが、図示する実施形態では軸心に対して約45度に形成されている。 【0011】ニップル1のゴムホースへの差し込み口となる先端部には、環状凹溝7が形成されている。環状凹溝7は、スリーブを加締めたときホースの内面ゴムが入り込むが完全には充填されない幅と深さに形成され、例えば、溝幅は1〜5mm、深さは1〜3mmとし、上端角部は内面ゴムが切れないように0.1〜1Rとすることが望ましい。前記環状凹溝7は、スリーブを加締めたとき圧縮されるホースの内面ゴムの逃げを吸収し、バルジの発生を防止する。 【0012】一方、スリーブ3は、ニップル1と同芯の円筒形であり、全周半径方向内方に加締めることによってニップル1との間でゴムホースを固着する。スリーブ3の一端面には端壁31が設けられ、前記端壁31の中心にはニップル1を挿通する孔33が穿設されている。端壁31が前記スリーブ取付部5に嵌合されてニップル1とスリーブ3は一体に組み立てられる。 【0013】前記端壁31の外側面は軸心に対して垂直面に形成されているが、内側面35の一部は平滑なテーパ面37とされている。スリーブ3の端壁31をニップル1のスリーブ取付部5に嵌合させたとき、内側面35とスプール5bの垂直面51とがほぼ同一面となるように形成されている。テーパ面37の角度θ2はスプール5bのテーパ面50の角度θ1とほぼ同じであって、図示する実施形態では角度θ1と同じく軸心に対して約45度に形成されている。従って、スリーブ3の端壁31をニップル1のスリーブ取付部5に嵌合させると、テーパ面37とテーパ面50とが面全体で圧着され、端壁31の外側面がビード5aに押えられてビード5aとスプール5bとの間で把持固定される。 【0014】テーパ面37とテーパ面50とが圧着接合することによってニップル1とスリーブ3の同芯度が確実に保持され、しかも面で圧着することにより極めて高いシール性が得られる。 【0015】次に、上記ニップル1とスリーブ3とからなるホース用継手金具の製造方法の一例について説明する。まず、図3に示すように、予め、金属パイプにスプール5bと環状凹溝7を形成したニップル1と、スリーブ3とを製作しておく。ニップル1のスプール5bは、一方側をテーパ面50と同じ角度のテーパ面を有するチャックにパイプの先端部を適当な長さだけ突出させて固定し、パンチ部材を軸心方向に押圧することにより形成することができる。また、環状凹溝7は、前記のようなプレス加工によって形成することができるほか、ローレット加工によって形成しても良い。また、スリーブ3は切削等による公知の方法で製造すればよい。 【0016】次いで、スリーブ3の孔33に金属パイプを挿入し、スリーブ3のテーパ面37とスプール5bのテーパ面50とを突き合わせて係止せしめ、その後、図4に示すように、これらの係止状態をもってパンチ部材を軸心方向に押圧することによってビード5aを形成する。ビード5aの形成によってスリーブ3の端壁31はスプール5bとの間で把持固定される。このようにしてなるホース用継手金具のニップル1とスリーブ3との間にゴムホースを挿入し、スリーブを加締めることによって固着すればよい。 【0017】前記製造方法の一例では、まずスプール5bを形成しスリーブを組み付けた後ビード5aを形成したが、前記製造方法とは反対に、まず、ビード5aをプレス加工により形成した後、ニップル1を端壁31の孔に挿入して端壁31の外面をビード5aに当接させて係止し、次いで、ニップル1とスリーブ3との間にパンチ部材を挿入して軸心方向に押圧してスプール5bを形成しても良い。このとき、スプール5bのテーパ面50は端壁31のテーパ面37に圧着することによってスプール5bと同時に形成される。 【0018】尚、ニップル1内にはスリーブ3の加締め時の変形を防止するために、図1に仮想線で示すように、インナーチューブ9を挿入してもよい。このように、ニップル1内にインナーチューブ9を挿入した場合には、環状凹溝7のニップル内への膨出部はインナーチューブ9の先端を係止させることにより位置決めとして作用するから、インナーチューブ9をニップル1の所定位置に確実に挿入することができる。また、環状凹溝7のニップル内への膨出部は挿入したインナーチューブ9のズレを防止することができる。 【0019】 【発明の効果】上記説明から明らかなように、この発明によれば、ニップル1のスプール5bとスリーブ3の端壁31の内面とはほぼ同一角度のテーパ面によって圧着する構成としたから、シール性が極めて向上し液体の漏出を防止することができる。また、金属パイプとスリーブとの組立作業が容易であるばかりでなく、ニップルとスリーブとの同芯度が向上することによってシール性が一層高くなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000155229 【氏名又は名称】株式会社明治ゴム化成
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| 【出願日】 |
平成10年10月19日(1998.10.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081329 【弁理士】 【氏名又は名称】関根 光生
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| 【公開番号】 |
特開2000−120960(P2000−120960A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−315385 |
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