| 【発明の名称】 |
ケーブル、ホース類の吊持具 |
| 【発明者】 |
【氏名】岸田 猛
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| 【要約】 |
【課題】建造中の建物の床から垂下している吊り棒に、簡単に取り付け及び取り外しができる吊持具を得る。
【解決手段】吊り棒2に、電気ケーブル、ホースなどの吊り物Hを吊るしたいとき、吊持具1を使用する。吊持具1は、板体を屈曲部5で略直角に曲げて部片6,7を形成し、各部片6,7に、その側端部から中央部に至る溝穴8,9を設けたものである。各溝穴の溝幅は、吊り棒2の外径より大にしてあり、谷状の面10を上にして一方の溝穴8を吊り棒2に嵌めて吊持具1を矢印A方向に傾けると、上下の稜線が吊り棒1に圧接して自在鉤状に支持され、谷状の面10に吊り物Hを載置することができる。矢印Aと反対方向に回動すれば、移動又は除去ができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 板体の長手方向の中間部を屈曲して屈曲部の両側に二つの部片を形成し、該部片の少なくとも一方に、前記屈曲部の屈曲線と平行で幅方向の一側端から中間部に至る、吊り径の外径より溝幅が大きい溝穴を設け、該溝穴に面する対角位置の稜線を吊り棒に当接して係止することを特徴とする、ケーブル、ホース類の吊持具。 【請求項2】 請求項1において、前記溝穴の適所に、溝幅を僅かに拡大した凹部を設け、該凹部の対角位置の稜線を吊り棒に当接して係止することを特徴とする、ケーブル、ホース類の吊持具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建造中の建物の内部の工事現場などにおいて、工事用の電気ケーブルや水ホース類を、作業者の邪魔にならない高位置に吊るすために利用され、又はすでにケーブル、ホース類を吊り下げている吊り棒に、更に別のケーブル、ホース類を付加的に吊り下げる場合に利用される。 【0002】 【従来の技術】工事用のケーブル、ホース類を床面上に這わせておくと危険であるため、従来の工事現場においては、上階の床の下面に埋設した天井取付け用のインサートを利用してこれにフックをねじ込み、ケーブル、ホース類を束ねたワイヤを該フックに引掛けて吊るしているのが一般である。この手段は、ケーブル、ホース類の束から1本を抜き出したり付け加えたりする場合に束を解かなければならないので面倒である。 【0003】また実公平7−38785号公報には、天井取付け用のインサートにねじ込みできる上向きの雄ねじと、天井吊りボルトをねじ込みできる下向きの雌ねじを設けた締め付け金物を準備し、天井裏にケーブルを敷設するために用いるJ字形の吊りフックの上端に上下方向の透孔を設け、該透孔に前記締め付け金物の雄ねじを挿入して該雄ねじをインサートにねじ込むことにより、インサートに該吊りフックを固定するものが記載されている。しかしこの吊りフックは、天井吊りボルトと共に天井裏に恒久的に固定されるものであるから、工事用のケーブル、ホース類を所望の高さに簡単に吊るすことができ、容易に除去することもできる吊持具として利用することはできない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、吊持具の構造が簡単で、且つ該吊持具の設置及び除去が簡単にできるようにすることを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題は、各請求項に記載した手段によって解決される。このうち第1の手段は、請求項1に記載したとおり、板体の長手方向の中間部を屈曲して屈曲部の両側に二つの部片を形成し、該部片の少なくとも一方に、前記屈曲部の屈曲線と平行で幅方向の一側端から中間部に至る、吊り径の外径より溝幅が大きい溝穴を設け、該溝穴に面する対角位置の稜線を吊り棒に当接して係止することを特徴とする。 【0006】この手段によれば、吊持具の二つの部片で形成される谷面を上向きにして、一方の部片の溝穴を吊り棒に遊嵌させると、他方の部片の重量で吊持具が傾き、溝穴の対角線上の上下の稜部が吊り棒に圧接され、摩擦力で自在鈎状に係止されるから、前記谷面にケーブル、ホース類を載置して吊持させることができる。吊持具の傾きを少なくして係止を解けば移動できるから、位置の変更や取り外しが容易にできる。 【0007】第2の手段は、請求項2に記載したとおり、請求項1において、前記溝穴の適所に、溝幅を僅かに拡大した凹部を設け、該凹部の対角位置の稜線を吊り棒に当接して係止することを特徴とする。 【0008】この手段によれば、吊持具を溝穴に設けた凹部に内接させた状態で係止すると、使用中に吊持具に溝穴方向の力が作用しても、吊り棒と凹部が相対的にずれるのが阻止され、吊り棒から吊持具が脱落するのが防止される。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して発明の実施の形態を説明する。図1〜図3において、1は板体よりなる吊持具、2は丸棒よりなる吊り棒であり、建造中の建物の床3の下面に埋設した天井固定用のインサート4に取付けられる。該吊持具1は、中央の屈曲部5でアングル状又はV字状に屈曲されて、部片6,7に区画され、各部片6,7に溝穴8,9が屈曲部5と平行に開けられている。該溝穴8,9は、溝幅Wが吊り棒2の直径より大であり、板体の側端に開口8a,9a(図2)を有し、内端8b,9bは、吊り棒2が板体の幅方向中心に来るように設けられている。 【0010】図示のように、一方の部片6の溝穴8を吊り棒2に嵌めると、該部片6は、他方の部片7の重量で矢印A方向に右下がりに傾き、対角線上の稜線81,82が吊り棒2の表面に圧接し、これによって生じる摩擦力で、吊持具1は、図示の位置に谷面10を上面とし山面11を下面として保持される。そして、該谷面10に、電気ケーブル又はホースなどの吊り物Hを載置すると、該吊り物Hの重量に基づくモーメントで稜線81,82における圧接力が増加し、吊持具1に対する係止力は、吊り物Hの重量以上に増大し、確実に吊持することができる。 【0011】この吊持具1は、前記の使用態様と別の使用態様をとることができる。図4は、該態様を示すもので、屈曲部5を横向きにして吊り棒2の下端から該吊り棒2に溝穴9,8を嵌合させる。この使用態様においては、吊り棒2に作用する矢印A方向のモーメントで稜線811,911に圧接力が作用して係止力が生じる。この場合、吊り物H1は、吊持具1の山面11と吊り棒2の間に保持され、吊り物H2は、屈曲部5近傍の谷面10と吊り棒2によって保持される。矢印A方向のモーメントは、部片7側の重量を部片6側より大にすることにより、又は吊り物H1をH2より大重量とすることにより得られる。なお、溝穴8,9の開口部8a,9aを同一方向に開口させておけば、吊り棒2の側面から該溝穴8,9を嵌めることができる。 【0012】また、図5の実施の形態は、溝穴8,9の溝幅W1を、吊り棒2が通過可能に該吊り棒2の外径より僅かに大きい寸法とし、溝穴8の端部に丸穴状の凹部8cを設け、また溝穴9には中間部に丸穴状の凹部9cを設けたものである。この形態にあっては、凹部8c又は9cに吊り棒2を内接させて係止させると、吊り棒2が凹部8c又は9cからずれることができないから、吊持具1に溝穴方向の力が作用しても、その脱落が防止される。該凹部8c又は9cは、溝穴の一側縁のみに円弧状に設けてもよい。 【0013】図6、図7は、前記吊持具1を、吊り用具20の吊りパイプ21を吊り棒として装着した例を示すもので、吊り用具20は、吊り棒21の上部に雄ねじ部21aを段部21bを介して設け、該吊りパイプ21内に、永久磁石23を連結したワイヤロープ24を挿通し、該ワイヤロープ24の下部にフック25を位置調節自在に係止している。前記吊りパイプ21は、上端の雄ねじ部21aから段部21bの上端にわたって、ワイヤロープ24が通るスリット21c(図7)が切り込まれており、下部の内面には拡径部21dが設けられている。前記フック25は、吊り物hを乗せる載架部26と、該載架部26の姿勢を規制するための短管部27と、ワイヤロープ25の任意の位置でフック26を下降不能に係止させる逆止め装置28とを備える。 【0014】該逆止め装置28は、従来公知のもので、短管部27に設けたテーパー孔内に、ボールを遊動可能に保持したボールホルダを挿入し、該ボールをテーパー孔面とワイヤロープ24に接触させ、載架部26に加わる荷重で、テーパー面を介してボールをワイヤロープ24に圧接してワイヤロープ24を挟持する形式のものである。前記ボールホルダは、その下端に連設したレリーズ摘み28aをフック25から下に引くことにより、ボールをテーパー孔の大径側に移動させてワイヤロープ24をボールから解放させることができ、この状態でフック25をワイヤロープ24の任意の位置に動かすことができる。 【0015】この吊り用具20を、下面にインサート4を有する上階の床3に使用する場合は、永久磁石4に続くワイヤロープ24を、吊りパイプ21のスリット21cから引き出し、図6に示すように雄ねじ部21aをインサート4にねじ込み、フック25の短管部27を実線で示すように大径部21dに挿入し、レリーズ摘み28aを操作してワイヤロープ24を引き下げると、永久磁石23は、床3と吊りパイプ21の側部に係止され、フック25をワイヤロープ24を介して吊り下げることができる。 【0016】また、図7の天井30の下面が鋼材よりなる場合は、永久磁石23を天井30に吸着させ、吊りパイプ21をフック25に乗せた自由状態にして使用する。 【0017】図6、図7の使用状態でフック25に吊り物hが満杯のとき、又は該吊り物hと区別したい吊り物Hがあるときは、吊りパイプ21を吊り棒と見なして前記吊持具1を使用し、前記溝穴8又は9を吊りパイプ21の適所に係止させれば、簡単に吊り物Hを追加支持させることができる。 【0018】 【発明の効果】以上の説明から明らかなとおり、請求項1の手段によれば、屈曲した形状を有する吊持具に設けた溝穴を、吊り棒に係止させるだけでケーブル、ホース類の吊持ができ、該吊持具の取り外しも簡単にできるから、作業現場での手数が省けて便利であり、吊持具のコストも極めて安価である効果がある。 【0019】また請求項2の手段によれば、溝穴に設けた凹所によって、吊り棒に対する吊持具の位置ずれ又は外れが防止できる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000169499 【氏名又は名称】高砂熱学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月8日(1998.10.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060025 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 欣一 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−120930(P2000−120930A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−286924 |
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