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【発明の名称】 埋設金属管の電食防止構造
【発明者】 【氏名】片野 幸雄

【氏名】清水 宏明

【要約】 【課題】地中埋設される金属管の局部的な電気的腐蝕を防止することを課題とする。

【解決手段】導電層3を有する埋設保護管2内に、金属管1が挿通され、該金属管1外周と前記埋設保護管2内面との間に充填材4が充填されてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 導電層を有する埋設保護管内に、金属管が挿通され、該金属管外周と前記埋設保護管内面との間に充填材が充填されてなる埋設金属管の電食防止構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、埋設金属管の電食防止構造に関し、詳しくはダクタイル鋳鉄管などの地中埋設金属配管の電食を有効に防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に鋳鉄管、ダクタイル鋳鉄管などの金属管を埋設した場合、地中に漏洩した迷走電流がこれら管路を伝って流れ電食の原因となる場合がある。
【0003】また、地中埋設保護管の敷設方法としてヒューム管などのさや管を推進工法で地中に挿入した後、その中に鋳鉄管を挿入し、挿入後はさや管とダクタイル管との間にモルタル等の充填材を充填して硬化させる工法があるが、この場合も、ヒューム管、モルタル等の充填材に浸透する地下水等によって地中迷走電流が流れこれが電食の原因となることがある。
【0004】そこでこのような電食を防止するため、管継手部分にゴム輪を用いて電気的に絶縁し、管路に沿って迷走電流が流れないようにすることが行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鉄道線路の直下などの局部的に電位差が大きい場所では図4に矢印Eで示すように示すように金属管1の断面方向に電流が流れる場合があり、これによって腐蝕が生じることがある問題があった。
【0006】なお、図4において、2はヒューム管などのさや管、4は充填モルタル、5は地盤を示す。この発明は上記問題を解消し、局部的な電位差に起因する地中埋設保護管の電気的腐蝕を防止することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の埋設金属管の電食防止構造は、導電層を有する埋設保護管内に、金属管が挿通され、該金属管外周と前記埋設保護管内面との間に充填材が充填されてなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次にこの発明の実施の形態を説明する。図1はこの発明の実施の形態である埋設金属管の電食防止構造の縦断面図、図2は同横断面図である。
【0009】図1において、1は金属管を示し、鋳鉄管、ダクタイル鋳鉄管等である。2は埋設保護管を示し、図示例の場合はヒューム管の場合を示している。3は導電層を示し、埋設保護管2内面に金属箔を貼り付けることにより形成されている。
【0010】4はモルタルなどの充填材を示し、埋設保護管2内面と金属管1外面との間に充填されて硬化されている。上記の埋設金属管の電食防止構造を実施するには、まず内面に導電層3を形成したヒューム管2を例えば推進工法により地中に埋設して管路を形成する。
【0011】次いでこの管内にダクタイル鋳鉄管等の金属管1を、接続部にゴム輪を介挿して管路方向に電気的絶縁しつつ接続して管路を敷設し、最後にヒューム管2内面と金属管1外面との間にモルタル等の充填材を注入して硬化させる。
【0012】このようにして敷設された金属管1は、外面が金属箔等の導電層で完全に囲まれるため、管の断面方向に流れるような地中迷走電流があっても図2に破線矢印eで示すように導電層3を流れ、金属管1を伝って流れることが防止される。
【0013】従って、金属管1は電食から保護される。上記実施の形態として、埋設保護管2をヒューム管とし、内面に金属箔等の導電層3を設けた構造としたが、これに代え埋設保護管2を鋳鉄管などの金属管とし、管2全体を導電性を有する者としても良い。
【0014】また、上記実施の形態として、埋設保護管2は管路の全長に沿って敷設しても良いが、鉄道線路6(図3)と交差する場所のように局部的な地中迷走電流が予想される場所ではその直下付近だけをこのような埋設金属管の電食防止構造としても良い。
【0015】この場合は、該当する箇所を導電層を有する埋設保護管、他は導電層を有しない管の混成管路としてもよく、さらに図3に示すように、該当する箇所の金属管1外面に導電性の埋設保護管2を被覆し他の部分は金属管1だけの管路としても良い。この場合は外層を形成する埋設保護管が大幅に省略でき経済的に電食に強い管路が形成できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の埋設金属管の電食防止構造によれば局部的な電位差の大きい迷走電流であっても、これが管の断面方向に流れるのが有効に防止でき、地中埋設保護管の電気的腐蝕が有効に防止できる効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成10年10月20日(1998.10.20)
【代理人】 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【公開番号】 特開2000−120923(P2000−120923A)
【公開日】 平成12年4月28日(2000.4.28)
【出願番号】 特願平10−297454