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【発明の名称】 断熱材
【発明者】 【氏名】関家 泰

【要約】 【課題】缶,びん等の容器、湯のみ,コップ等の食器類、断熱を必要とする器具の表面に、簡易に断熱性および保温性を持たせる。

【解決手段】表面に断熱塗料が塗布されたテープからなる断熱材1を、缶,びん等の容器、湯のみ,コップ等の食器類、断熱を必要とする器具の表面に貼付あるいは巻回する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 テープの表面に断熱塗料を塗布してなる断熱材。
【請求項2】 シートの表面に断熱塗料を塗布してなる断熱材。
【請求項3】 裏面に粘着剤または離型紙を貼着してある請求項1または請求項2に記載の断熱材。
【請求項4】 断熱を必要とする器具の表面に貼付あるいは巻回して用いられる請求項1〜請求項3のいずれかに記載の断熱材。
【請求項5】 板体の表面に断熱塗料を塗布してなる断熱材。
【請求項6】 発泡プラスチック成形体の表面の全面または一部に断熱塗料を塗布してなる断熱材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱塗料を塗布したテープ,シート,板体または発泡プラスチック成形体からなる断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されていた缶,びん等の容器および湯のみ,コップ等の食器類は、断熱性が低く、内容物が低温または高温の場合、表面温度もそれに応じて低温または高温になる。そして、魔法瓶,保温ジャー等は内部が二重構造になっており、クーラボックス等はグラスウール等の断熱材が内装されたり、発泡プラスチック成形体の断熱材を用いたりしている。いずれの保温器具も保温性が高められている。また、住宅等では、外壁,屋根,床等の断熱能力が劣ると、建物の居住性の快適さが損なわれるばかりでなく、夏,冬の冷暖房に対しエネルギーが無駄に消費されてしまうため、外壁,屋根,床等にグラスウールあるいは発泡プラスチック成形体等の断熱材を用いて断熱能力を向上し、建物の居住性を快適にし、夏,冬の冷暖房に対し保温効果を向上して省エネ化を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記容器および食器類は、低温の場合、表面に結露を生じてテーブル等を濡らし、高温の場合、手で持ちにくく、危険でさえあるという問題がある。しかも、断熱性が低いということは保温能力に劣るということであり、食器類の内容物が比較的短時間のうちに常温にもどってしまうという問題がある。そして、魔法瓶,保温ジャー等は保温性を高めるため、二重構造になっているが、構造および製造工程が複雑になるとともに、使用する材質が制限され、コスト高になるという問題がある。さらに、クーラボックス等はグラスウールを内装したり、発泡プラスチック成形体等の断熱材を用いたりしているため、分厚くなって大形になるという問題がある。
【0004】また、住宅等においては、外壁,屋根,床等にグラスウールあるいは発泡プラスチック成形体等の断熱材を用いているため、任意の大きさのものが得にくいばかりでなく、取り扱いにも熟練を要するという問題がある。
【0005】この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、缶,びん等の容器、湯のみ,コップ等の食器類、断熱を必要とする器具の表面に、簡易かつ安価に断熱性および保温性を持たせることができる断熱材を提供することである。
【0006】また、この発明の他の目的は、魔法瓶,保温ジャー等の内部構造および製造工程を簡単にし、かつ、使用する材質を制限することなく、安価にする。クーラボックス等の厚さを薄くして小形にすることができる断熱材を提供することである。
【0007】さらに、この発明の他の目的は、住宅等において、取り扱いの容易な任意の大きさの断熱材を、外壁,屋根,床等に用いて断熱能力を向上し、居住の快適さを向上し、夏,冬の冷暖房に対し保温効果を向上して省エネ化を図ることができる断熱材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の断熱材は、テープの表面に断熱塗料を塗布したものである。
【0009】また、本発明の請求項2記載の断熱材は、シートの表面に断熱塗料を塗布したものである。
【0010】さらに、本発明の請求項3記載の断熱材は、表面に断熱塗料を塗布したテープまたはシートの裏面に粘着剤または離型紙を貼着してあるものである。
【0011】また、本発明の請求項4記載の断熱材は、請求項1〜請求項3記載のいずれかの断熱材を、断熱を必要とする器具の表面に貼付あるいは巻回したものである。
【0012】したがって、表面に断熱塗料が塗布されたテープまたはシートからなる断熱材を、缶,びん等の容器、湯のみ,コップ等の食器類、断熱を必要とする器具の表面に貼付あるいは巻回することにより、それらの表面に簡易に断熱性および保温性を持たせることができ、低温による結露および高温による温度上昇を防止することができ、長時間の保温が可能になる。
【0013】さらに、本発明の請求項5記載の断熱材は、板体の表面に断熱塗料を塗布してなるものである。
【0014】また、本発明の請求項6記載の断熱材は、発泡プラスチック成形体の表面の全面または一部に断熱塗料を塗布してなるものである。
【0015】したがって、表面に断熱塗料が塗布された板体あるいは表面の全面または一部に断熱塗料が塗布された発泡プラスチック成形体からなる断熱材を用いたため、魔法瓶,保温ジャー等の場合、内部構造および製造工程を簡単にすることができ、かつ、使用する材質を制限することなく、安価になる。また、クーラボックス等の場合、厚さを薄くして小形にすることができる。
【0016】さらに、住宅等の場合、任意の大きさの断熱材を得ることができ、熟練を要することなく容易に取り扱うことができ、外壁,屋根,床等の断熱能力を向上することができ、建物の居住性を快適にし、夏,冬の冷暖房に対し保温効果を向上して省エネ化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態につき、図1ないし図4を参照して説明する。
(実施の形態1)まず、実施の形態1を示した図1において、1は筒体2に巻回された片面貼着テープからなる断熱材であり、図1(B)に示すように、断熱材1の表面に断熱塗料が塗布され、断熱層3が形成されている。この断熱層3は断熱塗料として例えば 旭硝子コートアンドレンジ株式会社のテンプレックス(商品名)が用いられている。そして、断熱材1の裏面に粘着層4が形成されている。
【0018】そして、所定の長さに切断した断熱材1を缶,びん等の容器、湯のみ,コップ等の食器類、断熱を必要とする器具の表面に貼付あるいは巻回し、それらの表面に断熱性および保温性を持たせる。
【0019】(実施の形態2)つぎに実施の形態2を示した図2において、図1と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、5は所定の大きさに切断された正面視四角形のシートからなる断熱材であり、断熱材5の表面に前述の実施の形態1と同様の断熱塗料が塗布されて断熱層3が形成され、裏面に粘着層4が形成され、粘着層4に断熱材5と同形状の離型紙6が貼着されている。
【0020】なお、前記実施の形態1,2のいずれの場合も、断熱材1,5の裏面に粘着層4が形成されているが、粘着層4のない断熱材1,5を容器,食器類,断熱を必要とする器具の表面に巻回したり、当てがったりしてもよい。
【0021】また、貼付箇所は表面全体または一部であってもよい。
【0022】(実施の形態3)つぎに実施の形態3を示した図3において、図1と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、7は所定の大きさに切断された正面視四角形の板体からなる断熱材であり、鉄板,鋼板,トタン板,アルミ板等の金属板または木板,ベニヤ板,チップボード板,厚紙等から構成され、断熱材7の表面に前述の実施の形態1,2と同様の断熱塗料が塗布されて断熱層3が形成されている。8は断熱材7の四隅に形成された挿通孔であり、挿通孔8にボルト等の締結部品が挿通される。
【0023】そして、この断熱材7を魔法瓶,保温ジャー等の内部構造に用いた場合、製造工程が簡単になり、かつ、使用する材質が制限されることなく、安価になる。また、クーラボックス等に用いた場合、厚さが薄くなって小形になる。さらに、住宅等の外壁,屋根,床等に用いた場合、任意の大きさに切断することができるとともに、釘,ねじあるいは接着剤を用いて簡単に取り付けることができ、建物の断熱性を格段に向上することができる。
【0024】なお、前記実施の形態3の場合、断熱材7を接着剤を用いて固定する場合、挿通孔8および締結部品は不要である。また、必要に応じ、断熱材7の裏面の全面または一部に粘着剤を塗布して粘着層4を形成し、さらに離型紙6を貼付しても良いことは勿論である。
【0025】さらに、この断熱材7の材質が木板,ベニヤ板等を使用している場合、断熱材7自体を天井板,床板として用いてもよい。
【0026】その上、この断熱材7は、現場で鋸やカッターを用いて所定の大きさ,形に切断できるため、従来の断熱材のように大きさ,形に対して特注する必要がなく、手軽に効率よく使用することができる。
【0027】(実施の形態4)つぎに実施の形態4を示した図4において、図1と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、9は箱体であり、外表面に断熱塗料が塗布された発泡プラスチック成形体の断熱材からなり、箱本体10と蓋板11とから構成され、箱本体10には上面の開口部12にフランジ13が設けられている。また、蓋板11にはその内側縁部に、内側縁部に沿って角環状の突条体14が形成されている。蓋板11の下面の周縁部が箱本体10のフランジ13の上面に接離自在に当接し、突条体14の外面が箱本体10の内面の上縁部に位置する。
【0028】そして、この箱体9は発泡プラスチック成形体に加え、表面に断熱塗料が塗布されているため、クーラボックス等に用いることができ、保冷を要する果物,鮮魚等の保存に、より一層の効果を上げることができる。また、従来のクーラボックスのように、グラスウール等の断熱材を用いていないため、箱本体10,蓋板11の厚さが薄くなって小形になる。
【0029】なお、前記形態4の場合、箱体9の外表面に断熱塗料を塗布したが、使用状況に応じて内表面のみ,あるいは箱体9の外表面および内表面に塗布するようにしてもよい。
【0030】また、表面に断熱塗料が塗布された発泡プラスチック成形体の断熱材は図示に限らず、ブロック状や板状のものであってもよい。
【0031】
【発明の効果】上述したように、本発明の断熱材は、表面に断熱塗料が塗布されたテープまたはシートからなる断熱材を、缶,びん等の容器、湯のみ,コップ等の食器類、断熱を必要とする器具の表面に貼付あるいは巻回することにより、それらの表面に簡易に断熱性および保温性を持たせることができ、低温による結露および高温による温度上昇を防止することができ、長時間の保温が可能になる。
【0032】また、本発明の断熱材は、表面に断熱塗料が塗布された板体あるいは表面の全面または一部に断熱塗料が塗布された発泡プラスチック成形体からなる断熱材を用いたため、魔法瓶,保温ジャー等の場合、内部構造および製造工程を簡単にすることができ、かつ、使用する材質を制限することなく、安価になる。また、クーラボックス等の場合、厚さを薄くして小形にすることができる。
【0033】さらに、住宅等の場合、任意の大きさの断熱材を得ることができ、熟練を要することなく容易に取り扱うことができ、外壁,屋根,床等の断熱能力を向上することができ、建物の居住性を快適にし、夏,冬の冷暖房に対し保温効果を向上して省エネ化を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】595014491
【氏名又は名称】株式会社エヌアンドエス
【出願日】 平成10年7月30日(1998.7.30)
【代理人】 【識別番号】100074273
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英夫
【公開番号】 特開2000−46287(P2000−46287A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−215173