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【発明の名称】 配管用断熱材
【発明者】 【氏名】中濱 慎司

【要約】 【課題】発泡スチロールの再利用及び環境保護を図るとともに、コストの安い配管用断熱材を提供する。

【解決手段】帯状をした袋体1の中に、粉砕した発泡スチロール廃棄物の小片を収納した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 帯状をした袋体からなり、その中には粉砕した発泡スチロール廃棄物の小片が収納してあることを特徴とする配管用断熱材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡スチロール廃棄物を使用した断熱材に関し、特にこれを巻いて配管の断熱のために使用するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、発泡スチロールは、商品をダンボール箱に入れて運ぶときに、商品に傷が付いたり、破損しないようにするため、商品を覆う保護材として使用したり、また、食品のトレー等として幅広く使用されている。したがって、使用済みの発泡スチロールの量は膨大なものになり、これをいかに処理するかが大きな問題になっている。
【0003】一般的に、一般家庭から出るごみのように、使用済み発泡スチロールが少量であれば、再利用されずに捨てられることが多い。これに対し、小売店等から出るごみのように、使用済みの発泡スチロールが多量にある場合には、これを回収して、処理工場において溶融し、新しい発泡スチロールを再生産することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発泡スチロールを処理する工場を建設するには多大な建設費用がかかり、また、処理工場を建設しても、多量の使用済み発泡スチロールを回収するためには、さらに回収するためのコストがかかる。したがって、小売店等から出る使用済みの発泡スチロールについても、必ずしも再利用されるとは限られず、環境保護という点からは好ましいものとはいえなかった。
【0005】一方、配管等を保温するために使用される保温材は、静止空気の熱伝導率が低いことを考慮して、空気を泡状にして多量に含有した材料が使用されているが、そのコストは決して安いものとはいえない。
【0006】そこで、本発明は、断熱性を有する使用済みの発泡スチロールを配管用断熱材として使用することにより、発泡スチロールの再利用及び環境保護を図るとともに、コストの安い配管用断熱材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明に係る配管用断熱材は、帯状をした袋体からなり、その中に粉砕した発泡スチロール廃棄物の小片を収納したものである。
【0008】ここで発泡スチロール廃棄物とは、何らかの用途ですでに使用され、廃棄される発泡スチロールすべてを意味する。すなわち、搬送時に商品を覆う保護材として使用したものや、食品のトレーとして使用したもの等のすべての発泡スチロールを含むものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る配管用断熱材の第1の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0010】図1に示すように、本発明は、細長い帯状をした袋体1で構成されている。袋体1は、布で作られており、配管等に巻き付けることが可能である。なお、袋体1の材質は布に限られず、柔軟性を有し、配管等に巻き付けることが可能なものであればどのようなものでもよく、ビニール等でも構わない。
【0011】袋体1の一端には開口部1aが形成してあり、この開口部から細かく粉砕した発泡スチロール廃棄物の小片(図示せず)を挿入することが可能である。なお、袋体1の大きさは、適宜変更することができる。すなわち、断熱材で覆う配管等の断熱性を高めたいときは、袋体1を大きなものとして、収納する発泡スチロール廃棄物の量を多くすることにより、断熱性を高めることができる。また、断熱性をそれほど要求しないときは、袋体1を小さめのものとして、収納可能な発泡スチロールの量を少なくすればよい。
【0012】次に、本発明の取り扱い方について説明する。図2に示すように、まず、小売店等から回収した発泡スチロール廃棄物2を細かく粉砕して小片3…とする。そして、この粉砕した発泡スチロール廃棄物の小片3を、袋体1の開口部1aから詰めていく。このとき、粉砕した発泡スチロール廃棄物の小片3が、袋体1内の特定の個所に溜まらないように均等に詰める。最後に、袋体1の開口部1aを閉じることにより断熱材は完成する。
【0013】本発明を、配管4の断熱のために使用するときは、まず、袋体1の一端を接着剤により配管に接着する。そして、配管4の外周に沿って、袋体1をらせん状に巻いていく。配管4の外周すべてを巻き終えたら、袋体1の他端を接着剤により配管に接着する。
【0014】なお、袋体1を配管4等に接着させるときは、接着剤によって接着する以外に、袋体の裏面に接着シールや磁石等を取り付けて、配管の外周に接着させるようにしてもよい。
【0015】次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、帯状の袋体そのものが一つの袋を形成していたが、本実施の形態は、図3に示すように、平面状をした帯状の本体5に、多数の袋体6…を所定の間隔をおいて設けたものである。袋体6には、それぞれ開口部6aが形成してあり、この開口部から粉砕した発泡スチロール廃棄物の小片(図示せず)を挿入した後、開口部を閉じることにより断熱材は完成する。
【0016】本実施の形態によると、多数の袋体で形成され、各袋体にほぼ均等に発泡スチロール廃棄物の小片を収納することができるため、配管等をむらなく発泡スチロール廃棄物の小片で覆うことができ、断熱効果を高めることが可能になる。また、袋体は、帯状の本体に所定の間隔をおいて設けてあるため、第1の実施の形態よりもさらに容易に配管に巻き付けることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発泡スチロールの再利用及び環境保護を図ることができるとともに、コストの安い配管用断熱材を提供することができる。また、あらゆる形をした配管に巻き付けることができ、施工性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
【出願日】 平成10年7月30日(1998.7.30)
【代理人】 【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也 (外3名)
【公開番号】 特開2000−46286(P2000−46286A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−216116