トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 埋設管保護カバー
【発明者】 【氏名】月本 文雄

【要約】 【課題】施工性がよく、嵩張り難くて、軽いと共に、単一の種類で各種の管径の埋設管を保護できる埋設管保護カバーを提供する。

【解決手段】地中に配置した埋設管2の周囲に配置させて、埋設管2を保護する埋設管保護カバー1において、カバー本体が、繊維層3と弾性体4からなるシート5により形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 地中に配置した埋設管の周囲に配置させて、前記埋設管を保護する埋設管保護カバーであって、カバー本体が、繊維層と弾性体からなるシートにより形成されている埋設管保護カバー。
【請求項2】 前記繊維層が、ケブラー繊維、又は超高分子ポリエチレン繊維の何れかで形成してある請求項1記載の埋設管保護カバー。
【請求項3】 前記弾性体が、ゴムである請求項1又は2記載の埋設管保護カバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、合成樹脂製ガス導管等の管を、地中に埋設するに当たり、埋め戻しの際や、埋設完了後における地盤堀り起こしの際に、スコップ、つるはし、ボ−リングバ−等の掘削具により埋設管が傷つけられたり壊されたりするのを防止する埋設管保護カバーに関し、更に詳しく説明すると、地中に配置した埋設管の周囲に配置させて、前記管を保護する埋設管保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の埋設管保護カバーは、硬質の金属板からなり、内径が埋設樹脂管の外形よりも大きい筒状体に形成し、その保護カバーで前記埋設管を被う状態に設置して、埋設することが提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】埋設管保護カバーは、埋設管の長さ、角度、方向等の変化にともなった現場での施工が必要である。上述した従来の埋設管保護カバーによれば、硬質の金属板からなるので、加工及び施工に手間がかかり易く、現場での施工性が悪くなると共に、保管時には積み重ねて保管するために嵩張り易く、搬送時には重く、また、管径に合った形状を各種準備する必要があるといった不具合があった。本発明の目的は、上記欠点に鑑み、施工性がよく、嵩張り難くて、軽いと共に、単一の種類で各種の管径の埋設管を保護できる埋設管保護カバーを提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の特徴構成は、カバー本体が、繊維層と弾性体からなるシートにより形成されているところにある。
【0005】請求項2の発明の特徴構成は、前記繊維層が、ケブラー繊維、超高分子ポリエチレン繊維の何れかで形成してあることにある。
【0006】請求項3の発明の特徴構成は、前記弾性体が、ゴムであるところにある。
【0007】尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0008】〔作用及び効果〕請求項1の発明の特徴構成によれば、埋設管の上方の距離をあけた位置に、強度の高い繊維層と可撓性のある弾性体からなるシートで保護カバーを形成してあるので、前記埋設管に他物が衝突しようとしても、先に、前記他物が保護カバーに当接し、その結果、前記他物の衝突に伴う衝撃力を、高強度であると共に、弾性力に富む前記保護カバーが受け止めて衝撃を緩和吸収することができるから、埋設管を破損し難くできる。また、可撓性のあるシート状に形成してあるので、長手方向に巻いた状態での格納が可能であるとともに、各種管径に合わせた形状への加工、及び施工が容易である。よって、金属製の物に比して軽量で、嵩張らず、現場での施工性を向上させることができながら、外力による埋設管の破損を防止することができる。
【0009】請求項2の発明の特徴構成によれば、請求項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、高強度繊維としてケブラー繊維、又は超高分子ポリエチレン繊維等を織物にして繊維層を形成してあるので、補強効果を有し、極部的な衝撃力に対して埋設管が傷付くのを防止することができる。又、高強度繊維のなかでもケプラー繊維は、熱にも強いので、熱に弱いポリエチレン管でなる埋設管を熱から保護することができる。よって、埋設管を熱から保護すると共に、外力による破損を防止することが可能となった。
【0010】請求項3の発明の特徴構成によれば、請求項1又は2の発明による作用効果を叶えることができるのに加えて、弾性体をゴム材で形成してあるので、可撓性を有し、衝撃を緩和吸収することができるから埋設管を破損し難くできる。よって、現場での施工性を向上させることができながら、外力による埋設管の破損を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0012】図1は、本実施例の埋設管保護カバー1を、埋設管の一例であるガス導管2と共に地中に埋設してある状況を示し、図2は、前期埋設管保護カバー1を表す斜視図である。
【0013】前記埋設管保護カバー1は、図1、2、4に示すように、前記ガス導管2の軸心P方向視においてガス導管2とほぼ同心円弧状の断面に形成してあり、ガス導管2の上方及び両側を遮る状態で、長手方向に沿って設けてある。従って、埋設完了後における掘削具による埋設管の堀り返しの際、上方及び横側方からの掘り返しによって、埋設管が傷つけられたり壊されたりする心配がない。
【0014】図3に示すように、前期埋設管保護カバー1は、ジャケット織り、組紐織り等でシート状に形成した高強度繊維からなる繊維層3を、ゴムシートからなる弾性体4で上下から挟み込んで形成したシート5により構成されている。
【0015】次に実施例の埋設管保護カバー1を径の異なるガス導管2に適用した場合について説明すると、図4の(イ)、(ロ)に示すように、管径の大きさに係わらずガス導管2の上方に離間距離がほぼ同寸法になるように前記ガス導管2と同心円弧状に埋設管保護カバー1を配置する。この際、可撓性を有した単一の埋設管保護カバー1を使用しているので、離間距離をほぼ同寸法になるようにするためには、(イ)に示すような小径のガス導管の場合、前記埋設管保護カバー1の両端部6をガス導管2側に近づく方向に変形させて配置する。また、図4の(ロ)に示すような大径のガス導管2の場合、埋設管保護カバー1の両端部6をガス導管側から遠ざかる方向に変形させて配置する。
【0016】前記埋設管保護カバー1は、可撓性のあるシート状に形成してあるので、図5に示すように、格納の際には、長手方向にロ−ル状に巻いた状態で格納することができる。
【0017】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明する。
【0018】本発明の埋設管保護カバー1は、先の実施例で説明したように繊維層3を弾性体4で上下から挟み込む構成に限定されるものではなく、繊維層3に液状ゴムを含浸させたものであってもよい。また、ガス導管2の軸心P方向視においてガス導管2とほぼ同心円弧状の断面に形成したものに限らず、「コ」の字型に曲げ加工したものでもよい。
【出願人】 【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
【出願日】 平成10年7月28日(1998.7.28)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2000−46284(P2000−46284A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−212327