| 【発明の名称】 |
電気融着継手の成形金型 |
| 【発明者】 |
【氏名】大森 雅樹
【氏名】中野 篤
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| 【要約】 |
【課題】電熱線の端部に固定した端子ピンのセッテイングが簡単に行え、成形サイクルを短縮できると共に、生産性を高めることができる電気融着継手の成形金型を提供する。
【解決手段】マンドレル4の端部に嵌合孔42を設けると共に該嵌合孔42の開口端に位置決め用の凹部41を形成する。一方、ブロック型6には前記位置決め用の凹部41に嵌まり込む突起62と、前記嵌合孔42に嵌入されるロックピン63とを設け、外金型5の合わせ面には該外金型5の型閉め時にブロック型6が抱持される窪み51を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電熱線が巻回されるマンドレルと、該マンドレルの外周を包囲して溶融樹脂が射出されるキャビテイを形成する分割可能な外金型と、前記電熱線の端部に固定した端子ピンが装着されるブロック型とからなり、前記マンドレルの端部に嵌合孔を設けると共に該嵌合孔の開口端に位置決め用の凹部を形成し、またブロック型には前記位置決め用の凹部に嵌まり込む突起と前記嵌合孔に嵌入されるロックピンとを設け、外金型の合わせ面には該外金型の型閉め時にブロック型が抱持される窪みを設けたことを特徴とする電気融着継手の成形金型。 【請求項2】 前記ブロック型のロックピンにその外周から出没するボールを設け、該ボールをマンドレルの端部に設けた嵌合孔に係止させるようになしたことを特徴とする請求項1記載の電気融着継手の成形金型。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、継手内周面に電熱線が埋設された電気融着継手の成形金型に関し、更に詳しくは電熱線の端部に固定した端子ピンのセッテイングが簡単に行え、成形サイクルを短縮できる電気融着継手の成形金型に関する。 【0002】 【従来の技術】従来からガス管や給水・給湯配管等の合成樹脂管の接続には、図5に断面図で示した電気融着継手が用いられている。この電気融着継手は、継手1の内周面に電熱線2を埋設し、該電熱線2の両端部に端子ピン3を接続すると共に、該端子ピン3を継手1の外面に突設したプラグ31の内側に垂設したものであって、次の様にして製造していた。 【0003】即ち、図6に示した如く、まず継手の内周面を形成する一対のマンドレルA,Aの外周面に絶縁樹脂で被覆された電熱線2を巻回し、該電熱線2の端部に端子ピン3を固定する。次いで、前記端子ピン3に端子保持型Cを装着し、該端子保持型Cを外金型Bの内面に設けた係止孔に嵌着して外金型B内にマンドレルAをセットする。しかる後、半割状の外金型Bを型閉めしてマンドレルAと外金型Bとの間に形成したキャビテイに溶融樹脂を射出し、該溶融樹脂が硬化するのを待ってから外金型Bを型開きして成形品を取り出す。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従来の成形金型は、外金型Bを型閉めする際に端子ピン3が装着された端子保持型Cを外金型Bの係止孔に嵌着しなければならず、この作業が非常に面倒で、厄介であった。特に、小口径サイズの継手を射出成形する場合には、外金型Bの内径が小さくなるため端子保持型Cを外金型Bの係止孔に簡単には嵌着できず、成形サイクルが長くなることによって、生産性が著しく低下するという問題があった。 【0005】本発明はかかる課題を解決したものであって、端子ピンのセッテイングが簡単に行え、成形サイクルを短縮して生産性を高めることができる電気融着継手の成形金型を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の成形金型は、電熱線が巻回されるマンドレルと、該マンドレルの外周を包囲して溶融樹脂が射出されるキャビテイを形成する分割可能な外金型と、前記電熱線の端部に固定した端子ピンが装着されるブロック型とからなり、前記マンドレルの端部に嵌合孔を設けると共に該嵌合孔の開口端に位置決め用の凹部を形成し、またブロック型には前記位置決め用の凹部に嵌まり込む突起と前記嵌合孔に嵌入されるロックピンとを設け、外金型の合わせ面には該外金型の型閉め時にブロック型が抱持される窪みを設けたことを特徴とする。 【0007】また、本発明は、ブロック型のロックピンにその外周から出没するボールを設け、該ボールをマンドレルの端部に設けた嵌合孔に係止させるようになしたことを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面にて詳細に説明する。図1はマンドレルに電熱線を巻回した状態の半断面図、図2はマンドレルの端部にブロック型を固定した状態を示す要部拡大断面図、図3は金型を型閉めした状態の要部拡大断面図、図4は図3のXーX線断面図であって、図中の2は絶縁樹脂で被覆されたニクロム線等の電熱線、3は端子ピン、4はマンドレル、5は半割状の外金型、6はブロック型である。 【0009】本発明の成形金型は一対のマンドレル4と、半割状の外金型5と、ブロック型6とからなるものである。マンドレル4は継手の内周面を形成するものであって、外金型5を型閉めしたときマンドレル4と外金型5との間に溶融樹脂が射出されるキャビテイが形成されるようになっている。 【0010】マンドレル4の端部には嵌合孔42が設けられており、該嵌合孔42の開口端に位置決め用の凹部41が形成されている。嵌合孔42の奥部には拡径した係止部43が設けられている。一方、ブロック型6には前記位置決め用の凹部41に嵌まり込む突起62と、前記嵌合孔42に嵌入されるロックピン63とが設けられている。 【0011】前記ロックピン63は外筒63aとピン63bとからなり、外筒63a内にピン63bが摺動可能に挿通されている。外筒63aの上端とピン63bの鍔部64との間にはコイルバネ65が介在しており、通常はコイルバネ65の押上力によってピン63bの上端がブロック型6の上面から突出している。また、ブロック型6の突起62より突出したロックピン63の下端部には、2個のボール66が外筒63aの外周より出没可能に装着されている。 【0012】即ち、ピン63bの下端外周にはボール66を収容できる凹部66aが設けられており、ピン63bを押し下げたときボール66が凹部66aに収容されて外筒63aの外周より後退する。また、ピン63bが上方に移動したとき、ボール66が凹部66aから押し出されて外筒63aの外周より突出して、嵌合孔42の奥部に設けた係止部43に係止されるようになっている。 【0013】また、ブロック型6の適所には支持孔61が設けられており、該支持孔61に端子保持型6aが装着されると共に、該端子保持型6aに電熱線2の端部に接続した端子ピン3が保持できるようになっている。一方、外金型5の合わせ面には前記ブロック型6と適合する窪み51が形成されており、該外金型5を型閉めしたとき、窪み51にブロック型6が抱持されるようになっている。 【0014】次に、本発明の成形金型による電気融着継手の成形工程を説明する。本発明では、まず一対のマンドレル4,4を突き合わせてその外周面に電熱線2を螺旋状に巻回する。このとき、電熱線2の両端部を被覆している絶縁樹脂を剥離し、その先端に端子ピン3を接続する。そして、端子ピン3を端子保持型6aに嵌挿し、該端子保持型6aをブロック型6に装着すると共に、マンドレル4の端部にブロック型6を固定する。 【0015】ブロック型6をマンドレル4の端部に固定するとき、ブロック型6の上面より突出しているピン63bを押し下げながらロックピン63の下端部をマンドレル4の端部に設けた嵌合孔42に嵌入する。すると、ボール66が嵌合孔42の奥部に設けた係止部43に係止されると共に、ブロック型6の突起62が嵌合孔42の開口端に設けた凹部41に嵌まり込んで位置決めされ、確実に固定される。 【0016】この様にして、一対のマンドレル4の両端部にブロック型6を固定した後、半割状の外金型5を型閉めする。外金型5の合わせ面にはブロック型6と適合する窪み51が形成されているので、ブロック型6を窪み51で抱持しつつ外金型5を型閉めする。 【0017】そこで、マンドレル4と外金型5との間に形成されたキャビテイに溶融樹脂を射出し、キャビテイ内に充満した溶融樹脂が硬化するのを待って外金型5を型開きする。次に、マンドレル4の両端部からブロック型6を取り外す。このとき、ブロック型6の上面より突出しているピン63bを押し下げ、ボール66を凹部66aに収容して外筒63aの外周よりボール66を後退させながら引き出し、端子ピン3を端子保持型6aから取り外す。最後に、継手の両側からマンドレル4を抜き出すと、図4に示したような電気融着継手が得られる。 【0018】なお、前記実施例では、直状のソケット継手を製造する場合について説明したが、本発明の成形金型はこれ以外にもエルボ継手、異径継手、チーズ、サドル継手等の各種電気融着継手を製造する場合にも適用することができる。また、図2〜図4には、端子保持型とブロック型とが別体構造となったものを例示したが、本発明はこれに限定されない。端子保持型をブロック型と一体に設けておいて、該端子保持型に端子ピンを装着してもよい。 【0019】 【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の成形金型は、外金型を型閉めする前にマンドレルの端部にブロック型を固定しておいて、該ブロック型に電熱線の端部に接続した端子ピンを固定するので、端子ピンのセッテイング作業が極めて簡単、かつ確実に行える。従って、本発明の成形金型を用いると、成形サイクルを大幅に短縮でき、特に小口径サイズの継手を射出成形する場合に著しく生産性を高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006172 【氏名又は名称】三菱樹脂株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月28日(1998.7.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−46281(P2000−46281A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−212876 |
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