| 【発明の名称】 |
チューブ継手 |
| 【発明者】 |
【氏名】横沢浩之
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| 【要約】 |
【課題】シール面にクリープ現象が生じないこと。
【解決手段】弾性オーリング6とチューブ抜止防止部材10とを別体に形成し、前者の弾性オーリング6は、予め継手本体53Aの挿入孔1の奥部側の内周壁に形成された嵌合凹所7に嵌め込まれ、一方、後者のチューブ抜止防止部材10は、チューブ51Aの先端部aに形成された凹状被係合部にその凸状係合部を介して回動自在に係止され、チューブ51Aを継手本体に取付ける際は、チューブ抜止防止部材10の筒状抜脱防止部のオネジ部14を継手本体53Aのメネジ5に嵌め合わせ、かつ、該チューブ抜止防止部材10を回することにより、前記チューブ51Aの先端部aを弾性オーリング6に嵌入させることを特徴とするチューブ継手。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弾性オーリング6とチューブ抜止防止部材10とを別体に形成し、前者の弾性オーリング6は、予め継手本体53Aの挿入孔1の奥部側の内周壁に形成された嵌合凹所7に嵌め込まれ、一方、後者のチューブ抜止防止部材10は、チューブ51Aの先端部aに形成された凹状被係合部にその凸状係合部を介して回動自在に係止され、チューブ51Aを継手本体に取付ける際は、チューブ抜止防止部材10の筒状抜脱防止部のオネジ部14を継手本体53Aのメネジ5に嵌め合わせ、かつ、該チューブ抜止防止部材10を回することにより、前記チューブ51Aの先端部aを弾性オーリング6に嵌入させることを特徴とするチューブ継手。 【請求項2】 挿入孔1を形成する内周壁の外端部側にメネジ5を有し、一方、該挿入孔1の奥部側の内周壁に形成された嵌合凹所7に弾性オーリング6を有する継手本体53Aと、この継手本体53Aに前記弾性オーリング6と別体の筒状チューブ抜止防止部材10を介して取付けられるチューブ51Aとから成るチューブ継手であり、前記チューブ51Aの先端部aに凹状被係合部12を形成し、この凹状被係合部12に係止する凸状係合部13を有するチューブ抜止防止部材10をチューブ継手53Aに回動自在に外嵌合し、前記チューブ抜止防止部材10は、筒状抜脱防止部11の外周壁に前記メネジ5に螺合するオネジ部14を有すると共に、該筒状抜脱防止部11に連設し、かつ、継手本体53Aの外端面2aに当接するナット部15を有するチューブ継手。 【請求項3】 請求項2に於いて、チューブ抜止防止部材10の凸状係合部13は筒状抜脱防止部11の内端部に周設された係合爪であり、一方、チューブ51Aの凹所状被係合部12は前記係合爪が全体的に入込む周溝であることを特徴とするチューブ継手。 【請求項4】 請求項2に於いて、弾性オーリング6は、ゴム材で形成され、またチューブ51Aは、樹脂材で形成されていることを特徴とするチューブ継手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は液体や気体が流れるステンレス製、テフロン製等の管の接続に用いられるチューブ継手に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のチューブ継手の一例を図6に示す。このチューブ継手50は、フッ素樹脂、ナイロン等の樹脂製チューブ51を接続する場合に適する。この種のチューブ継手50は、通称、PFA(パーフルオロアルコキシ)チューブ継手と言われ、例えば耐薬品性、耐食性等の性能が要求されるが、特に構成上、液体の一例である薬品が漏れないことや商品の耐久性が要求されている。 【0003】しかして、チューブ継手50は、外周部にオネジ52が形成された継手本体53と、この継手本体53のチューブ挿入孔54に挿入された前記樹脂製チューブ51の挿入内端部に外嵌し、かつ、樹脂製チューブ51の抜止防止兼用シール機能の役割を果たす樹脂材としての塑性変形体(フロントフェルール)55と、この塑性変形体55に圧接し、かつ、前記継手本体53のオネジ52に螺着するユニオンナット56とから構成されていた。 【0004】しかしながら、上記チューブ継手50に於いては、ユニオンナット56を締付けると、樹脂製塑性変形体55が樹脂製チューブ51に対して強く押し付けられ、いわゆるクリープ現象(永久変形:押し付けられたままの格好)を起こすという問題点があった。 【0005】もちろん、このチューブ継手50は、塑性変形体55が樹脂製チューブ51の抜止防止機能と、液体の漏れを防止するシール機能の両方を備えているので、部品点数が少なく、したがって、安価に製作することができると言う利点がある。 【0006】しかしながら、このチューブ継手50は、いわば樹脂面同志を圧着して前記両方の機能を達成しようとしていることから、クリープ現象を回避することができないと言う欠点がある。けだし、一般に継手構造の場合、シール部材(例えば塑性変形体55)のシール性を確保するために、かなり強い圧力が掛かっているので、時間経過と共にクリープ現象が起こり、シール部材の面圧が低下し、いわゆるリークの現象が起きる。そこで、再度締め付けを行う訳であるが、この締め付けを繰り返すと、最終的には締め付け代がなくなり、継手自体の寿命が尽きる。特に高温時での使用ではクリープ現象が著しくなり、また締め付け力如何によっては、ネジ部の損傷も有り得る。そこで、現在、シール性や抜止防止性が要求されるこの種のチューブ継手50に於いて、クリープ現象を回避することができるチューブ継手の出現が要望されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような従来の要望点に鑑み、まず第1の目的は、継手本体に対するチューブの取付けが容易であることである。次に第2の目的は、シール面にクリープ現象が生じないことである。さらに第3の目的は、各構成部品の耐久性を図ることができることである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明のチューブ継手は、弾性オーリング6とチューブ抜止防止部材10とを別体に形成し、前者の弾性オーリング6は、予め継手本体53Aの挿入孔1の奥部側の内周壁に形成された嵌合凹所7に嵌め込まれ、一方、後者のチューブ抜止防止部材10は、チューブ51Aの先端部aに形成された凹状被係合部にその凸状係合部を介して回動自在に係止され、チューブ51Aを継手本体に取付ける際は、チューブ抜止防止部材10の筒状抜脱防止部のオネジ部14を継手本体53Aのメネジ5に嵌め合わせ、かつ、該チューブ抜止防止部材10を回することにより、前記チューブ51Aの先端部aを弾性オーリング6に嵌入させることを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す一実施例により本発明の実施の形態を説明する。53Aは合成樹脂製の継手本体で、この継手本体53Aは、従来技術の欄で説明したようにフッ素樹脂、ナイロン樹脂等の樹脂製チューブ51Aを接続する場合に使用される。 【0010】まず図1及び図2を参照に継手本体53Aの構成について説明する。1は継手本体53Aの外観角型(例えば四角形)の大径筒状部2に形成された挿入孔で、この挿入孔1には、図1で示すように樹脂製チューブ51Aの一端部並びに後述するチューブ抜止防止部材10の抜脱防止部11が嵌め込まれる。 【0011】一方、3は継手本体53Aの外観円筒型の小径筒状部4に形成され、かつ、前記挿入孔1と軸芯方向に連通する連通孔である。 【0012】しかして、大径筒状部2の挿入孔1の外端部側はやや大径に形成され、その内周壁にはメネジ5が形成されている。これに対し、大径筒状部2の奥部(挿入孔1の途中の部位)にはシール部材としての弾性オーリング6用の嵌合凹所7が周設されている。なお、小径筒状部4の外周壁にはオネジ8が形成されている。 【0013】次に図3乃至図5を参照に硬質の合成樹脂製材で形成されたチューブ抜止防止部材10および該チューブ抜止防止部材10が回動自在に係合する樹脂製チューブ51Aについて説明する。 【0014】11は継手本体53Aの大径筒状部2内に入り込む筒状の抜脱防止部で、この抜脱防止部11の内端部にはチューブ51Aの挿入端部の外周壁に形成された1つの凹状被係合部(周溝)12と係合する1つの凸状係合部(係止爪)13が周設されている。この係止爪13は半径方向に突出し、その内側は前記周溝12のテーパー面12aに対応してテーパー面13aとなっている。また抜脱防止部11の外周壁には、継手本体53Aのメネジ5と螺合するオネジ部14が形成されている。 【0015】15は抜脱防止部11に連設する鍔状のナット部で、このナット部15の内端面15aは、図1で示すように継手本体53Aの大径筒状部2の外端面2aに当接する。 【0016】なお、チューブ51Aの被係合部(周溝)12について補足すると、周溝12は挿入先端部側が垂直面12bであり、一方、チューブ51Aの抜脱側がテーパー面12aと成っている。またチューブ51Aの挿入端部は、挿入時に於いて、弾性リング6に傷を付けないようにテーパー状に形成されている。さらに、弾性オーリング6はゴム材で形成されている。 【0017】上記構成に於いては、継手本体53Aの嵌合凹所7に予め弾性オーリング6を嵌め込んでおく。一方、図5で示すように樹脂製チューブ51Aの被係合部(周溝)12に、チューブ抜止防止部材10をその係合部13を介して回動自在に係止しておく。チューブ抜止防止部材10は硬質の合成樹脂材で形成されているのに対し、樹脂製チューブ51Aはやや軟質の合成樹脂材で形成されている。したかって、樹脂製チューブ51Aは外圧により多少弾性変位可能である。 【0018】そこで、継手本体53Aの挿入孔1に樹脂製チューブ51Aの先端部aを差込む訳であるが、この場合チューブ抜止防止部材10の抜脱防止部11のオネジ部14を継手本体53Aのメネジ5に嵌め合わせるようにし、次いでチューブ抜止防止部材10を手又は工具を用いて回転する。チューブ抜止防止部材10を回転すると、樹脂製チューブ51Aはチューブ抜止防止部材10を介して継手本体53Aの挿入孔1へとどんどん入り込んで行き、その先端部aが弾性オーリング6に摺接しながら嵌入し、最終的にはチューブ抜止防止部材10のナット部15の内端面15aが継手本体53Aの大径筒状部2の外端面2aに当接し、図1で示すように樹脂製チューブ51Aの継手本体53Aに対する取付けが完了する。 【0019】 【実施例】まず第1実施例に於いて、被係合部(周溝)12と凸状係合部(係止孔爪)13との関係は、1対1であるが、設計如何によっては2対2(複数)にすることも可能である。またチューブ抜止防止部材10の凸状係合部13は、必ずしも抜脱防止部11の内端部に突設する必要はない。設計如何によっては、抜脱防止部11の内端部寄りの部位に凸状係合部13を形成しても良い。 【0020】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)弾性オーリング6とチューブ抜止防止部材10とを別体に形成し、後者のチューブ抜止防止部材10は、チューブ51Aの凹状被係合部にその凸状係合部を介して回動自在に係止されているから、チューブ51Aを継手本体に固定(取付け)する際は、チューブ抜止防止部材10の筒状抜脱防止部を継手本体53Aのメネジ5に嵌め合わせ、かつ、該チューブ抜止防止部材10を回すだけで良い。したがって、継手本体に対するチューブ51Aの取付けが容易である。 (2)弾性オーリング6とチューブ抜止防止部材10は別体に形成されているから、それぞれの持っている機能(シール機能、抜脱防止機能)を十分に発揮させることができる。特に弾性オーリング6は、チューブ51Aの取付けの際に、従来の一実施例(図6)の如く圧着による樹脂製の塑性変形が生じないので、いわゆるシール面にクリープ現象が生じない。したがって、耐久性に優れている。 (3)またチューブ抜止防止部材10自体も、従来の如く圧着によって塑性変形が生じていないので、全体として継手の寿命を長くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】394014917 【氏名又は名称】三興自動機噐株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月28日(1998.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080838 【弁理士】 【氏名又は名称】三浦 光康
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| 【公開番号】 |
特開2000−46267(P2000−46267A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−228623 |
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