| 【発明の名称】 |
架台の基礎構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 収司
【氏名】大貫 亮三
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| 【要約】 |
【課題】地震発生時に架台が転倒する可能性を少なくする。
【解決手段】アンカーボルト2が取り付けてある格子状をした配筋1と、生コンクリートを充填可能な中空状をした枠体5とから構成される。枠体5は、外枠51とこの外枠内を摺動自在な内枠52とからなり、外枠内には配筋1を支持可能な支持枠51a,51aが形成してある。枠体5と、この枠体が設置されるコンクリート6とは、配筋61により連結されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アンカーボルトが取り付けてある格子状をした配筋と、生コンクリートを充填可能な中空状をした枠体とから構成され、前記枠体は、外枠とこの外枠内を摺動自在な内枠とから構成され、前記枠体内には、前記配筋を支持可能な支持枠が形成してあり、前記枠体と、この枠体が設置される基礎とは、配筋により連結されることを特徴とする架台の基礎構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋上等に設置される配管を支持する架台の基礎構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、建物の屋上等で、防水戸の上に押えコンクリートを施した床上に設置される配管を支持する架台の基礎構造として、門型をした架台の脚部を塩化ビニル等のスリーブで囲んでから、その中にモルタル等を充填したものがある。 【0003】また、架台の脚部を塩化ビニル等のスリーブで囲んでから、その中にモルタル等を充填し、スリーブ内のモルタル等と、この架台が設置されているコンクリートとを、ダボ筋または金属拡張形アンカー等で連結したものがある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の従来例については、架台を単にコンクリートの上に設置しているにすぎず、不安定なものであるため、地震が発生すると、架台が転倒する場合が多いという問題がある。 【0005】また、後者の従来例については、スリーブ内のモルタル等と、架台が設置されているコンクリートとを、ダボ筋や金属拡張形アンカー等で連結している分、前者の従来例に比べると地震が発生したときに転倒することは少なくなる。 【0006】しかし、ダボ筋を使用する場合には、設置するコンクリートに対してどの程度の付着力があるのかを検定するのが難しい上に、想定していた以上の大地震が発生したときにはダボ筋が抜けて、架台が転倒する場合がある。 【0007】また、金属拡張形アンカー等を使用する場合には、架台を設置するコンクリートの厚さによっては、アンカー打設時にこのアンカーによりコンクリートを傷つけるおそれがあり、防水の点で問題がある。また、めねじ形金属拡張アンカーを使用した場合には、許容引抜力が弱いため、重量の重い配管を支持していると、架台が転倒する危険性が非常に高くなるという問題があった。 【0008】そこで、本発明は、地震発生時に架台が転倒する可能性を少なくするとともに施工作業を容易に行うことができるようにすることを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明に係る架台の基礎構造は、アンカーボルトが取り付けてある格子状をした配筋と、生コンクリートを充填可能な中空状をした枠体とから構成される。そして、前記枠体は、外枠と、この外枠内を摺動自在な内枠とからなり、枠体内には、前記配筋を支持可能な支持枠が形成してある。また、前記枠体と、この枠体が設置される基礎とは、配筋により連結される。 【0010】このような構成にしたことにより、地震発生時に架台が転倒する可能性が少なくなり、施工作業も容易になる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る架台の基礎構造の実施の形態について、図面に基づいて説明する。 【0012】図1,2に示すように、本発明は、配筋1と生コンクリートを充填可能な中空状の枠体5とから構成される。まず、配筋1について説明する。 【0013】配筋1は格子状をしており、この配筋には複数のアンカーボルト2…が溶接や、針金による結束、あるいは固定金具により取り付けられている。配筋1に取り付けてあるアンカーボルト2の数は、架台3に設置する配管4の数や、配管の重量等に合わせて、適宜変更することが可能である。すなわち、架台3に設置する配管4の数が多いときや、配管の重量が重いときには、取り付けるアンカーボルト2の数を増やすことにより、架台との付着力を強化することができる。これとは逆に、架台3に設置する配管4の数が少ないときや、配管の重量が軽いときには、アンカーボルト2を取り付ける数を減らしても構わない。 【0014】アンカーボルト2は、ヘッド付きアンカーボルトを使用し、ヘッドと反対側の端部にねじ部が形成してある。アンカーボルト2の上端は、架台3の脚部に形成された貫通孔(図示せず)を貫通可能であり、その上端のねじ部にナット22が取り付けられることにより、架台は基礎に固定される。 【0015】次に、枠体5について説明する。枠体5は、外枠51と、この外枠内を摺動自在な内枠52とから構成されている。外枠51の内面には、前述した配筋を支持するための支持枠51a,51aが形成してある。したがって、配筋1は、外枠内51において、支持枠51a,51aにより支持される。 【0016】内枠52は、外枠内を摺動自在に配置されている。このため、枠体5は、高さの調整ができるようになっている。具体的には、枠体5の高さは、10センチメートルから25センチメートル程度の範囲内で設定する。 【0017】外枠51と内枠52は、ともに耐水性を有する合成樹脂や、セメント系材料で作られている。なお、枠体5の大きさは、この枠体に設置する架台3や、架台に設置する配管4の大きさや重量により、適宜変更することが可能である。その一例として、以下のものが考えられる。 【0018】 【表1】
【0019】次に、本発明を基礎のコンクリートに設置する手順について説明する。まず、架台3を設置する高さに合わせて、枠体5の内枠52を外枠51内で摺動させることにより、枠体の高さを決定する。そして、架台3を設置するコンクリート6に埋設してある配筋61の突出した部分を覆うようにして、枠体5をコンクリート上に設置する。 【0020】次に、外枠51内に形成した支持枠51a,51aに、アンカーボルト2が取り付けてある配筋1を設置して、仮止めをする。このとき、ヘッド付きアンカーのヘッドが取り付けてある部分を下に向けて設置する。次に、外枠51上部の開口部から生コンクリートを流し込み、配筋が見えなくなるまで生コンクリートを充填する。 【0021】生コンクリートが固まったら、コンクリート6から突出したアンカーボルト2の上端に、架台3の脚部に形成された貫通孔を貫通させて、アンカーボルトの上端の雌ねじ部にナット22を取り付け、架台を基礎に固定する。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、地震が発生したときに、架台が転倒する可能性を少なくすることができる。また、枠体と、アンカーボルトが取り付けてある配筋はユニット化されているので、施工作業を行うことが容易になる。また、枠体の内枠は、外枠内を摺動自在であるため、施工の際に、架台を設置する高さを容易に調整することができる。すなわち、屋上に設置する配管は、仮設の架台によってレベルを決定し、本設架台を配管に仮に吊り支持してから、本設架台の高さを決定することが多いため、本発明によれば架台を設置する高さの調整が容易になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000206211 【氏名又は名称】大成建設株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月30日(1998.7.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066980 【弁理士】 【氏名又は名称】森 哲也 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−46241(P2000−46241A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−216112 |
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