| 【発明の名称】 |
比例制御バルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】池尾 利洋
【氏名】籠橋 宏
【氏名】伊藤 智博
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| 【要約】 |
【課題】位置検出器の調整が簡単な比例制御バルブを提供すること。
【解決手段】本発明の比例制御バルブ1は、弁体に連結された可動部材の移動を位置検出器52のフィードバック値に基づいてフィードバック制御し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行うものであって、位置検出器52の検出ロッド53と可動部材とを連絡する可動部材に固定された連絡部材54に、検出ロッド53の位置を調整する調整部材56を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁体に連結された可動部材の移動を位置検出器のフィードバック値に基づいてフィードバック制御し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行う比例制御バルブにおいて、前記位置検出器の検出ロッドと前記可動部材とを連絡する前記可動部材に固定された連絡部材に、前記検出ロッドの位置を調整する調整部材を備えたことを特徴とする比例制御バルブ。 【請求項2】 弁体に連結された可動部材の移動を位置検出器のフィードバック値に基づいてフィードバック制御し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行う比例制御バルブにおいて、前記弁体と可動部材とに連結された軸部材が、リニアブッシュ又はボールスプラインによって摺動支持されたことを特徴とする比例制御バルブ。 【請求項3】 駆動部の可動部材に固定された軸部材に対して弁体が螺合され、弁本体内を流れる流体の駆動部側への浸入を防止すべく、前記軸部材が貫通した貫通部分を塞ぐベローズが前記弁体に一体に形成されたベローズ組立を備える比例制御バルブにおいて、前記駆動部に可動部材の移動方向に沿って開設された窓部と、その窓部内に配置するように前記可動部材に対して半径方向に突設された回転防止部材と、その回転防止部材に対して位置を調節可能にネジ止めされた位置決部材とを有することを特徴とする比例制御バルブ。 【請求項4】 駆動部の可動部材に固定された軸部材に対して弁体が螺合され、弁本体内を流れる流体の駆動部側への浸入を防止すべく、前記軸部材が貫通した貫通部分を塞ぐベローズが前記弁体に一体に形成されたベローズ組立を備える比例制御バルブにおいて、前記駆動部に可動部材の移動方向に沿って開設された窓部と、その窓部内に配置するように前記可動部材に対して半径方向に突設された回転防止部材と、その回転防止部材に対して付け外し可能な位置決部材とを有することを特徴とする比例制御バルブ。 【請求項5】 駆動部の可動部材に固定された軸部材に対して弁体が螺合され、弁本体内を流れる流体の駆動部側への浸入を防止すべく、前記軸部材が貫通した貫通部分を塞ぐベローズが前記弁体に一体に形成されたベローズ組立を備える比例制御バルブにおいて、前記駆動部は、前記可動部材が駆動部の本体内を軸方向に直線運動するものであって、前記可動部材はボールスプラインを構成して前記本体内に設けられ、又は、前記可動部材と前記本体内との断面形状が非円形をした同形であることにより、前記可動部材を回転防止させることを特徴とする比例制御バルブ。 【請求項6】 駆動部の可動部材に固定された中空の軸部材に対して弁体が固定され、弁本体に形成されたポート間に存在する弁座面に弁体が当接・離間し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行う比例制御バルブにおいて、前記弁体に埋設されたヒータに接続され、前記軸部材の中空部を通って前記駆動部側から外部に延設されたヒータケーブルが、前記駆動部側から出た部分が曲げられて配置され、当該曲げ部分に補強材が被覆されたことを特徴とする比例制御バルブ。 【請求項7】 駆動部の可動部材に固定された中空の軸部材に対して弁体が固定され、弁本体に形成されたポート間に存在する弁座面に弁体が当接・離間し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行う比例制御バルブにおいて、前記弁体にはヒータが埋設され、そのヒータに接続されたヒータケーブルが前記軸部材の中空部を通って前記駆動部側から外部に延設されるものであって、ヒータケーブルを前記軸部材と同軸上に配置させる保持部材を有することを特徴とする比例制御バルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、弁体の弁座からの離間距離(リフト量)を制御して流体流量を調整する比例制御バルブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】比例制御バルブの利用としては、真空圧力制御システムに組み込まれるものを一例として挙げることができる。ここで、図6は、真空圧力制御システムを示す図である。真空圧力制御システムは、真空容器である真空チャンバー101に、ウエハ105を段状に配置するためのチャンバー室102が形成され、入口103には、プロセスガスの供給源及びパージ用の窒素ガス供給源が接続され、出口104には、弁開度比例弁である比例制御バルブ108を介して真空ポンプ109に接続されている。そして、その出口104側に連通する分岐管には、遮断弁106を介して圧力センサ107が接続されている。 【0003】真空圧力制御システムでは、真空チャンバー101内にシリコンウェハが入れられ、真空ポンプ109が行う一定の吸引動作によって容器内が真空にされる。そして、真空チャンバー101内にプロセスガスが導入され、化学反応させた薄膜形成が行われる。その際、比例制御バルブ108は、真空チャンバー101内の真空圧力が所定値に保たれるように開度を調節し、真空チャンバー101内の真空度の制御を行っている。これは、真空チャンバー内で化学反応を行うとき、使用する反応ガスによって最適な真空圧力が決まっているからである。 【0004】次に、従来の比例制御バルブ108について具体的に説明する。図7は、従来の比例制御バルブ108を示した断面図である。比例制御バルブ108は、主に上側部分の駆動部110と下側部分の弁部130とから構成されている。駆動部110は、シリンダカバー111内にピストン112が上下に摺動自在な状態で装填され、そのピストン112には、中心を貫いた中空軸113が一体に形成され、上方からの復帰バネ114によって下方に常時付勢されている。シリンダカバー111は、中空軸113が貫いたエアポートブロック115に嵌合され、ピストン112の下方には気密な状態の加圧室116が構成されている。そして、その加圧室116に連通するエアポートブロック115に穿設されたエアポート117には、電磁比例弁121が接続されている。 【0005】また、ピストン112には連結ロッド118が上方に突設され、その連結ロッド118の上端には位置検出器であるポテンショメータ122が連結されている。よって、この比例制御バルブ108は、ピストン112の可動量は、連結ロッド118を介してポテンショメータ122によってフィードバックされ、そのポテンショメータ122からのフィードバック値に基づき、制御回路によって電磁比例弁121が制御されてピストン112を加圧するエアの調節が行われるよう構成されている。 【0006】一方弁部130は、弁本体131の下方に真空チャンバーに接続する入力ポート132が、側方に真空ポンプに接続する出力ポート133が形成され、入力ポート132の上端には環状の弁座134が形成されている。その弁座134に対して当接・離間する弁体135は、中空軸113の下端に固定されてピストン112と一体になっている。そして、弁体135と駆動部110側に固定されたブラケット137とに中空軸113を覆った金属ベローズ136が連結され、駆動部110側への流体の漏れを防止している。また、弁本体131にはバンドヒータ141が巻かれている。プロセスガスが液化、析出しないように装置全体を加熱する必要があるからである。また、内部からも加熱するように弁体135にヒータ142が埋め込まれ、そのヒータ142に接続されたヒータケーブル143が中空軸113を通って外に延びている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような比例制御バルブ108では、図8に示すように、与えられた弁開度指令値と、弁体135のリフト量を示すポテンショメータ122からのフィードバック値とが位置制御回路81で比較され、その比較に基づく操作量出力によって正確な弁開度、即ち弁体135のリフト量が制御されている。そこで、通常、ポテンショメータ122を比例制御バルブ108へ取り付けるに際してゼロ・スパン調整が行われる。弁体135のリフト量を正確に制御するには、ポテンショメータ122のフィードバック値と、弁開度指令値とが一対一の電気的対応関係になければならないからである。しかしながら、従来の比例制御バルブ108では、ポテンショメータ122のゼロ・スパン調整が非常に煩わしい手間のかかる作業であった。そして、ゼロ・スパン調整は、次のような手順によって行われていた。 【0008】先ず、弁体135のリフト量が0mmになる弁開度指令値(例えば0V)が出力された時に、弁体135のリフト量が0mm、即ち閉弁状態を示すポテンショメータ122からのフィードバック値が例えば1.2Vになるように、そのポテンショメータ122が接続された増幅回路部の調整トリマを調整する。そして、次に、制御部から弁体135のリフト量が28mmになる弁開度指令値(例えば5.0V)が出力された時に、駆動した弁体135のリフト量が28mmになったときのフィードバック値が例えば4.8Vになるように、増幅回路部分の調整トリマを調整する。 【0009】しかし、0mm調整の後に28mm調整を行うと、先に行った0mm調整に微妙なズレが生じてしまうため、再度0mm調整を行う必要がある。そして、それによって更に28mm調整に微妙なズレが生じるため、両点の調整を3〜5回程度繰り返して行いゼロ・スパンを合わせ込む必要があった。そして、前述した従来の比例制御バルブ108では、ポテンショメータ122をピストン112に連結していたため、メンテナンスや部品交換などのために分解した比例制御バルブ108を再組立する場合、各部の組み付け状態の違いなどによってゼロ・スパンの調整に狂いが生じるため、ゼロ・スパン調整は分解の度に行わなければならなかった。 【0010】そこで、本発明は、係る課題を解決すべく、位置検出器の調整が簡単な比例制御バルブを提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の比例制御バルブは、弁体に連結された可動部材の移動を位置検出器のフィードバック値に基づいてフィードバック制御し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行うものであって、前記位置検出器の検出ロッドと前記可動部材とを連絡する前記可動部材に固定された連絡部材に、前記検出ロッドの位置を調整する調整部材を備えたことを特徴とする。よって、例えば、可動部材がシリンダのピストンの場合、そのピストンを可動させるエアを供給するための電磁比例弁に対する弁開度指令値と、ピストンの位置を検出する位置検出器からのフィードバック値との電気的対応関係を予め一対一に決定付け、位置検出器を組み付けた後に、調整部材によってそのフィードバック値と弁体における実際のリフト量との対応をとることができるため、メンテナンスの度に電気的関係を調整する必要がなく、位置検出器の調整が簡単になる。 【0012】また、本発明の比例制御バルブは、弁体に連結された可動部材の移動を位置検出器のフィードバック値に基づいてフィードバック制御し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行うものであって、前記弁体と可動部材とに連結された軸部材が、リニアブッシュ又はボールスプラインによって摺動支持されたことを特徴とする。よって、軸部材が摺動するリニアブッシュとのクリアランスを小さくすることができ、軸部材のガタが小さくなった。そのため、弁の開閉動作を円滑に行うことができるようになり、寸法公差を大きくとることができるために各部品の製作コストを抑えることができるようになった。 【0013】また、本発明の比例制御バルブは、駆動部の可動部材に固定された軸部材に対して弁体が螺合され、弁本体内を流れる流体の駆動部側への浸入を防止すべく、前記軸部材が貫通した貫通部分を塞ぐベローズが前記弁体に一体に形成されたベローズ組立を備え、前記駆動部に可動部材の移動方向に沿って開設された窓部と、その窓部内に配置するように前記可動部材に対して半径方向に突設された回転防止部材と、その回転防止部材に対して位置を調節可能にネジ止めされた位置決部材とを有することを特徴とする。よって、ベローズ組立の取り付け及び取り外しの際に、回転防止部材にネジ止めした位置決部材を、その回転方向の窓部の側面に当てることで、ピストンの回転を防止することができる。 【0014】また、本発明の比例制御バルブは、駆動部の可動部材に固定された軸部材に対して弁体が螺合され、弁本体内を流れる流体の駆動部側への浸入を防止すべく、前記軸部材が貫通した貫通部分を塞ぐベローズが前記弁体に一体に形成されたベローズ組立を備え、前記駆動部に可動部材の移動方向に沿って開設された窓部と、その窓部内に配置するように前記可動部材に対して半径方向に突設された回転防止部材と、その回転防止部材に対して付け外し可能な位置決部材とを有することを特徴とする。よって、ベローズ組立の取り付け及び取り外しの際に、回転防止部材に位置決部材を取り付け、その回転方向の窓部の側面に当該位置決部材を当てることで、可動部材の回転を防止することができる。 【0015】また、本発明の比例制御バルブは、駆動部の可動部材に固定された軸部材に対して弁体が螺合され、弁本体内を流れる流体の駆動部側への浸入を防止すべく、前記軸部材が貫通した貫通部分を塞ぐベローズが前記弁体に一体に形成されたベローズ組立を備え、前記駆動部は、前記可動部材が駆動部の本体内を軸方向に直線運動するものであって、前記可動部材はボールスプラインを構成して前記本体内に設けられ、又は、前記可動部材と前記本体内との断面形状が非円形をした同形であることにより、前記可動部材を回転防止させることを特徴とする。よって、駆動部の本体に対して可動部材の回転が止められるため、ベローズ組立の取り付け及び取り外しの際の可動部材の回転が防止できる。 【0016】また、本発明の比例制御バルブは、駆動部の可動部材に固定された中空の軸部材に対して弁体が固定され、弁本体に形成されたポート間に存在する弁座面に弁体が当接・離間し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行うものであって、前記弁体に埋設されたヒータに接続され、前記軸部材の中空部を通って前記駆動部側から外部に延設されたヒータケーブルが、前記駆動部側から出た部分が曲げられて配置され、当該曲げ部分に補強材が被覆されたことを特徴とする。よって、可動部材が軸方向の移動を行う際に、前記ヒータケーブルの曲げ部分には曲げの力が作用するが、補強材が曲げの力によって起こる曲げ部分の亀裂などを防止することができる。 【0017】また、本発明の比例制御バルブは、駆動部の可動部材に固定された中空の軸部材に対して弁体が固定され、弁本体に形成されたポート間に存在する弁座面に弁体が当接・離間し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行うものであって、前記弁体にはヒータが埋設され、そのヒータに接続されたヒータケーブルが前記軸部材の中空部を通って前記駆動部側から外部に延設されるものであって、ヒータケーブルを前記軸部材と同軸上に配置させる保持部材を有することを特徴とする。よって、軸部材や駆動部の出口の角部などに当たらないように、ヒータケーブルを軸部材の軸上に配置でき、ヒータケーブルが可動部によって変動する際に当該角部に擦れないようにできる。 【0018】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る比例制御バルブの一実施の形態を図面を参照して以下に説明する。図1及び図2は、本実施の形態の比例制御バルブ1を示した断面図であり、図1は閉弁時、図2は開弁時を示している。なお、この比例制御バルブも前記従来例と同様に、真空圧力制御システムに組み込まれるものである。比例制御バルブ1は、前記従来例のものと同様に主に上側部分の駆動部と下側部分の弁部とから構成されている。駆動部は、エアシリンダによって構成され、筒形状のシリンダカバー11が上方のキャップ12と、下方のエアポートブロック13とに一体的に固定されている。シリンダカバー11内には、復帰バネ14によって下方に付勢されたピストン15が装填され、ピストン15の底面に取付プレート16によって挟み込まれ、下方の加圧室19との隔膜となるベロフラム17が一体に取り付けられている。べローフラム17の下方に形成された密閉空間の加圧室19には、エアポートブロック13に穿設されたエアポート18が連通し、不図示の電磁比例弁と接続されている。 【0019】ピストン15は、縁部に垂直に立ち上がった円筒部分が形成され、そこに回転防止のための回転防止プレート21が水平に突設されている。回転防止プレート21がピストン15とともに上下する領域には、シリンダカバー11の側面に窓11aが形成されている。ピストン15には、その中心を貫いた中空軸20が一体に形成され、エアポートブロック13を貫通してバルブボディ31内にまで延設されている。この中空軸20が貫通するエアポートブロック13の貫通孔にはリニアブッシュ22が嵌挿され、中空軸20は、このリニアブッシュ22内にはめられて摺動可能に支持されている。 【0020】一方、バルブボディ31は、下方に真空チャンバー側に接続される入力ポート32が、側方には真空ポンプ側に接続される出力ポート33が形成されている。入力ポート32の上端には環状の弁座34が形成され、その弁座34に対して当接・離間する弁体35が、バルブボディ31内にまで進入した中空軸20に連結されている。弁体35は、中空軸20に直接固定される支持体36に、入力ポート32へ入り込む弁体ブロック37がネジ止めされ、同時に弁座34に直接接するシール用のOリング38が保持されている。弁体ブロック37は、それが入力ポート32へ入り込むことにより、弁開度を小さくして微少な流量調節ができるようにしたものである。 【0021】そして、この弁体35を構成する支持体36は、金属ベローズ39の下端に接続され、その金属ベローズ39の上端にはブラケット40に接続され、これら支持体36、金属ベローズ39及びブラケット40によってベローズ組立が構成されている。よって、ブラケット39が、図示するようにバルブボディ31とエアポートブロック13との間に挟み込まれて組み付けられれば、中空軸20の通るエアポートブロック13の貫通部分がバルブボディ31内の流路と隔離され、弁部を流れる流体が駆動部へ漏れることはない。 【0022】また、流路の一部となるバルブボディ31には、バンドヒータ41が巻かれている。これは、プロセスガスが液化、析出しないように装置全体を加熱する必要があるからである。更に、内部からも加熱するように中空軸20の下端部分にもヒータ42が装填され、そのヒータ42に接続されたヒータケーブル43は、中空軸20を通ってキャップ12の孔12aを通って外へと延びている。ヒータケーブル43は、中空軸20の出口付近で保護クリップ44に保持され、中空軸20の出口からキャップ12を出てコントロールボックス51に沿って配置(図3参照)されるまでの曲げ部分が、スパイラルチューブ45によって被覆されている。 【0023】保護クリップ44でヒータケーブル43を保持するのは、ヒータケーブル43が倒れないように支持することによってキャップ12の角部などに擦れないようにして、パーティクルの発生を防止するためである。この点においては、更に、開閉の際のヒータケーブル43が擦れるおそれのあるキャップ12の孔12a部分にブッシュ23を嵌合し、擦れによる摩耗を防止している。一方、スパイラルチューブ45によってヒータケーブル43を被覆したのは、弁が開閉する際にヒータケーブル43が上下するため、その都度曲げの力が作用する曲げ部分の強度を確保するためである。 【0024】次に、図3は、比例制御バルブ1を図1の裏面側から示した外観図であり、コントロールボックス51を一部切り欠いて内部を示した図である。このコントロールボックス51内には、弁体35のリフト量をフィードバック制御するための位置検出器であるポテンショメータ52が設けられている。ポテンショメータ52は、その検出ロッド53が、内設されたスプリングによって上方に付勢され、上端がピストン15に固定された段付きの連絡バー54に対して押し当てられている。その連絡バー54には先端部分の貫通孔に合わせてナット55が固定され、そのナット55に下方から調整ネジ56が螺合されている。従って、ポテンショメータ52の検出ロッド53は、連絡バー54に螺合された調整ネジ56に下方から先端が突き当てられている。 【0025】そこで、このような構成からなる比例制御バルブ1では、次のような動作によって流量制御が行われる。この比例制御バルブ1でも、前記従来例と同様図8に示すように、与えられた弁開度指令値と、弁体35のリフト量を示すポテンショメータ52からのフィードバック値とが位置制御回路81で比較され、その比較に基づく操作量出力によって正確な弁開度、即ち弁体35のリフト量が制御される。より具体的には、弁開度指令値を受けた位置制御回路81によって不図示の電磁比例弁の開閉が制御され、エアポート18から流入したエアによる加圧室19内のエア圧と、復帰バネ14とのバランスによってピストン15が上昇或いは下降して位置決めされる。ピストン15の位置は、連絡バー54を介してポテンショメータ52に伝えられ、検出ロッド53の位置によって得られるフィードバック値が位置制御回路81へと入力される。そのため、位置制御回路81では、その弁開度指令値とフィードバック値との比較に基づいて操作量出力がなされ、更なるエア圧調整によって弁開度が制御される。 【0026】従って、加圧室19がエアによって加圧されると、可動するピストン15と中空軸20によって連結された弁体35は、図1の状態からピストン15に伴って上昇し、図2に示すように、Oリング38が弁座34から離間して入力ポート32と出力ポート33との間が開放される。そして、フィードバック制御された加圧室19内のエア圧によってピストン15の位置、即ち弁体35のリフト量が決定され、この比例制御バルブ1に接続された真空チャンバー内の真空度が制御される。一方、加圧室19内の圧力が下げられると、復帰バネ14の付勢力によってピストン15が押し下げられ、弁体35は図2に示すように上昇した位置から下降し、そのOリング38が弁座34へ当接して入力ポート32と出力ポート33との間が遮断される。 【0027】ところで、本実施の形態の比例制御バルブ1でも、弁体35のリフト量を正確に制御するには、ポテンショメータ52のフィードバック値と、弁開度指令値とが一対一の電気的対応関係にするためにゼロ・スパン調整する必要がある。しかしながら、本実施の形態の場合、従来のようにポテンショメータ52を比例制御バルブ1に取り付けた後に行うのではなく、予めゼロ・スパン調整を行ったポテンショメータ52を比例制御バルブ1へと取り付ける。ポテンショメータ52のゼロ・スパン調整は、図示しない治具にポテンショメータ52を取り付けて行う。治具は、ポテンショメータ52をセットした時に、検出ロッド53が比例制御バルブ1に組み付けた時と同じ位置(例えば、閉弁時の0mmを示す位置)になるように、またスパンの位置(28mm)になるように、スライドしてその検出ロッド53を支持することができるものである。 【0028】そこで、ポテンショメータ52を治具に取り付けて検出ロッド53の位置を0mmにし、弁体35のリフト量が0mmになる弁開度指令値(例えば0V)の出力に合わせて、フィードバック値が例えば1.2Vになるように、ポテンショメータ52が接続された増幅回路部の調整トリマを調整する。そして、次に、検出ロッド53の位置を28mmにし、弁体35のリフト量が28mmになる弁開度指令値(例えば5.0V)の出力に合わせて、フィードバック値が例えば4.8Vになるように、ポテンショメータ52が接続された増幅回路部の調整トリマを調整する。更に、微妙なズレを調整するために、0mm調整及び28mm調整を3〜5回程度繰り返してゼロ・スパンを合わせ込む。これによって、ポテンショメータ52のフィードバック値と、弁開度指令値との電気的対応関係が一対一に決定付けられる。 【0029】そして、このようにゼロ・スパン調整を行ったポテンショメータ52を比例制御バルブ1へ組み付けた後、弁開度指令値に基づいてリフト量が0mm又は28mmになった弁体35に対応するように検出ロッド53を位置決めする。組み付けられたポテンショメータ52の検出ロッド53は、連絡バー54の先端にネジ止めされた調整ネジ56に押し当てられて位置決めされている。そのため、例えば、弁体35の位置を0mmとした場合に、その調整ネジ56を回し、予め調整したポテンショメータ52のフィードバック値が1.2Vになる高さに、検出ロッド53を位置決めする。この調整によって、ポテンショメータ52のフィードバック値と、弁体35における実際のリフト量との対応が整えられる。 【0030】従って、本実施の形態では、予めポテンショメータ52のフィードバック値と、弁開度指令値との電気的対応関係が一対一に決定付け、ポテンショメータ52の組み付け後に、そのフィードバック値と弁体35における実際のリフト量との対応をとるようにしたため、メンテナンスの度に電気的関係を調整する必要がなくなった。即ち、比例制御バルブ1を再組立した際には、再組立時の締付力の相違などによって弁体35が動き始めた直後における弁開度(弁のリフト量)が変わることがある。しかし、そうした場合にも、調整ネジ56を回して高さを調整することだけでゼロ・スパン調整を行うことができるようになった。 【0031】次に、本実施の形態の比例制御バルブ1では、中空軸20の軸受けとしてリニアブッシュ22を使用しているが、従来はメタルブッシュが使用されていた。従来のようなメタルブッシュを使用した場合には、開閉動作を繰り返した後の中空軸とメタルブッシュとの抵抗が摩擦によって初期状態と大きく異なるため、圧力制御の応答性等にバラツキが生じてしまっていた。また、比例制御バルブ1では、弁体35の弁体ブロック37が入力ポート32へと入り込むため(従来も同様な構成)、中空軸とメタルブッシュのようにクリアランスが大きいと、中空軸のガタによって円滑な動作を妨げたり、また、それを回避するために高い部品精度が要求されることから製作コストが高くなる問題があった。 【0032】そこで、本実施の形態ではリニアブッシュ22を使用したことで、中空軸20との摺動抵抗が小さくなり、初期状態と開閉動作を繰り返した後とで圧力制御の応答性にバラツキがなくなった。また、リニアブッシュ22にしたことで、中空軸20とのクリアランスが小さくなり、中空軸20のガタが小さくなった。半径方向のガタを実際の寸法公差から計算したところ、従来のメタルブッシュでは0.172〜0.356mm程度であったものが、リニアブッシュ22にしたことで0.086mm以下に抑えることができた。これによって、開閉動作を円滑に行うことができるようになり、各部品の製作コストも抑えることができるようになった。 【0033】次に、比例制御バルブ1の組立について説明する。ここで、図4は、バルブボディ31を外した状態の比例制御バルブ1を示す側面図であり、図5は、図4のA−A断面図である。比例制御バルブ1を分解する場合、先ず図4に示すように、バルブボディ31を駆動部のエアポートブロック13から外し、続いて支持体36、金属ベローズ39及びブラケット40からなるベローズ組立61を中空軸20から外す。ベローズ組立61は支持体36によって中空軸20に螺合しているため、ベローズ組立61全体を支持体36とともに回転させる。ところが、このとき中空軸20も回転してしまったのではベロフラム17を破いてしまう等の問題がある。そのため、その中空軸20がピン26によって固定されたピストン15の回転が回転防止プレート21によって規制される。 【0034】シリンダカバー11は、図4に示しように側面に窓11aが開設され、そこへピストン15に固定された回転防止プレート21が突設されている。また、その回転防止プレート21の端面には更に位置決プレート62がネジ止めされている。位置決プレート62は、回転防止プレート21の横幅とほぼ同じ長さで、ネジ63の貫通する貫通孔が横広に形成されて回転防止プレート21の端面に対して左右にずらせることができるようになっている。 【0035】そこで、ベローズ組立61を中空軸20から外す場合には、ベローズ組立61を左方向に回転させるため、位置決プレート62を図4及び図5に示すように、シリンダカバー11の窓11aの左側面に当てた状態で回転防止プレート21へネジ止めする。これによってベローズ組立61を左方向に回転させた場合に、中空軸20及びピストン15に左方向の回転力が加わっても、位置決プレート62によって同方向の回転が規制される。逆にベローズ組立61を組み付ける場合には、位置決プレート62を窓11aの右側面に当てるようにして回転防止プレート21へネジ止めすれば、右方向の回転が加わっても、位置決プレート62によって同方向の回転が規制される。一方、比例制御バルブ1を駆動させる場合には、位置決プレート62を回転防止プレート21の端面の横幅に重ね合わせ、窓11aの左右の側面から離し、若しくはネジ63を外すことにより、位置決プレート62を取り外す。 【0036】従って、回転防止プレート21にネジ止めした位置決プレート62の位置を変えることによって、ベローズ組立61の取り外しの際にピストン15を回転させることがない。そのため、ピストン15と一体のベロフラム17や、中空軸20内に固定されたヒータ42のヒータケーブル43の捻りによる破損が防止される。ところで、このような回転防止は従来からも行われていたが、その場合、ピストンをシリンダカバーへ直接固定する方法が取られていたため、固定を外すのを忘れて比例制御バルブを駆動させてしまいバルブ自体を破損させるおそれがあった。しかし、本実施に形態では、万一そのようなことがあってもピストン15がシリンダカバー11と固定されていないため、位置決プレート62が擦れるだけでバルブ自体の破損は防止される。 【0037】以上、本発明に係る比例制御バルブの一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、ポテンショメータ52の検出ロッド53の位置調整に調整ネジ56を使用したが、ネジに限らず孔に圧入され摺動可能なピン部材のようなものであってもよい。また、前記実施の形態では、ピストン15が円筒形であるため、ベローズ組立61の付け外しを行う際に中空軸20が回転しないように回転防止プレート21及び位置決プレート62を設けるようにしたが、シリンダカバー11内に設けられたピストン15がボールスプラインを構成するように構成し、又は、ピストン15とシリンダカバー11内との断面形状を非円形をした同形とし、回転を規制し軸方向への移動を可能にするようにしてもよい。また、摺動抵抗を小さくするリニアブッシュ22に替えてボールスプラインを設けるようにしてもよい。 【0038】 【発明の効果】本発明は、弁体に連結された可動部材の移動をポテンショメータのフィードバック値に基づいてフィードバック制御し、弁体のリフト量に基づく弁の開度によって流量調節を行うものであって、前記ポテンショメータの検出ロッドと前記可動部材とを連絡する前記可動部材に固定された連絡部材に、前記検出ロッドの位置を調整する調整部材を備えるので、ポテンショメータの調整が簡単な比例制御バルブを提供することが可能となった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000106760 【氏名又は名称】シーケーディ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月4日(1999.6.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097009 【弁理士】 【氏名又は名称】富澤 孝 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−346236(P2000−346236A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−157706 |
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