| 【発明の名称】 |
ガス栓 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩片 真理夫
【氏名】高橋 一磨
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| 【要約】 |
【課題】ガス栓の向きが左右逆になっても開状態であるか閉状態であるかを確実に認識することができるガス栓を提供する。
【解決手段】ハンドル5に弁体(図示せず)の回動軸線Lを中心とする環状部51を形成する。環状部51の外周面には、「開」文字53と「閉」文字54とを二つずつ付す。「開」文字53,53は、ハンドル5を開位置に回動させたときに前後方向を向く環状部51の一側部と他側部とに配置する。「閉」文字54は、「開」文字53,53間の中央に配置し、ハンドル5を閉位置に回動させたときに、前後方向から各「閉」文字54を見えるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 栓本体の内部に回動可能に設けられた弁体に、栓本体の外部に設けられたハンドルを回動不能に連結し、このハンドルを介して上記弁体をほぼ90°の範囲で回動させることにより、開状態と閉状態とに切り替えられるガス栓において、上記ハンドルを開位置に回動させたときに上記弁体の回動軸線と直交する一方向を向く上記ハンドルの2箇所に開状態を示す開記号を付し、上記ハンドルを閉位置に回動させたときに上記弁体の回動軸線および上記一方向と直交する方向を向く上記ハンドルの2箇所に閉状態を示す閉記号を付したことを特徴とするガス栓。 【請求項2】 上記ハンドルがその回動軸線を中心とする環状部を有しており、この環状部の外周面に上記開記号および閉記号が付されていることを特徴とする請求項1に記載のガス栓。 【請求項3】 上記ハンドルが、板部材によって形成され、上記回動軸線と直交するようにして上記弁体に回動不能に連結された基部と、この基部の一側部からほぼ直角に起立するアーム部と、このアーム部の一端部からアーム部および上記基部に対してほぼ直角をなすように起立する操作部を有しており、上記アーム部の表裏両面に上記開記号と上記閉記号とのいずれか一方が付され、上記操作部の表裏両面に他方が付されていることを特徴とする請求項1に記載のガス栓。 【請求項4】 上記弁体の回動軸線が左右方向に向けて水平に配置され、上記ハンドルが上記栓本体の左右いずれかの側部に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガス栓。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ハンドルをほぼ90°の範囲で回動させることにより、開状態と閉状態とに切り替えられる、いわゆる90°開閉ガス栓に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種のガス栓においては、開状態であるか閉状態であるかが分かるようにするために、通常、次のいずれかの方法が採用されている。一の方法は、ハンドルに矢印または真っ直ぐに延びる把持部を設け、この矢印または把持部がガス栓の流入口と流出口とを結ぶ線と平行になるようにハンドルを回動したときに開状態になり、直交する方向を向くようにハンドルを回動したときに閉状態になるようにしている。他の方法は、ハンドルと栓本体との互いの近傍部分の一方に、線または点を付し、他方に「開」および「閉」の文字をハンドルの回動軸線を中心としてほぼ90°離して付す。そして、線または点が「開」の文字と周方向において一致したときにガス栓が開状態になり、線または点が「閉」の文字と一致したときに閉状態になるようにするものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前者の方法においては、流入口と流出口とが一直線上に並んでいないガス栓には採用することができないという問題があった。また、後者の方法においては、ガス栓の向きを逆にすると、「開」または「閉」の文字の少なくとも一方が見えなくなってしまう。例えば、いま「開」の文字が見えないものとすると、ガス栓が開状態であるときには、ガス栓が開状態になっているのか、閉状態になっているのかが分からなくなってしまうという問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記の問題を解決するために、栓本体の内部に回動可能に設けられた弁体に、栓本体の外部に設けられたハンドルを回動不能に連結し、このハンドルを介して上記弁体をほぼ90°の範囲で回動させることにより、開状態と閉状態とに切り替えられるガス栓において、 上記ハンドルを開位置に回動させたときに上記弁体の回動軸線と直交する一方向を向く上記ハンドルの2箇所に開状態を示す開記号を付し、上記ハンドルを閉位置に回動させたときに上記弁体の回動軸線および上記一方向と直交する方向を向く上記ハンドルの2箇所に閉状態を示す閉記号を付したことを特徴としている。上記ハンドルがその回動軸線を中心とする環状部を有している場合には、この環状部の外周面に上記開記号および閉記号を付すことができる。上記ハンドルが、板部材によって形成され、上記回動軸線と直交するようにして上記弁体に回動不能に連結された基部と、この基部の一側部からほぼ直角に起立するアーム部と、このアーム部の一端部からアーム部および上記基部に対してほぼ直角をなすように起立する操作部を有している場合には、上記アーム部の表裏両面に上記開記号と上記閉記号とのいずれか一方を付し、上記操作部の表裏両面に他方を付すことができる。上記弁体の回動軸線が左右方向に向けて水平に配置され、上記ハンドルが上記栓本体の左右いずれかの側部に配置されていることが望ましい。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図1〜図8を参照して説明する。図1〜図3はこの発明に係るガス栓1を示すものであり、このガス栓1は、栓本体2を備えている。図3に示すように、栓本体2の内部には、弁収容孔21が形成されている。弁収容孔21には、弁体3が回動軸線Lを中心として回動可能に収容されている。この場合、弁体3として球弁が用いられているが、テーパ状をなす弁体を用いてもよい。また、回動軸線Lは、左右方向に向けて水平に配置されているが、上下方向に向けて配置してもよい。 【0006】栓本体2には、その上端面から弁収容孔21まで下方に延びるガス流入孔22、栓本体2の左右いずれかの一側面から回動軸線L上を弁収容孔21まで延びるガス流出孔23、およびガス流入孔22と一直線上に並び、弁収容孔21の下側の内面から栓本体2の下端面まで延びるドレン孔24が形成されている。ガス流入孔22には、ガスボンベ等のガス供給源から一次側のガス管(いずれも図示せず)を介してガスが供給される。なお、栓本体2の上端部には、一次側のガス管を接続するための接続ナットNが抜け止めされた状態で回動自在に設けられている。ガス流出孔23は、二次側のガス管を介してガス機器(いずれも図示せず)が接続される。ドレン孔24は、ガス中に含まれる水分の結露水を一時貯留する一方、キャップCを取り外した後、開閉弁4が開かれると貯留した結露水を外部に排出するためのものである。 【0007】弁体3には、その内部を貫通する通路孔31が形成されている。この通路孔31は、その中間部においてほぼ90°屈曲しており、一端部は回動軸線Lと直交する方向を向く弁体3の外周面に開口し、他端部は回動軸線Lと交差する外面に開口している。通路孔31の一端開口部は、弁体3を所定の開位置に回動させると、ガス流入孔22と対向して連通する。弁体3を開位置から回動軸線Lを中心として正逆いずれかの方向へ閉位置までほぼ90°回動させると、ガス流入孔22から弁体3の周方向に離間して遮断される。通路孔31の他端開口部は、ガス流出孔23と常時対向して連通している。したがって、弁体3を開位置に回動させると、ガス流入孔22とガス流出孔23とが通路孔31を介して連通し、ガス栓1が開状態になる。弁体3を閉位置に回動させると、ガス流入孔22とガス流出孔23とが弁体3によって遮断され、ガス栓1が閉状態になる。 【0008】栓本体2の他側部(ガス流出孔23と逆側の側部)には、ハンドル5が配置されている。ハンドル5は、栓本体2に対しては回動軸線Lを中心として回動可能であるが、弁体3に対しては連結部材6を介して回動不能に連結されている。したがって、ハンドル5を回動操作することにより、弁体3を開閉回動させることができる。ハンドル5の回動範囲は、適宜のストッパ(図示せず)により、開位置と閉位置との間のほぼ90°の範囲に規制されている。 【0009】ハンドル5は、図1〜図3に示すように、筒状をなす環状部51と、この環状部51の一端部に形成された把持部52とを有している。環状部51は、その軸線を回動軸線Lと一致させて配置されており、その内部に栓本体2の他側部が相対回動可能に収容されている。一方、把持部52は、回動軸線Lと直交するようにストレートに延びている。ハンドル5を回動させて、把持部52の長手方向がガス流入孔22と同方向(上下方向)に向けると、ガス栓1が開状態になり、直交する方向に向けるとガス栓1が閉状態になる。 【0010】図1に示すように、環状部51の外周面には、「開」文字(開記号)53が二つ付されている。各「開」文字53,53は、環状部51の周方向に互いに180°離れて配置されている。しかも、ハンドル5を開位置に回動させたときに、環状部51の前後方向(回動軸線Lと直交する一方向)を向く箇所にそれぞれ配置されている。したがって、ハンドル5を開位置に回動させると、一方の「開」文字53が前方を向き、他方の「開」文字53が後方を向く。 【0011】図2に示すように、環状部51の外周面には、「閉」文字(閉記号)54が二つ付されている。各「閉」文字54,54は、「開」文字53、53の中央に位置するよう、各文字53,53から環状部51の周方向に90°離れて配置されている。換言すれば、各「閉」文字54,54は、ハンドル5を開位置に回動させたとき、環状部51の上下方向(回動軸線Lおよび上記一方向と直交する方向)を向く箇所にそれぞれ配置されている。したがって、ハンドル5を閉位置に回動させると、一方の「閉」文字54が前方を向き、他方の「閉」文字54が後方を向く。 【0012】「開」文字53および「閉」文字54については、ガス栓1が開状態であるか閉状態であるかが分かれば、他の文字または図形を含む他の記号であってもよい。例えば、「開」文字53に代えて「OPEN」の頭文字である「O」を、「閉」文字54に代えて「CLOSE」の頭文字である「C」をそれぞれ用いてもよく、あるいは「○」、「×」を用いてもよい。 【0013】図4は、上記構成のガス栓1を用いたプロパンガス用の配管系を示すものであり、ガス栓1は取付部材71によって建物の鉛直な側壁面(図示せず)に取り付けられている。この場合、ガス栓1は、弁体3の回動軸線Lを側壁面に沿って左右方向を向いて取り付けられている。ガス栓1のガス流入孔22には、圧力調整器72が取り付けられており、圧力調整器72には、ガス管G1,G2を介して二つのガスボンベ(図示せず)が接続されている。一方のガスボンベから供給されるガスは、圧力調整器72によって所定の圧力に減圧された後、ガス栓1に流入する。勿論、一方のガスボンベが空になると、圧力調整器72によってガスの供給源が他方のガスボンベに自動的に切り替えられ、同様に減圧された後、ガス栓1に流入する。 【0014】ガス栓1のガス流出孔23は、L字状をなす金属製のガス管73の水平な一端部が接続されており、このガス管73の上方に延びる他端部は、逆U字状をなす接続管74の一端部に上下方向を向く軸線を中心として回動可能に接続されている。接続管74は、取付部材75によって側壁面に上下方向を向く軸線を中心として回動可能に支持されている。接続管74の他端部は、ガスメータ76の導入口76aに接続されている。ガスメータ76の導出口76bは、接続管77の一端部に接続されている。接続管77は、取付部材78によって側壁面に上下方向を向く軸線を中心として回動可能に支持されている。したがって、ガスメータ76は、二つの接続管74,77を介して側壁面に支持されている。接続管77の他端部は、ガス管G3を介してガスコンロ等のガス機器(図示せず)に接続されている。したがって、ガスボンベのガスは、圧力調整器72およびガス栓1を介してガスメータ76に流入し、そこで使用量が計測された後、各ガス機器に供給される。 【0015】上記の配管系においては、ガス栓1がその流出孔23を右側に向けて配置されているので、ガス栓1を開状態にしたときには、図1(B)に示す一方の「開」文字53が前方から見える。ガス栓1を閉状態にしたときには、図2(B)に示す一方の「閉」文字54が前方から見える。したがって、ガス栓1が開状態になっているか、閉状態になっているかが一目で分かる。 【0016】ここで、上記の配管系においては、ガスボンベがガスメータ76の左側に配置されている関係上、ガス栓1もガスメータ76の左側に配置され、その結果ガス栓1のガス流出孔23が右側を向いている。しかるに、ガスボンベをガスメータ76の右側に配置しなければならない場合がある。そのような場合には、図5に示すように、ガス管73をその上下に延びる部分を中心としてほぼ180°回動させる。すると、ガス栓1のガス流出孔23が左側を向くようになり、ガス栓1の姿勢が図4に示す姿勢と左右逆になる。この場合には、ガス栓1を開状態にすると、図1(A)に示す他方の「開」文字53が前方から見え、ガス栓1を閉状態にすると、図2(A)に示す他方の「閉」文字54が前方から見える。 【0017】このように、ガス栓1は、環状部51の180°離れた一側部と他側部とに「開」文字53,53を付し、それらの間に「閉」文字54,54を付しているから、ガス栓1の姿勢が左右逆になってもいずれか一方の「開」文字53または「閉」文字54が前方から見える。したがって、ガス栓1が開状態であるか、閉状態であるかを確実に認識することができる。しかも、「開」文字53または「閉」文字54が見えるか否かによって開閉状態を示すものであるから、ガス流入孔22とガス流出孔23とが一直線上に配置されているか否かに拘わらず採用することができる。 【0018】次に、図6〜図8に示すこの発明の他の実施の形態について説明する。この実施の形態のガス栓1′においては、上記ハンドル5に代えてハンドル5′が用いられている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。そこで、ここでは、ハンドル5′についてのみ説明し、同様な構成については同一符号を付してその説明を省略する。 【0019】ハンドル5′は、金属製の板材からなるものであり、略正方形状をなす基部55を有している。この基部55は、その表裏両面を回動軸線Lと直交する方向に向けた状態で、その中央部が連結部材6に回動不能に連結されている。図6(D)および図7(D)に示すように、基部55の一角部には、回動軸線Lを中心として円弧状に延びる切欠き55aが形成されている。ハンドル5′が回動して切欠き55aの一方の端部が栓本体2に形成されたストッパ25に突き当たると、ガス栓1′が開状態になり、他方の端部に突き当たると閉状態になる。 【0020】基部55には、その一側部から起立するアーム部56が一体に形成されている。このアーム部56は、基部55と直交している。したがって、アーム部56は、回動軸線Lと平行になっている。しかも、アーム部56は、ハンドル5′を開位置に回動させたとき、その表裏両面が前後方向を向くように配置されている。 【0021】アーム部56の一端部は、基部55からさらに延び出ており、その先端部には操作部57が一体に形成されている。この操作部57は、アーム部56と直交し、かつ回動軸線Lと平行になっている。したがって、操作部57の表裏両面は、回動軸線Lおよびアーム部56の表裏両面と直交する方向を向いており、ハンドル5′を閉位置に回動させたとき前後方向を向くようになっている。 【0022】操作部57全体およびアーム部56の基部55から延び出す一端部にわたる範囲には、樹脂製のカバー58が設けられている。このカバー58のアーム部56に対応する箇所の表裏両面には「開」文字53が付され、操作部57に対応する箇所の表裏両面には「閉」文字54が付されている。したがって、このガス栓1′においても、ハンドル5′を開位置に回動させたときには、ガス栓1′が左右いずれの方向に向いていても前方から「開」文字53を見ることができ、ハンドル5′を閉位置に回動させたときには、「閉」文字54を見ることができる。よって、ガス栓1′が開状態であるか閉状態であるかを確実に認識することができる。 【0023】「開」文字53は、カバー58の操作部57に対応する部分の表裏両面に付してもよい。その場合には、「閉」文字54がカバー58のアーム部56に対応する部分の表裏両面に付される。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、この発明のガス栓によれば、ガス流入孔とガス流出孔とが一直線上に配置されていない場合であっても採用することができ、しかもガス栓の向きが180°変えられたとしても、ガス栓が開状態であるか閉状態であるかを確実に認識することができるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000167325 【氏名又は名称】光陽産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月3日(1999.6.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085556 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 昇
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| 【公開番号】 |
特開2000−346235(P2000−346235A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−156243 |
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