| 【発明の名称】 |
電磁弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】根本 伸二
【氏名】鈴木 三男
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| 【要約】 |
【課題】耐腐食性が向上するとともに、作業工数が増加することのない電磁弁を提供することにある。
【解決手段】可動子鉄心9が可動すると、プッシュロッド12の先端のバルブホルダ13が駆動される。励磁コイル2への通電時には、バルブホルダ13の弾性弁体14が弁座5cに当接して、流体通路5a,5bを閉止する。励磁コイル2への非通電時には、流体通路5a,5bを開放するとともに、バルブホルダ13の弾性弁体15が弁座17aに当接して、流体が可動鉄心9側に侵入するのを防止する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】励磁コイルへの通電によって可動する可動子鉄心と、この可動子鉄心の可動によって駆動されるとともに、先端に第1の弁体が設けられたバルブホルダと、上記第1の弁体が当接して流体通路を閉止する第1の弁座を有するバルブチャンバと、上記励磁コイルへの非通電によって上記流体通路が開放された時に上記バルブホルダの移動を阻止するバルブストッパとを有する電磁弁において、上記バルブホルダと当接する側の上記バルブストッパに設けられた第2の弁座と、上記バルブホルダに設けられるとともに、上記第2の弁座と当接する第2の弁体とを備えたことを特徴とする電磁弁。 【請求項2】請求項1記載の電磁弁において、上記バルブストッパは、上記バルブホルダを保持するプッシュロッドとの摺動部に形成された狭部を備えたことを特徴とする電磁弁。 【請求項3】請求項2記載の電磁弁において、上記バルブストッパは、上記可動子鉄心側に形成された空間部を備えたことを特徴とする電磁弁。 【請求項4】請求項1記載の電磁弁において、上記第2の弁座を有するバルブストッパを弾性部材により形成したことを特徴とする電磁弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁に係り、特に、流体通路の開閉に用いるに好適な電磁弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、自動車の燃料タンク内に充満するガソリン蒸気が、そのまま外部に漏れることを防止するために、燃料タンクに連通してエバポャニスタを設けることが知られている。エバポキャニスタ内部には、活性炭等の吸着剤が内蔵されており、この吸着剤によりガソリン蒸気を吸着して、外部に漏れることを防止するようにしている。エバポキャニスタ内部の吸着材を通過した気体は、ガソリン蒸気が取り除かれているため、エバポキャニスタの大気通路から外部に排出される。後に、吸着されたガソリン蒸気は、吸着剤の浄化を行うパージプログラムにより、エンジンに供給されるが、その際、エバポキャニスタの大気通路からキャニスタ内に大気が吸入される。つまり、キャニスタの大気通路は、排気と吸気の2方向の気体の流れが発生する。ここで、燃料タンクからエバポキャニスタに至る流路からの気体成分の漏れをチェックするために、エバポキャニスタの大気通路に電磁弁を設けられている。電磁弁によって大気通路を閉じることにより、途中の流路は閉じた空間となり、この流路からの気体の漏れをチェックすることができる。パージ動作が行われる際に、大気からエバポキャニスタの大気通路に流入する空気に含まれる異物等によって、電磁弁が動作不良を起こす場合がある。特に、冬季積雪のある地域においては、道路上に融雪剤(塩化ナトリウム等)が撒かれており、融雪剤を含む流体成分が、電磁弁の可動部や摺動部に付着すると、腐食が発生し、電磁弁の動作不良をもたらすことになる。そこで、従来のエバポキャニスタの大気通路に備えられる電磁弁においては、可動部部品の表面処理を行うことにより、耐腐食性を向上させるようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の電磁弁においては、可動部品の表面処理工程が必要となり、作業工数が増加するという問題があった。なお、電磁弁の腐食の問題は、エバポキャニスタに用いられる電磁弁に限らず、水分や腐食性の流体が流通する流路を開閉する電磁弁においても問題であり、これらの電磁弁においても、耐腐食性を向上するために表面処理を行うと、作業工数が増加するという問題があった。 【0004】本発明の目的は、耐腐食性が向上するとともに、作業工数が増加することのない電磁弁を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成するために、本発明は、 励磁コイルへの通電によって可動する可動子鉄心と、この可動子鉄心の可動によって駆動されるとともに、先端に第1の弁体が設けられたバルブホルダと、上記第1の弁体が当接して流体通路を閉止する第1の弁座を有するバルブチャンバと、上記励磁コイルへの非通電によって上記流体通路が開放された時に上記バルブホルダの移動を阻止するバルブストッパとを有する電磁弁において、上記バルブホルダと当接する側の上記バルブストッパに設けられた第2の弁座と、上記バルブホルダに設けられるとともに、上記第2の弁座と当接する第2の弁体とを備えるようにしたものである。かかる構成により、第1の弁座と第1の弁体が離間して流体通路が開放されるときは、第2の弁座と第2の弁体が当接して、可動子鉄心側への流体の侵入を防止できるので、耐腐食性が向上するとともに、作業工数が増加することのないものとなる。 【0006】(2)上記(1)において、好ましくは、上記バルブストッパは、上記バルブホルダを保持するプッシュロッドとの摺動部に形成された狭部を備えるようにしたものである。かかる構成により、可動子鉄心側への流体侵入をさらに防止し得るものとなる。 【0007】(3)上記(2)において、好ましくは、上記バルブストッパは、上記可動子鉄心側に形成された空間部を備えるようにしたものである。かかる構成により、可動子鉄心側への流体侵入をさらに防止し得るものとなる。 【0008】(4)上記(1)において、好ましくは、上記第2の弁座を有するバルブストッパを弾性部材により形成したものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発明の一実施形態による電磁弁の構造について説明する。最初に、図1を用いて、本実施形態による電磁弁の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態による電磁弁の全体構成を示す断面図である。 【0010】本実施形態による電磁弁100を構成するボディ1は、プラスチックにて形成されており、円筒形状の筒状ガイド1aを有している。筒状ガイド1aにガイドされて、可動鉄心9が、図示の上下方向に摺動する。筒状ガイド1aの上端部は、閉止構造となっている。ボディ1のボビン1b部には、励磁コイル2が筒状に巻線される。励磁コイル2の端末は、電気信号を受けるためのターミナル3に接続される。 【0011】固定鉄心4は、筒状ガイド1aと励磁コイル2を備えるボディ1の同軸中心に配置されている。固定鉄心4は、ボディ1の下端面と、流体通路5a,5bを備えるバルブチャンバ5の上端面の間に、挟み込まれている。ボディ1と固定鉄心4の間、及び固定鉄心4とバルブチャンバ5の間には、それぞれ、シール部材6,7を介在しており、内部と励磁コイル2室との気密性を確保している。 【0012】筒状ガイド1aと励磁コイル2を備えるボディ1は、ケース8の内部に挿入される。ケース8は、磁性体をプレス加工して形成される。さらに、ボディ1の内部に、可動鉄心9及び固定子鉄心4が順次挿入される。その後、バルブチャンバ5の鍔部5dで加締めることによって、ボディ1,固定鉄心4,バルブチャンバ5が連結固定される。固定子鉄心4は、磁性材を加工して形成されている。可動鉄心9は、固定子鉄心に対向しており、励磁コイル2による磁気吸引力により吸引動作する磁性材を加工して形成されている。従って、ケース8の装着によって、ケース8,固定鉄心4,可動鉄心9は、励磁コイル2との磁気回路を構成する。 【0013】ボディ1,励磁コイル2,可動鉄心9,固定子鉄心4及びバルブチャンバ5からなる部材は、成形型により、外側から包囲するように、プラスチックからなる外装部材10によってモールドされる。外装部材10とバルブチャンバ5の外径部5eのラビリンス形状による境界面積の拡大によって、励磁コイル2室と外気との気密性を確保する。また、モールド固定する作業と同時に、電気信号を受けるためのターミナル3を包囲するためのハウジング11も成形される。 【0014】プッシュロッド12は、可動子鉄心9に当接しており、可動鉄心9の進退動作によって、固定鉄心4の軸中心部に形成された筒状ガイドの内径4aを上下に摺動する。プッシュロッド12は、プラスチックを成形加工して形成される。プッシュロッド12の端部には、プッシュロッド12と一体成形されたバルブホルダ13が備えられている。バルブホルダ13の両面には、弾性弁体14,15が装着されている。弾性弁体14,15は、バルブホルダ13に設けた段付き部に板状の弾性弁体14,15を嵌合設置することにより、バルブホルダ13に取付けられる。 【0015】バルブチャンバ5と弾性弁体14との間には、ばね16が装着されている。ばね16は、励磁コイル2の非通電時に、バルブチャンバ5の弁座5cとバルブホルダ13に装着した弾性弁体14とを離間させる。ばね16の力によって、励磁コイル2の非通電時に、バルブチャンバ5の流体通路5aと流体通路5bとは連通されると同時に、バルブホルダ13に装着した弾性弁体15をバルブチャンバ5の内側の固定鉄心4との間に密着設置したバルブストッパ17の弁座17aに押圧される。従って、流体通路5aと流体通路5bが連通した電磁弁100の開放状態では、弾性弁体15と弁座17aが当接して、流体通路5a,5bとバルブストッパ17の固定子鉄心側空間17bとを遮断しており、流体通路5a,5b側を流れる流体が、可動子鉄心9側に流入することを防止することができ、可動子鉄心9等に特別な耐腐食性のための表面処理を施すことなく、腐食を防止することができる。なお、ばね16は、バルブチャンバ5側に設けた突起5dと、プッシュロッド12先端のバルブホルダ13部に設けた突起12aによって支持されており、安定に支持されている。 【0016】バルブストッパ17は、同軸中心に、筒状ガイド17cを備えている。筒状ガイド17cは、プッシュロッド12の摺動をガイドする。また、バルブストッパ17は、その内側に、固定鉄心側空間17bが形成される。固定子鉄心側空間17を有することにより、万一、流体が可動部側に流入するような場合でも、この空間17の内部に滞留して、可動子鉄心9側への移動を低減することができる。また、電磁弁100全体の姿勢としては、万一の可動鉄心9への水分,異物浸入を考えると、自然落下による可動鉄心9からの排出効果の面で、図1に示す天・地方向の向きに取り付けることにより、流入した流体の影響を低減できる。 【0017】また、励磁コイル2の非通電時には、プッシュロッド12の可動鉄心9側の位置は自動的に決っているので、可動鉄心9がボディ1の筒状ガイド1aの内側でフリー状態にならないように、バルブチャンバ5側に設置したばね16よりも力の小さいばね18を、可動鉄心9と筒状ガイド1aの上端部内側との間に設置することで、可動鉄心9とプッシュロッド12とを当接させるようにしている。ばね18の設置に当って、可動鉄心9の内側に円筒形のガイド9aを設ける。円筒形のガイド9aは、可動鉄心9の組立て時の方向性を無くするために、上下対象形状としている。 【0018】一方、励磁コイル2への通電時には、磁気吸引力による可動鉄心9の吸引動作によって、プッシュロッド12を下方に移動させ、プッシュロッド12の先端のバルブホルダ13に装着したバルブチャンバ側弾性弁体14を、バルブチャンバ弁座5cへ押圧させて、流体通路5a,5bを遮断する。 【0019】次に、本実施形態による電磁弁100の組立て順序について説明する。電気信号を受けるためのターミナル3を接続した励磁コイル2を備えるボディ1の励磁コイル2の同軸中心に位置する筒状ガイド1aに、ばね18,可動鉄心9,固定鉄心4を順次挿入し、ボディ1と固定鉄心4間および、固定鉄心4のバルブチャンバ5側にシール部材6,7を装着する。 【0020】一方、流体通路5a,5bと弁座5cを備えるバルブチャンバ5に、ばね16,弾性弁体14,15をバルブホルダ13に装着したプッシュロッド12を挿入し、弁座17aを備えるバルブストッパ17を挿入し、密着設置する。 【0021】以上のようにして構成した2部品を組合せ、ボディ1の上端部の円筒部外径側からケース8を挿入し、バルブチャンバ5の鍔部で加締めることで一体化する。次に、この一体化したものを、成形型により外側から包囲するようにプラスチックからなる外装部材10でモールド成形する。 【0022】なお、外装部材10とボディ1の筒状ガイド1aの閉止側円筒外径部、およびバルブチャンバ5外径部のラビリンス形状による境界面積の拡大によって励磁コイル室と外気とは気密性を確保するが、気密性レベルを高める必要がある場合には、さらに、シール部材を装着するようにしてもよいものである。 【0023】次に、図2及び図3を用いて、本実施形態による電磁弁の耐腐食構造についてさらに詳述する。図2は、本発明の一実施形態による電磁弁の開放状態における詳細構造を示す部分断面図であり、図3は、本発明の一実施形態による電磁弁の閉鎖状態における詳細構造を示す部分断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。 【0024】図2に示すように、励磁コイル2の非通電時には、バルブホルダ13側に弁座17aを有するバルブストッパ17を設置することにより、流体がバルブチャンバ通路5a,5b内を通過するときには、ばね16の力によってバルブストッパ弁座17aへバルブホルダ13に装着した弾性弁体15をバルブホルダ13とバルブストッパ弁座17a間で圧縮させ、流体通路5a,5bとバルブストッパ17の固定鉄心側空間17b,つまり、プッシュロッド12および可動鉄心9の摺動部とは隔離状態となる。これによって、流体に含まれる水分,異物のプッシュロッド12および可動鉄心9の摺動部への浸入を防止できる。 【0025】また、図3に示すように、励磁コイル2への通電時には、磁気吸引力によってバルブホルダ13に装着した弾性弁体14をバルブホルダ13とバルブチャンバ弁座5c間で圧縮させることにより、バルブチャンバ5の流体通路5aと流体通路5b間を閉止する。 【0026】この時、バルブストッパ弁座17aとバルブホルダ13に装着した固定鉄心側弾性弁体15は離間し、流体通路5bとバルブストッパ17の固定鉄心側空間17bとは連通するが、流体通路5aと流体通路5b間が閉止し、流体が遮断されるので外部側である流体通路5aからの水分,異物がプッシュロッド12および可動鉄心9の摺動部へ浸入することは無くなる。 【0027】万一、励磁コイル2への通電時に、流体通路5bに残留する空気中に含まれた水分,異物がプッシュロッド12に付着し、励磁コイル2への非通電によって、バルブストッパ17の同軸中心の筒状ガイド17cとプッシュロッド12間に浸入しても、バルブストッパ17の固定鉄心側空間17bを設けることによって、空間17bに浸入してきた水分,異物を空間17bの内部に滞留させることによって、バルブストッパ17の固定鉄心空間17bを越え、固定鉄心4の同軸中心の筒状ガイド部、更に可動鉄心9部まで侵入することはないものである。空間17bに滞留した水分,異物は、次の弾性弁体14,15を装着したバルブホルダ13と一体のプッシュロッド12の動作時に自然落下によって、バルブチャンバ5の流体通路5b部に排出される。 【0028】また、バルブストッパ17の同軸中心にプッシュロッド12が摺動するための筒状ガイド17cを設けることにより、弾性弁体14,15を装着したバルブホルダ13と一体のプッシュロッド12をバルブチャンバ弁座5c、バルブストッパ弁座17aに近い位置でガイドできるので同心性を向上でき、その結果、各弁座5c,17aとバルブホルダ13に装着された弾性弁体14,15の着座性が向上できる。 【0029】なお、以上の説明では、バルブストッパ17をプラスチックによる成形品としているが、ゴムによる成形品にし、弁座17a自体をゴムにすることでバルブホルダ13に装着する弾性弁体15を廃止できるとともに、バルブチャンバ5内径とバルブストッパ17外径との密着を容易に行うことができる。 【0030】以上説明したように、本実施形態によれば、電磁弁100の開放時には、弾性弁体15と弁座17aが当接しており、流体通路5a,5b側を流れる流体が、可動子鉄心9側に流入することを防止することができ、可動子鉄心9等に特別な耐腐食性のための表面処理を施すことなく、腐食を防止することができる。しかも、その際、弁座17aを有するバルブストッパ17を設けるとともに、弾性弁体15の追加のみですむため、部品点数も1点増えるだけであり、部品点数が大幅に増加することがないものである。 【0031】次に、図4を用いて、本発明の他の実施形態による電磁弁の構成について説明する。図4は、本発明の他の実施形態による電磁弁の構成を示す断面図である。なお、本実施形態による電磁弁の全体構成は、図1に示したものと同様である。図4は、図2と同様に、本実施形態による電磁弁の部分構造を示すものであり、図1と同一符号は、同一部分を示している。 【0032】本実施形態においては、図4に示すように、バルブストッパ17の固定鉄心側空間17bを確保しつつ、プッシュロッド12が摺動するための筒状ガイド17c’の長さ、つまり狭部を長くしている。かかる構成により、水分,異物が、さらに、可動部側に浸入し難くなるものである。本実施形態によれば、耐腐食性のための表面処理を施すことなく、腐食を防止することができるとともに、可動部への流体の侵入をさらに防止できる。 【0033】次に、図5を用いて、本実施形態による電磁弁を用いたエバポ系統のシステム構成について説明する。燃料タンク34は、パイプ32によって、エバポキャニスタ31に接続されている。エバポキャニスタ31の内部には、活性炭等の吸着剤が充填されている。従って、燃料タンク34の内部で発生したガソリン蒸気は、吸着剤によって吸着され、大気中に放出されるを防止している。 【0034】エバポキャニスタ31には、電磁弁100が接続されている。電磁弁100の構成は、図1〜図4において説明したようになっている。電磁弁100の流体通路5bは、エバポキャニスタ31に接続され、流体通路5aは、大気に開放されている。 【0035】電磁弁100は、エンジンコントロールモジュール(ECM)33からの制御信号によって開閉制御されるが、通常は、電磁弁100は、開放状態となっている。従って、流体通路5a側からは、大気中の水分や異物,特に、融雪剤が使用されている地域では、融雪剤を含んだ水分が流入する。しかしながら、上述したように、電磁弁100の開放時には、流体通路5a,5b側を流れる流体が、可動子鉄心側に流入することを防止することができ、可動部の腐食を防止することができる。 【0036】ECM33は、車載自己診断(OBD:On-Board Diagnosis)システムのシステム制御の一つとして、電磁弁100を開閉制御する。車載自己診断が開始すると、ECM33は、診断制御信号を電磁弁100に出力して、励磁コイル2に通電する。その結果、磁気吸引力による可動鉄心9の吸引動作によって、可動鉄心9及びバルブホルダ13と一体のプッシュロッド12が移動して、バルブホルダ13に装着されたバルブチャンバ側弾性弁体14がバルブチャンバ弁座5cに着座することによりバルブチャンバ5の流体通路5aと流体通路5b間を閉止する。これによって、エバポキャニスタ32の大気通路を閉止させ、燃料タンク34とエバポキャニスタ32を含むエバポ系統に対して、流体の漏洩を検出する診断プログラムにより診断を行う。 【0037】その後、ECM33からの診断終了の信号により、電磁弁100は非通電状態となり、ばね16の力によって可動鉄心9が固定鉄心4から離間され、同時にバルブチャンバ5の弁座5cからバルブホルダ13に装着された弾性弁体14も離間される。これによって、バルブチャンバ5の流体通路5aと流体通路5bは連通され、エバポキャニスタ32の大気通路を開放し、通常状態となる。 【0038】ここで、電磁弁の可動部9への水分侵入による可動鉄心9の腐食や、可動部への異物付着が発生すると、可動鉄心9と筒状ガイド1aと間の摺動抵抗が増大し、可動鉄心9が作動不能となり、流体通路の開閉動作を行えなくなり、診断不能となる。しかしながら、本実施形態においては、可動部品の腐食,可動部への異物付着による可動鉄心の作動不能を抑えることができ、正常な自己診断を行うことができる。 【0039】 【発明の効果】本発明によれば、耐腐食性が向上するとともに、作業工数が増加することのない電磁弁を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所 【識別番号】000232999 【氏名又は名称】株式会社日立カーエンジニアリング
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| 【出願日】 |
平成11年6月7日(1999.6.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077816 【弁理士】 【氏名又は名称】春日 讓
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| 【公開番号】 |
特開2000−346229(P2000−346229A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−159843 |
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