| 【発明の名称】 |
流体充填機用充填バルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】杉本 信博
【氏名】浦田 忠克
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| 【要約】 |
【課題】液垂れがなく、高精度で流体を充填することができ、かつ、流体の充填効率を向上させることができる流体充填機用充填バルブおよびその方法を提供する。
【解決手段】流体Bが下方へ向かって流動する空間8を有する外框1の上側に、流体Bの流動方向と略直交する方向に流体Bが流動して空間8に送る供給体2を接続して、外框1の空間内へ摺動自在に整流ガイド3を挿嵌させ、外框1の下側に先端部に流体Bの吐出孔12を有する弁座4を設けて、整流ガイド3の下側部に弁座4へ接離自在に対応し吐出孔12を開閉する弁体5を設けると共に、この弁体5の作動を行う操作手段6を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流体充填機に取り付けて内部に流体が下方へ向かって流動する空間を有する外框と、この外框の上側に接続して前記流体の流動方向と略直交する方向に流体が流動して前記空間に送る供給体と、前記外框の空間内へ摺動自在に挿嵌させた整流ガイドと、前記外框の下側に設けて先端部に流体の吐出孔を有する弁座と、前記整流ガイドの下側部に設けて前記弁座へ接離自在に対応し前記吐出孔を開閉する弁体と、この弁体の作動を行う操作手段とを備えさせ、前記外框の空間は、断面円形状に形成され、前記整流ガイドは、主体と、この主体の外周部へ間隔的に多数を設けて摺動方向へ所定長さを有する凹凸体とからなり、この凹凸体における凸体は、前記外框の空間における内壁へ該整流ガイドが摺動可能となるように当接し、凹体は、前記空間へ流入した流体を分散させて流通し得る溝状の流路を形成させてあることを特徴とする流体充填機用充填バルブ。 【請求項2】 外框の空間において、整流ガイドにおける凹凸体の下方と、吐出孔との間に、流体が蓄溜される層流槽を設けたことを特徴とする請求項1記載の流体充填機用充填バルブ。 【請求項3】 流体充填機に取り付けて内部に流体が下方へ向かって流動する空間を有する外框と、この外框の上側に接続して前記流体の流動方向と略直交する方向に流体が流動して前記空間に送る供給体と、前記外框の空間内へ摺動自在に挿嵌させた整流ガイドと、前記外框の下側に設けて先端部に流体の吐出孔を有する弁座と、前記整流ガイドの下側部に設けて前記弁座へ接離自在に対応し前記吐出孔を開閉する弁体と、この弁体の作動を行う操作手段とを備えさせ、前記吐出孔は、内部を流体が流通する筒体と、該筒体の上部に付設した層流ガイドとからなり、この層流ガイドは、前記筒体の内径より大径となるガイド壁と、該ガイド壁の下端部と前記筒体の内壁とを接続したガイド底とからなる容入空間を設けたことを特徴とする流体充填機用充填バルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、液垂れがなく、高精度で流体を充填することができる流体充填機用充填バルブに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、液体充填包装業界にあって、重量式充填バルブを用いて容器に液体を充填する際に、この充填バルブは、下端部に吐出口を設けた本体内に、該吐出口を開閉する弁を内蔵してあり、この本体の上部には、液体タンクと接続させた供給部を該本体と直角に取り付けてあるもので、この充填液の流れを方向変換させることで、本体内の流速を規制している。 【0003】前記充填バルブは、上記したような構成となっているため、下端部の吐出口から吐出される充填液は、容器の口内に向って真っ直ぐな流れではなく、その方向性がバラバラとなった吐出口から拡散された方向への流出を起こすので、容器の周部にこの拡散充填液が飛散して良好な液体充填が行われない。 【0004】そのため、吐出口をある程度長く延長して、この部分で方向性を失った充填液の拡散を防止しつつ、整流させる必要があった。しかし、この対策は、吐出口を長くするため、この延長部内壁に付着した充填液が容器充填後に残り、これが後の液垂れを起こす。あるいは、充填量の精度低下を起こす原因となる問題点を有するものであった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問題点を解決するためになされたもので、流体が下方へ向かって流動する空間を有する外框の上側に、流体の流動方向と略直交する方向に流体が流動して空間に送る供給体を接続して、外框の空間内へ摺動自在に整流ガイドを挿嵌させ、外框の下側に先端部に流体の吐出孔を有する弁座を設けて、整流ガイドの下側部に弁座へ接離自在に対応し吐出孔を開閉する弁体を設けると共に、この弁体の作動を行う操作手段を設けることにより、液垂れがなく、高精度で流体を充填することができ、かつ、流体の充填効率を向上させることができる流体充填機用充填バルブおよびその方法を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記した目的を達成するための本発明の手段は、流体充填機に取り付けて内部に流体が下方へ向かって流動する空間を有する外框と、この外框の上側に接続して前記流体の流動方向と略直交する方向に流体が流動して前記空間に送る供給体と、前記外框の空間内へ摺動自在に挿嵌させた整流ガイドと、前記外框の下側に設けて先端部に流体の吐出孔を有する弁座と、前記整流ガイドの下側部に設けて前記弁座へ接離自在に対応し前記吐出孔を開閉する弁体と、この弁体の作動を行う操作手段とを備えさせ、前記外框の空間は、断面円形状に形成され、前記整流ガイドは、主体と、この主体の外周部へ間隔的に多数を設けて摺動方向へ所定長さを有する凹凸体とからなり、この凹凸体における凸体は、前記外框の空間における内壁へ該整流ガイドが摺動可能となるように当接し、凹体は、前記空間へ流入した流体を分散させて流通し得る溝状の流路を形成させてある流体充填機用充填バルブの構成にある。 【0007】また、外框の空間において、整流ガイドにおける凹凸体の下方と、吐出孔との間に、流体が蓄溜される層流槽を設ける。 【0008】そして、流体充填機に取り付けて内部に流体が下方へ向かって流動する空間を有する外框と、この外框の上側に接続して前記流体の流動方向と略直交する方向に流体が流動して前記空間に送る供給体と、前記外框の空間内へ摺動自在に挿嵌させた整流ガイドと、前記外框の下側に設けて先端部に流体の吐出孔を有する弁座と、前記整流ガイドの下側部に設けて前記弁座へ接離自在に対応し前記吐出孔を開閉する弁体と、この弁体の作動を行う操作手段とを備えさせ、前記吐出孔は、内部を流体が流通する筒体と、該筒体の上部に付設した層流ガイドとからなり、この層流ガイドは、前記筒体の内径より大径となるガイド壁と、該ガイド壁の下端部と前記筒体の内壁とを接続したガイド底とからなる容入空間を設けた流体充填機用充填バルブの構成にある。 【0009】 【実施例】次に、本発明に関する流体充填機用充填バルブの一実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図2においてAは、流体充填機用充填バルブで、流体bの自重により落下して充填される、いわゆる、重量式充填バルブに利用されるものであって、外框1と、供給体2と、整流ガイド3と、弁座4と、弁体5と、操作手段6とにより基本的に構成される。 【0010】そして、前記した外框1は、流体充填機7(一部のみを示す)に取り付けて、内部に液体等の流体bが下方へ向かって流動する空間8を有するもので、この空間8は、断面円形状に形成される。 【0011】前記した供給体2は、外框1の上側において接線方向状に接続して流体bの流動方向と略直交する方向に対して該流体bが流動して外框1内の空間8に送るもので、図示してない流体タンクに接続してある。この接線方向へオフセットした状態で供給体2を接続することで、洗浄時に、洗浄液が勢いよくかつ拡散した状態で空間8内を流動するため、その洗浄効果が助長される。 【0012】前記した整流ガイド3は、外框1の空間8内へ縦方向へ摺動自在に挿嵌させてあって、主体9と、この主体9の外周部へ間隔的に多数を設けて摺動方向へ所定長さを有する凹凸体10とからなる。 【0013】この凹凸体10における凸体10aは、外框1の空間8における内壁1aへ該整流ガイド3が摺動可能となるように当接し、凹体10bは、空間8へ流入した流体bを分散させて流通し得る溝状の流路11を多数形成させてある。 【0014】前記した弁座4は、外框1の下側に設けて先端部に流体bの吐出孔12を有するもので、求心方向へ向かって下り傾斜面を形成してあるものであって、前記した吐出孔12の先端部までの距離は、弁座4から比較的短い短寸法として、整流を補助する付属の吐出管を設けてない。 【0015】前記した弁体5は、整流ガイド3の下側部に設けて弁座4へ接離自在に対応して、吐出孔12を開放あるいは閉塞するもので、弁座4の下り傾斜面に対応してこの面に馴染むような傾斜面を有している。 【0016】なお、外框1の空間8において、整流ガイド3における凹凸体10の下方と、吐出孔12との間に、流体bが蓄溜される層流槽13を設けてある。この層流槽13は、流体bの流速を落として安定させる作用を行うもので、整流ガイド3を通過した流体bは、該整流ガイド3の流路11の溝幅でこの層流槽13内へ流れ込む。この流れ込んだ流体bをそのままの流速で充填しようとすると、この流速によって乱れた充填状況となる。そのため、整流ガイド3から出てきた流体bの流速を一旦落とし、ゆったりとした流れに変えて層流とさせるものである。 【0017】なお、前記した吐出孔12は、図4に示すように、内部を流体が流通する筒体14と、該筒体14の上部に付設した層流ガイド15とからなる。流体の充填にあって、大流量充填の1速充填であれば、その流体の流動状態に乱れ等を発生させないものであるが、充填精度を向上させる等の目的で、大・小流量の2速充填を行う場合の小流量充填の充填状況は、図4に示すように、前記した層流槽13がない状態となる。しかし、この層流ガイド15を設けることにより、小流量充填においても層流で流体bが流動する。 【0018】この層流ガイド15は、筒体14の内径より大径となるガイド壁16と、該ガイド壁16の下端部と筒体14の内壁とを接続したガイド底17とからなる容入空間18を設けてある。 【0019】前記した操作手段6は、弁体5に対して上下方向への運動を与えることで、空間8における流体bの流動を操作するもので、整流ガイド3の上部に連設させた連杆19へ、流体シリンダ等の操作部材20を接続させてある。 【0020】したがって、前記のように構成される本発明実施例の流体充填機用充填バルブAは、以下に述べる作用を奏する。図1に示すような、弁座4と弁体5とが密接した閉塞状態から、操作手段6を操作して弁体5を引き上げると、図2に示すように、弁体5が弁座4から離隔して、オフセット状態で取り付けられた供給体2から流体bが外框1内の空間8に旋回運動しつつ流入して、該空間8を落下して行く。 【0021】すると、流体bは、整流ガイド3の溝状となっている凹凸体10の流路11へ分散された状態で流れ込む。そのため、供給体2から勢いよく拡散された状態で供給された流体bは、流路11に入り込むことでその流速や勢いが大きく減衰される。 【0022】この状態で、弁座4の下側に設けた吐出孔12から流体bは層流となって、すなわち、一本の棒状となった直線的な流れとなって、吐出孔12の下方に対設した容器cに安定的に充填される。 【0023】また、外框1における空間8に層流槽13を設けることにより、整流ガイド3より流れ出てきた流体bが、例え、流路11を抜け出た途端に流れがランダム状に乱れても、この層流槽13に一旦流体bが溜って、この乱れた流れが整えられる。 【0024】更に、容器cに対する流体bの充填にあって、大流量の充填状態から、充填終了前は小流量に絞って、充填精度を上げる充填方法を行うときは、該層流槽13の中間部に弁体5が位置して、該弁体5により上部と下部とに分断され、層流槽13はその容積が半減する。すると、整流ガイド3から流れてきた流体bは、この層流槽13を形成しない状態と同様となって、その流勢が乱れる。 【0025】しかし、吐出孔12に層流ガイド15を設けることで、層流槽13からの流体bは、弁座4の斜面に沿って落下するもので、この落下した流体は、この層流ガイド15のガイド壁16に落ち込み、保留されつつ、ガイド底17に当たる。これにより、流体bは、その落下勢いにブレーキがが掛かった状態となって、流勢が弱まるので、容器cには流体bが安定した層流となって充填される。 【0026】 【発明の効果】前述のように構成される本発明は、外框の空間内に整流ガイドを設けることにより、供給体からの流体が勢いよく供給されても、該整流ガイドの流路を分散されて流体が流れ、安定した層流状態に整流することができ、容器への良好な流体充填を行うことができる。そのため、整流のための補助の吐出管を設ける必要がなく、これにより、該管内に残留する流体に起因する液垂れが解消されると共に、充填精度の高い処理が行える。 【0027】外框の空間に、整流ガイドにおける凹凸体の下方と、吐出孔との間に、流体が蓄溜される層流槽を設けることにより、前記空間において流体の流れの乱れを納めることができる。 【0028】吐出孔は、内部を流体が流通する筒体と、該筒体の上部に付設した層流ガイドとからなることにより、大流量と小流量との切換え充填にあって、小流量充填となったときの流体の乱流を押えて、安定した層流による流体充填を行うことができる。等の格別な効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390029090 【氏名又は名称】靜甲株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月10日(1999.6.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088144 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 静富 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−346223(P2000−346223A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−163468 |
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