| 【発明の名称】 |
スライド弁及びそれを用いた槽 |
| 【発明者】 |
【氏名】上田 育穂
【氏名】作花 一郎
【氏名】大西 康雄
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| 【要約】 |
【課題】大きな設置スペースを要せず、既設の設備にも容易に設置可能なスライド弁を提供する。
【解決手段】弁体端部に設けた軸を中心に回動するスライド弁とすることにより、大きな設置スペースを要せず、既設の設備にも容易に設置可能となる。また、該スライド弁を噴流ノズル付スライド弁とすることにより、ゴム栓などの成型物品を洗浄、滅菌、乾燥などを行う洗浄槽に適用することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固体及び/又は流体の流通を遮断・開放するためのスライド弁であって、該弁は、弁体端部の軸心を中心に回動することを特徴とするスライド弁。 【請求項2】 噴流ノズルを有する請求項1記載のスライド弁。 【請求項3】 請求項1又は2記載のスライド弁を具備する槽。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はスライド弁及びそれを用いた槽に関する。さらに詳しくは、弁体端部の軸心を中心に回動するスライド弁及びそれを具備する槽に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、弁は、配管を流通する固体及び/又は流体を遮断・開放するために、もしくは物品を槽内に貯留・払出しするためなどに多用されている。後者の場合、通常、槽の下部にボール弁やバタフライ弁などを具備しているが、スライド弁を使用する方が望ましい場合がある。スライド弁としては、例えば、ショート型板弁などが市販されているが、電磁弁、チェンホイル、エヤーシリンダー、手動操作用などの付属機器を含めると弁全体としてかなり大がかりなものとなり、とくに既設の装置に設置する場合はスペースの面で採用が困難となることが多く、上述したボール弁、バタフライ弁などを使用しているのが現状である。 【0003】最近、ゴム栓や小型成型物などの医療に供する物品を洗浄するための洗浄槽が開発されている。洗浄を終えた物品は槽の下部に設けられた開閉弁を開放することにより槽外に取り出されるが、そのときに物品が弁にひっかかって取り出しにくいことがあり、作業性を著しく阻害するだけでなく、物品を損傷させることがある。そこで、特開昭59−123580号公報に開示された物品洗浄槽においては、物品が弁にひっかかるのを避けるために弁を使用せず、洗浄後に乾燥などの処理を終えた物品は槽の底壁に設けられた閉止板を開閉させて槽外へ取り出すが、底壁に取出口があるために物品の全量を円滑に取り出すことが難しく、また、開閉板の開閉には人力を要するなど非能率的である。 【0004】別の洗浄槽として、特開平8−257519号に開示されている洗浄槽においては、エアシリンダを作動させ、噴流ノズルを上昇させるなどして槽底部を開放し、物品を排出するが、槽頭部にエアシリンダを配置しているために装置が大型のものになってしまう。また、この場合、槽底部にバタフライ型噴流ノズルを用いたとしても、装置の全高はエアシリンダ方式ほどにはならないものの、物品排出時に弁体を回動させる際、弁体が物品を押し潰し、損傷を与えるといった問題があった。前記したように、ショート型板弁を使用する場合は、設置スペースの問題を生じる。配管などの既設の設備にスライド弁を設ける場合の問題も同様である。したがって、本発明の目的は、大きな設置スペースを要しないスライド弁を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的に適うスライド弁を得るため鋭意検討を重ね、本発明に至った。すなわち本発明は、固体及び/又は流体の流通を遮断・開放するためのスライド弁であって、該弁は、弁体端部の軸心を中心に回動することを特徴とするスライド弁である。 【0006】 【発明の実施の形態】通常、スライド弁は板状の弁体を上下して作動させるが、本発明のスライド弁は、弁体端部の軸心を中心に回動するので、設置スペースが少なくて済み、既設の配管や槽などの設備にも適用可能である。スライド弁を噴流ノズルを有するように構成すると気液接触などの用途へも適用することができ好ましい。とくに噴流ノズルを有するスライド弁は、噴流ノズルの機能と開閉弁の機能を有するので、煩雑な手作業を必要とせず、槽内の物品を簡単に槽外に取り出すことができ、しかも設置スペースが少なくて済むので洗浄槽での使用に好適である。以下、このような噴流ノズルを有するスライド弁の弁体を噴流ノズル付弁体という。 【0007】噴流ノズルは、スライド弁の弁体上に円状に間隙を設けるか又は円状に多孔を設けるなどのように構成し、洗浄液を槽内に噴出させるのに使用される。また、洗浄後に行う滅菌、乾燥、冷却に使用する蒸気や空気の流路としても使用される。多孔は物品が通過したり、挟まったりしない大きさに設定される。スライド弁の材質は、取り扱う固体又は流体に応じて適宜選択すればよいが、通常はステンレス製のものが使用される。 【0008】スライド弁の厚さはとくに制限はなく、種々の操作条件に応じて設定すればよいが、実用的には6mm〜15mm程度のものが使用される。本発明のスライド弁を作動させる手段としては、弁を作動させる機構を有するものであればとくに制限はなく、例えばロータリーアクチュエータ、エアモータ、エアシリンダなどを手動又は自動でオンオフさせて使用すればよい。設置スペースをできるだけ少なくする点から、これらはできるだけ小型のものが好ましい。 【0009】 【実施例】次に、本発明のスライド弁を、物品洗浄槽に使用した場合の例について具体的に説明するが、本発明のスライド弁は物品洗浄槽のみならず、配管を流通する固体及び/又は流体を遮断・開放する場合などにも適用可能である。図1は本発明のスライド弁を物品洗浄槽に適用したときの側面図であり、1は洗浄槽、2は洗浄液の入口、3は洗浄液の出口、4は洗浄効果を上げるために槽内に設けたドラフトチューブである。洗浄槽の下部に本発明のスライド弁5が取り付けられる。 【0010】該弁はロータリーアクチュエータ6、噴流ノズル付弁体7、弁体箱8〜9を主要構成部品とし、両弁体箱はボルト10で締結される。ロータリーアクチュエータ6は弁体箱8にネジで締結され、各部品間は後述するOリング13〜15及び22〜24などのシール部材でシールされる。該弁は、ロータリーアクチュエータ6を作動させることにより噴流ノズル付弁体7を回動し、弁の開閉が行われる。11は弁体端部のスライド弁が回動する中心となる軸心であり、12はロータリーアクチュエータのカバー、13はOリングである。 【0011】通常、ゴム栓などの成型物品は、精製水などで洗浄した後、滅菌、乾燥及び冷却を行い、ロータリーアクチュエータ6を作動させて噴流ノズル付弁体7を回動して開の状態とし、下方に準備した受缶(図示せず)へ払い出す。本発明のスライド弁を使用すると、噴流ノズル付弁体が物品を押し潰したり破損させたりすることなく、物品はスムーズに排出される。 【0012】物品を排出した後、再度ロータリーアクチュエータ6を作動させ、噴流ノズル付弁体7を閉の状態に復帰させる。なお、本発明のスライド弁を作動させる手段としてロータリーアクチュエータを使用して説明したが、前記した他の駆動装置を使用してもよい。図2は、図1に示す洗浄槽下部の円印を付したスライド弁取付部の詳細図であり、14、15はOリング、16はボルトである。図3はスライド弁の弁体の平面図である。図において、弁体7は、弁体端部の軸心11を中心に、アクチュエータ6により回動する。回動する範囲にとくに制限はないが、アクチュエータ6が内蔵する調整ネジを調節することにより、所望の角度の範囲内で回動するように設定することができる。 【0013】また、図中の開閉確認センサー17及び検出板18は、噴流ノズル付弁体が閉の状態か開の状態かを装置の制御系(図示せず)にフィードバックするためにあり、装置のインターロック及び人の安全確保のために取り付けられる。例えば、開の状態では、洗浄操作や滅菌操作を開始させないなどの手段を講じることができる。通常、弁は全開の状態か全閉の状態にオンオフ作動する。開閉確認センサーは一対の近接スイッチと検出板からなる。該検出板は、前記近接スイッチが検知可能な金属片からなり、弁体と一体で上記一対の近接スイッチ間を回動するように後述する軸20に取り付けられる。 【0014】さらに詳しく述べると、本発明のスライド弁は、噴流ノズル位置(弁は閉の状態)と洗浄槽下部開口径と略同径の開口径を有する開口位置(弁は開の状態)が弁体端部の軸心を中心として同心円上に設けられ、該弁体はそれぞれ閉の状態又は開の状態となるように、適時、回動可能に軸を介してロータリーアクチュエータに軸支されている。そして、噴流ノズル付弁体は、洗浄などの操作時は前記の弁が閉の状態に、物品を洗浄槽内へ投入するとき及び洗浄槽外へ排出するときは弁が開の状態に選択される。 【0015】図4は弁体7に設けた軸穴19とそれに嵌合する軸20との関係を示す簡略図であり、軸20は軸穴19に嵌合して軸心を構成し、弁体7は該軸心を中心に回動する。21はロータリーアクチュエータの軸の回転を軸20を介して弁体7に伝達するためのピンである。 【0016】図5は、ロータリーアクチュエータ6が軸20に嵌合し、さらに軸20が軸穴19に嵌合した状態をを示した概略図である。6はロータリーアクチュエータ、22〜24はOリング、25はクッションリング、26はスペーサー、27は軸受である。該ロータリーアクチュエータは、圧縮空気源により回転せしめられるが、電磁弁(図示せず)の切り替えによって回転方向を変えることができる。 【0017】 【発明の効果】本発明により、弁体端部に設けた軸を中心に回動するスライド弁を提供することができる。本発明のスライド弁によれば、弁体は弁体端部の軸心を中心に回動するので、スペースが少なくても設置することが可能であり、固体及び/又は流体の流通を遮断・開放するスライド弁として有用であり、また、噴流ノズルを有するスライド弁としてゴム栓などの成型物品を洗浄、滅菌、乾燥などを行う洗浄槽などへ適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592135340 【氏名又は名称】クラレエンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月10日(1999.6.10) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−346210(P2000−346210A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−163159 |
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