| 【発明の名称】 |
流量調整弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】小野田 勝美
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| 【要約】 |
【課題】極微量の流量を調整することができ、また、構成の簡素化を図ることができる。
【解決手段】弁本体1は流路2、3の途中に弁座4および弁室5を有する。通気性流量調整弁体16は複数枚のスポンジをヒートプレスして微量の流量を制御し得るように形成し、弁座4の孔6を閉塞し得るように上記弁室5に充填状態で収納する。弁本体1にねじ機構により回転可能に、かつ進退可能に設けたスピンドル18により通気性流量調整弁体16を圧縮させ、若しくは圧縮状態を解放させ、圧縮状態の調整による極微量の流量の調整を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流路、この流路の途中に弁座および弁室を有する弁本体と、スポンジがヒートプレスされて微量の流量を調整し得るように形成され、上記弁座の孔を閉塞し得るように上記弁室に充填された通気性流量調整弁体と、上記弁本体に設けられ、前進、若しくは後退により上記通気性流量調整弁体を圧縮させ、若しくは圧縮状態を解放させ、圧縮状態の調整による流量の調整を行うスピンドルおよびこのスピンドルを進退させるねじ機構とを備えた流量調整弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、エア等の気体の流量を調整するために用い、特に、極微量の流量を調整するために用いるのに適する流量調整弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、気体の流量を調整するにはニードル弁が用いられている。一般的なニードル弁はニードルが短く、テーパ面の傾斜角度が比較的大きいため、気体を少ない流量で調整することができない。そこで、ニードルを長く、テーパ面の傾斜角度を小さくした低速タイプのニードル弁が提供されている。 【0003】この低速タイプのニードル弁の一例について概略説明すると、図3に示すように、弁本体51の流路52の途中に弁座53が設けられ、弁座53の比較的長く形成された穴54に長く、緩傾斜面のニードル55が挿通されている。ニードル55と一体的に設けられたスピンドル56が弁本体51にねじ機構により回転可能に、かつ進退可能に支持され、スピンドル56の弁本体51からの突出端部にはハンドル57が取付けられている。そして、ハンドル57の操作によりスピンドル56およびニードル55を回転させるとともに、進退させることにより、ニードル55のテーパ面と弁座53の穴54の内周面との隙間を調整し、気体を少ない流量で調整することができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来例の低速タイプのニードル弁によれば、狭い隙間で調整することができるので、図4に示すように、通常のニードル弁に比べると、スピンドル56およびニードル55の回転数に対する流量を少ない流量で制御することができる。しかしながら、その流量制御もNl/minであり、スピンドル56およびニードル55の1回転では約0.5Nl/minになるため、極微量の流量を調整するには程遠かった。 【0005】本発明は、上記のような従来の問題を解決しようとするものであり、極微量の流量を調整することができ、したがって、極微量の流量調整を要求される用途に利用することができ、また、構成の簡素化を図ることができて低コスト化を図ることができるようにした流量調整弁を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の流量調整弁は、流路、この流路の途中に弁座および弁室を有する弁本体と、スポンジがヒートプレスされて微量の流量を調整し得るように形成され、上記弁座の孔を閉塞し得るように上記弁室に充填された通気性流量調整弁体と、上記弁本体に設けられ、前進、若しくは後退により上記通気性流量調整弁体を圧縮させ、若しくは圧縮状態を解放させ、圧縮状態の調整による流量の調整を行うスピンドルおよびこのスピンドルを進退させるねじ機構とを備えたものである。 【0007】上記のように構成された本発明によれば、通気性流量調整弁体がスポンジをヒートプレスして微量の流量を制御し得るように形成されているので、スピンドルにより上記通気性流量調整弁体の圧縮状態を調整することにより、その空隙の総量を調整して微量の流量を調整することができ、また、ニードルのような高精度な加工が不要であるので、構成の簡素化を図ることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る流量調整弁を示す縦断面図である。 【0009】図1に示すように、回転軸となる弁本体1は金属(例えば、真鍮)等から成り、先端側に軸心方向に沿って流路2が形成され、中間部に軸心と直角方向で流路3が形成されている。これらの流路2、3の途中で弁座4と弁室5が形成され、弁座4の中心部には流路2および弁室5より小径の孔6が形成されている。したがって、流路2、孔6、弁室5、流路3が順次連通されている。弁本体1の中間部外周の段差部7、8間には合成樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート)等から成る筒状の回転体10が両端部にOリング11、12を介してシール状態で回転のみ可能に支持されている。弁本体1と回転体10との間には、流路3と連通する環状の流路13が形成され、回転体10には接続口14が一体に設けられ、接続口14の内側に流路13に連通する流路15が形成されている。 【0010】通気性流量調整弁体16はウレタン等から成る複数校のスポンジがヒートプレスされ、圧縮され、若しくは圧縮力が解放されて空隙の総量(体積)が調整されることにより、極微量の流量を制御し得るように形成され、弁座4面に接触し、弁座4の孔6を閉塞し得るように、弁室5に充填状態で収められている。流路3は通気性流量調整弁体16により閉塞されることなく、開放されている。弁本体1の基部側の穴17には金属(例えば、ステンレス)等から成るスピンドル18がOリング20を介してシール状態で回転可能に、かつ進退可能に支持されている。スピンドル18はその先端部が弁室5に隙間を有するように挿入され、前進され、若しくは後退されることにより、通気性流量調整弁体16を圧縮させ、若しくは圧縮状態を解放することができるようになっている。 【0011】弁本体1の基端部の穴21には金属(例えば、真鍮)等から成るナット22が挿入され、穴21の縁部にかしめ加工23が施されてナット22が固定状態に保持され、このナット22にスピンドル18のねじ部24が螺合されている。スピンドル18のねじ部24におけるナット22から外方への突出部には金属(例えば、真鍮)等から成るロックナット25が螺合されている。スピンドル18の基端部には金属(例えば、真鍮)等から成るハンドル26が取付けられている。 【0012】弁本体1の先端部外周には接続用のねじ27が形成され、ねじ27の基部側にはガスケット28が嵌合されている。接続口14には金属(例えば、真鍮)等から成るアウターリング30の一端が接続されている。アウターリング30の基部側の内側小径部には合成ゴム等から成るパッキン31と金属(例えば、真鍮)等から成るチャックホルダ32が支持され、チャックホルダ32には金属(例えば、ステンレス)等からなるチャック33が保持されている。アウターリング30の先端部側の内側には合成樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート)等から成るプッシュリング34の一側が摺動可能で抜け止め状態に挿入されている。そして、チューブ35の先端部がプッシュリング14の内側からチャック33、パッキン31の内側を通って接続口14の内側に挿入されて流路15に連通され、プッシュリング34によりチャック33が押圧されてチューブ35に食い込まれることにより接続口14に接続されている。 【0013】上記のように構成された流量調整弁は、例えば、エアシリンダ、切換弁(共に図示省略)間に接続される。そして、ハンドル26の操作によりスピンドル18を任意の方向に回転させることにより、そのねじ部24とナット22との螺合関係によりスピンドル18を回転させながら前進させ、若しくは後退させる。スピンドル18の前進により通気性流量調整弁体16を圧縮させることにより、自身の空孔を閉塞するとともに弁座4の孔6を遮断してエアの流れを遮断することができる。スピンドル18の後退により通気性流量調整弁体16の圧縮状態を順次解放することにより、流路2側から孔6、通気性流量調整弁体16の空孔、スピンドル18の先端外周部と弁室5との隙間、流路3、13、15、チューブ35側へエアを流し、若しくはこれとは逆に、チューブ35側から流路15、13、3、スピンドル18の先端外周部と弁室5との隙間、通気性流量調整弁体16の空孔、孔6、流路2へエアを流すことができる。そして、上記のように通気性流量調整弁体16の圧縮状態を調整し、その空孔の体積の総量を微量で増減するように調整することにより、エアの流量を極微量の領域で調整することができる。したがって、エアシリンダのピストン側、若しくはピストンロッド側のエアの流入量、排出量を極微量で調整することができてピストンロッドを極めて緩やかな速度で伸縮動作させることができる。 【0014】上記のように構成された本発明の実施形態に係る流量調整弁において、流量調整テストを行った。その結果、図2のグラフから明らかなようにNcc/minの極微量流量で制御することができ、ハンドル26およびスピンドル18の1回転では約4Ncc/minであり、極微量の流量を調整することができた。 【0015】なお、上記実施形態においては、通気性流量調整弁体16は複数枚のスポンジをヒートプレスして形成しているが、一枚の肉厚のスポンジをヒートプレスして形成することもできる。このほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することができる。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通気性流量調整弁体がスポンジをヒートプレスして微量の流量を制御し得るように形成されているので、スピンドルにより上記通気性流量調整弁体の圧縮状態を調整することにより、その空隙の総量を調整し、微量の流量を調整することができ、したがって、極微量の流量調整を要求される用途に利用することができ、また、ニードルのような高精度な加工が不要であるので、構成の簡素化を図ることができ、したがって、低コスト化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593075418 【氏名又は名称】株式会社アオイ
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| 【出願日】 |
平成11年6月9日(1999.6.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100055641 【弁理士】 【氏名又は名称】井上 重三
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| 【公開番号】 |
特開2000−346207(P2000−346207A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−197916 |
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