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【発明の名称】 圧力感知ダイアフラムを有するパイロットソレノイド制御バルブ
【発明者】 【氏名】シャオロン ヤン

【要約】 【課題】本発明は作動液の流れを比例制御するソレノイド作動型パイロットバルブを提供することにある。

【解決手段】パイロット作動型制御バルブは流入口と流出口を持っている本体を有する。主バルブポペット弁は本体内で可動し、流入口と流出口間の液体の流れを選択的に制御する。主バルブポペット弁はパイロットポペット弁の動きにより開閉されるパイロット通路を設けた撓みダイアフラムを有する。ダイアフラムはパイロットポペット弁に作用する圧力差により撓む。撓みにより圧力差がパイロットポペット弁を動作させる悪影響が補償される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流入通路と流出通路を形成する本体と;前記流入通路と前記流出通路間の液体の流れを制御するために前記本体内のバルブシートを選択的に係合させる主バルブポペット弁と;前記バルブシートから前記主バルブポペット弁の一側部にある制御室とを有するパイロット作動型制御バルブにおいて、前記主バルブポペット弁内にあり、前記流入通路と前記制御室の間に延在するチャネルと;前記主バルブポペット弁に動作可能に接続され、前記制御室の第1圧力を加えられる第1の側部と、前記流出通路の第2圧力を加えられる第2側部と、前記第1側部と第2側部間のパイロット通路を有し、前記第1圧力と前記第2圧力間の差がダイアフラムを撓める様に作用するダイアフラムと;前記パイロット通路を選択的に開閉するために前記ダイアフラムに対して移動可能であるパイロットポペット弁と;前記ダイアフラムに対して前記パイロットポペット弁を移動させるために動作可能に結合されたアクチュエータとを有することを特徴とするパイロット作動型制御バルブ。
【請求項2】 前記アクチュエータが前記パイロットポペット弁を作動させる電機子を有するソレノイドであることを特徴とする請求項1記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項3】 前記アクチュエータが電磁コイルと;前記電磁コイル内にあり、前記パイロットポペット弁が延長する開口部を有する電機子と;前記パイロットポペット弁を前記電機子に偏移させるばねと;から構成されるソレノイドであることを特徴とする請求項1記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項4】 前記主バルブポペット弁が前記制御室と前記流出通路の一つに開口部を有する第1端部と、前記ダイアフラムにより閉鎖される第2端部とを有する空洞部から構成されることを特徴とする請求項1記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項5】 前記ダイアフラムが単一部品として主バルブポペット弁で構成されることを有することを特徴とする請求項1記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項6】 前記ダイアフラムと前記主バルブポペット弁が熱可塑性材料から構成されることを特徴とする請求項5記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項7】 前記ダイアフラムが前記空洞部の前記第2端部での前記主バルブポペット弁内の凹部に配置されることを特徴とする請求項1記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項8】 前記ダイアフラムと前記主バルブポペット弁との間の弾性封じ部からさらに構成されることを特徴とする請求項1記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項9】 前記ダイアフラムが熱可塑性材料と銅ベリリウム合金からなるグループから選択された材料から形成されることを特徴とする請求項1記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項10】 流入通路と流出通路を有する本体と;前記本体内のバルブシートを選択的に係合させることにより前記流入通路と前記流出通路との間の液体の流れを制御する主バルブポペット弁と;前記バルブシートから前記主バルブポペット弁の離れた側にある制御室とを有する制御バルブにおいて、前記流入通路と前記制御室との間の前記主バルブポペット弁内に延在するチャネルと;前記主バルブポペット弁に係合され、且つ前記制御室の第1圧力を加えられる第1の側部と、前記流出通路の第2圧力を加えられる第2側部と、前記第1側部と第2側部との間のパイロット通路とを有し、前記第1圧力と前記第2圧力間の圧力差の変動が前記主バルブポペット弁に対して平衡部材を移動させる平衡部材と;前記パイロット通路を選択的に開閉するために前記平衡部材に対して移動可能であるパイロットポペット弁と;前記平衡部材に対して前記パイロットポペット弁を移動させるために動作可能に結合されたアクチュエータとを有することを特徴とするパイロット作動型制御バルブ。
【請求項11】 前記アクチュエータが前記パイロットポペット弁を動作させる電機子を有するソレノイドであることを特徴とする請求項10記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項12】 前記アクチュエータが電磁コイルと;前記電磁コイル内にあり、前記パイロットポペット弁が伸張する開口部を有する電機子と;前記パイロットポペット弁を前記電機子に偏移させるばねとから構成されるソレノイドであることを特徴とする請求項10記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項13】 前記主バルブポペット弁が前記制御室と前記流出通路の一つに開口部を有する第1端部と、前記平衡部材により閉鎖された第2端部とを有する空洞部から構成されることを特徴とする請求項10記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項14】 前記平衡部材が単一部品として主バルブポペット弁で構成されることを特徴とする請求項10記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項15】 前記平衡部材と前記主バルブポペット弁が熱可塑性材料から構成されることを特徴とする請求項10記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項16】 前記平衡部材が前記空洞部の前記第2端部での前記主バルブポペット弁内の凹部に配置されることを特徴とする請求項10記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項17】 前記平衡部材と前記主バルブポペット弁との間の弾性封じ部からさらに構成されることを特徴とする請求項10記載のパイロット作動型制御バルブ。
【請求項18】 前記平衡部材が熱可塑性材料と銅ベリリウム合金からなるグループから選択された材料から形成されることを特徴とする請求項10記載のパイロット作動型制御バルブ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパイロット作動型液圧バルブおよび圧力平衡されるパイロットバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】建設および農業機械は液圧シリンダとピストンの構成により動作する可動部品を有する。従来、作動液をシリンダに作用させることは、米国特許第5,579,642号で開示されたような手動バルブにより制御された。この型のバルブにおいて、手動オペレータレバーはバルブ内のスプールに機械的に接続される。バルブ本体内の空洞部に対してスプールが種々の位置に動くことより、加圧された作動液がポンプからシリンダチャンバ(室)の一つに流れ、他のシリンダチャンバから排出される。スプールが移動する程度を変えることにより、関連するシリンダチャンバへ流入する流速が変更され、比例的に異なる速度でピストンを移動させる。
【0003】建設および農業機械に関して、手動作動型バルブを使用せずに、電気的に制御しさらにソレノイドバルブを使用するのが最近の傾向である。この種の制御は、オペレータの操縦席に制御バルブ類を配置する必要がないので液圧配管設備を簡単化することが可能である。この技術の変化により、種々の機械機能のコンピュータ化された制御が容易となる。
【0004】ソレノイド作動型パイロットバルブは作動液の流れを制御するためによく知られており、バルブを開くために電機子を一方向に動かす電磁コイルを採用している。電機子は主バルブポペット弁内のパイロット通路を介して液体の流れを制御するパイロットポペット弁に作用する。バルブの開く量は電磁コイルに流れる電流の大きさに直接関係し、作動液の流れの比例制御を可能にする。電機子または別のバルブ部材は、電流がソレノイドコイルから除去されるときバルブを閉鎖するためにばねにより負荷をかけられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のソレノイド作動型パイロットバルブの欠点は閉状態のバルブ間に発生する圧力差により生じる効果に起因する。圧力差はバルブから作動液により作動する装置部品に加えられた負荷の変化により変化する。負荷と供給圧力変化はバルブ間に圧力差を発生するバルブ流出部の圧力に影響を与える。閉状態において、圧力差はバルブを開くために要求されかつ任意の流速の作動液を発生するために要求される力の大きさに影響を与える。したがって、ソレノイド作動型バルブにおいて、この圧力差の変化はバルブを作動させるために要求される電流の大きさに影響を与える。
【0006】この問題は、米国特許第5,878,647号に示される様に、圧力平衡ステムをパイロットバルブ通路に設けることにより対処される。これにより圧力を平衡させ、パイロットポペット弁に作用する力は戻りばねと電磁コイルからの力のみである。これにより他の設計の圧力不平衡による効果を克服したが、液漏れが平衡ステムに沿ってしばしば発生した。液漏れに対して良好な封じを設ける試みはステムに作用する摩擦を増加させ、円滑なバルブ動作に悪影響を及ぼした。
【0007】本発明の目的は上述した問題点を解消する電子装置を提供することにある。さらに、本発明の目的は作動液の流れを比例制御するソレノイド作動型パイロットバルブを提供することである。本発明の他の目的はパイロットバルブ内の圧力差を補償する補償機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的およびその他の目的は流入通路と流出通路を形成するパイロット作動型バルブにより達成される。主バルブポペット弁は流入通路と流出通路間の液体の流れを制御するためのバルブシート(座)と係合する。制御室はバルブシートから離間している主バルブポペット弁の一側部の本体内に画成される。
【0009】チャネル(通路)は主バルブポペット弁を介して流入通路と制御室間に延びる。ダイアフラムは主バルブポペット弁に動作可能に結合され、パイロット通路を有する対向する第1および第2側部を持っている。制御室内の第1圧力はダイアフラムの第1金型に対して加えられ、流出通路の第2圧力はダイアフラムの第2側部に対して加えられる。第1圧力と第2圧力間の差がダイアフラムの撓みを発生させる。
【0010】パイロットポペット弁はパイロット通路を選択的に開閉するためにダイアフラムに対して可動であり、アクチュエータ、好ましくは、ソレノイドはダイアフラムに対してパイロットポペット弁を移動させるように設けられる。
【0011】ダイアフラムは主バルブポペット弁と一体の単一部品として形成されるか、ダイアフラムが主バルブポペット弁に機械的に取り付けられた分離部品である。種々の型の材料がダイアフラムのために開示される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、ソレノイドバルブ10はバルブ本体12内の縦方向の穿孔16に搭載された円筒バルブカートリッジ14から構成される。バルブ本体12は穿孔16と連通する横断流入通路18を有する。流出通路20はバルブ本体12を介して延在し、穿孔16の内部端部と連通する。バルブシート22は流入通路18と流出通路20間に形成される。
【0013】主バルブポペット弁24は流入通路と流出通路間の液体の流れを選択的に制御するためにバルブシート22に対して穿孔16内を摺動する。主バルブポペット弁24は、好ましくは、Torlon(BPAmoco Plc社の商標)のようなガラスファイバで強化された熱可塑性材料から形成される。中央空洞部26は主バルブポペット弁24内に形成され、流出通路20の開口部から閉鎖端部27に延在する。閉鎖端部27の壁部の厚みは撓みダイアフラム29を形成し、パイロット通路30はダイアフラムを介して延在する。主バルブポペット弁24は中央空洞部26からダイアフラム29の離れた側部の穿孔16内の制御室28を画成する。ダイアフラム29の反対側は制御室28とポペット弁の中央空洞部26の圧力に曝される。供給チャネル32は主バルブポペット弁24を介して供給通路18から制御室28に延在する。
【0014】主バルブポペット弁24の動きは電磁コイル38,電機子42,パイロットポペット弁44からなるソレノイド36により制御される。電機子42はカートリッジ14を介して穿孔40内に位置決めされ、第1ばね45は電機子から離間するように主バルブポペット弁24を偏移させる。パイロットポペット弁44は環状電機子42の穿孔46内に配置され、カートリッジ穿孔40内にねじ止めされた調整ねじ50と係合する第2ばね48により電機子の方向に偏移される。電磁コイル38はカートリッジ14の周りに配置され固定される。電機子42は電流を流して電磁コイル38を通電することにより発生した電磁界に応答してカートリッジ穿孔40内を主バルブポペット弁24から離間するように摺動する。
【0015】電磁コイル38の非通電状態において、第2ばね48はパイロットポペット弁44を電機子42の端部52に対して力を与え、電機子とパイロットポペット弁を主バルブポペット弁24方向に押しやる。この結果、パイロットポペット弁44の円錐状先端54は主バルブポペット弁内のパイロット通路30に入りかつ閉鎖させ、制御室28と流出通路20間の非連通状態を終了させる。
【0016】ソレノイドバルブ10は流入通路18と流出通路20間の作動液の流れを比例的に制御する。バルブを介して流れる作動液の流速はコイル38に加えられる電流の大きさに比例する。電流は電機子42を主バルブポペット弁24から離間するようにソレノイドコイル38内に引き込む電磁界を発生させる。電機子42の端部52がパイロットポペット弁44の肩部56と係合するので、パイロットポペット弁44が主バルブポペット弁24から離間するように移動し、作動液が流入通路18から制御室28、パイロット通路30、流出通路20を経由して流れる。
【0017】パイロット通路30を流れる作動液の流速は制御室28の圧力を流出通路の圧力に減少させる。表面58に加えられる流入通路のより高い圧力は主バルブポペット弁24をバルブシート22から離間するように強制し、流入通路18と流出通路20間に直接の連通を開く。接点がパイロットポペット弁44の円錐先端54に生じるまで、主バルブポペット弁24の動きが継続する。このバルブ開口部のサイズと作動液の流速は電機子42とパイロットポペット弁44の位置により決定される。これらの位置は電磁コイル38を介して流れる電流の大きさにより制御される。
【0018】圧力差がパイロットポペット弁44に作用する効果は圧力差に応答して主バルブポペット弁24のダイアフラム29の撓みにより相殺される。このような動きはパイロットバルブの圧力変化をオフセットするようにパイロット通路30の位置を効果的に変化させる。ダイアフラムの設計された撓み性はパイロットばね率に基づいて決定される。
【0019】本ダイアフラム補償技術は平衡ステム解決法以上のいくつかの利点を提供する。部品を機械加工するコストは改良された生産性により減少する。バルブの動作はより良好な制御性を提供している。平衡ステムの動作上の問題であるヒステリシスを減少させることができる。
【0020】図2は主バルブポペット弁の別の実施例を例示する。第2主バルブポペット弁60は流出通路端部66から制御室端部68に完全に突き抜ける中央空洞部64を有するスチール本体62を持っている。供給チャネル70は供給通路18と連通する横断開口部72から制御室端部68の別の開口部74に延びている。
【0021】制御室端部68の中央空洞部64の開口部は拡大された直径を有し、主バルブポペット弁60の端部に凹部を形成する。分離した円盤状ダイアフラム76は液漏れ防止のためにダイアフラムと本体62間に弾性材料のリング78を設けるように凹部内で受け止められる。例えば、ダイアフラム76は銅ベリリウム合金またはガラスファイバで強化された熱可塑性材料から製造される。中央空洞部開口部の本体62の端部は、ダイアフラムを正規の位置にかつ封じリング78との接触を保持するために、先端部80で示されるようにダイアフラム76の周囲で圧着される。パイロット通路82はダイアフラムを貫通し、主バルブポペット弁60がバルブ本体12内に装着された場合、パイロットポペット弁44の円錐台形先端54を受ける。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から、本発明によれば、液漏れを防止し、作動液の流れを比例的に制御するソレノイド作動型パイロットバルブを提供することができる。さらに、本発明は、液漏れを防止した、パイロットバルブ内の圧力差用の補償機構を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】598096131
【氏名又は名称】フスコ インターナショナル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】HUSCO INTERNATIONAL, INC.
【住所又は居所原語表記】P.O. Box 257, Waukesha, Wisconsin 53187−0257 US
【出願日】 平成12年5月1日(2000.5.1)
【代理人】 【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
【公開番号】 特開2000−329248(P2000−329248A)
【公開日】 平成12年11月30日(2000.11.30)
【出願番号】 特願2000−131893(P2000−131893)