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【発明の名称】 二重切り出し弁
【発明者】 【氏名】森 靖夫

【要約】 【課題】シール性がよい二重切り出し弁を提供する。

【解決手段】下端に円形排出口11を備えた上シュート12と、下端径が円形排出口11の内径より大きい円錐側面13を有し、上下動して円形排出口11を開閉する上部弁体14と、上シュート12の下方に隙間15を有して対向配置され、上端に円形投入口16を備えた下シュート17と、上端径が円形投入口16の内径より大きい逆円錐側面18を有し、上下動して円形投入口16を開閉する下部弁体19と、上シュート12及び下シュート17を連結し、上部弁体14及び下部弁体19が上下動する空間を備えた中間ホッパー20と、上部弁体14及び下部弁体19を上下動させる昇降手段21とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下端に円形排出口を備えた上シュートと、下端径が前記円形排出口の内径より大きい円錐側面を有し、上下動して該円形排出口を開閉する上部弁体と、前記上シュートの下方に隙間を有して対向配置され、上端に円形投入口を備えた下シュートと、上端径が前記円形投入口の内径より大きい逆円錐側面を有し、上下動して該円形投入口を開閉する下部弁体と、前記上シュート及び下シュートを連結し、前記上部弁体及び下部弁体が上下動する空間を備えた中間ホッパーと、前記上部弁体及び下部弁体を上下動させる昇降手段とを有することを特徴とする二重切り出し弁。
【請求項2】 請求項1記載の二重切り出し弁において、前記昇降手段は前記上シュートの上方に設けられた直線駆動手段からなって、その出力軸が、上下にそれぞれ上、下ストッパが設けられ前記上部弁体と前記下部弁体を貫通した昇降ロッドに連結され、該昇降ロッドに挿通する前記上部弁体と下部弁体の中間には圧縮スプリングが配置され、前記昇降ロッドの上昇によって、前記上部弁体による前記円形排出口の閉塞及び前記下部弁体による前記円形投入口の開口を行い、前記昇降ロッドの下降によって、前記上部弁体による前記円形排出口の開口及び前記下部弁体による前記円形投入口の閉塞を行うことを特徴とする二重切り出し弁。
【請求項3】 請求項1記載の二重切り出し弁において、前記昇降手段は前記上シュートの上方に設けられた直線駆動手段からなって、その出力軸が、上下にそれぞれ上、下ストッパが設けられ前記上部弁体と前記下部弁体を貫通した昇降ロッドに連結され、該昇降ロッドに挿通する前記上部弁体と下部弁体の中間には圧縮スプリングが配置され、しかも、前記昇降ロッドが上昇したときの前記上ストッパと前記上部弁体の上端との間の距離をスライド長さS1とし、前記下部弁体の上昇ストロークを昇降ストロークS2としたとき、S1>S2となることを特徴とする二重切り出し弁。
【請求項4】 請求項2又は3記載の二重切り出し弁において、前記昇降ロッドは中空構造で、該昇降ロッドの内部からエアを噴出して材料の目詰まりを防止することを特徴とする二重切り出し弁。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の二重切り出し弁において、前記上シュートは、鉛直方向に対し軸芯を傾けて設けられ、前記昇降手段は、前記上シュートの円形排出口の上方にあって、前記上シュートから外側に突出して設けられていることを特徴とする二重切り出し弁。
【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の二重切り出し弁において、前記上シュートは、水平方向に設けられたスクリューコンベヤの排出口に連接して設けられ、前記昇降手段は、前記排出口の上方に前記スクリューコンベヤのスクリュー軸を避けて前記上部弁体及び下部弁体に連結されたことを特徴とする二重切り出し弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型で、簡単な構造で材料を確実にシール可能な二重切り出し弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、集塵機等で集められたシュート内の粉塵を排出するために使用する切り出し弁として、ロータリーバルブが使用されていた。ロータリーバルブは、回転体の滑り面を利用して開閉の作動を行う滑り弁で、これをシュートの下部に取付けて回転させることによって切り出しを行っていた。ロータリーバルブを利用することによって、減圧された集塵機内部を外側から遮断して切り出しを行うことができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来のロータリーバルブは、回転体の回転を滑らかに行うために回転体とケーシングの間に予め隙間を開けておくことが必要であり、圧力漏れが生じやすい構造となっていた。また、シュート内の流体が有害な気体であった場合には、この有害な気体が外部に漏れてしまう可能性もある等シール性に多くの問題があった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、シール性がよい二重切り出し弁を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に係る二重切り出し弁は、下端に円形排出口を備えた上シュートと、下端径が前記円形排出口の内径より大きい円錐側面を有し、上下動して該円形排出口を開閉する上部弁体と、前記上シュートの下方に隙間を有して対向配置され、上端に円形投入口を備えた下シュートと、上端径が前記円形投入口の内径より大きい逆円錐側面を有し、上下動して該円形投入口を開閉する下部弁体と、前記上シュート及び下シュートを連結し、前記上部弁体及び下部弁体が上下動する空間を備えた中間ホッパーと、前記上部弁体及び下部弁体を上下動させる昇降手段とを有している。
【0005】ここで、昇降手段には、例えば、スクリュージャッキ、電動シリンダ、エアシリンダ、油圧シリンダ等の直線移動するアクチュエータ、又は油圧モータ、電動モータにカム、クランク機構を組み合わせたもの等が用いられる。また、円錐側面とは、円錐の側面の他、円錐台の側面も含む。なお、逆円錐側面とは、円錐側面の上下を逆にした形状である。上部弁体及び下部弁体を昇降手段で上下動させることができるので、それぞれ確実に円形排出口及び円形投入口を閉じることができる。また、本発明に係る二重切り出し弁において、前記昇降手段は前記上シュートの上方に設けられた直線駆動手段からなって、その出力軸が、上下にそれぞれ上、下ストッパが設けられ、前記上部弁体と前記下部弁体を貫通した昇降ロッドに連結され、該昇降ロッドに挿通する前記上部弁体と下部弁体の中間には圧縮スプリングが配置され、前記昇降ロッドの上昇によって、前記上部弁体による前記円形排出口の閉塞及び前記下部弁体による前記円形投入口の開口を行い、前記昇降ロッドの下降によって、前記上部弁体による前記円形排出口の開口及び前記下部弁体による前記円形投入口の閉塞を行うことも可能である。このように、上部弁体及び下部弁体の中間には圧縮スプリングが配置されているので、1台の昇降手段で複数の弁体を連動させることもできる。
【0006】さらに、本発明に係る二重切り出し弁において、前記昇降手段は前記上シュートの上方に設けられた直線駆動手段からなって、その出力軸が、上下にそれぞれ上、下ストッパが設けられ前記上部弁体と前記下部弁体を貫通した昇降ロッドに連結され、該昇降ロッドに挿通する前記上部弁体と下部弁体の中間には圧縮スプリングが配置され、しかも、前記昇降ロッドが上昇したときの前記上ストッパと前記上部弁体の上端との間の距離をスライド長さS1とし、前記下部弁体の上昇ストロークを昇降ストロークS2としたとき、S1>S2となるように構成することができる。直線駆動手段とは、例えば、スクリュージャッキ、電動シリンダ、エアシリンダ、油圧シリンダのように直線往復運動を行う装置をいう。このように構成することによって、昇降ロッドを作動させて上部弁体、又は下部弁体を移動させるときに、円形排出口、又は円形投入口の一方を常に閉じておくことが可能となる。ここで、前記昇降ロッドを中空構造として、該昇降ロッドの内部からエアを噴出して材料の目詰まりを防止することも可能である。このように構成することによって、材料の目詰まりを防止して、運転を円滑に行うことが可能となる。また、前記上シュートを、鉛直方向に対し軸芯を傾けて設け、前記昇降手段を、前記上シュートの円形排出口の上方に前記上シュートから外側に突出して設けることも可能である。このように構成することによって、上シュートの形状によらず昇降手段を取付けることが可能となり、また、昇降手段のメンテナンスを簡単に行うことができる。さらに、前記上シュートを、水平方向に設けられたスクリューコンベヤの排出口に連接して設け、前記昇降手段を、前記排出口の上方に設け、前記スクリューコンベヤのスクリュー軸を避けて前記上部弁体及び下部弁体に連結してもよい。このように構成することによって、昇降手段をスクリュー軸の上方に取付けて粉塵による昇降手段の故障を避けることができ、また、市販のスクリューコンベヤに簡単に取付けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る二重切り出し弁10は、下端に円形排出口11を備えた上シュート12と、下端径が円形排出口11の内径より大きい円錐側面13を有し、上下動して円形排出口11を開閉する上部弁体14と、上シュート12の下方に隙間15を有して対向配置され、上端に円形投入口16を備えた下シュート17と、上端径が円形投入口16の内径より大きい逆円錐側面18を有し、上下動して円形投入口16を開閉する下部弁体19と、上シュート12及び下シュート17を連結し、上部弁体14及び下部弁体19が上下動する空間を備えた中間ホッパー20と、上部弁体14及び下部弁体19を上下動させる昇降手段(直線駆動手段)の一例であるエアシリンダ21とを有している。これによって粉体26を所定量ずつ切り出すことができる。以下、詳しく説明する。
【0008】上シュート12の円形排出口11は鉛直下方に開口して設けられ、上シュート12は、その下部開口部を除いて、鉛直方向に対し軸芯を傾けて設けられている。上シュート12の上端にはフランジ22が設けられ、複数のボルト23及びナット24で粉体26を排出する例えば集塵機等の本体部25のフランジ25aに連結されている。上シュート12は、その下部に出口部材27を有している。上シュート12の本体と出口部材27は、それぞれフランジ28、29と複数のボルト23によって固定されている。そして、出口部材27の下部には円形排出口11が形成されている。略円筒形の中間ホッパー20の上端に設けられたフランジ20aは、上シュート12の下部に設けられたフランジ28に複数のボルト23で固定されている。また、中間ホッパー20の側部は、中央付近から下方に向かって徐々に縮径して、下端部にフランジ32を有している。そして、中間ホッパー20のフランジ32は、円形投入口16を形成した下シュート17の上部に設けられたフランジ31にそれぞれ複数のボルト23及びナット24で締結され固定されている。中間ホッパー20の下部側面部は、下方に向かって徐々に縮径して逆円錐側面形状となっているので、円形投入口16を開口したときに、粉体26が落下しやすい構造になっている。
【0009】上部弁体14は、略円錐台形で中央に昇降ロッド34が挿通している。円錐側面13の下部周辺には、円形排出口11の内側角部がエッジ状に当接するメタルタッチ構造によってシールを行っている。メタルタッチ構造によってシールを行っているので、構造を簡単にして機械寿命を延ばし、また、エッジ状に当接させてシールしているので、噛み込んだ材料を切断することもでき、トラブルの発生を少なくすることができる。下部弁体19の下部には、逆円錐側面18が備えられ、また、その上部には、上部弁体14の円錐側面13と同形状の円錐側面33が備えられている。円錐側面33が備えられているので、図2、図3に示すように、円錐側面33の斜面部に載った粉体26は下部弁体19の外側に落下し、下部弁体19と昇降ロッド34との間の摺動部に粉体26が噛み込むことを防止している。また、下部弁体19は、上部弁体14の下部の内側に嵌入することができるので、上部弁体14と下部弁体19の間の最小距離を小さくすることができ、二重切り出し弁10を小型化することができる。なお、昇降ロッドを中空構造として、その側部に複数の孔を形成しておき、この孔を利用して、昇降ロッドの内部からエアを噴出して材料の目詰まりを防止する構造にすることも可能である。
【0010】エアシリンダ21は、上シュート12の円形排出口11の上方に上シュート12から外側に突出して設けられ、エアシリンダ21の出力軸35は、昇降ロッド34に螺合等の固定手段によって連結されている。昇降ロッド34の上下には、それぞれ上ストッパ36、下ストッパ37が設けられ、上部弁体14と下部弁体19の中間に配置された圧縮スプリング38によって上下に付勢される上部弁体14及び下部弁体19をそれ以上、上下に移動しないように保持している。ここで、上、下ストッパ36、37と上部弁体14及び下部弁体19の位置関係について説明する。図1に示すように、昇降ロッド34が中立位置にあるとき、上部弁体14及び下部弁体19はそれぞれ上シュート12の円形排出口11及び下シュート17の円形投入口16に密接して閉じた状態になっている。この状態のとき、上ストッパ36と上部弁体14の上端との間、及び下ストッパ37と下部弁体19の下端との間には、それぞれ隙間L1、L2があり、上部弁体14及び下部弁体19は圧縮スプリング38のみによってそれぞれ円形排出口11及び円形投入口16に密接する構造になっている。図2に示すように、昇降ロッド34を下降させると、上部弁体14による円形排出口11の開口及び下部弁体19による円形投入口16の閉塞を行うことができ、また、図3に示すように、昇降ロッド34を上昇させると、上部弁体14による円形排出口11の閉塞及び下部弁体19による円形投入口16の開口を行うことができる。
【0011】図3に示すように、昇降ロッド34を上昇したときの上ストッパ36と上部弁体14の上端との間の距離をスライド長さS1とし、下部弁体19の上昇ストロークを昇降ストロークS2としたとき、S1>S2の関係がある。また、図2に示すように、昇降ロッド34を下降させた場合には、下ストッパ37と下部弁体19の下端との間の距離をスライド長さS3とし、上部弁体14の下降ストロークを昇降ストロークS4とすると、S3>S4の関係がある。S1−S2=S3−S4であり、この差は、図1を参照して説明した上部弁体14の上端と上ストッパ36との間、及び下部弁体19の下端と下ストッパ37との間に形成された隙間の距離の和L1+L2に等しい。この隙間L1、L2を予め形成しておくことによって、昇降ロッド34の昇降時に図1に示すように上部弁体14、又は下部弁体19が、対応する円形排出口11又は円形投入口16の一方を確実を閉じることができるので、シール性をよくすることができる。また、シールは、圧縮スプリング38によって行い、停電等で機械が停止したときでも、円形排出口11又は円形投入口16のいずれか一方は常に閉じた状態となっているので、下シュート17から有害な気体が漏出することはない。
【0012】続いて、二重切り出し弁10の動作時の状態について図1〜図3を参照して説明する。図1に示すように、上部弁体14によって円形排出口11が閉じているときに、上シュート12内を粉体26が落下してくると、粉体26は、上部弁体14によって堰き止められ、上シュート12内に積層する。次に、図2に示すように、エアシリンダ21を作動させて、出力軸35及びこれに連結された昇降ロッド34を下降させると、昇降ロッド34の上部に設けられた上ストッパ36が上部弁体14の上端に当接して上部弁体14を下方に押し下げる。このとき、下部弁体19は、圧縮スプリング38を介して上部弁体14から下方に力を受けるが、逆円錐側面18が下シュート17の円形投入口16に嵌入してこれ以上下方に移動することができないので、下部弁体19は、円形投入口16を閉じたままの状態となっている。そして、昇降ロッド34の下部に設けられた下ストッパ37は、下部弁体19から離反した状態で下方に移動する。
【0013】上部弁体14が押し下げられ、円形排出口11が開口すると、粉体26は、上部弁体14の円錐側面13に沿って中間ホッパー20内に落下する。このとき、円形投入口16は閉じた状態となっているので、粉体26は中間ホッパー20内にそのまま貯留される。次に、エアシリンダ21の出力軸35及び昇降ロッド34の下降を停止して、上昇させると、図2に示す状態から下部弁体19で円形投入口16を閉じたまま、上部弁体14だけが上昇する。そして、上部弁体14が円形排出口11に当接してこれを閉じ、続いて、図3に示すように、下ストッパ37が下部弁体19の下端に当接してこれを押し上げる。このとき、上部弁体14は、圧縮スプリング38を介して下部弁体19から上方に力を受けるが、円錐側面13が上シュート12の円形排出口11に嵌入してこれ以上、上方に移動することができないので、上部弁体14は、円形排出口11を閉じたままの状態となっている。下部弁体19が押し上げられ、円形投入口16が開口すると、粉体26は、下部弁体19の円錐側面33及び中間ホッパー20の側面部に沿って落下し、下シュート17内に投入される。この手順を繰り返すことによって、粉体26の一定量ずつの切り出しを確実にシールした状態で連続的に行うことができる。
【0014】次に、本発明の第2の実施の形態に係る二重切り出し弁40について図4、図5を参照しながら説明する。なお、二重切り出し弁40は、二重切り出し弁10とは、上シュートとエアシリンダの出力軸の形状が違うだけで他は同じ形状となっているので、同じ形状の部材、部分には、同一の番号を付して説明を省略する。二重切り出し弁40の上シュート41は、水平方向に設けられたスクリューコンベヤ42の排出口43に連接して設けられ、昇降手段(直線駆動手段)の一例であるエアシリンダ44は、排出口43の上方にあって、スクリューコンベヤ42のスクリュー軸46を避けて上部弁体14、下部弁体19が取付けられた昇降ロッド34に連結されている。以下、詳しく説明する。スクリューコンベヤ42は、断面U字状で上蓋を有するケーシング47の内部に回転可能なスクリュー軸46を設け、これにスクリュー48、49を取付け、さらに排出口43側の端部に集塵ファン50を設けている。スクリュー49の回転羽根の向きはスクリュー48の回転羽根の向きとは逆になっており、集塵ファン50によってスクリューコンベヤ42の端部に集められた埃等の粉体をスクリュー49で排出口43に落とす構成となっている。
【0015】スクリューコンベヤ42の排出口43の上方には、開口部51が形成され、開口部51には、長さ調整部材51aを介してエアシリンダ44が取付けられている。エアシリンダ44の出力軸45には、スクリュー軸46の左右に隙間を開けて立設する回避ブラケット52、53のそれぞれの上部が取付け部材46aを介して取付けられ、回避ブラケット52、53のそれぞれの下部は取付け部材53aを介して昇降ロッド34に連結されている。回避ブラケット52、53は、スクリュー軸46の上下方向に十分な隙間を形成して取付けられているので、エアシリンダ44を始動して上下方向に移動してもスクリュー軸46に衝突することはない。なお、二重切り出し弁40のその他の構造、動作は第1の実施の形態で説明した二重切り出し弁10と略同様なので説明を省略する。以上、本発明に係る実施の形態について説明してきたが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、本実施の形態では、昇降手段として、エアシリンダを使用しているが、この他にもスクリュージャッキ、電動シリンダ、油圧シリンダ等の直線駆動手段も使用することができる。また、上、下部弁体の側面の形状は、円錐形状、逆円錐形状にしているが、球面状にすることもでき、エアシリンダの取付け誤差等によって閉止角度がずれたときでも隙間を生じることなくシールすることができる。さらに、円形排出口、及び円形投入口のシールはメタルタッチ構造によって行っているが、それぞれ当接する部分にシール用のゴムやプラスチックを敷設してもよい。また、中間ホッパーと上、下部弁体の摺動面には、潤滑性のある樹脂シートを貼着して、粉体の落下を円滑に行うことも可能である。
【0016】
【発明の効果】請求項1〜6記載の二重切り出し弁においては、上部弁体及び下部弁体を昇降手段で上下動させることができるので、大きさをコンパクトにすることができ、また、上部弁体及び下部弁体の移動方向が粉体の移動方向と同じなので、噛み込みによる故障を減らすことが可能である。特に、請求項2記載の二重切り出し弁においては、上部弁体及び下部弁体の中間には圧縮スプリングが配置されているので、1台の昇降手段で複数の弁体を連動させることができる。請求項3記載の二重切り出し弁においては、昇降ロッドのスライド長さS1が弁体の昇降ストロークS2より大きいので、一方の弁体が昇降して一方のシュートを開く前に他方の弁体がスライドして他方のシュートを閉じるので、確実にシールすることができ、また、スプリングによるシール構造であるので故障が少ない。請求項4記載の二重切り出し弁においては、昇降ロッドの内部を中空構造とし、内部からエアを噴出して材料の目詰まりを防止することができるので、メンテナンスの手間を省くことができる。請求項5記載の二重切り出し弁においては、傾いた上シュートから外側に突出して昇降手段を取付けることができるので、昇降手段を傾けて取付ける必要がなく、製造が簡単になる。そして、請求項6記載の二重切り出し弁においては、スクリューコンベヤのスクリュー軸を避けた位置に昇降手段を設けることができるので、二重切り出し弁の製造や取付けを簡単にすることができる。
【出願人】 【識別番号】593082058
【氏名又は名称】森 靖夫
【出願日】 平成11年5月19日(1999.5.19)
【代理人】 【識別番号】100090697
【弁理士】
【氏名又は名称】中前 富士男
【公開番号】 特開2000−329240(P2000−329240A)
【公開日】 平成12年11月30日(2000.11.30)
【出願番号】 特願平11−138922