トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 弁開閉用レバーのストッパー構造
【発明者】 【氏名】荒木 美喜夫

【氏名】新井 忠

【氏名】鈴木 貴希

【要約】 【課題】弁開閉用レバーの回動範囲を弁体の全開・全閉位置に精度よく対応させることができ、レバー回動範囲の変更も容易に行うことができる弁開閉用レバーのストッパー構造を提供する。

【解決手段】弁開閉用レバー26の基端部を装着する弁軸5に、開位置規制用突起24及び閉位置規制用突起25を有するストッパープレート21を弁軸5と一体に回転するように取付けるとともに、弁軸近傍の弁箱8に、ストッパープレート21の開位置規制用突起24及び閉位置規制用突起25が所定の開位置及び閉位置で当接してストッパープレート21の回動を規制するストッパー部材22を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁体を回動させて弁の開閉を行うレバーの回動範囲を規制するためのストッパー構造であって、レバー基端部を装着する弁軸に開位置規制用突起及び閉位置規制用突起を有するストッパープレートを弁軸と一体に回転するように取付けるとともに、弁軸近傍の弁箱に、前記ストッパープレートの開位置規制用突起及び閉位置規制用突起が所定の開位置及び閉位置で当接してストッパープレートの回動を規制するストッパー部材を設けたことを特徴とする弁開閉用レバーのストッパー構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁開閉用レバーのストッパー構造に関し、詳しくは、消火栓や空気弁の副弁等に使用されるボール弁のように、弁体を回動させて開閉を行う弁に装着される弁開閉用レバーの回動範囲を規制するためのストッパー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5は、従来のストッパー構造の一例を示すもので、空気弁の副弁を開閉するレバーに設けたストッパー構造を示している。空気弁1に設けられる副弁2は、通常は開状態で使用され、空気弁1の保守点検を行う際に閉じるものであって、通常は、弁体3を90度回動させて開閉する形式のボール弁等が用いられている。
【0003】弁開閉用のレバー4は、弁軸5の外端に設けられた角軸部5aに嵌合する受部材6と、該受部材6に基端部がねじ込まれたレバー体7とにより形成されており、受部材6には、弁箱8の方向に突出した突出部9が一体形成されている。また、弁軸5を回動可能に保持する筒状部10の外周には、前記突出部9が弁体3の全開位置及び全閉位置でそれぞれ当接する回動位置規制用突起11,12がそれぞれ一体形成されている。
【0004】すなわち、レバー4を開弁方向に操作すると、弁体3,弁軸5及び受部材6が一体に回動し、弁体3が全開状態になったときに受部材6の突出部9が回動位置規制用突起11に当接し、閉弁方向にレバー4を操作すると、弁体3が全閉状態になったときに突出部9が回動位置規制用突起12に当接し、レバー4をそれ以上回動できないように形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のストッパー構造では、回動位置規制用突起11,12が弁箱8と一体に鋳物で形成されており、また、レバー4の受部材6も鋳物で形成することが多いため、寸法精度が低く、レバー4の回動規制位置と弁体3の全開・全閉位置とを確実に対応させるために多くの労力を費やさなければならなかった。また、レバー4の回動範囲の変更、すなわち、中間開度での回動規制は実質的に不可能であった。
【0006】そこで本発明は、弁開閉用レバーの回動範囲を弁体の全開・全閉位置に精度よく対応させることができ、レバー回動範囲の変更も容易に行うことができる弁開閉用レバーのストッパー構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の弁開閉用レバーのストッパー構造は、弁体を回動させて弁の開閉を行うレバーの回動範囲を規制するためのストッパー構造であって、レバー基端部を装着する弁軸に開位置規制用突起及び閉位置規制用突起を有するストッパープレートを弁軸と一体に回転するように取付けるとともに、弁軸近傍の弁箱に、前記ストッパープレートの開位置規制用突起及び閉位置規制用突起が所定の開位置及び閉位置で当接してストッパープレートの回動を規制するストッパー部材を設けたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明の弁開閉用レバーのストッパー構造を空気弁の副弁に適用した一形態例を示すもので、図1は分解斜視図、図2は一部断面側面図、図3は図2のIII-III線断面図である。なお、空気弁1及び副弁2として用いたボール弁の構造や作動は、従来と同一であるから、図4に示した従来のものと同一の構成要素には同一の符号を付してこれらの詳細な説明は省略する。
【0009】この弁開閉用レバーのストッパー構造は、弁軸5の角軸部5aに取付けられるストッパープレート21と、角軸部5aの下方の弁箱8にねじ込まれたストッパー部材22とにより形成されている。ストッパープレート21は、金属板をプレス加工等によって所定形状に形成したものであって、角軸部5aが嵌合する角孔23を有する円盤状部材に、開位置規制用突起24と閉位置規制用突起25を突出させた形状に形成されている。このストッパープレート21は、角軸部5aと角孔23とを嵌合させることにより、弁軸5と一体に回転する。開位置規制用突起24の当接面24aと閉位置規制用突起25の当接面25aとは、当接面24aがストッパー部材22に当接したときに弁体3が全開位置になり、当接面25aがストッパー部材22に当接したときに弁体3が全閉位置になるように、90度の開き角度を有している。
【0010】一方のストッパー部材22は、六角穴付ボルトをそのまま利用したものであって、ネジ部22aを弁箱8のネジ穴8aにねじ込んで固定した際に、弁箱8の外面から突出するネジ頭22bを前記当接面24a,25aとの当接部としている。
【0011】このようなストッパー構造は、弁箱8のネジ穴8aにストッパー部材22となる六角穴付ボルトをねじ込んで固定するとともに、弁箱8から突出した角軸部5aに前記ストッパープレート21を弁体3の開閉状態に応じた向きで取付けて角軸部5aと角孔23とを嵌合させることにより、ストッパープレート21が弁軸5と一体回転するようにし、さらに、角軸部5aにレバー26の基端部に設けたボス26aの角孔26bを嵌合し、角軸部5aの突出端に設けたネジ穴5bにワッシャー27を介して固定ボルト28をねじ込んで固定することにより、副弁2に組付けられる。
【0012】このように、弁開閉用レバーのストッパー構造を、金属板からなるストッパープレート21と、六角穴付ボルトを利用したストッパー部材22とで形成することにより、両者の寸法精度を鋳物に比べて大幅に向上させることができるので、レバー26の回動範囲を、弁体3の全開位置と全閉位置とに確実に規制することができ、副弁2(ボール弁)を組立てるだけで所定の精度を得ることができる。
【0013】さらに、ストッパープレート21として、当接面24a,25aの開き角度が45度や60度等に設定したものを使用することにより、弁体3の全閉位置から半開位置までのような中間開度でレバーの回動を規制することもできる。また、全開用と半開用とのストッパープレート21の交換も容易にできるので、弁の使用条件に応じた最大開度の設定変更も簡単に行うことができる。
【0014】なお、上述のように、ストッパープレートを金属板のプレス加工品とし、ストッパー部材を六角穴付ボルトとすることにより、製造コストを抑えながら高い寸法精度を得ることができるが、ストッパープレートを他の加工法で形成してもよく、また、ストッパー部材は、専用の部材をボルト等で弁箱に固定してもよく、その位置も、弁軸の下方に限るものではない。さらに、このようなストッパー構造は、ボール弁以外のバタフライ弁等にも適用が可能であり、開閉角度が90度以外の弁にも対応することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の弁開閉用レバーのストッパー構造によれば、寸法精度を向上させることができるので、レバーの回動範囲を確実に規制することができ、弁を組立てるだけで所定の精度を得ることができる。また、中間開度での回動規制にも容易に対応することができる。
【出願人】 【識別番号】390014074
【氏名又は名称】前澤工業株式会社
【出願日】 平成11年5月13日(1999.5.13)
【代理人】 【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦 (外1名)
【公開番号】 特開2000−320722(P2000−320722A)
【公開日】 平成12年11月24日(2000.11.24)
【出願番号】 特願平11−132324