| 【発明の名称】 |
電磁駆動弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】四重田 啓二
【氏名】岩下 義博
【氏名】松本 功
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、電磁駆動弁に関し、アーマチャを駆動する電磁石へ供給される電流波形を常に最適に維持することを目的とする。
【解決手段】内燃機関の筒内圧や軸受の摺動抵抗により弁体12に作用する外乱は、その作動サイクル毎に変動する。かかる外乱の変動に応じて、弁体12のリフト波形も変化する。そこで、開弁要求が発せられてから所定時間T0 が経過した時点でのリフト量L、又は、所定リフト量に達するまでの経過時間に基づいてコイルへの指令電流波形を変化させる。また、アーマチャ46及びアッパコア48に付着した油膜の影響で、弁体12が変位を開始するまでに時間遅れが生ずる。そこで、別の実施態様では、開弁要求が発せられてから短い所定時間が経過した時点でのリフト量に基づいてコイルへの指令電流波形を変化させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体が一方の変位端から他方の変位端へ変位する過程での少なくとも一の所定時点における前記弁体の位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置に基づいて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備えることを特徴とする電磁駆動弁。 【請求項2】 弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体を一方の変位端から他方の変位端へ変位させるべき要求が発せられた後、前記弁体が少なくとも一の所定位置に達するまでの経過時間を検出する時間検出手段と、該時間検出手段により検出された経過時間に基づいて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備えることを特徴とする電磁駆動弁。 【請求項3】 弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体が一方の変位端から他方の変位端へ変位する過程での少なくとも一の所定位置における前記弁体の速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段により検出された速度に基づいて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備えることを特徴とする電磁駆動弁。 【請求項4】 請求項1乃至3のうち何れか1項記載の電磁駆動弁において、前記電流波形変化手段は、前記電磁石への電流供給開始タイミング、前記電磁石へ供給する電流値、及び、前記電磁石への電流供給時間のうち少なくとも1つを変化させることを特徴とする電磁駆動弁。 【請求項5】 請求項1記載の電磁駆動弁において、前記所定時点は、前記弁体を前記一方の変位端から他方の変位端へ向けて変位させるべき要求が発せられた後、第1の所定時間が経過した第1の時点と、前記要求が発せられた後、前記第1の所定時間よりも大きい第2の所定時間が経過した第2の時点であることを特徴とする電磁駆動弁。 【請求項6】 請求項2記載の電磁駆動弁において、前記所定位置は、前記弁体が前記一方の変位端から第1の所定距離だけ変位した第1の位置と、前記一方の変位端から該第1の所定距離よりも大きい第2の所定距離だけ変位した第2の位置であることを特徴とする電磁駆動弁。 【請求項7】 弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体を一方の変位端から他方の変位端へ変位させるべき要求が発せられた後、前記弁体が一方の変位端から第1の所定距離だけ変位した第1の所定位置に達するまでの経過時間を検出する時間検出手段と、前記弁体が前記一方の変位端から前記第1の所定距離より大きい第2の所定距離だけ変位した第2の所定位置における前記弁体の速度を検出する速度検出手段と、前記時間検出手段により検出された経過時間、及び、前記速度検出手段により検出された速度に応じて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備えることを特徴とする電磁駆動弁。 【請求項8】 弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体が一方の変位端から他方の変位端へ変位する過程での所定時点における前記弁体の位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置よりも前記他方の変位端側の所定位置における前記弁体の速度を検出する速度検出手段と、前記位置検出手段により検出された位置、及び、前記速度検出手段により検出された速度に応じて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備えることを特徴とする電磁駆動弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アーマチャを電磁石で吸引することにより弁体を開閉駆動する電磁駆動弁に係り、特に、電磁石への通電電流波形を最適に制御するうえで好適な電磁駆動弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えば特公平7−111127号公報に開示される如く、電磁駆動弁が知られている。この電磁駆動弁は、内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁体と、弁体と連動するアーマチャと、アーマチャの変位方向両側に配置された電磁石とを備えている。そして、内燃機関のクランク角に同期したタイミングで、所定波形の励磁電流を各電磁石に交互に通電することにより、弁体を開閉動作させる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、弁体は、その開閉動作時に筒内圧や軸受部の摺動抵抗等に伴う外力が外乱として作用する。かかる外乱の大きさは弁体の作動サイクル毎に変化する。また、アーマチャと電磁石との当接面に存在する油膜の表面張力の影響で、弁体が変位を開始するまでの時間遅れも作動サイクル毎に変化する。従って、上記従来の電磁駆動弁において、各電磁石へ予め設定した波形の励磁電流を供給したのでは、上記した外乱や時間遅れの変化によって、弁体の適切な変位波形が得られなくなる。例えば、弁体の変位を妨げる外乱が増加した場合には弁体が変位端にまで達し得なくなり、また、外乱が減少した場合には弁体が変位端に達する際の変位速度が過大となって電磁駆動弁の作動音が増大する等の問題が生ずることがある。 【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、アーマチャを駆動する電磁石へ供給される電流波形を最適に維持することが可能な電磁駆動弁を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1に記載する如く、弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体が一方の変位端から他方の変位端へ変位する過程での少なくとも一の所定時点における前記弁体の位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置に基づいて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備える電磁駆動弁により達成される。 【0006】請求項1記載の発明において、弁体を変位させるべき旨の要求が発せられてから弁体が変位を開始するまでの時間遅れ、及び、弁体が変位する過程で受けた外乱が変化すると、一方の変位端から他方の変位端へ変位する過程での所定時点における弁体の位置も変化する。一方、アーマチャに付与される運動エネルギーは電磁石へ供給される電流波形に応じて変化する。従って、本発明によれば、所定時点における弁体の位置に基づいて電流波形が変化させられることで、上記の時間遅れや外乱の大きさが変化を補償できるような最適な電流波形が得られる。 【0007】また、上記の目的は、請求項2に記載する如く、弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体を一方の変位端から他方の変位端へ変位させるべき要求が発せられた後、前記弁体が少なくとも一の所定位置に達するまでの経過時間を検出する時間検出手段と、該時間検出手段により検出された経過時間に基づいて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備える電磁駆動弁により達成される。 【0008】請求項2記載の発明において、弁体を一方の変位端から変位させるべき旨の要求が発せられてから弁体が変位を開始するまでの時間遅れ、及び、弁体が変位する過程で受けた外乱が変化すると、上記要求が発せられた後、弁体が所定位置に達するまでの経過時間も変化する。一方、アーマチャに付与される運動エネルギーは電磁石へ供給される電流波形に応じて変化する。従って、本発明によれば、弁体が所定位置に達するまでの経過時間に基づいて電流波形が変化させられることで、上記の時間遅れや外乱の大きさの変化を補償できるような最適な電流波形が得られる。 【0009】更に、上記の目的は、請求項3に記載する如く、弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体が一方の変位端から他方の変位端へ変位する過程での少なくとも一の所定位置における前記弁体の速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段により検出された速度に基づいて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備える電磁駆動弁により達成される。 【0010】請求項3記載の発明において、弁体が一定位置に達する際の弁体の速度は、弁体が変位する過程で受けた外乱の大きさに応じて変化する。一方、弁体を変位させるべき旨の指令が発せられてから弁体の変位が開始するまでの時間遅れが生じても、一定位置における弁体の速度は変化しない。従って、本発明によれば、弁体の所定位置における速度に基づいて電流波形が変化させられることで、上記の時間遅れとは無関係に、外乱の変化のみを補償できるような電流波形が得られる。 【0011】この場合、請求項4に記載する如く、請求項1乃至3のうち何れか1項記載の電磁駆動弁において、前記電流波形変化手段は、前記電磁石への電流供給開始タイミング、前記電磁石へ供給する電流値、及び、前記電磁石への電流供給時間のうち少なくとも1つを変化させることとしてもよい。 【0012】また、請求項5に記載する如く、請求項1記載の電磁駆動弁において、前記所定時点は、前記弁体を前記一方の変位端から他方の変位端へ向けて変位させるべき要求が発せられた後、第1の所定時間が経過した第1の時点と、前記要求が発せられた後、前記第1の所定時間よりも大きい第2の所定時間が経過した第2の時点であることとしてもよい。 【0013】更に、請求項6に記載する如く、請求項2記載の電磁駆動弁において、前記所定位置は、前記弁体が前記一方の変位端から第1の所定距離だけ変位した第1の位置と、前記一方の変位端から該第1の所定距離よりも大きい第2の所定距離だけ変位した第2の位置であることとしてもよい。弁体が一方の変位端から変位を開始した直後の弁体の位置には、上記した弁体変位の時間遅れが大きく反映されている。一方、弁体が変位を開始した後、十分な時間が経過した時点での弁体の位置には、弁体が変位する過程で受けた外乱の影響が大きく反映されている。 【0014】従って、請求項5記載の発明によれば、第1の時点での弁体の位置を用いることにより上記時間遅れの変化を補償できると共に、第2の所定時間が経過した第2の時点での弁体の変位を用いることにより弁体が受ける外乱の変化を補償できる。また、請求項6記載の発明によれば、弁体が第1の位置に達するまでの経過時間を用いることにより上記時間遅れの変化を補償できると共に、第2の位置に達するまでの経過時間を用いることにより弁体が受ける外乱の変化を補償できる。 【0015】また、上記の目的は、請求項7に記載する如く、弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体を一方の変位端から他方の変位端へ変位させるべき要求が発せられた後、前記弁体が一方の変位端から第1の所定距離だけ変位した第1の所定位置に達するまでの経過時間を検出する時間検出手段と、前記弁体が前記他方の変位端から前記第1の所定距離より大きい第2の所定距離だけ変位した第2の所定位置における前記弁体の速度を検出する速度検出手段と、前記時間検出手段により検出された経過時間、及び、前記速度検出手段により検出された速度に応じて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備える電磁駆動弁により達成される。 【0016】また、上記の目的は、請求項7に記載する如く、弁体と、該弁体と連動するアーマチャと、該アーマチャを吸引する電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁において、前記弁体が一方の変位端から他方の変位端へ変位する過程での所定時点における前記弁体の位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出された位置よりも前記他方の変位端側の所定位置における前記弁体の速度を検出する速度検出手段と、前記時間検出手段により検出された経過時間、及び、前記速度検出手段により検出された速度に応じて、前記電流供給手段が前記電磁石へ供給する電流の波形を変化させる電流波形変化手段とを備える電磁駆動弁により達成される。 【0017】弁体が一方の変位端から変位を開始した直後の弁体の位置には、上記した弁体変位の時間遅れが大きく反映されている。一方、弁体の所定位置における速度には、弁体が変位する過程で受けた外乱の影響のみが反映されている。従って、請求項7記載の発明によれば、第1の所定位置に達するまでの経過時間を用いることにより上記時間遅れの変化を補償できると共に、第2の所定位置における速度を用いることにより弁体が受ける外乱の変化を補償できる。 【0018】また、請求項8記載の発明によれば、所定時点での弁体の位置を用いることにより上記時間遅れの変化を補償できると共に、その位置より他方の変位端側の所定位置での弁体の速度を用いることにより弁体が受ける外乱の変化を補償できる。 【0019】 【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である電磁駆動弁10の構成図である。電磁駆動弁10は内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能する弁体12を備えている。弁体12は、内燃機関の燃焼室14内に露出するようにロアヘッド16に配設されている。ロアヘッド16にはポート18が形成されている。ポート18には弁体12に対する弁座20が形成されている。ポート18と燃焼室14とは、弁体12が弁座20から離座することにより導通状態となり、また、弁体12が弁座20に着座することにより遮断状態となる。ロアヘッド16の上部にはアッパヘッド22が固定されている。 【0020】弁体12には、上方に延びる弁軸24が一体に設けられている。弁軸24は、ロアヘッド16に固定されたバルブガイド26により軸方向に変位可能に保持されている。なお、後述する如く、バルブガイド26には弁体12のリフト量を検出するためのセンサが組み込まれている。バルブガイド26の上部を囲む部位には円筒状のスプリング保持部28が形成されている。また、弁軸24の上端部にはロアリテーナ30が固定されている。ロアリテーナ30とスプリング保持部28の底面との間には、両者を離間させる向きの付勢力を発生するロアスプリング32が配設されている。ロアスプリング32はロアリテーナ30を介して弁体12を上向き、すなわち、弁体12の閉弁方向に付勢している。 【0021】弁軸24の上端面には、アーマチャシャフト36の下端面が当接している。アーマチャシャフト36は非磁性材料から構成されたロッド状の部材である。アーマチャシャフト36の上端部には、アッパリテーナ38が固定されている。アッパリテーナ38の上部には、アッパスプリング40の下端部が当接している。アッパスプリング40の周囲には、円筒状のアッパキャップ42が配設されている。アッパキャップ42の上部にはアジャスタボルト44が螺着されている。アッパスプリング40の上端部はスプリングシート45を介してアジャスタボルト44に当接している。アッパスプリング40はアッパリテーナ38を介してアーマチャシャフト36を下向きに、すなわち、アーマチャ46及び弁体12を開弁方向に付勢している。 【0022】アーマチャシャフト36の軸方向中間部の外周には、アーマチャ46が接合されている。アーマチャ46は軟磁性材料から構成された環状の部材である。アーマチャ46の上方にはアッパコア48及びアッパコイル50が配設されている。また、アーマチャ46の下方にはロアコア52及びロアコイル54が配設されている。アッパコイル50及びロアコイル54はそれぞれ、アッパコア48及びロアコア52のアーマチャ46に対向する側の面に形成された環状溝48a及び52aに収容されている。 【0023】アッパコイル50及びロアコイル54は駆動回路56に電気的に接続されている。駆動回路56は、電子制御ユニット(以下、ECUと称す)58から付与される制御信号に応じた指令信号をPWMにより生成してアッパコイル50及びロアコイル54にそれぞれ供給する。アッパコア48及びロアコア52はそれぞれ、その中央部を貫通する貫通穴48b及び52bを備えている。アッパコア48の貫通穴48bの上端にはプッシュ60が配設されている。また、ロアコア52の貫通穴52bの下端にはプッシュ62が配設されている。アーマチャシャフト36は、貫通孔48b、52bを貫通すると共に、プッシュ60及び62により軸方向に変位可能に保持されている。 【0024】アッパコア48及びロアコア52は、それぞれ、それらの上端部及び下端部にフランジ部48c及び52cを備えている。アッパコア48及びロアコア52は、それぞれのフランジ部48c及び52cがアッパヘッド22を上下から挟むように、アッパヘッド22に形成された円筒状のコア保持空間64に嵌着されている。コア保持空間64には、図示しない油供給路より潤滑油が供給される。この潤滑油により、ブッシュ60、62とプランジャシャフト36との間の摺動面が潤滑される。 【0025】上記したアッパキャップ42はその下端部にフランジ部42aを備えている。フランジ部42aは、アッパコア48のフランジ部48cを上方から覆うように配置されている。また、アッパヘッド22の下面にはロアキャップ58が配設されている。ロアキャップ58は、ロアコア52のフランジ部52cを下方から覆うように配置されている。そして、固定ボルト64が、アッパキャップ42のフランジ部42aを貫通してアッパヘッド22に締着されると共に、固定ボルト66がロアキャップ58を貫通してアッパヘッド22に締着されることにより、アッパコア48とロアコア50とは所定の間隔を隔てるようにアッパヘッド22に固定されている。なお、上記したアジャスタボルト44は、アーマチャ46の中立位置がアッパコア48とロアコア52との中間点となるように調整されている。 【0026】次に、電磁駆動弁10の動作について説明する。アッパコイル50に励磁電流が供給されると、アッパコイル50が発生する磁束によってアーマチャ46にはアッパコア48へ向かう方向の電磁吸引力が作用する。このため、アーマチャ46はアッパスプリング40の付勢力に抗してアッパコア48へ向けて変位する。アーマチャ46がアッパコア48に当接するまで変位した状態では、弁体12が弁座20に着座することで、弁体12は閉弁状態となる。以下、アーマチャ46がアッパコア48に当接する位置を、アーマチャ46又は弁体12の全閉位置と称する。 【0027】このように弁体12が閉弁された状態で、アッパコイル50への励磁電流の供給が停止されると、アーマチャ46を全閉位置に保持するのに必要な電磁吸引力は消滅する。このため、アーマチャシャフト36はアッパスプリング40に付勢されることによって速やかに下方へ向けて変位を開始する。アーマチャシャフト36が全閉位置から下方へ向けて変位すると、弁体12は弁座20から離座することで開弁状態となる。アーマチャシャフト36の下方への変位量が所定値に達した時点で、ロアコイル54に励磁電流が供給されると、アーマチャ46をロアコア52に向けて付勢する電磁吸引力が発生する。 【0028】アーマチャ46に対して上記電磁吸引力が作用すると、アーマチャ46はロアスプリング32の発する付勢力に抗してロアコア52に向けて、ロアコア52に当接するまで変位する。以下、アーマチャ46がロアコア52に当接した位置を、アーマチャ46又は弁体12の全開位置と称す。かかる状態で、ロアコイル54への励磁電流の供給が停止されると、アーマチャ46を全開位置に保持するのに必要な電磁吸引力が消滅する。このため、アーマチャシャフト36はロアスプリング32の付勢力によって速やかに上方へ変位を開始する。 【0029】アーマチャシャフト36の上方への変位量が所定値に達した時点でアッパコイル50に励磁電流が供給されると、アッパコイル50が発する電磁吸引力によりアーマチャ46はアッパコア48へ向けて付勢される。このため、アーマチャ46は全閉位置まで変位し、弁体12は弁座20に着座することにより再び閉弁状態となる。 【0030】図2(A)は、弁体12を全閉位置から全開位置へ変位させるべくロアコイル54に供給される具体的な指令電流の波形の一例を示す。また、図2(B)は、かかる波形の指令電流により実現される弁体12の変位を示す。図2(A)に示す如く、ロアコイル54に供給される指令電流は、弁体12の開弁要求が発せられてから(すなわち、後述する開放電流tがアッパコイル50に供給され始めてから)、休止期間pが経過した後、吸引期間qだけ吸引電流rに維持される。そして、弁体12が全閉位置に到達する直前に、指令電流は吸引電流rよりも小さな保持電流sに変化させられる。この保持電流sがロアコイル54に供給されている間、弁体12は全開位置に保持される。その後、弁体12の閉弁要求が生じた時点で、指令電流が保持電流sとは逆方向の開放電流tに変化させられることにより、弁体12は全閉位置に向けて変位を開始する。アッパコイル50についても同様に、図2(A)に示す波形の指令電流が供給されることにより、弁体12が全閉位置まで駆動される。 【0031】上記図2(A)に示す如く、各コイルに対する指令電流波形は、休止期間p、吸引期間q、吸引電流r、保持電流s、及び開放電流tにより規定される。これらの5つのパラメータのうち、p、q、r、sは、弁体12が、その変位速度がほぼゼロに等しくなった状態で全閉位置又は全開位置に達するように設定される。パラメータp、q、r、sがこのように設定されると、弁体12を確実に全開位置又は全閉位置まで変位させつつ、アーマチャ46の各コアとの当接音及び弁体12の着座音を低減することが可能となる。 【0032】しかしながら、弁体12が変位する際には、弁体12に不確定な種々の外力がその変位を妨げるような外乱として作用する。例えば、弁軸24とバルブガイド26との間、及び、アーマチャシャフト36とブッシュ60、62との間の摺動抵抗は弁体12の変位を妨げる向きの外乱となる。かかる摺動抵抗は弁体12の作動サイクル毎に変動し得るものである。また、弁体12が排気弁として機能する場合、その開弁時には、燃焼室14内の高い燃焼圧とポート18の圧力との差圧が弁体12の変位を妨げる向きの外乱となる。かかる燃焼圧の大きさも燃焼サイクル毎に燃焼状態に応じて変動し得るものである。更に、弁体12が吸気弁として機能する場合、吸入空気の流れに応じた力が外乱として弁体12に作用する。この場合にも、前サイクルでの燃焼状態に応じて空気の吸入状態が変化することで、弁体12に作用する外乱は変動することとなる。 【0033】このように、弁体12に作用する外乱は動作サイクル毎に変化し、その変化に応じて弁体12が変位する過程で失われる運動エネルギーも変化する。このため、アッパコイル50及びロアコイル54への指令電流波形として予め設定した波形を用いたのでは、上記した外乱の変化に起因して、弁体12を適切に駆動できなくなることがある。 【0034】図3は、全閉位置から全開位置へ向かう弁体12のリフト波形を、ロアコイル54への指令電流波形を一定とした状態で、弁体12に作用する外乱が変化した3つの場合■〜■について示す。図3に■で示す場合には、弁体12が全開位置に達する際の速度がほぼゼロとなり、最適なリフト波形が実現されている。一方、図3に■で示す場合には、弁体12に作用する開弁方向の力が過大となり(つまり、■で示す場合に比べて弁体12の変位を妨げる向きの外乱が減少し)、全開位置に達する際の速度が大きくなっている。この場合、アーマチャ46がロアコア52に大きな速度で当接することで、電磁駆動弁10の作動音が増大する。また、図3に■で示す場合には、弁体12に作用する開弁方向の力が不足し(つまり、■で示す場合に比べて弁体12の変位を妨げる向きの外乱が増大し)、弁体12は全開位置まで到達していない。この場合、以後、弁体12の開閉駆動を行うことができなくなってしまう。 【0035】図3に示す如く、弁体12の開弁要求が発せられた後、所定時間T0 が経過した時点での弁体12のリフト量(以下、基準リフト量Lc と称す)は、弁体12に作用する外乱、つまり、弁体12が失う運動エネルギーに応じてL1,L2、L3と変化する。すなわち、弁体12が失う運動エネルギーが小さいほど、基準リフト量Lc は大きくなり、アーマチャ46に付与すべき電磁力を小さくすべきと判断できる。一方、電磁吸引力によりアーマチャ46に付与される運動エネルギーの大きさは各コイルに供給される指令電流波形に依存する。そこで、本実施例では、弁体12の上記基準リフト量Lc に基づいて、指令電流波形を決定することとしている。 【0036】なお、本実施例、及び、以下に述べる各実施例においては、弁体12を全閉位置から開弁方向に変位させる場合について説明するが、弁体12を全開位置から閉弁方向に変位させる場合にも全く同様の手法を適用することができる。図4(A)〜(D)は、それぞれ、基準リフト量Lc と休止期間p、吸引期間q、吸引電流r、及び保持電流sとの関係を示すマップである。なお、図4(A)〜(D)に示すマップは、異なる外乱が弁体12に作用する種々の条件下で、基準リフト量Lc と、弁体12が、その変位速度がほぼゼロとなった状態で全開位置に達するようなp、q、r、sとの関係を実験的に求めることにより得られたものである。かかるマップに基づいて、指令電流波形を規定する各パラメータp、q、r、sが決定される。 【0037】アーマチャ46に付与される電磁吸引力は、主に、吸引電流rの総通電量、すなわち、吸引電流rと吸引期間qとの積に依存する。このため、図4(B)及び(C)は、基準リフト量Lc が大きいほど、吸引期間q及び吸引電流rは小さくなるように設定され、また、休止時間p及び保持電流sは基準リフト量Lc にかかわらずほぼ一定とされる。ただし、弁体12に作用する外乱が小さいほど、通電の開始タイミングを遅らせることが可能である。このため、図4(A)に示す如く、基準リフト量Lc が大きくなるにつれて、休止期間pは僅かずつ小さくなるように設定される。一方、保持電流sは基準リフト量Lc にかかわらず一定の値s0 とされる。例えば、図4に示されるように、基準リフト量Lc がL1、L2、L3の場合、それぞれ、パラメータ(q、q、r、s)が(p1、q1,r1、s0 )、(p2、q2,r2、s0 )、(p3、q3,r3、s0 )で規定される指令電流波形が用いられることとなる。、このように、本実施例では、基準リフト量Lc に基づいて、指令電流波形を規定するパラメータp、q、r、sを設定することで、外乱の変化を補償して、常に最適な、つまり、電磁駆動弁10の作動音を増加させることなく弁体12を確実に開閉駆動できるような指令電流波形を得ることができる。 【0038】なお、弁体12が全閉位置から全開位置へ変位する場合、アッパスプリング40及びロアスプリング32の付勢力により、アーマチャ46に電磁力が付与されなくても弁体12は中立位置を超える位置まで変位することができる。また、アーマチャ46に効率的に電磁力を付与するためには、アーマチャ46がアッパコア48又はロアコア52に接近してから各コイルへの通電を開始するのが有効である。かかる観点より、上記した休止期間pは、弁体12が中立位置を超えた時点で吸引電流rの供給が開始されるように設定される。 【0039】一方、弁体12が全閉位置から全開位置へ向けて変位する場合、ポート18と燃焼室14との間の差圧は、弁体12のリフト量が大きくなるにつれて減少し、弁体12が中立位置近傍に達した時点では差圧はほぼ消滅する。従って、弁体12に作用する外乱のうち上記差圧に起因する成分の変動は、弁体12が中立位置を超えた後はほとんど生じないこととなる。 【0040】従って、基準リフト量Lc が弁体12の最大リフト量(つまり全閉位置と全開位置との間の距離)の半分より僅かに小さな値となるように上記所定時間T0 を設定することにより、アーマチャ46に電磁力が作用しない状態で、上記差圧に起因する外乱の変化が大きく反映された基準リフト量Lc を検出できる。従って、上記の如く所定時間T0 を設定することにより、外乱の変化に応じて指令電流波形をより適切に設定することが可能となる。 【0041】次に、図5を参照して、本実施例において弁体12のリフト量を検出するための第1の構成例について説明する。図5は、本構成例におけるバルブガイド26の軸方向断面図である。なお、図5において左半分は弁体12が全閉位置にある状態を、右半分は弁体12が全開位置にある状態をそれぞれ示している。図5に示す如く、バルブガイド26には、一対のギャップセンサ100、102が、弁軸24を隔てて径方向に対向するように配設されている。ギャップセンサ100、102は例えば渦電流式のギャップセンサであり、ECU58に電気的に接続されている。ギャップセンサ100、102は、それぞれ、弁軸24の外周面までの距離に応じた電圧信号をECU58に向けて出力する。 【0042】一方、弁軸24には、上方ほど小径となるように形成されたテーパ部104が設けられている。テーパ部104は、図5の左半分に示す如く、弁体12が全閉位置にある場合には、テーパ部104の大径側端部の近傍がギャップセンサ100、102と対向し、また、図5の右半分に示す如く、弁体12が全開位置にある場合には、テーパ部104の小径側端部の近傍がギャップセンサ100、102と対向するように配置されている。従って、弁体12の全閉位置からのリフト量が大きくなるにつれて、ギャップセンサ100、102と弁軸26の外周面との間の距離は増加し、ギャップセンサ100、102の出力電圧Vは次第に大きくなる。なお、ギャップセンサ100、102の出力電圧Vとは、各センサの出力電圧の平均値を意味するものとする。 【0043】図6は、弁体12の全閉位置からのリフト量とギャップセンサ100、102の出力電圧Vとの関係を示す。図6に示す如く、弁体12のリフト量が大きくなるにつれて出力電圧Vは増加する。しかし、ギャップセンサ100、102の温度ドリフトによるゲインやゼロ点の変化に起因して、図6に破線で示す如く、リフト量が同一であっても出力電圧Vは変動する。そこで、弁体12が全閉位置にある場合の出力電圧Vの値、すなわち出力電圧Vの最小値Vmin と、弁体12が全開位置にある場合の出力電圧Vの値、すなわち出力電圧Vの最大値Vmax とを用いて、次式に従って出力電圧Vの正規化値Vs を求める。 【0044】Vs =(VーVmin )/(Vmax −Vmin ) 図7は、弁体12のリフト量と正規化値Vs との関係を示す。図7に示す如く、正規化値Vs は弁体12が全閉位置と全開位置との間を変位するのに応じて0〜1の間を変化することとなる。従って、正規化値Vs を用いることで、ギャップセンサ100、102の温度ドリフトの影響を受けることなく弁体12のリフト量を正確に検出することができる。 【0045】また、上述の如くギャップセンサ100、102の出力電圧の平均値を出力電圧Vとして用いられることで、弁軸24が径方向に変位して各センサの出力電圧が変化した場合にも、その影響は相殺されることとなる。更に、上述の如く、正規化値Vs は弁体12が全閉位置にある場合にゼロとなるように正規化されるため、常に、全閉位置を基準とした弁体12のリフト量が検出される。従って、弁体12の熱膨張により、テーパ部104とギャップセンサ100、102との相対位置が変化した場合にも、その影響を受けることなく弁体12のリフト量を正確に検出することができる。 【0046】図8は、弁体12のリフト量を検出するための第2の構成例を示す。なお、図8において左半分は弁体12が全閉位置にある状態を、右半分は弁体12が全開位置にある状態をそれぞれ示している。図8に示す如く、本構成例では、上記図5に示す構成例におけるテーパ部104に代えて、矩形状の断面形状を有する凹部106が弁軸24に設けられる。凹部106は、弁体12が全閉位置にある場合に、下側の段差部106aがギャップセンサ100、102の中央部と対向し、弁体12が中立位置にある場合に上側の段差部106bがギャップセンサ100、102の中央部と対向するように配置されている。かかる構成によれば、弁体12が中立位置近傍を変位する場合に、その変位に応じて、ギャップセンサ100、102の、凹部106と対向する部分の面積が変化することで、出力電圧Vも変化する。なお、図8に示す構成においても、上記図5に示す構成の場合と同様に、出力電圧Vをその最大値及び最小値で正規化した正規化値Vs を用いることで、ギャップセンサ100、102の温度ドリフトの影響を除去することができる。 【0047】図9は、上記図8に示す構成における弁体12のリフト量と正規化値Vs との関係を示す。図9に示す如く、弁体12が中立位置付近を変位する場合、リフト量の変化に応じて正規化値Vs は比較的大きな勾配で変化する。一方、上述の如く、所定時間T0 は、基準リフト量Lc が弁体12の中立位置近傍となるように設定されている。従って、図9に示す構成によれば、正規化値Vsに基づいて基準リフト量Lc を高い精度で検出することができる。 【0048】なお、弁体12のリフト量を検出する構成は。図5及び図8に示す構成に限られるものではない。例えば、アーマチャシャフト36の上端面の変位をギャップセンサ又はレーザ式距離センサにより測定するなど、種々の構成が可能である。以下、図10を参照して、本実施例においてECU58が実行する具体的な処理の内容について説明する。図10は、ECU58が実行するルーチンのフローチャートである。なお、図10に示すルーチンは所定時間間隔で起動される定時割込ルーチンである。図10に示すルーチンが起動されると、先ずステップ150の処理が実行される。 【0049】ステップ150では、弁体12の開弁要求が発せられているか否かが判別される。ステップ150の処理は、開弁要求が発せられるまで繰り返し実行される。ステップ150において、開弁要求が発せられていれば、次にステップ152の処理が実行される。ステップ152では、開弁要求が発せられてから所定時間T0 が経過したか否かが判別される。ステップ152の処理は、所定時間T0 が経過するまで繰り返し実行される。ステップ152において、所定時間T0 が経過した場合は、次にステップ154の処理が実行される。 【0050】ステップ154では、弁体12の全閉位置からのリフト量が検出される。本ステップ154で検出されるリフト量が基準リフト量Lc に相当する。ステップ156では、基準リフト量Lc に基づいて、上記図4(A)〜(D)に示すマップを参照することにより休止時間p、吸引時間q、吸引電流r、及び保持電流sが決定される。これにより、ロアコイル54に供給すべき指令電流波形が決定される。 【0051】ステップ158では、上記ステップ156で決定された指令電流波形をロアコイル54に供給する処理が実行される。ステップ158の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。次に、本発明の第2実施例について説明する。本実施例では、開弁要求が発せられた後、弁体12のリフトが所定リフト量L0 に達するまでの経過時間(以下、基準経過時間Tc と称す)に基づいて、指令電流波形を決定する。 【0052】図11は、上記図3と同様に、全閉位置から全開位置へ向かう弁体12のリフト波形を、ロアコイル54への指令電流波形を一定とした状態で、弁体12に作用する外乱が変化した3つの場合■〜■について示す。図11に示す如く、基準経過時間Tc は、弁体12に作用する外乱、つまり、弁体12が失う運動エネルギーに応じてT1、T2、T3と変化する。すなわち、弁体12が失う運動エネルギーが小さいほど、基準経過時間Tc は小さくなり、アーマチャ46に付与する電磁力を小さくすべきと判断できる。なお、上記第1実施例における所定時間T0 と同様に、弁体12に作用する外乱の変化をできるだけ基準経過時間Tc に反映させる観点から、所定リフト量L0 は弁体12のほぼ中立位置に相当するように設定される。 【0053】図12(A)〜(D)は、それぞれ、基準経過時間Tc と休止期間p、吸引期間q、吸引電流r、及び保持電流sとの関係を示すマップである。なお、図12(A)〜(D)に示すマップは、弁体12に対する外乱が異なる種々の条件下で、基準経過時間Tc と、弁体12が、その変位速度がほぼゼロとなった状態で全閉位置に達するようなp、q、r、sとの関係を実験的に求めることにより得られたものである。本実施例では、図12(A)〜(D)に示すマップに基づいて各パラメータp、q、r、sが決定される。 【0054】上述の如く、休止期間pは、弁体12が中立位置を超えた時点で吸引電流rの供給が開始されるように設定されている。一方、所定リフト量L0 はほぼ弁体12の中立位置に相当するように設定されている。従って、基準経過時間Tc が大きくなると、弁体12の変位が所定リフト量L0 に達する前に吸引電流rの供給が開始される事態が起こり得る。かかる事態を防止するため、図12(A)に示す如く、基準経過時間Tc が大きいほど、休止期間pは大きな値に設定される。 【0055】また、基準経過時間Tc が大きいほど、アーマチャ46へ付与すべき電磁力は大きくなる。このため、図12(B)及び(C)に示す如く、基準経過時間Tcが大きいほど、吸引時間q及び吸引電流rは大きな値に設定される。一方、保持電流を表すパラメータsは弁体12のリフト波形にはほとんど影響しない。このため、図12(D)に示す如く、パラメータsは基準経過時間Tcにかかわらず一定の値s0 とされる。 【0056】図13は、本実施例において、弁体12のリフトが所定リフト量L0 に達したことを検出するための構成を示す。図13に示す如く、本実施例では、弁軸24の外周面に磁石200が装着されている。弁軸24の近傍には、磁気ピックアップ202が設けられている。磁気ピックアップ202の出力信号はECU58に供給されている。磁気ピックアップ202は、例えばバルブガイド26の上端部に保持部材204を介して保持されている。磁石200と磁気ピックアップ202とは、弁体12の全閉位置からのリフトが所定リフト量L0 に達した際に互いに対向するように配置されている。従って、ECU58は、磁気ピックアップ202の出力信号に基づいて、弁体12の全閉位置からのリフトが所定リフト量L0 に達したタイミングを検知することができる。なお、磁石200を弁軸24ではなくアーマチャシャフト36に設けることとしてもよい。 【0057】上記の如く、本実施例では、上記第1実施例の基準リフト量Lc を検出する場合に比べて簡易な構成で基準経過時間Tc を検出することができる。ただし、第1実施例の場合と同様に、図5又は図8に示す構成により弁体12のリフト量を検出することとしてもよい。以下、図14を参照して、本実施例においてECU58が実行する具体的な処理の内容について説明する。図14は、ECU58が実行するルーチンのフローチャートである。図14に示すルーチンは所定時間間隔で起動される定時割込ルーチンである。なお、図14において、図10に示すルーチンと同様の処理を行うステップには同一の符号を付してその説明を省略する。図14に示すルーチンでは、ステップ150において開弁要求が発せられている場合は、次にステップ252の処理が実行される。 【0058】ステップ252では、弁体12のリフトが所定リフト量L0 に達したか否かが判別される。ステップ252の処理は、所定リフト量L0 に達するまで繰り返し実行される。ステップ252において弁体12のリフトが所定リフト量に達した場合は、次にステップ254の処理が実行される。ステップ254では、開弁要求が発せられた後の経過時間が検出される。本ステップ254で検出される経過時間が基準経過時間Tc に相当する。 【0059】ステップ256では、基準経過時間Tc に基づいて上記図12(A)〜(D)に示すマップを参照して休止期間p、吸引期間q、吸引電流r、及び保持電流sが決定される。ステップ256の処理が終了されると、次にステップ158の処理が実行された後、今回のルーチンは終了される。次に、本発明の第3実施例について説明する。 【0060】上記の如く、コア保持空間64には、ブッシュ60、62とアーマチャシャフト36との摺動面を潤滑するための潤滑油が供給される。かかる潤滑油はアーマチャ46、アッパコア48、及びロアコア52の表面に油膜状に付着する。このため、アーマチャ46がアッパコア48から離脱する際(つまり、弁体12が全閉位置からリフトを開始する際)、油膜による表面張力により、アーマチャ46にはその変位を妨げる力が作用する。かかる力に起因して、弁体12の開弁要求が発せられた後、アーマチャ46及び弁体12が変位を開始するまでに時間遅れが発生する。かかる時間遅れの大きさは、油膜の付着状態等に依存してばらつくことになる。 【0061】また、アッパコイル50及びロアコイル54への指令電流は駆動回路56によりPWM制御されるため、一定の保持電流sが供給されている場合にも、その電流値は常に小さな振幅で変動している。従って、開弁要求に応じてアッパコイル50への指令電流が保持電流rから開放電流sに切り替えられる際に、その切り替えのタイミングに応じて保持電流sの値が異なることによっても、アーマチャ46及び弁体12が変位を開始するまでの遅れ時間がばらつくことになる。 【0062】このように、弁体12の開弁要求が発せられた後、アーマチャ46及び弁体12が実際に変位を開始するまでに遅れが生じ、その遅れ時間(以下、遅れ時間ΔTと称す)はばらつきを伴っている。従って、アッパコイル50及びロアコイル54へ常に同じタイミングで指令電流を供給すると(つまり、休止期間pを常に一定にすると)、遅れ時間ΔTのばらつきにより、吸引電流rの供給が開始される時点での弁体12の位置が変動する。この場合、アーマチャ46とアッパコア48又はロアコア52との間の距離変化によりアーマチャ46に付与される電磁力が変化することで、弁体12が全開位置に達する際の変位速度が大きくなり、又は、弁体12が全開位置又は全閉位置まで達し得ない事態が生じ得る。 【0063】そこで、本実施例では、弁体12の開弁要求が発せられた後、所定時間Taが経過した時点での弁体12のリフト量に基づいて遅れ時間ΔTを推定し、この遅れ時間ΔTに応じて休止期間pを増加させることとしている。図15(A)は、全閉位置から全開位置へ向かう弁体12のリフト波形を、遅れ時間ΔTが生じていない場合(図中に実線■で表す)、及び、互いに異なる遅れ時間ΔT1及びΔT2が生じた場合(それぞれ図中に破線■及び一点鎖線■で表す)について示す。また、図15(B)及び(C)はそれぞれアッパコイル50及びロアコイル54への指令電流波形を示す。 【0064】図15(A)からわかるように、遅れ時間ΔTが大きくなるほど、開弁要求が発せられた後(すなわち、図15(B)に示す如くアッパコイル50に開放電流rが供給され始めた後)、小さな所定時間Ta が経過した時点での弁体12のリフト量(以下、初期リフト量La と称す)は小さくなる。そこで、本実施例では、図16に示す如く、初期リフト量La と遅れ時間ΔTとの関係を予め実験的に求めてマップとして記憶しておき、かかるマップを参照して初期リフト量La から遅れ時間ΔTを推定することとしている。そして、遅れ時間ΔTがゼロである場合に最適なリフト波形を与える休止期間pの値(以下、基準休止期間p0 と称す)に、遅れ時間ΔTを加えた値を実際の休止期間pとして用いることにより、遅れ時間ΔTの大きさにかかわらず、弁体12のリフト量が一定の位置で吸引電流rの供給を開始することができる。 【0065】このように、本実施例では、休止期間pを遅れ時間ΔTに応じて増加させることで、遅れ時間ΔTのばらつきにかかわらず、弁体12が一定位置に達した時点で吸引電流rの供給を開始することが可能である。従って、本実施例によれば、弁体12を全開位置まで確実に変位させつつ、弁体12が全開位置に達する際の速度を小さく抑制して電磁駆動弁10の作動音を低減することができる。 【0066】なお、上記第1及び第2実施例で述べたように、弁体12に作用する外乱の変動によっても弁体12のリフト波形は変化する。しかし、弁体12が全閉位置から変位を開始した直後は、かかる外乱が弁体12のリフト量に与える影響は小さい。従って、外乱の影響を除外して遅れ時間ΔTを正確に推定するうえでは、所定時間Ta をできるだけ小さな値にすることが望ましい。一方、所定時間Taの値が小さ過ぎると、所定時間Taが経過した時点で、未だ弁体12が変位を開始していない場合が起こり得る。これらの観点より、所定時間Ta は、弁体12が確実に変位を開始したと判断できる範囲で、できるだけ小さな値に設定される。具体的には、本実施例の電磁駆動弁10においては、遅れ時間ΔTは0〜0.5msの範囲であることが分かっている。そこで、本実施例では、所定時間Ta を例えば1msに設定している。 【0067】以下、図17を参照して、本実施例においてECU58が実行する具体的な処理の内容について説明する。図17は、ECU58が実行するルーチンのフローチャートである。図17に示すルーチンは所定時間間隔で起動される定時割込ルーチンである。なお、図17において、図10に示すルーチンと同様の処理を行うステップには同一の符号を付してその説明を省略する。図17に示すルーチンでは、ステップ152において開弁要求が発せられている場合は、次にステップ352の処理が実行される。ステップ352では、開弁要求が発せられた後、所定時間Ta が経過しているか否かが判別される。ステップ352の処理は所定時間Ta が経過するまで繰り返し実行される。ステップ352において所定時間Ta が経過していれば、次にステップ354の処理が実行される。 【0068】ステップ354では、弁体12のリフト量が検出される。本ステップで検出されるリフト量が初期リフト量La に相当する。ステップ356では、上記図16に示すマップを参照することにより初期リフト量La に基づいて遅れ時間ΔTが求められる。ステップ358では、休止期間pが、基準休止期間p0 に遅れ時間ΔTを加えた値に設定される。 【0069】ステップ360では、ステップ358で設定された休止期間pを用いた指令電流波形をロアコイル54に供給する処理が実行される。ステップ360の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。なお、上記第3実施例では、遅れ時間ΔTに基づいて休止期間pを設定することとしたが、弁体12が中立位置近傍の一定位置に達した時点で吸引電流rの供給を開始することによっても、遅れ時間ΔTの変化を補償することができる。 【0070】次に、本発明の第4実施例について説明する。本実施例では、弁体12のリフトが所定リフト量Lb に達するまでの経過時間から遅れ時間ΔTが直接的に求められる。すなわち、遅れ時間ΔTがゼロである場合に弁体12のリフトが所定リフト量Lb に達するまでの経過時間Tb0を予め求めておき、実際に測定された経過時間とTb との差を遅れ時間ΔTとする。 【0071】上記第3実施例の如く初期リフト量La に基づいて遅れ時間ΔTを推定する場合、遅れ時間ΔTが所定時間Ta を超えると遅れ時間ΔTを求めることができなくなる。これに対して、本実施例のように、弁体12のリフトが所定リフト量Lb に達するまでの経過時間を用いることとすれば、遅れ時間ΔTを、その大きさにかかわらず求めることが可能となる。 【0072】図18は、本実施例においてECU58が実行するルーチンのフローチャートである。図18に示すルーチンは所定時間間隔で起動される定時割込ルーチンである。なお、図18において、図17に示すルーチンと同様の処理を行うステップには同一の符号を付してその説明を省略する。図18に示すルーチンでは、ステップ150において開弁要求が発せられている場合は、次にステップ452の処理が実行される。 【0073】ステップ452では、弁体12のリフトが所定リフト量Lb に達したか否かが判別される。ステップ452の処理は、所定リフト量Lb に達するまで繰り返し実行される。ステップ452において弁体12のリフトが所定リフト量に達した場合は、次にステップ454の処理が実行される。ステップ454では、開弁要求が発せられた後の経過時間が検出される。本ステップ454で検出される経過時間が、上記経過時間Tb となる。 【0074】ステップ456では、経過時間Tb と予め求めておいた経過時間Tb0とに基づいて遅れ時間ΔT(=Tb −Tb0)が求められる。ステップ456の処理が終了すると、次にステップ358及び360の処理が実行された後、今回のルーチンは終了される。なお、上記第3及び第4実施例では、上記の如く遅れ時間ΔTに基づいて休止期間pを設定することに加えて、さらに、上記第1及び第2実施例の如く、基準リフト量Lc 又は基準経過時間Tc に基づいて吸引期間qおよび吸引電流rを設定することにより弁体12に作用する外乱の影響を補償することとしてもよい。 【0075】次に、本発明の第5実施例について説明する。上記第1及び第2実施例では、弁体12のリフトが所定量に達するまでの経過時間、または、所定時間が経過した時点での弁体12のリフト量に基づいて、指令電流波形を変化させることとした。しかしながら、上記第3及び第4実施例において述べたように、開弁要求が発せられた後、弁体12が変位を開始するまでに遅れ時間ΔTが生ずることがある。従って、上記経過時間又はリフト量には、弁体12に作用する外乱の影響だけではなく、遅れ時間ΔTの影響も反映されていることになる。本実施例では、弁体12の変位速度を用いることで、弁体12に作用する外乱の影響と遅れ時間ΔTの影響とを区別して、最適な指令電流波形を得ることを可能としている。 【0076】上記図3又は図11からわかるように、外乱が変化した場合には、弁体12のリフト波形の形が変化し、一定のリフト量におけるリフト波形の勾配は、外乱が大きくなるほど減少する。一方、上記図15に示す如く、遅れ時間ΔTが変化した場合には、リフト波形は時間軸方向に平行移動し、一定のリフト量における勾配は遅れ時間ΔTの値にかかわらず一定である。従って、弁体12のあるリフト量における変位速度には、弁体12に作用する外乱の影響のみが反映されることとなる。また、弁体12がリフトを開始した直後の所定リフト量Lb に達するまでの経過時間Tb には、主に遅れ時間ΔTの影響のみが反映される。 【0077】そこで、本実施例では、上記第4実施例の場合と同様に、弁体12のリフトが所定リフト量Lb に達するまでの経過時間Tb から遅れ時間ΔTを推定し、ΔTに基づいて休止期間pを決定すると共に、更に、弁体12のリフトが中立位置近傍の所定リフト量Ld に達するまでの平均速度V0 に基づいて吸引期間q及び吸引電流rを決定することとしている。 【0078】なお、弁体12の変位速度は、中立位置近傍で最大となる。従って、中立位置近傍のリフト量Ld に達するまでの平均速度V0 には、弁体12に作用する外乱の影響がより大きく反映されることとなる。従って、かかる平均速度V0 を用いることにより、外乱変化の影響をより正確に補償することが可能とされている。図19(A)〜(C)は、それぞれ、平均速度V0 と、吸引期間q、吸引電流r、及び、開放電流sとの関係を示すマップである。なお、図19(A)〜(C)に示すマップは、弁体12に作用する外乱が異なる種々の条件下で最適なリフト波形を与えるようなp、q、rの値を実験的に求めることにより得られたものである。 【0079】上述の如く、弁体12の変位を妨げるような外乱が大きくなるほど(つまり、弁体12が失う運動エネルギーが大きくなるほど)、一定位置における弁体12の変位速度は小さくなる。このため、図19(A)及び(B)に示す如く、平均速度V0 が小さいほど、吸引期間q及び吸引電流rは大きな値となるように設定される。一方、保持期間sはリフト波形にほとんど影響を与えないため、保持期間sの値は平均速度V0 にかかわらず一定値s0 に設定される。なお、休止期間pは、上記第3及び第4実施例の場合と同様に、基準休止期間p0に遅れ時間ΔTを加えることにより求められる。 【0080】図20は、本実施例においてECU58が実行するルーチンのフローチャートである。なお、図20において、図18に示すルーチンと同様の処理を行うステップには同一の符号を付してその説明を省略する。図20に示すルーチンでは、ステップ358において、休止期間pが決定されると、次にステップ500の処理が実行される。 【0081】ステップ500では、弁体12のリフトが所定リフト量Ld に達したか否かが判別される。ステップ500の処理は所定リフト量Ld に達するまで繰り返し実行される。ステップ500において、所定リフト量Ld に達した場合は、次にステップ502の処理が実行される。ステップ502では、弁体12を開弁要求が発せられた後の経過時間が検出される。本ステップ502で検出される経過時間が、上記した経過時間Td に相当することになる。 【0082】ステップ504では、次式に従って平均速度V0 が演算される。 Vc =(Ld ーLb )/(Td ーTb ) ステップ506では、図19(A)及び(B)に示すマップに基づいて吸引期間q及び吸引電流rが決定される。これにより、ロアコイル54に供給すべき指令電流波形が決定される。 【0083】ステップ508では、上記ステップ506で決定された指令電流波形をロアコイル54に供給する処理が実行される。ステップ508の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。なお、上記第5実施例では、弁体12のリフトが所定リフト量Lb に達するまでの経過時間Tb に基づいて休止期間pを求めることとしたが、上記第3実施例の如く、開弁要求が発せられてから所定時間Ta が経過した時点での初期リフト量La に基づいて休止期間pをもとめてもよい。 【0084】また、上記第5実施例では、弁体12のリフトが所定リフト量Lb に達してから所定リフト量Ld に達するまでの平均速度V0 に基づいて指令電流波形を決定するものとしたが、平均速度V0 に代えて、弁体12のリフトが所定リフト量Ld に達した時点での瞬間的な速度を用いてもよい。例えば、所定リフト量Ld に達する際の微小時間間隔におけるリフト量の変化率により弁体12の速度を求めることとしてもよく、あるいは、弁体12の速度を直接的に検出する速度センサを設けることとしてもよい。 【0085】更に、上記第5実施例では、弁体12が変位する過程での2点の位置から、その間の平均速度を求め、この平均速度に基づいて、弁体12に作用する外乱の変化を補償するものとした。しかしながら、外乱の変化に起因する弁体12の変位速度の変化が、弁体12の位置によって複雑に変化する場合には、2点間の平均速度のみでは外乱の変化を完全に補償することはできない。従って、そのような場合には、3点以上における弁体12のリフト量を用いて指令電流波形を決定することにより、外乱変化の影響をより最適に補償することが可能となる。 【0086】ところで、上記第1〜第5実施例では、各コイルへの指令電流波形として図2に示す如き波形を用いるものとしたが、指令電流波形はこれに限定されるものではない。例えば、吸引電流rが2段階以上に変化するような波形を用いることととしてもよい。この場合にも、弁体12の所定時間経過後の位置等に基づいて、指令電流波形を規定する各パラメータを変化させることとすればよい。 【0087】なお、上記実施例においては、アッパコア48とアッパコイル50、及び、ロアコア52とロアコイル54が特許請求の範囲に記載した電磁石に、駆動回路56が特許請求の範囲に記載した通電手段に相当している。また、ECU58が図10に示すルーチンのステップ150〜154、及び図17に示すルーチンのステップ150、352、354の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した位置検出手段が、図14に示すルーチンのステップ150、252、254、図18に示すルーチンのステップ150、452、454の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した時間検出手段が、図20に示すルーチンのステップ500、502、504の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した速度検出手段が、図10に示すルーチンのステップ156、図14に示すルーチンのステップ256、図17に示すルーチンのステップ356、358、図18に示すルーチンのステップ456、358、図20に示すルーチンのステップ454、456、358、506の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した電流変化手段が、それぞれ実現されている。 【0088】 【発明の効果】上述の如く、請求項1及び2記載の発明によれば、弁体が変位を開始するまでの時間遅れの変化、及び、弁体が受ける外乱の変化を補償し得る波形の電流を電磁石に供給することができる。また、請求項3記載の発明によれば、弁体が受ける外乱の変化のみを補償し得る波形の電流を電磁石へ供給することができる。 【0089】また、請求項4記載の発明によれば、電磁石への電流波形を、電流供給開始タイミング、電流値、及び、電流供給時間に応じて変化させることができる。また、請求項5乃至8記載の発明によれば、弁体が変位を開始するまでの時間遅れの変化と、弁体が受ける外乱の変化とをそれぞれ独立に補償することができ、これにより、電磁石へ供給される電流の波形を更に最適化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003207 【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月11日(1999.5.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
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| 【公開番号】 |
特開2000−320717(P2000−320717A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−130101 |
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