| 【発明の名称】 |
電動式コントロールバルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】小宮 靖雄
【氏名】富岡 総一郎
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| 【要約】 |
【課題】双方向流通のコントロールバルブにおいて、圧力バランス用の背圧室と弁室との間の圧力流体漏れ防止を双方向に確実に行うこと。
【解決手段】弁室5内に配置され、弁リフト方向の移動により弁座部6に選択的に着座して弁ポート7を開閉して第1ポート4と第2ポート8の連通・遮断を行うと共に、弁ハウジング3に設けられた保持孔17に摺動可能に嵌合して背面側に背圧室18を画定し、背圧室18を第2ポート8に常時連通させる均圧通路(19)を具備した弁体13と、弁体13に連結された弁棒24と、弁棒24を弁リフト方向に駆動するアクチュエータ25とを有するコントロールバルブにおいて、弁体13の弁リフト方向に離れた2箇所に、各々保持孔17の内周面に接触する環状リップ部を有する椀形のパッキン37、38を互いに逆向きに装着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1ポート及び第2ポートを有し、該第1ポートに連なる弁室と、該弁室と前記第2ポートを連通させる弁ポートとが内部に形成された弁ハウジングと、前記弁室内に配置されて前記弁ハウジングの保持孔に摺動可能に嵌合し、該保持孔に対する摺動により前記弁ポートの弁座部に選択的に着座して前記弁ポートを開閉すると共に、前記保持孔の内部に背圧室を画定し、且つ、前記背圧室と前記第2ポートとを常時連通させる均圧通路が内部に貫設された弁体と、前記弁体に連結された弁棒と、前記弁棒を弁リフト方向に駆動するアクチュエータとを有する電動式コントロールバルブにおいて、前記弁体の弁リフト方向に離れた2箇所に、各々前記保持孔の内周面に接触する環状リップ部を有する椀形のパッキンが互いに逆向きに装着され、前記背圧室と前記弁室との間の双方向の圧力流体漏れ防止が行われていることを特徴とする電動式コントロールバルブ。 【請求項2】 前記パッキンは前記環状リップ部を前記保持孔の内周面に押し付けるばねを有するばね入りパッキンであることを特徴とする請求項1に記載の電動式コントロールバルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電動式コントロールバルブに関し、特に、冷凍機器のガス回路における流量制御や、大容量の電動膨張弁などとして使用される電動式コントロールバルブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】冷凍機器で使用される電動式コントロールバルブとして、閉弁状態にて弁ポートより弁体の正面に作用する流体圧(冷媒圧力)を均圧通路によって弁体の背面側に導くことによって圧力バランスを取り、開弁に必要な弁駆動力の軽減を図った構造の電動式コントロールバルブが、特公平6−65915号公報や、特開平10−2450号公報に示されている。この電動式コントロールバルブでは、弁体の正面側と背面側とに等しい圧力が均等に作用することで、大容量の高圧回路でも弁体の開閉が低トルクで行われる得るようにし、モータ等の弁開閉駆動用のアクチュエータの小型化が図られる。 【0003】上述のような電動式コントロールバルブは、一般に、第1ポート(入口ポート)、前記第1ポートと常時連通の弁室、弁座部、弁ポート、第2ポート(出口ポート)を有する弁ハウジングと、前記弁室内に配置され、弁リフト方向の移動により前記弁座部に選択的に着座して前記弁ポートを開閉して前記第1ポートと前記第2ポートの連通・遮断を行うと共に、前記弁ハウジングに設けられた保持孔に摺動可能に嵌合して背面側に背圧室を画定し、前記背圧室を前記第2ポートに常時連通させる均圧通路を具備した弁体と、前記弁体に連結された弁棒と、前記弁棒を弁リフト方向に駆動するモータのようなアクチュエータとにより構成され、前記背圧室と前記弁室との間の圧力流体漏れ防止のために、弁体と保持孔との間にパッキン、シール材が設けられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述の電動式コントロールバルブにおける圧力流体漏れ防止は全閉締め切り性を確保するために必要なことであり、ヒートポンプ式冷暖房装置におけるように、冷媒の流通方向が冷房時と暖房時とで逆転するようなものでは、背圧室と弁室のとの間の圧力の高低関係が逆転するから、背圧室と弁室との間の圧力流体漏れ防止は双方向に行われる必要がある。 【0005】この発明は、上述の如き課題に着目してなされたもので、特に、双方向流通の電動式コントロールバルブにおいて、背圧室と弁室との間の圧力流体漏れ防止を双方向に確実に行い、優れた全閉締め切り性を示し、同時に弁体の首振り振動を防止し、耐久性にも優れた電動式コントロールバルブを提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、請求項1に記載の発明による電動式コントロールバルブは、第1ポート及び第2ポートを有し、該第1ポートに連なる弁室と、該弁室と前記第2ポートを連通させる弁ポートとが内部に形成された弁ハウジングと、前記弁室内に配置されて前記弁ハウジングの保持孔に摺動可能に嵌合し、該保持孔に対する摺動により前記弁ポートの弁座部に選択的に着座して前記弁ポートを開閉すると共に、前記保持孔の内部に背圧室を画定し、且つ、前記背圧室と前記第2ポートとを常時連通させる均圧通路が内部に貫設された弁体と、前記弁体に連結された弁棒と、前記弁棒を弁リフト方向に駆動するアクチュエータとを有する電動式コントロールバルブにおいて、前記弁体の弁リフト方向に離れた2箇所に、各々前記保持孔の内周面に接触する環状リップ部を有する椀形のパッキンが互いに逆向きに装着され、前記背圧室と前記弁室との間の双方向の圧力流体漏れ防止が行われているものである。 【0007】請求項2に記載の発明による電動式コントロールバルブは、前記パッキンは前記環状リップ部を前記保持孔の内周面に押し付けるばねを有するばね入りパッキンであるものである。 【0008】請求項1に記載の発明による電動式コントロールバルブでは、保持孔の内周面に接触する環状リップ部を有する椀形のパッキンが互いに逆向きに装着されていることで、その一方が背圧室と弁室との間の一方の方向の圧力流体漏れ防止を行い、他方が背圧室と弁室との間の他方の方向の圧力流体漏れ防止を行い、この両者で背圧室と弁室との間の双方向の圧力流体漏れ防止が行われる。また、この2個のパッキンは弁体の弁リフト方向に離れた2箇所に設けられているから、弁体の首振り振動を防止する。 【0009】請求項2に記載の発明による電動式コントロールバルブでは、環状リップ部がばねによって保持孔の内周面に押し付けられ、比較的高いシール圧が得られる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。 【0011】電動式コントロールバルブは、図1に示されているように、弁ハウジング本体1と弁ハウジング本体1にねじ止めされた円筒状の固定スリーブ部材2とによる弁ハウジング3を有している。弁ハウジング本体1には、第1ポート(出入ポート)4、第1ポート4と常時連通の弁室5、弁座部6、弁ポート7、第2ポート(出入ポート)8が形成されている。第1ポート4と第2ポート8には各々、ストレーナ9、11を内蔵した継手管10、12が接続されている。 【0012】弁室5には弁体13が配置されている。弁体13は、弁ポート7を画定する弁座部6に選択的に着座して弁ポート7を開閉し、第1ポート4と第2ポート8の連通・遮断を行う弁本体14と、弁本体14と固定連結された可動スリーブ部材15、16との組立体により構成されている。 【0013】可動スリーブ部材15、16は、円筒状をなし、固定スリーブ部材2に設けられている円形横断面の保持孔17に弁リフト方向(上下方向)に摺動可能に嵌合しており、背面側に背圧室18を画定している。 【0014】弁本体14には貫通孔19が形成されており、貫通孔19、可動スリーブ部材15、16の中空部20等による均圧通路によって背圧室18は第2ポート8に常時連通となっている。 【0015】これにより、図示されているような全閉状態にて弁体13の正面側と背面側とに第2ポート8側の圧力が均等に作用し、圧力バランスが取られる。 【0016】弁体13にはスラストベアリング21が圧縮コイルばね22によってばね圧を与えられた状態で相対変位可能に装着されており、スラストベアリング21は圧縮コイルばね23を介して弁棒24の段差部24aにばね圧を与えられた状態で相対変位可能に接続されている。 【0017】この構造により、弁体13と弁棒24とは相対変位可能で、弁体13に開弁方向の流体衝撃力が作用した場合には、弁体13が弁棒24、スラストベアリング21に対して圧縮コイルばね22が撓ませながら開弁方向(上方向)に変位し、また弁棒24に開弁方向の流体衝撃力が作用した場合には、圧縮コイルばね23と後述する圧縮コイルばね35が撓むことで、後述する駆動ねじ部等に大きい衝撃が作用が作用することを回避し、また全閉時には、弁体13が弁座部6に着座した以降の弁棒24の閉弁方向移動により、スラストベアリング21によって押されて圧縮コイルばね22が撓み、閉弁圧が得られる。なお、このことについてより詳細な説明が必要ならば、特開平10−2450号公報を参照されたい。 【0018】弁ハウジング3にはステッピングモータ25が取り付けられている。ステッピングモータ25は、弁ハウジング本体1に固着されたマウント部材26、マウント部材26に固定されたドーム状のロータケース27、ロータケース27の外側に固定されたステータコイル28、ロータケース27内に回転可能に設けられ永久磁石29を有するロータ30とを有し、ロータ30を回転駆動する。 【0019】なお、マウント部材26、ロータケース27は気密構造をなし、背圧室18を気密にしている。 【0020】ロータ30には円筒状の雌ねじ部材31が固定されており、弁ハウジング3の固定スリーブ部材2には雌ねじ部材31とねじ係合する中空軸状の雄ねじ部材32が固定されている。雌ねじ部材31と雄ねじ部材32とが駆動ねじ(回転−直線移動変換手段)をなしており、この両者のねじ係合により、ロータ30の回転が弁体13の弁リフト方向の運動に変換され、ロータ30と共に雌ねじ部材31が弁リフト方向に移動する。 【0021】弁棒24は、雄ねじ部材32の中空部を貫通してロータ30の内部に延在しており、その延在端を、連結金具34及び圧縮コイルばね35によってばね圧を与えられた状態で、ロータ30と相対変位可能に連結されている。 【0022】この連結構造により、ロータ30の回転による雌ねじ部材31の弁リフト方向の変位が弁棒24に伝達され、弁体13が開閉駆動される。 【0023】弁体13の弁本体14と可動スリーブ部材15との接続部分と可動スリーブ部材16には、保持孔17の内周面に接触する環状リップ部36(図2参照)を有する椀形のパッキン37、38が、弁リスト方向に他が互いに隔置された態様で、互いに逆向きに装着されている。 【0024】パッキン37、38は、図2に示されているように、保持孔17の内周面に接触する環状リップ部36を有し、環状リップ部36を保持孔17の内周面に押し付けるばね39を有するばね入りパッキンであり、パッキン37は、専ら、第1ポート4が第2ポート8より高圧である場合に、弁室5より背圧室18への圧力流体漏れを防止し、パッキン38は、専ら、第2ポート8が第1ポート4より高圧である場合に、背圧室18より弁室5よりへの圧力流体漏れを防止する。 【0025】これにより、双方向流通の電動式コントロールバルブにおいて、背圧室18と弁室と5の間の圧力流体漏れ防止が双方向に確実に行われ、優れた全閉締め切り性が得られる。また、2個のパッキン37、38が弁体13の弁リフト方向に互いに離れて配置されているので、弁体13の首振り振動が防止され、優れた耐久性が得られる。 【0026】 【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項1に記載の発明による電動式コントロールバルブによれば、第1ポート及び第2ポートを有し、該第1ポートに連なる弁室と、該弁室と前記第2ポートを連通させる弁ポートとが内部に形成された弁ハウジングと、前記弁室内に配置されて前記弁ハウジングの保持孔に摺動可能に嵌合し、該保持孔に対する摺動により前記弁ポートの弁座部に選択的に着座して前記弁ポートを開閉すると共に、前記保持孔の内部に背圧室を画定し、且つ、前記背圧室と前記第2ポートとを常時連通させる均圧通路が内部に貫設された弁体と、前記弁体に連結された弁棒と、前記弁棒を弁リフト方向に駆動するアクチュエータとを有する電動式コントロールバルブにおいて、前記弁体の弁リフト方向に離れた2箇所に、各々前記保持孔の内周面に接触する環状リップ部を有する椀形のパッキンが互いに逆向きに装着され、前記背圧室と前記弁室との間の双方向の圧力流体漏れ防止が行われているものとした。 【0027】このため、互いに逆向きに装着されたパッキンの一方が背圧室と弁室との間の一方の方向の圧力流体漏れ防止を行い、他方が背圧室と弁室との間の他方の方向の圧力流体漏れ防止を行い、この両者で背圧室と弁室との間の双方向の圧力流体漏れ防止が確実に行われ、優れた全閉締め切り性が得られる。また、この2個のパッキンは弁体の弁リフト方向に離れた2箇所に設けられているから、弁体の首振り振動が防止され、耐久性が向上する。 【0028】請求項2に記載の発明による電動式コントロールバルブによれば、前記パッキンは前記環状リップ部を前記保持孔の内周面に押し付けるばねを有するばね入りパッキンであるものとした。 【0029】このため、環状リップ部がばねによって保持孔の内周面に押し付けられ、比較的高いシール圧が得られ、ついては優れた全閉締め切り性が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000143949 【氏名又は名称】株式会社鷺宮製作所
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| 【出願日】 |
平成11年3月16日(1999.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060690 【弁理士】 【氏名又は名称】瀧野 秀雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−320711(P2000−320711A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−70342 |
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