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【発明の名称】 副弁付き空気弁
【発明者】 【氏名】荒木 美喜夫

【氏名】栗原 武雄

【要約】 【課題】立上がり寸法が小さく、浅層埋設管にも対応が可能な副弁付き空気弁を提供する。

【解決手段】フロート弁体11を収納する主弁10の下部に、副弁体21を収納する副弁20を連設した副弁付き空気弁であって、前記副弁20の弁箱22を上下に分割形成し、副弁上部弁箱24を前記主弁10の弁箱13の下部に一体的に形成し、該副弁上部弁箱24の内周に副弁体21が当接する上部弁座30を設けるとともに、副弁下部弁箱25に副弁体31を回動させる弁軸挿通部23を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フロート弁体を収納する主弁の下部に、副弁体を収納する副弁を連設した副弁付き空気弁であって、前記副弁の弁箱を上下に分割形成し、副弁上部弁箱を前記主弁の弁箱下部に一体的に形成し、該副弁上部弁箱の内周に副弁体が当接する弁座を設けるとともに、副弁下部弁箱に副弁体を回動させる弁軸挿通部を設けたことを特徴とする副弁付き空気弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、副弁付き空気弁に関し、詳しくは、管路との間に設ける副弁を空気弁本体と一体的に形成した副弁付き空気弁に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来から、上水道等の管路には、該管路内を流れる液体中に混入している空気等を排出したり、管路内の液体を排出する際に管路内に空気を吸入したりするための空気弁が設けられている。この空気弁は、一般に、弁箱内にフロートを上下動可能に収容し、該フロートの上下動により弁箱上部に設けた弁部を開閉させ、これにより空気の排出や吸入を行うように形成されている。
【0003】また、図4に示すように、通常の空気弁1は、内部のフロートの点検等を行うため、管路2との間に副弁3を設けるようにしているが、従来は、独立した製品である空気弁1と副弁3とを上下にフランジ接続していたため、管路2からの空気弁1の立上がり寸法が大きくなり、浅層埋設管や橋梁部の管路への取付けに制限が生じていた。
【0004】そこで本発明は、立上がり寸法が小さく、浅層埋設管にも対応が可能な副弁付き空気弁を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の副弁付き空気弁は、フロート弁体を収納する主弁の下部に、副弁体を収納する副弁を連設した副弁付き空気弁であって、前記副弁の弁箱を上下に分割形成し、副弁上部弁箱を前記主弁の弁箱下部に一体的に形成し、該副弁上部弁箱の内周に副弁体が当接する弁座を設けるとともに、副弁下部弁箱に副弁体を回動させる弁軸挿通部を設けたことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の副弁付き空気弁の一形態例を示すもので、図1は副弁を開いた状態を示す縦断面図、図2は副弁を閉じた状態を示す縦断面図である。この副弁付き空気弁は、フロート弁体11を有する主弁10と、この主弁10の下部に連設された副弁20とにより形成されている。
【0007】まず、主弁10は、従来の空気弁と同様に、内部にフロート室12を有する弁箱13と、該弁箱13の上部に設けられた弁体部14と、該弁体部14を覆うキャップ15と、前記フロート室12内に上下動可能に収容された前記フロート弁体11とにより形成されている。なお、主弁である空気弁の構造は、従来からの種々の空気弁と同様に形成することができ、空気弁としての空気の排出や吸入の作動も、従来の空気弁と同様に行われるので、その詳細な説明は省略する。
【0008】一方の副弁20は、副弁体21として球形のボール弁体を使用したものであって、この副弁20の弁箱22は、弁軸挿通部23の直上で上部弁箱24と下部弁箱25とに分割されている。下部弁箱25の下部外周には、管路2の立上がり管4に接続するためのフランジ26が設けられ、その内周部には、副弁体21が当接する下部弁座27が設けられている。また、弁軸挿通部23から突出した弁軸28の先端部には、副弁20を開閉するためのレバー29が取付けられている。
【0009】前記上部弁箱24は、下部弁箱25の上部開口から突出する副弁体21を覆う形状を有するものであって、前記主弁10の弁箱13の下部に一体に形成されており、内周部には、副弁体21が当接する上部弁座30が設けられている。
【0010】上部弁箱24の下部外周及び下部弁箱25の上部外周には、上下両弁箱を結合するための結合部31,32がそれぞれ突設されている。上下両弁箱の結合は、上部の結合部31に設けた通孔33を通したボルト34を下部の結合部32に設けた雌ねじ孔35にねじ込むことにより行われる。
【0011】この副弁付き空気弁は、下部弁箱25のフランジ26を、水道管等の管路2に設けた立上がり管4の上端外周のフランジ5にボルト6で結合することにより行うことができる。そして、図1に示すように副弁20を開いた状態にしておくことにより、通常の空気弁と同様の作動を行って空気の排出や吸入を行うことができる。また、図2に示すように、レバー29を操作して副弁体21を90度回動させ、副弁体21の外面を上下両弁座27,30に当接させて副弁20を閉じることにより、主弁10である空気弁の保守点検を行うことができる。
【0012】このように、副弁20の上部弁箱24を、主弁10の弁箱13の下部に一体的に設けることにより、主弁10と副弁20との位置を近付けることができ、空気弁の立上がり寸法を小さくすることができる。
【0013】また、上部弁箱24に設ける結合部31の形状をフランジ状にしておくことにより、図3の断面図に示すように、副弁が不要の場合には、主弁10を管路2の立上がり管4に直接取付けることもできる。
【0014】なお、主弁である空気弁の構造は任意であり、従来から使用されている各種構造を適宜に採用することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の副弁付き空気弁によれば、空気弁の立上がり寸法を小さくすることができるので、浅層埋設管等への空気弁の取付けを問題なく行うことができる。
【出願人】 【識別番号】390014074
【氏名又は名称】前澤工業株式会社
【出願日】 平成11年5月14日(1999.5.14)
【代理人】 【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦 (外1名)
【公開番号】 特開2000−320709(P2000−320709A)
【公開日】 平成12年11月24日(2000.11.24)
【出願番号】 特願平11−134181