| 【発明の名称】 |
3ポート弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】三 輪 武 尚
【氏名】嶽 山 章 博
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| 【要約】 |
【課題】3ポート弁を、切り換え時に各ポートが同時連通することがなく、しかも、流体溜りやシール箇所を少ないものとして構成する。
【解決手段】共通のポートPに連通する二つの2ポート弁2,4の出力側の流路21,41をそれぞれ個別のポートA,Bに連通させて、3ポート弁を構成する。2ポート弁2,4は、ピストン27,47に作用する圧力室31,51内のパイロット流体Pa,Pbで各弁体24,44を駆動し、それぞれの弁座23,43を開放するパイロット駆動弁により構成する。しかも、2ポート弁2における圧力室33を、2ポート弁4におけるパイロット流体Pbの圧力室51に連通させ、パイロット流体Pbの供給時には、2ポート弁2を圧力室33に供給した流体圧で閉鎖させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】一方の流路を共通のポートに連通させる二つの2ポート弁の他方の流路をそれぞれ個別のポートに連通させた3ポート弁であって、上記両2ポート弁を、パイロット流体圧による弁体の駆動によりそれぞれの弁座を開放するパイロット駆動弁により構成し、一方の2ポート弁における弁座を閉鎖する方向に弁体を駆動するパイロット流体の圧力室と、他方の2ポート弁における弁座を開放する方向に弁体を駆動するパイロット流体の圧力室とを連通流路により連通させた、ことを特徴とする3ポート弁。 【請求項2】請求項1に記載の3ポート弁における二つの2ポート弁を、それぞれの弁体に連設したピストンに作用するパイロット流体で該弁体を開放する方向に付勢すると共に、該ピストンに、弁体を閉鎖する方向のスプリング力で、上記パイロット流体による作用力よりも十分に小さいスプリング力を作用させるパイロット駆動弁により構成したことを特徴とする3ポート弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、デバイダ弁またはセレクタ弁として用い、特に三つのポートが同時に連通することにより生じる不都合をなくすようにした3ポート弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図5に示すような従来から一般的に使用されている3位置3ポート弁は、流体の流れの方向を入口Pから出口AまたはBに切り換えるものである。この種の3ポート切換弁では、通常、流路を切り換えるための信号PaまたはPbが加えられると、瞬時ではあるが切換弁内で入口P及び出口A及びBが同時に連通する時点が存在し、その場合には入口から出口A及びBの双方に出力される可能性があるため、切換弁の用途によっては問題になる。この問題を避けるためには、図6に示すように、2台の2ポート弁を用いればよいが、この場合にも、何らかの事情で信号Pa及びPbが同時に加わることがあると、同様の問題が発生することになる。 【0003】さらに、図8に示すように、3ポート弁と2ポート弁とを組み合わせ、2ポート弁に信号Pbを加えない状態で3ポート弁に信号Paを加えれば、出口Bには出力されず、出口Aのみから出力される。この場合に、信号Pbが加えられても出口Bからの出力はなく、出口Aのみから出力される。また、信号Paを加えない状態で信号Pbを加えると、出口Bから出力される。そのため、信号が誤って出力される場合の同時連通の問題を解消することができる。しかしながら、塗料や薬品等の液体や気体を対象としてそれらの流れを制御する場合には、液溜り(ガス溜り)や流体をシールする箇所を可能な限り少なくする必要があり、図8の例ではこの要求を満たすことができない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題は、このような問題を解消し、信号が誤って出力されても各ポートが同時連通して不都合が生じることのない3ポート弁を提供することにある。また、本発明の他の技術的課題は、上記各ポートが同時連通することのない3ポート弁を、流体溜りやシール箇所を少ないものとして構成し、塗料や薬品等の流体の流れを制御するのに好適な3ポート弁を得ることにある。本発明の他の技術的課題は、デバイダ弁またはセレクタ弁として用いるのに適した3ポート弁を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の3ポート弁は、一方の流路を共通のポートPに連通させる二つの2ポート弁の他方の流路をそれぞれ個別のポートA,Bに連通させた3ポート弁であって、上記両2ポート弁を、パイロット流体圧による弁体の駆動によりそれぞれの弁座を開放するパイロット駆動弁により構成し、一方の2ポート弁における弁座を閉鎖する方向に弁体を駆動するパイロット流体の圧力室と、他方の2ポート弁における弁座を開放する方向に弁体を駆動するパイロット流体の圧力室とを連通流路により連通させたことを特徴とするものである。 【0006】上記3ポート弁においては、二つの2ポート弁を、それぞれの弁体に連設したピストンに作用するパイロット流体で該弁体を開放する方向に付勢すると共に、該ピストンに、弁体を閉鎖する方向のスプリング力で、上記パイロット流体による作用力よりも十分に小さいスプリング力を作用させるパイロット駆動弁により構成することができる。 【0007】上記構成を有する3ポート弁においては、一方の2ポート弁をパイロット流体Paの作用により開放すると、二つの2ポート弁に共通するポートPからの流体が上記一方の2ポート弁の出口側ポートAから流出し、また、他方の2ポート弁の弁体をパイロット流体Pbの作用により開放すると、そのパイロット流体圧がスプリングの付勢力と共に上記一方の2ポート弁における弁体を閉鎖する方向に作用し、当該一方の2ポート弁にパイロット流体Paが供給されているか否かにかかわらず、当該2ポート弁の弁体が閉じられ、ポートAからの出力があってもそれを停止させる。したがって、上記他方の2ポート弁がパイロット流体Pbで開放している状態で、一方の2ポート弁にパイロット流体Paを加えても、その2ポート弁が開放することはない。なお、ここでは上記3ポート弁をデバイダ弁として用いることを前提として説明しているが、それをセレクタ弁として動作させ得ることは勿論である。 【0008】 【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明に係る3ポート弁の第1実施例を示している。この第1実施例の3ポート弁は、弁ボディ1内に二つの2ポート弁2,4を収容することにより構成したもので、上記弁ボディ1は、方向を切り換えるべき流体が内部を流れる主弁ボディ10と、二つの2ポート弁2,4の開閉を行うパイロット駆動部のパイロットボディ11,12を接合してなり、これらの2ポート弁2,4における一方の流路(入力側)21,41を、それぞれ共通の入口側ポートPに連通させると共に、それらの2ポート弁2,4の他方の流路(出力側)22,42を、それぞれ個別の出口側ポートA,Bに連通させている。また、上記出口側ポートBは、主弁ボディ10を貫通する出力流路5に連通させている。 【0009】上記3ポート弁を構成する二つの2ポート弁2,4は、それぞれの流路に設けた弁座23,43を開閉する弁体24,44を備え、これらの弁体における各弁棒25,45は、ダイヤフラム26,46をシール状態で貫通させることによって、ダイヤフラム26,46からの導出側をそれぞれの弁座23,43を通じて流れる流体の流路から隔離し、それらの弁棒25,45の端部に、パイロットボディ11,12内に形設したシリンダ29,49内に摺動自在に嵌挿されるピストン27,47を設けている。一方の2ポート弁2におけるピストン27は、その周囲にOリングからなるピストンパッキン28を備えているが、他方の2ポート弁4におけるピストン47は、その周囲に断面がVまたはU字状をなす1方向シールのピストンパッキン48を備えている。 【0010】上記二つの2ポート弁における弁体24,44に弁棒25,45を介して連設したピストン27,47は、シリンダ29,49内にそれぞれのパイロットポート30,50に連通する圧力室31,51を区画形成し、それらの圧力室31,51において、ピストン27,47に作用するパイロット流体Pa,Pbの圧力で、それぞれの弁体24,44を開放する方向に付勢するものであり、一方、両ピストン27,47とシリンダ29,49の内端面との間に、弁体24,44を閉鎖する方向に付勢するスプリング32,52を介装し、これらによって上記二つの2ポート弁2,4をパイロット駆動弁として構成している。上記スプリング32,52の付勢力は、圧力室31,51におけるパイロット流体Pa,Pbの作用力よりも十分に小さい力を弁体24,44に作用させるものである。 【0011】上記2ポート弁2,4は、それぞれパイロットポート30,50を通して給排されるパイロット流体Pa,Pbの圧力により弁体24,44が駆動されて、それぞれの弁座23,43を開放するものであるが、一方の2ポート弁2における弁座23を閉鎖する方向に弁体24を駆動するところの前記圧力室31に対向する圧力室33と、他方の2ポート弁4におけるパイロット流体Pbの圧力室51とを、パイロットボディ11,12間をシール8を介して連通させる連通流路7により導通させている。 【0012】この2ポート弁2の圧力室33を連通流路7により他方の2ポート弁4の圧力室51に連通させるに際しては、圧力室51よりもパイロットポート50側に近い部分の流路に連通流路7を接続するのが望ましく、それによって、特に圧力室51の入口部分に流体の流入を遅延させる絞り部分等がある場合には、2ポート弁2の圧力室33にパイロットポート50からのパイロット流体Pbが流入するのが早くなるので、2ポート弁2における弁体24の閉動作を早くすることができる。なお、2ポート弁4におけるピストン47の圧力室51と反対側の室53は、パイロット流体等を流入させることがないので、ピストンパッキン48を1方向シールとすることができる。また、図示したように、2ポート弁4におけるピストン47の頭部は、パイロットボディ12に設けた開口部13に臨ませ、2ポート弁4の弁棒45の手動操作に供することができる。 【0013】上記構成を有する第1実施例の3ポート弁においては、一方の2ポート弁2のパイロットポート30へのパイロット流体Paの供給により、該2ポート弁の弁座23をそのパイロット流体Paの作用による弁体24の駆動によって開放すると、二つの2ポート弁2,4に共通するポートPからの流体が2ポート弁2の出口側ポートAから出力され、また、他方の2ポート弁4のパイロットポート50へのパイロット流体Pbの供給により、該2ポート弁4の弁座43をそのパイロット流体Pbの作用による弁体44の駆動によって開放すると、ポートPからの流体が2ポート弁4の出口側ポートBを通して出力流路5に出力される。 【0014】このような2ポート弁4の動作に際し、一方の2ポート弁2における前記圧力室33と、他方の2ポート弁4における圧力室51とを連通流路7により導通させているので、パイロットポート50からのパイロット流体Pbの圧力が2ポート弁2の圧力室33に流入し、そのパイロット流体Pbが、同室内に設けたスプリング32の付勢力と共に2ポート弁2における弁体24を閉鎖する方向に作用する。 【0015】この2ポート弁4のパイロットポート50にパイロット流体Pbが供給されたときには、2ポート弁2の圧力室33においてパイロット流体がピストン27に作用する面積が、圧力室31においてパイロット流体がピストン27に作用する面積よりも大きく、しかも、圧力室33側からはピストン27に対してスプリング32の付勢力も作用するので、2ポート弁2の圧力室31に対してパイロット流体Paが供給されているか否かにかかわらず、当該2ポート弁2の弁体24が閉じられ、ポートAからの出力があってもそれが停止する。したがって、上記2ポート弁4がパイロット流体Pbで開放している状態で、2ポート弁2のパイロットポート30にパイロット流体Paを加えても、その2ポート弁2が開放することはない。 【0016】図3は、本発明に係る3ポート弁の第2実施例を示している。この第2実施例の3ポート弁は、図1及び図2の第1実施例の3ポート弁と同じ構成を備えた二つの3ポート弁61,62を、相互の主弁ボディ10を一体化すると共に、出力流路5を共通化して接合した構造を備え、図4によって次に説明するような態様での利用に便ならしめたものである。そのため、ポートBから出力される流体が共通の出力流路6を通して導出される点を除いて、各3ポート弁61,62は前記第1実施例の場合と構造及び作用が変わらないので、同一または相当部分に第1実施例と同一の符号を付して、それらの説明を省略する。 【0017】図4は、上記3ポート弁、特に、図3の第2実施例の3ポート弁に適した使用の態様を例示するもので、ここでは、塗装用のマニホールドバルブとして、多数の3ポート弁における弁ボディ1を、出力流路6を相互に連通させて連結し、各3ポート弁61及び62から異色の塗料を切り換え供給するようにした場合を示している。これらの3ポート弁61,62においては、それぞれのパイロット流体Pa,Pbの制御により、出力側のポートAから流出した塗料はその塗料タンクに還流され、一方、ポートBから出力流路6に送られた塗料は、塗料の噴出側に連なる塗料流路63を通して送出される。図中、64は流路に付着した塗料を洗浄するための溶剤の供給弁であり、65は空気の供給弁である。なお、前記第1実施例の3ポート弁もこれと同様な態様で使用することができる。また、上述した各3ポート弁は、このような態様での使用に限るものでないことは勿論である。 【0018】 【発明の効果】以上に詳述した本発明の3ポート弁によれば、前述した従来の3ポート弁のように、信号が誤って出力されたときに各ポートが同時連通して不都合が生じることはなく、また、そのような3ポート弁を流体溜りやシール箇所を少ないものとして構成し、塗料や薬品等の流体の流れを制御するのに好適な3ポート弁を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000102511 【氏名又は名称】エスエムシー株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月14日(1999.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072453 【弁理士】 【氏名又は名称】林 宏 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−320700(P2000−320700A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−134334 |
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