| 【発明の名称】 |
流量調節弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】林本 茂
【氏名】坂井 厚之
【氏名】山田 昭夫
|
| 【要約】 |
【課題】微少流量の正確な調節を可能とした流量調節弁を提供すること。
【解決手段】本発明の流量調節弁は、弁座面35に開設された弁孔33の開口部33aを開閉すべく、弁座面35に対して当接・離間する弁体41の上下方向の変位を駆動手段によって制御し、弁体41と開口部33aとの隙間の大きさによって弁孔33を通る流体の流量を調節するものであって、弁孔33の開口部33aを開閉すべく弁座面35に当接・離間する弁体41の流量調節面43は、開口部分33aから遠い部分が弁座面35に対して上下方向へ大きく変位する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁座面に開設された弁孔の開口部を開閉すべく、弁座面に対して当接・離間する弁体の上下方向の変位を駆動手段によって制御し、弁体と開口部との隙間の大きさによって弁孔を通る流体の流量を調節する流量調節弁において、弁孔の開口部を開閉すべく弁座面に当接・離間する前記弁体の流量調節面は、前記開口部分から遠い部分が前記弁座面に対して上下方向へ大きく変位することを特徴とする流量調節弁。 【請求項2】 弁座面に開設された弁孔の開口部を開閉すべく、弁座面に対して当接・離間する弁体の上下方向の変位を駆動手段によって制御し、弁体と開口部との隙間の大きさによって弁孔を通る流体の流量を調節する流量調節弁において、前記弁体は、前記弁孔の開口部を塞ぐ膜部材と、前記開口部を囲むように前記弁座面に当接・離間して膜部材を上下に変位させる、前記駆動手段に直接連結された保持部材とを有し、その保持部材内の略中心位置にて前記膜部材を前記弁座面に押し付ける押圧手段が設けられたものであって、前記保持部材に伴って上昇及び下降する前記膜部材を前記押圧手段が弁座面に相対的に押し付け、前記膜部材が前記保持部材内の略中心位置より遠い部分が弁座面に対して上下方向へ大きく変位することを特徴とする流量調節弁。 【請求項3】 請求項2に記載の流量調節弁において、前記弁体は、前記保持部材をなす中空円筒状のステム部に、前記膜部をなす前記ステム部の下端を塞ぐ流量調節膜が張られ、ステム部の下端部外周には半径方向に広がった可撓膜が周縁の固定部でバルブ本体側へ固定されたダイアフラム弁体であることを特徴とする流量調節弁。 【請求項4】 請求項2に記載の流量調節弁において、前記膜部材が、弁孔の開口部上方に張られたダイアフラムであり、前記保持部材が、前記駆動手段に連結された円筒形状のステム部材であることを特徴とする流量調節弁。 【請求項5】 弁座面に開設された弁孔の開口部を開閉すべく、弁座面に対して当接・離間する弁体の上下方向の変位を駆動手段によって制御し、弁体と開口部との隙間の大きさによって弁孔を通る流体の流量を調節する流量調節弁において、前記弁体は、弾性部材によって形成され、その先端を前記弁座面に押し付けて弾性変形させることにより前記弁孔の開口部を塞ぎ、弁座面に当接する最先端部から順に前記開口部を塞ぐように変形する形状であって、前記駆動手段による駆動によって前記開口部に対して遠い部分が前記弁座面に対して上下方向へ大きく変位することを特徴とする流量調節弁。 【請求項6】 請求項5に記載の流量調節弁において、前記弁体の先端形状が、凸面又は斜面であることを特徴とする流量調節弁。 【請求項7】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の流量調節弁において、前記弁孔の開口部が、前記弁座面の凸状球面部又は凹状円錐面部に形成されたものであることを特徴とする流量調節弁。 【請求項8】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の流量調節弁において、前記弁孔は、環状溝出口をなして前記弁座面に環状開口部が開設されたものであって、流量調節面の押圧点が環状開口部の中心に相当する弁座面上にあることを特徴とする流量調節弁。 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の流量調節弁において、弁孔の開口部の形状が非円形であることを特徴とする流量調節弁。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体製造装置のラインで洗浄液の流量制御を行うためなどに使用される流量調節弁に関し、特に微少流量の流体を正確に流量制御することができる流量調節弁に関する。 【0002】 【従来の技術】半導体製造ラインには、例えば流路内を流れる純水に酸やアルカリなどの薬液を、5〜20cc/minといった微少量だけ混入する場合がある。そのため、純水が流れる主流路に薬液を供給する供給路が連通し、その供給路へ薬液を供給するための流量を調節する流量調節弁が設けられている。そこで、従来の流量調節弁について一例を挙げて説明する。ここで、図15は、従来の流量調節弁を示す一部断面図である。流量調節弁100は、バルブボディ101の側面に入力ポート102と出力ポート103とが開設され、その入力ポート102には弁孔104が、出力ポート103には流出路105が連通し、それぞれバルブボディ101上面へ開設されている。 【0003】このバルブボディ101は、上方にアクチュエータ本体111が固定され、そのアクチュエータ本体111とバルブボディ101との間にダイアフラム弁体121が挟み込まれている。アクチュエータ本体111内には、エア圧によって発生する上下運動をダイアフラム弁体121に伝達するロッド112がバルブボディ101側に延設されている。ダイアフラム弁体121は、中心の弁体部122が上下動するロッド112の下端に連結されている。そして、ダイアフラム弁体121の弁体部122、及びこれに連結されたロッド112は、弁孔104と中心線が重なるように設けられている。 【0004】このような流量調節弁100によれば、アクチュエータ本体111内に吸排気されるエアによってロッド112が上下し、それに伴ってダイアフラム弁体121の弁体部122と弁座面106との距離が調節され、弁孔104との隙間との大きさ、即ち流量が調節される。エアアクチュエータのエア圧は、電空レギュレータによって制御される。そこで、入力ポート102から流入した薬液は、弁孔104によって流量が制限され、更に弁孔104の開口部の隙間の大きさによって通過流量が調節されて、流出路105から出力ポート103へと排出される薬液の微少流量調節が行われる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このようなエアアクチュエータを利用した流量調節弁は、シール加圧を大きくすることができるために流れの遮断ができることや、エア圧を駆動源とするために防爆に対する安全性の面で、半導体製造ラインなどにおける使用が考えられている。しかしながら、微少な流量調節を行う場合、弁体部122のリフト量を非常に小さい値で制御しなければならないめ、これまでの流量調節弁100では微妙なエア圧コントロールが必要となって制御が難しいという問題があった。 【0006】従来の流量調節弁100では、例えば20cc/minの微少流量調節を行う場合には、弁体部122と弁座面106との距離を0.02mm以下に設定しなければならないからである。即ち、流量調節弁100は、図16に示すダイアフラム弁体121のリフト量Sを極めて僅かな幅で制御する必要があるため、エアアクチュエータに供給するエア圧の僅かなズレによって流量が大きく変化してしまう問題があった。また、このリフト量Sの調節は、エア圧の制御の困難さに加え、エアアクチュエータ自体のヒステリシスの影響を受けるという問題もあった。これにより、従来の流量調節弁100は、微少流量の正確な制御が非常に困難であった。 【0007】そこで、本発明は、微少流量の正確な調節を可能とした流量調節弁を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る流量調節弁は、弁座面に開設された弁孔の開口部を開閉すべく、弁座面に対して当接・離間する弁体の上下方向の変位を駆動手段によって制御し、弁体と開口部との隙間の大きさによって弁孔を通る流体の流量を調節するものであって、弁孔の開口部を開閉すべく弁座面に当接・離間する前記弁体の流量調節面は、前記開口部分から遠い部分が前記弁座面に対して上下方向へ大きく変位することを特徴とする。従って、傾いた流量調節面によって弁体と開口部との隙間を小さくすることができ、また流量調節面は、開口部分の変位量が開口部から遠い部分の変位量に比べて小さくなるため、流量調節面の遠い部分に駆動手段によって調節する弁体のリフト量を対応させれば、駆動手段によって行う開口部の隙間の微妙な調節が緩和され、微少流量調節の制御が容易になって正確な調節が可能となる。 【0009】請求項2に係る流量調節弁は、弁座面に開設された弁孔の開口部を開閉すべく、弁座面に対して当接・離間する弁体の上下方向の変位を駆動手段によって制御し、弁体と開口部との隙間の大きさによって弁孔を通る流体の流量を調節するものであって、前記弁体は、前記弁孔の開口部を塞ぐ膜部材と、前記開口部を囲むように前記弁座面に当接・離間して膜部材を上下に変位させる、前記駆動手段に直接連結された保持部材とを有し、その保持部材内の略中心位置にて前記膜部材を前記弁座面に押し付ける押圧手段が設けられたものであり、前記保持部材に伴って上昇及び下降する前記膜部材を前記押圧手段が弁座面に相対的に押し付け、前記膜部材が前記保持部材内の略中心位置より遠い部分が弁座面に対して上下方向へ大きく変位することを特徴とする。 【0010】従って、押圧手段によって弁座面に押し付けられた膜部材は、保持部材が上昇すると開口部上方で傾斜面を形成するため、弁体と開口部との隙間を小さくすることができ、また膜部材を口部に近接した位置で弁座面に押し付ければ、膜部材の開口部分における変位量が開口部から遠い部分の変位量に比べて小さくなるため、弁体のリフト量に対して開口部分における変位量が小さくなり、駆動手段によって行う開口部の隙間の微妙な調節が緩和され、微少流量調節の制御が容易になって正確な調節が可能となる。 【0011】請求項3に係る流量調節弁は、前記請求項2のものであって、前記弁体が、前記保持部材をなす中空円筒状のステム部に、前記膜部をなす前記ステム部の下端を塞ぐ流量調節膜が張られ、ステム部の下端部外周には半径方向に広がった可撓膜が周縁の固定部でバルブ本体側へ固定されたダイアフラム弁体であることを特徴とする。請求項4に係る流量調節弁は、前記請求項2のものであって、前記膜部材が、弁孔の開口部上方に張られたダイアフラムであり、前記保持部材が、前記駆動手段に連結された円筒形状のステム部材であることを特徴とする。 【0012】請求項5に係る流量調節弁は、弁座面に開設された弁孔の開口部を開閉すべく、弁座面に対して当接・離間する弁体の上下方向の変位を駆動手段によって制御し、弁体と開口部との隙間の大きさによって弁孔を通る流体の流量を調節するものであって、前記弁体は、弾性部材によって形成され、その先端を前記弁座面に押し付けて弾性変形させることにより前記弁孔の開口部を塞ぎ、弁座面に当接する最先端部から順に前記開口部を塞ぐように変形する形状であり、前記駆動手段による駆動によって前記開口部に対して遠い部分が前記弁座面に対して上下方向へ大きく変位することを特徴とする。 【0013】従って、弾性変形して弁座面に押し付けられた弁体は、駆動手段によって持ち上げられると、開口部上方で傾斜面を形成するため、弁体と開口部との隙間を小さくすることができ、また最先端部を開口部に近接した位置で弁座面に押し付ければ、弁体の開口部分における変位量が開口部から遠い部分の変位量に比べて小さくなるため、弁体のリフト量に対して開口部分における変位量が小さくなり、駆動手段によって行う開口部の隙間の微妙な調節が緩和され、微少流量調節の制御が容易になって正確な調節が可能となる。 【0014】請求項6に係る流量調節弁は、前記請求項5のものであって、前記弁体の先端形状が、凸面又は斜面であることを特徴とする。また、請求項7に係る流量調節弁は、前記請求項1乃至請求項5のいずれかのものであって、前記弁孔の開口部が、前記弁座面の凸状球面部又は凹状円錐面部に形成されたものであることを特徴とする。また、請求項8に係る流量調節弁は、請求項1乃至請求項5のいずれかのものであって、前記弁孔が、環状溝出口をなして前記弁座面に環状開口部が開設されたものであって、流量調節面の押圧点が環状開口部の中心に相当する弁座面上にあることを特徴とする。また、請求項9に係る流量調節弁は、請求項1乃至請求項8のいずれかのものであって、弁孔の開口部の形状が非円形であることを特徴とする。 【0015】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る流量調節弁の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2は、本実施の形態の流量調節弁を示した断面図であり、図1は閉弁時、図2は開弁時を示している。本実施の形態の流量調節弁1は、従来例で示したと同様にエアアクチュエータによって弁の開閉を行うものであり、そのエアアクチュエータからなる駆動部及び流体の流れを直接制御する弁部が一体に構成されたものである。そこで、流量調節弁1は、流量制御対象となる流体が流れるバルブ本体2に、アクチュエータ本体3及びキャップ4が一体になって構成されている。 【0016】アクチュエータ本体3は、中心部を上下に貫く貫通孔11を有する管形状をなすものである。貫通孔11内には、円筒形状のブシュ12が嵌装されており、そのブシュ12を貫いた摺動ロッド13が摺動可能に支持されている。一方、キャップ4は、下方に開口した凹部21が形成されたものであり、開口側がアクチュエータ本体3の上端面に嵌合固定されている。そして、そのアクチュエータ本体3とキャップ4との間にはダイアフラム14が強固に挟み込まれている。また、ダイアフラム14には、その中心を貫いたロッド13が一体に保持されている。即ち、ロッド13上方の小径部分には、ダイアフラム14を介して環形状のスペーサ15a,15bが上下にはめ込まれ、更にその上方からロッド13先端に切られた雄ネジにナット16が螺合されて、ダイアフラム14を挟んだスペーサ15a,15bがロッド13に固定されている。 【0017】アクチュエータ本体3の貫通孔11は、上端面から所定深さの位置に径を縮小したシール部11aが形成され、その内周面の溝にOリング17が装填されている。そこで、ダイアフラム14下方には、Oリング17によって密閉された加圧室18が構成され、アクチュエータ本体3には、その加圧室18へ圧縮エアを吸排気させるエアポート19が穿設されている。一方、ダイアフラム14上方のキャップ4の凹部21内には、ダイアフラム14を下方へ付勢する復帰バネ22がスペーサ15aに当接して配設されている。 【0018】アクチュエータ本体3の下端にはバルブ本体2が嵌合固定されている。バルブ本体2には、入力ポート31と出力ポート32とが左右一対に形成されている。入力ポート31には弁孔33が、出力ポート32には流出路34がそれぞれ連通し、各開口部がバルブ本体2の上面に開設されている。そして、この弁孔33及び流出路34が開設されたバルブ本体2の上面が弁座面35をなしている。一方、アクチュエータ本体3内に摺動可能に支持されたロッド13の先端部にはダイアフラム弁体41が嵌合保持されている。ダイアフラム弁体41は、円筒形状のステム部42と、そのステム部42の底部を塞ぐ流量調節膜43と、ステム部42の下端部外周から環状に張り出した可撓膜44と、その可撓膜44の周縁部に連続する肉厚の固定部45とから構成され、PTFE樹脂によって一体に成形又は切削加工されたものである。 【0019】そのダイアフラム弁体41は、ステム部42がロッド13に嵌合し、ロッド13の移動に従って弁の開閉動作を行うよう構成されている。ステム部42は、その環状の下端面が弁座面35に当接して弁孔33の開口部の周りを囲む位置にあり、流量調節膜43が、弁孔33の開口部を塞ぐようにして構成され、二重のシール構造がとられている。更に、ステム部42内にはボール46が挿入され、そのボール46が、ロッド13との間に配設されたスプリング47によって流量調節膜43に押し当てられている。ところで、本実施の形態の流量調節弁1は、この流量調節膜43とボール46、及び弁孔33とに特徴を有し、これらの関係を主要な構成として微少流量調節の実現が図られている。 【0020】ここで、図3は、流量調節弁1の弁部を示した拡大断面図であり、(a)〜(d)にかけて弁の開閉動作を時系列的に示している。そこで、図3を含めて流量調節弁1の特徴的な構成について説明する。先ず、図1に示すように、ロッド13とダイアフラム弁体41のステム部42とは、その中心線が同一の軸線L上にあり(図3参照)、更にステム部42内のボール47の中心点がその軸線Lに一致するよう設けられている。一方、図3に示すように弁孔33は、軸線Lに重ならない近接した位置に穿設され、その軸線Nがボール47の中心点を通る軸線Lとずれている。本実施の形態では、軸線Lが弁孔33のほぼ周縁上に近接した弁座面35上に位置するようになっている。そして、可撓性を有する流量調節膜43は、ダイアフラム弁体41のステム部42が持ち上げられると、ボール46に押されて下方へ湾曲し軸線L上に最隆起点Pが形成される。従って、流量調節弁1は、弁孔33の軸線Nからずれた位置で、流量調節膜43の最隆起点Pが弁座面35に当たる、いわゆるオフセット構造が採られている。 【0021】次に、オフセット構造を採用した本実施の形態の流量調節弁1における流量調節の原理を、従来の流量調節弁との比較において説明する。図15に図示して説明した従来の流量調節弁100は、本実施の形態のものと同様のエアアクチュエータによって弁の駆動が行われ、その弁孔104を流れる流体の流量が調節されている。このとき単位時間当たりに流れる流体の流量は、弁体と弁孔の開口部との間の有効断面積によって決定されると考えられる。そこで、従来の流量調節弁100の場合、図4(a)に示すように弁体121がリフト量Sのときに、有効断面積は、図4(b)に示す円筒面A1の面積である。そして、この有効断面積である円筒面A1の面積と弁体121のリフト量Sとの関係をグラフを図7に示した。図7に示したグラフは、縦軸に円筒面A1の面積、横軸に弁体リフト量Sをとっている。 【0022】このグラフ(実線)から、従来の流量調節弁100は、弁体121のリフト量Sに対して有効断面A1の面積の変化量が大きく、僅かな弁体の変位によって制御流体の流量が大きく変化してしまうことが分かる。そのため、従来の流量調節弁100では、弁体121の微妙な制御が要求されるが、その制御は困難なものであった。そこで、このグラフの傾きを緩やかにすること(破線)、即ち、弁体の変位量に対して有効断面積の変化量を小さくする必要があった。そのためには、弁体のリフト量に対して有効断面積を小さくする必要があった。有効断面積が小さくなれば、弁体リフト量の変化に対する有効断面積の絶対的な変化量を小さくすることができるからである。そこで、この考えによれば、弁孔の径をより小さくすればよいが、加工精度や加工コスト、それに必要な最大流量を確保できないなどの問題から実現性を欠いていた。 【0023】そうした課題の対策として、従来から図5(a)に示すようなニードル弁が一案としてあった。ニードル弁は、弁体131の先端にテーパ部131aを設け、弁孔132に対してテーパ部131aを出し入れして、弁の開閉が行われるものである。このニードル弁の場合、流体の流量に起因する有効断面積は、図5(b)に示す弁孔132の開口部132aの環状面A2の面積が相当する。そこで、このニードル弁と前記図4に示す弁との有効断面積を同じ弁体のリフト量Sで比較すると、環状面A2の面積が円筒面A1の面積に比して格段に小さくなった。従って、ニードル弁を使用すれば、図7に示すグラフの傾きを緩やかにすることができるようになる。しかし、ニードル弁は、弁体と弁孔の開口部の角とが開閉時に摺れ合い、パーティクルを発生させるため採用には問題があった。また、微少流量用のニードル形状の弁体は、その材料費や加工コスト、或いは加工精度の問題もあった。 【0024】しかるに、前述した流量調節弁1のオフセット構造は、このような弁体のリフト量に対する有効断面積の変化量を小さくすることが可能な構成をなすものである。オフセット構造によると、ステム部42が上昇しても、所定リフト間においては、流量調節膜43は、図6(a)に示すように最隆起点Pがボール46によって弁座面35に押しつけらている。そのため、流量調節弁1での有効断面積は、流量調節膜43と弁孔33の開口部33aとの間に形成される図6(b)に示す楔形円筒面A3の面積となる。この場合、図6(a)に示す流量調節膜43と開口部33aとの隙間S1と、図4(a)に示す弁体リフト量Sとが同一であるとすると、両者の弁の有効断面積は、楔形円筒面A3の面積が円筒面A1の面積の1/2以下に抑えることができた。 【0025】そして、更にこの流量調節弁1は、有効断面積である楔形円筒面A3の面積に起因する隙間S1の変化量が、弁体のリフト量Sの変化に対して小さくなるように構成されている。即ち、流量調節弁1のオフセット構造では、隙間S1は、弁体42のリフト量Sに対し、最隆起点Pからの距離の比で制御される。そのため、流量調節膜43が最隆起点Pから直線的に傾斜すると仮定するならば、図6(a)に示すように楔形円筒面A3の隙間S1の距離は、リフト量SのL1/L2となる。従って、流量調節弁1,100とについて、有効断面積に対する高さと弁体のリフト量Sとの関係をグラフに示すと、図8のようになった。図8は、縦軸に有効断面積に対する高さ、横軸に弁体のリフト量を表している。 【0026】従来の流体調節弁100は、図4に示すように有効断面積に対する高さがリフト量Sと一致するのに対し、本実施の形態の流量調節弁1は、有効断面積の高さS1が、リフト量SのL1/L2になる。そのため、図8に示すように、流量調節弁100は、円筒面A1の高さが弁体リフト量Sと一対一の割合で増加するのに対して、オフセット構造を採った流量調節弁1の場合には、楔形円筒面A3の高さ(隙間S1)は、弁体のリフト量Sに対してL1/L2の割合で増加することになった。従って、流量調節弁1は、弁体のリフト量Sに対する楔形円筒面A3の高さ(隙間S1)の変化率を小さくしたことと、楔形円筒面A3の面積自体が円筒面A1よりも小さくなったことによって、図7に示した場合の傾斜を倒すことができた。即ち、オフセット構造は、弁体リフト量Sの変化に対する有効断面積の変化率を格段に小さくすることを可能とする構造である。 【0027】そこで、次にこのようなオフセット構造をなす流量調節弁1の流量調節動作について説明する。流量調節弁1は、復帰バネ22の付勢力によって通常弁が閉じられるノーマルクローズタイプのものである。復帰バネ22は、スペーサ15a,15bを介してロッド13を下方に付勢し、ロッド13に一体的に設けられたダイアフラム弁体41を弁座面35へ押圧することとなる。そのため、図3(a)に示すように、ダイアフラム弁体41のステム部42は、弁孔33を囲んで弁座面に当接し、流量調節膜43が弁孔33の開口部33aを塞ぐこととなる。弁孔33は、流量調節膜43が被せられただけで、ボール46からの押圧力によって開口部33aが塞がれているわけではない。従って、一次圧によって弁孔33の開口部33aから流体が漏れることがあるが、ステム部42が弁座面に強く押しつけられてシールしているため、閉弁時に流体が二次側へ漏れ出ることはない。 【0028】次に、微少流量の流体の供給を制御する場合には、エアポート19から加圧室18内へ圧縮エアが送られて、ダイアフラム14に対する加圧調整が行われる。エア圧は電空レギュレータなどの圧力制御機器によって制御される。そして、加圧室18のエア圧によって、ダイアフラム14が復帰バネ22に抗して上方へ撓められる。ロッド13は、そのダイアフラム14の上下方向の変位分だけ、スペーサ15a,15bを介して持ち上げられるように上昇することとなる。ロッド13は、ブシュ22によって摺動可能に支持されているため、その軸線に沿って直線的な上昇(或いは下降)を行う。従って、ダイアフラム14の変位量は、ロッド13に一体的に設けられたダイアフラム弁体41の変位、特にステム部42の変位となる。 【0029】そこで、流量調節弁1は、図3(a)に示す閉弁状態から、図3(b)に示すようにステム部42が弁座面35から離間した状態になる。但し、このとき流量調節膜43は、スプリング47の付勢力を受けたボール46によって弁座面35に押しつけられているため、最隆起点Pで弁座面35に当接した状態になっている。そのため有効断面積は小さく、弁孔33から微少流量の流体が二次側へ流れ出ることとなる。入力ポート31から流入した流体は、弁孔33の開口部33aを通る際に微少流量に絞られるからである。そして、この絞られた流量の流体が、流出路34を通って出力ポート32から排出される。 【0030】流量の調節は、ダイアフラム14を加圧する加圧室18のエア圧を調節することによって行われる。そこで、更に流量を増やす場合には、加圧室18内のエア圧を上げれば、復帰バネ22に抗してダイアフラム14が変位し、ロッド13及びダイアフラム弁体41のステム部42を上昇させ、図3(b)から図3(c)の状態へと変化する。よって、図6で示す楔形円筒面A3の高さ(隙間S1)が高くなり、有効断面積が大きくなって弁孔33の通過流量が増すこととなる。 【0031】そして、図3(d)に示すように、更にステム部42を上昇させれば、流量調節膜43が弁座面35から離間し、ダイアフラム弁体41の影響を受けることなく流体が流れ出る最大流量を得ることができる。一方、図3(b)乃至図3(d)のいずれかの開弁状態で、加圧室18内のエア圧が下げられれば、復帰バネ22の付勢力によってダイアフラム弁体41が押し下げられ、図6で示す楔形円筒面A3の高さ(隙間S1)が低くなってその有効断面積が小さくなり、弁孔33の通過流量が絞られる。また、更に図3(a)の状態に至って閉弁状態に戻される。 【0032】ここで、実際に従来の流量調節弁100と本実施の形態の流量調節弁1とで流量制御の比較試験を行った。図9は、単位時間当たりに流れる流体の流量を縦軸に、弁体リフト量を横軸にとって示したグラフである。弁体のリフト量は、従来のものでは弁体121の変位であり、本実施の形態のものではダイアフラム弁体41のステム部42の変位である。但し、これは両者ともエアアクチュエータをなすダイアフラム14の上下方向の変位量である。その結果、流量調節弁1は、図9のグラフに示されるようにリフト量の変化に対する流量の増加量が大幅に抑えられた。具体的には、10cc/minまでの間で流量調節を行う場合、従来の流量調節弁100では、S1〜S2間の約0.01mm幅の弁体変位によってしか流量制御ができなかった。これに対して、本実施の形態の流量調節弁1では、S3〜S4間の約0.37mm幅の弁体変位で流体制御できるようになった。つまり、従来のものに比べ、本実施の形態のものは37倍も弁体リフト量Sの領域が広がったことになる。 【0033】よって、本実施の形態の流量調節弁1によれば、前述したように流量調節する際の弁体のリフト幅の拡大に伴い、電空レギュレータへ入力する比例帯の幅が拡大したことで、微少流量調節の制御が容易になった。即ち、エアアクチュエータを構成するダイアフラム14の変位量に対する流量変化が小さくなり、従来極めて微妙であったエア圧調節が緩和されることによって、微少流量調節の制御を正確に行うことが可能となった。微少流量調節は、流量調節膜43の径を大きくすることによって、更に有効断面積に対するリフト領域を広げることは容易であり、更に制御し易くなり、流量調節を正確に行うことが可能となる。 【0034】また、従来の流量調節弁100の場合、二次側の圧力変動によって圧力が高くなると、ダイアフラム弁体121の膜部が加圧されて弁体部122が押し上げられてしまい、流量が変動してしまう問題があった。しかし、本実施の形態の流量調節弁1では、ダイアフラム弁体41にかかる二次圧が変動してリフト位置が変化しても、図9に示すように、ダイアフラム弁体41のリフト量の変化に対して流量変化が極めて少ない。そのため、二次圧変動に対する流量変動への影響がほとんどなくなった。 【0035】ところで、本発明の流量調節弁1は、様々な変形が可能である。そこで、他の実施の形態を図面を参照して説明する。以下に説明する流量調節弁の変形例は、エアアクチュエータによって駆動部が構成されたものであり、バルブ本体の構成も図1及び図2に示したものと概略同一であるため全体の構成図は省略する。そのため、以下に本発明の特徴をなす弁部の構成のみを示し、前記実施の形態のものと共通する構成要素については、同一の符号を示して説明する。 【0036】そこで、先ず前記実施の形態の流量調節弁1の弁体側の変形例について説明する。図10は、第1変形例を示す弁部の拡大断面図である。このダイアフラム弁体51は、弁座面35から所定距離離れた高さに、バルブ本体2とアクチュエータ本体3とで挟み込むようにしてダイアフラム52を張り、ロッド13に嵌合した円筒形状のシールステム53内に、スプリング54によって下方へ付勢されるボール55を備えるものである。そして、このダイアフラム弁体51は、ダイアフラム52に押さえつけられたときの最隆起点P1が、弁孔33の開口部33aに近接して弁座面35に当接するように設けられている。 【0037】そこで閉弁時には、下降するシールステム53によってダイアフラム52が弁座面35に押し付けられ、弁孔33の周りが環状にシールされる。シールステム53内では、ダイアフラム52が弁座面35に対してボール55によって点で押さえ付けられる。次いで、エアアクチュエータによってシールステム53が持ち上げられると、ダイアフラム52は、その弾性によってシールステム53にならって上方へ変位する。但し、スプリング54とダイアフラム52との弾性力のバランスにより、アクチュエータが所定以上上昇するまでは、ダイアフラム52がボール55によって押さえ付けられ、図示するように最隆起点P1で弁座面35に当接した状態になっている。 【0038】従って、前記実施の形態と同様に有効断面積を楔形円筒面の面積としたことによって、微少流量調節の制御が容易になった。特に、本例の場合には、図示するような流量調節時に、ダイアフラム52がシールステム53の外周に引っかけられて変位するため、最隆起点Pを中心にして広がるダイアフラム52の傾斜角が小さくなって有効断面積を小さくでき、流量を微少にすることができる。また、弁部の構造をシールステム53とダイアフラム52とに分離させたことにより、弁体の構造を簡単にし、その製作が容易になった。 【0039】次に、図11は、第2変形例を示す弁部の拡大断面図である。このダイアフラム弁体61は、ロッド13に嵌合する支持部62が、前記ダイアフラム弁体41のステム部42の下端部分を中実にし、その下端に球面突起63を設けたものである。そして、その支持部62には、可撓膜64及び不図示の固定部65とが前記実施の形態と同様にして連続し、弾性体によって一体成形されたものである。そして、このダイアフラム弁体61は、球面突起63の最隆起点P2が弁孔33の開口部33aに近接して弁座面35に当接するように設けられている。 【0040】そのため、図示する位置から支持部62が下降すれば、下方への押圧力を受けて球面突起63が潰されるようにして変形し、弁孔33の開口部33aを塞ぐこととなる。そして、その状態から嵌合部62が上昇すれば、弁座面35にと押しつけられた最隆起点P2を中心とする所定領域の接触面は、その最隆起点P2に対して遠い位置から弁座面35と離間していく。そこで、このような弁の場合、その有効断面積が図6に示す楔形円筒面A3に示すようになるため、この第2変形例によれば、弁体の構造を簡易なものとし、前記実施の形態の流量調節弁1と同様に微少流量調節の制御性が良くなった。 【0041】次に、前記実施の形態の流量調節弁1の弁座側を変形例について説明する。図12は、第3変形例を示す弁部の拡大断面図である。これは、弁座面71を隆起させた凸状球面71aを設け、そこに弁孔72を穿設させたものである。弁体41は、ボール46の中心を通る軸線Lが、凸状球面71aの中心に位置するように配置され、弁孔72は、軸線Lに重ならない近接した位置にあって、その軸線Nが軸線Lとずれたオフセット構造がとられている。そこで、エアアクチュエータの駆動によりダイアフラム弁体41が図示する位置から下降すれば、ステム部42が弁座面71の平面71bに当接し、流量調節膜43が凸状球面71aを包み込んで閉弁が行われる。 【0042】続いて、ダイアフラム弁体41が上昇すると、ステム部42が弁座面71から離間し、流量調節膜43は、凸状球面71aの頂部に当接されたまま周りが上方へ変位してく。その際、流量調節膜43は、凸状球面71aと同方向に湾曲した状態から図示する水平な状態、そして更にボール46の球面の沿った下方に湾曲した状態へと変化していく。このように流量調節膜43がステム部42の上昇に伴って変化してしいく場合、弁孔72の開口部72aにおける有効断面積が徐々に大きくなって流量が増すこととなる。 【0043】従って、本例の場合、流量調節膜43が図示する水平状態から上下に変位可能なため、その流量調節膜43を弁座面71(凸状球面71a)に当接させて行う流量調節動作の領域が広がり、微少流量調節する際の最大流量を大きくすることができた。また、流量調節膜43が上下方向の変位量を得たため、弁体リフト量の領域の拡大に伴い電空レギュレータなどの圧力制御機器へ入力する比例帯の幅がより拡大し、制御幅が広がり、微少流量調節の制御が容易になった。また、弁孔72の開口部72aを凸状球面71aの斜面に形成したため、流量調節膜43が下方を向いたときに有効断面積を小さくすることができ、より微少な流量調節が行えるようになった。 【0044】次に、図13は、第4変形例を示す弁部の拡大断面図である。これは、弁孔81の開口部81a部分の弁座面82に凹曲面82aを形成したものである。弁体41は、ボール46の中心を通る軸線Lが、凹曲面82aの中心に位置するように配置され、弁孔81は、軸線Lに重ならない近接した位置にあって、その軸線Nが軸線Lとずれたオフセット構造がとられている。そこで、エアアクチュエータの駆動によりダイアフラム弁体41が図示する位置から下降すれば、ステム部42が弁座面82の平面82bに当接し、流量調節膜43が弁孔81の開口部81aを塞いで閉弁が行われる。続いて、ダイアフラム弁体41が上昇すると、ステム部42が弁座面82から離間し、流量調節膜43はそれに伴って上方へ変位していく。しかし、開口部81aが流量調節膜43と同じ方向に傾斜しているため、開口部81aに隙間ができるまでのリフト量が大きくなり、また流量調節膜43が開口部81aの一部を塞いだまま隙間が形成されることとなり、有効断面積がより小さくなる。 【0045】従って、本例の場合、有効断面積を更に小さくすることができるため、より微少流量の調節をすることができるようになった。また、流体が流れ始める弁体のリフト位置が高くなり、エアアクチュエータの制御が安定した段階で開口部81aが開き始めるため、有効断面積を小さくすることとも相まって極めて微少な流量の調整ができるようになった。また、凹曲面82aを形成したことにより、加工精度のバラツキを補正して図示するようにボール46をバランス良く位置決めできる。 【0046】また、閉弁時には、凹曲面82aによって受圧面積が大きくなるため、ボール46による局所的な加圧が避けられ、そのボール46から加圧力を受ける流量調節膜43及び開口部81a周辺のクリープが防止される。よって、クリープによる形状変化によって、流量特性が変化するのを防止することができる。更に、凹曲面82a内にボール46が正確に位置決めされるため、最隆起点Pの位置をより弁孔81に近づけることができる。そのため、最隆起点Pからステム部42との距離の比に起因する有効断面積を決定する高さを小さくすることができ、より微少流量の調節を制御性良く行うことが可能となった。 【0047】次に、図14は、第5変形例を示す弁部の拡大断面図である。これは、弁孔91に環状溝出口91aに連通し、弁座面92には環状開口部91bが開設されたものである。そして、弁体41は、ボール46の中心を通る軸線Lが、環状開口部91bの中心に位置するように配置されている。そこで、エアアクチュエータの駆動によりダイアフラム弁体41が図示する位置から下降すれば、ステム部42が環状開口部91bの周りで弁座面82に当接し、流量調節膜43が環状開口部91bを塞いで閉弁が行われる。続いて、ダイアフラム弁体41が上昇すると、ステム部42が弁座面92から離間し、流量調節膜43はそれに伴って上方へ変位してく。その際、環状開口部91bと流量調節膜43との間には環状に隙間ができ、その隙間における有効断面積に従った流量調節により流体が流れることとなる。従って、本例の場合、有効断面積が大きく、流量を増やした微少流量の流量調節を制御性良く行うことが可能となった。また、ダイアフラム弁体41を弁座面92から離間させて有効断面積に起因しない状態になった時の最大流量を大きくすることができる。 【0048】なお、本発明は、前記実施の形態及びその変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、本発明を具体化した一つの手段としてオフセット構造のものを主に説明したが、他の手段によるものであってもよい。また、前記実施の形態では、20cc/min程度の微少流量調節に使用する流量調節弁として説明したが、流量に限定されるものではなく、本発明の流量調節弁によれば流量が大きくても流量調節を制御性良く行うことを可能とする効果を得ることができる。また、前記実施の形態では、駆動手段としてエアアクチュエータを採用したが、その他ソレノイドやピエゾ素子、或いはモータを利用したリニアアクチュエータであってもよく、またエアアクチュエータにしてもダイアフラムではなくシリンダであってもよい。また、例えばダイアフラム弁体41を上昇させた際に、流量調節膜43を弁座面に押圧する手段としてボール46を介したスプリング47の弾性力を利用したが、ステム部42内に加圧封入した流体圧力を利用するようにしてもよい。 【0049】また、弁孔の孔形状は円形だけでなく楕円や菱形などの様々な形状であってもよい。例えば、孔形状が菱形の場合、ボールをオフセットさせることをしなくても、流量調節膜43が上方に変位する際に微小な有効断面積を形成することができ、その変化量もボールの中心からステム部42との比で変位することとなり、制御性を良くすることができる。また、図13に示したボール46を正確に位置決めする弁座面82の形状は、凹曲面82bに限らずすり鉢状などであってもよい。また、図11では、球面突起63を設けたダイアフラム弁体61を弾性体で形成した、弾性体によれば、例えば図15に示すように、球面突起とせずに円柱の下端を斜面にした流量調節面とした弁体を弁座面に対して垂直に当接させるようにしてもよい。 【0050】 【発明の効果】本発明は、弁座面に開設された弁孔の開口部を開閉すべく、弁座面に対して当接・離間する弁体の上下方向の変位を駆動手段によって制御し、弁体と開口部との隙間の大きさによって弁孔を通る流体の流量を調節するものであって、弁孔の開口部を開閉すべく弁座面に当接・離間する前記弁体の流量調節面が、前記開口部分から遠い部分が前記弁座面に対して上下方向へ大きく変位するようにしたので、微少流量の正確な調節を行うことができる流量調節弁を提供することが可能となった。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000106760 【氏名又は名称】シーケーディ株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年5月6日(1999.5.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097009 【弁理士】 【氏名又は名称】富澤 孝 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−320696(P2000−320696A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−125542 |
|