| 【発明の名称】 |
真空ゲートバルブ |
| 【発明者】 |
【氏名】林 雄造
【氏名】吉田 秀彦
【氏名】森田 広美
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、弁板を往復直動させて開口の開閉弁を行う場合に、弁板の側部位置の弾性シール体の形状を曲折させ、弾性シール体自体を加硫焼付けによって形成することにより、安価で高信頼性とすることを目的とする。
【解決手段】本発明による真空ゲートバルブは、開口(2)の内周縁(11)に形成された開口テーパ部(12)と、弁板(4)に形成され開口テーパ部(12)に対面する弁板テーパ部(4a)と、弁板テーパ部(4a)に輪状に形成され弁板(4)の両側面側に形成された曲折部(7)を有する弾性シール体(6)とを備え、弾性シール体(6)は加硫焼付処理で形成した構成である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 弁箱(1)に形成された開口(2)の開閉を、前記弁箱(1)に設けられた駆動手段(5)により往復直動する弁板(4)により行うようにした真空ゲートバルブにおいて、前記開口(2)の内周縁(11)に形成された開口テーパ部(12)と、前記弁板(4)に形成され前記開口テーパ部(12)に対面する弁板テーパ部(4a)と、前記弁板テーパ部(4a)に輪状に形成され前記弁板(4)の両側面側に形成された曲折部(7)を有する弾性シール体(6)と、を備えたことを特徴とする真空ゲートバルブ。 【請求項2】 前記弁板(4)の前記弁板テーパ部(4a)に対向する裏面(4b)は非テーパ状に形成され、前記開口(2)の内周縁(11)に形成された開口非テーパ部(13)と前記裏面(4b)との間には弾性体(13A)が配設されていることを特徴とする請求項1記載の真空ゲートバルブ。 【請求項3】 前記開口テーパ部(12)には、前記弾性シール体(6)と当接するため断面形状が円弧状をなす輪状凹部(15)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の真空ゲートバルブ。 【請求項4】 前記曲折部(7)はくの字型又は円弧状であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の真空ゲートバルブ。 【請求項5】 前記弁板(4)の前記弁板テーパ部(4a)に対向する裏面(4b)はテーパ状に形成されて裏面テーパ部(4aA)を形成し、前記開口(2)の前記開口テーパ部(12)に対面する裏面には裏面開口テーパ部(12A)が形成され、前記裏面テーパ部(4aA)に設けられ前記弾性シール体(6)と同一形状に形成された裏面用弾性シール体(100)を前記裏面開口テーパ部(12A)に当接させるように構成したことを特徴とする請求項1,3,4の何れかに記載の真空ゲートバルブ。 【請求項6】 前記弾性シール体(6,100)は、ゴムを加硫焼付処理してなることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の真空ゲートバルブ。 【請求項7】 前記弾性シール体(6,100)は、沸素ゴムよりなることを特徴とする請求項6記載の真空ゲートバルブ。 【請求項8】 前記弾性シール体(6,100)は、弾面凸状をなすことを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の真空ゲートバルブ。 【請求項9】 前記弾性シール体(6,100)は、断面形状が内部凹部(6a)を有するΩ状をなし、前記弁板(4)に形成された輪状突部(10)が前記内部凹部(6a)に係合していることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の真空ゲートバルブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、真空ゲートバルブに関し、特に、弾性シール体の側部の形状を曲折状又は円弧状とし、その材質を加硫焼付処理することによって、開閉弁動作による弾性シール体の劣化を防止し、かつ、簡単な構成にて弁板を直動するのみで開口の開閉弁を行うための新規な改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、用いられていたこの種の真空ゲートバルブとしては種々あるが、例えば、矩形開口の直動方式のゲート弁には、特開平2−113178号公報、特開平5−263966号公報、特開平11−37315号公報等があり、他のカムを用いて弁板を直動から傾動させる構成も現在多用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の真空ゲートバルブは、以上のように構成されているため、次のような課題が存在していた。すなわち、特開平2−113178号公報に開示された構成の場合、シール面の形状が複雑で、加工精度及び組立精度が厳密に要求されていた。また、弁板に圧力が加わった場合、弁板がたわみ且つシール材が過剰変形することを防ぐために大型のストッパーが必要であり、小型化が困難であった。また、特開平5−263966号公報に開示された構成では、シール面が長くなり、このシール材は有機高分子材料であるため、金属よりも大幅にガス放出が多く、真空環境の劣化を招くことになっていた。また、シール面の形状が複雑で、加工精度及び組立精度は厳密さが要求されていた。さらに、特開平11−37315号公報に開示された構成においては、シール材をアリ溝で保持していたため、運動方向に直角方向のOリングには回転力が作用して回転し、十分なシール効果を得ることが困難であった。また、運動方向と同じ方向のOリングでは、シール面で滑りが生じ、Oリングの損傷が発生し、Oリングの耐久性や発塵等が問題となっていた。 【0004】本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、弾性シール体の側部の形状を曲折状又は円弧状とし、その材質を加硫焼付処理することによって、開閉弁動作によるOリング(弾性シール体)の劣化を防止し、かつ、簡単な構成にて弁板を直動するのみで開口の開閉弁を行うようにした真空ゲートバルブを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による真空ゲートバルブは、弁箱に形成された開口の開閉を、前記弁箱に設けられた駆動手段により往復直動する弁板により行うようにした真空ゲートバルブにおいて、前記開口の内周縁に形成された開口テーパ部と、前記弁板に形成され前記開口テーパ部に対面する弁板テーパ部と、前記弁板テーパ部に輪状に形成され前記弁板の両側面側に形成された曲折部を有する弾性シール体と、を備えた構成であり、また、前記弁板の前記弁板テーパ部に対向する裏面は非テーパ状に形成され、前記開口の内周縁に形成された開口非テーパ部と前記裏面との間には弾性体が配設されている構成であり、また、前記開口テーパ部には、前記弾性シール体と当接するため断面形状が円弧状をなす輪状凹部が形成されている構成であり、また、前記曲折部はくの字型又は円弧状とした構成であり、また、前記弁板の前記弁板テーパ部に対向する裏面はテーパ状に形成されて裏面テーパ部を形成し、前記開口の前記開口テーパ部に対面する裏面には裏面開口テーパ部が形成され、前記裏面テーパ部に設けられ前記弾性シール体と同一形状に形成された裏面用弾性シール体を前記裏面開口テーパ部に当接させるようにした構成であり、また、前記弾性シール体は、ゴムを加硫焼付処理してなる構成であり、また、前記弾性シール体は、沸素ゴムよりなる構成であり、また、前記弾性シール体は、弾面凸状をなす構成であり、さらに、前記弾性シール体は、断面形状が内部凹部を有するΩ状をなし、前記弁板に形成された輪状突部が前記内部凹部に係合している構成である。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による真空ゲートバルブの好適な実施の形態について説明する。図1から図3において符号1で示されるものは、全体形状が箱形をなし開口2を有する弁箱であり、この弁箱1内には弁棒3で支持された弁板4が矢印Aに沿って上下方向に直動できるように構成されている。前記弁箱1の下部に固定された電動又は空圧等のシリンダからなる駆動手段5には前記弁棒3が接続され、この駆動手段5と前記弁箱1の底面1aとの間には蛇腹式のベローズ6が設けられ、弁箱1内の真空を保つことができるように構成されている。 【0007】前記弁板4は、一面がテーパ状に形成された弁板テーパ部4aが形成され、他面が非テーパ状の裏面4bで形成されている。この弁板テーパ部4aには、図3で示されるような輪状の弾性シール体6が形成され、この弾性シール体6は前記弁板4の短辺に形成された直線部4cに対応してこれと非平行な曲折部7が形成されている。この曲折部7は、くの字型又は円弧状の場合も可能である。 【0008】前記弾性シール体6は、図4から図8で示されるように、断面形状が凸型をなし、例えば沸素ゴムを周知の加硫焼付処理して形成しており、特に図7の場合には、弁板4の輪状突部10上に断面形状がΩ(オーム)状をなすと共に、この弾性シール体6の内部凹部6aがこの輪状突部10上を覆うように形成されている。 【0009】前記弁箱1の開口2の近傍の内周縁11に形成された輪状の開口テーパ部12には、前記弁板テーパ部4aに形成された弾性シール体6が係合し、前記開口2の前記開口テーパ部12と対面する開口非テーパ部13と前記裏面4bとの間に設けられた弾性体13Aが介装されている。なお、この弾性体13は、前述の加硫焼付処理によって形成されていると共に、前記裏面4b又は開口非テーパ部13の何れかに形成されている。また、この弾性体13Aを用いることなく図2のように、裏面4bと開口非テーパ部13とを直接接合させることもできる。 【0010】また、図8に示されるように、前記開口テーパ部12に、前記弾性シール体6の輪状形状に合わせて断面円弧状の輪状凹部15が形成され、この輪状凹部15は図9で示される形状をなし、前記弾性シール体6と係合するように構成されている。 【0011】次に、動作について説明する。まず、各チャンバー間に設けられた真空ゲートバルブの駆動手段5を駆動することにより、弁板4は開口2の下方より上昇して図1のように開口2を遮断する状態となり、開口テーパ部12に弁板4の弁板テーパ部4aに設けられた弾性シール体6が接して係合し、同時に弁板4が反対方向に押されて開口非テーパ部13と裏面4bとが弾性体13を介して密合し、開口2が完全に閉弁状態となる。この際シールは弾性シール体6の弾性域で変形している。また、開口2を開弁状態とする場合には、前述と逆に、駆動手段5によって弁板4を降下させることにより、開口2は開弁される。 【0012】また、図10及び図11で示される他の形態の場合、前述の弁板4の裏面4bがテーパ状に形成されて裏面テーパ部4aAが形成されていると共に、図1の開口非テーパ部13がテーパ状に形成されて裏面開口テーパ部12Aが形成されている。従って、弁板4はその両面がテーパ状に形成されていると共に、開口2の内周縁11の両面もテーパ状に形成され、用いられる弾性シール体6は前述と同じ構成の両面用弾性シール体100であると共に、弁板4の両面に弾性シール体6が形成されている。 【0013】 【発明の効果】本発明による真空ゲートバルブは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、テーパ部を有する弁板を直動させて開口の開口テーパ部に接合させると共に、弾性シール体が加硫焼付処理によって形成されているため、弁板押付時の弾性シール体の弾性変形により安定した閉弁動作を得ることができる。また、弾性シール体の側部の形状が直線ではなく、くの字型あるいは円弧状に曲折しているため、弁板が上昇及び下降時に弁箱と接する際の滑り動作を避けることができ、安定したシール動作を達成することができる。また、図8の形態においては、シール面の弁板の移動方向に対して、テーパ面より大きい角度になるため、シールに必要な移動距離ならびに押付力が軽減できる。また、弁板は直動のみであるため、構造が単純で、コストダウン用の真空ゲートバルブに適用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000233745 【氏名又は名称】入江工研株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月14日(1999.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100057874 【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−320694(P2000−320694A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−134534 |
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