| 【発明の名称】 |
流量調節弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】宝蔵 銑一
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| 【要約】 |
【課題】目詰まりを生じることなしに、微小流量の空気の流量調節を連続的に且つ円滑に行えるようにした流量調節弁を提供する。
【解決手段】バルブ本体1の内部に、上面側に弧状に形成した小溝21を有する円盤2を回転可能に配設すると共に、バルブ本体1に円盤2の上面側の弧状の小溝21の上方開口部に当接してバルブ本体1内を流入側と流出側に仕切るゲート5を設け、円盤2から突設した軸部22に設けたハンドル6を操作して円盤2を回転させ、ゲート5で仕切られた円盤2の流入側と流出側の境界部の小溝21の通路断面積Mの大きさを調節して、流出部から流出するエアーの流量を調節する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルブ本体の内部に、上面側に平面視に於いて弧状を呈し且つ一端側から他端側に向けて通路断面積が漸増するように形成した小溝を有する円盤を回転可能に配設すると共に、バルブ本体に前記円盤上面側の小溝の上方開口部に当接してバルブ本体内を流入側と流出側に仕切るゲートを設け、前記円盤から突設した軸部に設けたハンドルを操作して円盤を回転させ、ゲートで仕切られた円盤の流入側と流出側の境界部の通路断面積Mの大きさを調節することにより、流出部から流出するエアーの流量を調節することを特徴とする流量調節弁。 【請求項2】 ゲートで仕切られた流入側と流出側の境界部の小溝の通路面積Mが、0mm2 <M<6mm2 とすると共に、その範囲で増減するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の流量調節弁。 【請求項3】 小溝の通路断面の形状を四角形とすると共に、横幅を3mm以下に、また深さを3mm以下に夫々設定するようにした請求項1に記載の流量調節弁。 【請求項4】 流出エアーの流量を3L/分〜10L/分の間で調節可能としたことを特徴とする請求項1、請求項2又は3に記載の流量調節弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空気等の流量調節弁の改良に関するものであり、詰まりを生じることなしに小流量の空気の流量調節を高精度で行えるようにした流量調節弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】排水処理用浄化槽では、好気処理部へ供給する空気量やエアリフトポンプへ供給する微小流量の空気の流量調整をしなければならない場合が屡々あり、このような場合には、従前からオリフィスバルブと呼ばれる流量調節弁が多く利用されてきた。図3は、この種のオリフィスバルブの一例を示すものであり、バルブ本体100の下流側に小径の貫通孔111を有するオリフィス盤110を取り替え自在に設けて、流入側から流出側に流れるエアー流量をコントロールするようにしている。 【0003】しかし、図3のオリフィスバルブに於いては、エアー流量の変更毎にオリフィス盤110の交換を行なわねばならないため、弁本体100の構造をオリフィス盤110の交換が容易な構造にしておく必要があるうえ、オリフィス盤110の貫通孔111が塵等の異物によって閉塞した時のため、バルブ121を備えたバイパス路120を設けて置く必要があり、オリフィスバルブの構造が複雑になり過ぎて、製造コストの引き下げを図れないという問題がある。また、エアー流量の変更や閉塞した貫通孔110の修復に多くの手数がかかり、補修費等が増加するという問題がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従前のオリフィスバルブに於ける上記の問題を解消することを目的とするものであり、流出する微小な空気量を連続的に且つ円滑に高精度で調整することができると共に、塵等の異物によってエアーの流通路が容易に閉塞されることがなく、しかも安価に製造することができるようにした流量調節弁を提供するものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、バルブ本体の内部に、上面側に平面視に於いて弧状を呈し且つ一端側から他端側に向けて通路断面積が漸増するように形成した小溝を有する円盤を回転可能に配設すると共に、バルブ本体に円盤上面側の小溝の上部開口部に当接してバルブ本体内を流入側と流出側に仕切るゲートを設け、前記円盤から突設した軸部に設けたハンドルを操作して円盤を回転させ、ゲートで仕切られた円盤の流入側と流出側の境界部の小溝の通路断面積の大きさを調節することにより、流出部から流出するエアーの流量を調節することを、発明の基本構成とするものである。 【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、ゲートで仕切られる流入側と流出側の境界部の小溝の通路断面積Mが、0mm2 <M<6mm2 の範囲で増減するようにしたものである。請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、小溝の通路断面の形状を四角形とすると共に、その横幅を3mm以下に、また深さを3mm以下に夫々するようにしたものである。 【0007】また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の発明に於いて、流出エアーの流量を3L/分〜10L/分の間で調節可能にしたものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る流量調節弁の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る流量調節弁の内部構造を示す縦断面図、図2はエアー流入・流出用の弧状の小溝が形成された円盤の斜視図である。 【0009】本実施形態の流量調節弁に於いては、図1に示すように、バルブ本体1の内部に、上面側に平面視に於いて弧状に形成された小溝21を有し、中心部分に回転操作用の軸部22が突設された円盤2が回転可能に配置されており、また、バルブ本体1の上部内壁には、円盤2の弧状の小溝21の上部開口部にほぼ垂直状に当接してバルブ本体1内を流入側空間3と流出側空間4とに仕切るゲート5が、下方に向けて設けられている。 【0010】前記円盤2は、バルブ本体の内部空間内へその底壁側と気密状に摺動可能に配設されており、軸部22の上端にはハンドル6が一体に取り付けられている。更に、ハンドル6の下方には、ハンドル6の回転度合いによって流出するエアーの容量を調節するための目盛り盤7が設けられており、バルブ本体1の上部へ取り付けされている。尚、指針(図示略)の方は軸部22に取り付けられている。 【0011】前記ゲート5の下端面はエッジ状に形成されており、図2に示すように、円盤2の小溝21を横切って円盤2の上面側へ気密状に摺接している。即ち、このゲート5によって、小溝21がエアーの流入側に開口する部分と、エアー流出側に開口する部分とに分割されている。 【0012】前記円盤2の上面側に形成された小溝21は、図2に示すように、円弧のほぼ3/4〜2/3の長さを有する弧状に形成されており、且つ小溝21の通路断面積は一端側(C)から他端側(O)に向けて連続的に漸増するように、溝の横幅又は溝の横幅及び深さが調整されている。 【0013】なお、ハンドル6の回転操作によりゲート5で仕切られるエアー流入側と流出側の境界部の小溝21の通路断面積(開口面積)Mは、0mm2 <M<6mm2の範囲で増減することが好ましい。 【0014】また、流出するエアーの流量は、3L/分〜10L/分の間で調整可能であることが好ましい。 【0015】更に、小溝21の断面形状は、U字形又は矩形であることが望ましく、且つ小溝21の通路断面積Mが平面視に於ける小溝21の流入側の開口面積より大きくなければならないことは勿論である。具体的には、前記小溝21の通路断面の大きさは、その断面形状が四角形の場合に、横幅は約3mm以下、深さは約3mm以下程度に設定されている。 【0016】流出するエアーの流量の調節は、ハンドル6の指針を目盛り盤7の目盛りに合わせて回すことにより円盤2を回動させ、ゲート5で仕切られる流入側と流出側の境界部の小溝21の通路面積Mの大きさを変更することによって行う。即ち、ゲート5の下端面が小溝21の一側端(図2のC点)に位置する場合には、流量調節弁は全閉状態となり、逆にゲート5の下端面が小溝21の他側端(図2のO点)に来れば、流量調節弁は全開状態となる。 【0017】尚、万一弧状の小溝21の上部開口部が塵等の異物によって閉塞された場合には、ハンドル6の回転操作によって円盤2を回転させ、ゲート5の下端面と弧状の小溝21の上方開口部の接触箇所を移動させることにより、弧状の小溝21の上方開口部に詰まった異物をこすり落すと共に、ゲート5を大流量側へ移動させて空気流量を増加させ、大量の流出エアーによって排出させる。 【0018】また、本実施形態に係る流量調節弁は、その全部材が合成樹脂材によって形成されているが、必要に応じて金属部材を用いてもよいものである。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、バルブ本体の内部に、弧状を呈し且つ一端側から他端側に向けて通路断面積が漸増するように形成した小溝を有する円盤を回転可能に配設すると共に、バルブ本体に円盤上面側の弧状の小溝の上方開口部に当接してバルブ本体内を流入側と流出側に仕切るゲートを設け、円盤から突設した軸部に取り付けしたハンドルを操作して円盤を回転させ、ゲートで仕切られた円盤の流入側と流出側の境界部の小溝の通路面積の大きさを調節することにより、流出部から流出するエアーの流量を調節可能としたものであるから、流出する微小流量のエアー量を容易にしかも高精度で調節することができる。例えば、バルブ本体の上部に設けた目盛り盤の、標準的に使用するオリフィス径例えば1mm、1.5mm、2mm等に対応する位置に、風量その他の指標の目盛りを付けることにより、風量変更を極めて容易に行うことができる。 【0020】また、塵等の異物によって小溝の上方開口部が閉塞されたときには、ハンドルを操作して円盤を回転させることにより、ゲートの下端部と弧状の小溝との接触によって詰まった異物をこすり落すと共に、ゲートを大流量側へ移動して大流量の空気を流すことにより、比較的容易に異物の除去を行なうことができる。その結果、異物をバルブを分解することなく簡単に除去することができ、補修費の削減が可能となる。 【0021】更に、流出側の小溝内に閉塞が生じた場合には、空気圧を維持した状態で、ハンドル位置を流入側の開口面積が大きくなる方向に一時的に移動することにより、閉塞の原因となった異物を容易に除去することができる。 【0022】請求項2に記載の発明によれば、ハンドルの回転操作によりゲートで仕切られるエアー流入側と流出側の境界部の小溝の通路断面積Mが、0mm2 <M<6mm2 の範囲で増減するように構成したので、微小流量のエアーの流出調節を極めて簡単且つ円滑に行うことができる。 【0023】請求項3又は請求項4に記載の発明によれば、流出エアーの流量を3L/分〜10L/分の間で調節可能となり、微小流量のエアーを流出することができ、しかも流出エアーの用途によってその流量を容易に調節することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390037785 【氏名又は名称】ベスト工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月11日(1999.5.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082474 【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 丈夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−320693(P2000−320693A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−129810 |
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