| 【発明の名称】 |
ストレーナ付き逆止弁ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】石井 隆一
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| 【要約】 |
【課題】全長を短くでき、種々の給水具に対して汎用的に用いることができると共に、それ自体単独で給水具本体に着脱でき、メンテナンスを頻繁に行うことが容易な逆止弁ユニットを提供する。
【解決手段】流入口44及び流出口45を有するハウジング30と、ハウジング30に収容された逆止弁50と、逆止弁50の一次側に設けられたストレーナ60とを備え、給水具本体10に着脱自在に組み込まれるストレーナ付き逆止弁ユニット20である。ハウジング30の一端側を開口させて流入口44とし、該開口部分にストレーナ60を配置した。また、ハウジング30の周面を開口させて流出口45とし、ハウジング30の他端側に、給水具本体10に固定される固定部31を設けてもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流入口及び流出口を有するハウジングと、該ハウジングに収容された逆止弁と、該逆止弁の一次側に設けられたストレーナとを備え、給水具本体に着脱自在に組み込まれるストレーナ付き逆止弁ユニットであって、前記ハウジングの一端側を開口させて前記流入口とし、該開口部分に前記ストレーナを配置したことを特徴とするストレーナ付き逆止弁ユニット。 【請求項2】 前記ハウジングの周面を開口させて前記流出口とし、ハウジングの他端側に、給水具本体に固定される固定部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のストレーナ付き逆止弁ユニット。 【請求項3】 前記ハウジングを、給水具本体内に収容され、給水具本体内の流路を一次側の流路部と二次側の流路部とに隔離するハウジング本体と、給水具本体に螺着される固定部とを備えるものとし、前記ハウジング本体と固定部とを、各々別体に形成すると共に、給水具本体に対する固定部の螺着のネジ方向とは逆ネジ方向で螺着したことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載のストレーナ付き逆止弁ユニット。 【請求項4】 前記ハウジングの一端側の開口部分に逆止弁の弁口を設け、該弁口に前記ストレーナを配置したことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載のストレーナ付き逆止弁ユニット。 【請求項5】 前記ハウジングの開口部分は、前記ストレーナをインサート部材として樹脂によりインサート成形されていることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載のストレーナ付き逆止弁ユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本各発明は、ストレーナ付き逆止弁ユニットに関し、詳しくは、流入口及び流出口を有するハウジングと、該ハウジングに収容された逆止弁と、該逆止弁の一次側に設けられたストレーナとを備え、給水具本体に着脱自在に組み込まれるストレーナ付き逆止弁ユニットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、逆止弁とストレーナとを備え、給水栓、ソケット等の接続管、吐水管、シャワーホース等の種々の給水具の本体部分(以下、給水具本体という)に着脱自在に組み込まれるストレーナ付き逆止弁ユニット(以下、逆止弁ユニットという)がある。例えば、図4(a)に示すように、ハウジング30と、該ハウジング30に収容された逆止弁50と、ハウジング30の周面に設けられた流入口44に配置されたストレーナ60とを備えたものである。(以下、「従来例1」という。)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来例1の逆止弁ユニットのように、ハウジング30周面の流入口44にストレーナ60を配置しようとすると、全体が長くなり易く、給水具本体(給水栓本体等)10に形成される装着部位13のサイズ(特に、奥行き)によっては、装着不可能な場合がある。従って、サイズ、流路構造等が異なる種々の給水具本体10に対して汎用的に用いることができず、例えば、使用を欲する逆止弁ユニットのサイズに応じて給水具本体10の設計変更等を強いられたり、この種の逆止弁ユニットの使用を断念し、逆止弁50とストレーナ60を給水具本体10の別々の個所に配置せざるを得ないこともある。 【0004】一方、特公平7−50621号公報には、図4(b)に示すように、給水具本体10内に、逆止弁50を内蔵し、弁口を構成するシート環71が接合されたハウジング30、このハウジング30に添着される座金72及び鍔付きのストレーナ60を順次挿入して、止め金具(Cリング等)73により固定してなる逆止弁ユニットも開示されている(以下、「従来例2」という。)。しかし、従来例2の逆止弁ユニットは、給水具本体10に対して着脱自在に組み込まれるものではない。即ち、そのメンテナンス(特に、ストレーナ60の清掃)の際には、先ず、給水具本体10を第1の本体部74と第2の本体部75とに分解し、第2の本体部75より止め金具73を取り外した後に、ストレーナ60、座金72、ハウジング30の順で取り外すことが必要となる。また、この逆止弁ユニットの給水具本体10への組み付けの際には、これと逆の手順に従って、ハウジング30、ストレーナ60等を第2の本体部75に装着した後に、第1の本体部74と第2の本体部75との接続を行うことが必要となる。 【0005】このように、従来例2の逆止弁ユニットにおいては、そのメンテナンスや組み付けに多大な手間を必要とするため、逆止弁50のメンテナンスやストレーナ60の清掃等を頻繁に行うことは困難である。尚、従来例2の逆止弁では、この点を考慮して、ストレーナ60の編み目を「比較的粗目」としている(特公平7−50621号公報参照)。これは、「並目」若しくは「細目」の編み目を備えたストレーナ60を用いると、多様な粒径を備えた異物を処理可能である反面、微細な異物等がストレーナ60の編み目に詰まり易くなるからである。 【0006】即ち、従来例2の逆止弁ユニットでは、ストレーナ60の清掃等を頻繁に行うことが困難であることを考慮し、ストレーナ60の捕集対象を比較的大きな粒径を備えた異物や糸状物質に絞り込み、ストレーナ60の清掃の頻度を低くしている。従って、この逆止弁ユニットを用いると、捕集対象外の微細な異物等がカラン、シャワー等から吐水されることを避けられず、衛生面等で大きな問題を残すことになる。また、ストレーナ60を通過した微細な異物等が、逆止弁50や逆止弁50を軸支する軸受部材76等に付着し、逆止弁50の円滑な作動を困難にしたり、逆止機能を低下させる等の不具合を招くこともある。また、従来例2の逆止弁ユニットでは、前述の如く、各々、別体とされたハウジング30、シート環71、座金72、ストレーナ60、及び止め金具73等の多数の部材が直線状に併設されるため、従来例1の逆止弁ユニットと同様に、その全長が長くなり易い。 【0007】本各発明はこのような実状に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、全長を短くでき、種々の給水具に対して汎用的に用いることができると共に、それ自体単独で給水具本体に着脱でき、メンテナンスを頻繁に行うことが容易な逆止弁ユニットを提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するために、本各発明が採った手段は、先ず、請求項1の発明に係わる逆止弁ユニットでは、「流入口及び流出口を有するハウジングと、該ハウジングに収容された逆止弁と、該逆止弁の一次側に設けられたストレーナとを備え、給水具本体に着脱自在に組み込まれる逆止弁ユニットであって、前記ハウジングの一端側を開口させて前記流入口とし、該開口部分に前記ストレーナを配置したこと」をその要旨とする。 【0009】請求項1の発明では、ストレーナを「ハウジングの一端側の開口部分」に設けるため、ハウジングの周面にストレーナを設ける場合に比して、逆止弁ユニットをコンパクトで全長が短いものとできる。また、この逆止弁ユニットは、ハウジングに逆止弁及びストレーナが組み込まれているため、一つの部品として取り扱うことができ、給水具本体に容易に着脱することができる。よって、逆止弁やストレーナのメンテナンス(特に、ストレーナの清掃)を頻繁に行うことが容易となる。 【0010】ここで、本発明における「給水具」には、単水栓や湯水混合水栓等の給水栓のみならず、例えば、接続管(ソケット等)、吐水管、シャワーホース等の給水栓の周囲に設置される種々の機器も含まれる。そして、「給水具本体」とは、各給水具において内部に流路を形成する本体部分である。尚、給水栓の本体部分、即ち、「給水栓本体」を「給水具本体」として本発明を適用することが特に効果的である。一般に、給水栓本体には、本逆止弁ユニットの他に、他の装置(例えば、止水弁、温調弁、切換弁等)をも内蔵することが必要なため、他の給水具本体に比べて流路構造が複雑となり、「逆止弁ユニットの装着部位」を十分なサイズに設けることが困難となるからである。 【0011】次に、請求項2の発明の逆止弁ユニットでは、「請求項1の発明の逆止弁ユニットにおいて、前記ハウジングの周面を開口させて前記流出口とし、ハウジングの他端側に、給水具本体に固定される固定部を設けたこと」をその要旨とする。 【0012】給水具本体を分解することなく、給水具本体の外部から逆止弁ユニットを着脱自在に組み付けようとする場合には、流路を屈曲させてこの屈曲部分に逆止弁ユニットを組み付けることが一般に行われている。何故ならば、給水具本体において、内部の互いに屈曲する流路の一方の軸線上に逆止弁ユニットの着脱口を開口させればよいからである。このような屈曲した流路に逆止弁ユニットを装着しようとすると、当然、逆止弁ユニット内の流路を、直線状ではなく屈曲状のものとしなければならない。そこで、請求項2の発明の逆止弁ユニットでは、ハウジングの周面に流出口を設けることで、ハウジング内にて、ハウジングの一端側の流入口からの流路をハウジングの周面の流出口へと屈曲させる。これにより、上記した給水具本体内の屈曲した流路への装着が可能となる。 【0013】次に、請求項3の発明の逆止弁ユニットでは、「請求項1又は請求項2の発明の逆止弁ユニットにおいて、前記ハウジングを、給水具本体内に収容され、給水具本体内の流路を一次側の流路部と二次側の流路部とに隔離するハウジング本体と、給水具本体に螺着される固定部とを備えるものとし、前記ハウジング本体と固定部とを、各々別体に形成すると共に、給水具本体に対する固定部の螺着のネジ方向とは逆ネジ方向で螺着したこと」をその要旨とする。 【0014】固定部を給水具本体に螺着するための「ネジ方向」と、ハウジング本体と固定部とを螺着するための「ネジ方向」とが同方向であると、以下のような不具合を生ずる。ハウジング本体は、給水具本体内部の流路を一次側の流路部と二次側の流路部とに隔離するものである。よって、ハウジング本体は、給水具本体内に、シール部材を介在させて隔離している場合にはこのシール部材を介して、シール部材を介さずに隔離している場合には直接的に、水密状態で収容されることになる。一方、逆止弁ユニットを給水具本体より取り外す際には、固定部と給水具本体との間の螺合を緩める方向に固定部を回転させ、固定部を給水具本体外へと螺進させる。その際には、ハウジング本体も固定部に追従して回転・螺進することが必要である。しかしながら、上記したように、ハウジング本体が給水具本体に水密状態で収容されていると、ハウジング本体と給水具本体との間に抵抗を生じ、固定部の回転に伴ってハウジング本体が一体的に回転せず、固定部とハウジング本体との間の螺着が緩んでしまうことがある。このよう固定部とハウジング本体との螺着が緩むと、ハウジング本体が固定部から外れてしまい、給水具本体からの逆止弁ユニットの抜脱に際して、ハウジング本体が給水具本体内に取り残されてしまうといった不具合を生じる。 【0015】そこで、本発明では、固定部とハウジング本体とを、固定部と給水具本体との螺着のネジ方向と逆ネジ方向で螺着することで、上記不具合の発生を防止できるようにしたのである。即ち、固定部に給水具本体との螺着が緩まる方向の回転を与えた場合に、これに伴ってハウジング本体が回転しなかったとしても、固定部の回転によってハウジング本体と固定部との螺着度合いが強められ、ハウジング本体は、固定部とより堅固に一体化されて給水具本体より抜脱されることになるからである。このように、請求項2の発明によれば、固定部と、ハウジング本体との一体的な着脱を確実に行うことができるため、逆止弁ユニットのメンテナンス等をより効率的に行うことができる。尚、固定部とハウジング本体とが、一方が金属で他方が樹脂、或いは、一方がある種の樹脂で他方がこれとは異なる樹脂等、互いに異なる材質から形成されており、接着剤等により堅固に一体化することができない場合に、本発明を適用することが有効的である。また、同種の材質であっても、接着剤等により堅固に一体化することができない場合には、同様に本発明を適用することが有効的である。 【0016】次に、請求項4の逆止弁ユニットでは、「請求項1から請求項3までの何れかの発明の逆止弁ユニットにおいて、前記ハウジングの一端側の開口部分に逆止弁の弁口を設け、該弁口に前記ストレーナを配置したこと」をその要旨とする。請求項1〜3及び5の発明では、ストレーナを、ハウジングの開口部分にさえ配置すればよく、逆止弁の弁口とは異なる部位に配置してもよいが、このようにストレーナと弁口とを各々異なる部位に設けると、弁口の配置領域の他に、別途、ストレーナの配置領域が必要となり、逆止弁ユニット全体を長くしなければならなくなる。これに対して、請求項4の発明によると、ストレーナの配置領域は必要とせず、その分、逆止弁ユニットの全長を短くすることができる。 【0017】最後に、請求項5の発明の逆止弁ユニットでは、「請求項1から請求項4までの何れかの発明の逆止弁ユニットにおいて、前記ハウジングの開口部分は、前記ストレーナをインサート部材として樹脂によりインサート成形されていること」をその要旨とする。開口部分を構成する部材とストレーナとが別体に形成されている場合には、開口部分にストレーナを固定しなければならない。この手段としては、開口部分にストレーナを嵌着する、開口部分に挿入したストレーナを止め輪等の取着部材によって取着する、開口部分にストレーナを接着する等、種々が挙げられるが、何れもストレーナの固定作業が必要である。これに対して、本発明では、開口部分を構成する部材を、ストレーナをインサート部材として樹脂によりインサート成形することで、上記のようなストレーナの固定作業を省略することができる。 【0018】 【発明の実施の形態】次に、本請求項1〜請求項4の発明に関わる「逆止弁ユニット」の実施の形態を、図面に従って詳細に説明する。 【0019】本例では、図1及び図2を用いて、本各発明の「給水具本体」の一具体例を示す「給水栓本体10」に組み込まれる逆止弁ユニット20について述べる。先ず、給水栓本体10は、図1に示すように、逆止弁ユニット20を着脱するための着脱口11を備え、この着脱口11の内壁面には雌ネジ部12が刻設されている。また、着脱口11と連なる給水栓本体10内には、本逆止弁ユニット20の装着部位13が略水平方向に形成されている。給水栓本体10内の流路14は、装着部位13にて屈曲され、流路14の一次側は、給水源、給湯源、若しくは、湯と水との混合水の供給源に連絡され、流路14の二次側はカラン、シャワー等の吐水口や、湯と水を混合するための混合弁、若しくは、吐水流路を切り換えるための切換弁等に連絡されている。 【0020】本逆止弁ユニット20は、図1に示すように、ハウジング30と、逆止弁50と、ストレーナ60とを備えている。この詳細を以下に説明する。 【0021】ハウジング30は、略キャップ状の固定部31と、略筒形状のハウジング本体32とを備えている。ここで、ハウジング本体32の固定部31側の開口には雌ネジ部41が設けられており、この雌ネジ部41に固定部31が螺着されている。また、ハウジング本体32の反固定部側の開口は流入口44とされており、この開口部分に、逆止弁50の弁口48が一体的に設けられ、この弁口48内にストレーナ60が配置されている。更に、ハウジング本体32の周面に開口が設けられており、この開口により流出口45が構成されている。更にまた、ハウジング本体32の流入口44側の先端面には周回溝が設けられ、この周回溝には、シール部材46がはめ込まれている。 【0022】一方、固定部31は、着脱口11に螺合される雄ネジ部33と、ハウジング本体32に螺合される雄ネジ部40とを備えている。ここで、図2(b)に示すように、着脱口11に螺合される雄ネジ部33は、右ネジとされており、ハウジング本体32に螺合される雄ネジ部40は、左ネジとされている。このように、本例では、請求項3の発明に従って、固定部31及び給水栓本体10間の螺合と、ハウジング本体32及び固定部31間の螺合とが逆ネジ方向に行われているため、固定部31を給水栓本体10より着脱する際に、固定部31とハウジング本体32とが誤って分離することはない。即ち、ハウジング30を取り外す際には、固定部31に左回転が加えられ、固定部31は図1に図示の右方向へと螺進する。一方、固定部31及びハウジング本体32は左ネジ方向に螺合しているため、固定部31に伴ってハウジング本体32が回転しない場合には、固定部31とハウジング本体32との螺着をより堅固にするからである。尚、請求項3の発明においては、固定部31と給水栓本体10との間の螺合を左ネジ方向とし、固定部31とハウジング本体32との間の螺合を右ネジ方向としてもよい。また、請求項1、請求項2、請求項4及び請求項5の発明では、固定部31と給水栓本体10との間の固定や、固定部31とハウジング本体32との間の固定を螺合以外の手法(例えば、係合等)を用いて行ってもよい。 【0023】また、固定部31の露出端側の周面には周回溝が設けられ、固定部31と着脱口11との間の水密性を確保するためのシール部材36がはめ込まれている。更に、固定部31内には、軸受部43が設けられており、この軸受部43が、ハウジング本体32内に収容される逆止弁50を軸支している。 【0024】逆止弁50は、軸受部43に一端側が軸支されたスピンドル51と、スピンドル51の他端側の鍔部52の前端面にビス止め固定されたシートパッキン53と、固定部31及び鍔部52間に圧縮状態で介在されたコイルスプリング55とを備えている。尚、図1は、シートパッキン53が弁口48を閉塞し、本逆止弁ユニットが逆流防止機能(2次側の流路部16から1次側の流路部15への逆流を防止する機能)を発揮する状態を図示している。一方、図2(a)は、給水栓本体10の通常の使用状態、即ち、1次側の流路部15からシートパッキン53に加わる給水圧により、このシートパッキン53と一体のスピンドル51を、コイルスプリング55の付勢力に対抗して反弁口48方向に移動させ、弁口48を開放した状態を示している。 【0025】ストレーナ60は、線材を編み込ん略容器状に形成されており、ハウジング本体32の開口部分に設けられた弁口48内に配置されている。ここで、ハウジング本体32は、樹脂により形成されており、請求項5の発明に従って、ストレーナ60をインサート部材として、インサート成形されている。このインサート成形に際しては、ストレーナ60の周面部61の編み目が、ストレーナ60をハウジング本体32の内壁面47に堅固に固定するためのアンカーとして機能する。但し、ストレーナ60の周面部61より別途、突起状等のアンカーを突出させ、このアンカーを用いてストレーナ60の固定を行ってもよい。 【0026】尚、本例では、請求項4の発明に従って、ハウジング30の開口部分に弁口48を設け、この弁口48にストレーナ60を配置した例を示したが、請求項1〜3及び5の発明では、これに限らず、ハウジング30の開口部分以外の部位に弁口48を設けたり、図3(a)に示すように、ハウジング30の開口部分における弁口48以外の部位にストレーナ60を配置してもよい。また、請求項5の発明に従って、ストレーナ60をインサート部材としてハウジング30の開口部分を構成する部材、即ちハウジング本体32を樹脂によりインサート成形した例を示したが、請求項1〜4の発明では、これに限らず、ストレーナ60を、開口部分の部材とは個別に形成して開口部分に取着してもよい。 【0027】ところで、本例では、ストレーナ60の周面部61の略全体が内壁面47への固定代であり、ストレーナ60の頂面部62が平面形状であるため、弁口48内の領域にて1次側の流路部15より到達する異物の捕獲が行われることになる。これに対して、図3(b)に例示するように、ストレーナ60の頂面部62を湾曲形状としてもよい。この場合には、ストレーナ60の頂面部62の面積が大きくなるため、ストレーナ60の異物捕集能力を高めたり、ストレーナ60のメンテナンスの頻度を低くできる。尚、ストレーナ60を、1次側の流路部15に膨出するように湾曲させると、その分、逆止弁ユニット20の全長が長くなり易いが、図3(b)に示すように、膨出部分の形状、サイズを、1次側の流路部15の端末に納まるものとすれば、給水栓本体10の設計変更等を強いられることはない。また、図3(b)に示すストレーナ60では、その開口部寄りの周面部分63を固定代とするが、この周面部分63では構成素材となる線材に端末処理(解れ処理等)が施され、ストレーナ60の他の部分に比べて凹凸に富む外形を備えるため、この周面部分63がアンカーとして有効に機能することになる。 【0028】本逆止弁ユニット20は、以上のように構成されており、図1に示すように、この逆止弁ユニット20を、ハウジング30の軸線方向に沿って装着部位13に挿入し、固定部31を着脱口11に螺着して組み込みを完了すると、給水栓本体10内の屈曲された流路14が、流入口44に連通する1次側の流路部15と、流出口45連通する2次側の流路部16とに区画される。また、ハウジング30の先端面のシール部材46により、ハウジング30の外面と給水栓本体10の隔壁17との間がシールされるため、1次側の流路部15と2次側の流路部16とは、ハウジング30外で水密状に隔離された状態となる。尚、本各発明において、シール部材46の装着個所は本例に示すものに限定されず、例えば、ハウジング30の周面側であってもよい。但し、本例の如く、ハウジング30の先端面にシール部材46を装着すると、本逆止弁ユニット20の着脱の際に、シール部材が給水栓本体10の内壁面や隔壁に不用意に接触することが防止される。 【0029】また、請求項3の発明の如く、ハウジング本体32と固定部31とを、固定部31と給水具本体10との螺着とは逆ネジ方向で螺着する場合に、ハウジング30端面を、シール部材46介して給水栓本体10に当接させるのが好適である。即ち、給水栓本体10からの逆止弁ユニット20の抜脱に際しては、ハウジング本体32と固定部31との螺着が緩まないのは前述の通りであるが、給水栓本体10への逆止弁ユニット20の装着に際しても、この緩みを防止できるからである。何故ならば、給水栓本体10への装着にあたって、ハウジング本体32の先端が給水栓本体10に当接すると、ハウジング本体32は、固定部31と一体的に回転し難くなり、固定部31とハウジング本体32との螺着が緩むことが考えられるが、このように螺着が緩むとすれば、ハウジング本体32が固定部31に対して前進することになる。しかしながら、ハウジング本体32は、その先端が給水栓本体10に当接されているのであるから、固定部31が着脱口11に螺入される一方で、ハウジング本体32が固定部31に対して前進することは考えられない。つまり、固定部31とハウジング本体32との螺着が緩むことはないのである。 【0030】このように、本逆止弁ユニット20は、装着部位13へと組み込み、固定部31を給水栓本体10に螺着するだけで、給水栓本体10には何ら手を加えなくても(例えば、給水栓本体10を分解したり、止め金具(Cリング)等を装着する必要がない。)、使用可能な状態となる。即ち、本逆止弁ユニット20は、流入口44及び流出口45を各々ハウジング30の先端側と周面側とに形成し、屈曲した流路14内へと挿入可能な構造を備えると共に、給水栓本体10において装着部位13の後方側の部位に、逆止弁ユニット20の着脱と固定を行う着脱口11が設けられているため、本逆止弁ユニット20を単独で着脱することが容易である。 【0031】以上、本例では、屈曲した流路に装着可能となるよう、請求項2の発明に従って、ハウジング30の周面に流出口45を設けた逆止弁ユニット20について説明したが、請求項1、請求項3〜請求項5の発明では、これに限らず、図3(a)に示すように、流出口45をハウジング30の後端側に設け、直線状の流路14内に着脱可能なものとしてもよい。特に、ソケット等の接続管、吐水管(カラン)、シャワー配管の直線状の流路14に着脱されるものとして好適である。 【0032】 【発明の効果】以上のように、本各発明によると、全長を短くでき、種々の給水具に対して汎用的に用いることができると共に、それ自体単独で給水具本体に着脱容易な逆止弁ユニットが得られる。特に、請求項2の発明によると、着脱が容易な屈曲した流路へ逆止弁ユニットを装着することができ、請求項3の発明によると、逆止弁ユニットを水栓具本体から確実に着脱することができ、請求項4の発明によると、逆止弁ユニットをよりコンパクトで、全長が短いものとすることができ、請求項5の発明によると、ストレーナの配置固定作業を省略することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000242378 【氏名又は名称】株式会社ケーブイケー
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| 【出願日】 |
平成11年4月16日(1999.4.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101410 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 武司
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| 【公開番号】 |
特開2000−304156(P2000−304156A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−110214 |
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