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【発明の名称】 電磁弁
【発明者】 【氏名】天野 佳治

【氏名】大木 実

【要約】 【課題】全長を短くして小型化できる電磁弁を提供する。

【解決手段】電磁切換弁30のバルブハウジング33内には略円筒状のソレノイド31が内蔵され、ソレノイド31の円筒内にはプランジャ32がその軸線方向に移動可能に収容されている。プランジャ32は複数の油路40が凹設して形成されてスプールを兼ねている。ソレノイド31にはバルブハウジング33に形成された油路42,43とともにプランジャ32の油路40と連通可能なポートを形成する複数の油路44,45が形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ソレノイドと、該ソレノイドの励消磁によって駆動されるプランジャとを備えた電磁弁において、前記プランジャは作動流体の通路が形成されてスプールを兼ねており、前記ソレノイドには前記プランジャの駆動位置に応じて前記通路との間で連通・遮断が選択的に切換えられる通路が形成されている電磁弁。
【請求項2】 前記ソレノイドは前記通路を形成する状態でコイルを樹脂被覆した樹脂成形品である請求項1に記載の電磁弁。
【請求項3】 内燃機関における吸気または排気カムシャフトの端部に装着された可変バルブタイミング機構を油圧制御するために内燃機関に組み付けられて使用されるものである請求項1又は2に記載の電磁弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソレノイドによってプランジャが駆動される構造をとる電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の運転状態に応じて吸気バルブや排気バルブの開閉時期、すなわちバルブタイミングを可変とするバルブタイミング制御装置が内燃機関に装備される場合がある。バルブタイミング制御装置はカムシャフトの端部に可変バルブタイミング機構が設けられる。可変バルブタイミグ機構の油圧制御のための油路の切換えには電磁切換弁が使用されている。
【0003】図5は従来この種の油圧制御のために使用されていた電磁切換弁の側断面図を示す。電磁切換弁60は、ソレノイド61と、ソレノイド61の励消磁によって駆動されるプランジャ62とが収容された駆動制御部分63と、プランジャ62の先端部側にその同軸上を延びるように配置されたスプール64が収容された弁作動部分65とから構成されていた。スプール64はバネ66により一方向に付勢された状態でバルブボディ67の内部に収容されており、ソレノイド61の励消磁によってプランジャ62が駆動されることでプランジャ62と一体にその軸線方向に移動する。そして、スプール64の位置に応じてバルブボディ67の外周壁に形成された複数の油路(ポート)68と複数の油路(ポート)69間の連通・遮断が選択的に切り換えられる。例えばソレノイド61に通電される電流値が連続的に制御されると、各開弁位置での開度量が連続的に制御され、例えばバルブタイミング制御装置においてはバルブタイミングが連続的に制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車に搭載される部品は例えばエンジンルームという限られたスペースに配設されるために小型化が要求され、この小型化の要求は電磁切換弁についても同様に言えることである。ところが、図5に示す従来の電磁切換弁61は、プランジャ62スプール64とが同軸上に配置された構造をとるので、全長が長くなり易い構造であった。例えば自動車への搭載計画に不備があると、電磁切換弁を内燃機関に取り付けるときにその全長が長いことから、電磁切換弁がエンジンルームに配設されたハーネス等の配管などと干渉する問題が発生し易かった。従って、自動車搭載用としてはさらに小型な電磁切換弁が要求されているのが現状である。特に電磁切換弁の全長を短くすることが課題であった。
【0005】なお、実開平3−41905号公報に開示された図4に示す電磁弁71には、ソレノイド72によって駆動されるプランジャ73に入口孔74及び出口孔75が形成されているが、これらの孔74,75は静圧軸受のための高圧流体を送るための通路であって、電磁弁71によって切り換えられる油路を構成するものではない。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、全長を短くして小型化できる電磁弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ソレノイドと、該ソレノイドの励消磁によって駆動されるプランジャとを備えた電磁弁において、前記プランジャは作動流体の通路が形成されてスプールを兼ねており、前記ソレノイドには前記プランジャの駆動位置に応じて前記通路との間で連通・遮断が選択的に切換えられる通路が形成されていることを要旨とする。なお、ソレノイドの励消磁にはソレノイドの電流値制御も含まれる。
【0008】この構成によれば、ソレノイドの通電の切換えによってプランジャが駆動すると、プランジャに形成された通路とソレノイドに形成された通路の間での連通・遮断が選択的に切り換わり、例えば油圧回路に使用された場合に油路の切換えが行われる。つまり、プランジャがスプールを兼ねるので、従来のスプールに相当する部分が省かれた構造をとり、電磁弁の全長が相対的に短くなる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電磁弁において、前記ソレノイドは前記通路を形成する状態でコイルを樹脂被覆した樹脂成形品であることを要旨とする。
【0010】この構成によれば、ソレノイドは通路が形成された状態でコイルが樹脂被覆された樹脂成形品であるので、電磁弁を組み立てるときのソレノイドの組付作業が簡単となる。また、電磁弁が油圧回路に使用された場合、ソレノイドの通路(油路)を流れる油からコイルを保護することが可能となる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電磁弁において、内燃機関における吸気または排気カムシャフトの端部に装着された可変バルブタイミング機構を油圧制御するために内燃機関に組み付けられるために使用されるものである。
【0012】この構成によれば、内燃機関の可変バルブタイミング機構を油圧制御をするために使用されるので、電磁弁を内燃機関に搭載したときにその全長が短いことから、例えば内燃機関の搭載計画に不備があった場合でも、エンジンルーム内に配線されたハーネス等と干渉する心配が少なくなる。また、可変バルブタイミング機構及び電磁弁を有するバルブタイミング制御装置の小型化を図ることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態では電磁弁が内燃機関のバルブタイミング制御装置に使用されている。図1は、バルブタイミング制御装置を装備する内燃機関の概略構成を示している。
【0014】内燃機関1のシリンダブロック2内に往復動可能に設けられたピストン3は、コネクティングロッド4を介して機関出力軸であるクランクシャフト5に接続されている。そしてこのピストン3の往復運動に基づきクランクシャフト5が回転される。
【0015】さらにクランクシャフト5の先端部には、同軸5の回転に基づき駆動されるオイルポンプ6が設けられている。このオイルポンプ6はオイルパン7内に貯留されたオイルを吸引して吐出し、その吐出されたオイルの一部は電磁弁としての電磁切換弁30を介して可変バルブタイミング機構11に送られ、可変バルブタイミング機構11の油圧制御のために使用される。可変バルブタイミング機構11及び油圧制御系とからなるバルブタイミング制御装置10は、クランクシャフト5に対する吸気カムシャフト8の相対回転位相を油圧制御に基づき調節して吸気バルブタイミングを制御する装置である。
【0016】クランクシャフト5の端部に装着されたクランクプーリ12は、タイミングベルト13を介して吸気カムプーリ14及び排気カムプーリ15に駆動連結されている。吸気カムシャフト8及び排気カムシャフト9には、それぞれ複数の吸気カム16及び排気カム17が一体回転可能に設けられている。これら吸気カム16及び排気カム17は、その押圧に基づき吸気バルブ18及び排気バルブ19を開閉駆動する。
【0017】可変バルブタイミング機構11を構成する吸気カムプーリ14およびハウジング20は互いに一体回転可能に固定され、吸気カムシャフト8に対しては相対回動可能に取付けられている。可変バルブタイミング機構11は例えばベーン方式を採用するもので、ハウジング20内に収容されたベーンロータ(図示せず)は吸気カムシャフト8の端部に一体回転可能に固定されている。つまりベーンロータがハウジング20に対して相対回動することによってクランクシャフト5に対する吸気カムシャフト8の相対回転位相が可変とされるようになっている。電磁切換弁30は可変バルブタイミング機構11に内蔵されたベーンロータの相対回動位置(回動角)を油圧制御によって調節するための油路の切換え等を行う。
【0018】電磁切換弁30は供給油路21を通じてオイルポンプ6と接続され、排出油路22を通じてオイルパン7と接続されている。また、電磁切換弁30は遅角油路23と進角油路24を通じて可変バルブタイミング機構11と接続され、それぞれハウジング20の内部においてベーンロータの各ベーンによって区画される2種類のベーン室(遅角側油室と進角側油室)(図示せず)に連通している。
【0019】供給油路21及び排出油路22はシリンダブロック2やシリンダヘッド25等に形成され、遅角油路23及び進角油路24はシリンダヘッド25や吸気カムシャフト8に形成されている。そして、電磁切換弁30はシリンダヘッド25に形成された組付孔(図示せず)に挿着されて組付けられ、シリンダヘッド2の内部においてその各ポートが各油路21〜24と繋がる状態で配置されている。
【0020】電磁切換弁30は電子制御装置26によって励消磁制御され、特に本例では電流値制御(デューティ制御)されて3つの切換位置に切換制御されるとともに2つの開弁位置での開度量が連続的に制御される。電子制御装置26はクランクポジションセンサ27、カムポジションセンサ28、水温センサ29およびスロットルポジションセンサ(図示せず)等から入力する各種検出信号に基づき、内燃機関1の現在の運転状態にとって最適な吸気バルブタイミングを決定し、電磁切換弁30を電流値制御する。これによりベーンロータの相対回動位置が連続的に位置制御され、吸気バルブタイミングが連続制御される。
【0021】次に電磁切換弁30の構造を図2,図3を用いて詳細に説明する。図2に示すように電磁切換弁30は、ソレノイド31とプランジャ32とを収容するバルブハウジング33を備える。バルブハウジング33は、略円筒状のバルブボディ34と、バルブボディ34の片側端部にある組付口34aを閉塞している蓋体35とからなる。
【0022】プランジャ32はその軸部32aの両端部にて一対の軸受36,37に支持され、その軸線方向に移動可能に収容されている。軸受36はバルブボディ34の先端部に形成された孔34aの内部に嵌着され、他方の軸受37は蓋体35の内周面に形成された凹部内に嵌着されている。バルブボディ34の孔34aはシール栓38が螺着されて閉塞されている。
【0023】プランジャ32はその軸線方向に沿って4つのランド39を有しており、スプールを兼ねている。つまりプランジャ32はその外周面が環状に凹設されて各ランド39の間に通路としての油路(パセージ)40を有する。プランジャ32は最もシール栓38側のランド39と軸受36との間に配設されたバネ41の弾性力によって図2における右方向へ付勢されている。
【0024】バルブボディ34の外周壁には図2における上面側にその軸線方向に沿って配置された3つのポート(油口)42と、下面側にその軸線方向に沿って配置された2つのポート(油口)43とが形成されている。ソレノイド31にはバルブボディ34の5つのポート42,43と相対する位置に通路としての5つの油路(油孔)44,45が形成されている。すなわち、同図における上面側に位置する3つのポート42と相対する3つの油路44と、下面側に位置する2つのポート43と相対する2つの油路45がソレノイド31には形成され、これら3つの油路44と2つの油路45はそれぞれソレノイド31の軸心線を挟んで反対側に位置する。ソレノイド31はバルブハウジング33の内周面と液密状態に密接するとともに、その内周面はプランジャ32のランド39の外周面と液密状態を保ったまま摺動可能に密接した状態にある。
【0025】ソレノイド31は、コイル46が油路44,45を避けるように円筒状に巻回されており、その円筒状のコイル46が油路44,45の孔を空けた状態で樹脂層47により被覆された樹脂成形品である。ソレノイド31には機械特性(耐摩耗性等)及び耐油性等に優れた樹脂が使用されている。図3に示すように、ソレノイド31は略円筒状で表面は継ぎ目なく樹脂で覆われており、その表面(特に内周面)を油が流れてもその内部のコイル46へは油が浸入しないようになっている。ソレノイド31の端部外周面からは腕部31aが延出しており、この腕部31aの先端からコイル46の引き出し配線が外部へ露出している。なお、ソレノイド31は樹脂成形品であることに限定されず、その内部のコイル46への油の浸入を防げる構造であれば足り、コイルと樹脂層が別部品であっても構わない。
【0026】図2に示すように、バルブハウジング33(バルブボディ34)の片側端部外周面から外方へ延出する延出部33aは、その先端部が給電用コネクタ48となっている。ソレノイド31の腕部31aは延出部33aに埋設されており、腕部31aの先端から延出するコイル46からの引き出し配線(図示せず)は、給電用コネクタ48のコネクタピン49に電気的に接続されている。給電用コネクタ48には電源コードの先端に接続されたコネクタ(いずれも図示せず)が着脱可能に接続されるようになっている。
【0027】電子制御装置26によるディーティ制御によって、コイル46に通電される電流値は連続的に変化し、その電流値に応じてコイル46の回りに発生する磁力によってプランジャ32はバネ41の付勢力に抗して連続的に位置変化する。プランジャ32の位置に応じてプランジャ32に形成された油路40とソレノイド31に形成された油路44,45との連通・遮断が選択的に切換えられる。
【0028】電磁切換弁30が内燃機関1に組み付けられた状態においては、バルブボディ34の図2における上側に設けられた3つのポート42のうち中央のものが供給油路21に接続された供給ポートSとなり、その両側に位置する2つのポートが排出油路22に接続された排出ポートDとなる。また、バルブボディ34の同図における下側に設けられた2つのポート43はそれぞれ遅角油路23と進角油路24に接続されて遅角ポート(同図右側)Rと進角ポート(同図左側)Fとなる。
【0029】図2はコイル46に通電されていないときの状態(消磁状態)を示し、プランジャ32はバネ41の付勢力によって同図における最右端位置に配置される。この切換位置では供給ポートSと遅角ポートRが連通するとともに進角ポートFと左側の排出ポートDが連通する。このため、可変バルブタイミング機構11内でベーンロータは吸気カムシャフト8の回転方向とは逆方向へ相対回動し、吸気バルブタイミングが遅角側に制御される。
【0030】この状態から電流値が高くなるに連れてプランジャ32が同図における左方向へ位置変位し、プランジャ32が中立位置に配置されると上側の3つのポートS,Dと下側の2つのポートR,Fとの間での連通が無くなり、電磁切換弁30が閉弁する。つまり吸気バルブタイミングがその状態に保持される。
【0031】そして、さらに電流値が大きくなってプランジャ31が中立位置から左方向へ位置変位すると、供給ポートSと進角ポートFが連通するとともに遅角ポートRと右側の排出ポートDとが連通する。このため、可変バルブタイミング機構11内でベーンロータは吸気カムシャフト8の回転方向と同方向へ相対回動し、吸気バルブタイミングが進角側に制御される。また、コイル46が電流値制御されることによりプランジャ32の位置が連続変化し、電磁切換弁30の2つの開弁位置での開度量が連続的に変化するので、ベーンロータの相対回動位置が連続的に制御される。このように電子制御装置26によって電磁切換弁30がデューティ制御されることにより、吸気バルブタイミングが連続的に制御される。なお、電磁切換弁30の内部構造を、プランジャ32をその両側からバネで押圧付勢して中立位置に配置される構造とし、コイルを流れる電流の向きを切換えることによりプランジャ32の移動方向および移動量を制御する方式を採用することもできる。
【0032】このように電磁切換弁30では、プランジャ32に油路40(つまりランド39)が形成されてプランジャ32がスプールを兼ねているので、電磁切換弁30の全長が短くなる。また、ソレノイド31に油路44,45を形成していることから、図2に示すようにポートの位置を従来の電磁切換弁のポートの位置と同じ設定にすることも可能なので、従来のシリンダヘッド25に形成された油路21〜24の設計変更が必要でなくなる。また、プランジャ32がスプールを兼ねることで、プランジャ32とソレノイド31の内周面との接触面積が小さくて済み、摺動抵抗が少なくなり電流損失も低減される。
【0033】以上の本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができるようになる。
(1)ソレノイド31とプランジャ32のそれぞれに油路40,44,45を形成したので、従来のスプールが収容された弁作動部が省かれて、電磁切換弁30の全長を短くすることができる。また、従来構造(図6)に比べてスプール64及びこれを収容するバルブボディ67を省けるので、電磁切換弁を構成する部品点数を低減することができる。さらにプランジャ32がスプールを兼ねてその全長が短いことから、プランジャ32とソレノイドの内周面との接触面積が小さくなって、プランジャ駆動時の摺動摩擦抵抗による損失が減るので、省電力にも寄与する。また、油圧ヒスを低減できるため、制御性が向上する。
【0034】(2)ソレノイド31はコイル46を油路44,45が形成された状態で樹脂被覆した樹脂成形品からなるので、電磁切換弁30を組み立てるときのソレノイド31の組付作業を簡単にすることができる。また、継ぎ目がない樹脂層47によってソレノイド31の内周面や油路44,45を流れる油からコイル46を確実に保護することができる。
【0035】(3)電磁切換弁30がその全長が比較的短く小型で済むので、内燃機関1のバルブタイミング制御装置10に使用したときにこの装置を小型化できる。また、電磁切換弁30は内燃機関1に埋設される部分が多く、従来の駆動制御部に相当する部分までが内燃機関1(シリンダヘッド25)に組み込まれるので、内燃機関1からの突出物が少なくて済む。このため、単に全長が短くなっただけでなく、内燃機関1からの突出量が減ることからも、例えば内燃機関1の搭載計画に不備があっても、電磁切換弁30を組み付けたときにハーネス等の他の部品類と干渉する心配を減らすことができる。
【0036】(4)ソレノイド31に油路44,45が形成されて、従来と同様にバルブボディ34の外周壁に油路(ポート)42,43を有しているので、電磁切換弁30の組み付け先であるシリンダヘッド25に形成する油路21〜24の形成位置の設計変更はさほどすることなく対応できる。
【0037】なお、発明の実施の形態は、上記に限定されず以下の形態でも実施できる。
・ 油路(ポート)の数を変えてもよい。5ポート三位置切換弁に限定されず、例えば3ポート三位置切換弁であってもよい。勿論、ポート数は任意に設定でき、また切換位置数も三位置切換弁に限らず、二位置切換弁、四位置以上の切換弁であってもよい。
【0038】・ プランジャがその外周面が凹設されて形成された油路(又はランド)を有するスプール構造をとることに限定されない。例えばプランジャに穿孔された孔を油路とするスプール構造であってもよい。
【0039】・ 電磁切換弁を油圧制御のために使用する可変バルブタイミング機構は、ベーン方式に限定されず、例えばヘリカルギア方式であってもよい。
・ ソレノイドはコイルが樹脂被覆された一部品の樹脂成形品のみであることに限定されない。例えばコイルを樹脂被覆したソレノイド部品を複数個同軸上に配置してソレノイドを構成することもできる。
【0040】・ 電磁弁は切換弁に限定されない。例えば流量調整弁であってもよい。
・ 自動車以外の用途に本発明の電磁弁を使用することができる。例えば油圧駆動式の工作機械などの各種機械装置に広く電磁切換弁を使用することができる。
【0041】・ 電磁切換弁は油圧回路に限らず、空圧回路においても使用することができる。
前記実施形態から把握される請求項以外の技術的思想を以下に記載する。
【0042】(1)請求項2に記載のソレノイド。このソレノイドを使用することにより、電磁弁の組立て作業を簡単にすることができる。また、コイルを油から保護できる。
【0043】(2)請求項1〜3のいずれかにおいて、前記ソレノイドの通路は、該ソレノイド及び前記プランジャを収容するバルブハウジングに形成された各ポートと連通している。
【0044】(3)燃機関のカムシャフトの端部に装着された可変バルブタイミング機構と、該可変バルブタイミング機構を油圧制御するための油路の切換えに使用される請求項1〜3のいずれか一項に記載の前記電磁弁とを備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置。この場合、バルブタイミング制御装置の小型化を図ることができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ソレノイドとプランジャのそれぞれに通路が形成され、プランジャがスプールを兼ねた構造となっているので、電磁弁の全長を短くすることができる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、ソレノイドは通路の孔が形成された状態でコイルが樹脂被覆された樹脂成形品からなるので、電磁弁を組み立てるときの組付作業を簡単にすることができる。また、油圧回路に使用されたときに油からコイルを保護することができる。
【0047】請求項3に記載の発明によれば、内燃機関の可変バルブタイミング機構を液圧制御するために電磁弁が使用されるので、バルブタイミング制御装置を小型化できる。
【出願人】 【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
【識別番号】594026192
【氏名又は名称】株式会社トヨタマックス
【出願日】 平成11年4月16日(1999.4.16)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
【公開番号】 特開2000−304151(P2000−304151A)
【公開日】 平成12年11月2日(2000.11.2)
【出願番号】 特願平11−109492