| 【発明の名称】 |
電動式流量制御弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】三宅 俊彦
【氏名】三好 帥男
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| 【要約】 |
【課題】高温流体を取り扱う場合において、モータ等に熱が伝わることがあった。
【解決手段】モータ12の作動により弁棒4を往復動させて、ハウジング1中に形成された高温流体の流路1cの開閉を行なうとともに、ハウジング1に、内面が凹状に窪んだ所定高さのブラケット14を介して、モータ12が保持されている電動式流量制御弁において、ブラケット14の外側面に複数の開口14bを形成するとともに、ハイジング1とブラケット14とを一体に形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モータの作動により弁棒を往復動させて、ハウジング中に形成された高温流体の流路の開閉を行なうとともに、前記ハウジングに、内面が凹状に窪んだ所定高さのブラケットを介して、前記モータが保持されている電動式流量制御弁において、前記ハウジングと前記ブラケットとを一体に形成するとともに、前記ブラケットの側面周囲に複数の開口を形成したことを特徴とする電動式流量制御弁。 【請求項2】 ハウジングとブラケットとが鋳造によって一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電動式流量制御弁。 【請求項3】 モータの作動により弁棒を往復動させて、ハウジング中に形成された高温流体の流路の開閉を行なうとともに、前記ハウジングに、所定高さのブラケットを介して、前記モータが保持されている電動式流量制御弁において、前記ブラケットの前記モータとの接触部周りに開口穴を形成したことを特徴とする電動式流量制御弁。 【請求項4】 モータの作動により弁棒を往復動させて、ハウジング中に形成された高温流体の流路の開閉を行なうとともに、前記ハウジングに、内面が凹状に窪んだ所定高さのブラケットを介して、前記モータが保持され、かつ、このモータの前記ブラケットと接するモータホルダに、このモータの軸受部が取り付けられている電動式流量制御弁において、前記ブラケットの外側面に複数の開口を設けるとともに、前記モータホルダを熱伝導率の大きい材料から構成し、かつ、このモータホルダ側から前記ブラケットの凹状部側に向かって、前記モータの出力軸側周りを覆う、良熱伝導性の円筒部材を突出させたことを特徴とする電動式流量制御弁。 【請求項5】 前記円筒部材の外面に、前記ブラケットの凹状部内面に沿うようにフィン部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の電動式流量制御弁。 【請求項6】 モータの作動により弁棒を往復動させて、ハウジング中に形成された高温流体の流路の開閉を行なうとともに、前記ハウジングに、所定高さのブラケットを介して、前記モータが保持されている電動式流量制御弁において、前記弁棒に当接してこの弁棒を往復動させる前記モータの出力軸、またはこの弁棒のいずれかの当接端近傍に、周溝を形成したことを特徴とする電動式流量制御弁。 【請求項7】 ブラケットとモータホルダとの間に、断熱パッキンを取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項の電動式流量制御弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、内燃機間の排気ガス再循環制御装置等に用いられる電動式流量制御弁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】エンジン排ガスの、CO、NOX、HC等の低減を目的としたクリーン化を図る排気ガス再循環制御装置には、排気ガス循環ラインが設けられ、この排気ガス循環ラインを介して、エンジンの排気ガスの一部がエンジンの吸気側に供給されている。そして、この排気ガス循環ラインには、モータによって駆動され、この排気ガス循環ライン中のエンジン排ガスの流量をコントロールする電動式流量制御弁が用いられている。 【0003】図21は実開昭62−136680号公報に記載された、このような電動式流量制御弁を示している。図において、1はエンジンの排気系(図示せず)に連通する入口ポート1aと、エンジンの吸気系(図示せず)に連通する出口ポート1bと、入口ポート1aと出口ポート1bとの間の流路である還流通路1cとを有したハウジング、2はハウジング1の還流通路1c内に設けられたバルブシート、3はバルブシート2の開口を開閉する弁体、4は一端に弁体3が取り付けられ、往復動して弁体3を開、閉の位置に移動させる弁棒としてのバルブシャフト、5はハウジング1に取り付けられたバルブシャフト4の軸受けとなるブッシュ、6はブッシュ5の周りを覆い、エンジン排ガス中のカーボンがブッシュ5側へ侵入するのを防止するホルダ、7はハウジング1から外方に突出するバルブシャフト4の他端に取り付けられたスプリングホルダである。 【0004】8はハウジング1のバルブシャフト4が突出する側に取付ネジ9を介して取り付けられたブラケットである。このブラケット8は、外面が凹状に窪んだ一定高さのカップ形状をしており、外側面に複数の開口8aが形成されている。10はハウジング1とブラケット8間に取り付けられた断熱パッキン、11はブラケット8内に突出するバルブシャフト4の一端側のスプリングホルダ7と、ブラケット8の内面との間に縮めた状態で取り付けられ、バルブシャフト4を弁体3が閉じる位置に付勢(加圧)するコイルスプリング、12はブラケット8の一端側のフランジ部8bに取付ネジ13を介して取り付けられ、バルブシャフト4に往復動を行なわせて弁体3を開閉させるステッピングモータである。 【0005】ステッピングモータ12についてさらに説明すると、20はブラケット8のフランジ部8bに取り付けられ、中央に前ベアリング21が取り付けられたモータホルダ、22はモータホルダ20に取り付けられ、後部側に後ベアリング23が取り付けられた中空のモータハウジング、24は前、後ベアリング21,23間に配置され、外面側中間位置にマグネット25が取り付けられたロータである。このロータ24は軸部の内方が中空になっており、内面にネジ部24aが形成されている。 【0006】26はモータハウジング22の内面側に、ロータ24に対向するように取り付けられたヨーク、27はヨーク26に巻回されたコイル、28はロータ24の軸部内にネジ部24aに螺合した状態で支持され、モータホルダ20から外方に突出する先端28aが前後に水平移動して、バルブシャフト4を押圧するアクチュエータロッドである。このアクチュエータロッド28は、モータホルダ20のD穴(図示せず)で回動が防止されているため、ロータ24の回転によって前後動する。29はコイル27にパルス電流を供給するリード線である。 【0007】つぎに、この電動式流量制御弁の動作について説明する。リード線29にパルス状電流が供給されると、ヨーク26が励磁されて、ロータ24は所定方向に回転する。このため、ロータ24のネジ部24aに螺合するアクチュエータロッド28は、例えば前方へ移動され、コイルスプリング11の弾性力に反して、バルブシャフト4を前方に移動させて、弁体3を開かせる。このことにより、ハウジング1の入口ポート1a側にある、例えば500〜600℃の高温のエンジン排ガスは、還流通路1cを通って出口ポート1b側に移動される。そして、このエンジン排ガスは、エンジンの吸気系に供給され、排気ガスの再循環がなされて、エンジン排ガス中のNOX 等が抑えられる。この場合、ステッピングモータ12の回転角度によって、アクチュエータロッド28の移動量が定まるため、バルブシート2と弁体3との間の隙間を通過するエンジン排ガスの流量がコントロールされる。 【0008】また、ステッピングモータ12を逆回転させて、アクチュエータロッド28を後方に移動させれば、バルブシャフト4は、コイルスプリング11の弾性力によって後方に移動して、弁体3を閉じさせる。そして、アクチュエータロッド28がバルブシャフト4から完全に離間すれば、弁体3は完全に閉じることとなる。 【0009】さて、上記電動式流量制御弁では、ハウジング1中の還流通路1c等を通過する流体が高温のエンジン排ガスであるため、その熱がブラケット8等を通ってステッピングモータ12側に伝わるおそれがある。このため、この電動式流量制御弁では、ブラケット8の高さを所定の高さとして、ハウジング1とステッピングモータ12との間の距離を大きくするとともに、ハウジング1とブラケット8との間に断熱パッキン10を取り付けて、ハウジング1側の熱がステッピングモータ12側に伝わりにくくしている。また、ブラケット8の外側面に設けられた多数の開口8aを介して、ブラケット8内に空気を取り入れ、このブラケット8の冷却を図ることにより、ハウジング1側の熱がステッピングモータ12側に伝わらないようにしている。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の電動式流量制御弁では、上記のような対策にもかかわらず、ブラケット8や、バルブシャフト4等を介してステッピングモータ12側に熱が伝わってしまい、ステッピングモータ12に対する熱対策が不十分であるという課題があった。また、上記従来の電動式流量制御弁では、バルブシャフト4を介して、コイルスプリング11側に熱が伝わり、コイルスプリング11が熱によってその機能を充分に発揮できない等の課題もあった。 【0011】この発明は上記ような課題を解消するためになされたもので、高温流体を取り扱う場合においても、モータ等に対する熱対策が充分になされた電動式流量制御弁を提供することを目的とするものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】この発明に係る電動式流量制御弁は、ハウジングとブラケットとを一体に形成するとともに、ブラケットの側面周囲に複数の開口を形成したものである。 【0013】また、ハウジングとブラケットとが鋳造によって一体に形成されているものである。 【0014】また、ブラケットのモータとの接触部周りに開口穴を形成したものである。 【0015】また、ブラケットの外側面に複数の開口を設けるとともに、モータホルダを熱伝導率の大きい材料から構成し、かつ、このモータホルダ側からブラケットの凹状部側に向かって、モータの出力軸側周りを覆う、良熱伝導性の円筒部材を突出させたものである。 【0016】また、円筒部材の外面に、ブラケットの凹状部内面に沿うようにフィン部が形成されているものである。 【0017】また、弁棒に当接してこの弁棒を往復動させるモータの出力軸、またはこの弁棒のいずれかの当接端近傍に、周溝を形成したものである。 【0018】また、ブラケットとモータホルダとの間に、断熱パッキンを取り付けたものである。 【0019】 【作用】この発明に係る電動式流量制御弁は、ブラケットの開口間の支持部を強度上必要とされるサイズ等に形成するようにしたため、ハウジング側からブラケットの支持部を介してモータ側に伝えられる伝導熱量を小さく抑えることができる。そして、この場合、ブラケットの支持部等は、開口を介して流通する空気によっても冷却されるため、このブラケットを通ってモータ側に伝えられる熱量もその分減少される。また、ハウジングとブラケットとを一体的に形成しているため、ブラケットの製作等の容易化を図ることができる。 【0020】また、、ハウジングとブラケットとを鋳造によって一体に形成している。この場合、ブラケットの製作等の容易化をより図ることができる。 【0021】また、ブラケットのモータとの接触部周りの開口穴から熱せられた空気は対流により外部に簡単に流出することができる。 【0022】また、ハウジングからブラケットを介してモータ側に伝えられた熱の多くは、ブラケットに接するモータホルダから円筒部材側に伝えられて、空気中に放散される。したがって、モータの内部側に伝えられる熱は、その分少なくなる。なお、円筒部材は、その表面積が比較的大きく、かつ、ブラケットの開口から流入する空気によって冷却されるため、多量の熱を空気中に放散する。 【0023】また、円筒部材にフィン部を形成することにより、円筒部材からの放熱量を更に増大させている。 【0024】また、弁棒に周溝を形成して、この周溝が形成された弁棒の断面積を小さくしたため、弁棒からモータの出力軸側に伝えられるハウジング側の熱量を小さく抑えることができる。周溝をモータの出力軸側に形成した場合の作用も同様である。 【0025】また、断熱パッキンによって、ハウジング側からブラケットを介してモータ側に熱が伝わりにくくしているため、その分、モータの温度上昇が抑えられる。 【0026】 【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明する。 実施例1.図1ないし図4はこの発明の請求項1ないし請求項3の発明の一実施例に係る電動式流量制御弁を示している。なお、図21で示される電動式流量制御弁と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。 【0027】図において、14はハウジング1からバルブシャフト4が突出する側に、例えば鋳鉄により、ハウジング1と一体的に形成されたブラケットである。このブラケット14は、ステッピングモータ12側が切頭円錐形の凹状に窪んだ(以下凹状部14aという)、一定高さのカップ形状をしたものであり、側面周囲には複数(例えば4個)の開口14bが等ピッチで形成されている。そして、ブラケット14のステッピングモータ12側には、このステッピングモータ12が取付ネジ13を介して取り付けられるフランジ部14cが形成されている。 【0028】この場合、ブラケット14は、開口14b間の支持部14dの断面が、ステッピングモータ12を支持できる強度上必要最小限の面積、またはこれよりやや大きい面積(例えば、ブラケット14の外側面に対して、開口14bの総面積を50%以上とることができる程度の面積)になるように形成されていて、開口14bができるだけ大きく形成され、そしてブラケット14はハウジング1から接触部140に至る長さを最大とするように、ハウジング1側の突出部を接触部140間のほぼ中央ている。また、ブラケット14の凹状部14aは、その横断面が、図2で示されるように、バルブシャフト4を中心とした円形形状となるように形成されている。 【0029】さらに、フランジ部14cのステッピングモータ12との接触部140は、図2、図4で示されるように、その断面サイズを、ステッピングモータ12を支持できる強度上必要最小限のサイズ、またはこれよりやや大きいサイズ(例えば、面積が強度上必要とされる面積の2倍程度となるサイズ)とした状態で、このステッピングモータ12側に突出されている。フランジ部14cの接触部140周りには、凹状部14aに連通する開口穴141が形成されている。また、ブラケット14は、接触部140とハウジング1との距離が最大となるように、ブラケット14からの突出し部は接触部140間のほぼ中央からハウジング1側に至るように構成されている。なお、図1で示されるように、ブッシュ5の下方のハウジング1には、図21で示されるホルダ6と同一機能を有したホルダ部1dが形成されている。 【0030】つぎに、ステッピングモータ12の構成について説明する。図において、30はブラケット14のフランジ部14c側に配置され、中心部側内方に下ベアリング31が取り付けられたモータホルダである。このモータホルダ30は熱伝導率のよい材料から構成されている。32はブラケット14のフランジ部14cとの間でモータホルダ30を挟み付けるようにして、このブラケット14に取り付けられ、上部側に上ベアリング33が取り付けられた中空のモータハウジングである。このモータハウジング32は樹脂材料によって一体的に形成されている。34は両端が、上、下ベアリング31,33に回動自在に支持され、外周部にマグネット35が取り付けられたロータである。このロータ34の内方は上下方向に向かって中空になっており、内面にネジ部34aが形成されている。 【0031】36はモータハウジング32の内面側に、ロータ34のマグネット35に対向するように取り付けられ、内部にボビン37が収納されているヨーク、38はボビン37に巻回されたコイル、39は上、下のヨーク36を磁気的に遮蔽する遮蔽板、40はモータハウジング32の成形時に樹脂材がコイル38内に侵入するのを防止する侵入防止板、41はロータ34の内部に、ネジ部34aに螺合した状態で支持され、モータホルダ30から下方に突出し先端部が上下に移動してバルブシャフト4に押圧するアクチュエータロッドである。このアクチュエータロッド41は、アクチュエータロッド41の軸受け作用を有するとともにD穴(図示せず)により回転防止作用を有するモータブッシュ60によって回転が阻止されているため、ロータ34の回転によって上下動する。また、このアクチュエータロッド41には、ロータ34のストッパ部34bに係脱するストッパピン41aが取り付けられており、所定量以上の上方への移動が規制されている。 【0032】42はベアリング31、33に予圧を与えるための板バネ、43はコイル38にパルス電流を供給するターミナルである。このターミナル43は、コイル38に電気的に接続される導電部43aと、導電部43aを覆う被覆部43bとから構成される。なお、この被覆部43bとモータハウジング32とは樹脂材により一体に形成されている。 【0033】つぎに、この電動式流量制御弁の動作について説明する。コントロールユニット(図示せず)からターミナル43を介してコイル38にパルス状電流が流されると、ロータ34の周りのヨーク36等が励磁され、マグネット35を保持するロータ34が所定方向に回転される。この場合、電流による送信パルス数とロータ34の回転量(回転角度または回転ステップ数)とは比例する。そして、ロータ34のネジ部34aに螺合するアクチュエータロッド41は、例えば図1中下方に移動して、コイルスプリング11の弾性力に反してバルブシャフト4を下方に移動させ、弁体3を開かせる。このことにより、ハウジング1の入口ポート1a側の高温のエンジン排ガスは、その流量を弁体3で制御されつつ、還流通路1cを通って出口ポート1b側に移動される。 【0034】また、コイル38に逆向きのパルス状電流が流されると、ロータ34が逆回転し、アクチュエータロッド41は図1中上向きに移動する。このため、バルブシャフト4はコイルスプリング11によって上向きに移動し、弁体3を閉じさせる。そして、ストッパピン41aがロータ34のストッパ部34bに当たると、アクチュエータロッド41の移動は停止される。 【0035】ここで、上記電動式流量制御弁では、ハウジング1とブラケット14とが一体的に形成されているため、このハウジング1とブラケット14との組立て作業が不要になるとともに、ブラケット14の製作の容易化を図ることができる。この場合、ブラケット14の凹状部14aの横断面が円形状に形成されているため、ブラケット14等を鋳鉄で製作し、その鋳バリが開口14b側および凹状部14a側に突出しても、この鋳バリは、例えば一定速度で回転するブラケット14にバイトを当てたり、一定速度で旋回するバイトによって簡単に除去できる。なお、ブラケット14等を鋳造によって形成する場合、内外の鋳型の合わせ面を、ブラケット14の内面側に位置させれば、鋳バリの除去は容易となる。 【0036】また、上記電動式流量制御弁では、ブラケット14の支持部14dを強度的に許容できる範囲でできるだけ細く、かつ長くして、ハウジング1側からブラケット14を通ってステッピングモータ12側に伝わる伝導熱量を小さく抑えているため、ステッピングモータ12の温度上昇は小さく抑えることができる。この場合、ブラケット14の開口14bの大きさは最大となるため、ブラケット14の凹状部14a内における空気の流通が活発となり、対流作用によってもブラケット14は充分に冷却される。したがって、ステッピングモータ12側への伝達熱量は更に小さく抑えられ、ステッピングモータ12の温度上昇が更に抑えられる。 【0037】さらに、上記電動式流量制御弁では、ブラケット14のフランジ部14cのステッピングモータ12との接触部140のサイズ(面積)をできるだけ小さくした状態で、これをステッピングモータ12側に突出させているため、このフランジ部14cを介したステッピングモータ12側への伝導熱量も小さく抑えることができ、この点でも、ステッピングモータ12の温度上昇を小さく抑えることができる。さらに、この場合、接触部140と接触部140との間には、凹状部14aに連通する開口穴141が形成されているため、この接触部140は開口穴141を通る空気の対流によっても冷却され、フランジ部14c側からステッピングモータ12側への伝達熱量を更に小さく抑えることができる。 【0038】また、上記電動式流量制御弁では、モータハウジング32と、ターミナル43の被覆部43bとを樹脂材により一体的に形成しているため、これらの製作および組立ての容易化等を図ることができる。この場合、モータホルダ30を熱伝導率の大きい材料から構成しているため、上、下ベアリング31,33の熱は、モータホルダ30を介して、ブラケット14の凹状部14a内に容易に放出される。 【0039】実施例2.図5はこの発明の請求項4の発明の一実施例に係る電動式流量制御弁を示している。 【0040】図において、50はスプリングホルダ7やコイルスプリング11の外側方を覆うように、モータホルダ30からブラケット14の凹状部14a内方に垂下された薄肉の円筒部材である。この円筒部材50は熱伝導率の大きい材料によって、モータホルダ30と一体に形成されている。なお、他の構成は図1で示した電動式流量制御弁と同一である。 【0041】以上のように、この電動式流量制御弁では、モータホルダ30に対して円筒部材50がフィンのように作用し、モータホルダ30側に伝えられたブラケット14側からの熱が円筒部材50を介して、ブラケット14の凹状部14a内に放散される。この場合、円筒部材50は、その内外面の表面積が大きく、かつ、空気の流通のよいブラケット14の凹状部14a内に位置しているため、そのフィンとしての効果は大きい。したがって、ステッピングモータ12の内部(モータホルダ30以外の部分)の温度上昇は小さく抑えられる。なお、ハウジング1側の温度よりステッピングモータ12側の温度が高い場合は、この円筒部材50を介してステッピングモータ12側の熱が空中に放散される。 【0042】また、この円筒部材50は、バルブシャフト4やアクチュエータロッド41の周りを覆うため、ステッピングモータ12やハウジング1内の摺動部等を異物から保護する作用を有している。すなわち、ブラケット14内には開口14bを介して塵や泥水等の異物が侵入して、この異物がバルブシャフト4とブッシュ5との摺動部や、アクチュエータロッド41とロータ34との螺合部等に侵入しようとする。ところが、バルブシャフト4やアクチュエータロッド41の周りは円筒部材50によって覆われているため、上記異物はこれらに達し得ず、バルブシャフト4やアクチュエータロッド41の摺動部や螺合部に異物が噛み込んだり、固着してしまうことはない。 【0043】なお、図6で示されるように、円筒部材50をモータホルダ30とは別体に製作し、組立て時にこの円筒部材50をモータホルダ30下方の突出部に加圧等して取り付けるようにしても、上記と同様な効果を得ることができる。 【0044】また、図7および図8で示されるように、円筒部材本体の外表面に、フィン部50aを形成して、円筒部材50の外表面面積を増大させるようにしてもよい。この場合、円筒部材50からの放熱量が増大するため、ステッピングモータ12はさらに充分に冷却されることとなる。フィン部50aの形状はブラケット14内の空気の流れを考慮して、図9で示されるような横フィン状、またはスパイラル状のものであってもよい。 【0045】さらに、図10および図11で示されるように、円筒部材本体を薄い板状部材から構成し、この外表面に凹凸部50bを形成して円筒部材50を構成してもよい。この場合も、円筒部材50の外表面面積が増大するため、円筒部材50からの放熱量の増大を図ることができる。また、この場合においても、円筒部材50の凹凸部50bは、図11で示されるように、軸線方向に波状にしてもよい。 【0046】実施例3.図13および図14はこの発明の請求項6の発明の一実施例に係る電動式流量制御弁を示している。 【0047】図において、51はブラケット14のフランジ部14cとモータホルダ30との間に挟み付けられ、両端部51a,51aがステッピングモータ12に沿うようにほぼ90度の角度で上方に折り曲げられた放熱板である。この放熱板51は熱伝導率の大きい材料から構成されているとともに、この放熱板51の両端部51a,51aのそれぞれの端面には溝部51bが形成されている。なお、他の構成は図7で示した電動式流量制御弁と同一である。 【0048】この電動式流量制御弁では、ハウジング1からブラケット14を介して、ステッピングモータ12側に伝えられた熱を、放熱板51を介して空中に放散することにより、ステッピングモータ12の温度上昇を抑えている。この場合、放熱板51の表面積は大きく、かつ、放熱板51の両端部51a,51aはステッピングモータ12から充分に外方に突出して冷たい空気と接しているため、この放熱板51による冷却効果は大きい。また、ハウジング1側の温度よりステッピングモータ12側の温度が高い場合は、この放熱板51を介してステッピングモータ12側の熱が空中に放散される。なお、フィン部50aを有する円筒部材50からの放熱もあるのは勿論である。 【0049】実施例4.図15はこの発明の請求項7の発明の一実施例に係る電動式流量制御弁を示している。 【0050】図において、52はバルブシャフト4のアクチュエータロッド41との当接部近傍に設けられた、このバルブシャフト4の周溝である。この周溝52は、バルブシャフト4がその強度上必要とされる断面積を確保できる程度に、その深さが定められている。また、周溝52はその幅方向サイズができるだけ大きく形成されている。なお、他の構成は図1で示した電動式流量制御弁と同一である。 【0051】この電動式流量制御弁では、バルブシャフト4の周溝52の位置で、バルブシャフト4の径が小さくなっているため、このバルブシャフト4を介してアクチュエータロッド41側に伝えられる(熱伝導される)熱量を小さく抑えることができる。このため、この電動式流量制御弁では、ハウジング1側からバルブシャフト4を介してステッピングモータ12側に伝えられる熱量を小さく抑えることができ、ステッピングモータ12の温度上昇を抑えることができる。 【0052】なお、アクチュエータロッド41のバルブシャフト4との当接部近傍に同様な周溝を設けて、バルブシャフト4からアクチュエータロッド41内方への熱の移動量を小さく抑えるようにしてもよい。 【0053】実施例5.図16はこの発明の請求項8の発明の一実施例に係る電動式流量制御弁を示している。 【0054】図において、53はコイルスプリング11の両端部に形成された取り付け用座巻部である。この座巻部53は、複数のコイル(この場合は2〜3巻)を密巻きして形成されるものであり、バネとしての作用を発揮する部分ではない。そして、コイルスプリング11は、その一方側の座巻部53が、スプリングホルダ7の外周面に取り付けられ、他方側の座巻部53が、ハウジング1のブッシュ5の周りの突出部に取り付けらている。なお、他の構成は図1で示した電動式流量制御弁と同一である。 【0055】この電動式流量制御弁では、コイルスプリング11がバネとして作用しない座巻部53を介してハウジング1側に取り付けられているため、座巻部53の温度勾配の分だけ、コイルスプリング11のバネ作用をする部分(一対の座巻部53で挟まれた部分)の温度を下げることができる。したがって、この電動式流量制御弁では、コイルスプリング11の機能の低下を防止できる。 【0056】なお、図17で示されるように、コイルスプリング11の取り付け部に密巻きされた座巻部53を有しない場合(この場合、コイルスプリング11全体がバネ作用を行なう部分となる)、コイルスプリング11のハウジング1との接触部の温度が上昇して、コイルスプリング11はバネとしての作用を充分に発揮できなくなる。 【0057】実施例6.図18はこの発明の請求項9の発明の一実施例に係る電動式流量制御弁を示している。 【0058】図において、54はコイルスプリング11の端部とハウジング1との間に設けられた断熱部材である。なお、他の構成は図1で示した電動式流量制御弁装置と同一である。 【0059】この電動式流量制御弁では、コイルスプリング11が断熱部材54を介してハウジング1に取り付けられているため、ハウジング1からコイルスプリング11側に伝えられる熱経路をこの断熱部材54で遮断することができる。したがって、この電動式流量制御弁でも、コイルスプリング11の温度上昇を抑えることができ、コイルスプリング11が高温となって、その弾性力が低下してしまうことはない。 【0060】実施例7.図19はこの発明の請求項10の発明の一実施例に係る電動式流量制御弁を示している。 【0061】図において、55はブラケット14のフランジ部14cとモータホルダ30との間に挟み込まれた断熱パッキンである。なお、他の構成は図1で示した電動式流量制御弁と同一である。この電動式流量制御弁では、ステッピングモータ12が断熱パッキン55を介して、ブラケット14に取り付けられるため、ブラケット14を介してステッピングモータ12側へ伝えられようとするハウジング1側からの熱経路を、この断熱パッキン55で遮断することができる。したがって、この電動式流量制御弁では、この断熱パッキン55を介して、ステッピングモータの温度上昇を抑えることができる。 【0062】実施例8.図20はこの発明の他の実施例に係る電動式流量制御弁を示している。この電動式流量制御弁では、モータホルダ30にフィン部50aを有した円筒部材50を一体形成して、この円筒部材50によりモータホルダ30の冷却効果の増大とアクチュエータロッド41等に対する異物の付着の防止を図っているとともに、コイルスプリング11の端部に密巻き状の取り付け用座巻部53を形成し、この座巻部53を介してコイルスプリング11の温度上昇の防止を図っている。また、この電動式流量制御弁では、バルブシャフト4に周溝52を形成し、バルブシャフト4からステッピングモータ12側への熱移動量を小さく抑えている。 【0063】このように、この電動式流量制御弁では、各実施例における特徴をそれぞれ組合わせることにより、さらに有効にステッピングモータ12やコイルスプリング11の温度上昇を防止できる。なお、実施例1ないし実施例7の特徴部分の組合わせはどのようなものであってもよい。 【0064】 【発明の効果】この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。 【0065】高温流体を取り扱う場合においても、モータに対する熱対策が充分になされており、モータの温度上昇を小さく抑えることができる。また、ハウジングとブラケットとが一体に形成されているので、この電動式流量制御弁の製作の容易化や低コスト化を図ることができる。 【0066】また、ハウジングとブラケットとが鋳造によって形成されているので、この電動式流量制御弁の製作の容易化や低コスト化をより図ることができる。 【0067】また、接触部周りに開口穴を形成することで、熱せられた空気が開口穴から外部に流出することができ、モータの温度上昇を小さく抑えることができる。 【0068】また、ブラケットの外側面に複数の開口を設けるとともに、モータホルダを熱伝導率の大きい材料から構成し、かつこのモータホルダ側からブラケットの凹状部側に向かって、モータの出力軸側周りを覆う、良熱伝導性の円筒部材を突出させたので、この円筒部材によってモータホルダ側に移動した熱の多くを放散させることができ、よりモータ内部の温度上昇を抑えることができる。また、円筒部材によって、モータの出力軸等への異物の侵入を防止できる。 【0069】また、円筒部材の外面に、ブラケットの凹状部内面に沿うようにフィン部が形成されているので、円筒部材による放散熱量を増加させることができ、更に、モータ内部の温度上昇を抑えることができる。 【0070】また、弁棒に当接してこの弁棒を往復動させるモータの出力軸、またはこの弁棒のいずれかの当接端近傍に、周溝を形成しているので、弁棒等を介したモータ側の温度上昇を小さく抑えることができ、より更にモータの温度上昇を抑えることができる。 【0071】また、ブラケットとモータホルダ間に、断熱パッキンを取り付けたので、よりモータの温度上昇を抑えることができる効果を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成6年6月17日(1994.6.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−304150(P2000−304150A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−96368(P2000−96368) |
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