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【発明の名称】 湯水混合装置
【発明者】 【氏名】藍沢 直孝

【氏名】安立 信治

【氏名】神戸 正雄

【氏名】松崎 幸栄

【要約】 【課題】湯と水との混合を促進して正確な混合湯温を検出し、良好な給湯が行える湯水混合装置を提供する。

【解決手段】混合部1の混合弁体6によって混合された湯と水との混合湯が流通する混合流路10で、混合湯温を検出する温度センサ11までの間をクランク流路13としたことで、混合湯が90゜の流路変更を2回行い、又この時混合流路10内壁に2回衝突することで確実に乱流を起こし、混合が促進されて温度センサ11では正確な混合湯温検出が行われ、温度変動が少ない給湯を得ることが出来るものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 湯流路からの湯と水流路からの水とを、駆動装置によって駆動される混合弁体で混合し、設定温度の混合湯を供給するものに於いて、前記混合弁体を収納する混合部と、該混合部からの混合湯が流通する混合流路と、該混合流路途中で混合湯の温度を検出し駆動装置を制御する温度センサとを備え、前記混合部と温度センサとの間の混合流路をクランク流路とした事を特徴とする湯水混合装置。
【請求項2】 前記クランク流路の入口側を他より狭い縮小流路とした事を特徴とする請求項1記載の湯水混合装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は湯と水とを混合して設定温度の混合湯を得るようにした給湯装置で利用される湯水混合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種のものに於いては、例えば特公昭62−48783号公報に開示されている如く、混合弁体を有した湯と水との混合部と、混合湯温を検出する温度センサとの間に、オリフィスを設けることで湯と水との混合を促進してある程度正確な混合湯温を検出しようとするものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの従来のものでは、混合部の出口にオリフィスを設けただけなので、混合した湯と水はここで一旦集束した後拡散して温度センサに向かうが、単に湯と水とを瞬間的に集束、拡散しただけでは湯と水とは分離した状態のままで混ざらず、良好な混合は行われず依然として正確な混合湯温を検出出来ず、設定温度の給湯を得ることは出来ないと言う問題点を有するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はこの点に着目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、湯流路からの湯と水流路からの水とを、駆動装置によって駆動される混合弁体で混合し、設定温度の混合湯を供給するものに於いて、前記混合弁体を収納する混合部と、該混合部からの混合湯が流通する混合流路と、該混合流路途中で混合湯の温度を検出し駆動装置を制御する温度センサとを備え、前記混合部と温度センサとの間の混合流路をクランク流路としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】設定温度の混合湯を得るように予め駆動装置7で混合弁体6を駆動させ、設定された湯と水の混合比で湯流路3及び水流路4を開口しておけば、供給された湯と水とは混合部1で合流し、混合流路10内を流通するものであるが、混合部1から温度センサ11が備えられた混合流路10の間にはクランク流路13が形成されている。
【0006】そしてこのクランク流路13に流入した混合湯は、先ず入口側のクランク流路13を直進し、流路内壁の衝突部13aに衝突し、乱流を起こしここで先ず1回目の混合が促進され、次に90゜流路が変更されて流れ、今度は反対側の流路内壁の衝突部13bに衝突して乱流を起こし、ここで2回目の混合促進が行われ、そして再び90゜流路が変更となって温度センサ11を通過して混合湯温が検出され、設定温度との偏差で混合弁体6が駆動されて湯流路3及び水流路4の開度を微調整して設定温度の混合湯を得るものである。
【0007】従って、混合湯はクランク流路13を流通することにより、途中数回に渡って乱流を起こして混合が促進されるので、温度センサ11は正確な混合湯温を検出することが出来、常に設定温度の混合湯を得ることが出来るものである。
【0008】更にクランク流路13の入口側を縮小流路14とすることで、混合湯は集束状態を保持したままその流速をやや速めながら最初の衝突が行われ、勢いの良い乱流で混合促進効果の向上が計られるものである。
【0009】
【実施例】次にこの発明に係る湯水混合装置を図面に示された一実施例で説明する。1は給湯機等の熱源機2と連通し高温の一定温度の湯が流通する湯流路3と、該湯流路3より稍小径で水道等の給水源と連通し水が流通する水流路4とを180゜反対位置で対向させて連通した混合部で、内方には内部を空洞とし周壁半分以上を開放口5とした混合弁体6が備えられている。
【0010】7は駆動軸8を介して混合弁体6を駆動するステッピングモーターから成る駆動装置で、混合部1上方にネジ9で固定されている。
【0011】10は混合部1底部で混合弁体6の空洞部分と連通し湯と水の混合湯が流通する混合流路で、途中には混合湯温を検出するサーミスタから成る温度センサ11が備えられ、適所に備えた給湯用の蛇口12に連通している。
【0012】13は混合部1と温度センサ11との間の混合流路10に形成されたクランク流路で、段違いの2流路をその重合部分で連通し、90゜流路が変更される部分を2つ設け、混合流路10内壁との衝突部13a、13bを2つ備え、更にこのクランク流路13の入口側は出口側に比べ7割〜8割その内容積が狭い縮小流路14として、温度センサ11に達するまでの湯と水の混合を促進して検出温度が混合湯の正確な温度となるようにしているものである。
【0013】15は前記駆動装置7の駆動を制御するマイコン等から成る制御手段で、蛇口12近傍に備えられ供給される混合湯温を希望の温度に設定可能なリモコンから成る設定器16の設定温度と、温度センサ11が検出する実際の混合湯温との偏差値から駆動装置7の駆動を制御して、湯と水の混合比を調節すると共に、予め設定温度に対する湯と水の混合比を初期値として記憶しており、給湯開始時この初期値となるように湯流路3及び水流路4の開口度に駆動装置7を駆動するものである。
【0014】17は駆動装置7の固定部及び駆動軸8をシールするパッキン等から成るシール部材である。
【0015】又この混合装置全体は鋳物で形成され、湯流路3及び水流路4及び混合流路10には、それぞれ適宜な連結パイプが接続されて給湯装置が構成されるものであり、更にこの混合装置及び制御手段15は熱源機2内に内蔵されるようにしても良いものである。
【0016】次にこの発明一実施例の作動を説明する。今蛇口12を開いて給湯を開始すれば、これを制御手段15がフローセンサ(図示せず)により流水として検出し、設定器16で設定された温度に応じた初期値パルスで駆動装置7を駆動し、混合弁体6を湯と水との混合比が所定値になる位置に移動させ、湯流路3と水流路4の開口度を同時に調節する。
【0017】これにより湯流路3からは熱源機2で加熱された一定温度ここでは80℃の湯が供給されると共に、水流路4からは冷水が供給されて混合部1で混合され混合流路10を介して供給され、温度センサ11が実際の混合湯温を検出し設定温度との偏差値で制御手段15を介して、駆動装置7を再度駆動し混合弁体6の位置を最終的に微調整して決定するものであり、以後は設定温度の混合湯を得ることが出来るものである。
【0018】そしてこの時、混合流路10を流通する混合湯は、混合部1から温度センサ11までの間はクランク流路13となっているので、図1の矢印に示す如く、混合湯は温度センサ11に達するまでに2回に渡って90゜流路が変更され、その度に衝突部13a、13bに衝突して確実に乱流を起こし、混合が促進され正確な混合湯温を温度センサ11が検出することが出来、温度変動が少なく良好な給湯が得られるものである。
【0019】しかもクランク流路13を形成すると言う簡単な構造で、別部品を追加することなく、混合装置全体もコンパクトのまま混合が促進され使用勝手も良いものである。
【0020】又クランク流路13の入口側は出口側より狭い縮小流路14となっているので、流入した混合湯はここで比較的長い範囲に渡って集束されながら1回目の衝突と流路変更が行われるので、更に良好に混合促進が計られるものである。
【0021】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、コンパクトで簡単な構造でありながら、湯と水の混合を良好に促進して正確な混合湯温を検出出来るので、湯温の変動が少なく常に設定温度の湯をスムーズに得ることが出来るものである。
【出願人】 【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
【出願日】 平成11年4月21日(1999.4.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−304142(P2000−304142A)
【公開日】 平成12年11月2日(2000.11.2)
【出願番号】 特願平11−113875