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【発明の名称】 流路切換弁および浄水器
【発明者】 【氏名】磯部 卓

【氏名】米澤 康男

【要約】 【課題】流路切換の操作のたびにレバー等切換操作手段の回動量を目視確認する必要がなく、かつ、繰り返し操作による破損を防ぐことができる、安価な流路切換弁を提供する。

【解決手段】複数個の流路と、複数個の流路それぞれを選択的に開閉する弁体と、一方向に回動するとともに弁体を駆動する弁体駆動手段と、流路の開閉の切換操作を行う切換操作手段と、切換操作手段による操作力を弁体駆動手段に伝達する、遊動自在な伝達部材とを備え、かつ、弁体駆動手段と切換操作手段のいずれか一方に切換操作時に伝達部材が係合する係合部を設けるとともに、他方に伝達部材の凹陥部を設けた流路切換弁とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数個の流路と、各流路に設けた弁体と、一方向に回動自在に設けた、弁体に作用して複数個の流路を選択的に切り換える弁体駆動手段と、弁体駆動手段による流路の切換操作をする切換操作手段と、切換操作手段による操作力を弁体駆動手段に伝達する、遊動自在に設けた伝達部材とを備え、かつ、弁体駆動手段および切換操作手段のいずれか一方に流路切換時に伝達部材が係合する係合部を設けるとともに、他方には伝達部材を逃がす凹陥部を設けたことを特徴とする流路切換弁。
【請求項2】切換操作手段は、回動自在に設けられているとともに回動量を規制する回動規制手段を有している、請求項1に記載の流路切換弁。
【請求項3】切換操作手段は、回動自在に設けたレバ−と、レバ−を回動前の位置に復帰させる復帰手段とを有している、請求項1または2に記載の流路切換弁。
【請求項4】伝達部材が球体である、請求項1〜3のいずれかに記載の流路切換弁。
【請求項5】伝達部材が円柱体である、請求項1〜3のいずれかに記載の流路切換弁。
【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の流路切換弁と、濾材を収納した濾過部とを備えている浄水器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路を切り換える流路切換弁およびこの流路切換弁を備えた浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水など流体流路の切換弁としては、特開平7−116657号公報に記載されているような、弁体駆動手段とレバ−とを直結し、レバ−の回動をそのまま弁体駆動手段に伝達して流路を切り換える方式が知られている。
【0003】しかし、この方式では、レバ−を目的とする角度だけ正確に回動させなければならず、操作のたびに回動量(レバーの停止位置)を目視確認しなければならないという不便さがあった。確認を怠りレバーの回動量が所定の回動量からはずれると(レバーの停止位置がずれると)、所望の流路を開閉することができないなどの不具合が生じていた。
【0004】そこで、特開平10−9413号公報に記載されているように、レバ−による流路切換操作手段にラチェット機構を採用するとともにレバ−を所定の位置に復元する戻しバネを設けた方式も提案されている。
【0005】しかしながら、低コストで大量生産するためにラチェット機構の爪部を樹脂で成形すると、流路切換の操作のたびに弾性変形するため繰り返し操作によって爪部が折れるという不具合が生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述のような問題点に鑑み、流路切換の操作のたびにレバー等切換操作手段の回動量を目視確認する必要がなく、かつ、繰り返し操作による破損を防ぐことができる、安価な流路切換弁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するために本発明は、複数個の流路と、各流路に設けた弁体と、一方向に回動自在に設けた、弁体に作用して複数個の流路を選択的に切り換える弁体駆動手段と、弁体駆動手段による流路の切換操作をする切換操作手段と、切換操作手段による操作力を弁体駆動手段に伝達する、遊動自在に設けた伝達部材とを備え、かつ、弁体駆動手段および切換操作手段のいずれか一方に流路切換時に伝達部材が係合する係合部を設けるとともに、他方には伝達部材を逃がす凹陥部を設けた流路切換弁を特徴とするものである。
【0008】ここで、切換操作手段は、回動自在に設けられているとともに回動量を規制する回動規制手段を有していることや、回動自在に設けたレバ−と、レバ−を回動前の位置に復帰させる復帰手段とを有していることが好ましい。また、伝達部材が球体や円柱体であることが好ましい。
【0009】そして、上記いずれかの流路切換弁と、濾材を収納した濾過部とを備えている浄水器も好ましい態様である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0011】本実施形態では、家庭のキッチンなどの水道蛇口に取り付けられる浄水器に、本発明の流路切換弁を装備したものを例に採って説明する。
【0012】図1は浄水器が水道蛇口に取り付けられた状態を示す正面図、図2と図3は図1の部分縦断面図、図4は図1の右側面図、図5は図1の上面図である。
【0013】図1に示すように、浄水器1はその内部に流路切換弁を内蔵した本体部2と、濾材が収納された濾過部3とから構成されており、本体部2が水道蛇口4に取り付けられている。本体部2にはレバ−5が設けられ、レバ−5を操作することにより、水道蛇口4から流入した原水をそのままシャワ−水として吐出するか(原水シャワ−)、そのままストレ−ト水として吐出するか(原水ストレ−ト)、濾過部3に供給するかを選択的に切り換えることができる。濾過部3に供給された原水は、活性炭などの吸着剤と中空糸膜によって濾過され、浄水口から浄水として吐出される。
【0014】本体部2は、図2に示すように、流路切換弁を構成する3個のボ−ル(弁体)11a、11b、11cおよび弁体駆動手段12を備えた上部ボディ13と、原水シャワ−口14や原水ストレ−ト口15を備えた下部ボディ16と、流路の切換操作を行う切換操作手段17などから構成されている。なお、本発明において、弁体と弁体駆動手段は、本実施態様のように別体であっても、また、一体化されているものでもよい。
【0015】上部ボディ13には、リング状のパッキン18が装着され、水道蛇口4のおねじ部分にねじ込んだアダプタ19を介して取付ナット20を上部ボディ13にねじ込むことにより、本体部2が水道蛇口4に取り付けられるようになっている。
【0016】上部ボディ13の内部は、3個の通水路21a、21b、21cを開設した区画板22によって、上部室23と下部室24とに区画されている。
【0017】上部室23には、3個のボ−ル(弁体)11a、11b、11cが、3個の通水路21a、21b、21cに対応するように配置されている。ボ−ル11aが通水路21aにはまってボ−ル11aの下端部が下部室24に突出し、通水路21aが閉じた状態になる。ボ−ル11b、11cについても同様である。
【0018】円筒状の下部室24には、弁体駆動手段12が回動可能に設けられており、弁体駆動手段12の所定位置に配設したOリング25a、25b、25cが、下部室24の内壁面と水密的に係合している。これによって下部室24は3つに区画され、通水路21aから濾過部3に原水を供給する原水供給口26へ通じる流路と、通水路21bから原水ストレ−ト口15へ通じる流路と、通水路21cから原水シャワ−口14へ通じる流路とを形成している。
【0019】図2に示したように、弁体駆動手段12には、通水路21a、21b、21cに対向する位置に、カム部27a、27b、27cが設けられている。カム部27a、27b、27cは、図6の弁体駆動手段12のカム部断面図に示すように、複数個の凸部を有しており、弁体駆動手段12を例えば40゜ずつ回動させることによりカム部27a、27b、27cのうちの一つの凸部を選択的に上方を向かせ、下部室24に突出したボ−ルの下端部を押し上げて3つの通水路21a、21b、21cのうちの一つを開くことができるようになっている。すなわち、後述の切換操作手段17により弁体駆動手段12を所定角度回動することで、通水路21a、21b、21cのいずれかを開放し、水道蛇口6から流入した原水をそのままシャワ−水として吐出するか、そのままストレ−ト水として吐出するか、濾過部3に供給するかを選択できる。
【0020】ボ−ル(弁体)11a、11b、11cの材質としては、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、フッ素ゴム、シリコンゴムなどのゴムや、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属、さらには、ABS樹脂、ポリプロピレン、ナイロン(ポリアミド)、ポリアセタ−ルなどプラスチックやセラミックスでもよい。そして、金属あるいはセラミックスなど比較的固い材料で構成する場合は、相対する通水路にゴムを付着することが好ましい。芯体としての金属球にゴムを覆ったものであると、ゴム単体に比べ重量が重くなってシ−ル性を良好にする効果がある。また、弁体の形状は、球体に限らず円錐形でも円筒形でもよく、傘形でもよい。通水路を閉塞したときのシ−ル性を向上させるため、通水路方向に付勢してもよい。
【0021】上部ボディ13の側部には、継手31がOリング32により液密的に固定され、その継手31には、濾過部3に原水を供給する原水供給口26が設けられている。原水供給口26と、濾過部3の原水受入口62は、バヨネット機構により着脱が可能なように構成されている。
【0022】次に、弁体駆動手段12を回動操作する切換操作手段17について説明する。
【0023】切換操作手段17は、図2および図8〜図10に示すように、レバ−5と、レバ−5と一体的に回動するボール受け部41と、レバー5およびボール受け部41の回動力を弁体駆動手段12に伝達する鋼球(伝達部材)42a、42bなどから構成されている。
【0024】レバ−5は、図2および図4に示すように、上部ボディ13および下部ボディ16の両端付近で軸支され、弁体駆動手段12と同じ中心軸まわりに回動するようになっている。なお、レバ−5は、両端支持型であっても、また、片端支持型であってもよい。
【0025】図5に示すように、レバ−5を矢印A方向に押し下げると、レバ−5が操作ストッパ−(回動規制手段)43に当接するまで、反時計方向に(右側面から見た場合)回動する。レバ−5が操作ストッパ−43に当接した状態で操作をやめて指を離すと、ねじりコイルばね(復帰手段)44により時計方向に回動し、図7(図2のB−B断面図)に示す回動前の位置に戻るようになっている。図7に示すように、レバ−5に設けられた凸部45が下部ボディに設けられた原点ストッパ−(回動規制手段)46に当たり、ねじりコイルばね44の反発力によりレバ−5が時計方向に回動するのを押さえている。また、図8に、レバ−5が回動前の位置にある状態の図2のC−C断面を示し、図9に、レバ−5が反時計方向に8゜回動した状態の図2のC−C断面を示し、図10に、レバ−5が反時計方向40゜回動した状態の図2のC−C断面を示している。
【0026】レバ−5と一体的に回動するボール受け部41には、鋼球42a、42bを保持する保持部51a、51bと、鋼球よりも大きい、遊動可能な鋼球の凹陥部52a、52bが形成されている。一方、弁体駆動手段12には、鋼球42a、42bが係合する係合部53a、53bが40゜毎に設けられている。また、この係合部53a、53bと連続的で、しかも時計回り方向に延びるにしたがって弁体駆動手段12の中心軸から遠ざかる滑り面54a、54bも形成されている。
【0027】図8に示すとおり、レバ−5が初期位置にある状態では鋼球42aは係合部53a付近に停止している。レバ−5を押し下げて反時計方向に8゜回動させると、図9に示すように、鋼球42aはボール受け部41の保持部51aと弁体駆動手段12の係合部53aに挟まれ、レバ−5をさらに反時計方向に回動させると、ボール受け部41と鋼球42aと弁体駆動手段12とが一体的に回動する。すなわち、レバ−5およびボール受け部41に加えた操作力が、鋼球42aによって弁体駆動手段12に伝達される。このとき、本発明においては、ラチェット機構を採用した従来の方式のように樹脂成形品で形成された爪部が操作のたびに変形するようなことがないので、切換操作力伝達部における破損が生じにくい。そして、レバ−5およびボール受け部41が初期位置から48゜回動したときに、操作ストッパ−43によってレバ−5の回動が停止される。したがって、弁体駆動手段12は、レバ−5やボール受け部41に比べ8゜少ない40゜だけ正確に回動して停止する。その後、レバ−5から指を離すと、前述のとおり、ねじりコイルばね(復帰手段)44により時計方向に回動する。このとき鋼球42aは、ボール受け部41の凹陥部52aの縁部55aに押されて平面54a上を滑り、平面54aの縁部56aを越えてボール受け部41の凹陥部52aに入る。すなわち、レバ−5が時計方向に回動しているときには弁体駆動手段12は回動しない。レバ−5が回動前の位置に戻って停止すると、鋼球42aは凹陥部52aから、その自重によって、隣接する係合部53bに落ち込んで停止する。
【0028】図8〜10中に示されているもうひとつの鋼球42bの動きも、鋼球42aと同様である。初期位置において鋼球42bが凹陥部52bから係合部53に落ち込むように、凹陥部52bも係合部53より高い位置に停止するようになっている。
【0029】なお、本実施態様では、鋼球、保持部および凹陥部を2対設けているが、1対でも3対以上でもよい。2対の場合、何らかの原因で一方の鋼球が凹陥部から係合部に落ちなかったとしても、他方が正常な位置にあれば、切換操作手段の操作力を弁体駆動手段に伝えることができることから、1対よりも確実であると言える。
【0030】また、弁体駆動手段12には、図2および図4に示すように、流路の切換状態を示す表示部材81が固定されている。表示部材81の外周面には、「原水シャワ−」「原水ストレ−ト」「浄水」の表示(文字および略図)が40゜間隔に印刷されており、上部ボディに設けられた透明窓82から、そのいずれかが見えるようになっている。レバ−5を操作して弁体駆動手段12が40゜回動すると、表示部材81も40゜回動して表示が切り換わる。この表示は、水道蛇口4を閉じているときでも切換状態が確認できるようにするためのもので、弁体駆動手段12の停止角度を合わせるためのものではない。
【0031】さらに、弁体駆動手段12には、図2に示すように、コイルスプリング83と小球84a、84bとで構成されるクリックストップ機構が配設されており、弁体操作手段12が停止したときに、小球84a、84bが上部ボディ13に40゜間隔に設けられた凹部(図示せず)にはまって音を発し、切換操作が完了したことを認識できる。
【0032】次に、濾過部3について簡単に説明する。
【0033】濾過部3は、図3の縦断面図に示すように、容器61の側部に、原水供給口26から原水を受け入れる原水受入口62が設けられ、下部に、原水を濾過して浄化水として吐出する複数のシャワー口(濾過水口)63が設けられている。容器61内には、中空糸膜束68を逆U字状に折り曲げて収納した円筒体64が、容器61の内部底面に形成された円筒状突起61aおよびOリング65によって水密的に立設されている。中空糸膜束の端部は、円筒体64の下部において硬化性樹脂69によって各中空糸膜間の隙間および中空糸膜と円筒体64との間が封止固定(ポッティング)されている。なお、各中空糸膜はシャワー口63に向かって開口している。また、円筒体64の外周面と容器61の内壁面との間には、活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂、キレ−ト樹脂などからなる吸着剤層70が配備されているとともに、吸着剤層70の上下にはリング状のフィルタ66、67が設けられている。さらに、容器61の上部は、中空糸膜束68や吸着剤70を容易に充填できるよう開口しており、中空糸の汚れ具合が外部からよく見えるように透明キャップ71が嵌入されている。さらに透明キャップ71の上部には蓋72が容器61と着脱自在に設けられている。
【0034】続いて、以上のように構成された浄水器1の切換操作について説明する。
【0035】図2は、原水が濾過部3で濾過され浄水として吐出される状態で、かつ、レバ−5が初期位置にある状態を示している。この状態で水道蛇口4を開くと、原水は、原水流入口28から流入し、カム部27aがボ−ル11aを押し上げて開放した通水路21aを通過して、原水供給口26に流れる。そして、濾過部3の原水受入口62から濾過部に流入し、活性炭などの吸着剤と中空糸膜によって濾過された後、シャワー口63から吐出される。
【0036】ここでレバ−5を操作して、操作ストッパ−43に当たるまで回動させると、レバ−5およびレバ−5と一体的に設けられたボール受け部41の回動力が、鋼球42a、42bを介して弁体駆動手段12に伝えられ、弁体駆動手段12は正確に40゜回動する。すると、弁体駆動手段12のカム部27aに替わり27cが上方を向き、通水路21aが閉じて21cが開く。したがって原水は通水路21cを通過して原水シャワ−口14から吐出される。
【0037】そして、レバ−5から指を離すと、ねじりコイルばね44によりレバ−5は逆方向に回動し、図7に示す原点ストッパ−46に当たって停止する。このとき鋼球42a、42bは、それぞれ凹陥部52a、52bに入るため、弁体駆動手段12は回動しない。
【0038】レバ−5を再度押し下げる操作をすると、前述のように弁体駆動手段12が正確に40゜回動し、通水路21cが閉じて、21bが開く。したがって、原水は通水路21bを通過して、原水ストレ−ト口15から吐出される。
【0039】以上のように、流路の切換操作は、レバ−5を一方向に押し下げて回動させるだけで達成できる。レバ−5を操作ストッパ−43に当たるまで回動させれば弁体駆動手段12は必要量回動し、閉じる必要がある流路が閉じない、という不具合が生じることはない。その結果、レバ−5の回動量を正確に調整する必要はなく、操作のたびに回動量を目視確認する必要もない。また、ラチェット機構を採用した従来の方式のように、樹脂成形品で形成した爪部が操作のたびに変形するようなことがないので、操作力伝達部での破損という不具合が生じることはない。
【0040】なお、本発明において、上述の実施態様では、切換操作手段のボール受け部41に保持部51と凹陥部52、弁体駆動手段12に係合部53を設けたが、図11に示すように、切換操作手段に係合部、弁体駆動手段に凹陥部等を設けてもよい。
【0041】また、レバ−5を1回操作したときの弁体駆動手段12の回動角度は40゜としたが、分岐流路数×ω(回動角度)×n=360(ただしnは正の整数)を満足すれば40゜でなくてもよい。上述のように分岐流路数が3であれば、n=1でω=120、n=2でω=60、n=3でω=40、n=4でω=30、n=5でω=24となる。
【0042】さらに、上述の実施態様ではレバ−5とボール受け部41を一体型としたが、回動力が伝達できれば必ずしも一体型である必要はない。歯車等を用いて回動力を伝える構造にすれば、レバ−の回動量を任意に設定することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の流路切換弁は、複数個の流路と、複数個の流路それぞれを選択的に開閉する弁体と、一方向に回動するとともに弁体を駆動する弁体駆動手段と、流路の開閉の切換操作を行う切換操作手段と、切換操作手段による操作力を弁体駆動手段に伝達する、遊動自在な伝達部材とを備え、かつ、弁体駆動手段と切換操作手段のいずれか一方に切換操作時に伝達部材が係合する係合部を設けるとともに、他方に伝達部材の凹陥部を設けたので、係合部に係合した伝達部材を介して切換操作手段の操作力を弁体駆動手段に伝えて弁体駆動手段を回動させることができる。そして、伝達部材は遊動自在であるので、流路切換の際に弾性変形させる必要がなく破損しにくい。さらに、切換操作手段を回動前の位置に戻す操作を行うと、伝達部材が凹陥部に入るため、弁体駆動手段は回動しない。
【0044】そして、切換操作手段が回動によって流路の切換操作を行うもので、かつ、切換操作手段の回動量を規制する回動規制手段を有する場合には、切換操作手段を所定の角度だけ容易にかつ正確に回動させることができ、弁体駆動手段を所定の角度だけ正確に回動することができる。すなわち、容易かつ確実に流路を切り換えることができ、従来の流路切換弁のように操作のたびに停止角度を目視確認する必要は無い。また、切換操作手段が回動によって流路の切換操作を行うもので、かつ、回動するレバ−とレバ−を回動前の位置に復帰させる復帰手段とを有する場合には、レバ−により切換操作手段を容易に回動操作でき、しかもレバ−を離すと自動的に初期位置に戻るため、レバーをある一定の操作し易い位置において一方向へ回動させるだけで幾度もの流路切換を行うことができ、大変便利である。
【0045】さらに、伝達部材が球体や円柱体の場合には、係合部から凹陥部、凹陥部から次の係合部へスム−ズに転動し、回動力を確実に伝達することができ。
【0046】そして、上記のような流路切換弁を、濾材を収納した濾過部を備えている浄水器に適用すると、簡単かつ確実に流路を切り換えることができるので、台所などでの作業中にも原水、浄水の選択を容易かつ確実に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000003159
【氏名又は名称】東レ株式会社
【出願日】 平成11年4月16日(1999.4.16)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−304141(P2000−304141A)
【公開日】 平成12年11月2日(2000.11.2)
【出願番号】 特願平11−109231