| 【発明の名称】 |
流路切換弁ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】尾上 裕
【氏名】安留 仁
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| 【要約】 |
【課題】単純な通路構成で、多数設けたポートのペアリングを所望に変化させることができる流路切換弁ユニットを提供する。
【解決手段】円周方向において60°の間隔で6個のポートA1 ,A2 及びB1 〜B4 が設けた弁ケーシング51内に開き角が60°のV字形状となった2つのポート間導通路53a,53bを形成した弁体52を回動可能に設けた流路切換弁50を雄,雌の嵌合部52a,52bを嵌合させることにより2個連結して、端部に位置する弁体52に操作パターン切換レバー45を連結して、弁体52を60°往復回動することによって、2個のA側ポートA1 ,A2 を、それぞれポート間導通路53a,53bを介してB側ポートB1 ,B3 と接続する状態とポート間導通路53a,53bがA側ポートA1 ,A2 をB側ポートB2 ,B4にそれぞれ連通させる状態とに切り換える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2つのA側ポートと、それぞれ2つの第1B側ポート及び第2B側ポートとの6ポートを円周方向に配列して設けた弁ケーシングと、この弁ケーシング内に所定角度回動させることによって、前記各A側ポートを、それぞれ各第1B側ポートに接続する位置と、それぞれ各第2B側ポートに接続する位置とに切り換える2つのポート間導通路を有する弁体とからなる流路切換弁を2個以上連動回動可能に連結し、これら連結状態の流路切換弁のうち、いずれか一端部に位置する流路切換弁の弁体に回動駆動手段を装着する構成としたことを特徴とする流路切換弁ユニット。 【請求項2】 前記流路切換弁には、その弁体の一端側に非円形状の雌嵌合部を凹設し、また他端側にはこの雌嵌合部に相対回動不能に嵌合される雄嵌合部を突設し、さらに弁ケーシングにはボルト挿通孔を穿設し、1個の流路切換弁の雄嵌合部をそれに連結される他の流路切換弁の雌嵌合部に嵌合させ、かつそれらの弁ケーシング間を通しボルトにより連結状態に固定するようになし、また前記回動駆動手段は端部位置の流路切換弁の弁体に設けた雌嵌合部または雄嵌合部のいずれかに連結した切換レバーで構成したことを特徴とする請求項1記載の流路切換弁ユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械等において、作動流体の流れ方向を切り換える流路切換弁ユニットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】建設機械の一例として図10に示したような油圧ショベルがある。図中において、1は下部走行体、2は上部旋回体、3は掘削作業機である。下部走行体1は左右一対の履帯4を有し、この履帯4は駆動輪5と従動輪6との間に巻回して設けられている。また、上部旋回体2は下部走行体1に旋回装置7により旋回可能に連結されている。掘削作業機3は上部旋回体2に俯仰動作可能に設けたブーム8と、このブーム8の先端に上下方向に回動可能に連結したアーム9と、アーム9の先端に連結したリンク部材10とから構成される。そして、リンク部材10には、フロントアタッチメントとして、例えばバケット11が着脱可能に連結される。 【0003】以上の構成を有する油圧ショベルにおいて、下部走行体1における左右の駆動輪5は走行用油圧モータで駆動され、また上部旋回体2は旋回装置7に設けた旋回用油圧モータで駆動される。掘削作業機3を構成するブーム8と上部旋回体2のフレームとの間にはブーム用油圧シリンダ8aが連結され、またアーム9とブーム8との間にはアームシリンダ9aが連結され、さらにリンク部材10とアーム9との間にはバケット用油圧シリンダ10aが連結して設けられる。以上の各油圧モータ及び油圧シリンダからなる油圧アクチュエータは油圧ポンプから供給される圧油を供給することにより駆動され、また各油圧アクチュエータからの戻り油はタンクに還流される。 【0004】油圧ポンプ及びタンクと各油圧アクチュエータとの間にはコントロールバルブが設けられ、これら各コントロールバルブの切り換え操作を行うことによって、各油圧アクチュエータの駆動制御が行われる。ここで、各コントロールバルブは電磁切換方式としたものもあるが、油圧パイロット方式で切り換わるように構成するのが一般的である。そして、油圧パイロット方式で切り換わるコントロールバルブの操作はオペレータが運転席に着座した状態で行えるようになっており、このために運転席の左右両側に操作レバーが設けられる。 【0005】ここで、油圧ショベルの走行時には、旋回及び掘削作業機3は作動させないことから、つまり走行は単独操作により行われることから、各油圧アクチュエータのうち、左右の走行用油圧モータはそれぞれ1本の操作レバーで操作されるようにしている。また、旋回用油圧モータと、ブーム,アーム及びバケットの各油圧シリンダの操作は、同時に、また連続的に操作されるものであり、走行用の操作レバーとは別個に2本の操作レバーを設け、オペレータはこれら2本の操作レバーを適宜の方向に操作することによって、前述した4種類の油圧アクチュエータの作動制御を行うようにしている。 【0006】油圧ショベルの典型的な作業として、土砂を掘削してダンプトラックに積載するという作業があるが、この作業は、まずブーム8とアーム9とを同時に作動させて、バケット11を地面に食い込ませるようになし、次いでアーム9を引き込みながら、バケット11を回動させることによって、バケット11で土砂をすくい取るようにして掘削する。そして、バケット11で掘削した土砂をダンプトラックに積載するために、ブーム8とアーム9とを操作して、バケット11を所望の高さまで持ち上げて、バケット11がダンプトラックの荷台の上方位置となるように上部旋回体2を旋回させる。その後に、バケット11を作動させて、ダンプトラックの荷台に土砂を放出する。 【0007】この土砂掘削作業時には、旋回用油圧モータと、ブーム,アーム及びバケットの各油圧シリンダを適宜作動させるが、この掘削作業時にはオペレータは掘削作業機3を常に視野に入れるようにしなければならず、このために操作レバーの持ち替えは許されないことになる。2本の操作レバーで4種類の油圧アクチュエータを制御するように構成しているのはこのためである。1本の操作レバーで2種類の油圧アクチュエータの作動制御を行うために、操作レバーを前後に傾動させた時に、1つの油圧アクチュエータが作動し、左右に傾動させた時には、他の油圧アクチュエータが作動するように構成する。ここで、ブーム8とアーム9とは同時に操作されることがあり、またアーム9とバケット11とも同時に操作される場合がある。ただし、ブーム8とバケット11とは同時に操作されることはない。さらに、旋回は少なくともブーム8及びアーム9とは同時に操作されることはない。従って、2本の操作レバーのうち、1本はブーム8とバケット11を操作するためのものとなし、また他の1本の操作レバーは旋回とアーム9を操作するためのものとして共用する。 【0008】図11に1本の操作レバーの操作方向と油圧アクチュエータの作動との関係を示し、また図12にその油圧回路の概略構成を示す。 【0009】図11において、12は操作レバーを示し、この操作レバー12の操作方向としては、矢印で示したように、前後方向及び左右方向であり、前方に向けて動かすように操作すると、上部旋回体2が右方向に旋回し、後方に向けて操作すると上部旋回体2が左方向に旋回する。また、左方向に操作すると、アーム9が下がることになり、右方向に操作すると、アーム9が上がる方向に作動する。つまり、操作レバー12の操作方向としては、前方が右旋回、後方が左旋回、左方がアームダンプ、右方がアームクラウドである。 【0010】ここで、操作レバー12の操作により駆動制御がなされる2つの油圧アクチュエータのうち、例えばアーム用油圧シリンダ13の駆動制御を行うための油圧回路の構成を図12に示す。図中において、14はメインポンプ、15はコントロールバルブ、16はタンクである。コントロールバルブ15はメインポンプ14から供給される圧油をアーム用油圧シリンダ13のボトム室またはロッド室に供給するか、センタバイパス流路を介してタンク16に還流させるかの切り換え操作を行うためのものである。図12において、コントロールバルブ15が中立位置(イ)に保持すると、アーム用油圧シリンダ13は停止状態に保持され、切換位置(ロ)に切り換えると、アーム用油圧シリンダ13が伸長してアームクラウド状態になる。また、切換位置(ハ)に切り換えると、アーム用油圧シリンダ13は縮小してアームダンプ状態になる。 【0011】コントロールバルブ15の両端には油圧パイロット部15a,15bが設けられると共に中立位置復帰ばね17が作用している。これら2つの油圧パイロット部15a,15bに対してパイロット圧の供給制御を行うために、パイロットバルブ18a,18bと、パイロットポンプ19とを備えている。操作レバー13が矢印X方向、つまり右方向に傾動操作すると、パイロットポンプ19からの圧力がパイロットバルブ18aから油圧パイロット部15aに供給され、コントロールバルブ15が中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切り換わる。また、操作レバー13を矢印Y方向、つまり左方向に傾動操作すると、パイロットポンプ19からの圧力がパイロットバルブ18bから油圧パイロット部15bに供給され、コントロールバルブ15が切換位置(ハ)に切り換わる。 【0012】なお、旋回用油圧モータについても同様の油圧回路が設けられる。一般に、この旋回用油圧モータのコントロールバルブはメインポンプ14からのセンタバイパス流路において、コントロールバルブ15の上流側または下流側に設けられる。また、操作レバー12を前後方向に操作した時に切り換わる一対のパイロットバルブが設けられ、これらのパイロットバルブにはパイロットポンプ19から分岐させた流路が接続される。 【0013】ところで、2本設けられる操作レバーにおいて、旋回用油圧モータ、ブーム,アーム及びバケットの各油圧シリンダの制御への操作方向の割り当て、つまり各操作レバーにおける操作パターンは、操作性の観点等に基づいて設定されるもので、必ずしも一定の操作パターンとしなければならないものではない。ただし、ブーム用油圧シリンダとバケット用油圧シリンダとが同一の操作レバーで操作され、また旋回油圧モータとアーム用油圧シリンダとが同一で操作される、という条件を満たす必要はある。従って、例えば図11に示した操作レバー12においては、前後方向が旋回、左右方向がアームの操作パターンとなっているが、これとは逆に前後方向がアーム、左右方向が旋回という操作パターンとしても良いもので、現実に、操作レバーの操作パターンは図11となっているものがあり、またこれとは逆の操作パターンとなっているものも存在する。 【0014】以上のことから、操作レバーの操作方向が前後方向で旋回、左右方向でアームを操作するのに慣れたオペレータが、前後方向がアーム、左右方向が旋回となった操作レバーを操作する場合には混乱が生じる可能性がある。この点を考慮して、油圧配管の接続態様を変えることなく、操作レバーによる操作パターンを適宜変更できるようにしたものは従来から知られている。 【0015】例えば、特開昭63−293369号公報に示されている流体切換弁がその一例である。この公知の流体切換弁は、弁ケーシングに流路の方向を切り換えるスプールを回転可能に装着し、このスプールを回転させることによって、複数の流路の接続状態を変えるように構成している。このために、弁ケーシングには複数のポートが設けられ、またスプールにはポート間導通孔を多数穿設して、スプールの回転角に応じて、ポート間導通孔の弁ケーシングへの開口位置を変えることによって、ポート間のペアリングを変化させるようにしている。このために、スプールには複雑に曲がり、また部分的に合流したポート間導通孔が多数設けられることになる。ここで、ポート間のペアリングを変えるというのは、ポートをA側とB側とに分けた時に(特開昭63−293369号公報では入側ポート、出側ポートと呼んでいる)、例えばA側ポートをA1 ,A2 、B側ポートをB1 ,B2 とすると、ポートA1 とB1 とが接続され、またポートA2 とB2 とが接続された状態と、ポートA1 とB2 とが接続され、ポートA2 とB1 とが接続される状態に切り換えることである。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したように、アーム用油圧シリンダと旋回用油圧モータとの各コントロールバルブにおけるそれぞれ2個の油圧パイロット部に接続した4つの流路と、アーム操作用及び旋回操作用として2組4個のパイロットバルブからの流路を切り換えるに当っては、A側及びB側としてそれぞれ4つのポートA1 〜A4 ,B1 〜B4 が必要になる。 【0017】そこで、図13に示したように、弁ケーシング20内にスプール21を設け、このスプール21にV字状のポート間導通孔22a〜22dの4つの通路を形成して、弁ケーシング20側に円周方向に8つのポートを並べて、それぞれA側,B側交互に配列しているとする。この場合においては、スプール21を矢印方向に所定角度回転させると、ポート間導通孔22a〜22dでペアリングは、A1−B1 ,A2 −B2 ,A3 −B3 ,A4 −B4 の態様と、A1 −B4 ,A2 −B1 ,A3 −B2 ,A4 −B3 の態様とが可能になる。 【0018】そこで、ポートA1 ,A2 にはアーム用のコントロールバルブの2つの油圧パイロット部に2つの流路が接続され、また旋回用のコントロールバルブにおける2つの油圧パイロット部の流路はポートA3 ,A4 が接続されているとする。また、操作レバー12における前後方向に操作した時に作動する1組のパイロットバルブからの流路がポートB1 ,B2 に、左右方向に操作した時に作動する他の1組のパイロットバルブからの流路がポートB3 ,B4 にそれぞれ接続されていたとする。この場合において、操作レバー12を前後方向に操作した時に旋回動作が行われる状態から、左右方向に操作した時に旋回動作が行われる状態に操作パターンを変更可能とするには、ポートのペアリング態様としては、A1 −B1,A2 −B2 ,A3 −B3 ,A4 −B4 の態様と、A1 −B3 ,A2 −B4 ,A3 −B1 ,A4 −B2 の態様とが必要であり、前述したA1 −B4 ,A2 −B1,A3 −B2 ,A4 −B3 というペアリング状態では操作パターンを変更することはできない。つまり、弁ケーシング20において、円周方向に8個のポートを並べる構成とした時には、必要なポートのペアリング態様を取らせることはできない。 【0019】以上のことから、必要なペアリング変更を可能にしようとすると、全てのポート間導通孔がスプールの軸線と直交する断面における同一の位置に形成することができず、各ポート間導通孔はスプールの外周面に開口しなければならないのは当然として、2つの開口間を連通させる通路のうち、少なくともいくつかのものはスプールの軸線方向に向けるようにする必要がある。特開昭63−293369号公報の流体切換弁においては、少なくとも一部のポート間導通孔はスプールの外周面から軸線方向と直交する方向に向けて穿設し、かつ途中でスプールの軸線方向に向けるように通路を曲折させているのはこのためである。そして、このような曲がった通路が複数設けられることから、相互の通路が干渉し合わないようにする必要がある。従って、スプールに設けるポート間導通孔の数を多くすると、それらの通路が複雑に錯綜することになり、しかも各ポート間導通孔を相互に干渉せずに設けるために、スプールを太径化しなければならず、パイロット圧という比較的低圧の作動油の流路を切り換えるためのものであるにも拘らず、流体切換弁全体が極めて大型化する等といった不都合が生じる。 【0020】本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、単純な通路構成で、多数設けたポートのペアリングを所望に変化させることができるようにすることにある。 【0021】 【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するために、本発明は、2つのA側ポートと、それぞれ2つの第1B側ポート及び第2B側ポートとの6ポートを円周方向に配列して設けた弁ケーシングと、この弁ケーシング内に所定角度回動させることによって、前記各A側ポートを、それぞれ各第1B側ポートに接続する位置と、それぞれ各第2B側ポートに接続する位置とに切り換える2つのポート間導通路を有する弁体とからなる流路切換弁を2個以上連動回動可能に連結し、これら連結状態の流路切換弁のうち、いずれか一端部に位置する流路切換弁の弁体に回動駆動手段を装着する構成としたことをその特徴とするものである。 【0022】具体的には、コントロールバルブに、その弁体の一端側に非円形状、例えば六角形状の凹部等からなる雌嵌合部を凹設し、また他端側には雌嵌合部に相対回動不能に嵌合する六角柱形状等の雄嵌合部を突設し、さらに弁ケーシングにはボルト挿通孔を穿設し、1個のコントロールバルブの雄嵌合部を他のコントロールバルブの雌嵌合部に嵌合させ、かつそれらの弁ケーシング間には通しボルトにより連結状態に固定するようにすることができ、しかも回動駆動手段は端部位置の流路切換弁の弁体に設けた雌嵌合部または雄嵌合部のいずれかに連結した切換レバーで構成するのが望ましい。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。而して、図1乃至図7は本発明における第1の実施の形態を示すものであって、図1には2つの油圧アクチュエータを単一の操作レバー30で制御するための油圧回路の構成が示されている。なお、この操作レバー30で制御される油圧アクチュエータとしては、旋回用油圧モータ31とアーム用油圧シリンダ32としたものとして説明するが、要は単一の操作レバーで2種類の油圧アクチュエータを制御されるようになっておれば良く、必ずしもこの組み合わせに限定されるものではない。 【0024】図中において、33,34はそれぞれ旋回用油圧モータ31,アーム用油圧シリンダ32への圧油の供給制御を行うコントロールバルブである。これらコントロールバルブ33,34にはそれぞれ油圧パイロット部33a,33b及び34a,34bが設けられている。操作レバー30は図面上では2個示されているが、実際はこれらは同一のものである。ここで、操作レバー30は前後及び左右に傾けるように操作されるものであり、35a,35bは操作レバー30を前後に操作した時に切り換わる一対のパイロットバルブであり、また36a,36bは操作レバー30を左右に操作した時に切り換わる一対のパイロットバルブである。パイロットポンプ37からのパイロット圧は、これらパイロットバルブ35a,35b,36a,36bを介してコントロールバルブ33,34の各油圧パイロット部33a,33b,34a,34bに供給される。 【0025】40a,40b及び41a,41bはそれぞれパイロットバルブ35a,35b及び36a,36bからの流路であり、また42a,42b及び43a,43bはそれぞれコントロールバルブ33,34の各油圧パイロット部33a,33b及び34a,34bに接続した流路である。流路42a,42b及び43a,43bは、途中でそれぞれ分岐流路42a1 ,42b1 及び43a1 ,43b1と、分岐流路42a2 ,42b2 及び43a2 ,43b2 とに分岐している。なお、流路の分岐はパイロットバルブ側で行うようにしても良い。 【0026】44は流路切換弁ユニットであり、この流路切換弁ユニット44は2個の流路切換弁44a,44bから構成される。この流路切換弁ユニット44を図2に拡大して示す。この図から明らかなように、各流路切換弁44a,44bには、2個のA側ポート(パイロットポンプ37からパイロット圧が供給される入力側ポート)と4個のB側ポート(パイロット圧を各油圧パイロット部に供給する出力側ポート)とが設けられている。流路切換弁44aのA側ポートをaA1 ,aA2 とし、流路切換弁44bのA側ポートをbA1 ,bA2 とする。また、流路切換弁44aのB側ポートをaB1 ,aB2 ,aB3 ,aB4 とし、流路切換弁44bのB側ポートをbB1 ,bB2 ,bB3 ,bB4 とする。流路切換弁44aのA側ポートaA1 ,aA2 には、それぞれパイロットバルブ35a,35bの流路40a,40bが接続され、また流路切換弁44bのA側ポートbA1 ,bA2 にはパイロットバルブ36a,36bの流路41a,41bが接続されている。さらに、流路切換弁44aのB側ポートaB1 ,aB2 ,aB3 ,aB4 にはそれぞれ分岐流路42a1 ,42b1 ,43a2 ,43b2 が、また流路切換弁44bのB側ポートbB1 ,bB2 ,bB3 ,bB4 にはそれぞれ分岐流路42a2 ,42b2 ,43a1 ,43b1 が接続されている。 【0027】流路切換弁ユニット44を構成する流路切換弁44a,44bは機械的に連結されており、操作パターン切換レバー45によって、図2の左側の切換位置と右側の切換位置とに切り換わるものである。 【0028】今、図2においては、流路切換弁ユニット44を構成する流路切換弁44a,44bは左側の切換位置となっており、この状態では、流路40a,40bは分岐流路42a1 ,42b1 と連通し、分岐流路43a2 ,43b2 とは遮断されている。また、流路41a,41bは分岐流路43a1 ,43b1 と連通し、分岐流路42a2 ,42b2 とは遮断されている。この結果、パイロットバルブ35a,35bの流路40a,40bは分岐流路42a1 ,42b1 からコントロールバルブ33の油圧パイロット部33a,33bに接続され、パイロットバルブ36a,36bの流路41a,41bは分岐流路43a1 ,43b1 からコントロールバルブ34の油圧パイロット部34a,34bに接続された状態となる。従って、この状態では操作レバー30を前後に操作した時には旋回用油圧モータ31が作動し、操作レバー30を左右に操作した時にはアーム用油圧シリンダ32が作動する。 【0029】以上の状態から、操作パターン切換レバー45を操作して流路切換弁ユニット44を図2の右側の切換位置に切り換えたとする。これによって、流路40a,40bは分岐流路42a1 ,42b1 とは遮断され、分岐流路43a2 ,43b2 と連通する。また、流路41a,41bは分岐流路43a1 ,43b1 との連通が遮断され、分岐流路42a2 ,42b2 と連通する。この結果、パイロットバルブ35a,35bの流路40a,40bは分岐流路42a2 ,42b2 からコントロールバルブ34の油圧パイロット部34a,34bにそれぞれ接続され、パイロットバルブ36a,36bの流路41a,41bは分岐流路43a2 ,43b2 からコントロールバルブ33の油圧パイロット部33a,33bにそれぞれ接続された状態となる。つまり、操作レバー30を左右に操作した時には旋回用油圧モータ31が作動し、操作レバー30を前後に操作した時にはアーム用油圧シリンダ32が作動する。従って、流路切換弁ユニット44を操作パターン切換レバー45で切り換えることによって、操作レバー30の操作パターンが変更される。 【0030】この操作レバー30の操作パターンを変更するために用いられる流路切換弁ユニット44の具体的な構成を図3乃至図7に示す。まず、図3乃至図6には流路切換弁ユニット44の単位を構成する流路切換弁44a,44bの具体的構成を示す。これらの図においては、流路切換弁は符号50で示されている。図中において、51は弁ケーシング、52は弁体である。弁ケーシング51には、図6に示したように、円周方向において60°の間隔で6個のポートA1 ,A2 及びB1 〜B4 が設けられており、また弁体52には開き角が60°のV字形状となった2つのポート間導通路53a,53bが形成されている。弁体52は円柱形のものであって、弁ケーシング51内に摺動回転可能に挿嵌されている。また、図5から明らかなように、弁体52には一側にはストッパ突条54が形成されており、他側にはストッパリング55が装着されており、弁ケーシング51の両側面はこれらストッパ突条54とストッパリング55との間に挾持されて、軸線方向には相対移動不能で、回動可能にアセンブルされている。さらに、弁体52と弁ケーシング51との嵌合部において、それぞれストッパ突条54及びストッパリング55近傍位置にシールリング56が介装されている。 【0031】以上の構成を有する流路切換弁50は、弁体52を60°往復回動することによって、2個のA側ポートA1 ,A2 を、それぞれポート間導通路53a,53bを介してB側ポートB1 ,B3 と接続する状態(図6に示した状態)と、図6に矢印で示した方向に回動させることによって、ポート間導通路53a,53bがA側ポートA1 ,A2 をB側ポートB2 ,B4 にそれぞれ連通させる状態とに切り換えることができるようになっている。そして、弁体52の弁ケーシング51に対する回動角を規制するために、弁体52に設けたストッパ突条54の外周部には切り欠き54aが設けられ、また弁ケーシング51にはこの切り欠き54aに係合する規制ボルト57が取り付けられている。従って、弁体52を回動させて、規制ボルト57に設けた円形頭部57aが切り欠き54aにおける両側のいずれかの端部に当接する位置が前述した流路の切換位置である。 【0032】このように、流路切換弁50を2個連結することによって、図1及び図2に示した流路切換弁44a,44bからなる流路切換弁ユニット44を構成し、単一の操作パターン切換レバー45により同時に切り換わることになる。このために、弁体52におけるストッパ突条54を設けた側の端面からは、非円形、例えば六角柱形状の雄嵌合部52aが突設されており、またストッパリング55を設けた側の端面には、この雄嵌合部52aが実質的に密嵌状態に嵌合される六角凹部からなる雌嵌合部52bが形成されている。従って、一方の流路切換弁50の弁体52の雄嵌合部52aを他方の流路切換弁50における弁体52の雌嵌合部52bに嵌合させた状態で連結することによって、2つの弁体が同時に切り換わるように連動可能に連結できるようになる。そして、操作パターン切換レバー45は、複数連結して設けた流路切換弁50のいずれか一方の端部における弁体52の雄嵌合部52aまたは雌嵌合部52bに嵌合させるように構成する。 【0033】そこで、図7に2個の流路切換弁50を連結した状態を示す。流路切換弁50を連結するために、弁ケーシング51にはポートを避けた位置に2箇所のボルト挿通孔58が穿設されており、またその一側端面にはこれらボルト挿通孔58と60°の位相関係となる位置に所定深さのねじ孔59が形成されている。そして、連結する流路切換弁50,50のうちの一方の弁ケーシング51に形成した2箇所のボルト挿通孔58にそれぞれ通しボルト60を挿通させて、他方の弁ケーシング51のねじ孔59に螺挿することによって、2個の流路切換弁50,50が連結される。また、前後の流路切換弁50,50は相互に回転方向に60°ずらせた状態で連結される。また、図7において仮想線で示したように、3個以上の流路切換弁50を連結することもできる。 【0034】而して、図6から明らかなように、流路切換弁50における弁ケーシング51に設けた6つのポートA1 ,A2 及びB1 〜B4 と、弁体52に形成した2つのポート間導通路53a,53bは、弁体52の回転軸と直交する方向において、同一断面位置に形成されている。つまり、ポート間導通路53a,53bは、共に弁体52の軸線方向への通路部分が存在しない構成となっている。従って、弁体52に形成されるポート間導通路53a,53bは、この弁体52の軸線方向に向けた通路部分を有しない極めて簡単な構成となる。 【0035】しかも、このように極めて簡単な構成の切換用の通路を形成した流路切換弁50を2個用いるだけで、図1及び図2に示したように、操作レバー30の操作時において、旋回用油圧モータ31の制御が行われる方向と、アーム用油圧シリンダ32の制御が行われる方向とを変更する流路切換弁ユニット44を構成ことができる。しかも、この操作パターンの変更は、単一の操作パターン切換レバー45を所定角度回動させる操作のみで行われる。また、ブーム用油圧シリンダとアーム用油圧シリンダとに共用されるもう一方の操作レバーについても同様にして、操作パターンの変更が可能になる。そして、一方の操作レバーの操作パターンの変更と、他方の操作レバーの操作パターンの変更とを個別に行う場合には、それぞれ2連の流路切換弁からなる流路切換弁ユニットとして構成し、また同時に操作パターンを変更する場合には、4個の流路切換弁を相互に連結して、単一の操作パターン切換レバーで切り換えるように構成することもできる。 【0036】ところで、前述した弁体52には、V字状の通路からなるポート間導通路53a,53bを形成する構成としたが、これに限らず、例えば図8に示した流路切換弁150のように、弁ケーシング151内に設けた弁体152の外周面に2箇所の溝を形成することによってもポート間導通路153a,153bを形成することができる。 【0037】さらに、図1の実施の形態においては、流路42a,42b及び43a,43bは、途中で、それぞれ分岐流路42a1 ,42b1 ,43a1 ,43b1 と、分岐流路42a2 ,42b2 ,43a2 ,43b2 とに分岐させるように構成したが、図9に示したように、切換弁ユニット244を4個の流路切換弁244a〜244dで構成すれば、分岐流路を設ける必要はなくなる。 【0038】而して、図9において、240a,240bはそれぞれ操作レバーが前後方向に操作された時に作動する一対のパイロットバルブからの流路であって、これら両流路240a,240bはそれぞれ流路切換弁244aのA側ポートaA1 ,aA2 に接続されている。また、241a,241bは左右方向に操作された時に作動する一対のパイロットバルブからの流路であり、これら両流路241a,241bはそれぞれ流路切換弁244dのA側ポートdA1 ,dA2 に接続されている。一方、一つの油圧アクチュエータを制御するコントロールバルブの両油圧パイロット部への流路242a,242bはそれぞれ流路切換弁244cのA側ポートcA1 ,cA2 に接続されている。また他の油圧アクチュエータを制御するコントロールバルブの両油圧パイロット部への流路243a,243bは流路切換弁244bのA側ポートbA1 ,bA2 に接続されている。そして、各流路切換弁244a〜244dにおけるそれぞれ4個設けたB側ポートをaB1 〜aB4 ,bB1 〜bB4 ,cB1 〜cB4 ,dB1 〜dB4 とした時に、ポートaB1 〜aB4 はポート間連通路200a1 〜200a4 を介して、それぞれポートcB1 ,bB2 ,cB3 ,bB4 と接続されている。また、ポートdB1 〜dB4 はポート間連通路200d1 〜200d4 を介して、bB1 ,cB2 ,bB3 ,cB4 に接続されている。 【0039】従って、この実施の形態においては、A側ポート,B側ポートのうち、必ず一方のポートが入力ポート、他方が出力ポートとなる訳ではない。一部のA側ポートはパイロット圧が供給される入力ポートとなり、また一部は油圧パイロット部に対してパイロット圧を供給する出力ポートとなる。一方、B側ポートは全てポート間に掛け渡されて、各流路切換弁244a〜244dに形成したいずれかのポート間導通路と他のポート間導通路とを連通させる機能を発揮する。 【0040】以上のように構成することによって、流路切換弁ユニット244が図9の左側の切換位置にある時には、流路240a,240bは流路242a,242bと、また流路241a,241bは流路243a,243bと接続される。そして、操作パターン切換レバー245を操作して、流路切換弁ユニット244を構成する各流路切換弁244a〜244dの弁体を同時に回動させることによって、図中の右側の切換位置に切り換えると、流路240a,240bは流路243a,243bと、また流路241a,241bは流路242a,242bと接続されるようになる。ここで、この図9に示した実施の形態においては、8個のポート間連通路200a1 〜200a4 及び200d1 〜200d4 を形成する必要があるが、これらの連通路は配管により形成することもできるものであり、またこれらの連通路はマニホールドに形成して、このマニホールドを共通の弁ケーシングとして、弁体を装着するように構成することもできる。 【0041】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、単純な通路構成で、多数設けたポートのペアリングを所望に変化させることができる等の効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005522 【氏名又は名称】日立建機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月22日(1999.4.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089749 【弁理士】 【氏名又は名称】影井 俊次
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| 【公開番号】 |
特開2000−304140(P2000−304140A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−114670 |
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