| 【発明の名称】 |
耐熱切換弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】雫石 伸
【氏名】栗原 孝好
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| 【要約】 |
【課題】簡易な構造で弁を冷却することが出来、伝熱による駆動用アクチュエータの過熱を防止することが出来る安価な耐熱切換弁を提供する。
【解決手段】低温流体と高温流体を切り換えて供給または排出する切換弁において、この切換弁V10の弁体弁体V10aを稼働させる弁軸V10b内に低温流体が流通する流通孔S1が形成され、この流通孔S1を通過する低温流体によって弁軸V10bをその内側から冷却する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 低温流体と高温流体を切り換えて供給または排出する切換弁において、この切換弁の弁体を稼働させる弁軸内にこの弁軸を冷却する流体が流通する第1流路が形成されている、ことを特徴とする耐熱切換弁。 【請求項2】 前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が弁軸の前記低温側流路内に位置する部分に開口され、他端側が前記弁体の高温流体に臨む部分に開口されている請求項1に記載の耐熱切換弁。 【請求項3】 前記第1流路の他端側の開口部が、弁体の高温流体に臨む面に沿う方向に向かって開口されている請求項2に記載の耐熱切換弁。 【請求項4】 前記第1流路の他端側の開口部に、この開口部から流れ出す流体を弁体の高温流体に臨む面に沿う方向にガイドするガイド部材が設けられている請求項2に記載の耐熱切換弁。 【請求項5】 前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が弁軸の前記低温側流路内に位置する部分に開口され、他端側が前記弁体の高温流体に臨む側と反対側位置において弁軸の外面に開口されている請求項1に記載の耐熱切換弁。 【請求項6】 前記第1流路の他端側の開口部が、弁体の高温流体に臨む面と反対側の面に沿う方向に向かって開口されている請求項5に記載の耐熱切換弁。 【請求項7】 前記弁体に、この弁体が前記低温側流路を閉じているときにこの低温側流路と弁体の高温流体に臨む部分とを連通するスリット部が形成されている請求項5に記載の耐熱切換弁。 【請求項8】 前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が弁軸の前記低温側流路の外側に位置する部分に開口され、他端側が低温側流路内に位置する部分に開口されている請求項1に記載の耐熱切換弁。 【請求項9】 前記第1流路の一端側の開口部に、この第1流路に冷却流体を供給する冷却流体供給部材が接続されている請求項8に記載の耐熱切換弁。 【請求項10】 前記冷却流体供給部材に流量制御部材が取り付けられている請求項9に記載の耐熱切換弁。 【請求項11】 前記弁体内にこの弁体を冷却する流体が流通する第2流路が形成され、この第2流路に前記第1流路が連通されている請求項1に記載の耐熱切換弁。 【請求項12】 前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の前記第2流路に連通されている側と反対側の端部が弁軸の前記低温側流路内に位置する部分において開口されている請求項11に記載の耐熱切換弁。 【請求項13】 前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の前記第2流路に連通されている側と反対側の端部が弁軸の前記低温側流路の外側に位置する部分において開口されている請求項11に記載の耐熱切換弁。 【請求項14】 前記第2流路が、前記弁体の高温流体に臨む部分に開口している請求項11に記載の耐熱切換弁。 【請求項15】 前記第2流路が、前記弁体の高温流体に臨む部分以外の部分に開口している請求項11に記載の耐熱切換弁。 【請求項16】 前記第2流路が、前記弁体の高温流体に臨む部分でかつ弁体が高温流体が流れる高温側流路を閉じる位置にあるときに弁座によって閉じられる位置に開口している請求項11に記載の耐熱切換弁。 【請求項17】 前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が、弁体が低温側流路を閉じる位置にあるときに弁軸の低温側流路の外側に位置する部分でかつ弁体が高温側流路を閉じる位置にあるときに低温側流路の外壁部によって閉じられる位置に開口され、他端側が弁体の高温流体に臨む部分に開口されている請求項1に記載の耐熱切換弁。 【請求項18】 前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が、弁体が低温側流路を閉じる位置にあるときに弁軸の低温側流路の外側に位置する部分でかつ弁体が高温側流路を閉じる位置にあるときに低温側流路の外壁部によって閉じられる位置に開口され、他端側が弁体の高温流体に臨む側と反対側位置において弁軸の外面に開口されている請求項1に記載の耐熱切換弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、高温の流体と低温の流体を切り換えて流通させるための耐熱性を有する切換弁に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】一般に、流体の配管に取り付けられる切換弁のなかには、高温の流体とそれよりも温度が低い低温の流体とを切り換えて配管内に流通させるものがある。 【0003】このような高温流体と低温流体の切り換えを行う切換弁としては、例えば、リジェネレイティブバーナに接続されて燃焼用空気の供給と燃焼排ガスの排出との切り換えを行う切換弁が挙げられる。 【0004】このリジェネレイティブバーナとは、周知のように、蓄熱体を備えた二個のバーナを所定間隔で切り換えて燃焼させ、一方のバーナが燃焼を行っているときに他方のバーナから燃焼排ガスの排出を行うもので、この排出される燃焼排ガスの熱を蓄熱体に蓄えておいて、次に燃焼の切換が行われたときにこの蓄熱体の熱によって燃焼用空気を予熱することにより、省エネルギを達成するものであって、切換弁は、上記の二つのバーナの間に接続されて、燃焼切換の際に二つのバーナの間での燃焼用空気の供給と燃焼排ガスの排出との切り換えを行うものである。 【0005】上記のような高温流体と低温流体の切換弁としては、従来、図12に示されるような三方弁がある。この切換弁V1は、低温側流路P1と高温側流路P2との間に取り付けられて、低温側流路P1と高温側流路P2を切り換えて、バーナなどの図示しない各種機器に接続された接続流路P3に連通させるようになっているものである。 【0006】すなわち、切換弁V1は、図12(a)に示されるように、弁体V1aが低温側流路P1の連通孔P1aを閉じているときに、高温側流路P2と接続流路P3とを連通させて、接続流路P3から高温側流路P2への高温流体の排出、または、高温側流路P2から接続流路P3への高温流体の供給を行わせる。 【0007】また、図12(b)に示されるように、図示しないアクチュエータの駆動により弁軸V1bが軸方向にスライドして、弁体V1aが高温側流路P2の連通孔P2aを閉じたときに、低温側流路P1と接続流路P3とを連通させて、低温側流路P1から接続流路P3への低温流体の供給、または、接続流路P3から低温側流路P1への低温流体の排出を行わせる。 【0008】このような高温流体と低温流体の切換弁は、弁体や弁軸が高温流体と接触して加熱されるために、耐熱性を備えている必要がある。しかしながら、弁体や弁ケース等の切換弁の構成部品に耐熱性の高い素材を用いることは切換弁が価格が高くなってしまうという問題が有り、さらに、切換弁の切り換えを行うアクチュエータへの伝熱は避けられないので、アクチュエータの過熱によって故障の原因になるといった問題が生じる。このような、切換弁の過熱を防止するために、切換弁を水冷や空冷によって冷却しようとする場合には、構造が複雑になり、また、価格が高くなってしまう。 【0009】ここで、高温流体による弁体の過熱を防止するための冷却構造を備えた切換弁が、先に、特願平8−283553号によって提案されている。この切換弁は、図13に示されるように、弁体V1aの他に、もう一つの弁体V1cが弁軸V1bに取り付けられており、高温側流路P2と接続流路P3を連通させる際には、弁体V1cが低温側流路P1側の弁座に当接されて、低温側流路P1の連通孔P1aを閉鎖するようになっているものである。 【0010】そして、この弁体V1cが連通孔P1aを閉鎖しているときに、低温側流路P1内の低温流体を、弁体V1cに形成された通気孔V1c’から弁体V1cと弁体V1aの間に流し込むことによって、弁体V1aが過熱するのを防止するようになっているものである。 【0011】しかしながら、この図13の切換弁においても、弁軸V1bの冷却が十分ではなく、弁軸V1bからの伝熱による駆動用のアクチュエータの過熱を十分に防止することが出来ないという問題が残っており、また、切換弁V1’を均等に冷却することが難しいために、切換弁V1’に部分的な変形が生じてしまう虞がある。 【0012】この発明は、上記のような、高温の流体と低温の流体を切り換えて流通させるための耐熱性が要求される切換弁における従来の問題点を解決するために為されたものである。すなわち、この発明は、簡易な構造で弁を冷却することが出来、伝熱による駆動用アクチュエータの過熱を防止することが出来る安価な耐熱切換弁を提供することを目的としている。 【0013】 【課題を解決するための手段】第1の発明による耐熱切換弁は、上記目的を達成するために、低温流体と高温流体を切り換えて供給または排出する切換弁において、この切換弁の弁体を稼働させる弁軸内にこの弁軸を冷却する流体が流通する第1流路が形成されていることを特徴としている。 【0014】この第1の発明による耐熱切換弁は、低温流体が流れる低温側流路と高温流体が流れる高温側流路を交互に開閉する弁体に取り付けられてこの弁体を開閉方向に稼働させる弁軸内に、高温流体よりも温度が低い低温流体やさらに温度が低い冷却用の流体が流通される第1流路が形成されていて、切換弁の稼働中にこの第1流路内に低温流体や他の冷却用流体が流れるようにすることが出来る。 【0015】上記第1の発明によれば、切換弁の稼働中に弁軸に形成された第1流路内に低温流体や他の冷却用流体を流通させることによって、弁軸の冷却を行うことが出来、高温流体に接触して加熱される弁体から弁軸を介して熱が伝わって、この弁軸に接続された切換弁駆動用の駆動部材が過熱されるのを防止することが出来る。 【0016】そして、構造が簡易なため、安価な耐熱切換弁を提供することが出来る。さらに、弁軸の中央部から冷却するので、均一な冷却により切換弁の熱変形を抑制することが出来る。 【0017】第2の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が弁軸の前記低温側流路内に位置する部分に開口され、他端側が前記弁体の高温流体に臨む部分に開口されていることを特徴としている。 【0018】この第2の発明による耐熱切換弁は、低温流体の圧力が高温流体の圧力よりも高い状態で使用されるものであり、低温側流路内に位置する第1流路の一端側の開口部から低温側流路内を流れる低温流体が第1流路内に流れ込み、この第1流路内を通過した後、弁体の高温流体に臨む部分に開口された第1流路の開口部から流れ出す。以上のように、この第2の発明は、低温側流路内を流れる低温流体により、高温流体によって加熱される弁軸をその中心部から冷却することが出来る。 【0019】第3の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第2の発明の構成に加えて、前記第1流路の他端側の開口部が、弁体の高温流体に臨む面に沿う方向に向かって開口されていることを特徴としている。この第3の発明による耐熱切換弁は、第1流路内を通過してその他端側の開口部から流れ出す低温流体の流出方向が、弁体の高温流体に臨む面に沿うように設定されている。 【0020】上記第3の発明によれば、第1流路の他端側の開口部から流れ出す低温流体によって弁体の高温流体に臨む面が冷却されるので、弁体を弁軸とともに冷却することによって、弁軸を介した切換弁駆動用の駆動部材への伝熱をさらに抑制することが出来る。 【0021】第4の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第2の発明の構成に加えて、前記第1流路の他端側の開口部に、この開口部から流れ出す流体を弁体の高温流体に臨む面に沿う方向にガイドするガイド部材が設けられていることを特徴としている。 【0022】この第4の発明による耐熱切換弁は、第1流路内を通過してその他端側の開口部から流れ出す低温流体が、この他端側の開口部に設けられたガイド部材によって、弁体の高温流体に臨む面に沿って流れる方向にガイドされる。上記第4の発明によれば、第1流路の他端側の開口部に設けられたガイド部材によって低温流体がガイドされることによって弁体の高温流体に臨む面の冷却効果が増すので、弁軸を介した切換弁駆動用の駆動部材への伝熱をさらに抑制することが出来る。 【0023】第5の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が弁軸の前記低温側流路内に位置する部分に開口され、他端側が前記弁体の高温流体に臨む側と反対側位置において弁軸の外面に開口されていることを特徴としている。 【0024】この第5の発明による耐熱切換弁は、低温側流路内に位置する第1流路の一端側の開口部から低温側流路内を流れる低温流体が第1流路内に流れ込み、この第1流路内を通過した後、弁体の高温流体に臨む側と反対側位置において弁軸の外面に開口された開口部から流れ出す。以上のように、この第5の発明は、低温側流路内を流れる低温流体により、高温流体によって加熱される弁軸をその中心部から冷却することが出来るとともに、第1流路内から流れ出した低温流体が高温流体に混ざらないので、高温流体の温度を低下させることがない。 【0025】第6の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第5の発明の構成に加えて、前記第1流路の他端側の開口部が、弁体の高温流体に臨む面と反対側の面に沿う方向に向かって開口されていることを特徴としている。 【0026】この第6の発明による耐熱切換弁は、第1流路内を通過してその他端側の開口部から流れ出す低温流体の流出方向が、弁体の高温流体に臨む面と反対側の面に沿うように設定されている。上記第6の発明によれば、第1流路の他端側の開口部から流れ出す低温流体によって弁体の冷却が行われるので、弁体を弁軸とともに冷却することによって、弁軸を介した切換弁駆動用の駆動部材への伝熱をさらに抑制することが出来る。 【0027】第7の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第5の発明の構成に加えて、前記弁体に、この弁体が前記低温側流路を閉じているときにこの低温側流路と弁体の高温流体に臨む部分とを連通するスリット部が形成されていることを特徴としている。 【0028】この第7の発明による耐熱切換弁は、低温流体の圧力が高温流体の圧力よりも高い状態において使用されるものであり、弁体が低温側流路を閉じている状態においても、弁軸の第1流路を通った低温流体が弁体に形成されたスリット部を通り抜けて高温流体側に流出してゆく。上記第7の発明によれば、弁体が低温側流路を閉じている状態においても第1流路内を低温流体が流動するので、弁軸の冷却効果が上って、切換弁駆動用の駆動部材への伝熱がさらに抑制される。 【0029】第8の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が弁軸の前記低温側流路の外側に位置する部分に開口され、他端側が低温側流路内に位置する部分に開口されていることを特徴としている。 【0030】この第8の発明による耐熱切換弁は、低温流体の圧力が低温側流路の外側の圧力よりも高い場合に、低温側流路内を流れる低温流体が、低温側流路内に位置する他端側から第1流路内に流入してこの第1流路内を流れた後、低温側流路の外側に位置する一端側の開口部から流れ出し、また、低温流体の圧力が低温側流路の外側の圧力よりも低い場合には、低温側流路の外側に位置する一端側の開口部から外気等の冷却流体が第1流路内に流入してこの第1流路内を流れた後、低温側流路内に位置する他端側の開口部から流れ出し、このとき、第1流路を通過する低温流体によって弁軸の冷却が行われる。 【0031】以上のように、この第8の発明によれば、低温側流路内を流れる低温流体により、高温流体によって加熱される弁軸をその中心部から冷却することが出来、他の付帯設備も不要である。 【0032】第9の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第8の発明の構成に加えて、前記第1流路の一端側の開口部に、この第1流路に冷却流体を供給する冷却流体供給部材が接続されていることを特徴としている。 【0033】この第9の発明による耐熱切換弁は、冷却流体供給部材から供給される冷却流体が、第1流路内にその一端側の開口部から導入されて第1流路内を流通して、他端側の開口部から低温側流路内に流れ出し、この冷却流体によって、弁軸がその中心部から冷却される。上記第9の発明によれば、任意の温度を有する冷却流体によって弁軸を冷却することが出来るので、弁軸の効果的な冷却を行うことが出来る。 【0034】第10の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第9の発明の構成に加えて、前記冷却流体供給部材に流量制御部材が取り付けられていることを特徴としている。 【0035】この第10の発明による耐熱切換弁は、冷却流体供給部材から第1流路内に導入される冷却流体によって弁軸の冷却が行われるとともに、第1流路内に導入される冷却流体のオン・オフおよび流量が流量制御部材によって制御される。 【0036】この流量制御部材による冷却流体のオン・オフや流量の制御は、弁軸の温度や、切換弁を介して低温流体および高温流体の供給または排出を行う各種機器の運転状態に対応して行われる。上記第10の発明によれば、弁軸の冷却を状況に応じた適切な態様で行うことができ、その冷却効果を向上させることができる。 【0037】第11の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記弁体内にこの弁体を冷却する流体が流通する第2流路が形成され、この第2流路に前記第1流路が連通されていることを特徴としている。 【0038】この第11の発明による耐熱切換弁は、第1流路内を流通する低温流体またはその他の冷却流体によって弁軸の冷却が行われる。 【0039】そして、第1流路内を通過した低温流体またはその他の冷却流体は、次に弁体に形成された第2流路内に流れ込んで、この第2流路内を流通することにより、弁体を冷却する。以上のように、上記第11の発明によれば、弁軸と弁体の双方の冷却が行われることによって、切換弁駆動用の駆動部材への伝熱を効果的に抑制することが出来る。 【0040】第12の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第11の発明の構成に加えて、前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の前記第2流路に連通されている側と反対側の端部が弁軸の前記低温側流路内に位置する部分において開口されていることを特徴としている。 【0041】この第12の発明による耐熱切換弁は、低温側流路内を流れる低温流体が、弁軸に形成された開口部から第1流路に流入してこの第1流路から弁体の第2流路内を通過することにより、弁軸とともに弁体をその中心部から冷却する。以上のように、上記第12の発明によれば、弁軸と弁体の双方の冷却が行われることによって、切換弁駆動用の駆動部材への伝熱を効果的に抑制することが出来る。 【0042】第13の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第11の発明の構成に加えて、前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の前記第2流路に連通されている側と反対側の端部が弁軸の前記低温側流路の外側に位置する部分において開口されていることを特徴としている。 【0043】この第13の発明による耐熱切換弁は、低温側流路内の圧力が外側の圧力よりも高い場合に使用されるものであって、低温流体が、弁体に形成された第2流路内に流入し、さらにこの第2流路から第1流路を通って低温側流路の外側に位置する開口部から流れ出し、これによって、弁体と弁軸の冷却が行われる。以上のように、この第13の発明によれば、弁軸と弁体の双方の冷却が行われることによって、切換弁駆動用の駆動部材への伝熱を効果的に抑制することが出来る。 【0044】第14の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第11の発明の構成に加えて、前記第2流路が、前記弁体の高温流体に臨む部分に開口している。この第14の発明による耐熱切換弁によれば、弁軸の第1流路および弁体の第2流路を通過して弁軸および弁体の冷却を行った低温流体が、弁体の高温流体に臨む部分に形成された開口から流出される。 【0045】第15の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第11の発明の構成に加えて、前記第2流路が、前記弁体の高温流体に臨む部分以外の部分に開口していることを特徴としている。この第15の発明による耐熱切換弁によれば、弁軸の第1流路および弁体の第2流路を通過して弁軸および弁体の冷却を行った低温流体が、弁体の高温流体に臨む部分以外の部分に形成された開口から流出する。このため、て第1流路および第2流路を通過した低温流体が高温流体に混合されることがない。 【0046】第16の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第11の発明の構成に加えて、前記第2流路が、前記弁体の高温流体に臨む部分でかつ弁体が高温流体が流れる高温側流路を閉じる位置にあるときに弁座によって閉じられる位置に開口していることを特徴としている。 【0047】この第16の発明による耐熱切換弁は、弁軸の第1流路および弁体の第2流路を通過して弁軸および弁体の冷却を行った低温流体または冷却流体が、弁体の高温流体に臨む部分に形成された開口から流出して弁軸および弁体の冷却が行われるが、弁体が高温側流路の弁座に当接してこの高温側流路を閉じているときには、この弁座によって第2流路の開口部が閉じられて、低温流体または冷却流体の流出が阻止される。これによって、低温流体や冷却流体が高温流体内に流れ出して高温流体の温度が低下するのが防止される。 【0048】第17の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が、弁体が低温側流路を閉じる位置にあるときに弁軸の低温側流路の外側に位置する部分でかつ弁体が高温側流路を閉じる位置にあるときに低温側流路の外壁部によって閉じられる位置に開口され、他端側が弁体の高温流体に臨む部分に開口されていることを特徴としている。 【0049】この第17の発明による耐熱切換弁は、高温側流路内の圧力が外側の圧力よりも低い場合に使用され、弁体が低温側流路を閉じている状態において、切換弁の外側の冷却流体(例えば外気)が、弁軸の一端側の開口部から第1流路内に流入してこの第1流路内を軸方向に流れた後、弁体の前面側の開口部から流出する。 【0050】そして、弁体が高温側流路を閉じているときには、第1流路の一端側の開口部が低温側流路の外壁部によって閉じられる。以上のように、上記第17の発明によれば、弁体が低温側流路を閉じているときには、一端側の開口部から第1流路内に流入する外気等の冷却流体によって弁軸がその中心部から冷却される。 【0051】そして、弁体が高温側流路を閉じているときには、第1流路の一端側の開口部が閉じられて、高温側流路内の密閉度が向上される。 【0052】第18の発明による耐熱切換弁は、前記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、前記弁軸が低温流体が流れる低温側流路内を通って切換弁の切り換えを行う駆動部材に接続され、前記第1流路の一端側が、弁体が低温側流路を閉じる位置にあるときに弁軸の低温側流路の外側に位置する部分でかつ弁体が高温側流路を閉じる位置にあるときに低温側流路の外壁部によって閉じられる位置に開口され、他端側が弁体の高温流体に臨む側と反対側位置において弁軸の外面に開口されていることを特徴としている。 【0053】この第18の発明による耐熱切換弁は、低温側流路内の圧力が外側の圧力よりも高い場合に使用され、弁体が低温側流路を閉じている状態において、低温側流路内の低温流体が、弁軸の低温側流路内に位置する他端側の開口部から第1流路内に流入して第1流路内を軸方向に流れた後、低温側流路の外側に位置する一端側の開口部から排出されることによって、弁軸の冷却が行われる。 【0054】そして、弁軸が高温側流路を閉じているときには、一端側の開口部が低温側流路の外壁部によって閉じられ、これによって、高温側流路内への外気の進入または高温側流路内からの高温流体の外側への流出が阻止される。 【0055】以上のように、上記第18の発明によれば、弁体が低温側流路を閉じているときには、他端側の開口部から第1流路内に流入する低温流体によって弁軸がその中心部から冷却される。そして、弁体が高温側流路を閉じているときには、第1流路の一端側の開口部が閉じられて、高温側流路内の密閉度が向上される。 【0056】 【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思われる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明を行う。 【0057】図1は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第1の例を示している。この図1において、切換弁V10は、図12の従来の切換弁V1と同様に、低温側流路P1と高温側流路P2とを切り換えて接続流路P3に連通させる三方弁である。 【0058】そして、図1の(a)は低温側流路P1の側を閉じて高温側流路P2と接続流路P3を連通させている状態を示しており、(b)は高温側流路P2の側を閉じて低温側流路P1と接続流路P3を連通させている状態を示している。 【0059】この切換弁V10は、円盤状の弁体V10aが、低温側流路P1側から接続流路P3内に延びる弁軸V10bの先端部に取り付けられていて、弁軸V10bが図示しない駆動用アクチュエータによって軸方向にスライドされることにより、低温側流路P1の連通孔P1aおよび連通孔P2aを開閉するようになっている。 【0060】以上の構成については図12の切換弁V1と同様であるが、この切換弁V10の弁軸V10bには、その中心部に、軸線に沿って同軸状に延びる流通孔S1が形成されている。そして、この流通孔S1の一端部は、弁軸V10bの先端面において開口しており、他端部は、弁軸V10bの外周壁に形成された孔S1’を介して低温側流路P1の内部に連通されている。 【0061】なお、この孔S1’は、図1の(b)に示されるように、弁軸V10bが高温側流路P2側に突出して連通孔P2aを閉じている状態にある時にも、低温側流路P1内に留まる位置に形成されている。 【0062】この切換弁V10は、低温側流路P1内の低温流体の圧力が高温側流路P2内の高温流体の圧力よりも高い状態で使用されるものであり、図1の(a)に示されるように、駆動用アクチュエータの作動によって弁軸V10bが低温側流路P1内に後退して、弁体V10aを低温側流路P1の連通孔P1aの外周部(弁座)に当接させることにより連通孔P1aを閉じるとともに、高温側流路P2の連通孔P2aを開放して、高温側流路P2と接続流路P3とを連通させる。これによって、接続流路P3から高温側流路P2への高温流体の排出、または、高温側流路P2から接続流路P3への高温流体の供給が可能になる。 【0063】そして、このとき、低温側流路P1内の低温流体の圧力が接続流路P3内に高温側流路P2から流れ込んだ高温流体の圧力よりも高いことにより、低温側流路P1内の低温流体が弁軸V10bの孔S1’から流通孔S1内に流れ込み、流通孔S内を弁軸V10bの軸方向に沿って流れて、先端開口部から接続流路P3内に流出する。 【0064】また、この切換弁V10は、図1の(b)に示されるように、駆動用アクチュエータの作動によって弁軸V10bが高温側流路P2側に突出して、弁体V10aを高温側流路P2の連通孔P2aの外周部(弁座)に当接させることにより連通孔P2aを閉じるとともに、低温側流路P1の連通孔P1aを開放して、低温側流路P1と接続流路P3とを連通させる。 【0065】これによって、低温側流路P1から接続流路P3への低温流体の供給、または、接続流路P3から低温側流路P1への低温流体の排出が可能になる。そして、このときも、低温側流路P1内の低温流体の圧力が高温側流路P2内の高温流体の圧力よりも高いことにより、低温側流路P1内の低温流体が弁軸V10bの孔S1’から流通孔S1内に流れ込み、流通孔S1内を弁軸V10bの軸方向に沿って流れて、先端開口部から高温側流路P2内に流出する。 【0066】以上のように、上記切換弁V10は、図1(a)のように低温側流路P1の連通孔P1aを閉鎖している状態、および、図1(b)のように高温側流路P2の連通孔P2aを閉鎖している状態の何れにおいても、流通孔S1内を低温流体が流れて弁軸V10bが冷却されるため、高温流体に接触して加熱される弁体V10aから弁軸V10bを介して熱が伝わって、この弁軸V10bに接続された駆動用アクチュエータが過熱されるのが防止される。 【0067】図2は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第2の例を示している。この図2において、切換弁V11は、弁軸V11bの先端部が弁体V11aよりも前方側に突出している。そして、この弁軸V11bの中心部に軸線に沿って同軸状に延びるように形成された流通孔S2の一端部が、弁体V11aよりも前方側に突出している部分の外周壁に形成された複数の孔S2aによって外部と連通されている。 【0068】なお、この流通孔S2の他端部は、弁軸V11bの外周壁に形成された孔S2bを介して低温側流路P1の内部に連通されている。その他の構成は、図1の切換弁V10と同様であり、同一の符号が付されている。 【0069】この切換弁V11は、図1の切換弁V10と同様に、図2(a)に示されるように低温側流路P1の連通孔P1aを閉鎖している状態、および、図2(b)のように高温側流路P2の連通孔P2aを閉鎖している状態の何れにおいても、流通孔S2内を流れる低温流体によって弁軸V10bの冷却が行われるとともに、低温流体が孔S2bから弁軸V11bの径方向外方に吹き出して、弁体V11aの前面(高温流体に接触する面)に沿って流れることにより、弁体V11aの冷却が行われる。 【0070】したがって、この切換弁V11によれば、図1の切換弁V10よりもさらに駆動用アクチュエータへの伝熱を抑制することが出来る。そして、弁軸V11bの先端部外周面に形成された複数個の孔S2aが、等角度間隔位置に配置されるようにすることによって、弁体V1aの均一な冷却を行うことが出来るようになる。 【0071】図3は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第3の例を示している。この図3において、切換弁V11’は、図2の切換弁V11がさらに改良されたものであって、弁体V11aよりも前方側に突出している弁軸V11bの先端部に、円盤状のプレートV11cが弁体V11aと平行になるように取り付けられており、そして、このプレートV11cと弁体V11aの間に孔S2aが開口されている。その他の構成は、図2の切換弁V11と同様であり、同一の符号が付されている。 【0072】この切換弁V11’は、図2の切換弁V11と同様に、流通孔S2内を通った低温流体が孔S2aから弁軸V11bの径方向外方に吹き出して弁体V11aの冷却を行うが、このとき、プレートV11cによって低温流体が弁体V11aの前面から離れないようにガイドされるので、弁体V11aの冷却効果が向上される。 【0073】図4は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第4の例を示している。この図4において、切換弁V12は、図1の切換弁V10に形成された流通孔S1が弁軸V10bの先端面に開口して低温流体が弁体V10aの前面側に流出するようになっているのに対し、弁軸V12bの中心部に軸方向に延びるように形成された流通孔S3の先端面は弁体V12aによって閉じられており、代わりに、弁体V12aの後面に隣接する弁軸V12bの先端部外周壁に複数個の孔S3aが形成されていて、この孔S3aを介して流通孔S3の一端部が外部に連通されている。 【0074】なお、この流通孔S3の他端部は、弁軸V12bの外周壁に形成された孔S3bを介して低温側流路P1の内部に連通されている。その他の構成は、図1の切換弁V10と同様であり、同一の符号が付されている。 【0075】この切換弁V12は、図4の(a)に示されるように低温側流路P1の連通孔P1aを閉じている状態では、流通孔S3内に低温流体が充満されていることにより、弁軸V12b内が冷却される。 【0076】また、図4の(b)に示されるように高温側流路P2の連通孔P2aを閉じている状態では、孔S3bから流通孔S3内に流入した低温流体が、この流通孔S3内を通過した後に孔S3aから弁軸V12bの径方向外方に吹き出して、弁体V12aの後面に沿って流れることにより、弁軸V12bとともに弁体V12aの冷却が行われる。 【0077】以上のように、上記切換弁V12は、低温側流路P1の連通孔P1aを閉鎖している状態、および、高温側流路P2の連通孔P2aを閉鎖している状態の何れにおいても、弁軸V12bが低温流体によって冷却されることにより、弁軸V12bから駆動用アクチュエータへの伝熱を抑制して、駆動用アクチュエータの過熱を防止することが出来る。 【0078】なお、この切換弁V12は、弁軸V12b内を通過した低温流体が高温流体側に流れ出さないために、低温側流路P1内の低温流体の圧力が高温側流路P2内の高温流体の圧力よりも低い状態においても、使用が可能である。 【0079】図5は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第5の例を示している。この図5において、切換弁V12’は、図4の切換弁V12がさらに改良されたものであって、切換弁V12の構成に加えて、弁体V12a’の後面の周縁部の複数箇所(この例では4箇所)にスリットsが形成されているものである。 【0080】このスリットsは、弁体V12a’の後面周縁部の等角度(この例では90度)間隔位置に形成され、外端部が弁体V12a’の外周面に開口しているとともに、弁体V12a’が低温側流路P1の連通孔P1aの周縁部(弁座)に当接してこの連通孔P1aを閉じた際に、内端部が連通孔P1aの内周部よりも内側に位置して低温側流路P1に連通される長さを有している(図5(b)参照)。その他の構成は、図4の切換弁V12と同様であり、同一の符号が付されている。 【0081】この切換弁V12’は、低温側流路P1内の低温流体の圧力が高温側流路P2側の高温流体の圧力よりも高い状態において使用されるものであり、高温側流路P2の連通孔P2aを閉じている状態(図5(c)の状態)において、図4の切換弁V12と同様に、流通孔S3内を通って孔S3aから接続流路P3内に流れ出す低温流体によって弁軸V12bの冷却が行われる。 【0082】そして、低温側流路P1の連通孔P1aを閉じている状態(図5(b)の状態)において、流通孔S3内を通った低温流体が孔S3aからさらに弁体V12a’のスリットs内を通り抜けて接続流路P3内に流れ出すことにより、この低温流体の流動によって弁軸V12bの冷却効果が上り、駆動用アクチュエータへの伝熱がさらに抑制される。 【0083】図6は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第6の例を示している。この図6において、切換弁V13は、図4の切換弁V12と同様に、弁軸V13bの中心部に軸線方向に延びるように形成された流通孔S4が、その一端側が弁軸V13bの先端側の外周壁に形成された孔S4aによって、また、他端側が弁軸V13bの後端側の外周壁に形成された孔Sbによって弁軸V13bの外周面に連通されている。 【0084】ここで、この切換弁V13は、低温側流路P1の連通孔P1aの内周縁部に、接続流路P3内に突出する円筒部V13cが形成されていて、この円筒部V13cの先端面に弁体V13aの後面が当接されることによって、連通孔P1aが閉じられるようになっている。 【0085】高温側流路P2の連通孔P2aの内周縁部にも、同様に、接続流路P3内に突出する円筒部V13dが形成されていて、この円筒部V13dの先端面に弁体V13aの前面が当接されることによって、連通孔P2aが閉じられるようになっている。 【0086】そして、孔S4aの弁軸V13bにおける形成位置は、連通孔P1aが閉じられている状態において、図6の(a)に示されるように低温側流路P1内の接続流路P3に最も近くに位置され、連通孔P2aが閉じられている状態においても、図6の(b)に示されるように円筒部V13c内に留まるように設定されている。 【0087】さらに、この孔S4aは、低温側流路P1の上流側(図6(a)においては左側)に向いて開口するように形成されている。 【0088】もう一方の孔S4bは、弁軸V13bの低温側流路P1の外周壁から外側に突出している部分で、かつ、図6の(b)に示されるように、弁軸V13bが接続流路P3内に突出して連通孔P2aを閉じている状態においても低温側流路P1の外周壁の外側に位置する部分に形成されている。その他の構成は、図4の切換弁V12と同様であり、同一の符号が付されている。 【0089】この切換弁V13は、低温側流路P1内の圧力が外側の圧力よりも高い場合に、図6の(a)に示されるように低温側流路P1の連通孔P1aを閉じている状態、および、図6の(b)に示されるように高温側流路P2の連通孔P2aを閉じている状態において、低温側流路P1内の低温流体が、弁軸V13bの孔S4aから流通孔S4内に流入して流通孔S4内を軸方向に流れた後、孔S4bから低温側流路P1の外側に排出されることによって、弁軸V13bの冷却が行われる。 【0090】このとき、孔S4aが低温側流路P1の上流側に向かって開口されていることにより、特に連通孔P1aの閉鎖状態において低温側流路P1内を流れる低温流体の流通孔S4内への流入が促進され、これによって弁軸V13bの冷却効果が増加される。 【0091】そして、弁軸V13bの冷却によって、この弁軸V13bから駆動用アクチュエータへの伝熱が抑制され、駆動用アクチュエータの過熱が防止される。また、低温流体の圧力が低温側流路P1の外側の圧力よりも低い場合には、孔S4bから外気または他の冷却流体が流通孔S4内に流入してこの流通孔S4内を流れた後、孔S4aから流れ出して、弁軸V13bの冷却が行われる。 【0092】図7は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第7の例を示している。この図7において、切換弁V13’は、図6の切換弁V13の構成に加えて、弁軸V13bの低温側流路P1の外側に位置する孔S4bに、冷却流体供給管V13eが接続されているものである。 【0093】その他の構成は、図6の切換弁V13と同様であり、同一の符号が付されている。この切換弁V13’は、冷却流体供給管V13eから供給される冷却流体が、孔S4bから流通孔S4内に導入されて流通孔S4内を軸方向に流れた後、孔S4aから低温側流路P1内に排出され、これによって、弁軸V13bの冷却が行われる。 【0094】そして、この切換弁V13’は、冷却流体が外部から導入されることによって弁軸V13bの冷却効果が格段に向上され、さらに、冷却流体の温度を適宜設定することによって、所望の冷却効果を得ることが出来るようになる。 【0095】図8は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第8の例を示している。この図8において、切換弁V13”は、図7の切換弁V13’の構成に加えて、冷却流体供給管V13eに取り付けられた流量制御弁V13fを備えているものである。 【0096】その他の構成は、図7の切換弁V13’と同様であり、同一の符号が付されている。この切換弁V13”は、図7の切換弁V13’と同様に冷却流体供給管V13eから流通孔S4内に導入される冷却流体によって弁軸V13bの冷却が行われるが、このとき、流通孔S4内に導入される冷却流体のオン・オフおよび流量が、流量制御弁V13fによって制御される。 【0097】この流量制御弁V13fによる冷却流体のオン・オフや流量の制御は、弁軸V13bの温度や、切換弁V13を介して低温流体および高温流体の供給または排出を行う各種機器の運転状態に対応して行われる。 【0098】例えば、弁軸V13bに温度計を接続して弁軸V13bの温度が設定温度以上になった場合に流通孔S4内に冷却流体を導入したり、また、切換弁V13を連続的に高温流体が通過する場合にのみ冷却流体を流通孔S4内に流す等の制御が行われる。以上のように、この切換弁V13”によれば、弁軸V13bの冷却を状況に応じた適切な態様で行うことができ、その冷却効果を向上させることができる。 【0099】図9は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第9の例を示している。この図9において、切換弁V14は、弁体V14a内に、その中心から径方向外方に延びて弁体V14aの外周面に開口する流路V14a’が形成されていて、この流路V14a’に、弁軸V14b内に形成された流通孔S5の先端側が連通されている。 【0100】そして、この流通孔S5の後端側は、弁軸V14bの外周壁に形成された孔S5’によって低温側流路P1の内部に連通されている。その他の構成は、図1の切換弁V10と同様であり、同一の符号が付されている。 【0101】この切換弁V14は、低温側流路P1内の低温流体の圧力が高温側流路P2内の高温流体の圧力よりも高い状態で使用されるものであり、図1の切換弁V10と同様に、図2(a)に示されるように低温側流路P1の連通孔P1aを閉じている状態、および、図2(b)のように高温側流路P2の連通孔P2aを閉じている状態の何れにおいても、孔S5’から流通孔S2内に流入してその軸方向に流れる低温流体によって弁軸V10bの冷却が行われる。 【0102】そして、流通孔S5内を通過した低温流体は、次に流路V14a’内に流れ込んで、弁体V14aの外周面の開口部から接続流路P3内に排出される。このとき、流路V14a’内を流れる低温流体によって、弁体V14aの冷却が行われる。 【0103】したがって、この切換弁V14によれば、弁軸V14bと弁体V14aの双方の冷却が行われることによって、図1の切換弁V10よりもさらに駆動用アクチュエータへの伝熱を抑制することが出来る。 【0104】そして、弁体V14aに形成された流路V14a’が、等角度間隔に放射状に配置されるようにすることによって、弁体V14aの均一な冷却を行うことが出来るようになる。 【0105】図10は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第10の例を示している。この図10において、切換弁V15は、弁体V15a内に円盤状の空所V15a’が形成されていて、この空所V15a’に、弁軸V15b内に形成された流通孔S6の先端側が連通されている。 【0106】この空所V15a’は、弁体V15aの後面の周縁部に形成された複数の孔S6aによって外部と連通されている。なお、この孔S6aは、弁体V15aが低温側流路P1の連通孔P1aを閉じている状態で、連通孔P1aの内周部よりも内側の位置に形成されている。 【0107】また、流通孔S6の後端側は、弁軸V15bの外周壁に形成された孔S6bによって低温側流路P1の外部に連通されている。その他の構成は、図6の切換弁V13と同様であり、同一の符号が付されている。 【0108】この切換弁V15は、低温側流路P1内の圧力が外側の圧力よりも高い場合に使用されるものであって、図10の(a)に示されるように低温側流路P1の連通孔P1aを閉じている状態、および、図10の(b)に示されるように高温側流路P2の連通孔P2aを閉じている状態において、低温側流路P1内の低温流体が、弁体V15aの後面に形成された孔S6aから弁体V15aの空所V15a’内に流入して、この空所V15a’内をその中心方向に流れた後、流通孔S6内に流入する。 【0109】このとき、弁体V15aが低温流体によって冷却される。そして、低温流体は流通孔S6内をその軸方向に流れて孔S6bから低温側流路P1の外側に排出され、このとき、弁軸V15bの冷却が行われる。 【0110】以上のように、この切換弁V15によれば、弁軸V15bと弁体V15aの双方の冷却が行われることによって、図6の切換弁V13よりもさらに駆動用アクチュエータへの伝熱を抑制することが出来る。 【0111】そして、弁体V15a内に形成された円盤形状の空所V15a’内に低温流体が充満されることによって、弁体V15aの均一な冷却が行われる。 【0112】図11は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第11の例を示している。この図11において、切換弁V16は、弁体V16a内に円盤状の空所V16a’が形成されていて、この空所V16a’に、弁軸V16b内に形成された流通孔S7の先端側が連通されている。 【0113】この空所V16a’は、弁体V16aの前面の周縁部に形成された複数の孔S7aによって外部と連通されている。そして、この孔S7aは、図11の(a)に示されるように、弁体V16aの前面が高温側流路P2の連通孔P2aに形成された円筒部V16dの先端面に当接された際に、この円筒部V16dの先端面(弁座)に対向する位置に形成されていて、この円筒部V16dの先端面によって閉じられるようになっている。 【0114】また、流通孔S7の後端側には、図7の切換弁V13’と同様に、弁軸V16bの外周壁に形成された孔S7bを介して、冷却流体供給管V16eが接続されている。 【0115】その他の構成は、図7の切換弁V13’と同様であり、同一の符号が付されている。 【0116】この切換弁V16は、低温側流路P1の連通孔P1aが閉じられている図11の(a)の状態で、冷却流体供給管V16eから供給される冷却流体が、孔S7bから流通孔S7内に導入されてこの流通孔S7内を軸方向に流れた後、弁体V16aの空所V16a’内に導入され、さらに、弁体V16aの前面に形成された孔S7aから接続流路P3内に流出される。これによって、弁軸V16bとともに弁体V16aの冷却が行われる。 【0117】そして、高温側流路P2の連通孔P2aが閉じられている図11の(b)の状態で、弁体V16aの前面の孔S7aが円筒部V16dの先端面によって閉じられることにより、冷却流体が高温流体内に流れ出すのが阻止され、これによって、高温流体の温度が低下するのが防止される。 【0118】図12は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第12の例を示している。この図12において、切換弁V17は、図1の切換弁V10と同様に、弁軸V17bの中心部に軸線方向に延びるように流通孔S8が形成され、そして、この流通孔S8の一端部が、弁体V17aの前面において弁軸V17aの先端面に開口しており、他端部は、弁軸V17bの低温側流路P1の外周壁から外側に突出している部分で、かつ、図12の(a)に示されるように、弁軸V17bが連通孔P1aを閉じている状態において低温側流路P1の外周壁の外側に位置する部分に形成された孔S8’を介して外部に連通されている。 【0119】そして、この孔S8’が形成されている位置は、図12の(b)に示されるように、弁軸V17bが接続流路P3内に突出して連通孔P2aを閉じている状態において、低温側流路P1の壁部に設けられたガイド部V17cによって閉じられるように位置設定されている。その他の構成は、図1の切換弁V10と同様であり、同一の符号が付されている。 【0120】この切換弁V17は、高温側流路P2内の圧力が外側の圧力よりも低い場合に使用され、図12の(a)に示されるように低温側流路P1の連通孔P1aを閉じている状態において、切換弁V17の外側の冷却流体(例えば外気)が、弁軸V17bの孔S8’から流通孔S8内に流入して流通孔S8内を軸方向に流れた後、弁体V17aの前面側の開口部から接続流路P3内に排出されることによって、弁軸V17bの冷却が行われる。 【0121】そして、図12の(b)に示されるように、弁軸V17bが接続流路P3内に突出して連通孔P2aを閉じているときには、孔S8’がガイド部V17cによって閉じられ、これによって、高温側流路P2内の密閉度が向上される。 【0122】図13は、この発明による耐熱切換弁の実施形態の第13の例を示している。この図13において、切換弁V18は、図4の切換弁V12と同様に、弁軸V18bの中心部に軸線方向に延びるように流通孔S9が形成され、そして、この流通孔S9の先端面は弁体V18aによって閉じられており、代わりに、弁体V18aの後面に隣接する弁軸V18bの先端部外周壁に複数個の孔S9aが形成されていて、この孔S9aを介して流通孔S9の一端部が外部に連通されている。 【0123】また、この流通孔S9の他端部は、図12の切換弁V17と同様に、弁軸V18bの低温側流路P1の外周壁から外側に突出している部分で、かつ、図13の(a)に示されるように、弁軸V17bが連通孔P1aを閉じている状態において低温側流路P1の外周壁の外側に位置する部分に形成された孔S9bを介して外部に連通されている。 【0124】そして、この孔S9bが形成されている位置は、図13の(b)に示されるように、弁軸V18bが接続流路P3内に突出して連通孔P2aを閉じている状態において、低温側流路P1の壁部に設けられたガイド部V18cによって閉じられるように位置設定されている。その他の構成は、図4の切換弁V12と同様であり、同一の符号が付されている。 【0125】この切換弁V18は、低温側流路P1内の圧力が外側の圧力よりも高い場合に使用され、図13の(a)に示されるように低温側流路P1の連通孔P1aを閉じている状態において、低温側流路P1内の低温流体が、弁軸V18bの孔S9aから流通孔S9内に流入して流通孔S9内を軸方向に流れた後、低温側流路P1の外周壁の外側に位置する孔S9bから排出されることによって、弁軸V18bの冷却が行われる。 【0126】そして、図13の(b)に示されるように、弁軸V18bが接続流路P3内に突出して連通孔P2aを閉じているときには、孔S9bがガイド部V18cによって閉じられ、これによって、高温側流路P2内への外気の進入または高温側流路P2内からの高温流体の外側への流出が阻止される。 【0127】上記の各例における耐熱切換弁は、それぞれ、リジェネレイティブバーナにおける燃焼用空気の供給と燃焼排ガスの排気の切り換えを行う切換弁として使用出来、さらに、低温流体と高温流体の供給および排出を切り換えて行うようなあらゆる機器に接続して使用することが出来る。また、上記においては、三方弁を例に挙げて説明を行ったが、この発明は四方弁についても適用が可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000220262 【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月13日(1999.4.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
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| 【公開番号】 |
特開2000−291826(P2000−291826A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月20日(2000.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−105780 |
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