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【発明の名称】 ソレノイド弁の開閉状態表示装置
【発明者】 【氏名】渡辺 広

【要約】 【課題】簡易な構成でソレノイド弁の開閉状態を表示する。

【解決手段】光電池26により生じる電力を可動接点30と固定接点28との接触により表示ランプ24に供給可能なよう回路を構成する。可動接点30は、ハウジング21の収納部22内に支持部31により片持ち梁として支持される。開閉状態表示装置20を取付金具32によりソレノイド弁40のソレノイド42に取り付けると、ソレノイド弁40が開弁状態であれば、ソレノイド42は励磁されているから、可動接点30はソレノイド42から吸引力を受けて動作し固定接点28と接触して表示ランプ24を点灯させる。ソレノイド弁40が閉弁状態であれば、ソレノイド42は励磁されていないから、可動接点30にも吸引力は作用せず、可動接点30は固定接点28から離れた状態を維持し、表示ランプ24は点灯しない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ソレノイド弁の開閉状態を表示する開閉状態表示装置であって、電力の供給の有無で点灯および消灯する表示手段と、該表示手段に電力を供給可能な電力供給手段と、前記ソレノイド弁の開閉に伴う磁気に基づいて前記電力供給手段から前記表示手段への電力の供給を継断する継断手段とを備える開閉状態表示装置。
【請求項2】 前記ソレノイド弁に取付固定する取付手段を備える請求項1記載の開閉状態表示装置。
【請求項3】 前記電力供給手段は、光起電力効果により電力を生じる手段である請求項1または2記載の開閉状態表示装置。
【請求項4】 前記継断手段は、前記ソレノイド弁の開閉に伴う磁気に基づいて動作する可動接点と、該可動接点の動作により該可動接点と接触する固定接点と、該固定接点と該可動接点との接触により前記表示手段と前記電力供給手段とを含む閉回路を形成する回路とを備える請求項1ないし3いずれか記載の開閉状態表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソレノイド弁の開閉状態表示装置に関し、詳しくは、ソレノイド弁の開閉状態を表示する開閉状態表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のソレノイド弁の開閉状態を判別する装置としては、ソレノイド弁への電圧の印加状態に基づいてその開閉状態を判別するものや、ソレノイド弁の前後の配管内の流体の温度差に基づいてその開閉状態を判別するものなどが提案されている。前者のものはソレノイド弁を開閉する直接の因子としての電圧に基づいて開閉状態を判別し、後者のものは、例えば、冷凍機器や空調機器などの冷媒の配管系統に設けられたソレノイド弁の前後の冷媒の温度が異なることに基づいてその開閉状態を判別するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの装置では、機器に用いられているソレノイド弁の数が増えるに伴って、各ソレノイド弁の開閉状態を瞬時に把握するのが困難になるという問題があった。また、電圧の印加状態に基づいて判別する装置では個々のソレノイド弁のリード線に電圧計を接続して電圧を検出する必要があり、ソレノイド弁の前後の流体の温度差に基づいて判別する装置では個々のソレノイド弁の前後の流体の温度を検出する必要があるために、予め電圧計を接続しておくか温度センサを設置しておかなければならず、機器が複雑になると共にコストもアップしてしまう。
【0004】本発明のソレノイド弁の開閉状態表示装置は、簡易な手法により取り付けるだけでソレノイド弁の開閉状態を表示することを目的の一つとする。また、本発明のソレノイド弁の開閉状態表示装置は、ソレノイド弁の開閉状態を視覚に訴えることを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本発明のソレノイド弁の開閉状態表示装置は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】本発明のソレノイド弁の開閉状態表示装置は、ソレノイド弁の開閉状態を表示する開閉状態表示装置であって、電力の供給の有無で点灯および消灯する表示手段と、該表示手段に電力を供給可能な電力供給手段と、前記ソレノイド弁の開閉に伴う磁気に基づいて前記電力供給手段から前記表示手段への電力の供給を継断する継断手段とを備えることを要旨とする。
【0007】この本発明のソレノイド弁の開閉状態表示装置では、継断手段が、ソレノイド弁の開閉に伴う磁気に基づいて電力供給手段から表示手段への電力の供給を継断する。この結果、表示手段は、ソレノイド弁の開閉に伴う磁気に基づいて点灯したり消灯したりする。
【0008】こうした本発明のソレノイド弁の開閉状態表示装置によれば、ソレノイド弁の開閉に伴う磁気に基づいてその開閉状態を表示することができる。
【0009】本発明のソレノイド弁の開閉状態表示装置において、前記ソレノイド弁に取付固定する取付手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、ソレノイド弁に取り付け固定することができる。
【0010】また、本発明のソレノイド弁の開閉状態表示装置において、前記電力供給手段は、光起電力効果により電力を生じる手段であるものとすることもできる。こうすれば、電源を用意する必要がない。
【0011】さらに、本発明のソレノイド弁の開閉状態表示装置において、前記継断手段は、前記ソレノイド弁の開閉に伴う磁気に基づいて動作する可動接点と、該可動接点の動作により該可動接点と接触する固定接点と、該固定接点と該可動接点との接触により前記表示手段と前記電力供給手段とを含む閉回路を形成する回路とを備えるものとすることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は本発明の一実施例であるソレノイド弁の開閉状態表示装置20の構成の概略を示す構成図であり、図2は実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20の外観を例示する外観図である。図2に示すように、実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20は、本体としてのハウジング21と、このハウジング21の頂部に取り付けられた表示ランプ24と、表示ランプ24の周りのハウジング21の頂部に埋め込まれ表示ランプ24に電力を供給する光電池26と、ハウジング21をソレノイド弁40に取り付ける取付金具32とを備える。
【0013】図1に示すように、ハウジング21の内部には、ボルトの頭部の形状の様に収納部22が形成されており、この収納部22には、図中上下に動作可能な導電性材料により形成された可動接点30が支持部31により片持ち梁として支持されている。また、可動接点30の可動端近傍の収納部22の上下の内壁面には、可動接点30と接触可能な一対の固定接点28が取り付けられている。また、ハウジング21の側面には、図2に示すように、細長い貫通孔23が形成されている。
【0014】図3は、実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20の電気的な回路を模式的に示した回路図である。図示するように、光電池26の両極は、固定接点28と可動接点30とからなるスイッチ27と表示ランプ24とに接続されており、閉回路を構成している。したがって、可動接点30が動作して上下に配置された固定接点28の一方と接触すると、表示ランプ24が点灯する。
【0015】取付金具32は、図2に示すように板状をしており、その一方の端部(図2中下側の端部)にはフック状の引っかけ部34が形成されている。取付金具32の他端はハウジング21の内部に一部収納されており、図中上下方向にスライド可能となっている。この取付金具32は、ハウジング21の側面に形成された貫通孔23に固定ボルト36で締め付けられることにより、固定されるようになっている。
【0016】実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20のソレノイド弁40への固定は、図1に示すように、取付金具32の引っかけ部34をソレノイド弁40のソレノイド42の下部に引っかけ、その状態で固定ボルト36を締め付けることによって行なう。このように実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20をソレノイド弁40に取り付けると、ソレノイド弁40の止めビス44がハウジング21の収納部22の入り口部分に収まるようになる。
【0017】次に、こうして構成された実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20の動作について説明する。いま、図1に示すように、実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20がソレノイド弁40に取付固定されているものとする。ソレノイド弁40は、通電してソレノイド42を励磁すると弁体に接続固定されたフロートがソレノイド42に吸引されて開弁し、通電を停止するとフロートと止めビス44とに介在させた図示しないバイアスバネによりフロートが押されて閉弁するよう構成されているとする。ソレノイド弁40が開弁状態のときには、ソレノイド42は励磁している。このとき、磁力線は、止めビス44を貫通し可動接点30に至るから、可動接点30はソレノイド42の方向に吸引されるよう動作する。すると、可動接点30は、固定接点28の一方に接触することになるから、表示ランプ24が点灯する。ソレノイド弁40が閉弁されると、ソレノイド42への通電が停止されるから、ソレノイド42の励磁も消滅する。可動接点30はソレノイド42から吸引力から開放され、一対の固定接点28の中間位置に戻る。この結果、可動接点30と固定接点28との接触が解除され、表示ランプ24は消灯する。
【0018】以上説明した実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20によれば、実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20をソレノイド弁40に取付固定するだけで、ソレノイド弁40の開閉状態を表示することができる。この結果、ソレノイド弁40の開閉状態を瞬時に把握することができる。
【0019】実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20によれば、光電池26を用いたから、表示ランプ24に電力を供給するために配線する必要がない。また、電池交換を行なう必要もない。
【0020】実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20によれば、取付金具32をスライドさせてソレノイド弁40に取り付けるから、ソレノイド弁40の寸法が異なるものでも取り付けることができる。
【0021】実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20では、光電池26を用いたが、ボタン電池などの電池を用いるものとしても差し支えない。また、実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20では、表示手段として表示ランプ24を用いたが、LEDなどを用いるものとしてもかまわない。
【0022】実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20では、ソレノイド弁40を通電時に開となる電磁弁として開閉状態表示装置20の動作を説明したが、通電時に閉となる電磁弁にも適用できる。この場合、実施例のソレノイド弁の開閉状態表示装置20は、ソレノイド弁40が閉弁状態のときに表示ランプ24が点灯し、ソレノイド弁40が開弁状態のときに表示ランプ24が消灯する動作となる。
【0023】以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【出願人】 【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
【出願日】 平成11年4月13日(1999.4.13)
【代理人】 【識別番号】100075258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 研二 (外2名)
【公開番号】 特開2000−291825(P2000−291825A)
【公開日】 平成12年10月20日(2000.10.20)
【出願番号】 特願平11−105588