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【発明の名称】 シリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁
【発明者】 【氏名】林 文 也

【氏名】森 川 文 夫

【氏名】遠 藤 勝 久

【要約】 【課題】シリアル信号により駆動制御するマニホールド形電磁弁において、電磁弁自体にシリアル信号をシングル弁用またはダブル弁用として受信する機能を持たせ、それによってマニホールド形電磁弁の組立て、交換を簡単化する。

【解決手段】電磁弁20を載置して連接するマニホールドブロック30内を通して各電磁弁にシリアル信号を伝送するため、各マニホールドブロック30に、シリアル信号伝送用の接続端子46a,46bと、電磁弁20にその駆動制御用シリアル信号の伝送及び主弁22の切換えのための駆動用電力を供給する伝送・給電用のコネクタ49を設ける。マニホールドブロックの上記コネクタ49に対応する位置に、電磁弁20の装着により該コネクタと接続される伝送・受電用のコネクタ25を設ける。電磁弁20には、それらのコネクタを通して受信したシリアル信号から電磁弁の動作信号を抽出するスレーブチップ28を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】必要数の電磁弁と、それらを個別的に載置して相互に連接されるマニホールドブロックとを備え、それらのマニホールドブロック内を通して各電磁弁に圧縮空気を給排すると共に、該マニホールドブロック内を通して動作制御用のシリアル信号を伝送し、このシリアル信号により電磁弁の動作を制御するようにしたマニホールド形電磁弁において、各マニホールドブロックに、連接するマニホールドブロック間でシリアル信号を伝送するための雌雄の接続端子を設けると共に、マニホールドブロックの上面の開口に臨ませて、電磁弁にその駆動制御用シリアル信号の伝送及び主弁の切換えのための駆動用電力を供給する伝送・給電用のコネクタを設け、マニホールドブロックに搭載する電磁弁の上記コネクタに対応する位置に、その電磁弁の装着により該コネクタと接続される伝送・受電用のコネクタを設けると共に、該電磁弁に、それらのコネクタを通して受信したシリアル信号から電磁弁の動作信号を抽出するスレーブチップを設けた、ことを特徴とするシリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁。
【請求項2】請求項1に記載のマニホールド形電磁弁において、シングルソレノイド弁用とダブルソレノイド弁用とに切換え設定できるスレーブチップを用い、電磁弁にそれを切換え設定する切換スイッチを設けた、ことを特徴とするシリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁。
【請求項3】請求項1に記載のマニホールド形電磁弁において、シングルソレノイド弁用とダブルソレノイド弁用とに切換え設定できるスレーブチップを用い、シングルソレノイド弁とダブルソレノイド弁のコネクタを、それぞれ、シリアル信号がシングルソレノイド弁用またはダブルソレノイド弁用として伝送される接続構造に形成した、ことを特徴とするシリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアル信号により駆動制御されるマニホールド形の電磁弁に関するものであり、特に、マニホールドブロック上に載置する電磁弁がシングルソレノイド弁またはダブルソレノイド弁のいずれである場合にも、マニホールドブロック内のシリアル信号等の伝送回路としては共通化したものを用い、電磁弁自体にシリアル信号をシングルソレノイド弁用またはダブルソレノイド弁用として受信する機能を持たせた、シリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】必要数の電磁弁と、それらを個別的に載置して相互に連接されるマニホールドブロックと、それらのマニホールドブロック内を通して圧縮空気を給排する給排気ブロックとを備えたマニホールド形の電磁弁は、従来から多用されている。そして、上記マニホールドブロック上に載置して使用する電磁弁としては、一般的に、主弁の流路の切り換えを単一のソレノイドで行うシングルソレノイド弁(通常は3ポート弁:以下、単にシングル弁という。)と、主弁の流路の切り換えを二つのソレノイドで行うダブルソレノイド弁(通常は5ポート弁:以下、単にダブル弁という。)がある。
【0003】このマニホールド形電磁弁は、そこに搭載した各電磁弁をシリアル信号により駆動制御することができるが、その場合に、各電磁弁がシングル弁であるかダブル弁であるかによって駆動するソレノイド数も異なるため、制御系をそれらのいずれかに適合させる必要がある。しかも、連接した複数のマニホールドブロックにそれぞれ搭載した電磁弁のいずれかをシングル弁とダブル弁の相互間で交換することもあるため、その際には、電磁弁を制御する制御系も交換または切り換える必要がある。
【0004】このような電磁弁の制御系は、マニホールドブロック内の信号伝送回路中に設けられるのが通例であり、その場合には、マニホールドブロックに搭載する電磁弁がシングル弁であるかダブル弁であるかによって、予め決められた制御系をマニホールドブロック内に収容する必要があり、それに搭載される電磁弁がシングル弁とダブル弁の相互間で変更される場合には、単に電磁弁の交換を行うだけでなく、連接したマニホールドブロックを解体してその内部の制御系をも交換または切り換える必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題は、このようなマニホールド形電磁弁をシリアル信号により駆動制御するに際し、マニホールドブロック内を通してシリアル信号を伝送しながら、電磁弁自体にシリアル信号をシングル弁用またはダブル弁用として受信する機能を持たせ、それによってマニホールド形電磁弁の組立てを簡単化したシリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁を提供することにある。本発明の他の技術的課題は、マニホールドブロック上に載置する電磁弁がシングル弁またはダブル弁のいずれである場合にも、マニホールドブロック内におけるシリアル信号等の伝送回路としては共通化したものを用い得るようにし、それによって、マニホールド形電磁弁の組立てを簡単にすると共に、マニホールドブロックに搭載する電磁弁の交換をも容易化したシリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁を提供することにある。
【0006】本発明の他の技術的課題は、電磁弁の制御系として、シングル弁用とダブル弁用とに切換え設定できるものを用い、それをマニホールドブロックに搭載した状態で切り換えて電磁弁に適合させ、あるいはマニホールドブロックに搭載する段階で自動的に電磁弁に適合させ得るようにしたシリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明のマニホールド形電磁弁は、必要数の電磁弁と、それらを個別的に載置して相互に連接されるマニホールドブロックとを備え、それらのマニホールドブロック内を通して各電磁弁に圧縮空気を給排すると共に、該マニホールドブロック内を通して動作制御用のシリアル信号を伝送し、このシリアル信号により電磁弁の動作を制御するようにしたマニホールド形電磁弁に適用されるもので、各マニホールドブロックに、連接するマニホールドブロック間でシリアル信号を伝送するための雌雄の接続端子を設けると共に、マニホールドブロックの上面の開口に臨ませて、電磁弁にその駆動制御用シリアル信号の伝送及び主弁の切換えのための駆動用電力を供給する伝送・給電用のコネクタを設け、マニホールドブロックに搭載する電磁弁の上記コネクタに対応する位置に、その電磁弁の装着により該コネクタと接続される伝送・受電用のコネクタを設けると共に、該電磁弁に、それらのコネクタを通して受信したシリアル信号から電磁弁の動作信号を抽出するスレーブチップを設けたことを特徴とするものである。
【0008】上記マニホールド形電磁弁においては、シングル弁用とダブル弁用とに切換え設定できるスレーブチップを用い、電磁弁にそれを切換え設定する切換スイッチを設けることができ、あるいは、シングル弁とダブル弁のコネクタを、それぞれ、シリアル信号がシングル弁用またはダブル弁用として伝送される接続構造に形成することができる。
【0009】上記構成を有するシリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁においては、各マニホールドブロックに、シリアル信号を伝送するための雌雄の接続端子、及び電磁弁にシリアル信号の伝送及び主弁の駆動用電力を供給するコネクタを設けて、マニホールドブロック内におけるシリアル信号等の伝送回路としては、シングル弁とダブル弁に共通化したものを用い、これに対し、電磁弁自体にシリアル信号をシングル弁用またはダブル弁用として受信する機能を持たせるようにしたので、マニホールド形電磁弁の組立てに際して、マニホールドブロックに搭載する電磁弁がシングル弁またはダブル弁のいずれであっても、マニホールドブロック内のシリアル信号伝送回路を電磁弁に適合させる必要はなく、マニホールド形電磁弁の組立てを簡単にすると共に、マニホールドブロックに搭載する電磁弁の交換も容易にすることができる。
【0010】また、電磁弁の制御系として、シングル弁用とダブル弁用とに切換え設定できるものを用い、それをマニホールドブロックに搭載した状態でスイッチにより切り換えて電磁弁に適合させ、あるいは、マニホールドブロックに搭載する段階でコネクタにより自動的に電磁弁に適合させ得るようにしたので、それらの制御系を簡易に電磁弁に適合させることができ、しかも、各種メンテナンスが容易で、構造的にも簡単なマニホールド形電磁弁を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るマニホールド形電磁弁のシリアル信号駆動のための制御系の構成例を示している。この制御系では、制御装置1によって動作を制御されるシリアル通信ユニット2から、ゲートウエイ3を介して、専用ケーブル4によりシリアル信号が伝送され、それがマニホールド形電磁弁10やその他の機器に、必要に応じてコネクタ6を介して伝送される。ゲートウエイ3を通して伝送する上記シリアル信号と共に、電源ユニット5からの駆動用電力を供給することができるが、それとは別個に供給することもできる。また、上記マニホールド形電磁弁10には、必要に応じてアナログ機器7等を接続したうえで、エンドユニット8を接続することができる。
【0012】図2は、上記シリアル信号により動作を制御される本発明のマニホールド形電磁弁10の実施例を示している。このマニホールド形電磁弁10は、各種の使用に供する必要数の3ポートのシングル弁または5ポートのダブル弁からなる電磁弁20と、それらの電磁弁20がそれぞれ個別的に載置されて相互に連接される所要数のマニホールドブロック30と、連接したマニホールドブロック30の一端に配設され、それらのマニホールドブロック30内を通して圧縮空気を給排する給排気ブロック60と、連接したマニホールドブロック30の他端に配設するエンドブロック70と、上記給排気ブロック60に取り付けられ、マニホールドブロック30内を通して各電磁弁20に送るための前記ゲートウエイ3からの動作制御用のシリアル信号を中継する中継ユニット80とを備えている。
【0013】上記電磁弁20は、図2及び図3に示すように、内部に単一または複数のソレノイドを備え、それらのソレノイドにより電磁駆動されるパイロット弁21を介して、またはそれらのソレノイドにより直動的に、3ポートまたは5ポートの主弁22を駆動し、それによって該主弁22における給排気を切り換えるようにしたものであり、取付ねじ23によりマニホールドブロック30上に固定される。また、この電磁弁20には、マニホールドブロック30上に固定したときに、後述する伝送・給電用のコネクタ49と電気的に接続される伝送・受電用のコネクタ25を設け、それを内部に収容した後述するスレーブチップ28に電気的に接続している。このスレーブチップ28は、シングル弁用とダブル弁用とに切換え設定できるようにしたもので、電磁弁にそれをシングル弁用とダブル弁用とに切換え設定する切換スイッチ29を設けている。上記電磁弁20は、3ポートまたは5ポートのいずれであっても、共通のマニホールドブロック30を用いるため、同一の外形状で内部機構のみが相違するものとして構成するが、マニホールドブロック30上への搭載の障害にならない範囲内において、シングル弁とダブル弁に、必要な構造上の差異をもたせることもできる。
【0014】上記マニホールドブロック30は、流体流路部31と電気的回路部41とを備えたもので、両部31,41は合成樹脂等により一体のものとして成形することもできるが、別体に成形したうえで一体的に結合することもできる。マニホールドブロック30の上記流体流路部31に設ける流路は、周知のマニホールドブロックと同様に、各マニホールドブロック30を貫通して給排気ブロック60内の流路(図示省略)と相互に連通させる給気用の共通流路32及び排気用の共通流路33と、マニホールドブロック30の一端面に設けた二つの出力口34,34に電磁弁20からの出力流体を給排する出力流路とを主体とし、必要に応じてパイロット弁用の給排用の流路が付設され、さらに、それらの共通流路や出力流路、あるいはパイロット弁用の給排用の流路を、電磁弁20におけるマニホールドブロック30への取付面に設けた給排用開口部に連通させる供給用流通路36、出力用流通路37、排気用流通路38等を、上面の電磁弁取付け面35に開口させている。
【0015】上記出力口34,34に取付ける出力口用継手39,39は、その周囲に係止溝を備え、それらをマニホールドブロック30の出力口34,34に嵌入して、該マニホールドブロック30の上部から挿入したU字状をなすピン40の脚部を上記係止溝に係合させることにより固定している。なお、上述したところは、電磁弁20内に二つのソレノイドを備え、それが5ポートのダブル弁であることを前提としているが、それを3ポートのシングル弁とする場合には、一方のソレノイドや出力ポート等を有効なものとし、不要な他方を有効に機能しないものとしたり、それらの設置を省略することになる。
【0016】また、上記電気的回路部41の内部には、図4及び図5に示すように、プリント基板45上に、連接するマニホールドブロック間でシリアル信号を伝送するための雌雄の接続端子46a,46bと、電磁弁20に駆動制御用シリアル信号の伝送及び主弁22の切換えのための駆動用電力を供給する伝送・給電用のコネクタ49を設け、これらはプリント基板45上のプリント配線により互いに電気的に接続し、接続端子46bからの信号をコネクタ49を通じて電磁弁20のスレーブチップ28に伝送し、それをさらに接続端子46aから隣接するマニホールドブロック30に伝送するように接続している。このプリント基板45並びにそれに設けた接続端子46a,46b及びコネクタ49は、マニホールドブロック30に搭載する電磁弁20がシングル弁であるかダブル弁であるかによって変わるものではなく、共通のものが用いられる。
【0017】雌雄の接続端子46a,46bと伝送・給電用のコネクタ49とを設けたプリント基板45は、図2及び図3に示すように、マニホールドブロック30の電気的回路部41内にプリント基板45の装着溝42を設けて、この装着溝42にプリント基板45を嵌装、固定することにより、所定の位置に装着されるものである。このプリント基板45の固定は、ねじ等による固定や、プリント基板45が装着溝42の所定位置に挿入されたときにそれと弾性的に係合する部片を設けるなど、安定的で着脱可能な固定が適している。なお、上記プリント基板45としては、フレキシブルな基板を用いることもできる。
【0018】隣接する各マニホールドブロック30における上記プリント基板45上の雌雄の各接続端子46a,46bは、プリント基板45上における対向する板縁に背向状態に配置し、それにより、プリント基板45を所定の位置に嵌装したとき、雌雄の接続端子46a,46bがマニホールドブロック30の相互の接合面の所要位置に外向きに配設され、この位置決めにより、隣接するマニホールドブロック30を相互の接合面において連結したときに、それらのマニホールドブロック30における共通流路32,33の相互の連通と同時に、隣接するマニホールドブロック30における雌雄の接続端子46a,46bが相互に接続されるようになる。なお、プリント基板45を用いることなく、接続端子46a,46bをマニホールドブロック30内の所定位置に固定的に設けることもできる。
【0019】また、マニホールドブロック30における電気的回路部41の上面には、コネクタ49のための開口43を設け、プリント基板45上のコネクタ49をこの開口43に臨ませるようにしている。上記コネクタ49は、プリント基板45上に固定的に設けても、また、ある程度の可撓性部材を介して取り付けることにより位置調整可能な準固定的に設けても、あるいは、プリント基板45の所定の位置に接続された可撓なリード線を介して接続したものであってもよいが、プリント基板45を電気的回路部41における装着溝42の所定の位置に嵌装したときに、コネクタ49が上記開口43に臨む位置に配置されるようにし、あるいはコネクタ49を開口43に臨む位置に配置して、適宜手段でそこに固定される。
【0020】このようにして、コネクタ49をマニホールドブロック30の上面の開口43に臨む位置に配設するすることにより、該コネクタ49はマニホールドブロック30上における所定の位置に配設され、すなわち、マニホールドブロック30上の電磁弁取付け面35にガスケットを介して電磁弁20を装着し、該電磁弁20に設けた給排用開口部と、流体流路部31に開口させた供給用流通路36、出力用流通路37及び排気用流通路38等を連通させたとき、それと同時に、電磁弁20に設けた伝送・受電用のコネクタ25と相互に接続される位置に、該コネクタ49が配設される。このコネクタ49とコネクタ25の接続に際し、上記開口43の周囲にはコネクタガスケット43aを介在させ、電気的接続部がシールされる。
【0021】上述したマニホールドブロック30は、その複数を連接し、連設したマニホールドブロック30内を通して圧縮空気を給排する給排気ブロック60を、それらの一端に配設し、他端にはエンドブロック70を配設している。上記給排気ブロック60は、その一端面に給気用継手61及び排気用継手62を備え、それらを各マニホールドブロック30を貫通する給気用の共通流路32及び排気用の共通流路33と連通させて、外部からの給気を共通流路32に送給し、各電磁弁20からの排気を共通流路33を通して排出するものである。上記給排気用継手61,62は、前記出力口用継手39と同様に、その周囲に設けた係止溝に、給排気ブロック60の上部から挿入したU字状をなすピン63の脚部を係合させることにより固定している。なお、図示していないが、この給排気ブロック60におけるマニホールドブロック30との接合面には、該マニホールドブロック30に設けた雄接続端子46bと接続される雌接続端子を設け、また、外面にはそれと電気的に接続された雄接続端子66を設けている。
【0022】また、上記エンドブロック70は、上記給排気ブロック60と共に連設したマニホールドブロック30の両端に位置し、テンションボルト75及び固定ナット65によりそれらを連結すると共に、マニホールドブロック30を貫通して設けた共通流路32,33等の端部を閉鎖するものである。この連結に際し、各マニホールドブロック30の間、並びにマニホールドブロック30と給排気ブロック60及びエンドブロック70との間には、それぞれガスケット30aを介装し、マニホールドブロック30における流体流路部31と電気的回路部41とを個別的にシールしている。このガスケット30aは、マニホールドブロック30における流体流路部31と電気的回路部41とに別体のものとして介装することもできる。
【0023】上記エンドブロック70には、給排気ブロック60における給気用継手61及び排気用継手62とは別に、給気用継手71及び排気用継手72を設けることができる。この場合にも、両継手71,72の固定にはエンドブロック70の上部から挿入したU字状のピン73が用いられる。さらに、図示を省略しているが、このエンドブロック70には、前記エンドユニット8(図1参照)を収容することができる。
【0024】上記給排気ブロック60にガスケット81を介してシール状態で取り付けた中継ユニット80は、マニホールドブロック30内を通して各電磁弁20に送るための前記ゲートウエイ3からの動作制御用のシリアル信号を中継し、その受入及び送出を行うためのものであり、該受入及び送出のためのシリアル信号接続端子82,83を備えている。また、この中継ユニット80内においては、プリント基板84a上に必要な電気・電子部品84bを設けると共に、給排気ブロック60における雄接続端子66と接続されるシリアル信号伝送用の雌接続端子84cを設けている。なお、上記中継ユニット80は、給排気ブロック60とエンドブロック70のいずれか一方または両方に取付けることができ、さらに、給排気ブロック60またはエンドブロック70と一体的に構成することもできる。
【0025】電磁弁20は、本来、シングル弁用またはダブル弁用として構成されるものであるが、図3に示す電磁弁20では、前記スレーブチップ28をシングル弁用とダブル弁用とに切換え設定する切換スイッチ29を設けている。これは、スレーブチップ28をシングル弁用とダブル弁用とに共用できるようにしているため、その切り換えにも用いるものであるが、外部から手動操作で切り換え可能にしたのは、図6に例示する電磁弁90のように、電磁弁がシングル弁とダブル弁とに切換え使用できる場合に有効に利用できるためである。
【0026】即ち、図6に示すパイロット形電磁弁90は、弁ボディ91に、供給ポート92、出力ポート93a,93b、排出ポート94a,94bを設け、主弁体95の軸方向両側に配設された第1ピストン96a及び第2ピストン96bの外端面に、第1または第2のパイロット弁97a,97bからの流体を作用させて、主弁体95をそれぞれの切換位置(主弁体の上半と下半の描記位置)に駆動することにより、5ポートのダブル弁を構成するものであるが、この電磁弁では、第1ピストン96aを第2ピストン96bよりも大径にし、さらに、第1及び第2のパイロット弁97a,97bの動作とは無関係に、パイロット流体圧を第1ピストン及び第2ピストンにそれぞれ作用させ得る手動切換装置98a,98bを設け、それらのうちの第2の手動切換装置98bを押圧状態にロック可能にして、そのロックによる小径の第2ピストン96bの外端面へのパイロット流体圧の作用状態において、第1のパイロット弁97aのみを用いるシングル弁として機能させるようにしている。なお、このパイロット形電磁弁90の詳細は、登録実用新案第2583766号公報等に開示されている。
【0027】図7及び図8は、電磁弁20の他の構成例を示すものである。この電磁弁20には、マニホールドブロック30上の伝送・給電用コネクタ49と、電磁弁に設けた伝送・受電用のコネクタ25Aを通して、受信したシリアル信号から電磁弁の動作信号を抽出するスレーブチップ28を設けているが、そのスレーブチップ28をシングル弁用とダブル弁用とに切換え設定するため、シングル弁に設けるコネクタ25Aとダブル弁に設けるコネクタ25Aとに設ける接続ピン27を、それぞれ、シリアル信号がシングル弁用またはダブル弁用として伝送される接続構造に形成している。
【0028】具体的には、シングル弁用の伝送・受電用のコネクタ25Aは、図8のAに示すように、ショートピン52により切換え端子51を接地側端子55に連結すると共に、シングル弁において必要のない端子をなくし、また、ダブル弁用のコネクタ25Aは、図8のBに示すように、ダブル弁において必要のない端子や接続ピン27を除去することにより構成することができるが、かかる例に限るものではない。このようなシングル弁用及びダブル弁用のコネクタ25Aを設けることにより、シングル弁用とダブル弁用とに共用するスレーブチップ28を、シングル弁用とダブル弁用とに切り換えることができる。一方、伝送・給電用のコネクタ49は、シングル弁とダブル弁とにおいて変わるところがない。なお、図7の電磁弁におけるその他の構成及び作用は、図2及び図3を参照して説明した電磁弁と変わるところがないので、それらと同一または相当部分に同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0029】図9は、上記マニホールド形電磁弁10の制御系における中継ユニット80、マニホールドブロック30及び電磁弁20内における信号線の概要を示すものであり、この制御系では、先に図1によって説明したように、シリアル通信ユニット2及び電源ユニット5からゲートウエイ3を介してシリアル信号及び電力信号が伝送され、それらがシリアル信号線4a及び電力信号線4bからなる専用ケーブル4を経て、マニホールド形電磁弁10に設けた中継ユニット80に、その受入側の接続端子82を介して伝送される。電源ユニット5からの駆動用電力は、ゲートウエイ3を通して伝送するシリアル信号とは別に供給することもできる。中継ユニット80の送出側は、必要に応じて、接続端子83,82Aを経て順次同様なマニホールド形電磁弁10Aの中継ユニット80Aや、他のアナログ機器7等に接続することができ、その送出側も、同様にして接続端子83Aを経て他の機器等に接続することができる。
【0030】中継ユニット80に導入されたシリアル信号は、それに設けている雌接続端子84cから、図9において図示を省略している給排気ブロック60(図1及び図2参照)を介し、さらに、それに隣接するマニホールドブロック30の雄接続端子46b、伝送・給電用のコネクタ49及び電磁弁20の伝送・受電用のコネクタ25Aを介して、電磁弁20内に収容したスレーブチップ28に伝送される。それぞれの電磁弁20への通電及び遮断のための動作出力は、各スレーブチップ28において、シリアル信号に基づいて出力回路のスイッチング動作を行うことによって出力され、電磁弁20のソレノイド26に伝送される。また、上記シリアル信号は、順次、次段の電磁弁20の動作を制御するスレーブチップ28に伝送される。
【0031】電磁弁20に設けたソレノイド26は、パイロット弁21を動作させるためのものであり、それらのうちで、単一の電磁弁20に1個のみのソレノイド26を設けたものがシングル弁(3ポート弁)であり、2個のソレノイド26を設けたものがダブル弁(5ポート弁)である。なお、スレーブチップ28に接続された伝送線85は電磁弁駆動用の電源線及び5V電源85aを介して接続される制御用の電源線であり、伝送線87はシリアル信号S1,S2を伝送する信号線であり、伝送線88はシリアル信号のリターン信号線、89はエンドブロック70に設けた短絡線を示している。また、上記マニホールド形電磁弁10に設けた中継ユニット80の送出側に接続端子83,82Aを介して接続されたマニホールド形電磁弁10Aにおける制御系も、上記マニホールド形電磁弁10の場合と実質的に同様であるから、主たる同一または相当部分に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0032】上記スレーブチップ28は、それにより駆動制御する電磁弁20がシングル弁であるかダブル弁であるかによって、制御系をそれらに適合させる必要があり、例えば、図3を参照して前述したように切換スイッチ29により、あるいは、図8を参照して前述したように、シングル弁とダブル弁のコネクタ25Aを、それぞれの弁用として伝送される接続構造に形成することにより、ダブル弁のコネクタ25Aを、それぞれの弁用として伝送される接続構造に形成することにより、シングル弁用とダブル弁用とに切り換えられるように構成している。図9においては、ショートピン52により切換え端子51を接地側端子55に通断することにより、スレーブチップ28をシングル弁用とダブル弁用とに切り換える構造を模式的に示している。同図において、切換え端子51をショートピン52により接地側端子55に接続した状態がシングル弁用であり、切換え端子51を開放した状態がダブル弁用である。
【0033】このように、電磁弁20の駆動のための制御系を構成するスレーブチップ28を、各電磁弁20内に設け、それに付設した切換スイッチ29等によりシングル弁用とダブル弁用とに切り換え可能にすると、マニホールド形電磁弁10の組み立て時にその制御系をシングル弁用またはダブル弁用にに容易に、または自動的に適合させ得るのは勿論、マニホールドブロック30に搭載した電磁弁20のいずれかをシングル弁とダブル弁の相互間で交換するときにも、同様にしてその電磁弁を制御する制御系をシングル弁用またはダブル弁用に切り換えることが可能になる。また、上記マニホールド形電磁弁10においては、電磁弁20の制御系を各電磁弁内に組み込んでいるので、マニホールド形電磁弁10を極めて簡単に組み立てることができ、各種メンテナンスも容易なマニホールド形電磁弁を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上に詳述した本発明のシリアル信号駆動のマニホールド形電磁弁によれば、マニホールド形電磁弁をシリアル信号により駆動制御するに際し、シングル弁とダブル弁の両制御系を、単一の制御系における切換操作によって構成できるようにし、しかも電磁弁自体にシリアル信号をシングル弁用またはダブル弁用として受信する機能を持たせているので、マニホールド形電磁弁の組立てを著しく簡単化することができ、マニホールドブロックに搭載した電磁弁のいずれかをシングル弁とダブル弁の相互間で交換するときにも、簡単に電磁弁の制御系を切換えることができる。また、マニホールドブロック上に載置する電磁弁がシングル弁またはダブル弁のいずれである場合にも、マニホールドブロック内におけるシリアル信号等の伝送回路としては共通化したものを用いるので、この点でもマニホールド形電磁弁の組立て、電磁弁の交換を容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000102511
【氏名又は名称】エスエムシー株式会社
【出願日】 平成11年3月31日(1999.3.31)
【代理人】 【識別番号】100072453
【弁理士】
【氏名又は名称】林 宏 (外1名)
【公開番号】 特開2000−283324(P2000−283324A)
【公開日】 平成12年10月13日(2000.10.13)
【出願番号】 特願平11−93582