| 【発明の名称】 |
電磁弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 純一
|
| 【要約】 |
【課題】圧力制御を滑らかに行うことができる電磁弁を提供する。
【解決手段】スプール4の孔15に挿通する軸体16の第1弁体部16bはスプール4の外側に配置されて、高圧流路5の開口部5a(弁座)に離・着座可能とされている。また、軸体16の第2弁体部16cはスプール室4a側に配置されているスプール4の孔形成部4c(弁座)に離・着座可能とされている。スプール4が変位して第2弁体部16cが離座(開弁)すると、軸体16には差圧力が作用しなくなるが、この際、スプール4の変位に関してはこの差圧力はなんら影響するものではない。このため、ソレノイド機構14が発生する電磁力に抗する力は、第2弁体部16cの離座前(閉弁時)及び離座後(開弁時)でほとんど変化しないので、スプール4はスムーズに変位し、ひいては圧力制御を滑らかに(連続的に)行うことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中空のスプールを移動可能に収納するシリンダと、該シリンダ内に開口して該シリンダに3つ形成されそのうち1つが該シリンダ底部に開口する液体流路と、前記シリンダ底部における前記1つの液体流路の開口部に設けられたシリンダ側弁座と、前記スプールにおける前記シリンダ底部に対向する端部に形成した孔に移動可能に挿通される軸体と、前記スプールにおける前記孔に設けられたスプール側弁座と、前記軸体に形成され前記スプール側弁座及び前記シリンダ側弁座にそれぞれ離・着座する2つの弁体部と、前記スプールを作動する電磁付勢手段とを備えたことを特徴とする電磁弁。 【請求項2】 弁体部の弁座に当接する面部は、球面または円錐面に形成したことを特徴とする請求項1記載の電磁弁。 【請求項3】 前記1つの液体流路には高圧液体が供給され、残りの2つの液体通路のうち一方の液体通路には低圧液体が供給され、かつ当該一方の液体通路は、前記スプールに形成された通路を介してスプール室に連通し、前記残りの2つの液体通路のうち他方の液体通路は、前記一方の液体通路及び前記1つの液体通路に対して、前記スプールの変位に応じて連通、遮断することを特徴とする請求項1または2記載の電磁弁。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の電子制御液圧ブレーキなどに用いられる電磁弁に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の電磁弁の一例として図4に示す電磁弁1がある。図4において、シリンダ2の室(シリンダ室)3内には中空のスプール4が移動可能に収納されている。シリンダ2にはシリンダ室3に開口する3つの液体流路が形成されている。3つの液体流路のうち一つには高圧液体が供給され、残りの2つの液体通路のうち一方には低圧流体が供給されるようになっており、これら供給液体に対応する液体流路をそれぞれ、高圧流路5、低圧流路6といい、前記残りの2つの液体通路のうち他方の液体流路を中間圧流路7という。 【0003】高圧流路5はシリンダ2の図4左側の端部(以下、シリンダ底部3aという)に開口している。低圧流路6はシリンダ2の図4右側の端部(以下、シリンダ他端部3bという)に開口している。中間圧流路7はシリンダ室3の周壁部に開口している。スプール4の周壁部にはスプール室4aと中間圧流路7とを連通するように通路8が形成されている。 【0004】また、スプール4の両端部にはそれぞれ孔9,10が形成されており、この孔9に弁体11,12がそれぞれ移動可能に収納されている。2つの弁体11,12はそれぞれ、高圧流路5、低圧流路6に対応して配置されており、以下、それぞれ高圧側弁体11、低圧側弁体12という。高圧側弁体11は、孔9に挿入される高圧側弁体軸部11a高圧側弁体軸部11aと、高圧側弁体軸部11aに連接し前記孔9に比して大径でスプール室4a内に配置される高圧側大径部11bとからなっており、高圧側弁体軸部11aの先端部が前記高圧流路5の開口部5aに離・着座するようになっている。また、低圧側弁体12は、高圧側弁体11と同様に、低圧側弁体軸部12aと、低圧側大径部12bとからなっており、低圧側弁体軸部12aの先端部が前記低圧流路6の開口部6aに離・着座するようになっている。 【0005】高圧側弁体11と低圧側弁体12との間には弁体用バネ13が介装されており、両者を離間する方向に付勢している。さらに、この電磁弁1には、スプール4に電磁力を作用してこのスプール4を変位させるソレノイド機構14(図2参照)が設けられている。 【0006】この電磁弁1では、図4に示すように高圧側弁体11、低圧側弁体12が着座し、かつスプール4が中間位置にあり中間圧流路7に対して高圧流路5及び低圧流路6が閉じられた状態で、ソレノイド機構14が作動してスプール4が右方向に変位すると、スプール4を介して高圧側弁体11が右方向に変位して、高圧側弁体11が離座し、高圧流路5とシリンダ室3とが連通し、さらにシリンダ室3、スプール室4a、通路8を介して中間圧流路7が高圧流路5と連通してその内圧が上昇する。 【0007】また、上記と反対にスプール4が左方向に変位すると、高圧側弁体11がスプール4を介して図4左方向に変位して、低圧側弁体12が離座(開弁)し、中間圧流路7が低圧流路6と連通してその内圧が低下する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した電磁弁1では、低圧流路6と中間圧流路7の差圧が、低圧側弁体12と低圧流路6の開口部6a(弁座)との接触円の面積、つまり有効受圧面積に加わるので、スプール4を左方向に変位して中間圧流路7の内圧を減圧する際、低圧側弁体12が離座する前は、(差圧)×(有効受圧面積)の力(以下、差圧力という。)が低圧側弁体12に低圧側弁体12が着座する(閉じる)方向に作用し、ソレノイド機構14には、当該差圧力及び弁体用バネ13のバネ力等に抗する電磁力が要求される。一方、一旦、低圧側弁体12が離座する(開く)と、中間圧流路7と低圧流路6とが連通することにより、低圧側弁体12が離座する前には低圧側弁体12に作用していた前記差圧力が作用しなくなり、その分、ソレノイド機構14が発生する電磁力に抗する力が相対的に小さくなる。このため、スプール4の変位ひいては圧力制御が滑らかに(連続的に)行われなくなってしまう。 【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、圧力制御を滑らかに行うことができる電磁弁を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、中空のスプールを移動可能に収納するシリンダと、該シリンダ内に開口して該シリンダに3つ形成されそのうち1つが該シリンダ底部に開口する液体流路と、前記シリンダ底部における前記1つの液体流路の開口部に設けられたシリンダ側弁座と、前記スプールにおける前記シリンダ底部に対向する端部に形成した孔に移動可能に挿通される軸体と、前記スプールにおける前記孔に設けられたスプール側弁座と、前記軸体に形成され前記スプール側弁座及び前記シリンダ側弁座にそれぞれ離・着座する2つの弁体部と、前記スプールを作動する電磁付勢手段とを備えたことを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、弁体部の弁座に当接する面部は、球面または円錐面に形成したことを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、前記1つの液体流路には高圧液体が供給され、残りの2つの液体通路のうち一方の液体通路には低圧液体が供給され、かつ当該一方の液体通路は、前記スプールに形成された通路を介してスプール室に連通し、前記残りの2つの液体通路のうち他方の液体通路は、前記一方の液体通路及び前記1つの液体通路に対して、前記スプールの変位に応じて連通、遮断することを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態の電磁弁1を図1に基づき、図4を参照して説明する。第1の実施の形態の電磁弁1は、図4の電磁弁1に比して、中間圧流路7、低圧流路6を入れ替えて配置したこと、スプール4の図1右側の端部(以下、スプール底部4bという)は閉塞して形成したこと、スプール4の図1左側の端部の孔15に1つの軸体16を収納したこと、弁体用バネ13をスプール底部4bと軸体16との間に介装したこと、シリンダ室3の図1左右側端部を連通させるようにシリンダ内流路17を形成したことが主に異なっている。前記軸体16は、前記孔15に挿通される軸体軸部16aと、軸体軸部16aの両端側に形成された略球体状の第1、第2の2つの弁体部16b,16cとからなっている。第1弁体部16bはスプール4の外側に配置されて、高圧流路5の開口部5a(弁座を構成する)に離・着座可能とされている。また、第2弁体部16cはスプール室4a側に配置されているスプール4の孔形成部4c(弁座を構成する)に離・着座可能とされている。 【0012】図1は第1弁体部16bが着座し、第2弁体部16cが離座(開弁)し、中間圧流路7に対して低圧流路6が連通した状態を示している。そして、第2弁体部16cが離座(開弁)する前、すなわち第2弁体部16cが着座(閉弁)している際には、スプール4は図1に比して右側にずれた状態にある。このように第2弁体部16cが着座(閉弁)している状態では、軸体16には中間圧流路7と低圧流路6との差圧による力(差圧力)が作用するものの、スプール4を図1左方向に変位する際には、前記差圧力には抗する必要がなく、スプール4を図1左方向に変位する際に必要とされる電磁力は、前記差圧力に抗しなくて済む分、小さい値になる。 【0013】一方、スプール4が図1左方向に変位して第2弁体部16cが離座(開弁)すると、軸体16には差圧力が作用しなくなるが、この際、スプール4の変位に関してはこの差圧力はなんら影響するものではない。このため、ソレノイド機構14が発生する電磁力(第2弁体部16cの離座のために発生する電磁力)に抗する力は、第2弁体部16cの離座前(閉弁時)及び離座後(開弁時)でほとんど変化しないので、スプール4はスムーズに変位し、ひいては圧力制御を滑らかに(連続的に)行うことができる。また、第1、第2弁体部16b,16cの弁座に当接する面部は、球面に形成されており、開閉弁時に、流体の流量を徐々に変化させることが可能となり、これにより、圧力制御を滑らかに行うことができる。なお、第1、第2弁体部16b,16cの弁座に当接する面部を円錐面に形成するように構成してもよい。 【0014】次に、本発明の第2の実施の形態の電磁弁1を図2に基づき、図1及び図4を参照して説明する。図2において、シリンダ2は、シリンダ本体20と、このシリンダ本体20に圧入されシリンダ2の底部を構成する対向磁極21と、対向磁極21に嵌合し固定リング22により対向磁極21及びシリンダ本体20に液密に保持されたスリーブ23と、から大略構成されている。 【0015】スリーブ23にはコイル24を収納したコイルケース25が嵌合されている。コイルケース25は、磁性材からなるコイルケース本体26と、コイルケース本体26の内周側に形成された環状溝部(符号省略)に嵌合される非磁性材(例えばSUS304)製の非磁性環状体27とからなっている。前記スリーブ23内には、前記コイル24と共にソレノイド機構14(電磁付勢手段)を構成するプランジャ28が移動可能に収納されている。プランジャ28の対向磁極21に対向する面部には、対向磁極21に形成された突部29に挿通される凹部30が形成されている。凹部30には、非磁性体(例えばSUS304)のスペーサ31が配置されており、前記凹部30と突部29が密着して戻りが悪くなるのを防止するようにしている。 【0016】スリーブ23の底部(符号省略)とプランジャ28との間にはプランジャ用バネ32が介装されており、プランジャ28を図2右方に付勢し、ひいては対向磁極21に形成した孔(符号省略)に挿通したロッド33を介してスプール4を図2右方に押し付けられるようにしている。図2の軸体16は、前記第1の実施の形態の軸体16(図1)に比して、略球体状の第1、第2弁体部16b,16cに代えて、軸体軸部16aの一端部に形成された略半球状の第1弁体部16b及び軸体軸部16aの他端側に形成され、先端側が略半球状をなす略円柱状の第2弁体部16cを備えている。 【0017】スプール底部4bとシリンダ他端部3bとの間にはスプール用バネ34が介装されており、スプール4を図2左方向(シリンダ他端部3bから離間する方向)に付勢している。スプール用バネ34、前記プランジャ用バネ32、弁体用バネ13の強さは、(スプール用バネ34)>(弁体用バネ13)>(プランジャ用バネ32)となるように設定されている。 【0018】この電磁弁1では、図2に示す状態で第1弁体部16bは高圧流路5の開口部5a(弁座)に着座し、第2弁体部16cはスプール4の孔形成部4c(弁座)から離座し(全開状態)ており、中間圧流路7は低圧流路6に連通している。以下、第1弁体部16b及び高圧流路5の開口部5a(弁座)を高圧弁35といい、第2弁体部16c及びスプール4の孔形成部4c(弁座)を低圧弁36という。この状態で、コイル24への電流を徐々に増すと、プランジャ28(ひいてはロッド33を介したスプール4)は右方向に変位し、これにより低圧弁36及び高圧弁35が以下のように順次、開、閉弁することになる。 低圧弁36全開(高圧弁35閉)〔図2の状態。中間圧流路7が低圧流路6に連通〕 →低圧弁36閉(高圧弁35閉)〔中間圧流路7が低圧、高圧流路6,5と非連通。圧力保持〕 →高圧弁35開(低圧弁36閉)〔中間圧流路7が高圧流路5と連通〕 →高圧弁35全開(低圧弁36閉)〔中間圧流路7が高圧流路5と連通〕 【0019】また、高圧弁35全開(低圧弁36閉)の状態から、上述したのと反対にコイル24への電流を徐々に減少すると、低圧弁36及び高圧弁35が以下のように順次、開、閉弁することになる。 高圧弁35全開(低圧弁36閉)〔中間圧流路7が高圧流路5と連通〕 →高圧弁35閉(低圧弁36閉)〔中間圧流路7が低圧、高圧流路6,5と非連通。圧力保持〕 →低圧弁36開(高圧弁35閉)〔中間圧流路7が低圧流路6に連通〕 → 低圧弁36全開(高圧弁35閉)〔図2の状態。中間圧流路7が低圧流路6に連通〕 【0020】このような構成の電磁弁1では、前記低圧弁36全開(高圧弁35閉)→低圧弁36閉(高圧弁35閉)における低圧弁36の開弁、閉弁の切換えの際には、コイル24が発生する電磁力は、切換え前はスプール用バネ34のバネ力、切換え後はスプール用バネ34及び弁体用バネ13の合成バネ力に抗すればよくて、差圧力に影響されることがない。このため、上述した従来技術で生じたような差圧力の大きな変化に伴うスプール4の非連続的な動きを招くことがなく、圧力制御を滑らかに(連続的に)行うことができる。 【0021】また、前記低圧弁36閉(高圧弁35閉)→高圧弁35開(低圧弁36閉)における高圧弁35の閉弁、開弁の切換えの際には、切換え前、第1弁体部16bに高圧流路5及び中間圧流路7の差圧が作用するが、この差圧は軸体16を開弁する方向(すなわち、弁体用バネ13に抗する方向)に作用し、弁体用バネ13のバネ力はこの差圧を含む大きさにされており、高圧弁35を閉弁している。そして、この際、ソレノイド機構14が発生する電磁力はスプール用バネ34及び弁体用バネ13の合成バネ力に抗する大きさになっている。一方、切換え後には、中間圧流路7が高圧流路5と連通することにより前記差圧が第1弁体部16bに作用しなくなるが、スプール4移動には切換え前と同様にスプール用バネ34及び弁体用バネ13の合成バネ力に抗する力が必要となり、前記差圧力の変化に伴いソレノイド機構14が発生する電磁力に抗する力は変化しない。このため、この高圧弁35の閉弁、開弁の切換えの際にも、上述した従来技術で生じたような差圧力の大きな変化に伴うスプール4の非連続的な動きを招くことがなく、圧力制御を滑らかに(連続的に)行うことができる。 【0022】また、前記高圧弁35全開(低圧弁36閉)〔中間圧流路7が高圧流路5と連通〕→高圧弁35閉(低圧弁36閉)〔中間圧流路7が低圧、高圧流路6,5と非連通。圧力保持〕における高圧弁35の開弁、閉弁の切換えの際には、上述した低圧弁36閉(高圧弁35閉)→高圧弁35開(低圧弁36閉)における高圧弁35の閉弁、開弁の切換えの際と同様に、差圧力の大きな変化に伴うスプール4の非連続的な動きを招くことがなく、圧力制御を滑らかに(連続的に)行うことができる。 【0023】また、高圧弁35閉(低圧弁36閉)〔中間圧流路7が低圧、高圧流路6,5と非連通。圧力保持〕→低圧弁36開(高圧弁35閉)〔中間圧流路7が低圧流路6に連通〕における低圧弁36の閉弁、開弁の切換えの際には、切換え前、第2弁体部16cに中間圧流路7及び低圧流路6の差圧が作用するが、この差圧は軸体16を開弁する方向(すなわち、弁体用バネ13に抗する方向)に作用し、弁体用バネ13のバネ力はこの差圧を含む大きさにされており、低圧弁36を閉弁している。そして、この際、ソレノイド機構14が発生する電磁力はスプール用バネ34及び弁体用バネ13の合成バネ力に抗する大きさになっている。一方、切換え後には、中間圧流路7が低圧流路6と連通することにより前記差圧が第2弁体部16cに作用しなくなるが、スプール4移動には切換え前と同様にスプール用バネ34及び弁体用バネ13の合成バネ力に抗する力が必要となり、前記差圧力の変化に伴いソレノイド機構14が発生する電磁力に抗する力は変化しない。このため、この低圧弁36の閉弁、開弁の切換えの際にも、上述した従来技術で生じたような差圧力の大きな変化に伴うスプール4の非連続的な動きを招くことがなく、圧力制御を滑らかに(連続的に)行うことができる。 【0024】次に、本発明の第3の実施の形態の電磁弁1を図3に基づき、図1、図2及び図4を参照して説明する。この電磁弁1は、第2の実施形態の電磁弁1(図2)に比して、図2のソレノイド機構14がプッシュ式であったのに比してプル式であること、第2の実施形態のプランジャ28とスプール4を一体化した一体化スプール4Aを設けていること、高圧流路5をシリンダ他端部3bに設けたこと、一体化スプール4Aの向きを第2の実施形態に比して反対向きに設け、第1弁体部16bが高圧流路5の開口部5aに離・着座するように構成したこと、スリーブ23、プランジャ用バネ32及びロッド33を廃止したこと、シリンダ内流路17に代えて一体化スプール4Aにスプール内流路37を形成し、シリンダ室3の図3左右側端部を連通させるようにしたこと、コイルケース本体26と共にコイルケース25を構成する非磁性環状体27に代えて、シリンダ本体20に結合するように非磁性環状体27Aを設けたことが主に異なっている。 【0025】この電磁弁1も、コイル24への通電により一体化スプール4Aを変位させ、前記第2の実施の形態と略同様に低圧弁36及び高圧弁35の開閉弁が行われる。そして、この場合にも、低圧弁36の開閉弁(開弁→閉弁、閉弁→開弁)の際及び高圧弁35の開閉弁(開弁→閉弁、閉弁→開弁)の際、前記第2の実施の形態と同様に、上述した従来技術で生じたような差圧力の大きな変化に伴う一体化スプール4Aの非連続的な動きを招くことがなく、圧力制御を滑らかに(連続的に)行うことができる。 【0026】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、1つの液体流路には高圧液体を供給し、残りの2つの液体通路のうち一方の液体通路には低圧液体を供給し、かつ当該一方の液体通路は、スプールに形成された通路を介してスプール室に連通し、前記残りの2つの液体通路のうち他方の液体通路は、前記一方の液体通路及び前記1つの液体通路に対して、前記スプールの変位に応じて連通、遮断するように構成することが可能となり、このように構成することにより、軸体に形成した弁体部のスプール側弁座に対する着座・離座の際、前記離座前の着座時に前記軸体に作用する前記他方の液体通路(中間圧)と前記一方の液圧流路(低圧)の差圧による力(差圧力)に抗することなく、電磁付勢手段の電磁力によりスプールを軸体とは別個に移動して着座・離座することができる。このため、電磁付勢手段の電磁力に抗する力が、離座前(閉弁)及び離座後(開弁)でほとんど変化しなくなり、スプールはスムーズに変位し、ひいては圧力制御を滑らかに(連続的に)行うことができる。請求項2記載の発明によれば、弁体部の弁座に当接する面部は、球面または円錐面に形成されており、開閉弁時に、流体の流量を徐々に変化させることが可能となり、これにより、圧力制御を滑らかに行うことができる。請求項3記載の発明によれば、1つの液体流路には高圧液体が供給され、残りの2つの液体通路のうち一方の液体通路には低圧液体が供給され、かつ当該一方の液体通路は、スプールに形成された通路を介してスプール室に連通し、前記残りの2つの液体通路のうち他方の液体通路は、前記一方の液体通路及び前記1つの液体通路に対して、前記スプールの変位に応じて連通、遮断するので、請求項1記載の発明と同様にして圧力制御を滑らかに(連続的に)行うことができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003056 【氏名又は名称】トキコ株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年3月31日(1999.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−283321(P2000−283321A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−92720 |
|