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【発明の名称】 電磁弁
【発明者】 【氏名】高山 利男

【氏名】松永 邦洋

【要約】 【課題】使用状況にかかわらず微妙な流量調整を行える簡易な構成の電磁弁を提供する。

【解決手段】スリーブ本体底部5の孔に沿って移動可能に係合部材39を設け、スリーブ本体底部5の外側に比例ソレノイド機構6を設け、その可動子36が係合部材39を介してスプール22を変位させ、第1、第2弁10,11の開閉モード調整を、ソレノイド35への通電電流により行う。スリーブの両端部に形成したポートの間になるように可動子及びソレノイドを配置した従来技術に比して、ソレノイド35及び可動子36の配置を比較的余裕をもって行え、これに伴い、構成の簡易化及び組付性ひいては生産性の向上が図れる。ソレノイド35への通電量を変えることにより第1、第2弁10,11の開度調整が可能となり、これにより流体流量の調整を図ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1、第2、第3ポートを備えた中空のスリーブと、該スリーブの中空部における一端部、他端部側に配置されて第1、第2ポートの連通、遮断及び第2、第3ポートの連通、遮断をそれぞれ行う第1、第2弁体と、前記中空部における前記第1、第2弁体の間に軸方向に変位可能に配置され変位に伴い両端部で第1、第2弁体を押圧して開弁させるスプールと、第1、第2弁体を閉弁方向に付勢する第1、第2弁体閉弁用付勢手段と、スリーブの一端部に形成した軸方向に延びる孔に沿って移動する係合部材と、前記スリーブと前記スプールとの間に介装されてこのスプールを介して第1弁体を開弁方向に押圧する第1弁体開弁用付勢手段と、前記スリーブの一端部の外側に配置され係合部材を介してスプールを押圧する可動子を有し電磁力により該可動子をスリーブの軸方向に移動させる電磁付勢手段と、を備え、第3ポートはスリーブの他端部に設けると共に、第1、第2ポートはその一端が前記中空部、その他端がスリーブの外周部に開口するように設けたことを特徴とする電磁弁。
【請求項2】 第1弁体とそのシート部、または第2弁体とそのシート部に、開弁時に流体の流れを絞る絞り部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
【請求項3】 電磁付勢手段は電流に比例した電磁力を発生することを特徴とする請求項1または2記載の電磁弁。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンチロックブレーキ制御装置などのブレーキ液圧制御装置に用いて好適な電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁弁の一例として特開平5−112229号公報に示す電磁弁がある。同公報の電磁弁は、両端部にポートを形成したスリーブに埋設するようにソレノイドを設けると共に、スリーブ内に可動子を収納し、可動子の両端部に設けた弁体を、前記ポートのスリーブ内側の開口部に形成したシート面に押し付けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従来技術は、スリーブ内が、弁体の外側(ポート側)より高圧となる状況で使用する場合、一旦、開弁すると弁体前後の差圧が低下し、弁体が開弁しやすくなる圧力バランスとなり、微妙な流量調整を行うことが難しかった。また、軸方向の両端側に形成したポート間になるように可動子及びソレノイドを配置しており、狭い領域に軸方向に移動する可動子及びソレノイドを配置する必要があることから複雑な構成となる上、組付性が劣り生産性が低下しやすいものになっている。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、使用状況にかかわらず微妙な流量調整を行える簡易な構成の電磁弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、第1、第2、第3ポートを備えた中空のスリーブと、該スリーブの中空部における一端部、他端部側に配置されて第1、第2ポートの連通、遮断及び第2、第3ポートの連通、遮断をそれぞれ行う第1、第2弁体と、前記中空部における前記第1、第2弁体の間に軸方向に変位可能に配置され変位に伴い両端部で第1、第2弁体を押圧して開弁させるスプールと、第1、第2弁体を閉弁方向に付勢する第1、第2弁体閉弁用付勢手段と、スリーブの一端部に形成した軸方向に延びる孔に沿って移動する係合部材と、前記スリーブと前記スプールとの間に介装されてこのスプールを介して第1弁体を開弁方向に押圧する第1弁体開弁用付勢手段と、前記スリーブの一端部の外側に配置され係合部材を介してスプールを押圧する可動子を有し電磁力により該可動子をスリーブの軸方向に移動させる電磁付勢手段と、を備え、第3ポートはスリーブの他端部に設けると共に、第1、第2ポートはその一端が前記中空部、その他端がスリーブの外周部に開口するように設けたことを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、第1弁体とそのシート部、または第2弁体とそのシート部に、開弁時に流体の流れを絞る絞り部を設けたことを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、電磁付勢手段は電流に比例した電磁力を発生することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の電磁弁1を図1ないし図5に基づいて説明する。この電磁弁1(3位置電磁弁)は、図示しないアンチロックブレーキ制御装置などのブレーキ液圧制御装置に設けられ、流体通路が形成されたマニホールドなど(ハウジング)に、プラグ等と同様に差し込まれるように構成され、ユニット化されたものになっている。
【0007】図1ないし図3において、電磁弁1は、有底のスリーブ本体2及び該スリーブ本体2の開口部に嵌合される有底筒状の蓋3からなるスリーブ4と、スリーブ本体2の底部(スリーブ本体底部)5の外側に保持される比例ソレノイド機構6(電磁付勢手段)と、を備えている。スリーブ本体底部(スリーブの一端部)5には、スリーブ本体2における蓋3とスリーブ4との間の空間(中空部本体)7aに連接する穴(ソレノイド側中空部)7bが形成されている。蓋3は、開口部をソレノイド側中空部7bに向けて〔すなわち、底部(蓋底部)3aを外側に向けて〕配置されており、蓋3の穴(蓋側中空部)7cが中空部本体7aに連通している。本実施の形態では、蓋側中空部7c、中空部本体7a及びソレノイド側中空部7bにより中空部7が構成されている。
【0008】スリーブ本体2にはその側面部8(外周部)に開口しかつ中空部7に連通する2つのポート9a,9bが形成され、また、蓋底部3aには中空部7に連通する1つのポート9cが形成されている。側面部8に開口する2つのポート9a,9bのうちポート9aはソレノイド側中空部7bに連通し、他の1つのポート9bは中空部本体7aの軸方向の略中心部分に開口している。以下、便宜上、側面部8に開口した2つのポート9a,9bのうち前者(ソレノイド側中空部7bに連通するポート9a)を第1ポート9a、後者(中空部本体7aに開口するポート9b)を第2ポート9b、蓋底部3aに形成されたポート9cを第3ポート9cという。
【0009】本実施の形態では、電磁弁1はアンチロックブレーキ制御装置に用いられるようになっており、第1ポート9aにマスタシリンダ(図示省略)、第2ポート9bにホイールシリンダ(図示省略)、第3ポート9cに低圧室(図示省略)が接続され、アンチロックブレーキ制御における増圧、減圧、液圧保持の機能を果たすようにしている。
【0010】ソレノイド側中空部7b、蓋側中空部7cには、第1、第2ポート9a,9bの連通、遮断及び第2、第3ポート9b,9cの連通、遮断をそれぞれ行う第1、第2弁10,11が設けられている。第1弁10は、ソレノイド側中空部7bにおける中空部本体7a側の開口部に設けられ中央部に孔(第1弁座孔)12を形成した弁座(第1弁座)13と、第1弁座13に対応してソレノイド側中空部7bの底(ソレノイド側中空部底14)側に配置されて軸方向の変位により第1弁座孔12を開閉する(第1、第2ポート9a,9bの連通、遮断を行う)弁体(第1弁体)15と、から大略構成されている。ソレノイド側中空部底14と第1弁体15との間には第1バネ16(第1弁体閉弁用付勢手段)が介装されており、第1弁体15を閉弁方向に付勢している。
【0011】第2弁11は、蓋側中空部7cにおける開口部に設けられ中央部に孔(第2弁座孔)17を形成した弁座(第2弁座)18と、第2弁座18及び蓋底部3aの間で第2弁座18側に配置されて軸方向の変位により第2弁座孔17を開閉する(第2、第3ポート9b,9cの連通、遮断を行う)弁体(第2弁体)19と、から大略構成されている。蓋底部3aと第2弁体19との間には第2バネ20(第2弁体閉弁用付勢手段)が介装されており、第2弁体19を閉弁方向に付勢している。第2弁座18における中空部本体7a側には、第2弁座孔17を頂点として略円錐形状となる(中空部本体7a側になるに従って径が大きくなる)円錐シート面21が形成されている。
【0012】スリーブ本体2の中空部本体7aには軸方向(図1左右方向)に移動可能にスプール22が収納されている。スプール22は、中空部本体7aに沿って摺動する所定厚さの円柱状のスプール本体23と、スプール本体23の一方の面部(図1右側)の中央部に突出形成された略半球状の突出部(第1突出部)24と、第1突出部24に直立され第1弁座孔12を通して第1弁体15を押圧可能な第1ピン25と、スプール本体23の他方の面部(図1左側)に直立されスプール本体23に比して小径の軸部(スプール軸部)26と、スプール軸部26の先端部に突出形成され頂部が略半球状をなす軸状の突出部(第2突出部)27と、第2突出部27に直立され第2弁座孔17と通して第2弁体19を図1左方向に押圧可能な第2ピン28と、から大略構成されている。
【0013】スプール本体23には、その両面側に開口する通路(スプール通路)29が形成されている。蓋3の開口側先端部とスプール本体23との間には、第3バネ10a(第1弁体開弁用付勢手段)が介装されており、スプール22を第1弁体15側に押圧して第1弁10を開弁する方向に付勢している。上述したように第2ピン28が第2弁体19を押圧することにより第2弁体19が開弁するが、この際、第2弁座18の円錐シート面21に第2突出部27の先端部(略半球形状)が接近することで、両者により形成される通路の面積が徐々に小さくなり(絞られ)、開弁時に流体の通過流量が急激に増加しないようにしており、本実施の形態では、当該円錐シート面21及び第2突出部27により絞り部30を構成している。
【0014】比例ソレノイド機構6は、スリーブ本体2に外方に突出して形成された筒部(スリーブ突出筒部)31に一端側が嵌装された筒部(スリーブ取付筒部)32と、スリーブ取付筒部32の他端側に嵌挿された固定子33(コア)と、スリーブ取付筒部32及び固定子33に嵌装して保持される環状のヨーク部34と、ヨーク部34内に配置されて図示しないバッテリからの電流供給により電流に比例した大きさの電磁力を発生するソレノイド35と、スリーブ突出筒部31の孔(符号省略)及び固定子33に形成された凹部33aに図1左右方向に移動可能に収納された筒状の可動子36とから大略構成されている。スリーブ取付筒部32の基端側の外周にはスリーブ本体2の突出部分(符号省略)にかしめられた弾性材料製のシール部材37が嵌装されており、スリーブ取付筒部32外に流体が漏れるのを防止している。シール部材37は弾性材料に限らず、金属等他の材料であってもよい。
【0015】スリーブ本体底部5には、同心状に3つの孔38a,38b,38cが形成されており、この孔38a,38b,38cに挿通して軸方向(図1左右方向)に移動可能に係合部材39が設けられている。係合部材39は、可動子36の図1左方向への変位により押されてスプール22を図1左方向(第1弁10の閉弁方向、第2弁11の開弁方向)に押圧し、これにより第1、第2弁10,11の開閉モードを切換えるようにしている。
【0016】係合部材39は図2に示すように中空部本体7aに摺動する大きさの略リング状の係合部材本体40と、係合部材本体40に直立された3本の軸部(係合部材軸部)41a,41b,41cとからなっている。係合部材39における係合部材軸部41a,41b,41cが設けられた面部には径方向に延びる凹部42が形成されている。また、係合部材本体40の外周部のうち凹部42に対向した部分は平坦面43とされており、凹部42が第1ポート9a側に配置され、後述の孔44,44を該凹部42と対向させて係合部材39を位置決めしやすいようにしている。
【0017】係合部材39は、係合部材本体40を中空部本体7aにおける底部とスプール22との間に収納し、かつ係合部材軸部41a,41b,41cを、図3に示すようにスリーブ本体底部5に形成された3つの孔38a,38b,38cに挿通して配置されている。この場合、係合部材軸部41a,41b,41cの先端部はスリーブ突出筒部31内に突出して可動子36に当接し、かつ係合部材本体40はスプール22に当接している。スリーブ本体底部5には前記3つの孔38a,38b,38cに並ぶように前記2つの孔44が形成されており、この2つの孔44及び可動子36に形成された孔36aを通して可動子36の両面側が第1ポート9aに連通し、第1弁10の開閉にかかわらず可動子36の両面側が同等圧になる(可動子36の両面側に圧力差を生じさせない)ようにしている。
【0018】この電磁弁1では、非通電状態(図1)では、第3バネ10aのバネ力が第1バネ16のバネ力に抗してスプール22ひいては第1ピン25を図1右方向に付勢し、第1ピン25に第1弁体15を押圧させている。この状態では、第1ピン25による第1弁体15の押圧により第1弁10は開弁し、ソレノイド側中空部7b、スプール通路29及び中空部本体7aを介して第1ポート9a(マスタシリンダ)と第2ポート9b(ホイールシリンダ)とが連通するようになっている。また、第2弁11の第2弁体19は第2バネ20により第2弁座18に押し付けられており、第3ポート9cに対して第1ポート9a及び第2ポート9bの連通が遮断した(第2が閉弁した)状態になっている。そして、ソレノイド35に供給される電流値に応じて可動子36が変位し、可動子36に押圧されて変位するスプール22の変位量(ストローク)に応じて、第1弁10及び第2弁11の開閉モードが第1表に示すように切換えられるようになっている。
【0019】

【0020】第1表においてS0 はスプール22の初期位置、S1 はソレノイド35に第1所定値の電流を流して可動子36ひいてはスプール22が初期位置S0 から所定量(第1所定量)図1左方向に変位して第1弁10が閉弁する(図4)位置、S2 はソレノイド35に第2所定値〔(第2所定値)>(第1所定値)〕の電流を流して可動子36ひいてはスプール22が初期位置S0 から第2所定量〔(第2所定量)>(第1所定量)〕図1左方向に変位して第2弁11が開弁する(図5)位置、S3 は位置S2 を越えた所定のストローク位置を示す。
【0021】上述したように構成した電磁弁1では、ソレノイド35に通電しないとき及び電流値が第1所定値に達しない間は、スプール22のストロークはストロークS0 〜S1 となり、図1に示すように第1弁10は開弁し、第2弁11は閉弁した状態(第1モード)であり、第1ポート9a(マスタシリンダ)と第2ポート9b(ホイールシリンダ)とが連通する一方、第2ポート9b(ホイールシリンダ)と第3ポート9c(低圧室)とは遮断されている。これにより、マスタシリンダからのブレーキ液圧がホイールシリンダに供給されるようになっている。
【0022】ソレノイド35に通電する電流値が第1所定値に達し、その後第2所定値に達する前は、スプール22のストロークはストロークS1 〜S2 となり、図4に示すように第1弁10は閉弁し、第2弁11は閉弁した状態(第2モード)であり、第2ポート9b(ホイールシリンダ)は第1ポート9a(マスタシリンダ)及び第3ポート9c(低圧室)の双方に遮断された状態になっており、ホイールシリンダの液圧が保持される(液圧保持モードを構成する)ようにしている。
【0023】また、ソレノイド35に通電する電流値が第2所定値に達した後は、スプール22のストロークはストロークS2 を越えた位置(第1表S2 〜S3 )となり、図5に示すように第1弁10は閉弁し、第2弁11は開弁した状態(第3モード)となって、第2ポート9b(ホイールシリンダ)は第3ポート9c(低圧室)に連通し、これにより、ホイールシリンダの減圧が行われる(減圧モードを構成する)。この第2弁11の開弁は、上述したように第2ピン28が第2弁体19を押圧することにより行われるが、絞り部30を設けたことにより、第2弁11の開弁時に第2弁座18の円錐シート面21に第2突出部27の先端部(略半球形状)が接近して通路の面積が徐々に小さくなる。このため、第3ポート9c(低圧室)が第2ポート9b(ホイールシリンダ)に比して低圧の使用状況においても、第2弁11の開弁時に流体の通過流量が急激に増加するようなことが回避され、ひいては微妙な流量調整を図ることが可能となる。
【0024】スリーブの両端部に形成したポートの間になるように可動子及びソレノイドを配置した従来技術では、狭い領域に軸方向に移動する可動子及びソレノイドを配置することから複雑な構成が強いられるものになっていたが、これに比して、本実施の形態で、スリーブ4の外部に比例ソレノイド機構6を有しており、構成の簡易化及び組付性ひいては生産性の向上を図ることできる。
【0025】また、本実施の形態では、スプール22を、第1、第2弁10,11(第1弁体15及び第1弁座13、第2弁体19及び第2弁座18)と同軸線方向に設け、かつ可動子36を、第1弁10に対して軸線方向で第2弁11から離間する側に、配置し、係合部材39を介してスプール22が可動子36と接続されており、可動子36の径寸法がスプール22の径寸法に影響されることがなく、その分、可動子36ひいては比例ソレノイド機構6形状を大きくすることを回避することができる。すなわち、特開平9−280409号公報の図10に示される電磁弁では、可動子の内周にスプールを挿入するようにして両者を一体に固定しているため、スプールの径寸法を大きくすることに伴い、可動子を大きくする必要があり、電磁弁全体の大型化を惹起することになるが、これに比して、本実施の形態では、上述したように、スプール22の径寸法を大きくする場合にも、可動子36の大型化を招くことが避けられる。
【0026】本実施の形態では、上述したように電磁弁1はアンチロックブレーキ制御装置に用いられるようになっており、第1ポート9aにマスタシリンダ(図示省略)、第2ポート9bにホイールシリンダ(図示省略)、第3ポート9cを低圧室(図示省略)が接続されアンチロックブレーキ制御(図示省略)における増圧、減圧、液圧保持の機能を果たすようになっているが、第1ポート9aを外部液圧源のリザーバ(低圧室)に、第2ポート9bをホイールシリンダに、第3ポート9cを外部液圧源(高圧源)における高圧のブレーキ液を生成または蓄えるポンプまたはアキュムレータに接続し、ブレーキバイワイヤ方式のブレーキ装置のブレーキ液圧制御装置として機能させる(この場合、電磁力発生手段は比例ソレノイド機構であることが望まれる)ようにすることも可能である。
【0027】上記実施の形態では、電磁力発生手段が比例ソレノイド機構6である場合を例にしており、発生する電磁力の大きさひいてはスプール22の位置を電流値により調整することが可能になり、これにより、第1弁10または第2弁11の開度調整を行って流体流量を容易に調整することができる。なお、電磁力発生手段は、比例ソレノイド機構6に限らず、上述した大きさの電磁力を発生できる電磁石など他の装置であってもよい。
【0028】上記実施の形態では、比例ソレノイド機構6がスプール22を押圧するいわゆるプッシュ式のものを例にしたが、これに代えてスプール22を引っ張るようにしたいわゆるプル式の比例ソレノイド機構を用いるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、第1弁体及び第2弁体による開閉モード(第1ポートと第2ポートとの連通、遮断及び第2ポートと第3ポートとの連通、遮断)の調整を、スリーブの外側に配置した電磁付勢手段の可動子が係合部材を介してスプールを変位させることにより行っており、スリーブの両端部に形成したポートの間になるように可動子及びソレノイドを配置した従来技術に比して、電磁付勢手段及びその可動子の配置を比較的余裕をもって行え、これに伴い、構成の簡易化及び組付性ひいては生産性の向上を図ることできる。請求項2記載の発明は、開弁時に流体の流れを絞る絞り部を設けているので、開弁時に流体の通過流量が急激に増加するようなことが回避され、ひいては微妙な流量調整を図ることが可能となる。請求項3記載の発明は、電磁付勢手段は電流に比例した電磁力を発生するので、発生する電磁力の大きさひいてはスプールの位置を電流値により調整することが可能になり、これにより、第1弁または第2弁の開度調整を行って流体流量を調整することができる。
【出願人】 【識別番号】000003056
【氏名又は名称】トキコ株式会社
【出願日】 平成11年3月31日(1999.3.31)
【代理人】 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
【公開番号】 特開2000−283318(P2000−283318A)
【公開日】 平成12年10月13日(2000.10.13)
【出願番号】 特願平11−92717