| 【発明の名称】 |
ガス栓 |
| 【発明者】 |
【氏名】西堀 慎一
【氏名】田中 信男
【氏名】植田 陽介
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| 【要約】 |
【課題】栓収容部(11)と栓収容部(11)の開放端に連続する筒状部(12)からなる栓本体(10)と、栓収容部(11)に回動自在に収容される栓体(20)と、栓本体(10)の開放端部を閉塞し且栓体(20)に相対回動阻止状態に連結される操作ハンドル(30)とを備えたガス栓に関し、ガス栓の美観を向上させること。
【解決手段】操作ハンドル(30)は、筒状部(12)よりも上方に突出するつまみ部(3) と、筒状部(12)内に収容される機構部(31)とからなり、筒状部(12)の周壁の直径線上には、機構部(31)を介して一方から他方に貫通させる筒状又は軸状のストッパー(50)が固定され、機構部(31)には、ストッパー(50)の所定角度範囲の相対回動を可能にする横孔部(40)が外周面に開放するように形成されており、筒状部(12)の周壁の、その上端からストッパー(50)の貫通部までを被覆する筒状の被覆カバー(1) を設けたこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上方に開放する栓収容部と前記栓収容部の開放端に連続する筒状部とを備えた栓本体と、前記栓収容部に収容されるとともに前記栓本体に対して回動自在な栓体と、前記栓本体の開放端部を閉塞するとともに前記栓体に対して相対回動阻止状態に連結される操作ハンドルとからなるガス栓において、前記操作ハンドルは、前記筒状部よりも上方に突出するつまみ部と、前記つまみ部に一体的に設けられるとともに前記筒状部内に収容される機構部とからなり、前記筒状部の周壁の直径線上には、前記機構部を介して一方から他方に貫通させた筒状又は軸状のストッパーが固定され、前記機構部には、前記ストッパーの所定角度範囲の相対回動を可能にする横孔部が外周面に開放するように形成されており、前記筒状部には、前記周壁の上端から前記ストッパーの貫通部までを被覆する筒状の被覆カバーが設けられていることを特徴とするガス栓。 【請求項2】 請求項1に記載のガス栓において、前記被覆カバーは、前記筒状部に対して上方から外嵌止着されると共に取り外し可能に装着され、前記ストッパーは前記筒状部の前記周壁に対して取り外し可能に固定されているガス栓。 【請求項3】 請求項1又は2に記載のガス栓において、前記被覆カバーは、弾性変形可能な材質からなる環状体とし、前記ストッパーの長さは、前記筒状部の外径よりも長く設定するとともに、前記被覆カバーの内径を前記ストッパーの長さに略一致させ、前記被覆カバーを上方から嵌め込んだ時に、前記筒状部の外周面から突出する前記ストッパーの両端部に係合する係合部を前記被覆カバーの内周面に形成したガス栓。 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のガス栓において、前記横孔部は、前記ストッパーの両端側の相互に逆向きの第1、第2側面が同時に当接する第1、第2回動阻止面と、前記第1、第2側面が前記第1、第2回動阻止面にそれぞれ当接した状態から前記ストッパーを90度回動させた時に前記第1、第2側面のそれぞれ反対側に位置する第3、第4側面が同時に当接する第3、第4回動阻止面との間に形成されているものとし、前記栓体に貫通させるガス孔が前記第1、第2回動阻止面又は第3、第4回動阻止面のどちらか一方に対して平行となるように、前記栓体は前記機構部に連結されるガス栓。 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のガス栓において、前記筒状部の前記周壁にストッパー挿通用の一対の透孔を形成するとともに、前記透孔の一方を他方よりも大径に形成し、前記ストッパーは、長手方向全域に渡ってスリットが形成されたスプリングピンとするとともに自由状態におけるその直径を、前記一方の透孔の直径よりも小さく且前記他方の透孔の直径よりも大きく設定し、前記ストッパーは、前記スリットが上向きとなる姿勢で前記筒状部の前記周壁に貫通固定されているガス栓。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ガス栓、特に、栓本体内に、ガス孔が貫通する栓体を回動自在に収容して、前記栓体の所定の角度範囲内での回動により、ガス通路を開閉させる形式のガス栓に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種ガス栓として、特開平9−178002号公報に開示のものがある。このものは、栓体の回動範囲を規制する機構部を操作ハンドルと一体的に設けるようにしたもので、図7に示すように、栓本体(10)と、栓本体(10)内に回動自在に収容される栓体(20)と、前記栓体(20)を回動操作する操作ハンドル(30)とから構成されている。 【0003】栓本体(10)には、栓体(20)が収容される栓収容部(11)と、その上方に連続する筒状部(12)が形成されており、その上流側(図7の右側部)には、ガス流入筒部(13)が栓収容部(11)に連通するように形成されており、下流側(図7の左側部)には、ガス流出筒部(14)が栓収容部(11)に連通すると共に前記ガス流入筒部(13)と同軸上に形成されている。ガス流入筒部(13)には、可撓管接続用の継手部(15)が設けられており、ガス流出筒部(14)は、継手(16)を介してガス器具等に接続できるようになっている。 【0004】栓体(20)には、ガス流入筒部(13)及びガス流出筒部(14)に対向して両者を連通させるガス孔(21)が貫通されており、栓体(20)を栓本体(10)内で回動させることにより、ガス栓は開閉可能となる。操作ハンドル(30)の下面には、栓本体(10)の筒状部(12)内に収容される機構部(31)が設けられており、そのさらに下面に設けた凸部(32)を栓体(20)の上面に形成した凹部(23)に嵌合させることにより、操作ハンドル(30)は栓体(20)に対して回動阻止状態に連結されることとなる。この状態において、バネ(4) によって、操作ハンドル(30)は上方に付勢されている。 【0005】操作ハンドル(30)の上面には、図8に示すように、筒状部(12)の相互に対向する側壁に形成された一対の螺孔(12a)(12b)に貫通螺合させる軸状のストッパー(50)が収容される係止溝(34)が形成されており、これにより、操作ハンドル(30)の上面がストッパー(50)によって下方へ押えられることとなり、栓本体(10)からの離脱が防止される。そして、係止溝(34)の底面側の両側面のうち、係止溝(34)の両端から中央近傍部に至る範囲の相互に逆側の側面からは、それぞれ同一の周方向へほぼ90度に渡って、前記各側面に連通し且前記ストッパー(50)が挿入可能な一対の切欠部(36)(36)が機構部(31)の外周面に開放するように形成されている。 【0006】又、操作ハンドル(30)の外周端から連続するように、化粧筒部(33)が設けられており、機構部(31)を栓本体(10)の筒状部(12)内に収容した時に、化粧筒部(33)によって筒状部(12)の外周面は覆われる態様となる。尚、操作ハンドル(30)を栓本体(10)に抜止め状態に取り付けた時に、筒状部(12)の一方の螺孔(12b) よりも大径な他方の螺孔(12a) に対向する化粧筒部(33)の所定位置には、前記他方の螺孔(12a) よりも大径な挿通孔(33a) が形成されている。 【0007】この従来のガス栓を組み付けるには、まず、栓収容部(11)に栓体(20)を収容し、栓体(20)に設けられたバネ収容孔(22)にバネ(4) を収容する。次に、操作ハンドル(30)の機構部(31)を、栓体(20)の上方に位置する筒状部(12)に収容するとともに、機構部(31)の下面に設けられている凸部(32)を栓体(20)の上面に設けられている凹部(23)に嵌め込む。このとき、係止溝(34)の両端が、筒状部(12)の螺孔(12a)(12b)にそれぞれ対向するとともに大径側の螺孔(12a) に化粧筒部(33)に設けた挿通孔(33a) が対向するように、栓体(20)の収容する向きを予め設定しておく。 【0008】その後、ストッパー(50)を、化粧筒部(33)の挿通孔(33a) から前記大径側の螺孔(12a) に挿通させるとともに、その挿入端を係止溝(34)を通って、前記小径側の螺孔(12b) に螺合させる。これにより、栓本体(10)、栓体(20)、及び操作ハンドル(30)が一体的に組み付けられると共に、係止溝(34)には、上記したように、操作軸(50)が挿入可能な一対の切欠部(36)が係止溝(34)の逆側の側面に連通するように90度の範囲に渡って形成されているから、操作ハンドル(30)を回動させると、機構部(31)及びこれに連結されている栓体(20)は、栓本体(10)内で、90度の範囲内で回動可能となる。 【0009】すなわち、操作ハンドル(30)を回動させることによって、栓体(20)を栓本体(10)内で回動させることができ、栓体(20)の回動によって、ガス孔(21)がガス流入筒部(13)及びガス流出筒部(14)に対向連通した時、ガス栓は開状態となり、この状態から90度回動させると、ガス流入筒部(13)及びガス流出筒部(14)が栓体(20)によって閉塞され、ガス栓は閉状態となる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】このものでは、操作ハンドル(30)と機構部(31)とを一体に構成することにより、部品点数を減少させ、組立の簡略化することができた。しかしながら、化粧筒部(33)付きの操作ハンドル(30)を栓本体(10)に組み付けた後に、ストッパー(50)を筒状部(12)の螺孔(12a) から機構部(31)の係止溝(34)に差し込むために、前記螺孔(12a) に対向する化粧筒部(33)の所定位置には、図9に示すように、挿通孔(33a) が形成されなければならず、ガス栓の組付けが完了した後も、化粧筒部(33)には挿通孔(33a) が露出したままとなる。 【0011】これにより、ガス栓の美観が損なわれるとともに、挿通孔(33a) から雨水やごみ等が侵入する不都合がある。本発明は、『上方に開放する栓収容部と前記栓収容部の開放端に連続する筒状部とを備えた栓本体と、前記栓収容部に収容されるとともに前記栓本体に対して回動自在な栓体と、前記栓本体の開放端部を閉塞するとともに前記栓体に対して相対回動阻止状態に連結される操作ハンドルとからなるガス栓』において、外部に露出する孔部等を隠蔽して、ガス栓の美観を向上させることを課題とする。 【0012】[1項] 【0013】 【課題を解決するための手段】前述した課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、『前記操作ハンドルは、前記筒状部よりも上方に突出するつまみ部と、前記つまみ部に一体的に設けられるとともに前記筒状部内に収容される機構部とからなり、前記筒状部の周壁の直径線上には、前記機構部を介して一方から他方に貫通させた筒状又は軸状のストッパーが固定され、前記機構部には、前記ストッパーの所定角度範囲の相対回動を可能にする横孔部が外周面に開放するように形成されており、前記筒状部には、前記周壁の上端から前記ストッパーの貫通部までを被覆する筒状の被覆カバーが設けられている』ことである。 【0014】前記上方とは、ガス栓における操作ハンドル側の方向であり、前記横孔部とは操作ハンドルの回動軸線に対して直角な方向に貫通する孔のことである。栓本体の栓収容部内に栓体を収容するとともに、前記栓体に、前記操作ハンドルの機構部を連結させる。これにより、前記機構部は、前記栓収容部の上方開放端部側に連続する筒状部内に収容される態様となる。そして、つまみ部を摘んで操作ハンドルを回動させて、筒状部の周壁に設けられている一対のストッパー貫通部と前記機構部の外周面に開放するように形成されている横孔部とが連通するように、機構部の栓本体に対する向きを調節する。 【0015】そして、前記周壁の一方に、筒状又は軸状のストッパーを貫通させるとともに、このストッパーを前記機構部内の横孔部を通過させて、周壁の他方に貫通させて固定する。筒状部に貫通固定させたストッパーによって、前記機構部は、筒状部内に抜止め状態に収容されるとともに、前記機構部に回動阻止状態に連結されている栓体も栓収容部内に抜止め状態に収容されることとなる。その後、被覆カバーを装着する。これにより、前記ストッパーの両端及びその貫通固定部は被覆カバーによって隠蔽されることとなり、外部から見えることがない。 【0016】又、前記機構部と栓体との間に、両者を相互に離反する方向に付勢する付勢手段を設けておくと、前記機構部がストッパーによって栓本体の筒状部に固定されることによって、前記栓体は、前記付勢手段によって、栓収容部の底側に押圧状態に収容されることとなり、収容姿勢が安定するものとなる。前記ストッパーは横孔部の形成範囲内で操作ハンドルに対して相対回動可能に構成されているから、つまみ部を持って前記操作ハンドルを回動させると、前記機構部及びこれに連結されている栓体は、栓本体内で所定角度の範囲内で回動可能となる。これにより、ガス栓を開閉することができる。 【0017】 【発明の効果】本発明では、栓本体の筒状部に現れる前記ストッパーの両端及びその貫通固定部が、被覆カバーによって、隠蔽されることとなるから、ガス栓の美観が向上すると共にガス栓内部への雨水やごみ等の侵入も防止することができる。 [2項]上記1項において、『前記被覆カバーは、前記筒状部に対して上方から外嵌止着されると共に取り外し可能に装着され、前記ストッパーは前記筒状部の前記周壁に対して取り外し可能に固定されている』ものでは、前記被覆カバーを取り外すことにより、操作ハンドルを栓本体に離脱防止状態に組み付けているストッパーの両端が現れるとともに、前記ストッパーは取り外し可能であるから、前記ストッパーを筒状部から取り外すことにより、前記ガス栓は容易に分解することができ、ガス栓の修理、点検に手間取ることがない。 【0018】[3項]上記1又は2項において、『前記被覆カバーは、弾性変形可能な材質からなる環状体とし、前記ストッパーの長さは、前記筒状部の外径よりも長く設定するとともに、前記被覆カバーの内径を前記ストッパーの長さに略一致させ、前記被覆カバーを上方から嵌め込んだ時に、前記筒状部の外周面から突出する前記ストッパーの両端部に係合する係合部を前記被覆カバーの内周面に形成した』ものでは、前記ストッパーは、その両端が前記筒状部の外周面から所定長さ突出する態様で前記筒状部に貫通固定されることとなり、その上から、前記ストッパーの長さに略一致する内径を有する環状の被覆カバーを被せると、前記被覆カバーは、前記ストッパーの両端に引っ掛かることなくスムーズに被せていくことができる。そして、その内周壁の所定位置に形成した係合部が前記ストッパーの下面両端部に当接する。前記被覆カバーは弾性変形可能な材質で構成されているから、前記被覆カバーの下端部の直径が拡大する方向に弾性変形させることにより、被覆カバーの係合部が前記ストッパーの両端部にワンウエイ係合することとなる。これにより、被覆カバーは筒状部の外周面に容易に抜止め状態に被覆させることができる。又、前記被覆カバーを強制的に再度弾性変形させれば、前記被覆カバーはガス栓から取り外すことができる。 【0019】[4項]上記1から3項の各項において、『前記横孔部は、前記ストッパーの両端側の相互に逆向きの第1、第2側面が同時に当接する第1、第2回動阻止面と、前記第1、第2側面が前記第1、第2回動阻止面にそれぞれ当接した状態から前記ストッパーを90度回動させた時に、前記第1、第2側面のそれぞれ反対側に位置する第3、第4側面が同時に当接する第3、第4回動阻止面との間に形成されているものとし、前記栓体に貫通させるガス孔が前記第1、第2回動阻止面又は第3、第4回動阻止面のどちらか一方に対して平行となるように、前記栓体は前記機構部に連結される』ものでは、ストッパーの両端側の相互に逆向きの側面がそれぞれ当接する4つの回動阻止面の間で、前記ストッパーは中心を回動支点として相対回動することとなる。このものでは、栓体に設けられるガス孔を、例えば、第1、第2回動阻止面に平行となるように、前記栓体と前記機構部とを連結できるように設定しておき、前記ストッパーを、栓本体に連続しているガス流入口及びガス流出口側に対して平行に位置するように筒状部に取り付けられるようにしておけば、第1、第2回動阻止面がストッパーの前記軸の第1、第2側面に当接した状態がガス栓の開状態となり、第3、第4回動阻止面がストッパーの第3、第4側面に当接するまで、操作ハンドルを90度回動させた状態が、ガス栓の閉状態となる。このように、ガス栓の開閉が確実に且容易に行うことができることとなる。 【0020】[5項]尚、上記1から4項の各項において、『前記筒状部の前記周壁にストッパー挿通用の一対の透孔を形成するとともに、前記透孔の一方を他方よりも大径に形成し、前記ストッパーは、長手方向全域に渡ってスリットが形成されたスプリングピンとするとともに自由状態におけるその直径を、前記一方の透孔の直径よりも小さく且前記他方の透孔の直径よりも大きく設定し、前記ストッパーは、前記スリットが上向きとなる姿勢で前記筒状部の前記周壁に貫通固定されている』ものでは、上記各項の効果に加えて、ストッパーを透孔に貫通させ易く、又、一旦貫通させたストッパーは不用意に抜け落ちないという効果がある。さらに、前記栓体と前記機構部との間に前記したような付勢手段が設けられている場合、前記付勢手段の付勢力によって、前記ストッパーが貫通する機構部の横孔部を構成する底面が、筒状部に貫通固定されているストッパーの下面に押圧されることとなる。このとき、ストッパーに設けられたスリットは、上向き、つまり、前記底面とは逆の、筒状部の開放端側に向くように固定されているから、スリットの端縁が機構部の横孔部を構成している前記底面に強く接触して機構部の構成壁が損傷されるといった不都合がない。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形態に於けるガス栓の組立て完成状態での断面図である。この実施の形態のガス栓は、栓本体(10)にガス流入筒部(13)とガス流出筒部(14)とが同軸上に並ぶように連結された構成となっており、栓本体(10)には、ガス流入筒部(13)とガス流出筒部(14)とを連通或は遮断させるための栓体(20)が収容されている。又、前記栓体(20)は、その上方に連結された操作ハンドル(30)が装着された構成となっている。 【0022】[栓本体(10)の構成について]栓本体(10)は、図1に示すように、上方に開放すると共に逆円錐台形状の栓体(20)を収容する栓収容部(11)と、その上方開放端に連続する筒状部(12)とを備えた構成となっており、栓収容部(11)の両側方には、前記ガス流入筒部(13)及びガス流出筒部(14)が同軸上に並ぶように連通している。 【0023】ガス流入筒部(13)には、例えば、室外機(図示せず)の可撓管を接続するための継手部(15)が接続されており、ガス流出筒部(14)には、例えば、室内側のガス器具(図示せず)のガス取入口(26)へ接続される構成となっている。又、筒状部(12)の中心に対して対向する側壁相互には、小径孔部(17)と、これよりも大径な大径孔部(18)とが形成されている。そして、これら孔部(17)(18)には、小径孔部(17)よりも大径で且大径孔部(18)よりも小径な直径を有する筒状のストッパー(50)が貫通される。 【0024】尚、この実施の形態のストッパー(50)としては、長手方向に沿って両端に開放するスリットが形成されているスプリングピンが採用可能であり、その長さは、筒状部(12)の外径よりも長く設定されている。又、孔部(17)(18)に貫通させたストッパー(50)が、ガス流入筒部(13)及びガス流出筒部(14)に平行に位置するように、前記孔部(17)(18)の形成位置を設定しておく。 【0025】[栓体(20)について]栓体(20)は、栓収容部(11)内に丁度収容される大きさの上方に向かって拡大する逆円錐台形状体であり、ガス流入筒部(13)及びガス流出筒部(14)との連通口に対応する位置には両者を連通させるガス孔(21)が貫通されている。又、栓体(20)の上面には、後述する操作ハンドル(30)に相対回動阻止状態に連結させるための略直方体状の係合凸部(24)が、前記ガス孔(21)と平行に位置するように設けられており、その基端部を囲むように、コイルバネ(4) を受けるための環状凹部(25)が形成されている。 【0026】[操作ハンドル(30)について]操作ハンドル(30)は、筒状部(12)内に収容されると共にその開放端部を閉塞させる機構部(31)と、機構部(31)の上面中央から上方に突出しているつまみ部(3)とから構成されている。又、機構部(31)は、筒状部(12)内に収容される小径部(31a) と、筒状部(12)の外径に一致し且筒状部(12)の上端に載置される大径部(31b) とからなるとともに、大径部(31b) の周縁に沿って、他の部分よりも一段低い環状段部(31c) が形成されている。 【0027】そして、この環状段部(31c) の段差に略一致する肉厚を有し、略逆L字状体が対向する縦断面形状を有する環状の被覆カバー(1) が用意されている。被覆カバー(1) は、弾性変形可能な金属又は樹脂により形成されており、その高さは、栓本体(10)に操作ハンドル(30)の機構部(31)を嵌め込んだ状態における、筒状部(12)の高さと、大径部(31b) の高さとを合わせた高さに略一致するように設定されており、内周径は、ストッパー(50)の長さに略一致させてある。そして、被覆カバー(1) の小径側の開放端部を環状段部(31c) の内周端に対応するように操作ハンドル(30)の上方から嵌め込んだ時、被覆カバー(1) の大径側の開放端部近傍の内周面うち、筒状部(12)の孔部(17)(18)の下端部に対応する位置に、係合突起(19)が環状に形成されている。 【0028】機構部(31)の中間部分には、図2及び図3に示すように、中心に対して対称な位置に、断面略台形状の第1、第2柱部(41)(42)が形成されており、これら第1、第2柱部(41)(42)を除いた範囲に、ストッパー(50)が貫通する横孔部(40)が側方に開放するように形成されている。この第1柱部(41)の、前記断面台形状の両斜面を構成する一方の第1回動阻止面(41a) の仮想延長面と、他方の第2回動阻止面(41b) の仮想延長面とは直交するとともに、第2柱部(42)の一方の第1回動阻止面(42a) の仮想延長面と、他方の第2回動阻止面(42b) の仮想延長面も直交する関係に設定してある。そして、第1柱部(41)の第1回動阻止面(41a) と第2柱部(42)の第1回動阻止面(42a) 、及び、第1柱部(41)の第2回動阻止面(41b) と第2柱部(42)の第2回動阻止面(42b) とはそれぞれ平行に位置するように設定されている。又、第1回動阻止面(41a)(42a)間、及び、第2回動阻止面(41b)(42b)間は、前記ストッパー(50)の直径よりも大きく設定されている。 【0029】機構部(31)の下面中央部には、前記係合凸部(24)が嵌合する嵌合孔(35)が、横孔部(40)に連通するように形成されており、その周囲で且、前記栓体(20)の環状凹部(25)に対向する位置には、環状凹部(25)と同様な環状凹部(37)が形成されている。尚、係合凸部(24)を嵌合孔(35)に嵌め込んだ時、係合凸部(24)の上端部が、横孔部(40)内に突出しないように、係合凸部(24)の高さ及び嵌合孔(35)の深さはそれぞれ設定されているものとする。 【0030】[ガス栓の組立について]このガス栓の組立に際しては、栓本体(10)の栓収容部(11)に栓体(20)を収容し、環状凹部(25)内にコイルバネ(4) を配設する。そして、コイルバネ(4) の上端部が、操作ハンドル(30)の環状凹部(37)に収容されるとともに、栓体(20)の係合凸部(24)が操作ハンドル(30)の嵌合孔(35)に嵌り込むように、操作ハンドル(30)の機構部(31)を筒状部(12)内に収容する。 【0031】操作ハンドル(30)がコイルバネ(4) の付勢力によって浮き上がって来ないように、操作ハンドル(30)を下方に押えながら、操作ハンドル(30)を回動させ、筒状部(12)の孔部(17)(18)に、機構部(31)の横孔部(40)を対応させる。そして、大径孔部(18)から、ストッパー(50)を差し込むとともに、機構部(31)の横孔部(40)を通過させて、他方の小径孔部(17)に挿通させる。ストッパー(50)はスプリングピンであることから、ストッパー(50)は、その直径を縮小させながら、前記直径よりも小径な小径孔部(17)に強制的に挿入されることとなり、孔部(17)(18)に抜止め状態に貫通固定されることとなる。 【0032】これにより、操作ハンドル(30)は、栓本体(10)に対して抜止め状態となるとともに、コイルバネ(4) の付勢力によって、ストッパー(50)の下側の面に横孔部(40)の底面(43)が押圧されるとともに、栓体(20)は栓収容部(11)の底側へ押圧されて、栓体(20)の栓収容部(11)内での収容姿勢を安定させることとなる。尚、前記ストッパー(50)の貫通完了時点において、そのスリットが、上向きとなる姿勢に設定しておけば、横孔部(40)の底面(43)はストッパー(50)のスリットの端縁に強く接触することがないので、前記スリットの端縁が擦れて傷が付くといった不都合がない。 【0033】この状態において、筒状部(12)の対向壁に貫通固定させられているストッパー(50)に対して、機構部(31)は、横孔部(40)の形成範囲内において回動可能であり、特に、この実施の形態のものでは、図3の二点鎖線に示すように、ストッパー(50)の両端側の相互に逆向きの第1、第2側面(50a)(50b)に、第1柱部(41)の第2回動阻止面(41b) と第2柱部(42)の第2回動阻止面(42b) とが同時に当接した状態が、図1に示したような、栓体(20)のガス孔(21)が、ガス流入筒部(13)及びガス流出筒部(14)に対して直交する、所謂、ガス栓の閉状態である。この状態から、つまみ部(3) を持って、機構部(31)が図3の矢印の方向に、操作ハンドル(30)を90度回動させて、ストッパー(50)の両端側の相互に逆向きの他の第3、第4側面(50c)(50d)に、第1柱部(41)の第1回動阻止面(41a) と、第2柱部(42)の第1回動阻止面(42a) とを同時に当接させると、栓体(20)のガス孔(21)が、ガス流入筒部(13)及びガス流出筒部(14)に対して平行となり、ガス栓の開状態となる。 【0034】尚、ストッパー(50)の長さは上記したとおりであるから、この状態では、筒状部(12)の両側に、ストッパー(50)の両端が突出する態様となっている。そして、操作ハンドル(30)のつまみ部(3) 側から、環状の被覆カバー(1) を、その大径側の開放部側から被せる。被覆カバー(1) の内径は上記したように、筒状部(12)の対向する両側壁の外周面に突出しているストッパー(50)の長さに略一致する程度に設定されているとともに、その前記開放端部近傍の内周面には係合突起(19)が突出しているから、被覆カバー(1) を操作ハンドル(30)の上方から被覆していくと、係合突起(19)がストッパー(50)の両端に当接するが、強制的に被覆カバー(1) を押し下げることにより、その開放端部側の直径が拡大するように弾性変形し、被覆カバー(1) は、係合突起(19)によってストッパー(50)の突出端部にワンウェイ係合することとなる。この状態において、筒状部(12)の外表面及びそれに続く操作ハンドル(30)の機構部(31)の外表面は、被覆カバー(1) によって被覆され、前記孔部(17)(18)及びストッパー(50)の両端部は外部に露出しない態様となる。 【0035】又、被覆カバー(1) の肉厚は、機構部(31)の大径部(31b) の周縁に設けた環状段部(31c) の段差に一致させてあるから、被覆カバー(1) を被覆させた状態において、機構部(31)の上面と被覆カバー(1) の上面とは、同一面を構成することとなる。 [他の実施の形態]図4に示すものは、操作ハンドル(30)及び被覆カバー(1) の他の例を示すものであり、操作ハンドル(30)の機構部(31)の大径部(31b) の外径を、栓本体(10)の筒状部(12)の外径よりも大きく設定するとともに、被覆カバー(1) を、前記大径部(31b) の外径に略一致する内径を有する大径筒部(1b)と、筒状部(12)の外径に略一致する内径を有する小径筒部(1a)とから構成するようにしたものである。大径筒部(1b)の高さは、大径部(31b) の高さに略一致させており、大径筒部(1b)と小径筒部(1a)とは、テーパ筒部(1c)を介して連続されているものとする。 【0036】尚、ストッパー(50)の長さは、筒状部(12)の外径に略一致させており、筒状部(12)に貫通させた状態において、ストッパー(50)の両端が筒状部(12)の外周面から外方へ突出しないように設定されている。このものでは、上記第1番目の実施の形態の場合と同様に、栓本体(10)の栓収容部(11)内に栓体(20)を収容すると共にその上方から操作ハンドル(30)を組み付け、操作ハンドル(30)の機構部(31)にストッパー(50)を貫通させることにより、操作ハンドル(30)を抜止め状態にセットする。その後、被覆カバー(1) を、操作ハンドル(30)の上方から被せる。操作ハンドル(30)の大径部(31b) の外径は、被覆カバー(1) の小径筒部(1a)よりも大きく設定されているが、被覆カバー(1) の直径を拡大方向へ弾性変形させて、強制的に被冠させる。そして、小径筒部(1a)の上方端が操作ハンドル(30)の大径部(31b) よりも下方に位置した時点で、被覆カバー(1) は、筒状部(12)の上端から側方に突出している大径部(31b) の下端にワンウェイ係合することとなって、ガス栓に対して抜止め状態に取り付けられることとなる。 【0037】このものでは、大径部(31b) の外周面は被覆カバー(1) の大径筒部(1b)によって被覆され、筒状部(12)の外周面は大径筒部(1b)によって全体的に被覆されることとなり、筒状部(12)に設けられた孔部及びそれに貫通されているストッパー(50)の両端部は外部に露出することはない。又、図5に示すものは、筒状部(12)の上端部に、上方に向かって肉厚が拡大するテーパ部(12b) を介して、前記機構部(31)の大径部(31b) の外径に略一致する外径を有する厚肉部(12a) を形成したものであり、被覆カバー(1) は、大径部(31b) 及び筒状部(12)の厚肉部(12a) の外周面を被覆する大径筒部(1b)と、テーパ部(12b) を被覆するテーパ筒部(1c)と、テーパ部(12b) よりも下方の部分を被覆する小径筒部(1a)とから構成されており、被覆カバー(1) を被覆させると、被覆カバー(1) の小径筒部(1a)の上端が筒状部(12)のテーパ部(12b) にワンウェイ係合することとなって、被覆カバー(1) は、抜止め状態に被覆することとなる。 【0038】このものでは、筒状部(12)にもテーパ部(12b) を設ける構成とすることにより、被覆カバー(1) をよりスムーズに被冠させることができる上に、被覆カバー(1) は、筒状部(12)の一部分に直接係合することとなるから、係合状態が安定することとなる。又、図6に示すように、被覆カバー(1) の内径を、操作ハンドル(30)の大径部(31b) の外径に略一致するか又は僅かに小径に形成しておき、大径部(31b) を被覆カバー(1) に圧入させることにより、被覆カバー(1) を抜止め状態に被覆させても良い。この場合、筒状部(12)の外径を前記被覆カバー(1) の内径よりも小さく設定しておけば、筒状部(12)に対して操作ハンドル(30)を回動させ易いものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000151977 【氏名又は名称】株式会社藤井合金製作所 【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月29日(1999.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076912 【弁理士】 【氏名又は名称】坂上 好博 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−283304(P2000−283304A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−85998 |
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