| 【発明の名称】 |
一方向制御バルブの機能検査方法とその検査装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 孟
|
| 【要約】 |
【課題】本発明は、例えば、自動車用のウィンドゥウオッシャーに使用される一方向制御バルブの製品検査(機能検査)を行う方法に監視、水等を使用する場合の貼り付き現象を解消することが課題である。
【解決手段】方向制御バルブの機能検査を、所定圧力の気体を一方向制御バルブに供給して行う一方向制御バルブの機能検査方法である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】一方向制御バルブの機能検査を、所定圧力の気体を一方向制御バルブに供給して行うこと、を特徴とする一方向制御バルブの機能検査方法。 【請求項2】一方向制御バルブの機能検査方法におけるシール性の検査は、所定圧力の気体を検査対象の一方向制御バルブに印加した後に、当該気体の漏れ量を所定の基準値と比較して良否を判断すること、を特徴とする請求項1に記載の一方向制御バルブの機能検査方法。 【請求項3】一方向制御バルブの機能検査方法における流量特性の検査は、所定圧力の気体を検査対象の一方向制御バルブに印加しながら、当該気体の流量を所定の基準値と比較して良否を判断すること、を特徴とする請求項1に記載の一方向制御バルブの機能検査方法。 【請求項4】所定の基準値は、液体用の基準値を気体用に換算した数値であること、を特徴とする請求項2または3に記載の一方向制御バルブの機能検査方法。 【請求項5】検査対象の一方向制御バルブを保持する保持装置と、当該保持装置に各々を一連に連通させて、所定圧力の気体を送気するコンプレッサーと、圧力計と、検査の種類に応じて選択される流量特性検査用の流量計またはシール性検査用のエアーリークテスターと、これらの動作を制御する制御装置とを、少なくとも有して構成されていること、を特徴とする一方向制御バルブの機能検査装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車用のウィンドゥウオッシャーに使用される一方向制御バルブ(またはチェックバルブとも言う)の製品検査(機能検査)を行う方法に係る。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、自動車のウィンドゥウオッシャーとウオッシャータンクとの間の配管途中に設けられるチェックバルブは、所定の圧力以上になると開弁し、所定の圧力以下では閉弁するという、一方向性のバルブである。そのチェックバルブの製品検査においては、この一方向性制御弁としての機能を満足しているか否かを検査する必要がある。 【0003】前記製品検査(機能検査)の従来方法は、実際に水(例えば、水道水)を使用し、検査用の配管路を形成して検査している。 【0004】検査には2種類あり、所定の圧力で所要の流量が流れる流量特性検査と、所定の圧力では漏洩することのないシール性検査とが行われるものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記検査に使用する水は、水道水等を使用するものであり、検査終了後において、バルブの貼り付き現象が発生することがある。即ち、球弁やシート式弁などの弁体を有するバルブにおいて、当該水中のカルシウム分やその他の不純物による粉(水垢)が前記弁体とハウジング部との当接部分に付き(沈殿付着現象)、水分が乾燥した結果、弁体が固着されてしまうのである。これをさけるために、従来は、前記検査後にブロアーによる水切り乾燥処理を行っているが、手間が掛かるばかりでなく、これによっても完全な対策にならないという問題がある。 【0006】その結果、製品としてのチェックバルブが、所定の水圧になっても開弁しなかったりするという課題がある。本発明に係る一方向制御バルブの機能検査方法は、このような課題を解消するために提案されるものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明に係る一方向制御バルブの機能検査方法の要旨は、一方向制御バルブの機能検査を、水を使用するのではなく、所定圧力の気体を一方向制御バルブに供給して行うことである。 【0008】前記一方向制御バルブの機能検査方法におけるシール性の検査は、所定圧力の気体を検査対象の一方向制御バルブに印加した後に、当該気体の漏れ量を所定の基準値と比較して良否を判断すること、;また、前記一方向制御バルブの機能検査方法における流量特性の検査は、所定圧力の気体を検査対象の一方向制御バルブに印加しながら、当該気体の流量を所定の基準値と比較して良否を判断すること、;更に、前記所定の基準値は、液体の基準値を気体用に実験値換算した数値であることを含むものである。 【0009】本発明に係る一方向制御バルブの機能検査装置の要旨は、検査対象の一方向制御バルブを保持する保持装置と、当該保持装置に各々を一連に連通させて、所定圧力の気体を送気するコンプレッサーと、圧力計と、検査の種類に応じて選択される流量特性検査用の流量計またはシール性検査用のエアーリークテスターと、これらの動作を制御する制御装置とを、少なくとも有して構成されていることである。 【0010】本発明に係る一方向制御バルブの機能検査方法とその装置によれば、気体(例えば、空気)によりシール性と流量特性とを検査するので、チェックバルブの球状またはシール状のバルブがハウジングに固着するような、従来の異物の沈着現象による障害の発生が無くなるものである。 【0011】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る一方向制御バルブの機能検査方法とその装置について図面を参照して説明する。 【0012】一方向制御バルブの機能検査装置15は、例えば、機能検査のうちのシール性検査を行う場合において、図1に示すように、検査対象のチェックバルブAを、適宜な載置用挿入孔6aを有する受け金具6にパーツフィーダー等で自動的に供給し、その一端部側を挿入して支持させる。そして、当該チェックバルブAの他端部側に上下移動制御される接続金具4を被嵌させる。また、該接続金具4には接続チューブ5が接続されている。 【0013】更に、前記接続チューブ5に連通させて、エアーリークテスター7と制御バルブとしてのソレノイドバルブ8(エアーリークテスターに内蔵)と、減圧弁9及び圧力計10と、元コック11を介して図示していないエアーコンプレッサーとが、図示のごとく一連に接続されている。 【0014】前記チェックバルブAは、ボール式チェックバルブケース(合成樹脂製ハウジング)1の内部に、弾性部材としてのコイルスプリング2とボ−ル弁3とを有している。 【0015】前記接続金具4は、例えば、上下方向に所定量で摺動自在にされているものである。前記チェックバルブAの一端部とエアー漏れのないように気密に接続される。 【0016】前記受け金具6は、チェックバルブAの吸入口部と吐出口部とのハウジング部を、スムーズに挿入できる挿入孔6aが設けられ、基台等に設置されているものである。 【0017】このような一方向制御バルブの機能検査装置15の使用には、前記エアーコンプレッサーから所定の圧力で空気を供給するが、この空気圧力は、水で検査する場合の水圧に相当する圧力を基準とし、適切な調整をする。その圧力は前記圧力計10にて測定し設定する。 【0018】更に、制御装置にてソレノイドバルブ8を開き、接続チューブ5及び接続金具4を介してチェックバルブAに空気を印加する。この空気は、当該チェックバルブAのボール弁3により流路が閉塞されているので、チェックバルブAとエアーコンプレッサー間にて貯留する。 【0019】そして、前記圧力計10で所定の基準値に設定(例えば、0.001MPa:自動車の車種及び使用箇所により種々異なる)した空気圧になった際に、制御装置でソレノイドバルブ8を閉にする。 【0020】その後、その状態のままで一定時間経過させ、空気の漏洩を前記エアーリークテスター7で検出し、そのデータに基づき良否信号を制御装置に送る。なお、当該エアー漏れ検査は、チェックバルブAから漏れたエアーをゴムチューブなどで水中に誘導して、その気泡をセンサーで検出する方法も提案できる。 【0021】また、図2に示すように、検査対象のチェックバルブが、シート式チェックバルブケース(合成樹脂製ハウジング)12と、このケース内にコイルスプリング13とバルブシート14とを設けてなるシート式のチェックバルブBの場合も、上記と同様に行うものである。 【0022】次ぎに、図3に示すように、チェックバルブの機能特性を検査する場合には、一方向制御バルブの機能検査装置15aにおいては、前記受け金具6に検査対象のチェックバルブAを、ボール弁3が開状態になるように図1に示す状態とは上下反対にして載置させる。 【0023】また、前述のシール性検査の場合のエアーリークテスター7とソレノイドバルブ8とに代わって、電子式流量計(気体用)16とこれに接続する流量計コントローラ(上限・下限のリミットスイッチ付き)17とを設ける。 【0024】このように構成した一方向制御バルブの流量特性用の機能検査装置15aによれば、まず、検査対象のチェックバルブAを、図3に示すように、受け金具6にパーツフィーダ等で自動的に供給して、その一端部側を挿入孔6aに差し込んで載置する。 【0025】次ぎに、接続金具4を下に移動させて、前記チェックバルブAの他端側(上側)に気密に接続する。コンプレッサー及び減圧弁9により所定の空気圧で空気を供給し、チェックバルブAに印加する。この空気は、ボール弁3をコイルスプリング2の付勢力に抗して押し下げて、前記挿入孔6aを通過して下方に吐出する。 【0026】前記所定圧の空気を印加しながら、電子式流量計16及び流量計コントローラ17にて、所定圧力(自動車の車種及び使用箇所により種々異なる)に対する前記チェックバルブAの流量を計測する。 【0027】この所定時間あたりの一定流量又は単位時間あたりの流量を流量計コントローラにてこのチェックバルブAの流量特性の良否を判定する。また、前記シート式のチェックバルブBの場合も、受け金具6に対する載置方法をシール性検査の場合と上下反対にして行うものであり、上記同様に流量検査するものである。 【0028】なお、前記一方向制御バルブの機能検査装置15,15aは、別々に設けて機能検査する事もできるし、図1に示す装置と図3に示す装置を兼ね備えたものを構成して、シール性と流量特性とにおいて接続バルブ5の流路を変更することで、兼用装置に出来るものである。勿論、チェックバルブAの受け金具6に対する載置方法を適宜に上下逆転させるものである。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る一方向制御バルブの機能検査方法は、所定圧力の気体を一方向制御バルブに供給して行うので、水に起因するチェックバルブの弁の貼り付き現象が一掃され、製品の品質向上及び脱水工程の省略となるという優れた効果を奏するものである。 【0030】一方向制御バルブの機能検査方法におけるシール性の検査は、所定圧力の気体を検査対象の一方向制御バルブに印加した後に、当該気体の漏れ量を所定の基準値と比較して良否を判断すること、一方向制御バルブの機能検査方法における流量特性の検査は、所定圧力の気体を検査対象の一方向制御バルブに印加しながら、当該気体の流量を所定の基準値と比較して良否を判断することにより、水を使用しない検査方法が可能となったものである。 【0031】所定の基準値は、液体の基準値を気体用に相対換算した数値であるので、水を以て検査した場合と同等の製品機能を維持することが出来るものである。 【0032】本発明に係る一方向制御バルブの機能検査装置は、検査対象の一方向制御バルブを保持する保持装置と、当該保持装置に各々を一連に連通させて、所定圧力の気体を送気するコンプレッサーと、圧力計と、検査の種類に応じて選択される流量特性検査用の流量計またはシール性検査用のエアーリークテスターと、これらの動作を制御する制御装置とを、少なくとも有して構成されているので、自動的にかつ弁の貼り付きのない機能検査ができることになり、チェックバルブの高品質維持に貢献するものとなるという優れた効果を奏するものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000229704 【氏名又は名称】日本ビニロン株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年2月25日(1999.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063174 【弁理士】 【氏名又は名称】佐々木 功 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−240847(P2000−240847A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月8日(2000.9.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−48101 |
|